JP3241079B2 - ディジタル位相同期回路 - Google Patents

ディジタル位相同期回路

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JP3241079B2
JP3241079B2 JP03660392A JP3660392A JP3241079B2 JP 3241079 B2 JP3241079 B2 JP 3241079B2 JP 03660392 A JP03660392 A JP 03660392A JP 3660392 A JP3660392 A JP 3660392A JP 3241079 B2 JP3241079 B2 JP 3241079B2
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
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    • H03L7/1075Details of the phase-locked loop for assuring initial synchronisation or for broadening the capture range using a variable transfer function for the loop, e.g. low pass filter having a variable bandwidth by changing characteristics of the loop filter, e.g. changing the gain, changing the bandwidth

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク、磁気テ
ープ装置等に用いて好適な位相同期回路に係り、特に、
同期時間の短縮化、定常位相誤差の低減を行なうディジ
タル位相同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの外部記憶装置であ
る磁気ディスクや磁気テープ装置等の磁気記憶装置で
は、小形、高性能化を図るために、ディジタル信号処理
技術が用いられ、従来のアナログ回路をディジタル回路
で構成する例が多く見られる。特に、位相同期回路(以
下、VFOという)においては、動作条件の設定を外部
から容易に行なうことができることから、ディジタル方
式によるVFO(以下、ディジタルVFOという)が提
案されている。例えば、特開昭62−39915号公報
では、アナログ方式のVFO(以下、アナログVFOと
いう)の各構成要素をカウンタや演算回路、遅延素子と
いったディジタル回路で構成し、ディジタルVFOとす
るようにしている。
【0003】図25はかかるディジタルVFOの一例を
示すブロック図であって、101、102はカウンタ、
103は減算器、104はフィルタ回路、73a〜73
c、74a〜74cは遅延素子、106は演算器、10
7は位相推移器である。
【0004】同図において、ここで用いられる基準クロ
ックφ0 の周波数は、入力パルスである例えば記録媒体
の再生信号を波形成形して得られるピークパルスPinの
周波数の数十倍に設定されており、ディジタルVFOに
おいては、この基準クロックφ0 を用い、入力ピークパ
ルスPinとこれからこのディジタルVFOで生成される
再生パルスPout との位相を一致させる。
【0005】即ち、基準クロックφ0 はカウンタ101
で分周され、ピークパルスPinと同じ周期の可変パルス
VPが生成される。カウンタ102はピークパルスPin
と可変パルスVPとの時間間隔を基準クロックφ0 で計
数し、この時間間隔を表わすディジタル値の位相差デー
タX(u)を出力する。例えば、ピークパルスPinと可
変パルスVPの周期が同一でかつ変化せず、これらの初
期位相のみが異なって、図26に示すように、ピークパ
ルスPinと可変パルスVPとの時間間隔が基準クロック
φ0 の2周期分2t0 とすると、カウンタ102からは
値が2の(「2」と表わす。以下同様)の位相差データ
X(u)が出力される。かかる位相差データX(u)は
減算器103に供給され、可変パルスVPに同期してフ
ィルタ104で算出された現在あるべき位相差データY
(u)との減算処理、つまり、Z(u)=(X(u)−
Y(u))の演算が行なわれ、得られた位相誤差データ
Z(u)がフィルタ104に供給される。
【0006】フィルタ104では、この位相誤差データ
Z(u)が、これが供給される毎に、順次遅延素子73
a、73b、73cで遅延され、従って、過去に供給さ
れた3つの位相誤差データZ(u)が記憶されている。
また、演算回路106からは上記の位相差データY
(u)が生成されるが、この位相差データY(u)も、
これが生成される毎に、遅延素子74c、74b、74
aで遅延され、従って、過去に生成された3つの位相差
データY(u)が記憶されている。そして、記憶されて
いる夫々の位相誤差データZ(u)と夫々の位相差デー
タY(u)とから演算器106で上記の現在あるべき位
相差データY(u)が求められる。かかる演算処理によ
り、得られる位相差データY(u)は位相誤差データZ
(u)が値「0」になるまで変化し、最終的には、位相
差データY(u)がある一定の値に落ち着くようにな
る。
【0007】位相差データY(u)が変化せず、位相誤
差データZ(u)が値「0」であるということは、フィ
ルタ104から出力される位相差データY(u)が位相
差データX(u)に等しく、ピークパルスPinと可変パ
ルスVPとの間の位相差を表わしていることになり、従
って、位相推移器107により、可変パルスVPをこの
位相差データY(u)の値に相当する量だけ位相シフト
することにより、ピークパルスPinと位相が一致した再
生パルスPout が得られることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術につい
ては、アナログVFOの構成要素をディジタル回路で置
き換え、そのVFOの構成と、ピークパルスPinと再生
パルスPout の初期位相のみが異なる場合についての動
作が説明されている。しかしながら、上記従来の技術に
おいては、次のような問題がある。
【0009】まず、第1に、上記従来の技術では、位相
差が検出されてからそれによる制御結果を再生パルスP
out に与えられるまでに要する時間がアナログVFOと
比べて長くなる。アナログVFOでは、位相差が検出さ
れると、即座に再生パルスPoutの位相変化が始まる
が、ディジタルVFOでは、フィルタ回路104での演
算時間や制御値の受け渡しに時間がかかるため、最低で
も再生パルスPout の1周期程度制御が遅れてしまう。
上記特開昭62−39915号公報では、初期位相の異
なる場合の制御過程について開示しているが、緩やかな
位相同期特性では、制御の遅延による影響は顕著に現れ
ない。しかし、磁気ディスク装置や磁気テープ装置に使
用されるVFOのように、要求される急峻な位相同期特
性、即ち、位相同期するまでに要する時間(以下、同期
所要時間という)を短かくしなければならない場合に
は、制御量の遅延が位相同期特性に大きく影響を与えて
しまう。これは、フィードバックループ内部の遅延によ
り、位相余有が削られるためである。フィードバックル
ープ内部遅延の有無による位相余有の比較を、アナログ
VFOを例にとると、図27に示すようになる。また、
このときの位相同期特性は、図28のように、位相余有
が削られることから振動的になってしまい、同期所要時
間が増加する。従って、同期所要時間は制御量の遅延時
間によって制限され、その短縮化が図れないという問題
がある。
【0010】第2に、入力ピークパルスPinの周期は必
ずしも正確に基準クロックφ0 の周期の整数倍になって
おらず、ピークパルスPinのエッジが基準クロックφ0
に対して前後に揺らぐため、再生パルスPout に定常的
な揺らぎ(定常位相誤差)が生じる。上記従来の技術で
は、基準クロックφ0 の周期単位で制御値を決めている
ために、カウンタ102で得られる位相差データX
(u)に±1の大きな定常的揺らぎが生じ、再生パルス
Pout の定常位相誤差は基準クロックφ0 の±1周期に
なる。そこで、この定常位相誤差を抑えるために基準ク
ロックφ0 の周波数を高めることが考えられるが、例え
ば、定常位相誤差が±2nsecのディジタルVFOを
設計する場合、基準クロックφ0 の周波数は500MH
zと非常に高いものとなり、ディジタル回路の設計が非
常に難しくなるとともに消費電力の増大化も問題にな
る。
【0011】本発明の第1の目的は、かかる問題を解消
し、同期所要時間を短縮することができるようにしたデ
ィジタル位相同期回路を提供することにある。
【0012】また、本発明の第2の目的は、定常位相誤
差を基準クロックφ0 の周期の1/2以下に低減するこ
とができるようにしたディジタル位相同期回路を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、ディジタルフィルタに入力される
位相差を制御遅延のない場合と同値にする位相補正手段
と周期補正手段を設ける。また、初期位相差の小さいピ
ークパルスを検出する最小位相検出手段を設け、初期位
相差の小さいピークパルスから同期動作を行なうように
する。
【0014】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、ディジタルフィルタの出力する制御(発振周期)精
度を上げ、基準クロックで量子化された該制御量の誤差
を逐次累積する内部誤差累積手段と、内部累積誤差と位
相差を加える演算手段とを設ける。
【0015】
【作用】位相補正手段はディジタルフィルタの入力に作
用し、制御遅延のない場合と同じ位相差をディジタルフ
ィルタの出力から求め、ディジタルフィルタに入力する
ものである。周期補正手段は、ディジタルフィルタの出
力に作用し、位相補正手段の補助として、発振周期を補
正するものである。位相補正手段と周期補正手段によ
り、ディジタルフィルタに入力される位相差は制御遅延
のない場合の位相差と同一となり、この結果、ディジタ
ルフィルタから出力される発振周期は、制御遅延のない
発振周期と同一のものとなる。従って、位相同期特性
は、制御遅延があるにもかかわらず、制御遅延がないも
のと同一になり、制御量の遅延による位相同期特性が振
動的にならずに所要同期時間の短縮が可能になる。
【0016】また、最小位相検出手段は、現在得られて
いる再生パルスに最も位相が近いピークパルスを検出
し、このピークパルスから同期動作を開始する。これに
よって初期位相差を小さくできる。位相同期特性は、初
期位相差で正規化されると、全て同一になるが、絶対的
な位相差は、初期位相差に比例するため、初期位相差が
小さい程早く収束したと考えられる。従って、見かけ上
所要同期時間の短縮化が可能になる。
【0017】上記内部誤差累積手段は、ディジタルフィ
ルタの発振周期の精度を基準クロックで量子化し、その
誤差を逐次加算する。演算手段は加算された内部累積誤
差と、入力ピークパルスと再生パルスとの位相差とを演
算し、ディジタルフィルタに供給する。内部累積誤差と
位相差の演算により、量子化前の再生パルスと入力ピー
クパルスとの位相差が求められたと考えられる。この位
相差をフィードバックさせることにより、ディジタルフ
ィルタの出力値はピークパルスの周期と同一になる。従
って、標本化後の入力ピークパルス信号と再生パルスが
一致するので、定常位相誤差は入力ピ−クパルスの標本
化誤差だけとなり、基準クロックの±0.5周期以内に
低減することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明によるディジタル位相同期回路の一実
施例を示すブロック図であって、1はサンプリング回
路、2は遅延回路、3は位相比較回路、4は減算回路、
5はLPF(ローパスフィルタ)、6は位相補正回路、
7はディジタルフィルタ、8は周期補正回路、9は整数
化回路、10は小数化回路、11は加算回路、12、1
3はレジスタ、14はオーバーフロー検出回路、15は
カウンタ、16、17は2分周回路である。
【0019】この実施例は二次完全積分形VFO(位相
同期回路)を構成するものであり、基本的には、図1に
おいて、サンプリング回路1に入力されるピークパルス
Pinと遅延回路2から出力される比較参照パルスREP
との位相が一致するように、位相同期の制御を行なうも
のである。この基本構成は、カウンタ15が発振周波数
が可変の発振回路に相当し、その出力パルスであるカウ
ントパルスCTPが2分周回路17を介して位相比較回
路3に供給され、入力ピークパルスPinを基準クロック
φ0 で標本化した同期ピークパルスPKと位相比較され
て、その位相差を表わす計数データN1 をLPF5で補
正し、その補正出力であるカウンタ発振周期データOP
Dによってカウンタ15の発振周期を制御するものであ
るが、LPF5にディジタルフィルタ7を用いることに
よって生ずるLPF5の補正出力中の小数点以下の端数
である誤差をレジスタ12で累積し、この累積誤差Ea
でもって、減算回路4により、位相比較回路3から出力
される計数データN1 を補正するようにしたものであ
る。
【0020】次に、図1の各部について説明する。入力
されるピークパルスPinは、例えば記録媒体(図示せ
ず)からの再生信号を波形成形したものであって、サン
プリング回路1はこの入力ピークパルスPinを基準クロ
ックφ0 で標本化する。この場合、入力ピークパルスP
inは基準クロックφ0 の立上り、立下りエッジで標本化
され、入力ピークパルスPinに対する標本化誤差が基準
クロックφ0 の±0.5周期以内の同期ピークパルスP
Kが得られる。
【0021】位相比較回路3は同期ピークパルスPKと
遅延回路2からの比較参照パルスREPとの位相差を基
準クロックφ0 の計数によって検出し、この位相差に応
じた値の計数データN1 を出力する。この場合、同期ピ
ークパルスPKにノイズ等による不要パルスが混入して
いても、同期ピークパルスPKが欠落しても、これらに
影響されることなく、位相差に正確に応じた計数データ
1 が得られる。ここで、比較参照パルスREPは、カ
ウンタ15の出力パルス(即ち、カウントパルス)CT
Pを2分周回路17で処理し、遅延回路2で遅延したパ
ルスであって、遅延回路2は2分周回路17の出力パル
スを基準パルスφ0 に同期させるものである。また、こ
こでは、カウントパルスCTPは最終的に得る再生パル
スPoutの周波数の2倍の周波数としており、このた
め、2分周回路17を用いて比較参照パルスREPにお
ける後述する比較パルスCと参照パルスWの周波数を同
期ピークパルスPKの周波数と同じになるようにしてい
る。
【0022】減算回路4は位相比較回路3で得られた計
数データN1 からレジスタ13からの誤差データNe を
減算し、この減算結果を内部位相誤差ΔNとして出力す
る。この内部位相誤差ΔNは位相補正回路6、ディジタ
ルフィルタ7及び周期補正回路8で構成されているLP
F5に供給される。LPF5は、後述するように、これ
ら位相補正回路6、ディジタルフィルタ7及び周期補正
回路8によって内部位相誤差ΔNを時間的な平滑化及び
補正処理し、カウンタ15の発振周期を表わすデータ
(即ち、カウンタ発振周期データ)OPDを出力する。
ここでは、このカウンタ発振周期データOPDは目的と
する再生パルスPout の周期の2倍の周期に相当する値
としている。
【0023】このカウンタ発振周期データOPDは、L
PF5の上記生成処理により、整数と小数とからなる数
値であって、2分周回路17で生成される比較参照パル
スREPの同期パルスCのタイミングで、整数をなす整
数部OPD1が整数化回路9で、小数点以下の小数部O
PD2が小数化回路10で夫々抽出される。
【0024】カウンタ15は整数化回路9で抽出された
整数部OPD1がプリセットされて基準パルスφ0 をカ
ウントし、基本的にはこのプリセットされた整数部OP
D1の値で決まる周期(即ち、再生パルスPout の2倍
の周期)でカウントパルスCTPを発生するが、後述す
るように、オーバーフロー検出回路14の出力OVLが
“H”(高レベル)になると、このプリセット値が値
「1」だけ増加したように動作してカウントパルスCT
Pの周期が基準パルスφ0 の1周期分増加する。ここで
は、このカウントパルスCTPを2分周回路16で2分
周することにより、目的とする再生パルスPout が得ら
れる。
【0025】小数化回路10で抽出された小数部OPD
2はカウンタ発振周期データOPDの誤差として加算回
路11に供給され、レジスタ12の内容と加算されて、
カウントパルスCTPのタイミングで、このレジスタ1
2に記憶される。従って、このレジスタ12には、かか
る誤差の累積値(以下、累積誤差Eaという)が記憶さ
れていることになる。なお、レジスタ13には、レジス
タ12に記憶されている累積誤差Eaのうち、2分周回
路17から出力される上記同期パルスCのタイミングに
あった累積誤差Eaが記憶される。この累積誤差Eaは
カウントパルスCTPと同期ピークパルスPKとの位相
差を表している。従って、このレジスタ13の累積誤差
Ea、即ち、誤差データNeを減算回路4に供給するこ
とにより、位相比較回路3から出力される次回の計数デ
ータN1 が、カウンタ15から次回出力されるカウント
パルスCTPが同期ピークパルスPKと位相が合う方向
に、修正されてLPF5に供給されることになる。
【0026】オーバーフロー検出回路14は、小数化回
路10からの小数部OPD2、レジスタ12に記憶され
ている累積誤差Eaの少なくともいずれか一方が値「−
0.5」〜「+0.5」の範囲外のとき、オーバーフロ
ーがあったとして“H”のデータOVL を出力し、上
記のように、カウンタ15の発振周期を基準クロックφ
0 の1周期分増加させる。
【0027】なお、2分周回路17は、位相同期過程で
の同期ピークパルスPKと比較参照パルスREPの比較
パルスC、参照パルスWとの周期比を1にするように、
カウントパルスCTPを分周するものであって、位相同
期動作(ハイゲイン)時のみ動作してこのカウントパル
スCTPを2分周し、追従動作(ローゲイン)時には分
周しないで直接このカウントパルスCTPを出力する。
【0028】図2はこの実施例の全体的な動作タイミン
グを示すものであって、図1に対応する信号には同一符
号を付けている。以下、このタイミング図を用いて図1
に示した実施例の動作を説明する。
【0029】記録媒体の再生信号PBを波形成形して入
力ピークパルスPinが形成され、サンプリング回路1
で、基準パルスφ0 をもとに、同期ピークパルスPKが
形成される。この同期ピークパルスPKは位相比較回路
3で遅延回路2からの比較参照パルスREPの比較パル
スCと位相比較されるが、この比較参照パルスREPは
比較パルスCと参照パルスWとが交互に配列されてな
り、2分周回路17により、これら比較パルスCと参照
パルスWとは、その周期が同期ピークパルスPKの周期
と同じになるようにしている。
【0030】位相比較回路3からはこれら同期ピークパ
ルスPKと比較パルスCとの位相差に応じた計数データ
1 が出力される。ここで、いま、基準クロックφ0
周期をt0 とし、比較パルスCに対する同期ピークパル
スPKの位相差を、図示するように、4t0、t0、t0
とすると、比較パルスCに対して同期ピークパルスPK
が遅れているときには正、進んでいるときには負となる
値「4」、「1」、「−1」の計数データN1が得られ
る。一方、計数データN1の値が「4」のとき、レジス
タ13からの誤差データNeが仮に値「0.0」とする
と、減算回路4から得られる内部位相誤差ΔNは値
「4.0」となる。
【0031】この値「4.0」の内部位相誤差ΔNがL
PF5で処理され、演算処理時間後仮に、図示するよう
に、値「20.3」のカウンタ発振周期データOPDが
出力されたとすると、次の比較パルスCのタイミングで
その整数部OPD1である値「20」が整数化回路9で
抽出されてカウンタ15にプリセットされ、このカウン
タ15の発振周期は20t0 に設定される。
【0032】なお、その前には、LPF5から出力され
るカウンタ発振周期データOPDの値は「18.0」で
あるとしており、これによってカウンタ15の発振周期
は18t0 に設定されていたものとしている。このとき
の小数化回路10からの小数部OPD2は値「0.0」
であり、また、レジスタ12での累積誤差Eaが最初値
「0.0」とすると、18t0 周期のカウントパルスC
TPで取り込まれるレジスタ12での累積誤差Eaはこ
のまま値「0.0」が続く。
【0033】そして、上記のようにカウンタ発振周期デ
ータOPDの値が「20.3」となってカウンタ15の
発振周期が20t0 となると、このカウント発振周期デ
ータOPDのうちの値「0.3」の小数部OPD2が小
数化回路10で抽出されて加算回路11に送られ、レジ
スタ12の値「0.0」の累積誤差Eaと加算される。
この加算値は、オーバーフロー検出回路14に供給する
とともに、レジスタ12にカウントパルスCTPのタイ
ミングで取り込まれる。レジスタ12では、この加算値
に対し、 mod((加算値+0.5)、1)−0.5 ……式(1) 〔但し、mod(a、b)は、aに対するbの剰余〕の
演算を行ない、その演算結果を累積誤差Eaとして加算
回路11とレジスタ13とに送る。そこで、図示する時
刻t1 でレジスタ12の累積誤差Eaが値「0.0」で
あり、このとき加算回路11に値が「0.3」の小数部
OPD2が供給されると、加算回路11の加算値は、 「0.0」+「0.3」=「0.3」 となり、この値「0.3」がレジスタ12に記憶され
る。また、上記式(1)により、(加算値+0.5)=
「0.3」であるから、 mod((加算値+0.5)、1)=「0.8」 であり、「0.8」−「0.5」=「0.3」の値が累
積誤差Eaとして加算回路11とレジスタ13とに送ら
れる。
【0034】次のカウントパルスCTPのタイミングで
は、「0.3」+「0.3」=「0.6」の値の加算値
が、オーバーフロー検出回路14に供給されるととも
に、レジスタ12にも供給され、この加算値に対して上
記式(1)の演算が行なわれ、(加算値+0.5)=
「0.6」+「0.5」=「1.1」であることから、 mod((加算値+0.5)、1)=「0.1」 従って、「0.1」−「0.5」=「−0.4」の累積
誤差Eaがレジスタ12から加算回路11とレジスタ1
3とに送られる。
【0035】以下、比較パルスCに対する同期ピークパ
ルスPKの位相に対してLPF5から図示するようにカ
ウンタ発振周期データOPDが発生すると、上記と同様
にして、図示するように、「−0.5」〜「+0.5」
の範囲の数値の累積誤差Eaがレジスタ12から出力さ
れる。
【0036】オーバーフロー検出回路14の出力OVL
は、加算回路11の加算値が上記「6」のように値「−
0.5」〜「+0.5」の範囲外となると、オーバーフ
ローとして“H”になり、カウンタ15の発振周期をこ
れにプリセットされている整数部OPD1による発振周
期よりも、基準パルスφ0 の1周期分長くする。
【0037】また、レジスタ13に2分周回路17から
の比較パルスCのタイミングでレジスタ12からの累積
誤差Eaが取り込まれ、誤差データNeとして減算回路
4に供給される。従って、この誤差データNe も値「−
0.5」〜「+0.5」の範囲の数値である。
【0038】次に、図1における各部の具体例について
説明する。但し、以下では、入力ピークパルスPinの周
期を、説明の都合上、基準パルスφ0 の周期の6倍とし
ている。図3は図1におけるサンプリング回路1の一具
体例を示すブロック図であって、21〜24はD−FF
(D型フリップフロップ)回路、25、26はナンドゲ
ート、27はオア回路、28はD−FF回路である。ま
た、図4は図3における各部の信号を示すタイミング図
であって、図3に対応する信号には同一符号を付けてい
る。
【0039】同図において、D−FF回路21、22は
基準クロックφ0 の立上りエッジで入力されるピークパ
ルスPinをサンプルホールドし、また、D−FF回路2
3、24は基準クロックφ0 の立下りエッジで入力ピー
クパルスPinをサンプルホールドする。D−FF回路2
1のQ出力DA1とD−FF回路23のQ出力DB1と
は、図4に示すように、ピークパルスPinの立上りエッ
ジに対する基準クロックφ0 の立上りエッジの位置に応
じて立上りエッジの位置が異なる。入力ピークパルスP
inが基準クロックφ0 の“L”レベルで立ち上がるとき
には、まず、D−FF回路21のQ出力DA1が立ち上
がり、次いで、D−FF回路23のQ出力DB1が立ち
上がるが、逆に、ピークパルスPinが基準クロックφ0
の“H”レベルで立ち上がるときには、D−FF回路2
3のQ出力DB1が先に立ち上がり、次いで、D−FF
回路21のQ出力DA1が立ち上がる。
【0040】D−FF回路21のQ出力DA1とD−F
F回路23のQ出力DB1のいずれが早く立ち上がった
かが、ナンドゲート25、26とオア回路27とを用い
て検出される。即ち、ここでは、D−FF回路21のQ
出力DA1が直接、また、D−FF回路22のQ出力D
A2が反転されてナンドゲート25に供給され、D−F
F回路23のQ出力DB1が直接、また、D−FF回路
24のQ出力DB2が反転されてナンドゲート26に供
給され、これらナンドゲート25、26の出力PKA、
PKBが夫々反転されてオア回路27に供給されるとと
もに、D−FF回路24が、そのQ出力DB2が“H”
となるように、ナンドゲート25の出力PKAの立下り
エッジでプリセットされ、また、D−FF回路22が、
そのQ出力DA2が“H”となるように、ナンドゲート
26の出力PKBの立下りエッジでプリセットされる。
【0041】そこで、いま、D−FF回路21のQ出力
DA1がD−FF回路23のQ出力DB1よりも先に立
ち上がったとすると、D−FF回路21のQ出力DA1
の立上りエッジでナンドゲート25の入力の1つが
“H”となるから、その出力PKAは“L”になり、こ
れと同時にD−FF回路24はその出力DB2が“H”
になるようにプリセットされて動作を停止させられる。
基準クロックφ0 が次に立ち上がるまでD−FF回路2
4はプリセットされているから、その間に基準クロック
φ0 が立ち下がってD−FF回路23のQ出力DB1が
立ち上がっても、ナンドゲート26の出力PKBは
“H”に保持されており、従って、オア回路27の出力
はナンドゲート25の出力PKAの立下りエッジから基
準クロックφ0 の1周期分立ち上がる。
【0042】また、D−FF回路23のQ出力DB1が
D−FF回路21のQ出力DA1よりも先に立ち上がっ
たとすると、これと同時にナンドゲート26の出力PK
Bが“L”になり、上記と同様にしてD−FF回路22
はその出力DA2が“H”になるようにプリセットされ
た状態となる。従って、上記と同様に、オア回路27の
出力はナンドゲート26の出力PKBの立下りエッジか
ら基準クロックφ0 の1周期分立ち上がる。
【0043】このように、ピークパルスPinの立上りエ
ッジに対する基準クロックφ0 の位相関係に応じてナン
ドゲート25、26のいずれか一方から“L”の信号が
基準クロックφ0 の1周期分出力され、従って、オア回
路27から同じ期間の“H”のパルスが出力される。
【0044】オア回路27の出力パルスはD−FF回路
28に供給され、基準クロックφ0でサンプルホールド
される。ここで、オア回路27の出力がナンドゲート2
5の出力によるものであるときには、これは基準クロッ
クφ0 の立上りエッジで立ち上がるから、D−FF回路
28のQ出力である同期ピークパルスPKは、ナンドゲ
ート25の出力PKAよりも基準クロックφ0 の1周期
分遅れたものとなる。また、オア回路27の出力がナン
ドゲート26の出力によるものであるときには、これは
基準クロックφ0 の立下りエッジで立ち上がるから、D
−FF回路28のQ出力である同期ピークパルスPK
は、ナンドゲート26の出力PKBよりも基準クロック
φ0 の1/2周期分遅れたものとなる。
【0045】このことから、このときのサンプリング誤
差は、ピークパルスPinが基準クロックφ0 の“L”レ
ベルで立ち上がった場合(ピークパルスPinの立上りエ
ッジが基準クロックφ0 の立上りエッジよりも進んでい
る場合)には、基準クロックφ0 の周期の1〜1.5倍
となる。また、ピークパルスPinが基準クロックφ0
“H”レベルで立ち上がった場合(ピークパルスPinの
立上りエッジが基準クロックφ0 の立上りエッジよりも
遅れている場合)には、基準クロックφ0 の周期の0.
5〜1倍となる。従って、このサンプリング回路1によ
るピークパルスPinの標本化誤差は、基準クロックφ0
の周期の1±0.5倍となる。これにより、入力ピーク
パルスPinの位相が基準クロックφ0 の立上りエッジに
対して前後しても、得られる同期ピークパルスPKで
は、この位相の揺れがなくなることになる。
【0046】図5は図1における位相比較回路3の一具
体例を示すブロック図であって、31はアップカウン
タ、32はD−FF回路、33は大小比較回路、34は
セレクタ、35はD−FF回路、36はパルス分離回
路、37は位相差出力クロック生成回路、38はオア回
路、39はアンドゲート、40は遅延回路、41、42
はアンドゲート、43はピークパルス検出回路、44は
セレクタ、45はオア回路、46は乗算回路である。ま
た、図6〜図10は図5における各部の信号を示すタイ
ミング図であって、図5に対応する信号には同一符号を
つけている。
【0047】図5において、アップカウンタ31は基準
クロックφ0 をアップカウントし、かつ遅延回路2(図
1)から供給される比較参照パルスREPの比較パルス
C、参照パルスWによって値“1”にプリセットされる
が、アンドゲート42を介して同期ピークパルスPKが
供給されると、値“0”にクリアされる。この具体例
は、比較参照パルスREP中のこの比較パルスCと、こ
れに最も近い同期ピークパルスPKとの位相差を求める
ものである。
【0048】比較参照パルスREPは、また、パルス分
離回路36に供給され、比較パルスCと参照パルスWと
に分離される。D−FF回路32は、アップカウンタ3
1の出力カウント値Aをオア回路45を介して供給され
るこの比較パルスC、またはアンドゲート39の出力に
より、サンプルホールドし、また、パルス分離回路36
からの参照パルスWで“−1”にプリセットされる。こ
のD−FF回路32にホールドされたカウント値(ホー
ルド値)Bは、同期ピークパルスPKが比較パルスCよ
り進んでいるときの検出範囲を表わしている。
【0049】大小比較回路33は、アップカウンタ31
のカウント値AとD−FF回路32のホールド値Bとを
大小比較して、A<Bのとき“H”(高レベル)のA<
B信号を出力し、A=Bのとき“H”(高レベル)のA
=B信号を出力する。セレクタ34はこの大小比較回路
33からのA<B信号によって制御され、A<B信号の
信号期間、アップカウンタ31の出力カウント値Aが供
給される入力端子を、それ以外の期間、乗算回路46
の出力−Bが供給される入力端子を夫々選択される。
但し、ピークパルス検出回路43から擬似ピークパルス
PK´が出力されると、このパルス期間、セレクタ34
はセレクタ44の出力Nsが供給される入力端子を選
択する。このピークパルス検出回路43は、後述するよ
うに、同期ピークパルスPKが欠落したときに、この擬
似ピークパルスPK´を発生するのである。
【0050】セレクタ34の出力データはD−FF回路
35に供給され、位相差出力クロック生成回路37で生
成される位相差出力クロックφ1 のタイミングでホール
ドされる。このD−FF回路35のQ出力が同期ピーク
パルスPKと比較パルスCとの位相差を表わす計数デー
タN1 である。
【0051】上記セレクタ44はピークパルスPinの消
失や位相範囲内にピークパルスPinが存在しなかった場
合の位相差を選択するものであって、位相比較モードに
応じて、即ち、ここでは、上記擬似ピークパルスPK´
のパルス期間値「0」のデータを選択し、それ以外の期
間、D−FF回路35から出力される計数データN1
選択して夫々値Nsとし、これをD−FF回路35にホ
ールドさせて同期ピークパルスPKと比較パルスCとの
位相差を「0」、または前の位相差とする。
【0052】次に、この具体例の動作を、同期ピークパ
ルスPKと比較参照パルスREPの比較パルスCとの位
相差が零、負、正、また、入力ピークパルスPinに不要
パルスが混入して同期ピークパルスPKに不要パルスが
存在する場合、或いは、入力ピークパルスPinが消失し
て同期ピークパルスPKに消失が生じた場合について図
面を用いて説明する。但し、ここでは、比較パルスCと
参照パルスWとが基準クロックφ0 の3周期毎に交互に
供給されるものとする。従って、同期ピークパルスPK
の周期は基準クロックφ0 の6周期である。
【0053】(1)同期ピークパルスPKと比較パルス
Cとの位相差が負の場合:この場合は、同期ピークパル
スPKが比較パルスCより位相が進んでいる場合であ
り、ここでは、図6に示すように、比較パルスCが同期
ピークパルスPKよりも基準クロックφ0 の2周期分遅
れているものとする。従って、参照パルスWは同期ピー
クパルスPKよりも基準クロックφ0 の1周期分進んで
いる。
【0054】そこで、図6に示すように、まず、パルス
分離回路36から参照パルスWが出力されると、これに
より、D−FF回路35が「−1」の値にプリセットさ
れ、そのホールド値Bが「−1」となる。そして、次
に、アップカウンタ31が同期ピークパルスPKで一旦
値「0」にクリアされ、しかる後、基準クロックφ0
「1」づつアップカウントする。大小比較回路33はア
ップカウンタ31のカウント値AとD−FF回路32の
ホールド値Bとを大小比較するが、このとき、A>Bで
あるから、何等信号を出力しない。
【0055】その後、パルス分離回路36から比較パル
スCが出力されると、これがオア回路45を介してD−
FF回路32にクロックとして供給され、このタイミン
グでアップカウンタ31のカウント値AをD−FF回路
32にホールドさせる。このとき、アップカウンタ31
のカウント値Aは「2」であり、従って、D−FF回路
32のホールド値は「2」となる。比較パルスCはこの
ようにD−FF回路32でホールド動作を行なわせるこ
とにより、大小比較回路33で新めて比較動作を行なわ
せるものである。
【0056】そこで、大小比較回路33では、D−FF
回路32からの「2」のホールド値Bとアップカウンタ
31の現在のカウント値Aとが大小比較されるが、上記
の比較パルスCによってアップカウンタ31が「2」の
値にプリセットされるから、大小比較回路33での比較
結果はA<Bとなり、“H”(高レベル)のA<B信号
が出力されてアンドゲート39とセレクタ34とに供給
されるとともに、反転されてアンドゲート42にも供給
される。このA<B信号の信号期間、上記のように、セ
レクタ34は入力端子を選択するが、アップカウンタ
31が次の基準クロックφ0 をカウントアップすると、
A=Bとなるので、大小比較回路33は、A<B信号に
代えて、A=B信号を出力する。従って、セレクタ34
は入力端子を選択するようになり、D−FF回路32
のホールド値Bが乗算回路46で符号反転されて「−
2」となった値−BがD−FF回路35に供給される。
【0057】このA=B信号は、また、位相差出力クロ
ック生成回路37のオア回路38を通り、位相差出力ク
ロックφ1 としてD−FF回路35に供給される。D−
FF回路35では、この位相差出力クロックφ1 のタイ
ミングでセレクタ34からの「−2」の値−Bがホール
ドされる。これにより、同期ピークパルスPKと比較参
照パルスREPとの位相差を表わす計数データN1 は値
が「−2」となる。次にパルス分離回路36から次の参
照パルスWが出力されると、この参照パルスWによって
D−FF回路32が「−1」の値にプリセットされてそ
のホールド値Bが「−1」となり、再び上記の動作を行
なう。
【0058】同期パルスPKと比較パルスCとの位相差
が上記の値に保たれている限り、図6に示すように、上
記の動作が繰返し行なわれ、計数データN1 の値は「−
2」に保たれる。しかし、後述するように、この計数デ
ータN1 に応じて比較参照パルスREPの位相が進めら
れ、これとともに、計数データN1 の値が「−1」、
「0」となって同期パルスPKと比較パルスCとの位相
が一致するようになる。かかる計数データN1 と位相差
出力クロック生成回路37から出力される位相差出力ク
ロックφ1 は、図1のLPF5に供給される。
【0059】(2)同期ピークパルスPKと比較パルス
Cとの位相差が正の場合:この場合は、同期ピークパル
スPKが比較パルスCより位相が遅れている場合であ
り、ここでは、図7に示すように、比較パルスCが同期
ピークパルスPKよりも基準クロックφ0 の1周期分遅
れているものとする。
【0060】そこで、図7に示すように、まず、パルス
分離回路36から参照パルスWが出力されると、これに
より、D−FF回路35が「−1」の値にプリセットさ
れ、そのホールド値Bが「−1」となる。そして、次
に、アップカウンタ31がこの参照パルスWの立上りエ
ッジで一旦値「1」にプリセットされ、しかる後、基準
クロックφ0 を「1」づつアップカウントする。このと
き、A>Bであるから、大小比較回路33からは何等信
号を出力しない。
【0061】その後、パルス分離回路36から比較パル
スCが出力されると、これがオア回路45を介してD−
FF回路32にクロックとして供給され、このタイミン
グでアップカウンタ31のカウント値AをD−FF回路
32にホールドさせる。このとき、アップカウンタ31
のカウント値Aは「3」であり、従って、D−FF回路
32のホールド値は「3」となる。
【0062】そこで、大小比較回路33では、D−FF
回路32からの値が「3」のホールド値Bとアップカウ
ンタ31の現在のカウント値Aとが大小比較されるが、
上記の比較パルスCによってアップカウンタ31が
「1」の値にプリセットされるから、大小比較回路33
での比較結果はA<Bとなり、“H”(高レベル)のA
<B信号が出力されてアンドゲート39とセレクタ34
とに供給されるとともに、反転されてアンドゲート42
にも供給される。このA<B信号の信号期間、上記のよ
うに、セレクタ34は入力端子を選択するが、これと
ともに、同期ピークパルスPKが入力し、位相差出力ク
ロック生成回路37のアンドゲート39、オア回路38
を通り、位相差出力クロックφ1 としてD−FF回路3
5に供給される。従って、このD−FF回路35には、
このときのアップカウンタ31の値「1」のカウント値
Aがホールドされる。
【0063】同期ピークパルスPKと比較パルスCとの
位相差が上記のようになっている限り、上記の動作が繰
り返され、D−FF回路35から出力される計数データ
1は値が「1」となっている。
【0064】(3)同期ピークパルスPKと比較パルス
Cとが同位相である場合:この場合には、図8に示すよ
うに、同期ピークパルスPKと比較パルスCとの位相が
一致している。
【0065】そこで、図8に示すように、まず、パルス
分離回路36から参照パルスWが出力されると、これに
より、D−FF回路35が「−1」の値にプリセットさ
れ、そのホールド値Bが「−1」となる。しかる後、基
準クロックφ0 を「1」ずつアップカウントする。この
とき、A>Bであるから、大小比較回路33からは何等
信号を出力しない。
【0066】その後、パルス分離回路36から比較パル
スCが出力されると、これと同時に同期ピークパルスP
Kが入力され、このとき大小比較回路33からA<B信
号が出力されていないから、この同期ピークパルスPK
はアンドゲート42を介してアップカウンタ31に供給
され、これによってアップカウンタ31は「0」にクリ
アされる。そして、その直後、比較パルスCがオア回路
45を介してD−FF回路32にクロックとして供給さ
れ、このタイミングでアップカウンタ31の値「0」で
あるカウント値AをD−FF回路32にホールドさせ
る。
【0067】そこで、大小比較回路33では、D−FF
回路32からの値「0」のホールド値Bとアップカウン
タ31のカウント値Aとが大小比較されるが、このカウ
ント値Aが「1」から増えていってA>Bであるから、
大小比較回路33から信号は出力されない。従って、セ
レクタ34は入力端子を選択し、D−FF回路32の
ホールド値Bが乗算回路46で係数「−1」が乗算され
た値「0」をD−FF回路35に供給する。
【0068】一方、比較パルスCと同相で入力された同
期ピークパルスPKは位相差出力クロック生成回路37
のアンドゲート41を通り、遅延回路40で所定時間D
だけ遅延された後、オア回路38を通って位相差出力ク
ロックφ1 となり、D−FF回路35に供給される。従
って、このD−FF回路35には、セレクタ34で選択
された上記の値「0」がホールドされ、計数データN1
の値は「1」となる。そして、同期ピークパルスPKと
比較パルスCとが同相である限り、上記の動作が繰り返
され、D−FF回路35から出力される計数データN1
は値が「0」となっている。
【0069】以上、図6〜図8の説明から明らかなよう
に、D−FF回路35から得られる計数データN1 は比
較パルスCに対する同期ピークパルスPKの位相を基準
クロックφ0の周期を単位とする値で表わすものであ
り、比較パルスCに対する同期ピークパルスPKの進
み、遅れを正負の符号で表わしている。上記の例の場
合、比較パルスCに対する同期ピークパルスPKの最大
位相ずれは基準クロックφ0の3周期であるが、このと
きには、同期ピークパルスPKは参照パルスWと同相で
あり、計数データN1 は値「−3」をとる。
【0070】(4)同期ピークパルスPKに不要パルス
が混入している場合:この場合を図9によって説明する
が、ここでは、比較パルスCに位相同期した同期ピーク
パルスPKに、斜線でハッチングして示すように、不要
パルスが混入しているものとする。即ち、参照パルスW
と次の比較パルスCとの間に不要パルスNP1が、さら
にこの比較パルスCと次の参照パルスWとの間に不要パ
ルスNP2が夫々混入しているものとする。
【0071】不要パルスが混入していない部分では、図
8に示した動作が繰り返されるが、参照パルスWに続い
て不要パルスNP1が入力されると、このとき、D−F
F回路32のホールド値Bが値「−1」であって、大小
比較回路33から信号が出力されていないから、この不
要パルスNP1はアンドゲート42を通ってアップカウ
ンタ31に供給され、これをカウント値Aが値「0」の
状態にクリアする。しかし、D−FF回路32のホール
ド値Bは値「−1」に保持されており、このため、大小
比較回路33から信号は出力されず、セレクタ34は入
力端子を選択したままとなっている。
【0072】次に、パルス分離回路43から比較パルス
Cが出力され、これと同時に正規の同期ピークパルスP
Kが入力されると、この同期ピークパルスPKはアンド
ゲート42を介してアップカウンタ31に供給され、こ
れをカウント値Aが値「0」の状態にクリアする。その
直後、比較パルスCにより、D−FF回路32はアップ
カウンタ31のこの値「0」のカウント値Aをホールド
する。従って、このD−FF回路32のホールド値Bは
値「0」となる。
【0073】次いで、アップカウンタ31のカウント値
Aは値「1」となり、これとともに、比較パルスCに位
相同期した同期ピークパルスPKが位相差出力クロック
生成回路37のアンドゲート41を通り、遅延回路40
で所定時間Dだけ遅延された後、オア回路38を通って
位相差出力クロックφ1 となるが、また、さらに不要パ
ルスNP2が供給されると、これによってアッブカウン
タ31がカウント値「0」の状態にクリアされる。この
ため、A=Bとなり、大小比較回路33からA=B信号
が出力され、位相差出力クロック生成回路37のオア回
路38に供給されるが、このA=B信号は先の同期ピー
クパルスPKが遅延回路40で遅延されたパルスとタイ
ミングが一部オーバラップするので、このパルスの立上
がりタイミングでD−FF回路35が乗算回路46から
の値「0」をホールドする。従って、計数データN1
値「0」である。
【0074】かかる動作によると、正規の同期ピークパ
ルスPKの前に不要パルスがあっても、また、後に不要
パルスがあっても、図8で説明した動作と同様に、必ず
この同期ピークパルスPKに位相同期した比較パルスC
から位相差出力クロックφ1が得られ、これ以外のタイ
ミングでは位相差出力クロックφ1 は発生せず、かつこ
のタイミングでは、セレクタ34は乗算回路46の出力
−Bを選択するから、かかる不要パルスに影響されるこ
となく、値が「0」の正しい計数データN1 が得られる
ことになる。
【0075】なお、以上は正規の同期ピークパルスPK
と比較パルスCとが同相である場合であったが、これら
の位相が異なっているときには、不要パルスに比べて正
規の同期ピークパルスPKが比較パルスCに近いとき、
必ず正規の同期ピークパルスPKと比較パルスCとの位
相差に応じた値の計数データN1 が得られる。
【0076】(5)同期ピークパルスPKが欠落した場
合:この場合を図10によって説明するが、ここでは、
同期ピークパルスPKが比較パルスCに位相同期し、そ
の1つが、破線で示すように、欠落しているものとす
る。
【0077】同期ピークパルスPKが欠落していない
(即ち、比較パルスCがパルス分離回路36から出力さ
れると、これと同時に、同期ピークパルスPKが入力す
る)部分では、図8に示した動作が繰り返される。そし
て、参照パルスWに続いて比較パルスCが分離回路36
から出力されたとき、破線で示すように、同期ピークパ
ルスPKが入力されないと、この比較パルスCのタイミ
ングではアップカウンタ31のカウント値Aは値「3」
になっており、この値がD−FF回路32にホールドさ
れてホールド値Bが値「3」となるとともに、アップカ
ウンタ31が値「1」にプリセットされる。そして、ア
ップカウンタ31のカウント値Aが値「1」、「2」の
期間、大小比較回路33からA<B信号が出力される。
従って、セレクタ34は入力端子でのアップカウンタ
31のカウント値Aを選択するが、このとき、位相差出
力クロック生成回路37から位相差出力クロックφ1
出力されず、このカウント値AはD−FF回路35でホ
ールドされない。即ち、比較パルスCに位相同期してあ
るべき同期ピークパルスPKがないと、大小比較回路3
3からA<B信号が出力されてセレクタ34が入力端子
側に一時切り替わるだけで、計数データN1 に変化が
なく、値「0」に保たれる。
【0078】一方、同期ピークパルスPKと参照パルス
Wとはピークパルス検出回路43に供給されるが、この
ピークパルス検出回路43は常時供給された参照パルス
Wとこれより1つ前に供給された参照パルスWとの間に
同期ピークパルスPKが存在するか否かを判定してお
り、同期ピークパルスPKが存在しない場合には、その
判定とともに、擬似同期ピークパルスPK´を出力す
る。この擬似同期ピークパルスPK´のパルス期間、セ
レクタ34は切り替わって入力端子を選択し、また、
セレクタ44はD−FF回路35から出力されている計
数データN1 を選択している。擬似同期ピークパルスP
K´は、また、位相差出力クロック生成回路37のオア
回路38を通り、位相差出力クロックφ1 としてD−F
F回路35に供給される。これにより、D−FF回路3
5には、セレクタ34を介して供給される値が「0」の
セレクタ44の出力値Nsがホールドされる。
【0079】以上のように、同期ピークパルスPKが欠
落しても、これに影響されることなく、D−FF回路3
5から所定の値「0」の計数データN1が得られること
になる。
【0080】なお、以上は同期ピークパルスPKが比較
パルスCと位相同期する場合であったが、これらの位相
がずれていても、同様にして、同期ピークパルスPKの
欠落に影響されず、これらの位相差に応じた値の計数デ
ータN1 が得られる。
【0081】また、上記の例では、比較パルスCに対す
る同期ピークパルスPKの最大位相差を基準クロックφ
0の3周期分としているから、特に問題はないが、この
最大位相差がこれよりも充分大きくなるような同期ピー
クパルスPKや比較参照パルスREPの周期の場合に
は、比較パルスCに対する同期ピークパルスPKの位相
のずれが異常であるときも含めてピークパルス検出回路
43が擬似同期ピークパルスPK´を出力するように
し、上記の動作を行なわれるようにしてもよい。
【0082】さらに、ピークパルス検出回路43が参照
パルスWの所定数の周期以上同期ピークパルスPKを検
出しない以上のとき、位相比較モードでないとし、セレ
クタ44が値「0」を選択するようにしてもよい。この
場合には、参照パルスW毎にピークパルス検出回路43
から出力される擬似同期ピークパルスPK´からの位相
差出力パルスφ1 により、D−FF回路35は値「0」
のこのセレクタ44の出力値Nsをホールドし、計数デ
ータN1 は値「0」となる。
【0083】以上のようにして、図5に示した位相比較
回路3によると、ノイズパルスや同期ピークパルスPK
の欠落などに影響されることなく、同期ピークパルスP
Kと比較パルスCとの位相差に応じた計数データN1
常に得られる。
【0084】図11は図1における減算回路4の一具体
例を示すブロック図であって、51は加算回路、52は
上位ビット切捨て回路、53は乗算回路、54はセレク
タ、55は分周比記憶回路、56はセレクタ、57は分
周比検出回路である。
【0085】この減算回路4は、図1で概略的に説明し
たように、位相比較回路3(図1)から出力される上記
の計数データN1 からレジスタ13(図1)からの誤差
データNeを減算するものであり、この際、次のことに
基づいて内部位相誤差のビット数低減が図られている。
【0086】即ち、計数データN1の最大値は、上記の
ように、同期ピークパルスPKの周期に比例するため
に、分周回路17を介して比較している方が大きくな
る。つまり、図1などでは、その説明の便宜上、基準ク
ロックφ0 と比較参照パルスREPとの周波数には然程
違いはないものとして説明したが、実際には比較参照パ
ルスREPの周波数に比べて基準クロックφ0 の周波数
はかなり高く、従って、位相比較回路3から得られる計
数データN1 のビット数は多い。また、得られる誤差デ
ータNeの精度を高めようとすると、そのビット数も多
い。しかるに、かかる計数データN1 の上位数ビットは
ハイゲイン動作(位相同期動作)するときのみ変化し、
ローゲイン動作(追従動作)するときには変化しない。下
位数ビットはその逆となる。また、ハイゲイン動作する
ときに演算精度を或る程度下げても、位相同期特性には
影響しない。この点に着目し、ローゲイン動作時には、
減算結果の上位数ビットを切り捨ててビット数を低減
し、ハイゲイン動作時には、下位ビットをなくすように
する。
【0087】次に、この具体例の動作について説明する
が、説明の都合上、以下、計数データN1を±の符号を
有する整数部9ビットのデータ(符号+9.0ビット)
とし、誤差データNeを±の符号を有する小数部7ビッ
トのデータ(符号+0.7ビット)とする。
【0088】図11において、加算回路51は、入力さ
れる計数データN1 を小数部7ビット拡張し、また、誤
差データNeを整数部9ビット拡張して夫々(符号+
9.7ビット)のデータとし、それらを減算する。この
減算出力は上位ビット切り捨て回路52と乗算回路53
とに供給される。上位ビット切り捨て回路52では、こ
の(符号+9.7ビット)の計数データN1 の上位3ビ
ットが切り捨てられて(符号+6.7ビット)のデータ
とし、また、乗算回路53では、この(符号+9.7ビ
ット)の計数データN1 が1/N倍されてビット削減が
なされ、同様に、(符号+6.7ビット)のデータとさ
れる。
【0089】一方、分周比記憶回路55は2分周回路1
7の分周比Nを検出して保持しており、この分周比Nを
表わすデータがセレクタ56の入力端子に供給される
とともに、乗算回路53はこの分周比Nに応じて(符号
+9.7ビット)の計数データN1 を1/N倍する。ま
た、このセレクタ56の入力端子には、値「1」のデ
ータが供給されている。セレクタ56は、ゲイン切替信
号により、ハイゲイン動作のときに入力端子を、ロー
ゲイン動作のときに入力端子を夫々選択するように制
御され、分周比検出回路57はセレクタ56で選択され
た分周比記憶回路55からの分周比データの値Nが
「1」か否か、またはセレクタ56で入力端子が選択
されて値「1」のデータが供給されているかを検出し、
値「1」のデータが検出されたときには、“H”の信号
を出力してセレクタ54が入力端子を、従って、上位
ビット切り捨て回路52からの(符号+6.7ビット)
のデータを選択するようにさせる。これ以外では、セレ
クタ54が入力端子を、従って、乗算回路53からの
(符号+6.7ビット)のデータを選択する。
【0090】以上のことから、ローゲイン動作のときに
は、必ず分周比検出回路57の出力信号は“H”となる
し、ハイゲイン動作していて分周比記憶回路55からの
分周比データNが値「1」以外のとき、分周比検出回路
57の出力信号は“L”となる。このようにして、計数
データN1 とレジスタ13(図1)からの誤差データN
eとの減算演算結果が、ビット数が低減された内部位相
誤差ΔNとして得られる。この結果、図1でのLPF5
の演算ビット長の削減が可能になる。
【0091】なお、この具体例では、汎用性を持たせる
ために、ハイゲインで動作するときでも、その分周比が
「1」となる場合もあるとしており、このようなことが
ないようにする場合には、セレクタ56及び分周比検出
回路57は不要であり、セレクタ54の切替制御信号し
てはセレクタ56に用いたゲイン切替信号を使用すれば
よい。また、ハイゲインで動作するときでも分周比を値
「1」に固定であれば、ゲインによる上記のビット数低
減処理を行なう必要がないので、減算回路4としては、
加算回路51のみの構成となる。
【0092】図12は図1におけるカウンタ15の一具
体例をこれと関連する部分とともに示すブロックであっ
て、61はダウンカウンタ、62は比較検出回路、63
はD−FF回路、64はセレクタであり、図1に対応す
る部分には同一符号をつけている。
【0093】同図において、カウンタ15はダウンカウ
ンタ61、比較検出回路62、D−FF回路63及びセ
レクタ64から構成されている。ダウンカウンタ61
は、後述するようにカウントパルスCTPが出力される
毎に、整数化回路9で抽出される整数部OPD1がロー
ドされ、基準クロックφ0 を値「1」ずつダウンカウン
トする。比較検出回路62はダウンカウンタ61のカウ
ント値NDを監視しており、このカウント値NDが
「1」になったときのみ“H”のパルスP(1)を出力
する。このパルスP(1)はセレクタ64の入力端子
に供給され、また、基準クロックφ0 をクロックとして
動作するD−FF回路63でこの基準クロックφ0 の1
周期分遅延されて、セレクタ64の入力端子に供給さ
れる。セレクタ64はオーバーフロー検出回路14の出
力OVLによって制御され、これが“L”のとき入力端
子を、“H”のとき入力端子を夫々選択する。
【0094】従って、通常は、ダウンカウンタ61にロ
ードされた整数部OPD1に応じた周期の比較検出回路
61の出力パルスP(1)がセレクタ63で選択され、
カウントパルスCTPとして出力されるが、オーバーフ
ロー検出回路14が上記のようにオーバーフローを検出
すると、D−FF回路63の出力パルスがセレクタ64
で選択され、カウントパルスCTPとして出力される。
これらの場合、いずれもダウンカウンタ61は出力され
るカウントパルスCTPでロードされるから、基準クロ
ックφ0 の周期をt0 とすると、上記前者の場合、カウ
ントパルスTPの周期は(OPD1の値−1)×t0
あり、上記後者の場合、(OPD1の値)×t0 であ
る。
【0095】以上の動作タイミングを図13によって説
明すると、いま、整数化回路9から出力される整数部O
PD1の値が「28」であったとすると、オーバーフロ
ー検出回路14の出力OVLが“L”のときには、カウ
ントパルスCTPの周期は基準クロックφ0 の周期t0
の28倍であり、また、“H”のときには、ダウンカウ
ンタ61へのロードタイミングが基準クロックφ0 の1
周期t0 分遅れるため、カウントパルスCTPの周期は
基準クロックφ0 の周期t0 の29倍となる。従って、
オーバーフロー検出回路14の出力OVLによってカウ
ントパルスCTPの周期を基準クロックφ0 の1周期t
0 分制御することができる。
【0096】図1に戻って、以上述べてきた各構成要素
とディジタルフィルタ7のみからなるLPF5とでディ
ジタルVFOを構成しても、定常位相誤差の低減が可能
である。しかし、先に述べたように、ディジタルフィル
タ7の遅延時間やカウンタ15でのカウント発振周期デ
ータOPDのロード時間により、比較参照パルスREP
の1周期分の制御遅延が生ずる。このため、同期所要時
間の短縮が図れないといった問題がある。
【0097】そこで、この実施例では、図1に示すよう
に、LPF5をディジタルフィルタ7に加えて位相補正
回路6と周期補正回路8とを設け、これによって同期所
要時間の短縮化を図るようにしている。以下、位相補正
回路6と周期補正回路8の動作原理を図14を用いて説
明する。
【0098】図14は同期ピークパルスPKの位相がス
テップ状に変化した場合を示しており、同図(a)は制
御遅延がない場合の、同図(a)は制御遅延がある場合
の夫々位相同期過程を示したものである。基本的には、
制御遅延がないときと同じの位相差データをディジタル
フィルタ7に入力するようにすれば、出力されるカウン
ト発振周期データOPDは同値になり、位相同期特性が
一致することになる。位相補正回路6と周期補正回路8
はこのように位相差データを補正するためのものであっ
て、図14(a)、(b)において、位相ずれ発生時点
を時間原点としてA、B、C点の時間を夫々求めると、 A点: p1+m1 −p2 =p´1+m0 −p´2 ……(式2) B点: p1+m1+m2 −p3 =p´1+m0+m´1 −p´3 ……(式3) C点: p1+m1+m2+m3−p4 =p´1+m0+m´1+m´2−p´4 ……(式4) 〔但し、p 、m は制御遅延のない位相差と周期 p´、m´は制御遅延のある位相差と周期〕このとき、
初期位相差p1、p´1は同一であるので、 p1 = p´1 ……(式5) である。そこで、(式5)を(式2)(式3)(式4)
に代入すると p2=(m1−m0+p´2) …(式6) p3=(m2−m1+p´3)+(m1+m1−m0−m´1) …(式7) p4=(m3−m2+p´4)+(m2+m2−m1−m´2) +(m1+m1−m0−m´1) …(式8) となる。
【0099】そこで、(式6)〜(式8)を比較する
と、(式7)の第2項と(式8)の第3項は同値であ
り、また、(式7)、(式8)の第2項を「0」にする
と、(式6)〜(式8)は第1項のみの式となる。この
ような関係から、ディジタルフィルタ7に入力する位相
差データを制御遅延がない場合と同一にすることによ
り、同一のカウンタ発振周期データOPDが得られるこ
とになる。左辺と第1項の関係に注目すると、ディジタ
ルフィルタ7の出力する数値mから制御遅延のない位相
差pが求められることがわかる。例えば、(式6)を使
って、位相差p2を求めると、ディジタルフィルタ7の
出力m1、m0は位相差p´2の出力時点でわかってい
るので、比較された位相差p´2から制御遅延のない位
相差p2を求めることができる。また、同様にして、位
相差p3、p4を求めることができる。これらを漸化式
で表現すると、かかる位相差P(n)は次のようになる。 P(n)=P'(n)+{m(n)−m(n−1)} ……(式9) この(式9)が位相補正回路6の処理を表わす変換式で
ある。
【0100】一方、周期補正回路8は、(式7)、(式
8)の第2項を値「0」にするものであって、これによ
って得られるカウンタ発振周期データOPDの値m´
(n)は、次の(式10)で求めることができる。 m´(n)=2・m(n)−m(n−1) ……(式10) 以上のように変換動作する位相補正回路6、周期補正回
路8により、位相差、周期の補正が行なわれる。
【0101】また、ハイゲイン動作しているとき、図1
4でのA点からC点までの比較パルスCの間隔(周期)
は分周比(N)倍されるだけである。位相補正回路6、
周期補正回路8の変換式は、2分周回路17が動作して
いない(分周比(N)=1)場合と同様に求めると、夫
々次のようになる。 P(n) =N・〔P´(n)+{m(n)−m(n−1)}〕…(式11) m´(n)=2・m(n)−m(n−1) ……(式12) 次に、LPF5の具体例を説明する前に、ディジタルフ
ィルタ7の伝達関数について説明する。かかる伝達関数
は、図15に示すようなアナログ位相同期回路のフィル
タ部から求めることができる。これによると、アナログ
フィルタの伝達関数H(s)は図23に示す式13で表
わされる。この伝達関数H(s)をもとに、アナログの
連続時間系からディジタルの離散時間系に変換するため
に、双一次変換及びアナログフィルタの折れ点周波数Ω
a、Ωeをプリワーピングする。これらは、上記式13
に図23に示す式14を代入すればよく、これにより、
図23に示す式15で表わされるディジタルフィルタの
伝達関数H(z)が得られる。
【0102】図16は以上述べた位相補正回路6、ディ
ジタルフィルタ7、周期補正回路8の伝達関数から形成
される図1におけるLPF5の一具体例を示す構成図で
あって、71は加算回路、72は乗算回路、73は遅延
素子、74はセレクタであり、図1に対応する部分には
同一符号をつけている。
【0103】この具体例の構成は、上記伝達関数H
(z)の変数zを遅延素子73、乗算を乗算回路72、
加算を加算回路71に夫々対応させることで簡単に求め
られる。セレクタ74は、ゲイン切替え信号により、ハ
イゲイン、ローゲイン動作時での係数や位相補正量を選
択するものである。これらゲインの切替えは、例えば、
ハイゲインからローゲインに切り替える場合、ゲイン切
替え処理を介して行われる。ゲイン切替え処理は、位相
比較回路3(図1)からの位相差出力クロックφ1によ
ってLPF5の演算の起動がかけられる合間を縫って行
なわれるか、或いは位相差出力クロックφ1 のうちの1
つで、位相差演算処理に代わって、行なわれるようにす
る等が考えられる。
【0104】このゲイン切替え処理では、位相補正回路
6での遅延素子73の出力値が「0」にクリアされ、デ
ィジタルフィルタ7の遅延素子73は、値が「0」の入
力位相が連続して入力されたときにディジタルフィルタ
7の出力が変化しないようにする。また、周期補正回路
8の遅延素子73からはディジタルフィルタ7の出力値
と同一の値のデータが出力されるようにする。このよう
なゲイン切替え処理を介してゲインの切替えを行なうこ
とにより、このゲイン切替えによる位相補正量や周期補
正量の変化による動作の不安定性を除去することができ
る。
【0105】かかる具体例での位相補正回路6の伝達関
数Hp(z)、周期補正回路8の伝達関数をHm(z)は
夫々図24に示す(式16)、(式18)で表わされ、
また、ディジタルフィルタ7の伝達関数Hf(z)は図
23の(式15)に等しく、図24の(式17)で表わ
される。但し、位相補正回路6において、セレクタ74
が入力端子を選択するときの伝達関数Hp(z)は
(式16)でN=1である。
【0106】図17は図1におけるLPF5の他の具体
例を示すブロック図であって、71は加算回路、81は
フィルタ回路、82は位相補正回路であり、図1に対応
する部分には同一符号をつけている。この具体例は図1
6に示した具体例を変形して位相補正回路がカウンタ発
振周期データOPDをもとに位相補正量を得るようにし
て、図16に示した具体例と同様の特性が得られるよう
にしたものである。
【0107】図17において、減算回路4(図1)から
の内部位相誤差ΔNは加算回路71で位相補正回路82
の出力が減算され、ディジタルフィルタ7と周期補正回
路8とが直列に接続されてなるフィルタ回路81に供給
される。このフィルタ回路81からはカウンタ発振周期
データOPDが出力されるが、このカウンタ発振周期デ
ータOPDは、また、位相補正回路82を介して加算回
路71に帰還される。かかる構成において、ディジタル
フィルタ7、周期補正回路8の伝達関数を夫々図24に
示した(式17)、(式18)のHf(z)、Hm(z)
とすると、ディジタルフィルタ7と周期補正回路8とが
直列に接続されてなるから、このフィルタ回路81の伝
達関数は伝達関数Hf(z)、Hm(z)の積で表わされ
る。従って、フィルタ回路81の伝達関数は図24に示
す(式19)で表わされる。また、位相補正回路82の
伝達関数Hp´(z)は、図17に示す構成で図16に
示した具体例と同じ伝達関数が得られるためには、図2
4の(式20)で表わされることになる。
【0108】このように、図24の(式19)で表わさ
れる伝達関数のフィルタ回路81と(式20)で表わさ
れる位相補正回路82からなるLPF5の具体的な構成
例を図18に示す。但し、位相補正回路82において、
セレクタ74が入力端子を選択したときには、図24
の(式20)において、N=1である。
【0109】図19は図1におけるLPF5のさらに他
の具体例を示す構成図である。図18に示した具体例は
ディジタルフィルタ7と周期補正回路8との伝達関数H
f(z)、Hm(z)を1つにまとめたて図24の(式1
9)の伝達関数に対し、1つのフィルタ回路81を形成
したものであったが、図19に示すこの具体例は、さら
に、この(式19)の伝達関数に位相補正回路82の伝
達関数(図24の(式20))をまとめて図24に示す
(式21)の伝達関数H0(z)とし、この伝達関数H
0(z)をもつ1つの回路としてLPF5を形成したもの
である。
【0110】以上のように、LPF5としては、伝達関
数の変形によって種々の構成をとることができ、いずれ
も特性は同一である。これを位相補正回路や周期補正回
路を設けない場合と比較して、図20に示す。但し、図
20(a)は周波数特性を示し、図20(b)は位相特
性を示している。これらから明らかなように、位相補正
回路と周期補正回路とを設けたことにより、制御遅延に
よる位相の変化を補正し、遅延のない場合の周波数特性
と一致させることができた。従って、位相余有は遅延の
ある場合にもない場合と同一になり、同期所要時間の短
縮化が可能になる。
【0111】なお、以上説明した実施例では、実際にL
PF5を回路化する場合に、回路規模を削減するため
に、これを多重演算器でもって構成するようにしてもさ
しつかえない。この場合、演算途中に入力される内部位
相誤差ΔNをとりこぼさないようにするため、バッファ
を設けた構成が考えられる。その具体例を図21に示
す。但し、図中、5は多重演算器で構成された先のLP
F91、92はD−FF回路、93はセレクタ、94は
バッファ制御回路である。また、図22は図21におけ
る各部の信号を示すタイミング図であり、図21に対応
する信号には同一符号をつけている。
【0112】同図において、多重演算器で構成したLP
F5は、リクエスト信号REQによって演算を開始し、
一定時間経過後、アクノレッジ信号ACKを出力して演
算を終了したことをバッファ制御回路94に知らせる。
バッファ制御回路94は、位相差出力クロックφ1が入
力されると、図22に示すように、D−FF回路91、
D−FF回路92の使用状況を確認し、両方とも未使用
の場合には、D−FF回路91に対してバッファクロッ
クCKaを発生し、内部位相誤差ΔNをD−FF回路9
1に記憶させる。これと同時に、セレクト信号SELを
“L”にしてセレクタ93を制御し、D−FF回路91
に記憶された内部位相誤差ΔNをLPF5に転送させ
る。然る後、バッファ制御回路94はLPF5に再びリ
クエスト信号REQを送り、LPF5で演算を開始させ
る。
【0113】次に、この演算終了前に位相出力クロック
φ1が入力された場合には、バッファ制御回路94は、
バッファクロックCKbを発生し、D−FF回路92に
入力される内部位相誤差ΔNを記憶させる。その後、バ
ッファ制御回路94は、LPF5から先の演算が終了し
たことを知らせるアクノレッジ信号ACKを受け取る
と、“H”のセレクト信号SELを発生してセレクタ9
3を切換え制御し、D−FF回路92に記憶された内部
位相誤差ΔNをLPF5に転送させ、次いで、LPF5
にリクエスト信号REQを送る。
【0114】このような動作を繰り返すことにより、演
算途中で供給された内部位相誤差ΔNも、取こぼすこと
なく、LPF5が処理することができ、内部位相誤差Δ
Nの発生毎にカウンタ発振周期データOPDを得ること
ができる。従って、LPF5を多重演算器で構成して回
路規模の削減が可能となり、かつ内部位相誤差の取こぼ
しをなくし、動作を安定化させることができる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディジタルフィルタ等によって制御遅延のあっても、位
相補正手段と周期補正手段により、位相余有を該制御遅
延がない場合と一致させることができ、従って、位相同
期特性が振動的にならなくなって同期所要時間の短縮化
が可能になるし、さらに、位相比較回路により、目的と
する再生パルスと入力ピークパルスとの初期位相差を低
減することができて、見かけ上同期所要時間を短縮する
こともできる。
【0116】また、本発明によれば、内部誤差累積手段
により、再生パルスと入力ピークパルスとの間の位相差
検出精度が向上し、この結果、定常位相誤差を基準クロ
ックの±0.5周期以下に低減させることができて、該
基準クロックの周波数を低くすることができ、従って、
回路設計の簡略化、消費電力低減等の優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル位相同期回路の一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施例の動作タイミングチャート
である。
【図3】図1におけるサンプリング回路の一具体例を示
すブロック図である。
【図4】図3に示したサンプリング回路の動作タイミン
グチャートである。
【図5】図1における位相比較回路の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図6】図5に示した位相比較回路の1動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図7】図5に示した位相比較回路の他の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図8】図5に示した位相比較回路のさらに他の動作を
示すタイミングチャートである。
【図9】図5に示した位相比較回路のさらに他の動作を
示すタイミングチャートである。
【図10】図5に示した位相比較回路のさらに他の動作
を示すタイミングチャートである。
【図11】図1における減算回路の一具体例を示すブロ
ック図である。
【図12】図1におけるカウンタの一具体例を関連する
回路とともに示すブロック図である。
【図13】図12に示したカウンタの動作タイミングチ
ャートである。
【図14】図1に示した位相補正回路、周期補正回路の
動作説明図である。
【図15】アナログ位相同期回路でのフィルタ部を示す
構成図である。
【図16】図1に示したLPFの一具体例を示すブロッ
ク図である。
【図17】図1に示したLPFの他の具体例を示すブロ
ック図である。
【図18】図17に示したLPFの具体回路例を示す図
である。
【図19】図1に示したLPFのさらに他の具体例を示
すブロック図である。
【図20】図16〜図19に示したLPFの一特性例を
示す図である。
【図21】図1に示したLPFを多重演算器で構成した
場合の内部位相誤差バッファの一具体例を示す構成図で
ある。
【図22】図21に示した内部位相誤差バッファの動作
タイミングチャートである。
【図23】図15に示したフィルタ部の伝達関数を示す
図である。
【図24】図16、図18及び図19に示した具体例の
伝達関数を示す図である。
【図25】従来のディジタル位相同期回路の一例を示す
ブロック図である。
【図26】図25に示した従来例の動作タイミングチャ
ートである。
【図27】アナログ位相同期回路と従来のディジタル位
相同期回路との位相余有を比較して示す図である。
【図28】アナログ位相同期回路と従来のディジタル位
相同期回路との位相同期特性を比較して示す図である。
【符号の説明】
1 サンプリング回路 3 位相比較回路 4 減算回路 5 LPF 6 位相補正回路 7 ディジタルフィルタ 8 周期補正回路 9 整数化回路 10 小数化回路 11 加算回路 12、13 レジスタ 14 オーバーフロー検出回路 15 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小菅 稔 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 松重 博実 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 宮坂 秀樹 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 小田原工場内 (56)参考文献 特開 平2−22923(JP,A) 特開 平2−257718(JP,A) 特開 平1−272324(JP,A) 特開 平2−218221(JP,A) 特開 平2−95015(JP,A) 特開 昭63−287211(JP,A) 特開 昭63−203009(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 H03K 5/00 H03L 7/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生信号を発生する発振部と、該再生信
    号と入力信号との位相差を基準クロックのカウント数と
    して検出する位相比較部と、ディジタルフィルタで該位
    相比較部から出力される位相差データを処理し該発振部
    の発振周期を設定するための発振周期データを生成する
    フィルタ部とを備え、該入力信号に同期した該再生信号
    を生成するディジタル位相同期回路において、 該フィルタ部に、該位相比較部からの 該位相差データを、該ディジタルフ
    ィルタに制御遅延が ないときと同等の位相差データが該
    ディジタルフィルタに入力されるように 、補正して該デ
    ィジタルフィルタに供給する位相補正手段と、該ディジタルフィルタから出力される 該発振周期データ
    、該ディジタルフ ィルタに制御遅延がないときと同等
    の発振周期データとなるように、補正する周期補正手段
    とを設け、同期所要時間を短縮化したことを特徴とする
    ディジタル位相同期回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記位相補正手段と前記周期補正手段の係数や位相補正
    を動作ゲインに応じて選択する選択手段を設けたこと
    を特徴とするディジタル位相同期回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記フィルタ部の状態を、その出力である前記発振周期
    データに変化を与えないゲイン切替え処理として、前記
    動作ゲインの切替えを行なうことを特徴とするディジタ
    ル位相同期回路。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記ディジタルフィルタと前記周期補正手段は従属接続
    され、前記位相補正手段は前記ディジタルフィルタの出
    力を前記ディジタルフィルタの入力側に帰還することを
    特徴とするディジタル位相同期回路。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3において、 前記ディジタルフィルタと前記周期補正手段とがフィル
    タ回路を構成し、前記位相補正手段は該フィルタ回路の
    出力を該フィルタ回路の入力側に帰還することを特徴と
    するディジタル位相同期回路。
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