JP3240127U - 多角度回転の首振り扇風機 - Google Patents

Abstract

【課題】送風面積を増加させ、送風の死角を減少させる、多角度回転の首振り扇風機を提供する。【解決手段】多角度回転の首振り扇風機であって、第１ベース部１と、第１支柱２と、首振り扇風機ファン本体３とを備え、第１ベース部には垂直方向に沿って配置された第１回転軸が設けられ、第１支柱は第１回転軸に固定され、首振り扇風機の側面の水平投影方向において、第１支柱の中心線と第１回転軸との成す角は０～１８０°に設けられ、第１支柱には第２回転軸が設けられ、首振り扇風機の側面の水平投影方向において、第２回転軸と第１支柱の中心線とが重なり又は平行ではなく、首振り扇風機ファン本体は、第２回転軸の第１支柱から離れた端部に固定され、首振り扇風機ファン本体の風の吹き出し方向と第２回転軸との間に傾斜夾角が存在する。【選択図】図１

Description

本考案は、扇風機の技術分野に関し、特に、多角度回転の首振り扇風機に関する。

現在、従来の扇風機の首振り構造は、比較的単純で、上下左右首振りで、例えば特許文献１では上下左右首振りが可能な床置き型扇風機が開示され、床置き型扇風機はベース部と、パイプと、扇風機頭部とを備え、扇風機頭部は上下首振り用機構を備え、扇風機頭部の左右振り用構造が従来技術を用いる。上記の扇風機を使用する時、上下左右にしか首振りできず、首振りの角度が制限され、扇風機の片側の一部エリアにしか送風できず、他の大部分エリアには送風できず、送風エリアが制限されているため、多くの送風の死角が存在している。

中国特開第２０１７１０５３９１８３．８号公報

本考案の目的は、従来の扇風機に送風の死角がある問題を解決して、送風面積の大きい多角度回転の首振り扇風機を提供することである。

上記目的を達成するため、本発明の技術的手段は、次の通り提示する。

多角度回転の首振り扇風機であって、第１ベース部と、第１支柱と、首振り扇風機ファン本体とを備え、
前記第１ベース部には垂直方向に沿って配置された第１回転軸が設けられ、前記第１支柱は第１回転軸に固定され、首振り扇風機の側面の水平投影方向において、前記第１支柱の中心線と前記第１回転軸との成す角は０～１８０°に設けられ、
前記第１支柱には第２回転軸が設けられ、首振り扇風機の側面の水平投影方向において、前記第２回転軸と前記第１支柱の中心線とが重なり又は平行ではなく、
前記首振り扇風機ファン本体は、前記第２回転軸の第１支柱から離れた端部に固定され、首振り扇風機ファン本体の風の吹き出し方向と前記第２回転軸との間に傾斜夾角が存在する。

さらに、前記第２回転軸の第１支柱から離れた端部は、前記首振り扇風機ファン本体にヒンジ結合され、二者間のヒンジ結合で形成された回転軸が第３回転軸であり、前記第３回転軸は水平に配置され、第２回転軸に対して垂直である。

さらに、前記第１回転軸、第２回転軸、第３回転軸のうち１つ又は複数の回転駆動方式は、手動或いは電動に設定される。

さらに、前記首振り扇風機ファン本体は、ケーシングと、ケーシングに内設されたファンブレードと、前記ファンブレードを回転させる第１駆動装置とを備え、又は、
前記首振り扇風機ファン本体は、羽根なしファン本体である。

さらに、前記第１支柱は、逆Ｕ字型フレームと、ターンテーブルとを備え、逆Ｕ字型フレームの両端がターンテーブルに嵌め込んで固定され、前記ターンテーブルは前記第１回転軸を嵌め込む。

さらに、前記ターンテーブルは、第１ベース部まで嵌め込まれる。

さらに、前記第１支柱は、逆Ｕ字型フレームのＵ字型の切欠きに嵌設けされ、逆Ｕ字型フレームのＵ字型の切欠きの内側壁に着脱可能に連結された第２ベース部を備え、前記第２回転軸は第２ベース部に設けられる。

さらに、前記第１ベース部内には回路基板及び前記回路基板に電力を供給する電池が設けられる。

さらに、前記第１ベース部には前記回路基板に電気的に接続されたヒューマンコンピュータインタラクション装置が設けられる。

さらに、前記第１ベース部には赤外線受信機が設けられ、前記赤外線受信機は前記回路基板に電気的に接続され、前記首振り扇風機には前記赤外線受信機と無線通信するためのリモコンが設けられ、前記第１ベース部にはリモコンを収容するための凹溝が設けられる。

従来技術と比較して、本考案の有利な効果は、次の通りである。本考案の首振り扇風機の第１回転軸は、第１支柱及び第１支柱にある全体構造を水平方向に沿って３６０°回転させることができるため、首振り扇風機の周囲に風に当たることができる。第２回転軸は、第１支柱を３６０°回転させることができ、首振り扇風機ファン本体の風の吹出方向と第２回転軸との間に傾斜夾角が存在するため、第２回転軸は、首振り扇風機ファン本体を回転させた時、首振り扇風機ファン本体の風の吹き出す側が外側に回転することで、首振り扇風機ファン本体の送風面積を増やす。上述の首振り扇風機は、第１回転軸と第２回転軸との間の協働により首振り扇風機ファン本体の送風面積を増加させ、送風の死角を減少させることで、より多くの使用シナリオに適することができる。

本考案の首振り扇風機の正面図；である。 首振り扇風機の側面図である。 首振り扇風機の片側断面図である。

本考案の説明において、用語「内」、「外」などが示した方位又は位置関係は、図面に基づいて示した方位又は位置関係であり、単に本考案を簡単に説明しやすくするためであり、示された装置又は部材が必ず特定の方位を有し、又は特定の方位で構成され操作することと指示又は示唆するものではないので、本考案に対する限定と理解してはいけない。

特段の規定及び限定がない限り、本考案の実施例に用いられている用語「取り付けられた」、「結合された」、「接続された」は、広義に解釈すべきであり、例えば固結、取り外し可能に接続され、又は一体的に連結され、電気的な接続であり得、直接的に結合又は中間要素を介して間接的に結合してもよく、２つの要素内部の連通又は２つの要素の相互作用関係であり得る。当業者にとって、具体的状況に応じて本考案における上記用語の具体的な意味を理解することができる。

なお、互いに矛盾しない場合において、当業者は、本明細書に記載された異なる実施形態又は実施例、ならびに異なる実施形態又は実施例の特徴を結合及び組み合わせることができる。

以下、図１～図３を参照しつつ本考案の技術的手段をさらに説明する。

多角度回転の首振り扇風機であって、図１～３に示すように、第１ベース部１と、第１支柱２と、首振り扇風機ファン本体３とを備える。第１ベース部１内に電池、回路基板、第１回転軸１１及び第１回転軸を回転させるための第２駆動装置が設けられ、電池、第２駆動装置はいずれも回路基板に電気的に接続されている。第１回転軸１１は、垂直方向に沿って配置され、底端が第２駆動装置に連結され、第２駆動装置が第１回転軸１１を回転させると、第１回転軸１１は３６０°回転することができる。第１支柱２は、ターンテーブル２１と、逆Ｕ字型フレーム２２と、第２ベース部２３とを備え、ターンテーブル２１は第１ベース部１に設けられ、第１回転軸１１の頂端を嵌め込み、両者が相対的に固定されている。逆Ｕ字型フレーム２２の両底端は、ターンテーブル２１に嵌め込まれて固定され、首振り扇風機の側面の水平投影方向において、逆Ｕ字型フレーム２２の中心線と第１回転軸１１との成す角は０～１８０°に設けられ、実際の使用過程で、この角度は實際の必要に応じて設定することができる。第２ベース部２３は、逆Ｕ字型フレーム２２のＵ字型の切欠きに嵌設けされ、逆Ｕ字型フレーム２２のＵ字型の切欠きの内側壁とボルトで連結する。第１回転軸１１が回転すると、ターンテーブル２１を回転させることで、逆Ｕ字型フレーム２２、第２ベース部２３を回転させ、すなわち、第１回転軸１１は第１支柱２の構造全体を回転させ、該回転角度も３６０°である。第２ベース部２３内には第２回転軸２４及び第２回転軸２４を回転させる第３駆動装置が設けられ、首振り扇風機の側面の水平投影方向において、第２回転軸２４と逆Ｕ字型フレーム２２の中心線とが重なり又は平行ではなく、好ましくは第２回転軸２４は逆Ｕ字型フレーム２２の中心線に対して垂直である。第２回転軸２１の一端は、第２ベース部２内に位置し、第３駆動装置に固結され、他端が首振り扇風機ファン本体３にヒンジ結合され、具体的に言えば、首振り扇風機ファン本体３上の第２回転軸２４にヒンジ結合された位置に第３回転軸３１及び第３回転軸３１を回転させる第４駆動装置を有し、第３回転軸３１は第２回転軸２４にヒンジ結合されてから、水平に配置され、第２回転軸２４に対して垂直であり、首振り扇風機ファン本体３の風の吹出方向と第２回転軸２４との間に傾斜夾角が存在する。

上記首振り扇風機の使用時、３つの駆動装置は、対応する回転軸の回転を制御することで、３６０°死角なしの送風の目的を達成できる。具体的に言えば、第１回転軸１１は、第１支柱２及び首振り扇風機ファン本体３の全体構造を水平方向に沿って３６０°回転させることができるため、首振り扇風機の周囲に風に当たることができる。第３回転軸３１は、水平に配置され、首振り扇風機ファン本体３を上下に振れさせることができ、したがって首振り扇風機ファン本体３の周囲方向の斜め上又は斜め下のエリアに風に当たることができる。第２回転軸２４は、第３回転軸３１を駆動することで、首振り扇風機ファン本体３を３６０°回転させることができ、首振り扇風機ファン本体３の風の吹出方向と第２回転軸２４との間に傾斜夾角が存在するため、第２回転軸２４は首振り扇風機ファン本体３を回転させると、首振り扇風機ファン本体３の風を吹き出す側が外側に回転し、第２回転軸２４と協働して、首振り扇風機ファン本体３の頂部エリアにも風に当たることができ、最後に３６０°死角なしの送風の効果を奏する。なお、上記首振り扇風機は、次の利点も有する。第１に、上記の構造は単純で、製造が容易であり、第２に、コントローラを介して３つの駆動装置を調整・制御することで、特定の方向と位置に自動的に送風でき、第３に、電池を第１ベース部内に設けることにより、首振り扇風機の重心を下げ、使用時の安定性を確保できる。

上記首振り扇風機は、第３回転軸３１を設けなくても、第１回転軸１１と第２回転軸２４との協働により、広域送風が可能であることが理解でき、上下左右首振りのみの従来扇風機に比べて、広い送風面積を有し、送風の死角を減少することで、より多くの使用シナリオに適することができる。また、広い送風面積が必要ない場合、第２ベース部２３を逆Ｕ字型フレーム２２から取り外し、第２ベース部２３をベース部とし、第２回転軸２２４、第３回転軸２３を駆動回転軸として扇風機を駆動するために使用することができる。なお、上記首振り扇風機は、電動駆動であるが、もちろん手動駆動も可能で、どちらの駆動方法を選択するのは、実際の製造、使用ニーズに応じて選択できる。

上記構造において、逆Ｕ字型フレーム２２内に通路が設けられ、第３駆動装置とコントローラとの接続導線が通路内に設けられることができため、首振り扇風機全体の見栄えが良くなる。もちろん、第３駆動装置も同じ方法で設けることができる。ターンテーブル２１は、第１ベース部１内に嵌め込まれるため、ターンテーブル２１がベース部から突出することがないことで、首振り扇風機の見栄えが良くなる。

上記首振り扇風機は、羽根ある扇風機に使用することができ、すなわち、図３に示すように、首振り扇風機ファン本体３は、ケーシング３２と、ケーシング３２に内設されたファンブレード３３と、前記ファンブレード３３を回転させるための第１駆動装置３４とを備え、第１駆動装置３４も回路基板に電気的に接続される。もちろん、上記首振り扇風機は、羽根なし扇風機に使用でき、羽根なし扇風機の構造はこの分野では一般的な構造であるため、ここでその説明を省略する。

さらに改善された形態として、第１ベース部１には制御ボードに接続されたヒューマンコンピュータインタラクション装置が設けられ、前記ヒューマンコンピュータインタラクション装置はボタンであり得、ボタンは複数可で、うちの１つが第１駆動装置を制御することで、ファンブレードの回転を制御し、残りのボタンが第２～第４駆動装置の回転を制御することで、送風方向を調整する。ボタンが押されると、制御ボードに第１電気信号を送信するため、対応する駆動装置の回転を制御する。もちろん、リモコンを介して首振り扇風機を制御することもできる。具体的には、首振り扇風機にリモコン及び赤外線受信機が設けられ、赤外線受信機は制御ボードに電気的に接続され、リモコンは首振り扇風機のオン及送風角度を制御する。リモコンを収納するため、第１ベース部にリモコンを収容するための凹溝が設けられるので、リモコンの使用が不要な時は、リモコンを凹溝に入れることができる。

明らかに、本考案の上述の実施例は、本考案の実施形態を限定するのではなく、本考案を説明するための目的として例示されたものである。当業者であれば、上記の説明に基づいて、多種多様な変化又は変動を行うこともできる。ここですべての実施形態を網羅する必要はなく、網羅することもできない。本考案の精神と原則の範囲内で行われた修正、均等物の置換、及び改良などは、本考案の実用新案登録の請求範囲での保護範囲内に含まれる。

１ 第１ベース部
１１ 第１回転軸
２ 第１支柱
２１ ターンテーブル
２２ 逆Ｕ字型フレーム
２３ 第２ベース部
２４ 第２回転軸
３ 首振り扇風機ファン本体
３１ 第３回転軸
３２ ケーシング
３３ ファンブレード
３４ 第１駆動装置

Claims (10)

1. 多角度回転の首振り扇風機であって、
   第１ベース部と、第１支柱と、首振り扇風機ファン本体とを備え、
   前記第１ベース部には垂直方向に沿って配置された第１回転軸が設けられ、前記第１支柱は前記第１回転軸に固定され、首振り扇風機の側面の水平投影方向において、前記第１支柱の中心線と前記第１回転軸との成す角は０～１８０°に設けられ、
   前記第１支柱には第２回転軸が設けられ、首振り扇風機の側面の水平投影方向において、前記第２回転軸と前記第１支柱の中心線とが重なり又は平行ではなく、
   前記首振り扇風機ファン本体は、前記第２回転軸の前記第１支柱から離れた端部に固定され、前記首振り扇風機ファン本体の風の吹き出し方向と前記第２回転軸との間に傾斜夾角が存在する
   ことを特徴とする、多角度回転の首振り扇風機。
2. 前記第２回転軸の前記第１支柱から離れた端部は、前記首振り扇風機ファン本体にヒンジ結合され、二者間のヒンジ結合で形成された回転軸が第３回転軸であり、前記第３回転軸は水平に配置され、前記第２回転軸に対して垂直であることを特徴とする、請求項１に記載の多角度回転の首振り扇風機。
3. 前記第１回転軸、前記第２回転軸、前記第３回転軸のうち１つ又は複数の回転駆動方式は、手動或いは電動に設定されることを特徴とする、請求項２に記載の多角度回転の首振り扇風機。
4. 前記首振り扇風機ファン本体は、ケーシングと、前記ケーシングに内設されたファンブレードと、前記ファンブレードを回転させる第１駆動装置とを備え、又は、
   前記首振り扇風機ファン本体は、羽根なしファン本体である
   ことを特徴とする、請求項１に記載の多角度回転の首振り扇風機。
5. 前記第１支柱は、逆Ｕ字型フレームと、ターンテーブルとを備え、前記逆Ｕ字型フレームの両端が前記ターンテーブルに嵌め込んで固定され、前記ターンテーブルは前記第１回転軸を嵌め込むことを特徴とする、請求項１に記載の多角度回転の首振り扇風機。
6. 前記ターンテーブルは、前記第１ベース部まで嵌め込まれることを特徴とする、請求項５に記載の多角度回転の首振り扇風機。
7. 前記第１支柱は、前記逆Ｕ字型フレームのＵ字型の切欠きに嵌設けされ、前記逆Ｕ字型フレームの前記Ｕ字型の切欠きの内側壁に着脱可能に連結された第２ベース部を備え、前記第２回転軸は前記第２ベース部に設けられることを特徴とする、請求項５に記載の多角度回転の首振り扇風機。
8. 前記第１ベース部内には回路基板及び前記回路基板に電力を供給する電池が設けられることを特徴とする、請求項１に記載の多角度回転の首振り扇風機。
9. 前記第１ベース部には前記回路基板に電気的に接続されたヒューマンコンピュータインタラクション装置が設けられることを特徴とする、請求項８に記載の多角度回転の首振り扇風機。
10. 前記第１ベース部には赤外線受信機が設けられ、前記赤外線受信機は前記回路基板に電気的に接続され、前記首振り扇風機には前記赤外線受信機と無線通信するためのリモコンが設けられ、前記第１ベース部には前記リモコンを収容するための凹溝が設けられることを特徴とする、請求項９に記載の多角度回転の首振り扇風機。
    

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