JP3236460B2 - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用の自動変速機
の変速を制御するための装置に関し、特にオーバードラ
イブ部を有する自動変速機の変速制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、高速走行時の静粛性や燃費を向上
させるために変速比が“1”より小さいオーバードライ
ブ段を設定できるよう構成した自動変速機が多用されて
おり、またトルクコンバータでのスリップに起因する燃
費の悪化を是正するために、その入力要素(フロントカ
バー)と出力要素(タービンランナ)とを機械的に直接
連結するロックアップクラッチが多用されるようになっ
てきている。この種の自動変速機におけるオーバードラ
イブ段は、人為的に解除できるようにする必要があるの
で、電気的に制御するよう構成しており、これは前進段
を出力軸回転数に応じたガバナ圧に基づいて制御する油
圧式の自動変速機においても同様である。すなわち従来
の油圧式の自動変速機では、エンジン負荷を表すスロッ
トル開度と出力軸回転数もしくは車速とをパラメータと
してソレノイドバルブを制御し、例えば第3速と第4速
との変速を制御している。
【0003】一方、ロックアップクラッチは、トルクコ
ンバータの入力要素と出力要素とを機械的に直結するク
ラッチであるから、これが係合している状態では、エン
ジンからの振動をも伝達することになり、また入力要素
と出力要素とが同一回転数で回転するからトルクの増幅
作用がなくなる。そこで従来一般には、最高速段などの
所定の変速段以上の変速段でかつ車速が所定車速以上の
状態でロックアップクラッチを係合させている。このよ
うな制御は油圧式の自動変速機でも同様に行われてお
り、具体的には、出力軸回転数に応じた圧力となるガバ
ナ圧によってロックアップシグナルバルブを動作させ、
さらにその出力圧によってロックアップリレーバルブを
動作させてロックアップクラッチの係合・解放(ON・
OFF)を制御している。
【0004】この種の制御を行う自動変速機が例えば
「トヨタサービスマン技術習得書第3ステップ」(昭和
59年10月トヨタ自動車株式会社発行)に記載されて
いる。この自動変速機においては、第4速(オーバード
ライブ(O/D)カット解除)の状態で車速が約57km
/h 以上に増加することによりロックアップクラッチを
係合(ON)させ、また第4速の状態で車速が約50km
/h 以下に低下することによりロックアップクラッチを
解放(OFF)するよう構成されている。
【0005】上記の従来の自動変速機では、O/Dカッ
トの制御を電気的に行っており、その制御マップの一例
を示せば図4のとおりである。これは上記の自動変速機
の変速線図およびロックアップクラッチの制御マップの
一部を模式化して示すものであって、右上りの実線がO
/Dカット実行線であり、これより低スロットル開度側
に設定されている破線がO/Dカット解除線である。し
たがってスロットル開度がO/Dカット実行線を下側か
ら上側に横切るように変化することにより、O/Dカッ
ト(第4速から第3速へのダウンシフト)が実行され
る。また反対にスロットル開度がO/Dカット解除線を
上側から下側に横切るように変化することによりO/D
状態への切換え(第3速から第4速へのアップシフト)
が実行される。
【0006】一方、このようなスロットル開度の変化に
基づくO/Dカット制御と併せて車速が変化すると、ガ
バナ圧の変化によってロックアップクラッチのON・O
FF(係合・解放)の制御が行われ、この制御のための
マップを示せば、図4のON線およびOFF線で表され
る。すなわち車速がON線を横切るように増加すること
により、ロックアップクラッチが係合し、また反対にO
FF線を横切るように車速が低下することによりロック
アップクラッチが解放する。なお、ハンチングを防ぐた
めに、これらのON線とOFF線との間にはヒステリシ
スが設定されている。上述のようにO/D制御のための
マップは、高車速ほど高スロットル開度側にまでO/D
領域を設定しており、これは高車速(すなわちエンジン
回転数が高回転数)であれば、高スロットル開度であっ
てもこもり音が大きくならず、また加速性が特に不足す
るなどのことがないことによる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるにO/D状態で
ある第4速で走行中に、加速するためにアクセルペダル
を踏み込んでスロットル開度を増大させると、走行状態
が図4に示す第3速領域に入ることによりO/Dカット
の制御が実行されて第3速にダウンシフトする。その結
果、変速比の増大によって充分な加速力が得られ、車速
が増大することによりアクセルペダルを戻してスロット
ル開度が低下させられると、スロットル開度の低下によ
って走行状態で第4速領域に入り、O/Dカット解除の
制御が実行されて第4速にアップシフトする。また、車
速の増大によってロックアップクラッチが係合させられ
る。すなわちアップシフトによる変速比の低下とロック
アップクラッチが係合することによるトルクコンバータ
のトルク増大機能の解消とが同時に生じる。
【0008】その場合、前述した従来の制御装置では、
ロックアップONの第4速状態は、O/D制御のための
マップが一律に右上がりに設定されていることにより、
車速が充分増大する以前に達成されてしまい、その結
果、加速力の不足する状態になってしまい、再度、アク
セルペダルを踏み込み、それに伴って第3速へのダウン
シフトを生じさせることになる。このような状況は、ロ
ックアップONの状態でスロットル開度を増大させて第
3速にダウンシフトし、その後にスロットル開度を低下
させてロックアップONのO/D状態(第4速)に復帰
する場合も同様であり、加速力の不足によって、再度、
アクセルペダルを踏み込んで第3速へのダウンシフトを
実行することになる。
【0009】このように従来の変速制御装置では、O/
Dカットの制御のためのスロットル開度の条件が、ロッ
クアップクラッチのON/OFFに拘らずに同一になっ
ているので、加速するべくO/Dカットを実行した後、
スロットル開度を絞ってO/Dカットの制御を解除した
場合に、加速力が不足して再度、O/Dカットの制御が
必要となり、いわゆるビジーシフトが生じるなどの問題
があった。
【0010】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、ロックアップONおよびOFF時のそれ
ぞれに適したオーバードライブの制御を行って加速性お
よび燃費を向上させることのできる変速制御装置を提供
すること目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、トルクコンバータにおける入力要素
と出力要素との間で直接トルクを伝達するロックアップ
クラッチと、高低二段に切り換えられるオーバードライ
ブ部と、走行状態を表す値をパラメータとしたマップに
基づいてこのオーバードライブ部を高速段あるいは低速
段に切り換え制御するオーバードライブ制御手段とを備
えた自動変速機の変速制御装置において、前記ロックア
ップクラッチの係合・解放状態を検出するロックアップ
検出手段と、前記マップとして、ロックアップクラッチ
が解放している場合にはアップシフト線とそのアップシ
フト線より高スロットル開度側に設定したダウンシフト
線とを有する第1のマップを採用し、ロックアップクラ
ッチが係合している場合には、前記アップシフト線とダ
ウンシフト線との間に設定されたダウンシフト線と、前
記アップシフト線より低スロットル開度側に設定したア
ップシフト線とを有する第2のマップを採用するマップ
切換手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】この発明の変速制御装置は、オーバードライブ
部を制御するためのマップとして、ロックアップクラッ
チが係合している場合に使用するマップとロックアップ
クラッチが解放している状態で使用するマップとの二種
類のマップを備えている。そのロックアップクラッチの
係合・解放の状態は、ロックアップ検出手段が検出し、
その検出結果に基づいてマップ切換手段がロックアップ
クラッチの係合・解放状態に適したマップを選択し、そ
のマップに従ってオーバードライブ部を制御する。
【0013】それらのマップは、ロックアップクラッチ
が係合している状態で使用されるマップが、ロックアッ
プクラッチが解放している状態で使用されるマップに対
してオーバードライブ状態を低スロットル開度側に設定
したものであり、したがってロックアップ状態ではスロ
ットル開度が増大すると、比較的早期にオーバードライ
ブ状態が解除(O/Dカット)され、変速比が大きくな
ることにより加速性が確保される。また反対にロックア
ップクラッチが解放している状態では、高スロットル開
度側までオーバードライブ領域としてあるマップが使用
されるから、トルクコンバータのトルク増幅作用により
加速力を得るとともに、ダウンシフトを遅らせてエンジ
ン回転数の増大を抑制し、これにより燃費を向上させ
る。さらに加速のためにオーバードライブカットの制御
によりダウンシフトした後、車速の増大によってロック
アップ領域に入れば、使用されるマップの変更によって
オーバードライブカット解除によるアップシフトが生じ
にくくなるので、加速性の不足が回避される。そしてロ
ックアップ状態で使用されるマップのダウンシフト線
が、ロックアップクラッチを解放した状態で使用される
マップのアップシフト線よりも高スロットル開度側に設
定されているので、マップの変更に起因するハンチング
が防止される。
【0014】
【実施例】つぎにこの発明を実施例に基づいて説明す
る。図1に示す自動変速機は、ロックアップクラッチ付
きのトルクコンバータ1と、主変速部である3速変速部
2と、副変速部であるオーバードライブ(O/D)部3
とを備えている。そのトルクコンバータ1は従来から知
られているものであって、フロントカバー4と一体のポ
ンプインペラ5に対向させてタービンランナ6が配置さ
れ、そのフロントカバー4に対して選択的に係合するロ
ックアップクラッチ7がタービンランナ6に連結されて
いる。なお、符号8はステータを示し、このステータ8
は一方向クラッチ9を介して所定の固定部に支持されて
いる。
【0015】また3速変速部2は、その詳細は省略する
が、2組の遊星歯車機構および複数のクラッチやブレー
キなどの摩擦係合装置を主体とし、直結段である第3速
を最高速段として前進3段・後進1段の変速段を設定で
きるように構成されている。またO/D部3は、3速変
速部2の出力側に配置されており、1組の遊星歯車機構
およびクラッチならびにブレーキを主体として構成さ
れ、直結状態の低速段と増速状態の高速段とを設定でき
るようになっている。これら3速変速部2およびO/D
部3は従来知られている構成のものである。
【0016】この自動変速機における変速の制御は、主
として、油圧制御装置10におけるシフトバルブをスロ
ットル開度に応じた圧力となるスロットル圧と出力軸回
転数(すなわち車速)に応じた圧力となるガバナ圧とに
よって切換え動作させ、そのシフトバルブによって各ク
ラッチやブレーキの油圧サーボ機構に油圧を給排するこ
とにより実行される。またロックアップクラッチ7の係
合解放の制御は、ガバナ圧によってロックアップシグナ
ルバルブ(図示せず)を動作させ、そのロックアップシ
グナルバルブから出力される油圧をロックアップリレー
バルブ(図示せず)に送ってロックアップクラッチ7に
対する油圧の給排方向を切換えることにより実行され
る。なお、これらのガバナ圧を発生させるガバナバルブ
(図示せず)やロックアップクラッチ7を制御するため
の機構は従来知られているものを採用でき、その詳細な
説明は省略する。
【0017】前記O/D部3の制御は、3速変速部2と
同様に油圧制御装置10から送られる油圧によって実行
されるが、そのための油圧はソレノイドバルブ(図示せ
ず)によって電気的に制御される。そのためにマイクロ
コンピュータを主体とする電子制御装置(T−ECU)
11が設けられており、この電子制御装置11には、エ
ンジン用の電子制御装置(E−ECU)12から車速S
PDおよびスロットル開度TA が制御データとして通信さ
れている。そして電子制御装置11は、予め備えている
制御マップと入力されたデータとに基づいてソレノイド
バルブに信号を出力し、O/D部3を高速段あるいは低
速段に制御するようになっている。
【0018】その制御マップとしてロックアップクラッ
チ7の係合・解放状態に応じて2種類のマップを備えて
おり、その一例を図2に模式的に示してある。このマッ
プは横軸に車速SPDを採り、縦軸にスロットル開度TA
を採って、これら二つのパラメータによってO/D領域
(O/Dカット解除領域:第4速領域)と非O/D領域
(O/Dカット領域:第3速領域)とを設定したもので
ある。そして符号Aで示すマップがロックアップクラッ
チ7を解放(L/U OFF)している際に採用される
マップであり、また符号Bで示すマップがロックアップ
クラッチ7を係合(L/U ON)させている際に採用
されるマップである。
【0019】これらのマップA,Bについて簡単に説明
すると、いずれもアップシフト線Au ,Bu およびダウ
ンシフト線Ad ,Bd を備えており、それらの線の下側
がO/D領域とされ、上側がO/Dカット領域とされて
いる。そしてアップシフト線Au ,Bu はダウンシフト
線Ad ,Bd より低スロットル開度側に設定されてお
り、スロットル開度TA がアップシフト線Au ,Bu を
上側から下側に横切るように変化することによりO/D
カット解除制御が実行されてO/D状態になる。またこ
れとは反対にダウンシフト線Ad ,Bd を下側から上側
に横切るようにスロットル開度TA が変化することによ
りO/Dカット制御が実行されて非O/D状態となる。
なお、ON線およびOFF線は図4に示すON線および
OFF線と同様である。
【0020】またマップAのアップシフト線Au よりも
高スロットル開度側にマップBのダウンシフト線Bd が
設定されている。これはマップの切換えに伴ってハンチ
ングが生じることを防止するためである。
【0021】すなわちロックアップクラッチ7が係合し
ている状態でのこもり音や加速性を考慮すると、マップ
Bは、さらに低スロットル開度側に設定することが望ま
しく、そのダウンシフト線Bd がマップAのアップシフ
ト線Au より低スロットル開度側になる。
【0022】しかしながらマップBをこのように低スロ
ットル開度側に設定すると、O/Dカット状態で走行中
にアクセルペダルを戻してスロットル開度TA を絞り、
それに伴って走行状態がマップAにおけるダウンシフト
線Ad を横切り、かつロックアッON状態になったとす
ると、O/Dカット制御マップがマップBに切り替わる
ことにより、走行状態はこのマップBにおけるO/Dカ
ット領域に入る。そのためにスロットル開度TA がマッ
プAのアップシフト線Au を横切るように変化してアッ
プシフトが生じた直後に、マップの切換えに伴ってO/
Dカット制御すなわちダウンシフトが実行され、いわゆ
るビジーシフトが発生する。
【0023】このような不都合を未然に防止するため
に、マップBのダウンシフト線Bd をマップAのアップ
シフト線Au より高スロットル開度側に設定してある。
その結果、スロットル開度TA を減少させた場合に、マ
ップAのアップシフト線Au を横切った後にマップBの
ダウンシフト線Bd を横切ることにならないので、アッ
プシフト直後のダウンシフトが防止される。
【0024】このマップA,Bを選択するための制御ル
ーチンを図3に示してある。先ずステップ1においてロ
ックアップクラッチ7が係合(ON)している(ロック
アップON)か否かを判断する。これは具体的には、自
動変速機用電子制御装置11で実行される所定の制御に
おける制御フラグによって判断される。その判断結果が
“ノー”の場合には、ステップ2に進んで車速SPDが、
ロックアップクラッチ7が係合状態である車速αを超え
ているか否かを判断する。この基準となる車速αは一例
として前記ON線を設定してある車速である。その判断
結果が“ノー”の場合には、ステップ3に進んでマップ
Aを選択する。また一方、ステップ1のあるいはステッ
プ2の判断結果が“ノー”の場合には、ステップ4に進
んでマップBを選択する。
【0025】すなわちロックアップクラッチ7が解放状
態であり、かつ車速がロックアップクラッチ7を係合さ
せる車速以下であれば、アップシフト線およびダウンシ
フト線を高スロットル開度側に設定してあるマップAに
基づいてO/Dカットの制御が行われる。またロックア
ップクラッチ7が係合状態であれば、アップシフト線お
よびダウンシフト線を、上記のマップAより低スロット
ル開度側に設定してあるマップBに基づいてO/Dカッ
トの制御が行われる。なお、ロックアップクラッチ7の
制御のためのON線とOFF線との間に設定してあるヒ
ステリシスの範囲においては、マップAおよびマップB
のいずれも選択可能であり、ロックアップクラッチ7が
係合している場合、ダウンシフトをマップAに基づいて
行い、かつアップシフトをマップBに基づいて行うな
ど、走行状態やエンジンの状態に基づいて適宜にマップ
あるいはシフト線を採用してもよい。
【0026】したがって上述した制御によれば、ロック
アップクラッチ7が解放していてトルクコンバータ1が
トルクの増幅作用をする状態では、O/Dカット制御が
比較的高スロットル開度側に設定したマップAに基づい
て行われるので、スロットル開度TA を増大させること
に伴うO/Dカットすなわちダウンシフトが生じにく
く、換言すればオーバードライブ状態が比較的高スロッ
トル開度TA まで維持される。その結果、トルクコンバ
ータ1によるトルクの増幅作用によって必要な加速力を
得ることができるとともに、エンジン回転数を抑えて燃
費を向上させることができる。
【0027】またロックアップクラッチ7が係合してい
る状態では、比較的低スロットル開度側に設定されたマ
ップBに基づいてO/Dカットの制御が行われるから、
アクセルペダルを踏み込んだ場合には、比較的早期にO
/Dカット制御が実行されてダウンシフトが生じ、併せ
てロックアップクラッチ7が解放されるので、スロット
ル開度TA が増大することに伴うこもり音を防止でき、
また充分な加速性を確保することができる。さらにこの
マップBに基づいてO/Dカットを制御を行えば、スロ
ットル開度TA の低下に伴うO/Dカット解除すなわち
アップシフトが、スロットル開度TA の充分な低下ある
いは車速の充分な増大があるまで遅れるので、加速後に
スロットル開度TA を低下させた場合のアップシフトお
よびロックアップによって車速を維持できないなどの事
態が生じない。
【0028】なお、上記の実施例では、油圧式の4速自
動変速機を例に採って説明したが、この発明は上記の実
施例に限定されないのであって、電子制御式の自動変速
機を対象とした変速制御装置にも適用することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
O/Dカットの制御をロックアップクラッチの係合・解
放の状態に応じて行うことになるので、O/Dカットの
遅れによる加速性の不足やそれに起因するこもり音など
を防止できると同時に、O/Dカットが早過ぎることに
よるエンジン回転数の増大や過剰な加速力などを防止す
ることができ、総じてロックアップクラッチの係合・解
放の状態に応じた最適な加速フィーリングを得ることが
できる。またエンジンを過剰に回転させたり、あるいは
スロットル開度を過剰に増大させたりすることがなくな
るので、燃費の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を模式的に示すブロック図
である。
【図2】O/Dカット制御のためのマップの一例を模式
的に示す線図である。
【図3】そのマップの切り換えのための制御ルーチンの
一例を示すフローチャートである。
【図4】従来の制御装置におけるO/Dカット制御のた
めのマップの一例を模式的に示す線図である。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 3速変速部 3 オーバードライブ部 4 フロントカバー 6 タービンランナ 7 ロックアップクラッチ 11 電子制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 亨 愛知県知多市八幡字池下117−2 (56)参考文献 特開 平3−117774(JP,A) 特開 平4−277370(JP,A) 特開 昭58−101830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータにおける入力要素と出
    力要素との間で直接トルクを伝達するロックアップクラ
    ッチと、高低二段に切り換えられるオーバードライブ部
    と、走行状態を表す値をパラメータとしたマップに基づ
    いてこのオーバードライブ部を高速段あるいは低速段に
    切り換え制御するオーバードライブ制御手段とを備えた
    自動変速機の変速制御装置において、 前記ロックアップクラッチの係合・解放状態を検出する
    ロックアップ検出手段と、 前記マップとして、ロックアップクラッチが解放してい
    る場合にはアップシフト線とそのアップシフト線より高
    スロットル開度側に設定したダウンシフト線とを有する
    第1のマップを採用し、ロックアップクラッチが係合し
    ている場合には、前記アップシフト線とダウンシフト線
    との間に設定されたダウンシフト線と、前記アップシフ
    ト線より低スロットル開度側に設定したアップシフト線
    とを有する第2のマップを採用するマップ切換手段とを
    備えていることを特徴とする車両用自動変速機の変速制
    御装置。
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