JP3233120B2 - 交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JP3233120B2
JP3233120B2 JP846999A JP846999A JP3233120B2 JP 3233120 B2 JP3233120 B2 JP 3233120B2 JP 846999 A JP846999 A JP 846999A JP 846999 A JP846999 A JP 846999A JP 3233120 B2 JP3233120 B2 JP 3233120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大画面表示に用
いられる交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆動
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラズマディスプレイパネル
(PDP)は、薄型で大画面表示が比較的容易にできる
こと、視野角が広いこと、応答速度が速いことなど、数
多くの特長を有している。このため、近年、フラットデ
ィスプレイとして、壁掛けテレビや公共表示板などとし
て利用されている。プラズマディスプレイパネルは、そ
の動作方式により、電極が放電空間(放電ガス)に露出
して直流放電の状態で動作させる直流放電型(DC型)
と、電極が誘電体層に被覆されて放電ガスには直接露出
させず、交流放電の状態で動作させる交流放電型(AC
型)とに分類される。
【0003】これらのうち直流放電型プラズマディスプ
レイパネルでは電圧が印加されている期間中放電が発生
し、交流放電型プラズマディスプレイパネルでは電圧の
極性を反転させることにより放電を持続させる。さら
に、交流放電型プラズマディスプレイパネルには、1セ
ル内の電極数が2電極のものと3電極のものがある。こ
こで、従来の3電極交流放電型プラズマディスプレイパ
ネルの構造および駆動方法について述べる。図6はかか
る従来の交流放電型プラズマディスプレイパネルを示す
セル断面図であり、これが相互に対向する各基板である
前面基板20および背面基板21と、これらの前面基板
20および背面基板21のそれぞれに配置された複数の
走査電極22,共通電極23およびデータ電極29とを
有し、これらの走査電極22,共通電極23およびデー
タ電極29が各交差部分において行列状に配置された表
示セルを形成している。
【0004】また、前記前面基板20としては、ガラス
基板等を用い、前記走査電極22と共通電極23が所定
の間隔を隔てて紙面奥方向に延びるように設けられてい
る。そして、これらの走査電極22および共通電極23
の上には透明誘電体層24と、この透明誘電体層24を
放電から保護するMgO等からなる保護層25が重なる
ように形成されている。一方、前記背面基板21として
はガラス基板等を用い、前記データ電極29が走査電極
22や共通電極23と直交するように設けられている。
さらに、データ電極29上には白色誘電体層28および
蛍光体層27が順次重なるように設けられている。2枚
のガラス基板の間には所定の間隔を隔てて複数の隔壁
(図示しない)が紙面に平行に形成されている。これら
の隔壁は放電空間26を確保するとともに、画素を区切
る役割を果たしている。そして、その放電空間26内に
はHe、Ne、Xe等の混合ガスが放電ガスとして封入
されている。
【0005】このような構造が記載されている文献とし
ては、ソサエティ・フォー・インフォメーション・ディ
スプレイ 98ダイジェスト,279頁〜281頁,1
998年5月(SID 98 DIGEST,p279
−281,May,1998)がある。図7に従来の3
電極交流放電型プラズマディスプレイパネルの平面図を
示す。走査電極22のSiおよび共通電極23のCi
(i=1〜m)と、データ電極29のDj(j=1〜
n)との各交差部分に表示セル31が形成され、これら
が行列状に配置される。
【0006】次に、この3電極交流放電型プラズマディ
スプレイパネルの駆動方法について説明する。ここで
は、現在、主流となっている走査期間と維持期間が分離
されている走査維持分離方式(ADS方式)による駆動
方法について説明する。図5は、3電極交流放電型プラ
ズマディスプレイパネルの一つのサブフィールド1(以
下、SFと略称する)の駆動波形図を示す。一つのサブ
フィールド1は予備放電期間2,走査期間3,および維
持期間5の3つの期間で構成されている。
【0007】まず、予備放電期間2においては、予備放
電パルス14がC1〜Cnの共通電極23に印加され
る。これにより、前回SFの発光状態における最終時点
での壁電荷の形成状態の違いをリセットし、初期化する
と同時に、セルとしての全ての画素を強制的に放電さ
せ、つまり全セルを消去状態にし、その後の書込放電を
低い電圧で起こすためのプライミング効果を実現可能に
する。したがって、この予備放電パルス14は全ての画
素を放電させるため、後述の走査パルスや維持パルスよ
りも高い電圧でなくてはならない。また、図5は予備放
電パルス14が1回の場合を示したが、前回のSFの状
態をリセットする維持消去パルスを走査電極S1〜Sn
に印加した後、全画素を放電させるプライミング効果を
起こすプライミングパルスを印加するというように、2
つの役割を分離してパルスを印加する場合もある。この
とき、維持消去パルスは1回とは限らず異なるパルスを
複数回印加することもある。
【0008】また、プライミング効果は必ずしも毎回の
SFごとに必要なわけではなく、数回のSFにつき1度
しかプライミングパルスを印加しない駆動法もある。プ
ライミングパルスは表示に関係なく全画素を発光させて
しまうので、プライミングパルスの印加回数を減らすこ
とにより、黒表示時の輝度を低く押さえることができ
る。図5のような予備放電パルス14を用いる場合は、
全画素を強制的に放電させるプライミング操作を数回の
SFにつき1度にするために、予備放電パルス14のレ
ベルを低くし、リセットの役割だけを行うようにするこ
ともある。このとき、リセットを確実に行うために予備
放電パルス14の代わりに、異なるパルスを複数回印加
することもできる。
【0009】ついで、予備放電消去パルス15が印加さ
れる。これにより、予備放電によって形成された誘電体
上の壁電荷を消去または適正な量にコントロールする。
図5は予備放電消去パルス15が1回の場合を示した
が、走査パルスや維持パルスの役割を確実に行うこと
や、全画素の発光の面内ばらつきを抑えたり、表示の負
荷変動による影響に対応するために、複数のパルスを印
加したり、他の電極にも印加することがある。
【0010】次に、走査期間3では、S1〜Smの走査
電極22に順次、走査パルス9が印加される。この走査
パルス9に合わせてD1〜Dnのデータ電極29に表示
パターンに応じてデータパルス10が印加される。デー
タパルス10が印加された画素では、走査電極22とデ
ータ電極29との間に高い電圧が印加されるので書込放
電が発生し、走査電極22側には大きな正の壁電荷が形
成され、データ電極29側には負の壁電荷が形成され
る。一方、データパルス10が印加されない画素では、
印加電圧が低くなるので放電が発生せず、壁電荷の状況
は変化しない。このように、データパルス10の有無に
より、2種類の壁電荷の状況を作り出すことができる。
なお、データパルス10の斜線は表示データによってデ
ータパルス10の有無が変わることを意味する。
【0011】走査パルス9を全てのS1〜Snの走査電
極22に印加し終わると維持期間5に移る。この維持期
間5では維持パルス11がS1〜Snの全走査電極22
とC1〜Cnの全共通電極23とに交互に印加される。
各維持パルス11の電圧値は、それ自身の電圧では放電
が開始しない電圧に設定してある。したがって、書込放
電が発生していない画素では壁電荷が少ないため、維持
パルスが印加されても放電は発生しない。一方、書込放
電が発生した画素では、走査電極22側に大きな正の壁
電荷が存在するため、走査電極22に印加されるはじめ
の正の維持パルス(以下、第一維持パルスという)に、
この正の壁電荷が重畳され、放電開始電圧以上の電圧が
放電空間に印加され、維持放電が発生する。この放電に
より、走査電極22側には負の壁電荷が蓄積され、共通
電極23側には正の壁電荷が蓄積される。次の維持パル
ス(以下、第二維持パルスという)は共通電極23側に
印加され、前記の壁電荷が重畳されることから維持放電
がここでも発生し、第一維持パルスとは逆の極性の壁電
荷が、走査電極22側と共通電極23側に蓄積される。
これ以降も同様の原理で放電が持続的に発生する。
【0012】つまりx回目の維持放電により発生した壁
電荷による電位差が、x+1回目の維持パルスに重畳さ
れることによって、維持放電が持続されている。この維
持放電の持続回数により発光量が決定される。前記維持
消去期間2,走査期間3,維持期間5を合わせて前記の
ようにサブフィールドと呼び、1画面の画像情報を表示
する期間である1フィールドが、その複数のサブフィー
ドから構成されている。各サブフィールドの維持パルス
数を変え、各サブフィールドを点灯させるか非点灯にす
るかによって階調表示を行うことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の走査維持分離方式によるプラズマディスプレイパ
ネルの駆動方法にあっては、高精細パネルへの適用に当
って走査線の本数の増加によって、走査パルス数の増加
に伴う走査期間3の延長を免れ得ず、一つのサブフィー
ルド1の期間および予備放電期間2を一定とすると、そ
の分維持期間5を短くしなければならず、この結果、発
光期間が短くなり、表示画面の輝度が低下するという課
題があった。
【0014】この発明は、前記課題を解決するものであ
り、走査の線の増加に対しても、十分長い維持期間を確
保でき、これにより十分な輝度を得ることができる交流
放電型プラズマディスプレイパネルの駆動方法を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は短い走査パルス幅で書込放電を行えるよ
うな駆動方法を提案した。つまり、線順次で書込放電を
発生させるための走査パルス印加時に放電箇所にかかる
電圧を高くすることにより放電している期間を短くし
た。これにより走査パルス幅を短くすることができる。
さらに、走査期間終了後に変換期間として、書込によっ
て形成された壁電荷量に応じて放電が発生する期間を設
け、壁電荷量を適正な量にすることにより、維持放電が
発生する場合と、発生しない場合に分け、点灯と非点灯
を区別した。
【0016】そして、前記目的を達成するために、この
発明の交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆動方
法は、マトリクス状に配置された画素を形成する複数の
電極上の誘電体層の上に表示信号に基づいて壁電荷を形
成するための書込放電を行う走査パルスおよびデータパ
ルスを、前記各電極に順次印加する走査期間と、前記走
査期間に形成された前記壁電荷に基づいて前記画素を点
灯させるための維持放電を行う維持期間を有する交流放
電型プラズマディスプレイパネルの駆動方法において、
前記書込放電によって形成される壁電荷量を表示信号に
より異ならせ、前記走査期間と維持期間との間に、前記
壁電荷量に応じて放電を発生させる変換期間を設け、該
変換期間における放電発生の有無により、前記画素の点
灯と非点灯を切り替えることを特徴とする。好ましく
は、前記書込放電が、点灯画素と非点灯画素の両方とも
に発生するようにする。これにより、書込放電箇所の電
位差がより高くなり書込放電期間が短くすることがで
き、走査パルス幅を小さくすることができる。
【0017】また、前記走査パルス印加時に、前記書込
放電を発生する前記各電極間の電位差が、点灯画素より
も非点灯画素の方が大きくし、前記変換期間において、
書込放電と同じ箇所で、非点灯画素が放電を発生し、点
灯画素が放電を発生しないようにすることにより、駆動
波形を単純化することができる。さらに、前記変換期間
において、該変換期間に放電が発生する電極間の電位差
をなくすることにより、非点灯画素の壁電荷をゼロにす
ることができ、維持期間に放電を発生させる画素とさせ
ない画素のマージンを大きく取ることができる。
【0018】また、好ましくは、前記走査パルスとデー
タパルスによって前記行電極と列電極間に発生する電位
差と逆極性のパルスを前記行電極と列電極に印加するこ
とにより、前記書込放電の発生する前記行電極と列電極
の間に、前記走査期間の直前に、前記書込放電と逆極性
の予備放電を発生させることで、書込放電時に形成され
る壁電荷とは逆極性の壁電荷を形成することができる。
これにより、より高い電圧を書込放電時に印加すること
ができ、走査パルス幅をさらに小さくすることができ
る。
【0019】さらに、好ましくは、前記走査パルスが印
加される前記行電極に、前記走査期間中の前記走査パル
ス印加前に該走査パルスと同極性で走査パルスよりも絶
対値が小さいか前記走査パルスと逆極性である第一の走
査バイアス電圧を印加し、前記走査パルス印加後に前記
第一の走査バイアス電圧よりも絶対値が大きく、前記走
査パルス電圧よりも絶対値が小さい第二の走査バイアス
電圧を印加することにより、前記走査期間中の誤放電を
抑えることができる。また、好ましくは、前記走査電極
を複数の走査線グループに分割し、前記走査期間から前
記変換期間に移行するタイミングを前記走査線グループ
毎に異ならせることにより、前記変換期間のピーク電流
を抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第一の実施の形
態について、図1を参照して詳細に説明する。図1は走
査維持分離方式による3電極交流放電型プラズマディス
プレイの駆動波形であり、この3電極交流放電型プラズ
マディスプレイパネルの構造およびセル構造は図6およ
び図7に示したものと同様である。まず、予備放電期間
2においては、維持消去パルス6を走査電極22に印加
する。この維持消去パルス6は、電圧を徐々に上げる正
のなまり波形である。このほかにも電圧を直線的に上げ
る三角波を代わりに印加することもできる。維持消去パ
ルス6の最終電圧値は例えば160〜180Vとする。
次に、第一壁電荷形成パルス7aを走査電極22に印加
し、その後、第二壁電荷形成パルス7bを印加する。こ
のとき、同じタイミングで、共通電極23に第一共通バ
イアスパルス8aと第二共通バイアスパルス8bを印加
する。ここで、例えば第一電圧形成パルス7aは−18
0V〜−200V程度であり、第二電圧形成パルス7b
は100V〜120V程度とし、第一共通バイアスパル
ス8aは−80〜−110Vとし、第二共通バイアスパ
ルス8bは80〜110Vとする。
【0021】また、走査期間3においては、走査電極2
2に50〜90V程度の走査バイアスパルス12が走査
期間3中印加される。走査パルス9は170V〜190
Vとし、走査電極22のS1からSnに順次印加され
る。走査パルス9の幅は1.2〜1.5μsecとす
る。また、これらの走査パルス9と同期させて、映像信
号に対応したデータパルス10を印加するようにしてい
る。データパルスの電位は80〜90Vとする。全ての
走査パルス9を印加し終わった後に、変換期間4に移行
する。この変換期間4では全ての電極電位を等しくして
いる。ここでは0Vとする。さらに、維持期間5におい
ては、維持期間5のはじめの維持パルス(第一維持パル
ス)11は走査電極22に印加され、最後の維持パルス
(最終維持パルス)11は共通電極23に印加される。
維持パルスの電圧は160V〜180Vとする。また、
維持期間5中は、維持パルス11の1/2の電圧のデー
タバイアスパルス13がデータ電極29に印加される。
【0022】次に、動作について説明する。まず、予備
放電期間2について述べる。前回のSFが非点灯の場合
は、前回のSFの変換期間4で壁電荷がゼロになって以
降、放電が発生しないので、維持消去パルス6の印加直
前では同じく壁電荷はゼロとなっている。したがって、
維持消去パルス6の印加では放電は発生しない。一方、
前回のSFが点灯の場合は、最終維持パルス印加時に、
走査電極22上に正、共通電極23上に負の壁電荷が形
成されているので、維持消去パルス6の印加により、電
圧の上昇と共に弱い放電が発生し、徐々に走査電極22
と共通電極23上の壁電荷が小さくなっていき、パルス
終了時には壁電荷がゼロとなる。
【0023】続いて、第一壁電荷形成パルス7aの印加
により、走査電極22とデータ電極29との間で対向放
電が発生する。このとき、共通電極23には第一共通バ
イアスパルス8aが印加されているため、走査電極22
と共通電極23の間での面放電は発生しない。これによ
り、走査電極22上には正の壁電荷が形成され、データ
電極29上には負の壁電荷が形成される。さらに、第二
壁電荷形成パルス7bが走査電極22に印加され、第一
壁電荷形成パルス7aとは逆極性で小さな電荷量の壁電
荷が形成される。
【0024】次に、走査期間3に移行する。走査期間3
は従来と同様、線順次に走査パルス9がS1〜Snの走
査電極22に印加される。このとき、走査電極22上に
は負の壁電荷、データ電極29上には正の壁電荷が形成
されているので、印加パルス電圧よりも高い電圧が放電
空間26に印加されることになる。また、このとき、デ
ータ電極29に対するデータパルス10の有無に関わら
ず、走査電極22とデータ電極29間で対向放電が発生
する。しかも、壁電荷電圧が重畳されており、高い電圧
で書込放電が発生しているため、パルス印加から放電発
生までの形成遅れ時間を短くすることができ、パルス幅
を1.2〜1.5μsecにすることができる。放電に
よって発生する壁電荷量はデータパルス10の有無によ
って異なり、データパルス10を印加することにより、
より大きな壁電荷が形成される。この発明の駆動法で
は、非点灯画素に対してデータパルスを印加し、点灯画
素には印加していない。形成される壁電荷は走査電極2
2上が正であり、データ電極29上が負である。さら
に、走査バイアスパルス12は、この形成された壁電荷
によって対向放電が発生しないように設けられている。
【0025】走査期間3が終了すると変換期間4に移行
する。変換期間4では全ての電極電位をゼロにしてい
る。非点灯画素の場合、書込放電時にデータパルス10
が印加されており、大きな壁電荷が形成されているの
で、変換期間4で対向放電が発生し壁電荷が消滅する。
これにより、維持期間5に入って、維持パルス11が印
加されても維持放電が発生せず点灯しない。一方、点灯
画素の場合、書込放電時にデータパルス10が印加され
ていないので、形成される壁電荷量が少なく、変換期間
4では放電は発生しない。したがって、書込放電時に形
成された壁電荷がそのまま残り、維持期間5の維持パル
ス11により維持放電が発生し点灯する。維持期間5で
は、データバイアスパルス13を印加することにより、
データ電極29の電位を維持パルス11の中間に位置さ
せ、電界による荷電粒子の移動などで、データ電極29
上の壁電荷をゼロにすることができる。
【0026】以上のように、従来、2.5〜3μsec
必要だった走査パルス幅を、この発明では1.2〜1.
5μsecと半分にすることができる。これにより、従
来の2倍の走査線本数にしても走査期間3の時間は同じ
になり、維持期間5を減らさなくてもよく、輝度の低下
をもたらすことはない。
【0027】次に、この発明の第二の実施の形態につい
て、図2を参照して説明する。パネル構造,セル構造は
第一の実施の形態と同じである。ここでは走査期間3の
走査バイアスパルス12を走査パルス9の印加前と後で
異ならせている以外は、第一の実施の形態と同じであ
る。走査パルス9の印加前は、走査電極22上に負の壁
電荷が形成されており、印加後は正の壁電荷が形成され
ている。したがって、第一走査バイアスパルス12aと
第二走査バイアスパルス12bの電圧を変えることによ
り、どちらでも誤放電が発生しづらくなるようにした。
ここでは第一走査バイアスパルス12aを例えば−20
Vとし、第二走査バイアスパルス12bを例えば−80
Vとする。このことは、この実施例に限らず、この発明
の他の実施例についても適用できるものである。
【0028】この発明の第三の実施の形態について、図
3を参照して説明する。パネル構造,セル構造は第一の
実施の形態と同じである。ここでは維持期間5の維持パ
ルス11を例えば+80Vと−80Vの両極性パルスと
し、データバイアスパルス13をなくし、データ電極2
9電位をゼロにしている以外は、第一の実施の形態と同
じである。
【0029】この発明の第四の実施の形態について、図
4を参照して詳細に説明する。パネル構造,セル構造は
第一の実施の形態と同じである。図4において、走査期
間3,変換期間4,維持期間5は第一の実施の形態と同
じである。第一の実施の形態において、予備放電期間2
の第一の共通バイアスパルス8aをなくし、同じタイミ
ングでデータ電極29にデータパルスと同電圧のデータ
バイアスパルス14を印加している。それ以外のパルス
は第一の実施の形態と同じである。これにより、共通電
極23に印加する電圧を正極性のみにすることができ
る。
【0030】以上の実施の形態ではすべて、変換期間4
に移行するタイミングが全ての走査電極22で同一であ
る。しかし、同一タイミングだと、そのタイミングでパ
ネル全体として多くの電流が流れることになる。そこ
で、図示はしなかったが、走査電極22をいくつかの組
(走査線のグループ)に分割し、変換期間4に移行する
タイミングを数μsecずつずらすことにより、ピーク
の電流値を抑えることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、走査
期間と維持期間との間に、前記壁電荷量に応じて放電を
発生させる変換期間を設け、変換期間における放電発生
の有無により、前記画素の点灯と非点灯を切り替えるよ
うにしたので、書込放電箇所の電位差をより高くするこ
とができ、これにより走査パルス幅を従来の1/2程度
にまで狭くすることができ、1SF中の走査期間の時間
を短縮することができる。この結果、その分、維持期間
の時間を長くすることができ、輝度を上げることができ
る。また、従来480本程度の走査線の本数だったの
を、HDTV並みの本数にしても維持期間を短くするこ
となく駆動することができ、輝度を下げずに駆動できる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第一の実施の形態における一つの
サブフィールドの駆動波形示す波形図である。
【図2】 この発明の第二の実施の形態における一つの
サブフィールドの駆動波形示す波形図である。
【図3】 この発明の第三の実施の形態における一つの
サブフィールドの駆動波形示す波形図である。
【図4】 この発明の第四の実施の形態における一つの
サブフィールドの駆動波形示す波形図である。
【図5】 従来の3電極交流放電型プラズマディスプレ
イパネルにおける一つのサブフィールドの駆動波形示す
波形図である。
【図6】 従来の3電極交流放電型プラズマディスプレ
イパネルのセル構造を示す断面図である。
【図7】 従来の3電極交流放電型プラズマディスプレ
イパネルの電極配置を示す平面図である。
【符号の説明】
2 予備放電期間 3 走査期間 4 変換期間 5 維持期間 6 維持消去パルス 9 走査パルス 10 データパルス 12 走査バイアスパルス 20 前面基板(基板) 21 背面基板(基板) 22 走査電極(行電極) 23 共通電極(行電極) 29 データ電極(列電極)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配置された画素を形成す
    る複数の電極上の誘電体層の上に表示信号に基づいて壁
    電荷を形成するための書込放電を行う走査パルスおよび
    データパルスを、前記各電極に順次印加する走査期間
    と、前記走査期間に形成された前記壁電荷に基づいて前
    記画素を点灯させるための維持放電を行う維持期間とを
    有する交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆動方
    法において、前記書込放電によって形成される壁電荷量
    を表示信号により異ならせ、前記走査期間と維持期間と
    の間に、前記壁電荷量に応じて放電を発生させる変換期
    間を設け、該変換期間における放電発生の有無により、
    前記画素の点灯と非点灯を切り替えることを特徴とする
    交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記書込放電が、点灯画素と非点灯画素
    の両方ともに発生することを特徴とする請求項1に記載
    の交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記走査パルス印加時に前記書込放電を
    発生する前記各電極間の電位差が、点灯画素よりも非点
    灯画素の方が大きいことを特徴とする請求項1または2
    に記載の交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆動
    方法。
  4. 【請求項4】 前記変換期間において、非点灯画素が放
    電を発生し、点灯画素が放電を発生しないようにしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の交流
    放電型プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記変換期間に発生する放電が、前記書
    込放電が発生した場所と同じ電極間で発生することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の交流放電型
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記変換期間において、該変換期間に放
    電が発生する電極間の電位差がないことを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載の交流放電型プラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
  7. 【請求項7】 2枚の基板の一方に複数の行電極を配
    し、他方の基板に前記行電極と直交するように列電極を
    配し、前記書込放電が前記行電極と列電極との間で発生
    するように、前記行電極に走査パルスを印加し、前記列
    電極にデータパルスを印加することを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載の交流放電型プラズマディス
    プレイパネルの駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記行電極が、前記走査パルスを印加す
    る走査電極と前記維持期間中に前記走査電極との間で前
    記維持放電を行う共通電極との2種類からなり、かつマ
    トリクス状に配置された前記画素が、前記走査電極,画
    素電極および前記列電極であるデータ電極から構成され
    ている3電極型プラズマディスプレイパネルであること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の交流放
    電型プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記書込放電の発生する前記行電極と列
    電極との間に、前記走査期間の直前に、前記書込放電と
    逆極性の予備放電を発生させることを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれかに記載の交流放電型プラズマディス
    プレイパネルの駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記走査パルスとデータパルスによっ
    て前記行電極と列電極との間に発生する電位差と逆極性
    のパルスを前記行電極と列電極とに印加することによ
    り、前記予備放電を発生させることを特徴とする請求項
    9に記載の交流放電型プラズマディスプレイパネルの駆
    動方法。
  11. 【請求項11】 前記走査パルスが印加される前記行電
    極に、前記走査期間中の前記走査パルス印加前に該走査
    パルスと同極性で走査パルスよりも絶対値が小さいか前
    記走査パルスと逆極性である第一の走査バイアス電圧を
    印加し、前記走査パルス印加後に前記第一の走査バイア
    ス電圧よりも絶対値が大きく、前記走査パルス電圧より
    も絶対値が小さい第二の走査バイアス電圧を印加するこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の交
    流放電型プラズマディスプレイの駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記走査電極を複数の走査線グループ
    に分割し、前記走査期間から前記変換期間に移行するタ
    イミングを前記走査線グループ毎に異ならせることを特
    徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の交流放電
    型プラズマディスプレイの駆動方法。
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