JP3230501B2 - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JP3230501B2
JP3230501B2 JP32165898A JP32165898A JP3230501B2 JP 3230501 B2 JP3230501 B2 JP 3230501B2 JP 32165898 A JP32165898 A JP 32165898A JP 32165898 A JP32165898 A JP 32165898A JP 3230501 B2 JP3230501 B2 JP 3230501B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線通信機の同
調回路部分などに適用され、目的とする周波数以外の電
波を送受信しないように、基準周波数から目的とする周
波数を作り出す周波数シンセサイザに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周波数シンセサイザは、精度良く発振周
波数を得られる水晶発振器などを基準周波数源として、
別の周波数成分を取り出したり、いくつかの基準周波数
を組み合わせたりすることにより、目的とする周波数を
作り出すものである。周波数シンセサイザには、一般的
に、高い精度の周波数が得られ、LSI化が容易なPL
L(Phase Locked Loop )方式のPLL周波数シンセサ
イザが用いられている。周波数シンセサイザは、低位相
雑音特性と高速ロックアップを実現するために、多重ル
ープで構成されることが多い。
【0003】図4は、一般的なPLL周波数シンセサイ
ザの構成を示すブロック図であり、また、図5は、図4
の周波数シンセサイザを使用して二重ループ構成とした
場合を示す図である。図4において、入力端子1は、分
周器6,7の分周比(1/R,1/N)およびローパス
フィルタ9の時定数(時定数によって決まるループゲイ
ン)を所定値に切り替えるデータを入力する端子であ
る。基準信号入力端子2は、基準信号発生回路14(図
5参照)が発生した基準周波数の信号を入力する端子で
ある。
【0004】出力端子3は、電圧制御発振器10が発生
した発振周波数の信号を出力する端子である。警報出力
端子4は、シンセサイザの非同期状態(シンセサイザが
ロックアップしていない状態)を知らせる警報信号を出
力する端子である。
【0005】デコーダ(DEC;Decoder )5は、入力
端子1からのデータをデコードし、そのデータを分周器
6,7およびローパスフィルタ9に出力する。分周器
(リファレンスカウンタ)6は、基準信号入力端子2か
らの基準周波数の信号を所定の分周比(1/R)に分周
し、その分周した基準周波数の信号を位相比較器8に出
力する。分周器6の分周比は、デコーダ5からのデータ
によって設定される。分周器(プログラムカウンタ)7
は、電圧制御発振器10からの発振周波数の信号を所定
の分周比(1/N)に分周し、その分周した発振周波数
の信号を比較周波数の信号として位相比較器8に出力す
る。分周器7の分周比も、デコーダ5からのデータによ
って設定される。
【0006】位相比較器(PD;Phase Detector)8
は、分周器6からの基準周波数の信号と分周器7からの
比較周波数の信号との位相を比較し、その位相差のパル
スをローパスフィルタ9に出力する。また、位相比較器
8は、基準周波数の信号と比較周波数の信号の位相が一
致しない場合、シンセサイザの非同期状態を知らせる警
報信号を警報出力端子4に出力する。
【0007】ローパスフィルタ(LPF;Low Pass Fil
ter )9は、位相比較器8からのパルスの雑音成分を除
去するとともに、パルスを直流電圧レベル化し、電圧制
御発振器10に出力する。ローパスフィルタ9の時定数
は、デコーダ5からのデータによって、シンセサイザの
同期周波数の最適値に設定される。電圧制御発振器(V
CO;Voltage Controlled Oscillator )10は、ロー
パスフィルタ9からの直流電圧値に応じた周波数の信号
を発振し、その発振周波数の信号を出力端子3に出力す
るとともに、分周器(分周器を介して位相比較器
8)にフィードバックする。
【0008】また、図5において、周波数データ入力端
子11は、シンセサイザ15,16の分周器6,7の分
周比(1/R,1/N)を設定するデータを入力する端
子であり、シンセサイザ15,16の入力端子1と接続
されている。周波数出力端子12は、シンセサイザ16
の電圧制御発振器10が発生した発振周波数の信号を出
力する端子であり、シンセサイザ16の出力端子3と接
続されている。警報出力端子13は、シンセサイザ1
5,16の位相比較器8から出力される警報信号を出力
する端子である。
【0009】基準信号発生回路(X’TAL;Crystal
)14は、精度の良い基準周波数の信号を発生する水
晶発振器である。この基準信号発生回路14は、シンセ
サイザ15,16の基準信号入力端子2と接続されてい
る。
【0010】シンセサイザ(SYNTH)15,16
は、上記図4に示したPLL周波数シンセサイザであ
る。シンセサイザ15は、高い基準周波数でロックする
ように分周器6,7の分周比が設定され、シンセサイザ
16は、シンセサイザ15より低い基準周波数でロック
するように分周器6,7の分周比が設定されている。ま
た、シンセサイザ15の出力端子3は、ミキサ(図示せ
ず)を介してシンセサイザ16の電圧制御発振器10の
出力側と接続され、シンセサイザ16の出力端子3は、
周波数出力端子12と接続されている。
【0011】一重ループ構成のシンセサイザ(15また
は16)では、低い周波数のチャンネルスペースを得る
ためには、基準周波数も低くしなければならない。PL
L周波数シンセサイザ(15,16)の設計上、基準周
波数が低くなるとローパスフィルタ(9)のコンデンサ
や抵抗の時定数を大きくしなければならない。このた
め、PLL周波数シンセサイザ(15,16)がロック
するのに要する時間(ロックアップ時間)が、時定数に
比例して長くなる。また、基準周波数が低くなると、位
相雑音も受けやすくなる。
【0012】そこで、図に示したように、シンセサイ
ザ15,16を二重ループ構成とし、サブループのシン
セサイザ15によって高い基準周波数で出力周波数を変
化させ、微調整にメインループのシンセサイザ16によ
って低い基準周波数で出力周波数を変化させるようにす
ることにより、高速ロックアップおよび低位相雑音特性
を確保することができる。
【0013】警報合成回路17は、シンセサイザー1
5,16の位相比較器8から出力される警報信号を合成
するものであり、この警報合成回路17の入力側は、シ
ンセサイザ15,16の警報出力端子4と接続され、出
力側は、遅延回路18と接続されている。遅延回路18
は、抵抗18Aとコンデンサ18Bから構成されたRC
回路であり、警報合成回路17の出力側と警報出力端子
13との間に接続され、警報合成回路17から出力され
る警報信号を遅延させて警報出力端子13に出力する。
【0014】次に、動作について説明する。まず、目的
とする周波数に応じて、シンセサイザ15,16の分周
器6,7の分周比(1/R,1/N)およびローパスフ
ィルタ9の時定数が設定される。これらのデータの設定
は、まず、サブループのシンセサイザ15における分周
器6,7の分周比、次に、サブループのシンセサイザ1
5におけるローパスフィルタ9の時定数、次に、メイン
ループのシンセサイザ15における分周器6,7の分周
比、次に、メインループにおけるローパスフィルタ9の
時定数の順に行われる。
【0015】サブループのシンセサイザ15の分周器
6,7の分周比の設定(周波数設定)が行われると、シ
ンセサイザ15は設定周波数に位相同期(ロック)する
動作を行う。基準信号発生回路14からの基準周波数の
信号が、分周器6で所定の分周比に分周されて位相比較
器8に出力される。また、電圧制御発振器10からの発
振周波数の信号が、分周器7で所定の分周比に分周され
て比較周波数の信号として位相比較器8に出力される。
位相比較器8は、基準周波数の信号と比較周波数の信号
との位相を比較し、その位相差のパルスをローパスフィ
ルタ9に出力する。
【0016】このとき、位相比較器8は、基準周波数の
信号と比較周波数の信号の位相が一致していないので、
シンセサイザ15が非同期状態であることを知らせる警
報信号を警報信号合成回路17に出力する。
【0017】ローパスフィルタ9は、位相比較器8から
のパルスの雑音成分を除去するとともに、パルスを直流
電圧レベルにして電圧制御発振器10に出力する。電圧
制御発振器10は、直流電圧値に応じた周波数の信号を
発振し、その発振周波数の信号を出力端子3(周波数出
力端子12)および分周器7に出力する。分周器7は、
電圧制御発振器10からの発振周波数の信号を所定の分
周比で分周して位相比較器8にフィードバックさせる。
【0018】位相比較器8は、基準周波数の信号と比較
周波数の信号の位相が一致すると、位相差のパルスを出
力しなくなり、その結果、電圧制御発振器10の発振周
波数はロックされる。位相比較器8は、電圧制御発振器
10(シンセサイザ15)がロックすると、警報信号を
解除する。
【0019】メインループのシンセサイザ16の分周器
6,7の分周比の設定(周波数設定)が行われると、シ
ンセサイザ15は設定周波数に位相同期(ロック)する
動作を行う。メインループのシンセサイザ16の位相同
期動作も、上記したサブループのシンセサイザ15の位
相同期動作と同様である。即ち、メインループのシンセ
サイザ16の位相比較器8が、基準周波数の信号と比較
周波数の信号の位相が一致するまで警報信号を警報信号
合成回路17に出力し、基準周波数の信号と比較周波数
の信号の位相が一致し、シンセサイザ16がロックする
と、警報信号を解除する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の周波数シンセサ
イザは以上のように構成されているので、次のような課
題があった。第1に、周波数シンセサイザ15,16の
設定周波数を変更する際に、ループ(メインループまた
はサブループ)が不安定となり、発振するおそれがあ
る。
【0021】上記したように、周波数シンセサイザ15
周波数の設定は、分周器6,7の分周比(1/R,1/
N)が設定された後、ローパスフィルタ9のループゲイ
ン(時定数)を設定周波数に応じた値に切り替えられる
が、分周器6,7の分周比(1/R,1/N)の設定後
からローパスフィルタ9のループゲイン切替えまでの
間、ループゲインが大きすぎる場合、周波数シンセサイ
ザ15,16のループが不安定となってしまうからであ
る。
【0022】第2に、メインループの周波数シンセサイ
ザ16が位相同期(ロック)していないのに、警報信号
が解除されてしまうおそれがある。上記したように、シ
ンセサイザ15,16の周波数の設定は、サブループの
シンセサイザ15の周波数の設定が行われた後、メイン
ループのシンセサイザ16の周波数の設定が行われる
が、サブループのシンセサイザ15の周波数設定が行わ
れ、シンセサイザ15の位相同期が完了し警報信号が解
除されたとき、メインループのシンセサイザ16の周波
数設定が未だ終了しておらず警報信号が出力されていな
い場合、出力されるべき周波数でメインループのシンセ
サイザ16の位相同期がなされていないのに、警報出力
端子13から出力される警報信号が解除されてしまうか
らである。
【0023】その結果、周波数シンセサイザ15,16
が、例えば、送信機に用いられる場合、警報信号が解除
されたとたんに、位相同期が完了していないのに送信波
が外部に送出されてしまう。
【0024】この場合、各ループのシンセサイザ15,
16が位相同期しても、直ちに警報信号を解除しないよ
うに、遅延回路18を設けている。しかし、この遅延回
路18が設けられているため、シンセサイザ15,16
の本来の同期はずれの際の警報信号の出力および位相同
期の際の警報信号の解除も遅れてしまう。
【0025】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、周波数シンセサイザの設定
周波数を変更する際のループの不安定化を防止すること
ができる周波数シンセサイザを得ることを目的とする。
【0026】また、この発明は、出力されるべき周波数
に位相同期していないのに警報信号が解除されてしまう
のを防止するとともに、本来の同期はずれの際の警報信
号および位相同期の際の警報信号解除を直ちに出力する
ことができる周波数シンセサイザを得ることを目的とす
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】発明に係る周波数シン
セサイザは、サブループ及びメインループのシンセサイ
ザのループフィルタでループが開放され、サブループの
シンセサイザにおける第1及び第2の分周器の分周比が
設定され、メインループのシンセサイザにおける第1及
び第2の分周器の分周比が設定され、サブループ及びメ
インループのシンセサイザのループフィルタが最適値の
時定数に設定された後、サブループ及びメインループの
シンセサイザが位相同期動作を開始するように構成され
ものである。
【0028】発明に係る周波数シンセサイザは、ルー
プフィルタの時定数を設定する切替回路でループ開放を
実現するように構成したものである。
【0029】発明に係る周波数シンセサイザは、サブ
ループ及びメインループのシンセサイザのループフィル
タがループ開放を行う代わりに、サブループ及びメイン
ループのシンセサイザの第1及び第2の分周器が位相同
期できない分周比に設定するように構成したものであ
る。
【0030】発明に係る周波数シンセサイザは、二重
ループ構成でなく多重ループ構成としたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。実施の形態1.図1は、この発明の実施の形
態1による二重ループ構成とした周波数シンセサイザの
構成を示すブロック図である。図1に示す二重ループ構
成の周波数シンセサイザが、上記図5に示した二重ルー
プ構成の周波数シンセサイザと異なるのは、シンセサイ
ザ21,22の構成と、遅延回路18を設けていないこ
とである。その他の点は、上記図5で説明したものと同
様である。
【0032】即ち、周波数データ入力端子11は、シン
セサイザ21,22の分周器6,7の分周比(1/R,
1/N)を設定するデータを入力する端子であり、周波
数出力端子12は、シンセサイザ22の電圧制御発振器
10が発生した発振周波数の信号を出力する端子であ
り、警報出力端子13は、シンセサイザ21,22の位
相比較器8から出力される警報信号を出力する端子であ
る。
【0033】また、基準信号発生回路(X’TAL;Cr
ystal )14は、精度の良い基準周波数の信号を発生す
る水晶発振器である。警報合成回路17は、シンセサイ
ザ21,22の位相比較器8から出力される警報信号を
合成するものであり、この警報合成回路17の入力側
は、シンセサイザ21,22の警報出力端子4と接続さ
れ、出力側は、警報出力端子13と接続されている(遅
延回路18は設けられていない)。
【0034】シンセサイザ(SYNTH)21,22
は、上記図4に示したPLL周波数シンセサイザの構成
と同様であるが、シンセサイザ21,22のローパスフ
ィルタ9が、図2に示すように構成されている点で、シ
ンセサイザ15,16と異なるものである。
【0035】図2は、周波数シンセサイザのローパスフ
ィルタ(ラグリードフィルタ)の構成を示す回路図であ
る。図2において、端子31は、位相比較器8と接続さ
れ、端子32は、電圧制御発振器10と接続され、端子
33は、デコーダ5と接続されている。切替回路34,
37は、並列に設けられた4つの切替器から成り、端子
33から入力されるデコーダ5からの切替えデータに応
じて切替器の1つを接続することにより、抵抗35,3
8の接続を切り替えるものである。コンデンサ36は、
端子32と切替回路37との間に接続されている。
【0036】切替回路34と抵抗35から成る4つの並
列の枝は、端子31と端子32との間に接続されている
(即ち、端子31,32間に対して直列に接続されてい
る)。切替回路34の3つの切替器が接続すると、抵抗
35を介して端子31,32間を接続するが、残りの1
つの切替器が接続しても、枝が途中で途切れていて開放
される。
【0037】切替回路37と抵抗38から成る4つの並
列の枝は、コンデンサ36と接地点(アース)との間に
接続されている(即ち、端子31,32間に対して並列
に接続されている)。切替回路37の4つの切替器が接
続すると、抵抗38を介してコンデンサ36と接地点間
を接続する。
【0038】3つの抵抗35の抵抗値は、それぞれ異な
る値であり、また、4つの抵抗38の抵抗値も、それぞ
れ異なる値である。従って、切替回路34,37が切り
替えられることにより、12通りの時定数(ループゲイ
ン)を得ることができる。
【0039】次に、動作について説明する。図3は、シ
ンセサイザ21,22の設定動作のタイミングを示すタ
イムチャートである。シンセサイザ21,22の分周器
6,7の分周比(1/R,1/N)を設定する前に、シ
ンセサイザ21,22のローパスフィルタ9の切替回路
34を切り替えて、シンセサイザ21,22のループを
開放する(LPF OFF)。このようにループを開放
しておくことにより、シンセサイザ21,22の分周器
6,7の分周比を設定して周波数を変更する際でも、シ
ンセサイザ21,22のループが切断されているので、
ローパスフィルタ9のループゲインが大きすぎたために
ループが不安定となることはない。
【0040】次に、サブループのシンセサイザ21にお
ける分周器6,7の分周比(1/R,1/N)を設定し
(SYNTH21 SET)、その後、メインループの
シンセサイザ22における分周器6,7の分周比(1/
R,1/N)を設定する(SYNTH22 SET)。
【0041】メインループのシンセサイザ22における
分周器6,7の分周比が設定されると、シンセサイザ2
1,22のローパスフィルタ9の切替回路34を切り替
えて、シンセサイザ21,22のローパスフィルタ9の
時定数(ループゲイン)を設定周波数に応じた最適値に
設定する(LPF SET)。
【0042】サブループおよびメインループのシンセサ
イザ21,22における分周器6,7の分周比およびロ
ーパスフィルタ9の時定数が設定されると、サブループ
およびメインループのシンセサイザ21,22は位相同
期動作を開始する。
【0043】シンセサイザ21,22の位相同期動作
は、上記したのと同様である。即ち、サブループのシン
セサイザ21,22の位相比較器8が、基準周波数の信
号と比較周波数の信号の位相が一致するまで警報信号を
警報信号合成回路17に出力し、基準周波数の信号と比
較周波数の信号の位相が一致し、シンセサイザ21,2
2がロックすると、警報信号を解除する。
【0044】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、シンセサイザ21,22の分周器6,7の分周比を
設定して周波数設定を行う前に、ローパスフィルタ9の
切替回路34を切り替え制御してシンセサイザ21,2
2のループを開放するので、周波数シンセサイザ21,
22の設定周波数を変更する際のループの不安定化を防
止することができる。
【0045】また、シンセサイザ21,22の周波数設
定が行われている間、シンセサイザ21,22のループ
が開放されているので、警報信号を途切れることなく確
実に警報信号合成回路17(警報出力端子13)に出力
することができ、出力されるべき周波数に位相同期して
いないのに警報信号が解除されてしまうのを防止するこ
とができる。さらに、遅延回路18を設けていないの
で、本来の同期はずれの際の警報信号および位相同期の
際の警報信号解除を直ちに出力することができる。
【0046】実施の形態2.尚、上記実施の形態1で
は、周波数シンセサイザ21,22を二重ループで構成
した場合について説明したが、これに限るものではな
く、多重ループであれば、ループ数に拘わらず実現する
ことができる。
【0047】また、上記実施の形態1では、ローパスフ
ィルタ9の切替回路34を切り替え制御することにより
ループ開放を行っていたが、このようなループ開放の方
法に限るものではなく、周波数設定の際に分周器6また
は分周器7を位相同期できない分周比(分周数)に設定
することにより、同期不可能状態を実現して警報信号を
出力させるようにしてもよい。
【0048】また、上記実施の形態1では、ローパスフ
ィルタ9として、ラグリードフィルタを用いていたが、
これに限るものではなく、ラグフィルタやアクティブフ
ィルタであってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、発明によれば、サブル
ープ及びメインループのシンセサイザのループフィルタ
でループが開放され、サブループのシンセサイザにおけ
る第1及び第2の分周器の分周比が設定され、メインル
ープのシンセサイザにおける第1及び第2の分周器の分
周比が設定され、サブループ及びメインループのシンセ
サイザのループフィルタが最適値の時定数に設定された
後、サブループ及びメインループのシンセサイザが位相
同期動作を開始するように構成されているので、周波数
シンセサイザの設定周波数を変更する際のループの不安
定化を防止することができるとともに、警報信号を途切
れることなく確実に警報合成回路に出力することがで
き、位相同期していないのに警報信号が解除されてしま
うのを防止することができるなどの効果を奏する。
【0050】また、本発明によれば、ループフィルタの
時定数を設定する切替回路でループ開放を実現するよう
に構成されているので、特別な構成を設ける必要なく、
簡易かつ効果的にループ開放を実現することができると
いう効果を奏する。
【0051】また、本発明によれば、サブループ及びメ
インループのシンセサイザのループフィルタがループ開
放を行う代わりに、サブループ及びメインループのシン
セサイザの第1及び第2の分周器が位相同期できない分
周比に設定するように構成されているので、上記と同様
に、周波数シンセサイザの設定周波数を変更する際のル
ープの不安定化を防止することができるとともに、警報
信号を途切れることなく確実に警報合成回路に出力する
ことができ、位相同期していないのに警報信号が解除さ
れてしまうのを防止することができるなどの効果を奏す
る。
【0052】さらに、本発明によれば、二重ループ構成
でなく多重ループ構成とされているので、一層の高速ロ
ックアップおよび低位相雑音特性を確保することができ
る多重ループ構成の周波数シンセサイザにおけるループ
の不安定化や警報信号の途切れの防止などを実現するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による二重ループ構
成とした周波数シンセサイザの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 周波数シンセサイザのローパスフィルタの構
成を示す回路図である。
【図3】 シンセサイザの設定動作のタイミングを示す
タイムチャートである。
【図4】 従来の周波数シンセサイザの構成を示すブロ
ック図である。
【図5】 図4の周波数シンセサイザを二重ループ構成
とした場合を示す図である。
【符号の説明】
9 ローパスフィルタ 21,22 周波数シンセサイザ 34 切替回路(同期不可能実現手段、ループ開放手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04L 7/02 H04L 7/02 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/187 H03L 7/093 H03L 7/107 H03L 7/22 H04L 7/00 H04L 7/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準周波数の信号を発生する基準信号発
    生回路と、 当該基準信号発生回路からの前記基準周波数の信号を入
    力データによって設定された所定の分周比に分周する第
    1の分周器、当該第1の分周器からの前記基準周波数の
    信号と比較周波数の信号との位相差を比較し、その位相
    差のパルスを出力するとともに、前記基準周波数の信号
    と前記比較周波数の信号の位相が一致しないとき、非同
    期状態を知らせる警報信号を出力する位相比較器、前記
    入力データによって最適値の時定数に設定され、前記位
    相比較器からの前記パルスの雑音成分を除去するととも
    に、前記パルスを直流電圧レベル化して出力するローパ
    スフィルタ、当該ローパスフィルタからの直流電圧値に
    応じた周波数の信号を発振し、その発振周波数の信号を
    出力する電圧制御発振器、及び当該電圧制御発振器から
    の前記発振周波数の信号を前記入力データによって設定
    された所定の分周比に分周し、その分周した発振周波数
    の信号を前記比較周波数の信号として前記位相比較器に
    出力する第2の分周器からそれぞれ構成された2つのシ
    ンセサイザと、 当該2つのシンセサイザの前記位相比較器から出力され
    た前記警報信号を合成する警報合成回路とを備え、 前記2つのシンセサイザは二重ループ構成であって、サ
    ブループのシンセサイザは高い基準周波数の信号でロッ
    クし、メインループのシンセサイザは低い基準周波数の
    信号でロックするものであり、前記サブループ及び前記メインループのシンセサイザの
    前記ループフィルタでループが開放され、前記サブルー
    プのシンセサイザにおける前記第1及び第2の分周器の
    分周比が設定され、前記メインループのシンセサイザに
    おける前記第1及び第2の分周器の分周比が設定され、
    前記サブループ及び前記メインループのシンセサイザの
    前記ループフィルタが最適値の時定数に設定された後、
    前記サブループ及び前記メインループのシンセサイザが
    位相同期動作を開始する ことを特徴とする周波数シンセ
    サイザ。
  2. 【請求項2】 ループフィルタは、時定数を設定する切
    替回路でループ開放が実現されることを特徴とする請求
    項1記載の周波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 サブループ及びメインループのシンセサ
    イザのループフィルタがループ開放を行う代わりに、前
    記サブループ及び前記メインループのシンセサイザの第
    1及び第2の分周器が位相同期できない分周比に設定さ
    れることを特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイ
    ザ。
  4. 【請求項4】 二重ループ構成でなく、多重ループで構
    成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のうち
    のいずれか1項記載の周波数シンセサイザ。
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