JP322I - V型エンジン - Google Patents

V型エンジン

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JP322I
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intake
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は1対のシリンダをV型に配列したエンジンに関
する。 (従来技術及びその問題点) 従来のV型エンジンにおいては、例えば実開昭52−1
49932に示されているように、シリンダヘッドの吸
気通路の上流側開口部はVバンク内側の側面に設けられ
ており、従って吸気マニホールド等との関係上キャブレ
ターがVバンク内から大幅にはみだしてしまい、エンジ
ン全体が大型化している。 また両側のシリンダヘッドへの吸気マニホールドの取付
面が互いに直角な面になるので、加工や組立て時の寸法
のばらつきを吸収することが難しく、そのために上記取
付面のシール性の維持に問題が残る。 (問題を解決するための手段) 上記問題を解決するために本考案は、垂直なクランク軸
を有すると共に、1対のシリンダをV型に配列したエン
ジンにおいて、各シリンダヘッドに設けられる吸気通路
の上流側開口部を、シリンダヘッドのクランク軸方向端
面に開口させ、シリンダとは別体で直線状の吸気マニホ
ールドの両端出口部の取付面を、クランク軸と直角な面
として、上記上流側開口部に取り付けることにより、吸
気マニホールド中央部の吸気合流部をVバンクの中央底
部に近接させ、吸気マニホールドの中央部のキャブレタ
ー接続用の取付面を、クランク軸と平行な面とすると共
にクランク軸側と反対側に向けて開口し、吸気が略水平
方向に流れる型式のキャブレターを、両シリンダ間で形
成されるVバンク内であって、吸気マニホールドに対し
てクランク軸と反対側に配置して、上記吸気マニホール
ドの中央部の取付面に接続している。 (実施例) 第1図は本考案を適用した縦軸V型エンジンの上面図で
あり、この第1図において、クランク軸1は上下方向に
延びるように縦向きに配置されており、左右1対のシリ
ンダ2、2はV型に配置され、各シリンダ2、2の頭部
にはそれぞれシリンダヘッド3、3が締着されている。 各シリンダヘッド3、3のクランク軸方向端面(上端
面)にはヘッド3内の吸気通路の上流側開口部5、5が
それぞれ形成されている。両シリンダ2、2の互いに対
向する側壁2a、2aで構成されるVバンク内には、キ
ャブレター6が配置されている。キャブレター6内の吸
気通路は水平方向(サイドドラフト型)に形成されてお
り、キャブレター6の出口部と両吸気通路開口部5、5
とは、2股状で直線状の吸気マニホールド8により連結
されている。吸気マニホールド8はシリンダ2、2とは
別体に形成されると共に、その両端出口部はそれぞれフ
ランジ部8a、8aを有し、シリンダヘッド3、3の吸
気通路開口部5、5部分に固着されている。各フランジ
8a、8aの取付面、即ち開口部5、5の取付面はクラ
ンク軸1と直角な同一面に略揃えられている。吸気マニ
ホールド8の吸気合流部8bはVバンクの中央底部に近
接しており、合流部8bの部分で、クランク軸側とは反
対側にクランク軸と平行な取付面が形成され、該取付面
に、クランク軸側とは反対側に配置されたキャブレター
6を接続している。 第2図において、キャブレター6の上側にはエアクリー
ナ10配置されており、エアクリーナ10は吸気管11
を介してキャブレター6に接続している。エアクリーナ
10の吸気口10aはファンハウジング12内に望んで
いる。13はエレメント、14はフライホイール、15
は冷却ファンである。 (作用) エアクリーナ10から吸込まれる空気は吸気管11を通
ってキャブレター6内に入り、燃料と混合した後、吸気
マニホールド8内に入って分岐し、各シリンダヘッド
3、3の吸気通路からシリンダ2、2内へと供給され
る。 (考案の効果) 以上説明したように本考案は、垂直なクランク軸を有す
ると共に、1対のシリンダをV型に配列したエンジンに
おいて、各シリンダヘッドに設けられる吸気通路の上流
側開口部を、シリンダヘッドのクランク軸方向端面に開
口させ、シリンダとは別体で直線状の吸気マニホールド
の両端出口部の取付面を、クランク軸と直角な面とし
て、上記上流側開口部に取り付けることにより、吸気マ
ニホールド中央部の吸気合流部をVバンクの中央底部に
近接させ、吸気マニホールドの中央部のキャブレター接
続用の取付面を、クランク軸と平行な面とすると共にク
ランク軸側と反対側に向けて開口し、吸気が略水平方向
に流れる型式のキャブレターを、両シリンダ間で形成さ
れるVバンク内であって、吸気マニホールドに対してク
ランク軸と反対側に配置して、上記吸気マニホールドの
中央部の取付面に接続しているので、次のような利点が
ある。 (1)キャブレターをVバンク内に完全に収納すること
ができ、エンジンのコンパクト化を達成できる。 すなわち、吸気マニホールドを直線状として両端出口取
付け面をクランク軸と直角とすることにより、吸気マニ
ホールド全体をクランク軸側に寄せて、Vバンク底部に
近付けることができ、かつ吸気マニホールドの中央部の
取付面を、クランク軸と平行な面として、クランク軸側
と反対側に向けて開口し、そこにサイドドラフト型のキ
ャブレターを、接続するので、キャブレターをVバンク
内にコンパクトに収納できるのである。 また、吸気マニホールド中央部のキャブレタとの接続用
取付面を、クランク軸と平行な面として、クランク軸側
と反対側に向けて開口し、そこにサイドドラフト型のキ
ャブレターを取り付けているので、キャブレターのメン
テナンスが、Vバンク外方(クランク軸側と反対側)か
ら行え、上記メンテナンスが容易になる。 (2)各シリンダヘッドへの吸気マニホールドの両取付
面を、クランク軸と直角としているので、従来のように
取付面が互いに直角となるような場合に比べ、吸気マニ
ホールドのシリンダへの取付けが容易になると共に、取
付面のシール性を高く維持できるようにすることができ
る。 (3)キャブレターやエアクリーナの外方へのオーバー
ハング量が少なくなるので、耐振性が向上する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案を適用した縦軸V型エンジンを一部断面
で示す上面図、第2図は第1図のII−II断面図である。
1……クランク軸、2、2……シリンダ、3、3……シ
リンダヘッド、5、5……開口部、6……キャブレタ
ー、8……吸気マニホールド、8b……合流部

Claims (1)

  1. 【訂正明細書】 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】垂直なクランク軸を有すると共に、1対の
    シリンダをV型に配列したエンジンにおいて、各シリン
    ダヘッドに設けられる吸気通路の上流側開口部を、シリ
    ンダヘッドのクランク軸方向端面に開口させ、シリンダ
    とは別体で直線状の吸気マニホールドの両端出口部の取
    付面を、クランク軸と直角な面として、上記上流側開口
    部に取り付けることにより、吸気マニホールド中央部の
    吸気合流部をVバンクの中央底部に近接させ、吸気マニ
    ホールドの中央部のキャブレター接続用の取付面を、ク
    ランク軸と平行な面とすると共にクランク軸側と反対側
    に向けて開口し、吸気が略水平方向に流れる型式のキャ
    ブレターを、両シリンダ間で形成されるVバンク内であ
    って、吸気マニホールドに対してクランク軸と反対側に
    配置して、上記吸気マニホールドの中央部の取付面に接
    続していることを特徴とするV型エンジン。

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