JP3229477B2 - ビルトイン式チャイルドシートのロック機構 - Google Patents

ビルトイン式チャイルドシートのロック機構

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JP3229477B2
JP3229477B2 JP01983994A JP1983994A JP3229477B2 JP 3229477 B2 JP3229477 B2 JP 3229477B2 JP 01983994 A JP01983994 A JP 01983994A JP 1983994 A JP1983994 A JP 1983994A JP 3229477 B2 JP3229477 B2 JP 3229477B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アームレストを兼用
可能で、シート本体の折りたたみの際におけるヒンジを
中心とした回動のもとで、シート本体の格納凹部内に格
納可能なビルトイン式チャイルドシートを、少なくとも
使用位置で保持するロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】子供の体形、姿勢等に合わせたチャイル
ドシートクッション(チャイルドクッション)、チャイ
ルドシートバック(チャイルドバック)の組み合わせを
有して形成され、走行時等における姿勢崩れ、飛び出し
等の防止により、子供の安全性を確保するチャイルドシ
ートが、たとえば、自動車等に広く提供されている。
【0003】このようなチャイルドシートとして、たと
えば、チャイルドバックの前倒しのもとでシート本体へ
の着座者のアームレストとしても利用できる兼用型の構
成が知られている。このような兼用形のチャイルドシー
トは、チャイルドバックを伴う、ヒンジピンを中心とし
たチャイルドクッションの跳ね上げ動作のもとで、シー
ト本体の格納凹部に格納可能な、いわゆるビルトイン式
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
チャイルドシートでは、チャイルド用のシートベルトに
よって、着座者(幼児)を拘束し保持するため、自動車
の急停車等の緊急時においては、前方への過大な荷重
が、当該シートベルトを介してチャイルドシートに作用
する。通常、シート本体は、専用のロック機構等により
自動車のボディ(床面)等に対して連結、固定される
が、チャイルドシートに作用する過大な荷重に対して
は、十分な保持力がもはや得られなくなる虞れがある。
【0005】そこで、チャイルドシートを別のロック機
構によって、ボディ等に連結、固定する構成が知られて
いる。このような構成では、チャイルドシートのロック
機構によって、チャイルドシートがボディ等に対して直
接的に連結されるため、チャイルドシートの保持力の増
大化により、チャイルドシート、つまりは幼児の飛び出
しが確実に防止できる。
【0006】しかしながら、このような構成において
は、ロック機構が2つになり、シート本体をタンブルす
るためには、個別の操作のもとで、ロック解除しなけれ
ばならないため、シート本体をタンブルする際の操作の
複雑化は避けられない。
【0007】そこで、2つのロック機構を連動可能と
し、1つのレバー操作等により、双方を同期してロック
解除可能とする構成が考えられるが、2つのロック機構
を連動可能とする場合においては、リンクやケーブル等
によって操作レバー間またはロック機構間を連結しなけ
ればならないため、構成が複雑化しやすい。
【0008】この発明は、シート本体、チャイルドシー
トのロック機構の一体化により、構成の簡素化および操
作性の向上をはかるビルトイン式チャイルドシートのロ
ック機構の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の一実施例によれば、サポートピンが、ヒ
ンジピンから所定距離だけ離反した位置で、ヒンジピン
と平行に突設されるとともに、床面に対して固定された
アンカーに係合可能なフックを一端に有するロックアー
ムが、取り付け対象基部材に対して回動可能に支持され
ている。
【0010】そして、ロックアームの延出片をサポート
ピンの移動軌跡上に延出させ、フック、アンカー間のロ
ック方向にロックアームを偏倚するリターンばねの偏倚
力に抗した、チャイルドシートの格納に伴うサポートピ
ンでの延出片の押圧により、フック、アンカー間をロッ
ク解除可能としている。
【0011】
【作用】この発明によれば、チャイルドシートの格納に
連動して、シート本体サイドのロックアーム、固定のア
ンカー間のロックが解除されるため、シート本体のタン
ブル時における操作の複雑化が確実に防止される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0013】図1、図2に示すように、この発明に係る
ビルトイン式チャイルドシートのロック機構10において
は、サポートピン12が、ヒンジピン14から所定距離だけ
離反した位置でヒンジピンと平行に突出されている。
【0014】(ビルトイン式)チャイルドシート16は、
たとえば、チャイルドシートクッション(チャイルドク
ッション)18とチャイルドシートバック(チャイルドバ
ック)20との組み合わせを有して形成され、チャイルド
バックが、チャイルドクッションに対し、ヒンジとなる
支持ロッド30を介して、揺動可能に連結、支持されてい
る。
【0015】そして、このようなチャイルドシート16に
おいては、たとえば、図1に示す使用位置からのヒンジ
ピン14を中心とした跳ね上げ動作のもとで、チャイルド
クッション18が、図3に示すように、シート本体、たと
えば、リヤシート22のシートバック24に形成された格納
凹部24a に、チャイルドバック20を伴って格納可能とな
っている。
【0016】なお、このようなチャイルドシート16は、
たとえば、図1に示す使用位置でのチャイルドバック20
の前倒しのもとで、リヤシート(シート本体)22への着
座者のアームレストとして兼用可能に構成されている
(図1の二点鎖線参照)。
【0017】図1、図2に示すように、チャイルドクッ
ション18の骨格をなすクッションフレーム18a は、たと
えば、ヒンジピン14の突設されたブラケット26を後端部
の左右サイドにそれぞれ有して形成され、シートバック
24に対して固定された一対のベースブラケット28でのヒ
ンジピンの軸支によって、チャイルドクッションが、シ
ートバックに対して揺動可能に取り付けられている。
【0018】そして、たとえば、チャイルドバック20の
バックフレーム20a の左右サイド間に架設、固定された
支持ロッド30の各端末が、バックフレームから延出さ
れ、ブラケット26による延出端の軸支によって、チャイ
ルドバックが、チャイルドクッション18に対して揺動可
能に連結、支持されている。通常、支持ロッド30は、ヒ
ンジピン14から特定の距離だけ離反した位置で軸支され
る。
【0019】ここで、図2を見るとよくわかるように、
この発明では、支持ロッド30がヒンジピン14より所定距
離だけ離反して配設されているのに着目し、支持ロッド
の各端末を更に延長して形成することで、その延長端を
サポートピン12として形成している。
【0020】また、図1、図2に示すように、ベースブ
ラケット28は、サポートピン12の遊挿可能な幅のガイド
孔32を有して形成されている。ガイド孔32は、ヒンジピ
ン14を中心とし、ヒンジピン、サポートピン12間の距離
を半径とする円弧状で、使用位置、格納位置間における
チャイルドクッション18の揺動を保障する範囲にわたっ
て形成されている。
【0021】そして、図1ないし図3を見るとわかるよ
うに、この発明のビルトイン式チャイルドシートのロッ
ク機構10においては、自動車のボディ、つまりは床面34
等に固定されたアンカー36に係合(ロック)可能なフッ
ク38a を有するロックアーム38が、たとえば、ベースブ
ラケット28に対し支持ピン40を介して回動自在に取り付
けられている。
【0022】ここで、この発明においては、サポートピ
ン12の移動軌跡上、つまりはガイド孔32と重なるように
延出、配置された延出片38b が、ロックアーム38と一体
的に形成されている。図1を見るとよくわかるように、
延出片38b は、フック38a 、アンカー36間のロック(係
合)時においてサポートピン12の移動軌跡上に位置する
方向に延出されている。
【0023】そして、図1、図2に示すように、ベース
ブラケット28に突設された係止ピン42への延出片38b の
係合のもとで、ロックアーム38が、ロック位置に保持さ
れている。
【0024】図1、図2に示すように、このようなロッ
クアーム38は、通常、リターンばね44によって、アンカ
ー36へのフック38a のロック方向に偏倚されている。リ
ターンばね44として、たとえば、ロックアーム38をロッ
ク方向に偏倚可能に、ロックアームとベースブラケット
28の下端間に張設された引張コイルばねが利用できる。
【0025】このような構成のビルトイン式チャイルド
シートのロック機構10において、たとえば、図1に示す
ように少なくともチャイルドクッション18の引き出され
た使用位置を、チャイルドシート16の初期位置と仮定す
る。この初期位置においては、サポートピン12がガイド
孔32の上方端に位置するとともに、リターンばね(引張
コイルばね)44の偏倚力のもとで、ロックアームのフッ
ク38a が、ボディ34のアンカー36に対してロックされて
いる。
【0026】このような状態においては、シート本体サ
イドのロックアーム38と、ボディサイドのアンカー36と
の連結のもとで、シートクッション46に対するシートバ
ック24の前倒しが規制される。
【0027】そして、フック38a 、アンカー36間のロッ
クされたチャイルドシート16の初期位置では、急停車等
の緊急時における前方への過大な負荷がチャイルドシー
トに作用しても、その負荷はロックアーム38、アンカー
を介して自動車のボディ34等に直接的に逃がされるた
め、リヤシート22、つまりはシート本体に悪影響を与え
ない。つまり、シート本体22は、フック38a 、アンカー
36間のロックのもとで、十分に高い保持力のもとで、通
常の使用位置に保持される。
【0028】このような初期位置、つまりはチャイルド
シート16の使用位置から、少なくともチャイルドクッシ
ョン18を跳ね上げると、サポートピン12が、ヒンジピン
14を中心として、ガイド孔32の内部を、図1の実線矢印
で示す下方端方向に移動する。
【0029】ここで、ロックアームの延出片38b は、サ
ポートピン12の移動軌跡上に位置するため、ガイド孔32
に沿った下方端方向へのサポートピンの移動のもとで、
サポートピンが、まず延出片に係合する。そして、この
状態から、チャイルドクッション18を格納方向に更に揺
動させると、サポートピン12は、延出片38b を自己の進
行方向に押圧しながら移動するため、リターンばね44の
偏倚力に抗した反時計方向へのロックアーム38の回動に
より、フック38a 、アンカー36間のロックが解除される
(図3参照)。
【0030】このようなフック38a 、アンカー36間のロ
ック解除状態においては、シートバック24が自動車のボ
ディ34に対してフリーとなるため、シートクッションに
対するヒンジ(図示しない)を中心としたシートバック
の前倒しが可能となる。なお、この状態においては、チ
ャイルドシート16が格納凹部24a に既に格納されている
ため、シートバック24の前倒しをチャイルドシートが妨
害することもない。
【0031】そして、シートバック24の前倒し状態か
ら、前端のヒンジ(図示しない)を中心に、シートクッ
ション46を跳ね上げれば、チャイルドシート16の装着さ
れたシート22、つまりはシート本体の折りたたみ(タン
ブル)が可能となる。
【0032】つまり、この発明のビルトイン式チャイル
ドシートのロック機構10においては、チャイルドシート
16の格納動作に連動して、シート22のタンブルが可能と
なる。
【0033】また、図3に示すように、シート22を通常
の着座状態に戻し、この状態で、チャイルドシート16を
引き出すと、ヒンジピン14を中心としたサポートピン12
の移動により、サポートピンでの延出片38b の押圧が解
除される。すると、図1に示すように、リターンばね44
の偏倚力のもとで、ロックアームのフック38a 、アンカ
ー36間が再度ロックされて、シートバック24、つまりは
シート22が使用位置に設定、保持される。
【0034】なお、ここでは詳細に説明しないが、この
ような格納式のチャイルドシート16は、通常、専用のロ
ック機構(図示しない)を有して形成され、使用位置、
格納位置でのロックにより、チャイルドシートを各位置
に設定、保持するように構成されている。
【0035】上記のように、この発明のビルトイン式チ
ャイルドシートのロック機構10においては、チャイルド
シート16の格納に連動して、ロックアームのフック38b
、ボディのアンカー36間のロック、つまりはボディ34
に対するシート22のロックが自動的に解除される。つま
り、チャイルドシート16の格納動作とは別の、シート22
のためのロック解除操作を行うことなく、チャイルドシ
ート16の格納動作のみのもとで、シートがタンブル化で
きるため、タンブル時における操作性が確実に改善され
る。
【0036】そして、チャイルドシート16の格納動作の
もとで、ロックアーム38をロック解除方向に直接的に回
動させるため、リンク、ケーブル等の別部材からなる連
結部材を必要としない。従って、部品点数の増加、およ
び、それに起因する構成の複雑化が確実に防止できる。
【0037】更に、チャイルドシート、アームレストと
しての使用時においては、フック38a 、アンカー36間の
ロック解除が生じないため、シート22への着座者やチャ
イルドシート16に着座した幼児の安全性、快適性が十分
に確保できる。
【0038】そして、ヒンジピン14と平行のサポートピ
ン12をブラケット26から突出させるとともに、サポート
ピンの移動軌跡上にロックアームの延出片38b を配置す
れば足りるため、構成が複雑化しない。
【0039】なお、フック38a 、アンカー36間のロック
により、リヤシート22、つまりはシート本体を使用位置
に保持すれば、急停車等の緊急時において作用する前方
への過大な荷重がロックアーム38、アンカーを介して自
動車のボディ34等に直接的に逃がされるため、シート本
体のための保持力が十分に高く確保できる。そのため、
この発明によれば、チャイルドシート16、リート本体22
のロック機構を一体化しても、チャイルドシート、シー
ト本体のそれぞれに対する保持力は低下しない。
【0040】また、この発明では、ロックアーム38をシ
ート本体のベースブラケット28に、アンカー36を床面
(ボディ)34にそれぞれ設けているため、シート22をタ
ンブルした際に床面から突出される部材は、アンカーの
みになる。つまり、シート本体22のタンブル時における
床面34の有効利用が容易にはかられる。
【0041】ここで、実施例においては、リターンばね
44として引張コイルばねを例示しているが、フック38a
によるアンカー36のロック方向に、ロックアーム38を偏
倚すれば足りるため、引張コイルばねに限定されず、た
とえば、圧縮コイルばね、ねじりばね等の他の各種ばね
部材を、リターンばねに使用してもよい。
【0042】リターンばね44を引張コイルばねとすれ
ば、取り付け、配置にさほど広いスペースを要しないと
ともに、ロックアーム38とベースブラケット28とに対し
て、各端末を直接的に係止すれば足りるため、構成の複
雑化、作業の煩雑化が、確実に防止できる。
【0043】ここで、リターンばね44としてねじりばね
を利用する構成においては、図4に示すように、ロック
アーム38の枢支ピン40への巻装により、ねじりばねが配
置される。そして、ねじりばね(リターンばね)44の各
端末が、ロックアーム38とロックアームの取り付け対象
基部材となるベースブラケット28にそれぞれ係止され
て、ロックアームにロック方向の偏倚力が付与されてい
る。
【0044】このように、リターンばね44をねじりばね
とすれば、作業の簡単化に加えて、ロックアーム38の外
方への突出が十分に抑制できるため、リターンばねの配
置の際の省スペース化が一層はかられる。
【0045】なお、引張コイルばねからなるリターンば
ね44は、フック38a 、アンカー36間のロック方向に、ロ
ックアーム38を偏倚すれば足りるため、その張設位置
は、図示の位置に限定されない。
【0046】更に、実施例においては、チャイルドバッ
ク20の支持ロッド30の端末をサポートピン12として利用
しているが、ヒンジピン14から離反した位置で、ヒンジ
ピンと平行して突出していれば足りるため、これに限定
されず、たとえば、図5に示すように、支持ロッドとは
別体のサポートピンを、ブラケット26に突設させる構成
としてもよい。
【0047】しかしながら、サポートピン12として、支
持ロッド30の端末(延出端)を利用すれば、部品点数が
削減できるため、部品点数の増加、および、これに起因
する構成の複雑化が確実に防止される。
【0048】更に、使用位置、格納位置間でのチャイル
ドシート16の揺動範囲に対応するガイド孔32への遊挿の
もとで、サポートピン12を配設しているが、これに限定
されず、たとえば、ガイド孔を省略する構成としてもよ
い。
【0049】しかしながら、ガイド孔32にサポートピン
12を遊挿する構成では、使用位置、格納位置からのチャ
イルドシート16の過剰な揺動が、ガイド孔の各端縁とサ
ポートピンとの係合のもとで規制されるため、ストッパ
等の別部材を設けることなく、チャイルドシートの揺動
規制が行える。従って、この点においても、部品点数の
増加が防止でき、チャイルドシートのロック機構10の構
成が、十分に簡素化できる。
【0050】そして、実施例のように、ヒンジピン14の
軸支されるベースブラケット26にガイド孔32、ロックア
ーム38をそれぞれ設ければ、これらのための専用のブラ
ケットを別部材として配設する必要がないため、この点
からも、構成の簡素化がはかられる。
【0051】また、実施例においては、アンカー36を床
面34に直接的に固定しているが、アンカーが床面に対し
て固定されれば足りるため、直接的な固定に限定され
ず、たとえば、他部材等を介した間接的な固定により、
アンカーを床面に対して取り付ける構成としてもよい。
【0052】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るビルトイ
ン式チャイルドシートのロック機構によれば、チャイル
ドシートの格納に連動して、ロックアームのフック、床
面のアンカー間のロックが自動的に解除されるため、シ
ート本体のためのロック解除操作を行うことなく、シー
ト本体のタンブル化が可能となる。従って、シート本体
のタンブル時における操作性が確実に改善される。
【0054】そして、チャイルドシートの格納動作のも
とで、ロックアームをロック解除方向に直接的に回動さ
せるため、リンク、ケーブル等の別部材からなる連結部
材を必要としない。従って、部品点数の増加、および、
それに起因する構成の複雑化が確実に防止できる。
【0055】また、サポートピンをヒンジピンと平行に
突出させるとともに、サポートピンの移動軌跡上にロッ
クアームの延出片を延出、配置すれば足りるため、構成
が複雑化しない。
【0056】そして、ガイド孔にサポートピンを遊挿す
る構成では、使用位置、格納位置からのチャイルドシー
トの過剰な揺動が、ガイド孔の各端縁とサポートピンと
の係合のもとで規制されるため、ストッパ等の別部材を
設けることなく、チャイルドシートの揺動規制が行え
る。従って、この点においても、部品点数の増加が防止
でき、チャイルドシートのロック機構の構成が、十分に
簡素化できる。
【0057】更に、ヒンジピンの軸支されるベースブラ
ケットをロックアームの取り付け対象基部材とするとと
もに、ガイド孔をベースブラケットに設ければ、これら
のための専用のブラケットを別部材として配設する必要
がないため、この点からも、構成の簡素化がはかられ
る。
【0058】また、サポートピンとして、支持ロッドの
延出端を利用すれば、部品点数が削減できるため、部品
点数の増加、および、これに起因する構成の複雑化が確
実に防止される。
【0059】更に、リターンばねを引張コイルばねとす
れば、取り付け、配置にさほど広いスペースを要しない
とともに、ロックアームとロックアームの取り付け対象
基部材とに対して、各端末を直接的に係止すれば足りる
ため、構成の複雑化、作業の煩雑化が、確実に防止でき
る。
【0060】また、リターンばねとしてねじりばねを利
用すれば、作業の簡単化に加えて、ロックアームの外方
への突出が十分に抑制できるため、リターンばねの配置
の際の省スペース化が一層はかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チャイルドシートの使用位置、および、アーム
レストとしての使用位置における、この発明に係るビル
トイン式チャイルドシートのロック機構の概略正面図で
ある。
【図2】ビルトイン式チャイルドシートのロック機構の
分解斜視図である。
【図3】チャイルドシートの使用位置における、この発
明に係るビルトイン式チャイルドシートのロック機構の
概略正面図である。
【図4】この発明の変形例における、ビルトイン式チャ
イルドシートのロック機構の概略正面図である。
【図5】この発明の別の変形例における、ビルトイン式
チャイルドシートのロック機構の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ビルトイン式チャイルドシートのロック機構 12 サポートピン 14 ヒンジピン 16 チャイルドシート 22 リヤシート(シート本体) 24a 格納凹部 28 ベースブラケット(取り付け対象基部材) 30 支持ロッド 32 ガイド孔 36 アンカー 38 ロックアーム 38a フック 38b 延出片 44 リターンばね

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前倒しの可能なチャイルドシートバック
    を有するチャイルドシートクッションが、ヒンジを介し
    てシート本体の格納凹部に格納可能に連結、支持され、
    チャイルドシートクッションの使用位置でのチャイルド
    シートバックの前倒しのもとで、シート本体への着座者
    のアームレストとしても使用可能なアームレスト兼用型
    のビルトイン式チャイルドシートにおいて、 サポートピンが、ヒンジピンから所定距離だけ離反した
    位置で、ヒンジピンと平行に突設されるとともに、 床面に対して固定されたアンカーに係合可能なフックを
    一端に有するロックアームが、取り付け対象基部材に対
    して回動可能に支持され、 ロックアームの延出片をサポートピンの移動軌跡上に延
    出させ、フック、アンカー間のロック方向にロックアー
    ムを偏倚するリターンばねの偏倚力に抗した、チャイル
    ドシートの格納に伴うサポートピンでの延出片の押圧に
    より、フック、アンカー間をロック解除可能としたビル
    トイン式チャイルドシートのロック機構。
  2. 【請求項2】 前倒しの可能なチャイルドシートバック
    を有するチャイルドシートクッションが、ヒンジを介し
    てシート本体の格納凹部に格納可能に連結、支持され、
    チャイルドシートクッションの使用位置でのチャイルド
    シートバックの前倒しのもとで、シート本体への着座者
    のアームレストとしても使用可能なアームレスト兼用型
    のビルトイン式チャイルドシートにおいて、 サポートピンが、ヒンジピンから所定距離だけ離反した
    位置で、ヒンジピンと平行に突設され、 ヒンジピンの回りでヒンジピン、サポートピン間の距離
    を半径とする円弧状でサポートピンの遊挿可能な幅のガ
    イド孔が、ヒンジの軸支される固定のベースブラケット
    に形成されるとともに、固定のアンカーに係合可能なフ
    ックを一端に有するロックアームが、ベースブラケット
    によって回動可能に支持され、 ロックアームの延出片をサポートピンの移動軌跡上に延
    出させ、フック、アンカー間のロック方向にロックアー
    ムを偏倚するリターンばねの偏倚力に抗した、チャイル
    ドシートの格納に伴うサポートピンでの延出片の押圧に
    より、フック、アンカー間をロック解除可能としたビル
    トイン式チャイルドシートのロック機構。
  3. 【請求項3】 チャイルドシートバックをチャイルドシ
    ートクッションに対して前倒し可能に支持する支持ロッ
    ドの端末が、所定長の延長によってサポートピンとして
    形成された請求項1または2記載のビルトイン式チャイ
    ルドシートのロック機構。
  4. 【請求項4】 前倒しの可能なチャイルドシートバック
    を有するチャイルドシートクッションが、ヒンジを介し
    てシート本体の格納凹部に格納可能に連結、支持され、
    チャイルドシートクッションの使用位置でのチャイルド
    シートバックの前倒しのもとで、シート本体への着座者
    のアームレストとしても使用可能なアームレスト兼用型
    のビルトイン式チャイルドシートにおいて、 チャイルドシートバックをチャイルドシートクッション
    に対して前倒し可能に支持する支持ロッドの端末が、所
    定長だけ延出されてサポートピンとして形成され、 ヒンジピンの回りでヒンジピン、サポートピン間の距離
    を半径とする円弧状でサポートピンの遊挿可能な幅のガ
    イド孔が、ヒンジの軸支される固定のベースブラケット
    に形成されるとともに、床面に対して固定されたアンカ
    ーに係合可能なフックを一端に有するロックアームが、
    ベースブラケットによって回動可能に支持され、 ロックアームの延出端をサポートピンの移動軌跡上に延
    出させ、フック、アンカー間のロック方向にロックアー
    ムを偏倚するリターンばねの偏倚力に抗した、チャイル
    ドシートの格納に伴うサポートピンでの延出端の押圧に
    より、フック、アンカー間をロック解除可能としたビル
    トイン式チャイルドシートのロック機構。
  5. 【請求項5】 リターンばねが、ロック方向へのロック
    アームの偏倚を可能に、ロックアームとロックアームの
    取り付け対象基部材との間で張設された引張コイルばね
    である請求項1ないし4のいずれか記載のビルトイン式
    チャイルドシートのロック機構。
  6. 【請求項6】 リターンばねが、ロック方向へのロック
    アームの偏倚を可能に、各端末をロックアームとロック
    アームの対象基部材とにそれぞれ係止させてロックアー
    ムの支持ピンに巻装させたねじりばねである請求項1な
    いし4のいずれか記載のビルトイン式チャイルドシート
    のロック機構。
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