JP3219074B2 - ホース継手 - Google Patents

ホース継手

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JP3219074B2
JP3219074B2 JP09329599A JP9329599A JP3219074B2 JP 3219074 B2 JP3219074 B2 JP 3219074B2 JP 09329599 A JP09329599 A JP 09329599A JP 9329599 A JP9329599 A JP 9329599A JP 3219074 B2 JP3219074 B2 JP 3219074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は油圧配管用等のホ
ースを相手機器等に接続するためのホース継手に関す
る。
【0002】
【発明の背景】例えば油圧配管用のホースを相手機器に
接続するに際し、従来にあってはホース端部にホース継
手としての金具をかしめ固定し、その金具を相手機器に
ねじ結合することでホースの接続を行っていた。
【0003】詳しくは、ホース金具として、相手機器と
のねじ結合用のねじ部及びホース端部の内周面に嵌入さ
れる内筒部(ニップル部)を備えたインサート金具と外
筒金具(ソケット金具)とを用い、そしてホース端部を
それら内筒部と外筒金具との間の空間内に挿入した後、
外筒金具を半径方向にかしめ付けることによって金具を
ホース端部に固定装着し、その金具を介してホースを相
手機器に接続するようにしていた。
【0004】ところでこのようにホース端部に金具を固
定装着状態としておいた場合、以下のような不都合を生
じる。例えば工作機械とか小型の建設機械とかに油圧配
管を施す場合、通常は工作機械,建設機械等を組み上げ
た段階で必要且つ適正な配管長さが定まり、そこでこれ
に応じた長さのホースを相手機器に組み付けることとな
るが、予め金具をホース端部に固定状態としておくと、
様々な長さのホースを予め用意しておいてそれらの中か
ら適正なものを選択して用いるといったことが必要とな
る。即ち従来にあっては様々な長さの極めて多種類のホ
ースを予め用意しておかなければならないといった不都
合があった。
【0005】このようなことから、上記工作機械等の油
圧機器の組立現場、即ち油圧配管の施工現場においてホ
ース長さを自由に変更・調整でき且つこれを簡単に油圧
機器に接続できるようにしたホース継手が提案されてい
る(特開平1−229194)。
【0006】図6はその一例を示している。同図におい
て200は油圧配管としてのホースで、202はこれを
接続すべき相手側の油圧機器のホース接続部(外筒部)
である。206は継手本体の一構成部となる内筒部であ
って、上記ホース接続部202の内側空間の中心部に位
置して外周側に断面環状のホース挿入空間214を形成
し、そこにホース200の端部を挿入させるとともに、
自身がホース200の内部に嵌入するようになってい
る。
【0007】208はホース接続部202の内周面に摺
動可能な状態で内筒部206に一体に設けられたピスト
ンで、このピストン208によりホース接続部202の
内側に、内筒部206内部の圧力流体の通路210に連
通する加圧空間212が、ホース挿入空間214と遮断
した状態で区画形成されている。
【0008】216はホース挿入空間214内部に配設
されたテーパ部材であって、内周側に雌テーパ面218
を有するスリーブから成っている。このテーパ部材21
6は、抜止リング(止め輪)220によってホース挿入
空間214から抜止めされている。
【0009】ホース挿入空間214には、また、スリー
ブから成る環状締付部材222が軸方向に移動可能に配
設されている。この環状締付部材222の外周面には、
上記テーパ部材216の雌テーパ面218に対応した雄
テーパ面224が形成されている。
【0010】このホース継手の場合、図6(A)に示す
状態、即ちピストン208及び環状締付部材222を図
中左端、つまり後退端に位置させた状態でホース挿入空
間214内部にホース200の端部を挿入し、その後に
ホース200内部に圧力流体を通すだけで簡単にホース
接続を行うことができる。
【0011】具体的には、同図(B)に示しているよう
に圧力流体を通すとその圧力によってピストン208が
図中右向きに前進移動させられ、環状締付部材222が
同方向に押し出される。すると環状締付部材222が、
テーパ部材216の雌テーパ面218と自身の雄テーパ
面224とのカム作用で半径方向に縮径させられ、ホー
ス200の端部を挟み付けてこれを固定状態とする。
【0012】このホース継手の場合、従来のように予め
ホース200の端部に継手としての金具をかしめ固定し
ておくことなくホース接続が可能なものであり、従って
配管施工現場においてホース長さを自由に変更・調整で
き、しかも極めて簡単にホース接続を行い得る利点を有
する。
【0013】しかしながら反面においてこのホース継手
の場合、ピストン208と内筒部206とが一体に移動
するように設けられていることから、圧力の作用でピス
トン208が前進移動する際に内筒部206も共に同じ
距離だけ前進移動してしまう問題がある。
【0014】即ち例えばホース200の端部を締め付け
るに必要なピストン208の前進ストロークが10mm
であるとすると、ホース200の端部が締付けの際に1
0mmホース挿入空間214から外部に押し出されてし
まうことになる。
【0015】ホース200は図示しない反対側の端部に
おいても同様にして相手側の油圧機器等に接続される。
従って反対側の端部においても同じ量だけホース200
が外部に押し出されてしまう。従ってこのホース継手の
場合、配管施工状態においてホース200の長さが適正
な配管長さよりも例えば20mm程度余分に長くなって
しまう。
【0016】特に短い配管の場合、上記押出しによるホ
ース200の長さの変化は無視できないものとなり、加
えて短いホースの場合には上記のようなホースの押出し
が生ずると、ホース200自身の有する剛性によってホ
ース端部をホース挿入空間214内に押し込む力が働
き、そしてその押込力によってピストン208及び環状
締付部材222が図6中左向きに若干押し戻されて、ホ
ース端部に対する締付固定力が弱くなり、シール性が低
下してしまうといった問題を生ずる。
【0017】そこで本発明者等は、ホース締付時におい
てホース端部の押出しを生じないようなホース継手を案
出し、先の特許願においてこれを提案している(特願平
10−278543)。
【0018】図7はその一例を示している。同図におい
て225はホース継手,226は金属製の継手本体であ
って、内部に通路210を有するヘッド部228と、そ
のヘッド部228の外周部から軸方向に延び出す外筒部
230と、外筒部230の内側空間の中心部に位置し、
ヘッド部228から軸方向に延び出す内筒部206とを
有している。尚、ヘッド部228には相手側との接続部
としての雌ねじ部234を有する袋ナット236が設け
られている。内筒部206は、外筒部230との間に環
状のホース挿入空間214を形成しており、そこにホー
ス200の端部を挿入させるとともに、自身がホース2
00の内部に嵌入するようになっている。
【0019】208はピストンであって外周面が外筒部
230の内周面に、また内周面が内筒部206の外周面
にそれぞれ摺動可能に且つ液密に嵌合している。ここで
ピストン208は、内筒部206とは別体に構成されて
おり、このピストン208が外筒部230の内側に加圧
空間240を区画形成している。ここで加圧空間240
は連通孔242を介して通路210に連通している。ピ
ストン208は、この連通孔242を通じて加圧空間2
40内部に導かれた流体の圧力によって図中右方向に押
し出される。即ち前進移動させられる。
【0020】このピストン208にはテーパ部244が
一体に設けられており、そのテーパ部244の内周側に
雌テーパ面218が形成されている。そしてその雌テー
パ面218が、ホース挿入空間214内部に配設された
スリーブから成る環状締付部材222の外周側の雄テー
パ面224に接触し且つ軸方向に相対移動することで、
環状締付部材222を縮径変形させ、ホース200を締
め付けてこれを固定するようになっている。
【0021】詳しくは、この図7に示すホース継手22
5の場合、同図(A)に示しているようにピストン20
8を後退端に位置させた状態で、ホース200の端部を
ホース挿入空間214内部に挿入し、その状態で圧油等
の圧力流体を通すと、ピストン208及びこれと一体の
テーパ部244が図中右向きに前進移動して(同図
(B)参照)、環状締付部材222を縮径変形させる。
これにより環状締付部材222がホース端部を締付固定
する。
【0022】この図7に示すホース継手225の場合、
ピストン208が内筒部206と別体とされていて独立
に前進移動し、また環状締付部材222が軸方向におい
て位置固定とされていてただ単に縮径変形するのみであ
ることから、ホース200の端部を締付固定する際にホ
ース200がホース挿入空間214からピストン208
の移動とともに押し出されるといったことがなく、従っ
てホース200の締付前と締付後においてホース長さが
変化するようなことがなく、予め定めた適正長さで配管
施工を行うことができるとともに、ホース200の押出
しの反作用力でピストン208が後退方向に押し戻され
てホース200に対する締付力が弱くなり、シール性が
低下するといった問題も生じない。
【0023】ところで図7に示すホース継手225の場
合、内筒部206がヘッド部228と一体成形されてこ
れから軸方向に延び出している一方、外筒部230がヘ
ッド部228とは別体に成形されてヘッド部228に対
しかしめ付固定されている。
【0024】詳しくは、ヘッド部228には軸方向所定
長さに亘って嵌合部246が形成され、その嵌合部24
6の外周面に別体の外筒部230の端部が嵌合されてい
る。そしてその嵌合部246において外筒部230が外
周面側から半径方向にかしめられてヘッド部228に固
定されている。ここで嵌合部246の外周面にはOリン
グ248が装着されており、そのOリング248によっ
て嵌合部246と外筒部230との間が液密にシールさ
れている。
【0025】この図7に示すホース継手225では、ヘ
ッド部228に嵌合部246を形成してそこに外筒部2
30を嵌合状態に組み付けていることから必然的にその
嵌合部246の軸長ΔLの分だけホース継手225の長
さが長くなり、またその重量も重くなって、このことが
取扱性を悪化させる。
【0026】またヘッド部228と外筒部230とを組
み付ける際にOリング248を装着しておくことが必要
であるが、場合によってそのOリング248を組付忘れ
する危険があり、またOリング248を正常に組み付け
たとしてもOリング248の劣化によって経時的に液漏
れを引き起こす恐れもあり、シールの信頼性の点でなお
改善の余地がある。またヘッド部228と外筒部230
との組付工程を別途に必要とするといった問題もある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】そこで上記外筒部23
0をヘッド部228と一体成形することが考えられる。
このようにすれば上記嵌合部246が不要となり、その
分ホース継手全体の長さを短くすることができるととも
に重量軽減でき、取扱性も良好となるとともに、Oリン
グ248の組付工程を省略することが可能となる等の利
点が得られる。
【0028】しかしながら外筒部230をヘッド部22
8と一体成形してしまうと、配管施工現場において同じ
ホース継手を用いながらホース200のみを取り替える
といったことができない問題がある。
【0029】配管施工現場においては、配管作業に失敗
したり或いはホース200の劣化によって配管を取り替
える必要が生じたり、また油圧機器等の設置位置を変え
たりした場合において配管を取り替える必要の生じるこ
とがある。
【0030】この場合上記外筒部230をヘッド部22
8に一体成形しておくと、ピストン208の移動により
一旦環状締付部材222を締め付けた後においてはその
締付を解除することができなくなり、従ってホース20
0を取り替える必要があるときにはホース継手225も
共に取り替えなければならない。即ちホース継手225
自体に何ら損傷がないにも拘らずホース継手225も共
に取り替えなければならず、無駄を生じてしまう。
【0031】尚この問題は図7に示すホース継手22
5、即ち外筒部230をヘッド部228と別体とした
上、これをヘッド部228にかしめ固定した形態のホー
ス継手225においても同様に生じ得る。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明のホース継手はこ
のような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、(イ)(a)内部に圧力流体の通路
を有するヘッド部と、(b)該ヘッド部の外周部より軸方
向に延び出した外筒部と、(c)該外筒部の内側空間の中
心部に位置し、該外筒部との間に環状のホース挿入空間
を形成する、内部に前記通路に連通した通路を有する内
筒部とを備え、前記ホース挿入空間にホース端部を挿入
させて前記内筒部を該ホース内部に嵌入させる継手本体
と、(ロ)前記外筒部の内周面に摺動可能に嵌合して該外
筒部の内側に、前記通路に連通した加圧空間を前記ホー
ス挿入空間と遮断した状態で区画形成するピストンと、
(ハ)外周側に雄テーパ面を有し、前記ホース挿入空間に
配設されて前記加圧空間の作用による前記ピストンの前
進移動にともなって縮径変形し、該ホース挿入空間に挿
入されたホース端部を半径方向に締め付ける環状締付部
材と、(ニ)前記ピスト ンと一体又は別体に構成されて前
記外筒部の内周面に軸方向に摺動可能に内嵌され、自身
の内周側には雌テーパ面を有していて、前記ピストンに
より前進方向に押動されて該雌テーパ面と前記雄テーパ
面の作用で前記環状締付部材を縮径変形させるテーパ
と、を有するホース継手であって、前記外筒部が軸方
向中間部で分割されてねじ結合されることによりホース
挿入側の分割体が脱着可能とされており、且つ該分割位
置が、該ホース挿入側の分割体の取り外しにより前進位
置にある前記テーパ部材が前記ヘッド部側の分割体より
外部に露出する位置とされていることを特徴とする。
【0033】請求項2のものは、請求項1に記載のホー
ス継手において、前記分割位置が前記ピストンの前進端
より前側位置であることを特徴とする。
【0034】請求項3のものは、請求項1に記載のホー
ス継手において、前記外筒部の前記ヘッド部側の分割体
が該ヘッド部に一体成形されていることを特徴とする。
【0035】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、外筒部
を軸方向中間部で分割してねじ結合することにより、ホ
ース挿入側の分割体を着脱可能となし、且つその分割体
の取り外しによって環状締付部材を締め付けるためのテ
ーパ部材を、外部に露出するように成したもので、この
ホース継手の場合、外筒部におけるホース挿入側の分割
体を取り外すことによって外部に露出したテーパ部材
を、ピストンとともに後退方向に押込むことができる。
これにより環状締付部材によるホースの締付を解除で
き、従ってホース継手に固定状態にあるホース端部をホ
ース継手から容易に取り外すことができる。
【0036】而してその取り外した分割体を再び外筒部
の他方の分割体にねじ結合することで、ホース継手を当
初の状態に戻すことができ、従って新たなホースをホー
ス継手のホース挿入空間に挿入し、ホース継手に固定す
ることができる。即ち本発明のホース継手によれば、従
来のホース継手をそのまま用いながら、ホースのみを簡
単に取り替えることができる。
【0037】ここで上記外筒部における分割位置は、ピ
ストンの前進端よりも前側位置としておくことができる
(請求項2)。このようにすれば、ピストンを前進方向
に押出したときにピストンが外筒部のねじ結合部を通過
することがなく、従ってねじ結合部において液漏れ防止
のための特別のシールを施す必要がなく、ねじ結合部の
構造を簡素な構造としておくことができる。
【0038】またホース挿入側の分割体を取り外したと
きにピストンが一緒に外れてしまうことがなく、従って
ホース継手を再び組付構成するときに作業が容易である
利点が得られる。
【0039】本発明は、外筒部がヘッド部に対して様々
な形態ないし構造で結合されている場合に適用可能なも
のであるが特に外筒部、厳密にはヘッド部側の部分がそ
のヘッド部に一体に成形されている場合に適用して効果
が大きい(請求項3)。
【0040】本発明においては、内筒部をヘッド部と分
離し、内筒部をヘッド部に対し独立して移動可能となし
ておくこともできるが、その内筒部をヘッド部に対して
固定状態に設けておき、ピストンを内筒部及び外筒部に
対し独立して移動可能となしておくことができる。
【0041】このようにすれば、ピストンの押出時に内
筒部の移動によってホースが押し出されてしまうといっ
た不都合を生じず、ホース端部をホース継手に固定作業
する際に、その押出しによってホースに余長が生じてし
まうのを防止できる。
【0042】更にまた、上記環状締付部材はこれを軸方
向に位置固定に設けておくことが望ましい。このように
すれば、環状締付部材の軸方向の移動によってホースに
押出力が働くといった不都合も回避することができる。
【0043】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は樹脂製のホース、12
は本例のホース継手で、14は継手本体である。継手本
体14は金属製の部材であって、内部に圧力流体の通路
16を有するヘッド部18と、その外周部から軸方向に
延び出す外筒部20と、外筒部20の内側空間の中心部
においてヘッド部18から軸方向に延び出す内筒部22
とを有している。
【0044】この例において、外筒部20は軸方向中間
部で左右に2分割されており、各分割体20A,20B
が雄ねじ部24と雌ねじ部26とによりねじ結合されて
いる。ここで外筒部20の分割位置は、図1(B)に示
しているように後述のピストン54の前進端よりも前側
であって、なお且つ分割体20Bを取り外したときにピ
ストン54に一体に形成されたテーパ部(テーパ部材)
62が外部に露出する位置とされている。
【0045】ヘッド部18は、半径方向外向きの大径の
フランジ部28と、そのフランジ部28の先端側に雄ね
じ部30を有しており、その雄ねじ部30において相手
側にねじ接続されるようになっている。外筒部20に
は、ホース10挿入側の軸端に内向きのフランジ部32
が設けられており、更にそのフランジ部32に続いて内
側に環状溝34が形成されている。
【0046】上記内筒部22はホース10の内部に嵌入
する部分であって、内部に圧力流体の通路16を有して
おり、また外周面には軸方向の異なった位置に複数の環
状突部36を有していて、それら環状突部36がホース
10の内周面に食い込むようになっている。内筒部22
は、上記外筒部20との間に環状のホース挿入空間38
を形成しており、そこにホース10の端部が挿入され
る。尚内筒部22の外周面にはOリング40が装着され
ており、このOリング40によって内筒部22とホース
10の内周面との間がシールされるようになっている。
【0047】ホース挿入空間38の内部には、樹脂製の
スリーブから成る縮径変形可能な環状締付部材42が配
設されている。この環状締付部材42は、基端部に外向
きのフランジ部44を有しており、そのフランジ部44
が外筒部20の上記環状溝34内部に嵌入されている。
そしてそれらフランジ部44と環状溝34との嵌合に基
づいて、環状締付部材42が軸方向に位置固定とされて
いる。
【0048】この環状締付部材42は、縮径変形によっ
てホース10の端部外周面を締め付ける部材であって、
その内周面には軸方向に所定ピッチで複数の環状突部4
6が形成されている。またこの環状締付部材42には、
図2に詳しく示しているように半径方向の弾性変形を容
易にするためのスリット48,50が周方向に互違いに
且つ所定間隔で複数形成されている。
【0049】ここでスリット48は図2中左端、即ちホ
ース10の先端側の端で開口して図中右向きに延びてお
り、また今一方のスリット50は図中右端、即ちホース
10の挿入側の端で開口して図中左向きに延びている。
この環状締付部材42には外周側に雄テーパ面52が形
成されており、この雄テーパ面52に対する半径方向の
押圧力に基づいて縮径変形させられる。
【0050】外筒部20と内筒部22との間には、金属
製のピストン54が配設されている。ピストン54は、
外周面が外筒部20の内周面に、また内周面が内筒部2
2の外周面にそれぞれOリング56を介して液密に且つ
摺動可能に嵌合されている。即ちこの例において、ピス
トン54は外筒部20に対しても又内筒部22に対して
も独立して軸方向に移動可能とされている。
【0051】ピストン54は、図1(B)に示している
ように外筒部20,内筒部22,上記ヘッド部18との
間に、連通孔58を介して通路16に連通する加圧空間
60を区画形成し、その加圧空間60内部に導かれた流
体の圧力によって図1中右向きに前進移動させられる。
このピストン54には、同じく金属製のテーパ部62が
一体に形成されており、そのテーパ部62がピストン5
4とともに図中右向きに前進移動させられるようになっ
ている。
【0052】テーパ部62の内周側には上記環状締付部
材42における雄テーパ面52に対応した傾斜度の雌テ
ーパ面64が形成されており、その雌テーパ面64が雄
テーパ面52に対して図1中右向きに相対移動すること
で、それらテーパ面52,64のカム作用で環状締付部
材42が縮径変形させられる。即ちこの例ではそれら雄
テーパ面52及び雌テーパ面64によって、ピストン5
4の前進移動を環状締付部材42の縮径変形に変換し、
締付力を付与する締付機構が構成されている。
【0053】本例においては、外筒部20の分割体20
A、即ちヘッド部18側の分割体20Aがヘッド部18
と一体成形されている。尚、分割体20Aは図1(B)
に示しているようにピストン54の全移動ストロークを
通じて常時ピストン54と嵌合状態を保持する。
【0054】本例において、内筒部22はヘッド部18
とは別体に構成された上、その端部がヘッド部18に固
定状態に組み付けられている。詳しくは内筒部22の図
中左端部、つまりヘッド部18側の端部には大径部66
が形成されていて、その大径部66がヘッド部18に形
成された対応する嵌合凹部68に嵌合された上、半径方
向に弾性を有する抜止リング70にて抜止状態に組み付
けられている。
【0055】ここで抜止リング70は、大径部66の外
周面に形成された環状溝72と、嵌合凹部68の内周面
の対応する位置に形成された環状溝74とにまたがって
位置しており、大径部66とヘッド部18とを軸方向に
移動不能に拘束している。
【0056】本例のホース継手12にあっては、ホース
10の端部をその先端面が内筒部22の外周面の段付部
76に当接する位置までホース挿入空間38内部に挿入
し、その状態で油圧等流体の圧力を作用させると、加圧
空間60内部に導かれた圧力によってピストン54が図
1中右向きに前進移動し、その前進移動によってピスト
ン54と一体に設けられたテーパ部62の雌テーパ面6
4が環状締付部材42の雄テーパ面52に嵌合し、そし
て更なる前進移動によって環状締付部材42が雄テーパ
面52と雌テーパ面64とのカム作用で縮径変形させら
れ、ホース10の端部を外周面から締め付け、ホース端
部を固定する。
【0057】図3はヘッド部18への内筒部22の組付
手順を示している。図示のようにここでは筒状のガイド
治具78を用いて内筒部22をヘッド部18に組み付け
るようにしている。
【0058】ここでガイド治具78は、ヘッド部18側
に向って軸方向に進むにつれて小径化するテーパ形状の
ガイド面80と、これに続いて軸方向に平滑なストレー
ト面82を内周側に備えている。尚ストレート面82
は、ヘッド部18側の嵌合凹部68の内径と同一内径と
されている。
【0059】内筒部22をヘッド部18に組み付けるに
当っては、先ず内筒部22における大径部66外周面の
環状溝72に抜止リング70を嵌込装着し(図3(I)
参照)、その状態で内筒部22をガイド治具78内部に
挿入する。このとき抜止リング70はガイド面80のガ
イド作用で内筒部22の押込みに伴って縮径変形する。
そして大径部66がストレート面82に到ったところで
抜止リング70がほぼ完全に環状溝72の内部に入り込
んだ状態となる((II)参照)。
【0060】この状態でガイド治具78を内筒部22と
ともに継手本体14における外筒部20の分割体20A
内部に挿入する((III)参照)。その後(IV)に示してい
るように内筒部22をヘッド部18側に軸方向に押し込
むと、内筒部22の大径部66がヘッド部18の嵌合凹
部68内部に嵌合するとともに、求心方向に強制的に弾
性変形させられた状態の抜止リング70が拡開変形し、
外周側の部分が嵌合凹部68側の環状溝74内部に、ま
た内周側の部分が大径部66側の環状溝72内部に嵌合
した状態となって、大径部66即ち内筒部22がヘッド
部18から抜止めされる。即ち内筒部22がヘッド部1
8に固定状態に組み付けられる。その後(V)に示して
いるようにガイド治具78を抜き出す。
【0061】尚、この例では予め内筒部22をガイド治
具78内部に挿入した状態で、ガイド治具78を内筒部
22とともに外筒部20内部、詳しくはその分割体20
A内部に挿入するようにしているが、場合によってガイ
ド治具78を予め分割体20A内部に挿入した状態とし
ておき、その状態で抜止リング70を装着した内筒部2
2を、そのガイド治具78内部に押し込み、更にこれを
通過させてヘッド部18に組み付けるようになすことも
できる。
【0062】さてこのようにして内筒部22をヘッド部
18に組み付けたら、次にピストン54及びこれと一体
のテーパ部62を組み付け、更に環状締付部材42をホ
ース挿入空間38内に位置させるようにして外筒部20
における今一方の分割体20Bを、他方の分割体20A
にねじ結合し組み付ける。
【0063】本例のホース継手12の場合、図4に示す
ようにして容易にホース10の取替えを行うことができ
る。即ち、図4(I)に示すホース10固定状態の下で
外筒部20における分割体20Bを、他方の分割体20
Aから取り外すと((II)参照)、ここにおいてピストン5
4と一体のテーパ部62が外部に露出した状態となるか
ら、そこで(III)に示しているようにテーパ部62を
ヘッド部18側にピストン54とともに押し込んで、テ
ーパ部62の雌テーパ面64と環状締付部材42の雄テ
ーパ面52との嵌合を外す。
【0064】ここにおいて環状締付部材42の締付力が
解除されるから、ホース10を内筒部22から環状締付
部材42とともに図中右方向に抜き出すことができる。
或いは(IV)に示しているように樹脂製の環状締付部材
42をカッターで切断することによって、環状締付部材
42に残留していた締付力を完全に取り除いた上でホー
ス10を図中右方向に抜き出す。
【0065】しかる後場合により新たな環状締付部材4
2を用いて再びホース継手12を再組付けした上で、新
たなホース10をホース挿入空間38内に挿入し、更に
内部に流体を通してホース継手12にその圧力を作用さ
せることで、新たなホース10をホース継手12に固定
することができる。
【0066】このように本例のホース継手12おいて
は、ホース継手12を取り替えることなくこれをそのま
ま用いながら、ホース10のみを簡単に取り替えること
ができる。
【0067】本例では、外筒部20における分割位置が
ピストン54の前進端よりも前側位置としてあるため、
ピストン54を前進方向に押出したときにピストン54
が外筒部20のねじ結合部を通過することがなく、従っ
てねじ結合部において液漏れ防止のための特別のシール
を施す必要がなく、ねじ結合部の構造を簡素な構造とし
ておくことができる。
【0068】またホース10挿入側の分割体20Bを取
り外したときにピストン54が一緒に外れてしまうこと
がなく、従ってホース継手12を再び組付構成するとき
に作業が容易である利点を有する。
【0069】本例のホース継手12では、ピストン54
の押出時に内筒部22が移動してホース10が押し出さ
れてしまうといったことがなくホース10をホース継手
12に固定作業する際に、その押出しによってホース1
0に余長が生じてしまうことがない。
【0070】更にまた、上記環状締付部材42が軸方向
に位置固定に設けられているため、環状締付部材42の
軸方向の移動によってホース10に押出力が働くことも
ない。
【0071】尚、本例ではテーパ部62がピストン54
に一体に形成されているが、このテーパ部62をピスト
ン54と別体に構成し、ピストン54の前進移動によっ
てこれをともに前進移動させるようになすことも可能で
ある。この点は後の実施例においても同様である。
【0072】本発明において、ヘッド部18における相
手側との接続部は上例以外の他の種々形態で設けること
ができる。図5はその一例を示している。図示のように
この例は、ヘッド部18に環状溝84を形成してそこに
雌ねじ部86を有する袋ナット88の内向きのフランジ
部90を回転可能に嵌入させ、その袋ナット88をもっ
て相手側との接続部となした例である。尚他の点につい
ては上記実施例と同様である。
【0073】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるホース継手を示す図で
ある。
【図2】図1のホース継手を各部材に分解して示す図で
ある。
【図3】図1のホース継手の製造工程の一部を示す図で
ある。
【図4】図1のホース継手においてホースの取替えを行
う際の手順の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例のホース継手を示す図であ
る。
【図6】従来のホース継手の一例を示す図である。
【図7】本願の先願に係るホース継手の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 ホース 12 ホース継手 14 継手本体 16 通路 18 ヘッド部 20 外筒部 20A,20B 分割体 22 内筒部 38 ホース挿入空間 42 環状締付部材 52 雄テーパ面 54 ピストン 60 加圧空間 62 テーパ部(テーパ部材) 64 雌テーパ面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)(a)内部に圧力流体の通路を有するヘッ
    ド部と、(b)該ヘッド部の外周部より軸方向に延び出し
    た外筒部と、(c)該外筒部の内側空間の中心部に位置
    し、該外筒部との間に環状のホース挿入空間を形成す
    る、内部に前記通路に連通した通路を有する内筒部とを
    備え、前記ホース挿入空間にホース端部を挿入させて前
    記内筒部を該ホース内部に嵌入させる継手本体と、 (ロ)前記外筒部の内周面に摺動可能に嵌合して該外筒部
    の内側に、前記通路に連通した加圧空間を前記ホース挿
    入空間と遮断した状態で区画形成するピストンと、 (ハ)外周側に雄テーパ面を有し、前記ホース挿入空間に
    配設されて前記加圧空間の作用による前記ピストンの前
    進移動にともなって縮径変形し、該ホース挿入空間に挿
    入されたホース端部を半径方向に締め付ける環状締付部
    材と、 (ニ)前記ピストンと一体又は別体に構成されて前記外筒
    部の内周面に軸方向に摺動可能に内嵌され、自身の内周
    側には雌テーパ面を有していて、前記ピストンにより前
    進方向に押動されて該雌テーパ面と前記雄テーパ面の作
    用で前記環状締付部材を縮径変形させるテーパ部材と、
    を有するホース継手であって、 前記外筒部が軸方向中間部で分割されてねじ結合される
    ことによりホース挿入側の分割体が脱着可能とされてお
    り、且つ該分割位置が、該ホース挿入側の分割体の取り
    外しにより前進位置にある前記テーパ部材が前記ヘッド
    部側の分割体より外部に露出する位置とされていること
    を特徴とするホース継手。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のホース継手において、
    前記分割位置が前記ピストンの前進端より前側位置であ
    ることを特徴とするホース継手。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のホース継手において、
    前記外筒部の前記ヘッド部側の分割体が該ヘッド部に一
    体成形されていることを特徴とするホース継手。
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