JP3218567U - 支承板支承におけるシールリング - Google Patents

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禎史 鵜野
禎史 鵜野
真基夫 幸田
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株式会社川金コアテック
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Abstract

【課題】上沓との間で生じる捻れによる損傷を防止することができる支承板支承におけるシールリングを提供する。【解決手段】橋梁の上部構造と下部構造との間に設置される支承板支承(密閉ゴム支承板支承または高力黄銅支承板支承)に組み込まれるシールリングであって、弾性材料からなるリング本体11と、リング本体11の外周を覆うすべり性を有する筒状の被覆材12とからなることを特徴とする。被覆材12はすべり性を有する繊維材料を筒状に編み込んだ繊維布からなる。【選択図】図4

Description

この考案は、支承板支承におけるシールリングに関し、より詳細には、橋梁の上部構造と下部構造との間に設置される支承板支承に組み込まれるシールリングに関する。
橋梁において上部構造の荷重を下部構造に伝達するための支承の1つとして、荷重伝達機能に加えてすべりによる上部構造の水平移動機能及び鉛直回転機能を持たせた支承板支承が知られている。この支承板支承には、密閉ゴム支承板支承と高力黄銅支承板支承とがある(例えば非特許文献1参照)。
密閉ゴム支承板支承は、下沓に設けたポット部と称される凹部にゴムプレート(弾性体)を挿入したうえ中間プレートを嵌め込んでゴムプレートを密閉し、また中間プレートの上面に凹部を設けて四フッ化エチレン樹脂(PTFE)からなるすべりプレートを嵌め込み、ゴムプレートの弾性変形により鉛直回転機能を持たせ、すべりプレートの上沓とのすべりにより水平移動機能を持たせたものである。
また、高力黄銅支承板支承は、下沓に設けた凹状球面部に下面に凸状球面部が形成された支承板を嵌め合わせ、また支承板の上面に凹部を設けてPTFEからなるすべりプレートを嵌め込み、球面部どうしのすべりにより鉛直回転機能を持たせ、すべりプレートの上沓とのすべりにより水平移動機能を持たせたものである。
このような支承板支承において、上沓と下沓との間の隙間からすべりプレートや、密閉ゴム支承板支承にあってはポット部、高力黄銅支承板支承にあっては凹状球面部などの支承要部に塵芥や水等が入り込むと、水平移動機能や鉛直回転機能が損なわれることとなる。このため、従来、密閉ゴム支承板支承にあっては中間プレートの外周、高力黄銅支承板支承にあっては支承板の外周に、それぞれクロロプレンゴムからなる筒状のシールリングを配置し、塵芥や水等が支承要部に侵入するのを防止している。
しかしながら、シールリングは上沓と下沓との間にその隙間の密閉性を確保するため、圧縮された状態で設置されるため、上部構造の水平移動に伴い上沓とシールリングとの間で生じる摩擦によりシールリングに捻れ回転が生じ、損傷してしまうという問題がある。
「道路橋支承便覧(改訂版)」,社団法人日本道路協会,平成20年8月,p.43−45
この考案は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この考案の目的は、上沓との間で生じる捻れによる損傷を防止することができる支承板支承におけるシールリングを提供することにある。
この考案は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この考案は、支承板支承に組み込まれるシールリングであって、
弾性材料からなるリング本体と、このリング本体の外周を覆うすべり性を有する筒状の被覆材とからなり、
前記被覆材はフッ素樹脂繊維紡績糸を筒状に編み込んだ繊維布からなることを特徴とする支承板支承におけるシールリングにある。
この考案によれば、シールリングは外周にすべり性を有する被覆材を有しているので、上沓との間ですべりを生じて捻れが生じることがなく、その損傷を防止することができる。
この考案によるシールリングが組み込まれる支承板支承の例として密閉ゴム支承板支承を示し、橋軸方向に沿ってみた正面図である。 同支承の同方向に沿ってみた鉛直方向断面図である。 この考案によるシールリングの実施形態を示す平面図である。 図3のA−A線矢視による拡大断面図である。 この考案によるシールリングの作り方を示す斜視図である。 図5に引き続く作り方を示す平面図である。
この考案の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1,図2は、この考案のシールリングが組み込まれる支承板支承を示し、図1は橋軸方向に沿ってみた正面図、図2は同方向に沿ってみた鉛直方向断面図である。図示の例で示される支承板支承は、密閉ゴム支承板支承である。
密閉ゴム支承板支承50は、上沓51と下沓52とを備えている。上沓51は図示の例では、鋼桁として示されている上部構造53の下面のソールプレート54にセットボルト55を介して取り付けられている。上沓51の上面に設けられたせん断キー56は、ソールプレート54に設けられたキー穴に嵌合されて、上部構造53の水平荷重を上沓51に伝達するためのものである。
橋脚等の下部構造57にはアンカーボルト58を介してベースプレート59が固定され、このベースプレート59に下沓52が溶接等により固定されている。下沓52の橋軸方向に沿う両側部には、上部構造53の橋軸直角方向の移動を制限するためのサイドブロック60が設けられている。このサイドブロック60は上部に上沓51の上面に係合して、上部構造53に作用する上揚力を受け止めるための係合部60aが設けられている。
下沓52は中央部に断面円形のポット部(凹部)61が設けられ、このポット部61の底部にはゴムプレート62が収容されている。さらに、ポット部61にはゴムプレート62の上に載った状態で、かつ上部がポット部61から突出した状態で中間プレート63が嵌合されている。上部構造53の荷重は、上沓51からこの中間プレート63を介して下沓52に伝達され、またゴムプレート62が弾性変形することにより、上部構造53の鉛直方向回転が可能となっている。
中間プレート63の上面には凹部が形成され、この凹部に四フッ化エチレン樹脂(PTFE)からなるすべり板64が嵌め込まれている。一方、中間プレート63と接する上沓51の下面には、ステンレスからなるすべりプレート65が設けられ、これらすべり板64,65どうしのすべりにより、上部構造53が橋軸方向に水平移動可能となっている。
ポット部61の内部及びすべり板64の上面は、密閉ゴム支承板支承にそれぞれ鉛直方向回転機能及び水平移動機能を持たせるための要部である。これらの要部に上沓51と下沓52との間の隙間から塵芥や水等が侵入するのを防止するために、ポット部61から突出する中間プレート63の外周に、シールリング10が上沓51により圧縮された状態で配置されている。
図3,図4は、この考案によるシールリング10の実施形態を示し、図3は平面図、図4は図3のA−A線矢視断面図である。シールリング10は、リング本体11と被覆材12とからなる。
リング本体11は、従来のシールリングと同様のもので、筒状のゴム製リングであり、クロロプレンゴムで作られている。被覆材12も筒状のもので、その内径はリング本体11の外径以上であって、リング本体11の外周全体を覆っている。
この被覆材12は、すべり性を有する繊維材料を筒状に編み込んだ繊維布からなり、可撓性を有している。すべり性を有する繊維材料として、この実施形態では四フッ化エチレン樹脂(PTFE)等のフッ素樹脂繊維紡績糸が使用されている。具体的には、フッ素樹脂繊維とポリエステルを二重構造で編み込んだ繊維が用いられている。
図5,図6はシールリング10の作り方を示している。まず、図5に示すように、リング本体11の素材であるストレート状のゴムチューブ11a及び被覆材12を準備し、ゴムチューブ11aの外周にその一端側から被覆材12を被せる。被覆材12は平らな布地のまま、ゴムチューブ11aの外周に被せ、縫い付けるようにしてもよい。次いで、図6に示すように、ゴムチューブ11aを円形に丸め、その両端部を突き合わせて接着材で接着する。これにより、リング本体11が構成される。符号13で示される箇所が接着部である。
なお、この接着の際は、被覆材12の両端部を蛇腹状に捲(まく)り、ゴムチューブ11aの両端部を露出させる。そして、接着後は、被覆材12の捲り部を戻し、図3に示すようにリング本体11の全体を被覆材12で覆うようにする。
上記シールリング10は、密閉ゴム支承板支承の組立時に、中間プレート63の外周に配置される。このシールリング10が組み込まれた密閉ゴム支承板支承は、図1,図2に示したように、橋梁の上部構造53と下部構造57との間に設置される。
そして、上部構造53の水平移動により、上沓51と中間プレート63との間ですべりすべりを生じるが、シールリング10は外周にすべり性を有する被覆材12を有しているので、中間プレート63上のすべり板64と同様に、シールリング10自体も摺動面となって上沓51との間ですべりを生じる。したがって、シールリング10には従来のような回転・捻れが生じることがなく、その損傷を防止することができる。
上記実施形態では、この考案によるシールリングを密閉ゴム支承板支承に組み込んだ例について説明したが、この考案によるシールリングは高力黄銅支承板支承、具体的には支承板の外周に組み込み、上記と同様の機能を発揮させることができる。また、上記実施形態ではリング本体として中空筒状のものが示されているが、リング本体は中実のものであってもよい。
10:シールリング
11:リング本体
12:被覆材
13:接着部
51:上沓
52:下沓
61:ポット部
62:ゴムプレート
63:中間プレート

Claims (1)

  1. 支承板支承に組み込まれるシールリングであって、
    弾性材料からなるリング本体と、このリング本体の外周を覆うすべり性を有する筒状の被覆材とからなり、
    前記被覆材はフッ素樹脂繊維紡績糸を筒状に編み込んだ繊維布からなることを特徴とする支承板支承におけるシールリング。
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