JP3218323B2 - 予混合気圧縮着火エンジンにおける燃料の着火性改善方法 - Google Patents

予混合気圧縮着火エンジンにおける燃料の着火性改善方法

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JP3218323B2 JP00816597A JP816597A JP3218323B2 JP 3218323 B2 JP3218323 B2 JP 3218323B2 JP 00816597 A JP00816597 A JP 00816597A JP 816597 A JP816597 A JP 816597A JP 3218323 B2 JP3218323 B2 JP 3218323B2
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藤 新 一 後
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経済産業省産業技術総合研究所長
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/12Engines characterised by fuel-air mixture compression with compression ignition

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予混合気圧縮着火
エンジンにおいて、均一予混合気を得やすい低セタン価
燃料を使った場合における着火性を改善するための着火
性改善方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、軽油等のセタン価の高い燃料の
予混合気を圧縮着火させてエンジンを運転することは、
均一混合気を作るのがセタン価の低い燃料に比して容易
でないという点で問題があるばかりでなく、着火時間が
定まらないために困難とされ、筒内噴射法が用いられて
いる。しかしながら、燃料を筒内に直接噴射すると、空
気との混合が悪いため、排ガス中の黒煙等、微粒子の発
生を避けることができなくなる。
【0003】この問題は、軽油等に比べて空気と燃料の
均一混合気を作るのが容易なセタン価の低い燃料、例え
ば、ガソリン、メタン、アルコール、あるいはLPG等
を用い、予めその燃料と空気との均一混合気を作って、
それをシリンダ内に送り込んで燃焼させる方式のエンジ
ン、即ち予混合気圧縮着火エンジンを採用することによ
り解決できるが、上記セタン価の低い燃料は圧縮着火性
が悪いという別の問題がある。上記予混合気圧縮着火エ
ンジンは、ガソリン噴射式エンジンと同様に吸気管内に
燃料を噴射し、吸気管内で燃料と空気の混合気を作り、
シリンダ内に送り込んで圧縮着火するものであり、均一
混合気を用いるために排ガス中に黒煙等の微粒子が発生
するのを避けることができるものである。
【0004】したがって、低セタン価燃料を用いた予混
合気圧縮着火エンジンが実用化できれば、ディーゼルエ
ンジンの長所の多くを保ちつつ排気中の微粒子濃度を低
下させることが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、燃料と空気とが予め混合された燃料・空気予混合気
を吸気弁からシリンダ内に吸込み、それを圧縮着火させ
る予混合気圧縮着火エンジンにおいて、均一混合気を得
ることが容易であるが着火が困難な低セタン価燃料を用
いた場合における着火性を改善することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の燃料の着火性改善方法は、燃料と空気とが予
め混合された燃料・空気予混合気を吸気弁からシリンダ
内に吸込み、それを圧縮着火させる予混合気圧縮着火エ
ンジンにおいて、上記吸気弁の開放による予混合気の吸
込みにタイミングを合わせて、その予混合気中に、吸気
弁近傍においてオゾン発生器で発生させたオゾンを混入
させることにより、圧縮行程の終期におけるシリンダ内
の高温の混合気中にオゾン濃度が高い部分を生成させ、
このオゾンの化学的活性に基づいて低セタン価燃料の着
火性を改善することを特徴とするものである。上記方法
においては、オゾン発生器の動作時間の制御により、燃
料に対するオゾンの混入量を燃料の着火性に応じて調整
することができる。
【0007】このような本発明の着火性改善方法におい
ては、圧縮着火エンジンの吸気弁が開いた吸込行程にお
いて、吸気管内を通して予め均一に混合された燃料・空
気予混合気が供給され、その吸気弁の開弁にタイミング
を合わせてオゾン発生器を動作させ、その予混合気中に
オゾンを混入させる。このオゾンの混入量は、使用する
燃料の着火性に応じて、オゾン発生器の動作時間の制御
により、燃料の着火性に応じて調整することができる。
【0008】上記噴射燃料に対するオゾンの混入によ
り、圧縮行程の終期においては、シリンダ内の高温の燃
料・空気予混合気中に、オゾン濃度が高くなっている部
分が生成され、上記圧縮行程における混合気の昇温及び
この添加オゾンの化学的活性により、予混合気の燃料
が、例えば、メタン、LPG、アルコール、あるいはガ
ソリン等の低セタン価燃料であっても、その着火性を改
善し、確実に着火させることができる。なお、上記燃料
の着火性改善方法は、2サイクルまたは4サイクルの吸
気管燃料噴射圧縮着火エンジンに適用できるのは勿論で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の実施の
一形態を説明するためのもので、図1は、本発明を適用
した予混合気圧縮着火エンジンにおける吸込行程の予混
合気吸込状態を、図2は、同圧縮行程の終期の状態を示
している。図示した予混合気圧縮着火エンジンは、シリ
ンダ1の上部に吸込口(吸込弁口)2及び排出口(排気
弁口)3をもつシリンダヘッドを備え、吸込口2には吸
気管4が、排出口3には排気管5がそれぞれ連結され、
また、吸込口2及び排出口3には、それらを開閉する吸
気弁6及び排気弁7がそれぞれ設けられている。
【0010】そして、吸気管4には、燃料・空気予混合
気8を生成して送気する図示しない燃料噴射弁等を有す
る均一混合気送給装置が接続され、また、吸気弁6の近
傍において吸気管4内の燃料・空気予混合気8の気流中
にオゾンを混入させるオゾン発生器9を設けている。さ
らに、シリンダ1内を上下動するピストン10によりシ
リンダ1内に燃焼室11を区画形成し、その上面には、
燃焼室11の一部を構成する凹部12が形成されてい
る。
【0011】上記オゾン発生器9としては、空気中の酸
素を高電圧の印加による放電でオゾンに転化する既知の
装置ばかりでなく、任意の装置を用いることができ、ま
た、このオゾン発生器9の動作時間即ち高電圧の印加時
間や動作回数を燃料の着火性に応じて任意に制御可能と
し、それにより噴射燃料に対するオゾンの混入量を調整
することができる。上記オゾン発生器9は、図2に示す
ように、圧縮行程の終期に燃焼室11内の高温の燃料・
空気予混合気8中の一部にオゾン濃度が高いオゾン添加
混合気14が生成されるように、適切な位置に配設され
る。なお、図中において、13は燃料・空気混合気を示
している。
【0012】上記構成を有する予混合気圧縮着火エンジ
ンは、図1に示すような吸込行程において、吸気管4か
らシリンダ1の吸込口2に燃料・空気予混合気8が供給
され、吸気弁6の開放による予混合気の吸込みにタイミ
ングを合わせて、その燃料・空気予混合気8中に、オゾ
ン発生器9で発生させたオゾンを混入させる。これによ
り、図2に示すように、圧縮行程の終期におけるシリン
ダ1内の高温の燃料・空気混合気13中に、オゾン濃度
が高いオゾン添加混合気14が生成される。
【0013】このオゾンは、化学的活性が強い物質であ
り、その化学的活性に基づいて、燃料がメタン、LP
G、アルコールあるいはガソリン等の低セタン価燃料で
あっても、その着火が促進され、それに伴う着火性の改
善により円滑にエンジンを運転することができる。即
ち、上記圧縮行程の進行に伴い、燃焼室11内のオゾン
添加混合気14は周囲の燃料・空気混合気13と共に圧
縮されて温度が上昇し、オゾンの化学的活性により着火
し易くなり、燃焼期においては、そのオゾンの存在によ
り火炎の伝播の速度も大きくなる。
【0014】オゾン発生器9の動作時間や、パルス的に
動作する回数は、燃料噴射弁8からの燃料噴射量や、燃
料の着火性(セタン価)等によりに応じて制御すること
ができ、これにより、噴射燃料に対するオゾンの混入量
を燃料の着火性等に応じて調整することができる。
【0015】上述した燃料の着火性改善方法は、濃度の
薄い混合気で燃焼させることによりNOX の発生が低減
できるリーンバーンに対して適用するのが有効である。
この場合には、特に、燃料・空気混合気13中でオゾン
濃度が高くなっているオゾン添加混合気14の部分が強
い着火点となるので、全体的に燃料の濃度が薄くても、
それらの燃料を十分に燃焼させることが可能になる。
【0016】なお、図1では、オゾン発生器9を吸気管
4の内部に配置しているが、それを吸気管4の外部に配
置し、オゾン放出部は吸気弁6に近い吸気管4内に配置
することもできる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の着火性
改善方法によれば、燃料・空気予混合気を吸気弁からシ
リンダ内に吸込み、それを圧縮着火させる予混合気圧縮
着火エンジンにおいて、吸気弁の開放による予混合気の
吸込みにタイミングを合わせてその予混合気中にオゾン
を混入させ、圧縮行程の終期におけるシリンダ内の高温
の混合気中にオゾン濃度が高い部分を生成させ、その部
分において着火、燃焼させるので、低セタン価燃料を用
いても、オゾンの化学的活性に基づいてその着火性を改
善することができ、排ガス中の黒煙等の微粒子の発生も
抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した予混合気圧縮着火エンジンに
おける吸込行程の状態を示す説明図である。
【図2】同圧縮行程の終期の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 吸込口 3 排出口 4 吸気管 5 排気管 6 吸気弁 7 排気弁 8 燃料・空気予混合気 9 オゾン発生器 10 ピストン 11 燃焼室 12 凹部 13 燃料・空気混合気 14 オゾン添加混合気

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料と空気とが予め混合された燃料・空気
    予混合気を吸気弁からシリンダ内に吸込み、それを圧縮
    着火させる予混合気圧縮着火エンジンにおいて、 上記吸気弁の開放による予混合気の吸込みにタイミング
    を合わせて、その予混合気中に、吸気弁近傍においてオ
    ゾン発生器で発生させたオゾンを混入させることによ
    り、圧縮行程の終期におけるシリンダ内の高温の混合気
    中にオゾン濃度が高い部分を生成させ、 このオゾンの化学的活性に基づいて低セタン価燃料の着
    火性を改善する、ことを特徴とする予混合気圧縮着火エ
    ンジンにおける燃料の着火性改善方法。
  2. 【請求項2】オゾン発生器の動作時間の制御により、燃
    料に対するオゾンの混入量を燃料の着火性に応じて調整
    することを特徴とする請求項1に記載の予混合気圧縮着
    火エンジンにおける燃料の着火性改善方法。
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