JP3216441B2 - 車輌用操舵装置 - Google Patents

車輌用操舵装置

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JP3216441B2 JP25475194A JP25475194A JP3216441B2 JP 3216441 B2 JP3216441 B2 JP 3216441B2 JP 25475194 A JP25475194 A JP 25475194A JP 25475194 A JP25475194 A JP 25475194A JP 3216441 B2 JP3216441 B2 JP 3216441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌の操舵
装置に係り、更に詳細には操舵入力手段としてジョイス
ティックを有する操舵装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の操舵装置に於ける操舵
入力手段としてはステアリングホイールが一般的である
が、例えば米国特許第5,086,870号公報に記載
されている如く、一端にて枢動可能に車体に支持され他
端にて車輌の運転者により枢動操作されるよう構成され
たジョイスティックを操舵入力手段とする車輌用操舵装
置が従来より既に知られている。
【0003】一般に、ステアリングホイールの回転角度
範囲は360°以上であるのに対しジョイスティックの
枢動角度範囲はこれよりも遥かに小さい角度であり、操
舵輪を同一の角度操舵するに必要なジョイスティックに
対する操舵入力量はステアリングホイールの場合に比し
て遥かに小さくてよいので、ジョイスティック式の操舵
装置によれば、運転者の操舵操作の負担を大幅に軽減す
ることができ、また片手による運転が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
のジョイスティック式の操舵装置に於ては、ステアリン
グホイールの場合に比してジョイスティックの操作量に
対する操舵輪の実操舵角の比が遥かに大きいため、ステ
アリングホイールによる操舵に慣れた運転者が違和感や
操作性の悪さを感じたり、操舵輪の切れ過ぎに起因して
車輌の操縦安定性が悪化し易いという問題がある。また
ジョイスティックが例えば上記米国特許公報に記載され
ている如く運転席に対し左右何れかの側に設けられる場
合には、ジョイスティックを左右の手で持ち替えること
ができず、運転者によっては利き腕を使えないという点
に於ても操作性が悪い。
【0005】本発明は、従来のジョイスティック式の操
舵装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたもので
あり、本発明が解決しようとする主要な課題は、ジョイ
スティックを有する操舵装置の操作性を従来に比して改
善することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き主要な課題
は、本発明によれば、(1)ジョイスティック及びステ
アリングホイールと、前記ジョイスティックの操作量を
検出する第一の操作量検出手段と、前記ステアリングホ
イールの操作量を検出する第二の操作量検出手段と、前
記ジョイスティック又はステアリングホイールの操作量
に応じて操舵輪を操舵する操舵機構と有する車輌用操舵
装置に於て、有効な操舵入力手段としてジョイスティッ
ク又はステアリングホイールを選定する切換えスイッチ
と、前記切換えスイッチにより選定された操舵入力手段
の操作量が実質的に前記操舵輪の実操舵角に対応する値
になったとき前記操舵入力手段の実際の切換えを実行す
る切換え制御手段とを有していることを特徴とする車輌
用操舵装置(請求項1の構成)、(2)所定の角度範囲
に亘り枢動可能なジョイスティックと、前記ジョイステ
ィックの操作量を検出する操作量検出手段と、前記ジョ
イスティックの操作量に応じて操舵輪を操舵する操舵機
構とを有する車輌用操舵装置に於て、前記ジョイスティ
ックは複数個設けられ、各ジョイスティックは何れかの
ジョイスティックが枢動されると他のジョイスティック
も同一の方向へ同枢動されることにより相互に連動
し、何れのジョイスティックによっても同一の枢動操作
により前記操舵輪を同に操舵することができるよう構
成されていることを特徴とする車輌用操舵装置(請求項
2の構成)、又はジョイスティック及びステアリングホ
イールと、前記ジョイスティックの操作量を検出する第
一の操作量検出手段と、前記ステアリングホイールの操
作量を検出する第二の操作量検出手段と、前記ジョイス
ティック又はステアリングホイールの操作量に応じて操
舵輪を操舵する操舵機構と有する車輌用操舵装置に於
て、有効な操舵入力手段としてジョイスティック又はス
テアリングホイールを選定する切換えスイッチと、前記
切換えスイッチにより選定されていない操舵入力手段を
実質的にニュートラル位置に位置決めする手段と、前記
切換えスイッチが操作された後現在まだ有効な操舵入力
手段の操作量が実質的に0になったとき前記操舵入力手
段の実際の切換えを実行する切換え制御手段とを有して
いることを特徴とする車輌用操舵装置(請求項3の構
成)によって達成される。
【0007】
【0008】
【作用】 述の()の構成によれば、運転者は切換え
スイッチを操作することにより有効な操舵入力手段とし
てジョイスティック又はステアリングホイールを選択す
ることができるので、ジョイスティックの操作に慣れて
いない運転者が操作性の悪さや不利不便を感じることを
回避することが可能になる。また操舵入力手段の実際の
切換えは切換えスイッチにより選定された操舵入力手段
の操作量が実質的に操舵輪の実操舵角に対応する値にな
ったときに実行されるので、操舵入力手段が切換えられ
る際のハンチングを確実に防止し操舵入力手段の切換え
を円滑に行うことが可能になる。
【0009】また上述の(2)の構成によれば、ジョイ
スティックは複数個設けられ、各ジョイスティックは何
れかのジョイスティックが枢動されると他のジョイステ
ィックも同一の方向へ同枢動されることにより相互に
連動し、何れのジョイスティックによっても同一の枢動
操作により操舵輪を同に操舵することができるよう構
成されているので、運転者は必要に応じて両手で対応す
るジョイスティックを操作したり、左右の手を持ち替え
て操作するジョイスティックを切り替えたりすることが
可能になり、右利き左利きを問わず運転者は必ず利き腕
を使うことが可能になり、これにより従来に比して操舵
装置の操作性が向上し、また運転者の操舵による疲労が
減少する。
【0010】更に上述の()の構成によれば、運転者
は切換えスイッチを操作することにより有効な操舵入力
手段としてジョイスティック又はステアリングホイール
を選択することができるので、ジョイスティックの操作
に慣れていない運転者が操作性の悪さや不利不便を感じ
ることを回避することが可能になる。また切換えスイッ
チにより選定されていない操舵入力手段が実質的にニュ
ートラル位置に位置決めされ、操舵入力手段の実際の切
換えは切換えスイッチが操作された後現在まだ有効な操
舵入力手段の操作量が実質的に0になったとき実行され
るので、操舵入力手段が切換えられる際のハンチングを
確実に防止し操舵入力手段の切換えを円滑に行うことが
可能になり、また切換えスイッチにより選定された操舵
入力手段の操作量と操舵輪の実操舵角に対応する値、即
ち現在まだ有効な操舵入力手段の操作量とを比較する必
要がないので、操舵入力手段の切換え制御が単純なもの
になる。
【0011】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0012】図1は本発明による操舵装置の第一の実施
例を示す概略構成図、図2は図1に示されたジョイステ
ィックを示す斜視図である。
【0013】図1に於て、10はラックアンドピニオン
式ステアリング装置を示しており、12L及び12Rは
それぞれ操舵輪としての左右の前輪を示している。ステ
アリング装置10は従来より周知の一般的な構造のもの
であり、車輌横方向に延在する図には示されていないラ
ックバーを往復動可能に支持するラックバーハウジング
14と、ラックバーと噛合する示されていないピニオン
を回転可能に支持しラックバーハウジング14と一体的
に構成されたピニオンハウジング16とを有している。
【0014】ラックバーの両端には図には示されていな
いボールジョイントによりそれぞれタイロッド18L及
び18Rの内端が枢着されており、タイロッド18L及
び18Rの外端は図には示されていないボールジョイン
トによりそれぞれ左前輪12L及び右前輪12Rのナッ
クルアームに枢着されている。またピニオンには操舵用
モータ20のシャフト22が一体的に連結されている。
モータ20は運転者によるジョイスティック24又はス
テアリングホイール42の操作量に応じて電子制御装置
26により制御されるようになっており、従って電子制
御装置よりの指令信号に応じて回転角が正確に制御され
るようステッピングモータの如きモータであることが好
ましい。
【0015】図2には詳細に示されていないが、ジョイ
スティック24はそれが左右方向に枢動されるとステア
リングシャフト28がこれと一体的に回転するが、ジョ
イスティックが前後方向に枢動されてもステアリングシ
ャフトが前後方向に移動しないようステアリングシャフ
トに枢着されている。ステアリングシャフト28には操
舵角センサ30及び反力付加装置32が設けられてい
る。操舵角センサ30はステアリングシャフト28の回
転角を検出することによりジョイスティック24の操作
量θjsを検出し、反力付加装置32は電磁力又はばね力
及び電磁力によりジョイスティック24の回転方向とは
反対方向の操舵反力トルクTjsをステアリングシャフト
28に与えるようになっている。
【0016】特に図示の実施例に於ては、ジョイスティ
ック24は一体のストッパアーム34を有し、図には示
されていないがストッパアーム34の先端にはスロット
ルバルブ駆動用リンクに接続されたケーブルが連結され
ている。ストッパアームの左右両側にはメカニカルスト
ッパ36L及び36Rが設けられており、ジョイスティ
ックの左右方向の枢動角度がメカニカルストッパにより
所定の範囲(θml〜θmr)に制限されるようになってい
る。後述の如く、ジョイスティック24が左右方向に枢
動されると左前輪12L及び右前輪12Rがそれぞれ左
切り方向及び右切り方向へ操舵され、ジョイスティック
が前後方向に枢動されるとそれぞれ車輌の減速及び加速
が行われるようになっている。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】またこの第の実施例に於ては、運転者に
より操作され有効な操舵入力手段としてジョイスティッ
ク24又はステアリングホイール42を選定するための
切換えスイッチ44が設けられており、このスイッチが
オフ状態にあるときにはステアリングホイールが有効な
操舵入力手段として選定されるようになっている。図
に示されている如く、ステアリングホイール42は通常
の車輌と同様運転席の前方の位置に設けられ、ジョイス
ティック24はステアリングホイールの操作が阻害され
ることがないようセンタコンソール45の位置に設けら
れているが、ジョイスティックはステアリングホイール
より隔置された位置にてその右側又は左側に設けられて
もよい。
【0025】図に示されている如く、ステアリングホ
イール42と一体的に連結されたステアリングシャフト
46には操舵角センサ48及び反力付加モータ50が設
けられている。操舵角センサ48はステアリングシャフ
ト46の回転角を検出することによりステアリングホイ
ール42の操作量θswを検出し、反力付加モータ50は
ステアリングホイール42の回転方向とは反対方向の操
舵反力トルクTswをステアリングシャフト46に与える
ようになっている。
【0026】また図に示されている如く、インストル
メントパネル52には車速メータ54やタコメータ56
に加えて現在有効な操舵入力手段がそれぞれステアリン
グホイール40及びジョイスティック24であることを
示すステアリングホイールランプ58及びジョイスティ
ックランプ60と、切換えスイッチ44が操作されたが
操舵入力手段の実際の切換えが完了していないことを示
す赤ランプ62と、操舵入力手段の切換えは完了したが
選定されていない操舵入力手段がそのニュートラル位置
へ戻される過程にあることを示す緑ランプ64と、操舵
入力手段の切換え過程に於て選定された操舵入力手段の
操作量と他方のまだ有効な操舵入力手段の操作量との差
をアナログ式に示す偏差表示ランプ66とが設けられて
いる。電子制御装置26には操舵角センサ30より右切
り方向を正としてジョイスティック24の操作量θjsを
示す信号が入力され、車速センサ38より車速Vを示す
信号が入力され、タイロッド18Rに設けられた軸力セ
ンサ40よりラックバーに作用する軸力Fを示す信号が
入力され、操舵角センサ48よりステアリングホイール
42の操作量θswを示す信号が入力されるようになって
いる。図1には詳細に示されていないが、電子制御装置
26はCPUとRAMとROMと入出力ポート装置とを
有するマイクロコンピュータと、駆動回路とを有し、R
OMは図5、図6に示されたフローチャート及び図7〜
図10に示されたグラフに対応するマップを記憶してい
る。
【0027】次に図及び図に示されたフローチャー
ト及び図7〜図10に示されたグラフを参照して図示の
の実施例の作動について説明する。尚このフローチ
ャートによる制御図には示されていないイグニッショ
ンスイッチの閉成により開始され、イグニッションスイ
ッチの開成により終了する。また図及び図6に示され
たフローチャートに於てSW及びJSはそれぞれステア
リングホイール及びジョイスティックを意味するもので
ある。
【0028】まずステップ100に於てはステアリング
ホイールランプ58が点灯され、ステップ110於ては
車速V、ステアリングホイール42の操作量θsw、ジョ
イスティック24の操作量θjsを示す信号の読込みが行
われ、ステップ120に於ては切換えスイッチ44がオ
ン状態にあるか否かの判別が行われ、肯定判別即ち運転
者により有効な操舵入力手段としてジョイスティックを
選択する旨の意思表示が行われたときにはステップ20
0へ進み、否定判別が行われたときにはステップ130
へ進む。
【0029】ステップ130に於ては赤ランプ62が消
灯され、ステップ140に於ては図に示されたグラフ
に対応するマップより操舵用モータ20の回転角δswが
演算され、ステップ150に於ては回転角δswに対応す
る制御信号が操舵用モータ20へ出力されることにより
操舵用モータが駆動され、これにより左右の前輪がステ
アリングホイール42の操作量θswに対応する切れ角に
制御される。ステップ160に於ては軸力センサ40に
より検出されたラックバーに作用する軸力Fを示す信号
が読込まれると共に、図1に示されたグラフに対応す
るマップより反力トルクTswが演算され、反力付加モー
タ50へ反力トルクTswに対応する制御信号が出力され
ることによりステアリングホイール42に反力トルクT
swに対応する反力トルクが与えられる。
【0030】ステップ170に於てはジョイスティック
24の操作量θjsの絶対値が小さい正の定数α未満であ
るか否かの判別、即ちジョイスティックが実質的にニュ
ートラル位置にあるか否かの判別が行われ、否定判別が
行われたときにはステップ180に於てジョイスティッ
クの反力付加装置32へ制御信号が出力されることによ
りジョイスティックがそのニュートラル位置へ向けて微
小角駆動され、肯定判別が行われたときにはステップ1
90に於て緑ランプ64が消灯される。
【0031】ステップ200に於ては赤ランプ62が点
灯され、ステップ210に於ては図に示されたグラフ
に対応するマップより反力トルクTjsが演算され、反力
付加装置32によりジョイスティック24に反力トルク
Tjsに対応する反力トルクが与えられる。ステップ22
0に於てはそれぞれ図及び図に示されたグラフに対
応するマップより操舵用モータ20の回転角δsw及びδ
jsが演算され、ステップ230に於ては回転角δswに対
応する制御信号が操舵用モータ20へ出力されることに
より操舵用モータが駆動され、これにより左右の前輪が
ステアリングホイールの操作量θswに対応する切れ角に
制御される。
【0032】ステップ240に於ては図1に示された
グラフに対応するマップより反力トルクTswが演算さ
れ、反力付加モータ50によりステアリングホイール4
2に反力トルクTswに対応する反力トルクが与えられ、
ステップ250に於てはステップ220に於て演算され
たモータ回転角の差δjs−δswが演算されると共にその
差の大きさが偏差表示ランプ66に表示され、これによ
りジョイスティック24の操作量θjsをステアリングホ
イール42の操作量θswと一致させるためにジョイステ
ィックを何れの方向へどれ程操作すべきかが運転者に示
される。
【0033】ステップ260に於てはモータ回転角の差
δjs−δswの絶対値が微小な正の定数ε未満であるか否
かの判別、即ちジョイスティック24の操作量θjsがス
テアリングホイール42の操作量θswと実質的に同一に
なったか否かの判別が行われ、否定判別が行われたとき
にはステップ110へ戻り、肯定判別が行われたときに
はステップ270に於て赤ランプ62が消灯されると共
に緑ランプ64が点灯され、ステップ280に於てステ
アリングホイールランプ58が消灯されると共にジョイ
スティックランプ60が点灯され、これにより有効な操
舵入力手段がジョイスティック24に切換えられること
が運転者に示され、しかる後ステップ290へ進む。
【0034】ステップ290於ては車速V、ステアリン
グホイール42の操作量θsw、ジョイスティック24の
操作量θjsを示す信号の読込みが行われ、ステップ30
0に於ては切換えスイッチ44がオフ状態にあるか否か
の判別が行われ、肯定判別即ち運転者により有効な操舵
入力手段としてステアリングホイールを選択する旨の意
思表示が行われたときにはステップ380へ進み、否定
判別が行われたときにはステップ310へ進む。
【0035】ステップ310に於ては赤ランプ62が消
灯され、ステップ320に於ては図に示されたグラフ
に対応するマップより操舵用モータ20の回転角δjsが
演算され、ステップ330に於ては回転角δjsに対応す
る制御信号が操舵用モータ20へ出力されることにより
操舵用モータが駆動され、これにより左右の前輪がジョ
イスティック24の操作量θjsに対応する切れ角に制御
される。ステップ340に於ては軸力センサ40により
検出されたラックバーに作用する軸力Fを示す信号が読
込まれると共に、図に示されたグラフに対応するマッ
プより反力トルクTjsが演算され、反力付加装置32へ
反力トルクTjsに対応する制御信号が出力されることに
よりジョイスティック24に反力トルクTjsに対応する
反力トルクが与えられる。
【0036】ステップ350に於てはステアリングホイ
ール42の操作量θswの絶対値が小さい正の定数β未満
であるか否かの判別、即ちステアリングホイールが実質
的にニュートラル位置にあるか否かの判別が行われ、否
定判別が行われたときにはステップ360に於てステア
リングホイールの反力付加モータ50へ制御信号が出力
されることによりステアリングホイールがそのニュート
ラル位置へ向けて微小角駆動され、肯定判別が行われた
ときにはステップ370に於て緑ランプ64が消灯され
る。
【0037】ステップ380に於ては赤ランプ62が点
灯され、ステップ390に於ては図1に示されたグラ
フに対応するマップより反力トルクTswが演算され、反
力付加モータ50によりステアリングホイール42に反
力トルクTswに対応する反力トルクが与えられる。ステ
ップ400に於てはそれぞれ図及び図7に示されたグ
ラフに対応するマップより操舵用モータ20の回転角δ
sw及びδjsが演算され、ステップ410に於ては回転角
δjsに対応する制御信号が操舵用モータ20へ出力され
ることにより操舵用モータが駆動され、これにより左右
の前輪がジョイスティックの操作量θjsに対応する切れ
角に制御される。
【0038】ステップ420に於ては図に示されたグ
ラフに対応するマップより反力トルクTjsが演算され、
反力付加装置32によりジョイスティック24に反力ト
ルクTjsに対応する反力トルクが与えられ、ステップ4
30に於てはステップ400に於て演算されたモータ回
転角の差δsw−δjsが演算されると共にその差の大きさ
が偏差表示ランプ66に表示され、これによりステアリ
ングホイール42の操作量θjsをジョイスティック24
の操作量θswと一致させるためにステアリングホイール
を何れの方向へどれ程操作すべきかが運転者に示され
る。
【0039】ステップ440に於てはモータ回転角の差
δsw−δjsの絶対値が微小な正の定数ε未満であるか否
かの判別、即ちステアリングホイール42の操作量θsw
がジョイスティック24の操作量θjsと実質的に同一に
なったか否かの判別が行われ、否定判別が行われたとき
にはステップ290へ戻り、肯定判別が行われたときに
はステップ450に於て赤ランプ62が消灯されると共
に緑ランプ64が点灯され、ステップ460に於てジョ
イスティックランプ60が消灯されると共にステアリン
グホイールランプ58が点灯され、これにより有効な操
舵入力手段がステアリングホイール42に切換えられる
ことが運転者に示され、しかる後ステップ110へ戻
る。
【0040】かくして第の実施例によれば、運転者は
必要に応じて切換えスイッチ44を操作することにより
ステアリングホイール42及びジョイスティック24の
何れをも有効な操舵入力手段として択一的に選択するこ
とができるので、ジョイスティックの操作に慣れていな
い運転者も操舵装置の操作性の悪さや不利不便を感じる
ことなく車輌を運転することができ、またジョイスティ
ックの操作に慣れている運転者も自らの疲労度合や車輌
の走行状況に応じて操舵入力手段を自由に使い分けるこ
とができる。
【0041】また運転者が切換えスイッチ44を操作し
ステップ120又は300に於て肯定判別が行われて
も、ステップ220〜260又はステップ400〜44
0が実行されることにより、選定された操舵入力手段の
操作量が現在まだ有効な他方の操舵入力手段の操作量と
実質的に一致するまで実際の操舵入力手段の切換えは行
われないので、操舵入力手段の切換えに起因する操舵の
ハンチングを確実に防止し、これにより操舵入力手段の
切換え時に車輌が不自然な挙動を示すことを確実に防止
することができる。
【0042】またこの実施例によれば、操舵入力手段の
切換え完了後にそれまで有効であった操舵入力手段が徐
々にニュートラル位置へ戻されるので、無効になった操
舵入力手段が急激にニュートラル位置へ戻されることに
より運転者に運転上の支障が及ぼされることを確実に防
止することができ、また有効ではない操舵入力手段が不
用意に操作されてもその操作は操舵輪の実際の操舵に反
映しないので、ジョイスティック及びステアリングホイ
ールの何れもが有効である操舵装置の場合に比して車輌
の走行上の安全性を向上させることができる。またこの
実施例によれば、ステップ220及び400に於て操舵
用モータ20の回転角δjsが図7に示されたグラフに対
応するマップより演算され、これによりジョイスティッ
ク24の操作量θjsに対する左右前輪の実操舵角の比が
小さくなるよう回転角δjsが制御されるので、低車速域
に於ける良好な操舵の感度を維持して車庫入れや幅寄せ
時の良好な操縦性を確保すると共に、高車速域に於ける
操舵の感度を低減して操舵輪の切り過ぎを防止し微妙な
操舵を行うことができる。また図7に示されている如く
ジョイスティック24自体の最大枢動角度は車速Vに拘
らず一定(θml、θmr)であるが、枢動角度θjsに対す
るモータの回転角度δjsの比が車速が高いほど小さくな
ることから、図11に示されている如く左右前輪の最大
実操舵角φは車速の増大につれて小さくなるので、メカ
ニカルストッパ36L及び36Rを車速に応じて移動さ
せなくても高速走行時の過剰操舵を確実に防止すること
ができ、このことによっても高車速域に於ける車輌の操
縦安定性を向上させることができる。
【0043】尚この第の実施例のステップ260及び
440に於ける判別、即ちジョイスティック24の操作
量θjs及びステアリングホイール42の操作量θswが相
互に実質的に同一になったか否かの判別の基準値εは正
の定数であるが、操舵入力手段の切換え時に操作量θjs
及びθswが相違することに起因する車輌の不自然な挙動
は車速が高くなるほど大きくなるので、基準値εは車速
Vの増大につれて小さくなるよう設定され、これにより
操舵入力手段の切換え時の車輌の走行上の安全性が更に
一層向上されてもよい。
【0044】図1及び図1はそれぞれ本発明による
操舵装置の第及び第の実施例を示す概略構成図であ
る。尚これらの図に於て、図1に示された部分に対応す
る部分には図1に於て付された符号と同一の符号であっ
て左右を意味するL及びRの記号を有する符号が付され
ている。
【0045】図1に示された第の実施例に於ては、
運転席70の背もたれ72には左右一対のアームレスト
74L及び74Rの後端が枢支されており、これらのア
ームレストの前端にそれぞれ左右一対のジョイスティッ
ク24L及び24Rが設けられている。また図1に示
された第の実施例に於ては、インストルメントパネル
52の下方のダッシュボード76には実質的にT形をな
すジョイスティック支持部材78が固定されており、支
持部材78の左右方向に延在するアーム部の先端に左右
一対のジョイスティック24L及び24Rが設けられて
いる。
【0046】また第二の実施例に於ては、図14及び図
15に示されている如く、ジョイスティック24L及び
24Rはボールジョイント式に枢支されており、操舵用
プッシュプルケーブル80及び加減速用プッシュプルケ
ーブル82がそれぞれ複数個のプーリ84及び86に巻
掛けられており、これらはアームレスト74L、74R
及び背もたれ72内に配設されている。プッシュプルケ
ーブル80及び82は前開きの二重のコの字形に延在
し、プッシュプルケーブル80の前端の左右方向に延在
する部分にてジョイスティック24L及び24Rのスト
ッパアーム34L及び34Rの先端に連結され、プッシ
ュプルケーブル82の内側の前後方向に延在する部分に
てストッパアーム34L及び34Rの先端に連結され、
これによりジョイスティック24L及び24Lは左右方
向及び前後方向の枢動に関し相互に連動し、互いに同一
の方向に同量枢動するようになっている。
【0047】プッシュプルケーブル80にはその往復動
距離を検出することによりジョイスティック24L及び
24Rの左右方向の枢動操作量θjsを検出するスライダ
ックの如き操作量検出センサ86と、プッシュプルケー
ブル80にその往復動方向とは反対方向の反力を電磁力
又はばね力及び電磁力により与える反力付加装置88と
が設けられている。同様にプッシュプルケーブル82に
はその往復動距離を検出することにより一対のジョイス
ティックの前後方向の枢動操作量Ajsを検出する操作量
検出センサ90と、プッシュプルケーブル82にその往
復動方向とは反対方向の反力を与える反力付加装置92
とが設けられている。
【0048】図には示されていないが、操作量検出セン
サ86により検出されたジョイスティック24L若しく
は24Rの左右方向の操作量θjsを示す信号は電子制御
装置26と同様の操舵用電子制御装置へ出力され、これ
により左右の前輪が操作量θjsに応じて操舵されるよう
になっている。また操作量検出センサ90により検出さ
れた操作量Ajsを示す信号はエンジン制御装置へ出力さ
れ、これにより操作量Ajsに応じてエンジンの出力が増
減され車輌の加減速が行われるようになっている。
【0049】尚図には示されていないが、第三の実施例
に於てはプッシュプルケーブル80及び82はジョイス
ティック支持部材78の左右方向に延在するアーム部内
に実質的に長方形をなすよう配設されている点を除き、
第二の実施例と同様に構成され、これにより左右一対の
ジョイスティック24L及び24Rが相互に連動する
うになっている。
【0050】これら第二及び第三の実施例によれば、運
転席に左右一対のジョイスティック24L及び24Rが
設けられており、二つのジョイスティックは一方のジョ
イスティックが枢動されると他方のジョイスティックも
同一の方向へ同量枢動されることにより相互に連動する
ようになっているので、運転者は必要に応じて両手で対
応するジョイスティックを操作したり、片手運転時に左
右の手を容易に持替えたりすることができ、また片手運
転時にも必ず利腕を使用することができる。
【0051】尚上述の実施例に於けるジョイスティック
24L及び24Rの連動はプッシュプルケーブル80及
び82により達成されるようになっているが、リンク機
構や歯車列等により達成されてもよい。またジョイステ
ィックは三つ以上設けられてもよい。
【0052】図1及び図1はそれぞれ前述の第
実施例の修正例として構成された本発明による操舵装置
の第の実施例の制御フローの一部及び残りの部分を示
すフローチャートである。尚図1及び図1に於てそ
れぞれ図及び図に示されたステップに対応するステ
ップには図及び図に於て付されたステップ番号と同
一のステップ番号が付されている。また図には示されて
いないが、この実施例の操舵装置の構成は図に示され
た偏差表示ランプ66が不要である点を除き、第の実
施例の構成と同一である。
【0053】この実施例のステップ220に於ては回転
角δjsは演算されず、図に示されたグラフに対応する
マップより操舵用モータ20の回転角δswのみが演算さ
れる。またステップ255に於てはステアリングホイー
ル42の操作量θswの絶対値が基準値θs1(微小な正の
定数)未満であるか否かの判別、即ちステアリングホイ
ールが実質的にニュートラル位置にあるか否かの判別が
行われ、肯定判別が行われたときにはステップ255に
於て例えばステアリングホイール42の操作量θswが微
分されることによりステアリングホイールの操舵速度θ
swd が演算されると共に、操舵速度θswd の絶対値が基
準値θs2(微小な正の定数)未満であるか否かの判別、
即ちステアリングホイール42が実質的に操作されてい
ないか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときに
はステップ270へ進む。またステップ255又は26
5に於て否定判別が行われたときにはステップ110へ
戻る。
【0054】同様にこの実施例のステップ400に於て
は回転角δswは演算されず、図に示されたグラフに対
応するマップより操舵用モータ20の回転角δjsのみが
演算される。またステップ435に於てはジョイスティ
ック24の操作量θjsの絶対値が基準値θj1(微小な正
の定数)未満であるか否かの判別、即ちジョイスティッ
クが実質的にニュートラル位置にあるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ445に於
て例えばジョイスティック24の操作量θjsが微分され
ることによりジョイスティックの操舵速度θjsd が演算
されると共に、操舵速度θjsd の絶対値が基準値θj2
(微小な正の定数)未満であるか否かの判別、即ちジョ
イスティック24が実質的に操作されていないか否かの
判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ4
50へ進む。またステップ435又は445に於て否定
判別が行われたときにはステップ290へ戻る。
【0055】かくして第の実施例によれば、第の実
施例と同様、運転者は必要に応じて切換えスイッチ44
を操作することによりステアリングホイール42及びジ
ョイスティック24の何れをも有効な操舵入力手段とし
て択一的に選択することができるので、ジョイスティッ
クの操作に慣れていない運転者も操舵装置の操作性の悪
さや不利不便を感じることなく車輌を運転することがで
き、またジョイスティックの操作に慣れている運転者も
自らの疲労度合や車輌の走行状況に応じて操舵入力手段
を自由に使い分けることができる。
【0056】また第の実施例によれば、運転者が切換
えスイッチ44を操作した後現在まだ有効な操舵入力手
段が実質的にニュートラル位置に位置決めされ車輌が実
質的に直進走行状態になれば自動的に操舵入力手段の切
換えが行われ、従って第の実施例の場合の如く選定さ
れた操舵入力手段の操作量を現在まだ有効な操舵入力手
段の操作量に合わせる必要がないので、第の実施例の
場合に比して車輌の走行中に於ける操舵入力手段の切換
えを容易に行うことができる。
【0057】また選定されていない操舵入力手段につい
てステップ170〜190又はステップ350〜370
が実行されることにより、選定されていない操舵入力手
段が実質的にニュートラル位置に制御され、また運転者
が切換えスイッチ44を操作しステップ120又は30
0に於て肯定判別が行われても、ステップ220〜26
5又はステップ400〜445が実行されることによ
り、現在まだ有効な操舵入力手段が実質的にニュートラ
ル位置に位置決めされるまで実際の操舵入力手段の切換
えは行われないので、操舵入力手段の切換えに起因する
操舵のハンチングを確実に防止し、これにより操舵入力
手段の切換え時に車輌が不自然な挙動を示すことを確実
に防止することができ、また操舵入力手段の切換えによ
りステアリングホイール42及びジョイスティック24
のニュートラル位置にずれが生じることを防止すること
ができる。
【0058】またステアリングホイール42については
ステップ255の判別に加えてステップ265の判別が
行われ、ジョイスティック24についてはステップ43
5の判別に加えてステップ445の判別が実行されるこ
とにより、ステアリングホイールやジョイスティックが
ニュートラル位置にあるだけでなく、これらの操舵速度
が実質的に0である場合にのみ操舵入力手段の切換えが
行われるので、ステアリングホイールやジョイスティッ
クがニュートラル位置にあれば操舵入力手段の切換えが
行われる構成の場合に比して、操舵入力手段の切換えに
よりステアリングホイール及びジョイスティックのニュ
ートラル位置にずれが生じる虞れを更に一層低減するこ
とができる。
【0059】更にこの第の実施例に於ても、操舵入力
手段の切換え完了後にそれまで有効であった操舵入力手
段が徐々にニュートラル位置へ戻されるので、無効にな
った操舵入力手段が急激にニュートラル位置へ戻される
ことにより運転者に運転上の支障が及ぼされることを確
実に防止することができ、また有効ではない操舵入力手
段が不用意に操作されてもその操作は操舵輪の実際の操
舵に反映しないので、ジョイスティック及びステアリン
グホイールの何れもが有効である操舵装置の場合に比し
て車輌の走行上の安全性を向上させることができる。
【0060】尚この第の実施例に於ても、ステップ2
55及び265に於ける判別、即ちステアリングホイー
ル42が実質的に車輌の直進走行位置にあるか否かの判
別の基準値θs1及びθs2は微小な正の定数であり、ステ
ップ435及び445に於ける判別、即ちジョイスティ
ック24が実質的に車輌の直進走行位置にあるか否かの
判別の基準値θj1及びθj2は正の定数であるが、操舵入
力手段の切換え時に操作量θjs及びθswが相違すること
に起因する車輌の不自然な挙動は車速が高くなるほど大
きくなるので、これらの基準値は車速Vの増大につれて
小さくなるよう設定され、これにより操舵入力手段の切
換え時の車輌の走行上の安全性が更に一層向上されても
よい。
【0061】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0062】例えば上述の各実施例に於ては、ジョイス
ティックの操作により操舵に加えてアクセル操作をも行
い得るようになっているが、例えばジョイスティックに
制動レバー又は制動ノブを設けることによりジョイステ
ィックの操作によって制動をも行い得るよう構成されて
もよく、またジョイスティックは車輌の左右方向にのみ
枢動可能であり、これにより操舵操作のみを行い得るよ
う構成されてもよい。特に第乃至第の実施例に於て
ジョイスティックがその操作によって制動をも行い得る
よう構成されると、運転者が何らかの理由により運転不
能の緊急事態になっても他の乗員が補助席側又は後部座
席側よりジョイスティックを操作し、確実に緊急事態の
退避行動をとることができる。
【0063】また上述の第及び第の実施例に於て
は、車輌の走行開始時にはステアリングホイール42が
有効な操舵入力手段として自動的に選定されるようにな
っているが、走行開始時に自動的に選定される操舵入力
手段はジョイスティック24であってもよく、また車輌
の走行開始時に自動的に選定される操舵入力手段を運転
者により操作されるスイッチにより選択し得るよう構成
されてもよい。
【0064】
【0065】
【0066】
【発明の効果】 以上の説明より明らかである如く、 請求
及びの構成によれば、運転者は切換えスイッチを
操作することにより有効な操舵入力手段としてジョイス
ティック及びステアリングホイールの何れをも択一的に
選択することができるので、ジョイスティックの操作に
慣れていない運転者が操作性の悪さや不利不便を感じる
ことを確実に回避することができる。
【0067】特に請求項の構成によれば、操舵入力手
段の実際の切換えは切換えスイッチにより選定された操
舵入力手段の操作量が実質的に操舵輪の実操舵角に対応
する値になったときに実行されるので、操舵入力手段が
切換えられる際のハンチングを確実に防止して操舵入力
手段の切換えを円滑に行うことができ、これにより操舵
入力手段の切換えに伴なう操縦性の悪化を確実に防止す
ることができる。
【0068】また操舵入力手段の実際の切換えは選定さ
れた操舵入力手段の操作量が実質的に操舵輪の実操舵角
に対応する値になったときに実行されるので、例えば請
求項の構成の場合の如く実際の切換えが車輌が実質的
に直進走行状態にあるときにのみ行われる構造の場合に
比して、操舵入力手段の切換えを必要に応じて随意に行
うことができる。
【0069】また請求項2の構成によれば、ジョイステ
ィックは複数個設けられ、各ジョイスティックは何れか
のジョイスティックが枢動されると他のジョイスティッ
クも同一の方向へ同量枢動されることにより相互に連動
し、何れのジョイスティックによっても同一の枢動操作
により操舵輪を同に操舵することができるよう構成さ
れているので、運転者は必要に応じて両手で対応するジ
ョイスティックを操作したり、左右の手を持ち替えて操
作するジョイスティックを切り替えたりすることがで
き、また右利き左利きを問わず必ず利き腕を使うことが
でき、これにより従来に比して操舵装置の操作性を向上
させ、運転者の操舵による疲労を軽減し、左右の手を持
ち替えに伴なう操縦性の悪化を確実に防止することがで
きる。
【0070】更に請求項の構成によれば、切換えスイ
ッチにより選定されていない操舵入力手段が実質的にニ
ュートラル位置に位置決めされ、操舵入力手段の実際の
切換えは切換えスイッチが操作された後現在まだ有効な
操舵入力手段の操作量が実質的に0になったとき実行さ
れるので、操舵入力手段が切換えられる際のハンチング
を確実に防止し操舵入力手段の切換えを円滑に行うこと
ができ、また例えば請求項の構成の場合の如く切換え
スイッチにより選定された操舵入力手段の操作量と操舵
輪の実操舵角に対応する値、即ち現在まだ有効な操舵入
力手段の操作量とを比較する必要がないので、操舵入力
手段の切換え制御を単純なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による操舵装置の第一の実施例を示す概
略構成図である。
【図2】図1に示されたジョイスティックを示す斜視図
である。
【図3】図1に示されたステアリングホイールを示す斜
視図である。
【図4】ステアリングホイール等の配置状態を示す説明
である。
【図5】第一の実施例の制御フローの一部を示すフロー
チャートである。
【図6】第一の実施例の制御フローの残りの部分を示す
フローチャートである。
【図7】ジョイスティックの操作量θjsとこれに対応す
る操舵用モータの回転角δjsとの間の関係の一例を示す
グラフである。
【図8】軸力Fとジョイスティックに対する操舵反力ト
ルクTjsとの間の関係の一例を示すグラフである。
【図9】ステアリングホイールの操作量θswとこれに対
応する操舵用モータの回転角δswとの間の関係の一例を
示すグラフである。
【図10】軸力Fとステアリングホイールに対する操舵
反力トルクTswとの間の関係の一例を示すグラフであ
る。
【図11】車速Vと左右前輪の最大実操舵角φの絶対値
との間の関係を示すグラフである。
【図12】本発明による操舵装置の第二の実施例を示す
概略構成図である。
【図13】本発明による操舵装置の第三の実施例を示す
概略構成図である。
【図14】第二及び第三の実施例に於ける左右のジョイ
スティックの操舵操作の連動機構を示す概略構成図であ
る。
【図15】第二及び第三の実施例に於ける左右のジョイ
スティックの加減速操作の連動機構を示す概略構成図で
ある。
【図16】本発明による操舵装置の第四の実施例の制御
フローの一部を示すフローチャートである。
【図17】第四の実施例の制御フローの残りの部分を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ラックアンドピニオン式ステアリング装置 20…操舵用モータ 24、24L、24R…ジョイスティック 26…電子制御装置 30…操舵角センサ 32…反力付加装置 38…車速センサ 42…ステアリングホイール 44…切換えスイッチ 48…操舵角センサ 50…反力付加モータ 86、90…操作量検出センサ 88、92…反力付加装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 121:00 B62D 121:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/00 - 1/14 B62D 1/22 B62D 6/00 - 6/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジョイスティック及びステアリングホイー
    ルと、前記ジョイスティックの操作量を検出する第一の
    操作量検出手段と、前記ステアリングホイールの操作量
    を検出する第二の操作量検出手段と、前記ジョイスティ
    ック又はステアリングホイールの操作量に応じて操舵輪
    を操舵する操舵機構と有する車輌用操舵装置に於て、有
    効な操舵入力手段としてジョイスティック又はステアリ
    ングホイールを選定する切換えスイッチと、前記切換え
    スイッチにより選定された操舵入力手段の操作量が実質
    的に前記操舵輪の実操舵角に対応する値になったとき前
    記操舵入力手段の実際の切換えを実行する切換え制御手
    段とを有していることを特徴とする車輌用操舵装置。
  2. 【請求項2】所定の角度範囲に亘り枢動可能なジョイス
    ティックと、前記ジョイスティックの操作量を検出する
    操作量検出手段と、前記ジョイスティックの操作量に応
    じて操舵輪を操舵する操舵機構とを有する車輌用操舵装
    置に於て、前記ジョイスティックは複数個設けられ、各
    ジョイスティックは何れかのジョイスティックが枢動さ
    れると他のジョイスティックも同一の方向へ同枢動さ
    れることにより相互に連動し、何れのジョイスティック
    によっても同一の枢動操作により前記操舵輪を同に操
    舵することができるよう構成されていることを特徴とす
    る車輌用操舵装置。
  3. 【請求項3】ジョイスティック及びステアリングホイー
    ルと、前記ジョイスティックの操作量を検出する第一の
    操作量検出手段と、前記ステアリングホイールの操作量
    を検出する第二の操作量検出手段と、前記ジョイスティ
    ック又はステアリングホイールの操作量に応じて操舵輪
    を操舵する操舵機構と有する車輌用操舵装置に於て、有
    効な操舵入力手段としてジョイスティック又はステアリ
    ングホイールを選定する切換えスイッチと、前記切換え
    スイッチにより選定されていない操舵入力手段を実質的
    にニュートラル位置に位置決めする手段と、前記切換え
    スイッチが操作された後現在まだ有効な操舵入力手段の
    操作量が実質的に0になったとき前記操舵入力手段の実
    際の切換えを実行する切換え制御手段とを有しているこ
    とを特徴とする車輌用操舵装置。
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