JP3216077B2 - 組立及び載置式立体構築物 - Google Patents

組立及び載置式立体構築物

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JP3216077B2
JP3216077B2 JP17696096A JP17696096A JP3216077B2 JP 3216077 B2 JP3216077 B2 JP 3216077B2 JP 17696096 A JP17696096 A JP 17696096A JP 17696096 A JP17696096 A JP 17696096A JP 3216077 B2 JP3216077 B2 JP 3216077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離自在に組み立
てられ、地表面等の実質上平坦な表面上に載置される、
組立及び載置式立体構築物に関する。本発明に係る立体
構築物は、例えば、立体駐車場、立体駐輪場、立体スポ
ーツパーク、立体多目的パーク等に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来から、立体構築物、例えば立体駐車
場は、都市における駐車空間を確保するため2層あるい
は3層以上の駐車空間を備え、通常の建造物と同様に、
地中に構築された基礎構造上に建造されている。然る
に、土地に固着された通常の建造物として構築された立
体駐車場には、(1) 通常の建造物と同様に建造に相当な
工期と費用を必要とする、(2) 土地用途の変更の際に
は、基礎構造と共に立体駐車場を破壊しなければなら
ず、使用建材等を効果的に再利用することができない、
等の問題が存在する。
【0003】これらの問題を解決するため、本発明者
は、角部用組立要素、辺部用組立要素及び中央部用組立
要素を所要位置に配置して、これらの組立要素の柱の上
端間に梁部材を連結すると共に下端間にブレース部材を
連結することによって組み立てられる立体駐車場構造体
を提案した(特公平6−15786号公報及び米国特許
第4800694号明細書参照)。この立体駐車場構造
体は、短期間にかつ安価に分離自在に組み立てられ、埋
設基礎構造を全く必要としないにもかかわらず立体駐車
場として十分な強度及び剛性を有し、かくして前記技術
的課題を十分達成できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、構築物は、
当然のことながら設置面積当たりの利用空間が大きいほ
ど使い易く、利便性が高くなる。また構成部材の種類が
少なく、簡素化されているほど、製造が容易となり、か
つ組立時間が短縮される。したがって構築費用が安価と
なる。
【0005】しかして前記従来の立体構築物の構築に際
しては、柱として、角部柱(角部組立要素)、辺部柱
(辺部組立要素)及び中央部柱(中央部組立要素)が用
意され、構築物の角部、及び辺部、中央部の所定の箇所
に使用される。すなわち前記立体構築物は、設置面積に
ついて比較的多くの柱を要する構成をなしているので、
内部空間のうち、特に中央部付近の空間が、多くの柱、
具体的には各中央部柱、出入口の幅を規定する辺部柱、
等に制約されて狭められ、したがって利用空間は十分に
大きいとはいえず、利便性という面で課題を残してい
る。また構成部材である柱として3種類を必要とするの
で、構成部材の簡素化(特に共通化)という面でも課題
を残している。
【0006】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
で、その主目的は、同一設置面積において、従来の柱構
造からなる立体構築物よりも一層大きな利用空間を得る
ことができる、改良された組立及び載置式立体構築物を
提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、水平横方向及び水平
縦方向への面積の拡大はもとより、上方への拡大も容易
である、改良された組立及び載置式立体構築物を提供す
ることである。
【0008】本発明の更に他の目的は、構成部材が著し
く簡素化されることによって、構成部材の製作が一層効
率的に遂行されるので、全体の組立時間が著しく短縮さ
れ、したがって構築費用が更に安価となる、改良された
組立及び載置式立体構築物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、分離自
在に組み立てられ、実質上平坦な表面上に載置される立
体構築物にして、所定の幅をもって水平方向に所定の長
さ延在するところの、該表面上に載置される基部と、該
基部から実質上鉛直上方に延びかつ該幅方向の厚さを規
定する両側面と該水平方向の長さを規定する両端面とを
有する直立部とを備え、それぞれコンクリートから一体
に成形された複数個の直立支持部材を含み、該直立支持
部材の各々の該基部の幅は該直立部の厚さよりも広い幅
を有するよう形成され、該直立支持部材の各々は、水平
横方向及び該水平横方向に直交する水平縦方向にそれぞ
れ相互に間隔を置いて配置され、該水平横方向に相互に
隣合う該直立支持部材の各々は、各々の該直立部の一端
面同士が相互に向き合わされて該水平横方向に一定の間
隔を置いて配置されると共に1個の横梁部材により分離
自在に連結され、該横梁部材は、該水平横方向に相互に
向き合わされた該直立支持部材の各々の該直立部の該一
端面、における上端部間を連結するよう配置され、該水
平縦方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、各々
の該直立部の一側面同士が相互に向き合わされて該水平
縦方向に一定の間隔を置いて配置されると共に連結手段
により相互に分離自在に連結され、 該直立支持部材の各
々は実質上同一の構成を有し、 該直立支持部材の各々の
該一端面は、該直立部の該一端面及び該基部の一端面に
より規定され、該直立支持部材の各々の他端面は、該直
立部の他端面及び該基部の他端面により規定され、 該直
立支持部材の各々の該一端面であって、該直立部の該一
端面における少なくとも該上端部を除く下方の部分に
は、該直立部の該上端部における該一端面、及び該基部
の該一端面、の各々から該直立支持部材の各々の該他端
面方向に凹むような凹部が形成されている、ことを特徴
とする、立体構築物、が提供される。
【0010】本発明による上記立体構築物において、直
立支持部材の各々は、コンクリートから一体に成形され
ており、前記従来の柱構造に対して壁構造をなしている
といえる。そして、直立支持部材の各々は、各々の直立
部の一端面同士が水平横方向に向き合わされる形態で配
置されかつ横梁部材により分離自在に連結される。また
各々の直立部の一側面同士が水平縦方向に向き合わされ
る形態で配置され、かつ連結手段により分離自在に連結
される。上記構成を有する本発明の立体構築物と上記従
来の立体構築物とが、それぞれ同じ設置面積を有するも
のとして、本発明における直立支持部材を角部の各々及
び辺部の各々に使用した場合には、従来の角部柱の各々
に対し水平横方向に隣接した辺部柱(出入口側の辺部
柱)及び中央部柱の全てを無くすことができる。しか
も、直立支持部材の各々の水平横方向の長さを、角部柱
の各々から対応する該辺部柱までの水平横方向の長さ、
及び他の辺部柱の各々から対応する中央部柱までの水平
横方向の長さ、のいずれより短くすることができる。こ
のことは、直立支持部材の各々がコンクリート製の壁構
造をなしていることに起因するものである。
【0011】したがって本発明による上記立体構築物に
よれば、従来のように多数の柱を必要とせず、特に内部
空間のうち、中央部付近の空間に位置する柱を無くすこ
とができるので、同一設置面積において、従来より一層
大きな利用空間を得ることができ、利便性が一層向上す
る。この立体構築物を駐車場として利用した場合には、
出入りの運転操作が従来よりも容易となる。また内部で
フォークリフト等の作業車が作業をするような倉庫等に
利用した場合には、その運行及び作業が従来よりも容易
となり、作業効率が向上する。
【0012】本発明における立体構築物においては、ま
た、水平横方向及び水平縦方向への面積の拡大は、直立
支持部材の水平横方向への配列数及び水平縦方向への配
列数を増やすことにより容易に対応できる。更に上方へ
の面積の拡大、すなわち3階、4階・・・と高さを増や
す場合には、各直立支持部材の高さを、所望の階数に応
じて増やすことにより対応できる。この対応は、直立支
持部材の各々がコンクリートから一体に成形されること
により容易に遂行される。この場合、上記横梁部材及び
上記連結手段は、構築する階数に応じて、適宜増大され
る。
【0013】本発明における立体構築物においてはま
た、従来における複数種の柱に代えて一種類の上記直立
支持部材が使用され、しかも直立支持部材の各々はコン
クリートから一体に成形されるので、多数の鋼板を溶接
することにより製作されていた従来の柱構造に較べて、
構成部材が著しく簡略化され、かつ構成部材の製作が従
来よりも効率的に遂行される。更に、直立支持部材の各
々間は、横梁部材及び連結手段により分離自在に連結さ
れるので、組立及び分解時間が極めて短く、分解後、各
構成部材を再利用することができる。
【0014】更に直立支持部材の各々がコンクリート
(例えばプレキャストコンクリート)から一体に成形さ
れることに起因して、型枠(フォーム)を構築現場に持
ち込み、直立支持部材の各々を、その場で製造すること
ができる。その結果、運搬費等の費用負担を軽減するこ
とができ、構築費用を節減することができる。また、本
発明による立体構築物は、基礎工事を必要としない等、
載置式の多くのメリットをも合わせ有している。
【0015】
【0016】本発明における立体構築物においてはま
た、該直立支持部材の各々の一端面は、該直立部の該一
端面及び該基部の一端面により規定され、該直立支持部
材の各々の他端面は、該直立部の他端面及び該基部の他
端面により規定され、該直立支持部材の各々の該一端面
であって、該直立部の該一端面における少なくとも該上
端部を除く下方の部分には、該直立部の該上端部におけ
る該一端面、及び該基部の該一端面、の各々から該直立
支持部材の各々の該他端面方向に凹むような凹部が形成
されている。この構成によれば、内部空間における中央
部に面した直立支持部材の各々の一端面が、該中央部が
広くなる方向に凹んでいるので、その分、利用空間が拡
大され、利便性が一層向上する。具体的には、この立体
構築物を駐車場として利用した場合には、駐車した自動
車の、該直立支持部材に面したドアの開閉による干渉が
防止され、乗降も容易となる。
【0017】本発明における立体構築物においてはま
た、直立支持部材の各々がコンクリートから一体に成形
されることに加えて更に共通部品から構成される(直立
支持部材の各々は実質上同一の構成を有している)
で、直立支持部材各々の製作が効率的に遂行され、立体
構築物全体の組立時間、したがって施工期間が著しく短
縮される。これにより構築費用が一層安価となる。
【0018】
【0019】
【0020】本発明による立体構築物のその他の特徴
は、以下の記載及び図面によって明らかにされるであろ
う。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従って構成された組立及び載置式立体構築物の実施
形態について詳細に説明する。先ず、図1〜図3を参照
して立体構築物2の全体構成を概略的に説明する。2階
式立体駐車場に適用される立体構築物2は全体として直
方体形状に分離自在に組み立てられ、地表面でよい実質
上平坦な表面上に載置される。4及び6はコンクリート
から一体に成形された直立支持部材であって、それぞれ
実質上同一の構成を有している。直立支持部材4及び6
は、それぞれ、水平横方向に間隔を置いて配置されると
共に、水平横方向に直交する方向である水平縦方向に間
隔を置いて配置されている。なお、この明細書におい
て、水平横方向とは、立体構築物2の幅方向(図1及び
図2の略左上−右下方向)、水平縦方向とは立体構築物
2の長手方向(図1及び図2の略左下−右上方向)を意
味するものとする。以下、「水平横方向」は「横方
向」、「水平縦方向」は「縦方向」、とそれぞれ略称す
る。
【0022】直立支持部材4と6との横方向間隔は、そ
れぞれ実質上同一であり、直立支持部材4の各々の縦方
向間隔及び直立支持部材6の各々の縦方向間隔はそれぞ
れ実質上同一である。直立支持部材4と6との横方向に
対向する上端部間は、それぞれ1個の横梁部材8により
分離自在に連結されている。直立支持部材4の各々の縦
方向に対向する上端部間はそれぞれ2個の縦梁部材10
及び12により分離自在に連結されている。直立支持部
材6の各々の縦方向に対向する上端部間はそれぞれ2個
の縦梁部材14及び16により分離自在に連結されてい
る。横梁部材8の各々は相互に3個の縦梁部材18、2
0及び22により分離自在に連結されている。これらの
各梁部材8〜22は全てH型鋼から形成されている。
【0023】相互に隣接する直立支持部材4の各々の下
端とそれらを連結する縦梁部材10の下端中央との間
は、ブレース部材24及び26により分離自在に連結さ
れている。また直立支持部材4の各々の下端間は2個の
ブレース部材28及び30により分離自在に連結されて
いる。他方、相互に隣接する直立支持部材6の各々の下
端とそれらを連結する縦梁部材14の下端中央との間
は、ブレース部材32及び34により分離自在に連結さ
れている。また直立支持部材6の各々の下端間は2個の
ブレース部材36及び38により分離自在に連結されて
いる。なお内側に配置されているブレース部材30及び
38は駐車する自動車の車輪のストッパとしても機能し
うる。上記横梁部材8の各々は直立支持部材4と6とを
連結する梁手段を構成し、上記各縦梁部材10〜16、
各ブレース部材24〜38は、直立支持部材4と6とを
連結する連結手段を構成する。
【0024】直立支持部材4及び6の各々、横梁部材8
の各々及び縦梁部材10〜22の各々の上面は実質上同
一水平面上に位置付けられ、そしてそれらの上面には2
階のフロア40が分離自在に装着される。フロア40の
実質上矩形をなす周縁部には直立した囲い(壁)42が
設けられている。フロア40は、それぞれ複数個の、角
部フロアパネル部材44、辺部フロアパネル部材46及
び中央部フロアパネル部材48から構成されている。各
フロアパネル部材44〜48はそれぞれ実質上矩形をな
すと共にコンクリートから一体に成形されている。各角
部フロアパネル部材44の二つの辺部には、直立した囲
い44aが一体に設けられている。また各辺部プレート
部材46の一つの辺部には、直立した囲い46aが一体
に設けられている。なお、図示はしていないが、中央部
フロアパネル部材48及び辺部フロアパネル部材46の
一部は、それ自体は周知のチェッカープレートパネル、
エキスパンドメタルパネル等から構成することもでき
る。
【0025】図1に示す立体構築物2には、フロア40
と地表面とを結ぶ斜路構造体300が設けられている
(図1の2点鎖線参照)。斜路構造体300は、自動車
がフロア40により規定される2階に昇降するために使
用される。斜路構造体300が配置される辺部プレート
部材46の囲い46aは、除去される。
【0026】次に、図4〜図7を参照して、直立支持部
材について説明する。直立支持部材4及び6は実質上同
一の構成を有しているので、ここでは代表して直立支持
部材4について説明する。コンクリート(この実施形態
ではプレキャストコンクリート)から一体に成形された
直立支持部材4は、所定の幅をもって水平方向に所定の
長さ延在しかつ地表面でよい表面上へ載置される底面P
を有する基部50と、基部50から実質上鉛直上方に延
びる直立部52とを有している。直立部52は、図4に
示すように正面から見て略矩形をなし、更に全体が略同
一の厚さを有している。基部52の底面Pは平坦な水平
面に形成されている。基部50はまた、図7に示すよう
に上面から見て細長い矩形をなしている。
【0027】直立部52の一端面52aの上端部には該
一端面から外方に延びる片持梁部54が一体に成形され
ている。この一端面52aの上下方向中間部は直立して
おり、この直立した中間部と片持梁部54の間及び該中
間部と基部50との間はそれぞれ湾曲部により接続され
ている(図4参照)。図4から明らかなように、上記一
端面52aの上下方向中間部は、他端面52b方向に凹
む凹部53を形成している。図8をも参照して、片持梁
部54の先端部は上記横梁部材8との連結部をなし、該
先端部の上部には鉛直面54aが形成され、この鉛直面
54aの下端には端面54aから外方に延びる水平面5
4bが形成されている。そして該先端上部内には8個の
それ自体は周知の袋ねじ56が埋め込まれている。直立
部52の他端面52bは鉛直面をなし、また上面52c
は水平面をなす。直立部52の厚さを規定する側面52
d及び52eは、相互に平行な、実質上平坦な鉛直面か
らなる。
【0028】直立部52の中央部にはX形の筋交い部5
8が形成されている。この筋交い部58は、側面52d
から52eに抜けるよう形成された4個の三角形状の貫
通孔59から規定されている。なお図示はされていない
が、直立支持部材4をコンクリートで成形するに際して
は、当業者には周知の如くその内部の要所に鉄筋が配置
される。この筋交い部58内の要所にも鉄筋が配置され
ている。なお直立部52の中央部に、X形の筋交い部5
8を形成することに代えて、3個の貫通孔から規定され
る逆V形筋交い部、4角形あるいは円形の貫通孔等を形
成する、等の実施形態(いずれも図示せず)もある。
【0029】図9をも参照して、直立部52の側面52
d及び52eのそれぞれの上端部2か所には、前記縦梁
部材10及び12との連結部が形成されている。これら
の連結部にはそれぞれ6個の、前記と同様な構成を有す
る袋ねじ56が埋め込まれている。直立部52の側面5
2d及び52eのそれぞれの下端部1か所には、前記ブ
レース部材24又は26との連結部が形成されている。
これらの連結部にはそれぞれ6個の、前記と同様な袋ね
じ56が埋め込まれている。
【0030】基部50は直立部52の厚さTより広い幅
Wを有している(図7参照)。基部50の両側部には、
それぞれ複数の貫通孔50aが間隔を置いて、その上面
から底面Pに抜けるよう形成されている。各貫通孔50
aの直径は下方に向かうに従って拡大されている。直立
支持部材4の基部50が載置される表面(コンクリー
ト、アスファルト等)が均一でない場合、あるいは勾配
のある場合等において、これらの貫通孔50aを通して
セメントモルタル等の結合材料をグラウトし、あるいは
水ガラス等の薬液を注入することができる。これにより
基部50の底面Pと表面との隙間が前記材料により充填
されるので、直立支持部材4が安定して水平に載置さ
れ、かつ地盤の強さが増大される。また高さの調整も可
能となる。
【0031】基部50の両側部にはまた2個の貫通孔5
1が間隔を置いて、その上面から底面Pに抜けるよう形
成されている。各貫通孔51と基部50の対応する側部
の側縁との間には、該上面から底面Pに抜けるスリット
51aが形成されている。これらの貫通孔51及びスリ
ット51aは前記したブレース部材28及び30との連
結部をなす。
【0032】以上のように構成された直立支持部材4及
び6の各対は、各々の直立部52の一端面52aが相互
に向き合わされて横方向に一定の間隔を置いて配置され
る。また直立支持部材4の各々及び直立支持部材6の各
々は、各々の直立部52の一側面52eと52dとが相
互に向き合わされて縦方向に一定の間隔を置いて配置さ
れる。図1から明らかなように、縦方向の両端に配置さ
れた直立支持部材4及び6は、立体構築物2の角部直立
支持部材を構成する。また、角部直立支持部材4及び6
間にそれぞれ縦方向に間隔を置いて配置された他の直立
支持部材4及び6の各対は、辺部直立支持部材を構成す
る。
【0033】図3と共に図8を参照して、横梁部材8の
一端には矩形の連結板8aが固着され、連結板8aの、
H型鋼の垂直部8bによって分けられる両側部には、そ
れぞれ4個の連結孔8cが形成されている。横梁部材8
の一端は、そのH型鋼の下端水平部8dが直立支持部材
4の片持梁部54の水平面54b上に載置され、連結板
8aが直立面54aに当接された状態で、ボルトBによ
り片持梁部54に分離自在に連結される。横梁部材8の
他端も実質上同一の構成をなし、前記と同様にして直立
支持部材6の片持梁部54に分離自在に連結される。上
記のように、各直立支持部材4及び6に片持梁部54が
形成されることにより、横梁部材8の長さを短縮して強
度アップを図ることができる。
【0034】図3と共に図9を参照して、直立支持部材
4の各々の上端部間を連結する縦梁部材10の一端に
は、矩形の連結板10aが固着され、連結板10aの、
H型鋼の垂直部10bによって分けられる両側部には、
それぞれ4個の連結孔10cが形成されている。縦梁部
材10の一端は、その連結板10aが対応する側面52
d又は52eに当接した状態でボルトBにより、側面5
2d又は52eに分離自在に連結される。縦梁部材10
の他端も実質上同一の構成をなし、前記と同様にして他
の直立支持部材4の側面52e又は52dに分離自在に
連結される。他の縦梁部材12も同様にして直立支持部
材4間に連結される。更に他の縦梁部材14及び16も
同様にして直立支持部材6間に分離自在に連結される。
【0035】図3を参照して、縦方向に配列された直立
支持部材4の各々間は、それぞれ2個のブレース部材2
8及び30の各々によって分離自在に連結される。ブレ
ース部材28及び30の各々は角形断面の棒部材からな
る。ブレース部材28の各々の両端には円形の頭部28
aが形成され、ブレース部材30の各々の両端には円形
の頭部30aが形成されている。直立支持部材4の各々
の基部50の貫通孔51内に、対応するブレース部材2
8及び30の頭部28a及び30aが上方から嵌合され
る。貫通孔51の各々のスリット51aに棒部材の角形
部が嵌合される。縦方向に配列された直立支持部材6の
各々間も、それぞれ前記ブレース部材28及び30と実
質上同一の構成を有する2個のブレース部材36及び3
8により同様に分離自在に連結される。
【0036】相互に隣接する直立支持部材4の各々の下
端とそれらを連結する縦梁部材10の下端中央との間
は、ブレース部材24及び26により分離自在に連結さ
れている。ブレース部材24及び26の各々は丸形断面
の棒部材からなる。ブレース部材24の各々の両端には
連結板24a及び24bが固着され、ブレース部材26
の各々の両端には連結板26a及び26bが固着されて
いる。ブレース部材24及び26の各々の上端の連結板
24a及び26aは、対応する縦梁部材10の下端中央
に分離自在に連結され、ブレース部材24及び26の各
々の下端の連結板24b及び26bは、対応する直立支
持部材4の下端に設けられた上記連結部に分離自在に連
結される。
【0037】相互に隣接する直立支持部材6の各々の下
端とそれらを連結する縦梁部材16の下端中央との間
は、ブレース部材32及び34により分離自在に連結さ
れている。ブレース部材32及び34の各々は、前記ブ
レース部材24及び26と実質上同一の構成を有してい
る。したがって、各ブレース部材32及び34の各々
と、対応する縦梁部材16及び直立支持部材6との連
結、は前記と同様に遂行される。
【0038】図10に示す直立支持部材は、横方向に3
個以上の直立支持部材が相互に間隔を置いて配列された
立体構築物において、横方向両端に配列された直立支持
部材4及び6の各々間に配列された直立支持部材60の
形態を示している。直立支持部材60における直立部5
2の両端面の上端部には、それぞれの端面外方に延びる
片持梁部54が一体に形成されている。そして各片持梁
部54の先端には横梁部材8の対応する一端がそれぞれ
分離自在に連結される。その他の構成は、図4〜図7に
示す前記直立支持部材4と実質上同一であるので、説明
は省略する。
【0039】図11は、図1及び図2に示す前記立体構
築物2の更に他の形態である立体構築物70を示す。こ
の立体構築物70はフロア40を上下方向に間隔を置い
て二つ備えており、3階式である。図2と図11とを比
較すことにより容易に理解されるように、立体構築物7
0は立体構築物2を2段重ねしたような形態をなす。立
体構築物70には直立支持部材72及び74が使用され
ている。この直立支持部材72及び74は実質上同一の
構成を有している。
【0040】図12には直立支持部材72が示されてい
る。図12に示す直立支持部材72と図4〜図7に示す
直立支持部材4と比較することにより容易に理解される
ように、直立支持部材72は、直立支持部材4の上に直
立部52を積み上げたような構成を有している。直立部
52の高さは3階式に適合するよう規定され、直立部5
2の一端面52aの上端部及び上下方向中間部に上記と
同様な片持梁部54が一体に形成されている。直立部5
2の上方位置及び下方位置に、それぞれ前記したような
筋交い部58が形成されている。すなわち直立支持部材
72(及び74)の基本的構成は直立支持部材4と実質
上同一である。横方向に隣合う直立支持部材72及び7
4の各片持梁部54間は、それぞれ横梁部材8により連
結される。また縦方向に隣合う直立支持部材72の向き
合った側面の上端間及び中間部間、縦方向に隣合う直立
支持部材74の向き合った側面の上端間及び中間部間
は、それぞれ上記と同様な各縦梁部材により連結される
(図11参照)。横梁部材8の各々間もそれぞれ先に説
明したと同様な各縦梁部材により連結される。直立支持
部材72及び74の各々の上下方向中間部に2階用フロ
ア40が形成され、直立支持部材72及び74の各々の
上端部に3階用フロア40が形成される。その他の構成
は前記構築物2と実質上同一である。なお図示はされて
いないが、構築物70を駐車場として使用する場合に
は、2階用フロア40と地表面との間に斜路構造体が設
置され、更に2階用フロア40と3階用のフロア40と
の間、あるいは3階用のフロア40と地表面との間に斜
路構造体が設置される。
【0041】図13に示す直立支持部材は、横方向に3
個以上の直立支持部材が相互に間隔を置いて配列された
立体構築物(図示せず)において、横方向両端に配列さ
れた直立支持部材72及び74の各々間に配列された直
立支持部材76の形態を示している。図13に示す直立
支持部材76における直立部52の両端面の上端部及び
中間部には、それぞれの端面外方に延びる片持梁部54
が一体に成形されている。そして各片持梁部54の先端
には横梁部材8の対応する一端がそれぞれ分離自在に連
結される。その他の構成は、図12に示す前記直立支持
部材72と実質上同一である。直立支持部材76は縦方
向にも複数個配列され、それらは実質上同一の構成を有
する。
【0042】図14は、図1及び図2に示す前記立体構
築物2の更に他の形態である立体構築物100を示す。
立体構築物100の基本的構成及びレイアウトは、上記
立体構築物2と実質上同一である。先ず、立体構築物1
00の概要を説明する。立体構築物100は全体として
直方体形状に分離自在に組み立てられ、地表面でよい実
質上平坦な表面上に載置される。104及び106はコ
ンクリートから一体に成形された直立支持部材である。
直立支持部材104及び106の横方向及び縦方向の配
列の形態は上記直立支持部材4及び6のそれと実質上同
一である。直立支持部材104と106の各々との横方
向に対向する上端面間は、それぞれ1個の横梁部材10
8(梁手段を構成する)により分離自在に連結されてい
る。直立支持部材104の各々間はそれぞれサイドブレ
ース部材110及びベースブレース部材112(連結手
段を構成する)により分離自在に連結されている。また
直立支持部材106の各々間はそれぞれサイドブレース
部材114及びベースブレース部材116により分離自
在に連結されている。横梁部材108の各々の長手方向
中央部間は、それぞれ1個の縦梁部材118により分離
自在に連結されている。縦梁部材118の各々の横方向
両側の領域において、それぞれ縦方向に対向する、横梁
部材108の各々及び直立支持部材104の各々間、及
び横梁部材108の各々及び直立支持部材106の各々
間は、それぞれ上面からみてX形に交叉するような2個
のブレースロッド120及び122により分離自在に連
結されている。上記横梁部材108及び縦梁部材118
の各々はH型鋼から形成されている。
【0043】直立支持部材104、106及び横梁部材
108の各々の上面は実質上同一水平面上に位置付けら
れる。横梁部材108の各々の上面と横梁部材108の
各々により連結された直立支持部材104及び106の
各々の上面とによって、横方向に延在する水平載置面が
それぞれ形成される。そして各水平載置面上には2階の
フロア140が分離自在に装着される。フロア140の
実質上矩形をなす周縁部には直立した囲い142が設け
られている。フロア140は複数個のフロアパネル部材
144から構成されている。直立した囲い142は、複
数個のサイドパネル部材146から構成されている。
【0044】次に、図15〜図17を参照して、直立支
持部材104及び106について説明する。直立支持部
材104及び106は実質上同一の構成を有しているの
で、それらを代表して直立支持部材104について説明
する。直立支持部材104は、所定の幅WBをもって水
平方向に所定の長さLB延在するところの、上記表面上
に載置される基部150と、基部150から実質上鉛直
上方に延びかつ上記幅方向の厚さTMを規定する両側面
152及び154と水平方向の長さを規定する両端面1
56及び158とを有する直立部160とを備えてい
る。直立部160は平坦で水平な上面162を有してい
る。基部150は、上面から見て細長い形状をなし、ま
たその底面Pは平坦な水平面に形成されている。
【0045】直立部160の一端面156の上端部は鉛
直面156aをなしている。基部150の一端面150
aは鉛直面156aの延長上に位置付けられている。直
立部160の他端面158と基部150の他端面150
bとは同一鉛直面上に位置付けられている。直立部16
0の一端面156における鉛直面156aを除く下方の
部分には、鉛直面156a及び基部150の一端面15
0aの各々から他端面158の方向に長さL1だけ凹む
ような凹部164が形成されている。凹部164の下方
部分は鉛直面156bをなし、鉛直面156bの上端と
鉛直面156aの下端とは曲面156cにより接続され
ている。直立部160の上記鉛直面156aには、該面
から垂直に外方に突出するようなガセットプレート16
6が一体に設けられている。直立部160は厚さTMを
有するが、その上端部においてはそれより大きな厚さT
Uを有している。直立部160の両側面152及び15
4は、いずれの厚さの部分も相互に平行な鉛直面からな
る。直立部160の略中央部には円形の貫通孔168が
形成されている。直立支持部材104はコンクリートで
一体に成形されているが、その内部の要所には鉄筋が配
置されている。なお基部150の幅WBは、直立部16
0の厚さTM及びTUよりも大きく規定されている。
【0046】以上のように構成された直立支持部材10
4及び106の各対は、各々の直立部160の一端面1
56が相互に向き合わされて横方向に一定の間隔を置い
て配置される。また直立支持部材104の各々及び直立
支持部材106の各々は、各々の直立部160の一側面
152と154が相互に向き合わされて縦方向に一定の
間隔を置いて配置される。図14から明らかなように、
縦方向の両端に配置された直立支持部材104及び10
6は、立体構築物100の角部直立支持部材を構成す
る。また、角部直立支持部材104及び106間にそれ
ぞれ縦方向に間隔を置いて配置された他の直立支持部材
104及び106の各対は、辺部直立支持部材を構成す
る。
【0047】図18を参照して、横梁部材108の一端
には鉛直方向に延在するような矩形の板170が固着さ
れ、板170の鉛直面には、該面から垂直に外方に突出
するようなガセットプレート172が一体に固着されて
いる。直立支持部材104の直立部160のガセットプ
レート166と横梁部材108の一端のガセットプレー
ト172とが2枚の連結板174を介して分離自在に連
結されることにより、横梁部材108の一端と直立支持
部材104の一端面156の上端面156aとが連結さ
れる。横梁部材108の他端も実質上同一の構成をな
し、前記と同様にして直立支持部材6の一端面156の
上端面156aに分離自在に連結される。以上のように
して横梁部材108により相互に連結された直立支持部
材104と106との対が複数対形成される。
【0048】図19を参照して、横梁部材108の長手
方向中央部の両側には、ガセットプレート176が固着
されている。縦梁部材118の一端の垂直部118aと
ガセットプレート176の一方とが2個の連結板178
を介して分離自在に連結されることにより、縦梁部材1
18の一端と横梁部材108とが連結される。同様にし
て縦梁部材118の他端と他の横梁部材108とが分離
自在に連結される。ブレースロッド120の各々の一端
は横梁部材108に離脱自在に連結され、図示しない他
端は、それぞれ直立支持部材104及び106の上端部
の一側面に分離自在に連結される。上記ブレースロッド
122の各々の連結も同様にして行なわれる。ブレース
ロッド120及び122は図示しないターンバックルを
備えている。
【0049】図20を参照して、ベースブレース部材1
12は実質上矩形をなし、コンクリートから一体に成形
されている。ベースブレース部材112の一端は、直立
支持部材104の基部150の一側部に2個のL形連結
板180を介して分離自在に連結され、図示しない他端
は、他の直立支持部材104の基部150の一側部に、
同様にして分離自在に連結される。上記ベースブレース
部材116も実質上同一の構成を有し、同様にして、直
立支持部材106間に分離自在に連結される。ベースブ
レース部材112及び116は、それぞれ自動車の車輪
のストッパの機能をもたせることができる。
【0050】図21を参照して、サイドブレース部材1
10は実質上矩形をなし、コンクリートから一体に成形
されている。サイドブレース部材110の一端は直立支
持部材104の上記他端面158に2個のL形連結板1
82を介して分離自在に連結され、図示しない他端は、
他の直立支持部材104の上記他端面158に、同様に
して分離自在に連結される。上記サイドブレース部材1
14も実質上同一の構成を有し、同様にして、直立支持
部材106間に分離自在に連結される。
【0051】図22を参照して、フロアパネル部材14
4は、平面形状が実質上矩形をなすと共に平坦な上面を
有し、コンクリートから一体に成形されている。フロア
パネル部材144の長手方向の下面の両端部には、それ
ぞれその一側から他側に延在する水平下面184が形成
されている。フロアパネル部材144にはまた、水平下
面184の各々の内側縁から下方に延びるフランジ部1
86が形成されている。フランジ部186は、フロアパ
ネル部材144の下面において、水平下面184の各々
を除く周縁部に、環状に連続して形成されている。フロ
アパネル部材144の両端面には、該面の各々から外方
に延びる水平部188と、水平部188の各々の先端か
ら鉛直下方に延びる係止部189とからなる連結プレー
ト部材190がそれぞれ一体に設けられている。
【0052】図23を参照して、上記したように、横梁
部材108の各々の上面と横梁部材108の各々により
相互に連結された直立支持部材104及び106の各々
の上面とによって、横方向に延在する水平載置面S(S
0、S1・・・)が形成される。立体構築物100の上
記レイアウトから明らかなように、水平載置面Sは実質
上同一水平面上にあって、縦方向に間隔を置いて複数
(横梁部材108と同数)形成される。フロアパネル部
材144の水平下面184の一方は相互に隣合う水平載
置面Sの一方の上に載置され、水平下面184の他方は
水平載置面Sの他方の上に載置される。図23におい
て、左側に位置する水平載置面S0は、立体構築物10
0の一端に位置付けられ、右側に位置する水平載置面S
1は、それに隣接して位置付けられた水平載置面を示し
ている。
【0053】先ず右側の水平載置面S1と、これに載置
される二つのフロアパネル部材144との連結部の構成
について説明する。水平載置面S1上には、フロアパネ
ル部材144の各々の一端面同士が相互に隙間を置いて
対向するよう載置される。水平載置面S1上の隙間に
は、直立支持部材104、横梁部材108及び直立支持
部材106にわたって連続して延在するチャンネル部材
200が固着されている。チャンネル部材200は、上
記縦方向に間隔を置いて向き合った一対の鉛直部202
と鉛直部202の各々の下端を連結する水平底部204
とからなり、水平底部204が水平載置面S1に固着さ
れる。水平底部204には、内周面に雌ねじが形成され
た円筒状のナット部材206が複数個、直立して固定さ
れている(図19参照)。
【0054】フロアパネル部材144の各々の水平部1
88は、チャンネル部材200の対応する鉛直部202
の上方に間隔を置いて位置し、また各々の係止部189
は、対応する鉛直部202の内側面との間に隙間を置い
て位置付けられる。チャンネル部材200に沿って延在
する細長い矩形のプレート208(カバープレート手段
を構成する)が、相互に対向する水平部188の各々の
上面に跨がって配置されかつ水平部188の各々にボル
トにより分離自在に連結されている。またプレート20
8は、ボルト210により、ナット部材206の各々に
対し分離自在に連結される。以上のようにして、フロア
パネル部材144の各々の両端部は、水平載置面S1に
分離自在に連結される。この状態において、フロアパネ
ル部材144の各々のフランジ部186は、直立支持部
材104又は106の上端部の対応する一側面、又は、
横梁部材108の上端部の対応する一側面、にそれぞれ
隙間を置いて対向するよう位置付けられる。係止部18
9の各々と、対応する鉛直部202との上記位置関係及
びフランジ部186と対応する上記側面との位置関係
は、フロアパネル部材144の各々と、対応する直立支
持部材104及び106、及び横梁部材108との間に
縦方向のある量の相対移動が生じた場合の拘束機能を有
し、相互の連結関係を強化する。
【0055】図23と共に図21を参照して、プレート
208には複数個の貫通孔212が形成されている。そ
してチャンネル部材200の上記横方向の少なくとも一
端部は、直立支持部材104又は106から該横方向に
突出し、突出した該一端部における水平底部202には
図示しない排水孔を含む排水手段が形成されている。排
水手段は、直立支持部材104又は106の上記他端面
158に沿って鉛直下方に延在する排水パイプ214を
含んでいる。上記貫通孔212からチャンネル部材20
0に流入した雨水等の液体は、排水パイプ214を介し
て円滑に排水される。
【0056】次に再び図23を参照して、左方の水平載
置面S0と、これに載置されるフロアパネル部材144
との関係について説明する。水平載置面S0の上には複
数のストッパユニット220(ストッパ手段を構成す
る)が設けられている。ストッパユニット220の各々
は、水平載置面S0から上記縦方向の外方に延び次いで
下方に折り曲がるような複数個の第一のフック222
と、水平載置面S0上において縦方向の内方に延び次い
で上方に折り曲がるような複数個の第二のフック224
とを含んでいる。フック222と224とは水平載置面
S0の幅方向(縦方向)に延在しかつ水平載置面S0の
長手方向(横方向)に間隔を置いて配置された複数個の
プレート226の各々の両端に一体に形成されている。
各プレート226間は水平載置面S0の長手方向に延在
する複数の連結プレート228を介して相互に一体に固
着される。フック224間は、水平載置面S0の長手方
向に延在する1本のロッド230(フック224の各々
を貫通している)を介して相互に一体に連結される。水
平載置面S0上に載置されたフロアパネル部材144の
上記係止部189は、フック224に間隔を置いて係止
されている。フロアパネル部材144のフランジ部18
6は、直立支持部材104又は106の上端部の対応す
る一側面、又は、横梁部材108の上端部の対応する一
側面、にそれぞれ隙間を置いて対向するよう位置付けら
れる。上記の構成は、フロアパネル部材144と、対応
する直立支持部材104及び106、及び横梁部材10
8との間に縦方向のある量の相対移動が生じた場合の拘
束機能を有し、相互の連結関係を強化する。なお、スト
ッパユニット220の各々は水平載置面S0に固着して
も、載置した状態でもよい。
【0057】図24を参照して、直立支持部材106の
他端面158の上端部には鉛直上方に延びるブラケット
240が複数個装着されている。側面(図24の左方)
から見て略矩形をなし、下端が湾曲している上記サイド
パネル部材146は、コンクリートから一体に成形され
ている。サイドパネル部材146の内側面にはブラケッ
ト242が複数個装着されている。サイドパネル部材1
46の各ブラケット242が直立支持部材106の対応
するブラケット240に分離自在に連結されることによ
り、サイドパネル部材146は直立支持部材106に支
持される。同様なブラケット240は、立体構築物10
0の縦方向両端に位置する横梁部材108の各々、他の
直立支持部材106及び104の同様な部位、立体構築
物100の横方向両端に位置するフロアパネル部材14
4の各々の一側面にも設けられ、これらの各ブラケット
240に、他のサイドパネル部材146の各々が上記と
同様にして分離自在に支持される。
【0058】
【実施例】次に図14に示す立体構築物100の好適な
実施例について説明する。図14〜図17を参照して、
縦方向の両端にはそれぞれ一対の角部直立支持部材10
4及び106が配置され、それらの間に4対の辺部直立
支持部材104及び106が配置される。実質上同一の
構成を有する角部及び辺部直立支持部材104及び10
6の各々における各部の寸法は次の通りである。
【0059】基部150の一端面150aから他端面1
50bまでの長さLB及び直立部160の上端部におけ
る一端面156aから他端面158までの長さLUはそ
れぞれ3,000mm、基部150の底面Pから直立部
160の上面までの高さHは2,700mm、基部15
0の幅WBは650mm、直立部160の上端部の厚さ
TUは400mm、直立部160の上端部を除く部分の
厚さTMは300mm、直立部160の一端面156a
及び基部150の一端面150aと共通の鉛直面(直立
支持部材の一端面を規定する)から凹部164の鉛直面
156bまでの深さL1は600mm、貫通孔168の
直径は1,600mmである。直立部160の上端部の
厚さがTUを有する領域は、直立部160の上面から下
方への長さL2と一端面156aから他端面158方向
への長さL3とにより規定される領域と、直立部160
の上面から下方への長さL4と、上記長さLUから上記
長さL3を引いた残りの長さとにより規定される領域と
からなる。上記長さL2は600mm、長さL3は20
0mm、長さL4は400mmである。
【0060】横梁部材108の各々はH型鋼から構成さ
れている。横梁部材108を構成するH型鋼の幅及び高
さは400mm、全長は8,800mmである。横梁部
材108によって相互に連結された直立支持部材104
及び106の各々の直立部160の一端面156a間の
横方向の間隔は9,000mm、直立支持部材104の
各々における幅方向の中心間の縦方向の間隔は5,50
0mm、直立支持部材106の各々における幅方向の中
心間の縦方向の間隔は5,500mmである。縦梁部材
118の各々もH型鋼から構成され、その幅は100m
m、高さは200mm、全長は5,090mmである。
ブレースロッド120及び122の各々はターンバック
ル付きの鋼製丸棒からなり、直径は13mmである。
【0061】サイドブレース部材110及び114の各
々の幅は1,300mm、長さは5,400mm、厚さ
は90mmである。ベースブレース部材112及び11
6の各々の幅は650mm、長さは4,830mm、厚
さは125mmである。フロアパネル部材144の各々
の幅は幅は1,480mm、長さは5,360mm、フ
ランジ部186を含む全厚さは300mm、フランジ部
186に囲まれた部位の厚さは75mmである。コーナ
部のそれを除くサイドパネル部材146の各々の幅(高
さ)は1,300mm、長さは5,475mmである。
上記各サイドブレース部材、ベースブレース部材、フロ
アパネル部材及びサイドパネル部材の各々は、コンクリ
ートから一体成形されている。
【0062】以上、本発明による組立及び載置式立体構
築物の実施の形態について説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸
脱することなく種々の変形あるいは修正が可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明による組立及び載置式立体構築物
によれば、同一設置面積において、従来の柱構造からな
る立体構築物よりも一層大きな利用空間を得ることがで
きるので、利便性が向上する。また、水平横方向及び水
平縦方向への面積の拡大はもとより、上方への拡大も比
較的低コストで容易に遂行できる。更に、構成部材が著
しく簡素化されることによって、構成部材の製作が一層
効率的に遂行されるので、立体構築物全体の組立時間が
著しく短縮され、したがって構築費用が更に安価とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組立及び載置式立体構築物の実施
の形態を示す斜視図。
【図2】図1に示す立体構築物の一部を破断して示す
図。
【図3】図2に示す立体構築物の一部を分解して示す
図。
【図4】図1に示す立体構築物に使用される直立支持部
材の正面図。
【図5】図4の左側面図。
【図6】図4の右側面図。
【図7】図4の上面図。
【図8】直立支持部材と横梁部材との連結部を示す分解
斜視図。
【図9】直立支持部材と縦梁部材との連結部を示す分解
斜視図。
【図10】直立支持部材の更に他の実施形態を示す正面
図。
【図11】本発明に係る組立及び載置式立体構築物の他
の実施形態を示す斜視図であって一部を破断して示す
図。
【図12】図11に示す立体構築物に使用される直立支
持部材の正面図。
【図13】図12に示す直立支持部材の他の実施形態を
示す正面図。
【図14】本発明に係る組立及び載置式立体構築物の更
に他の実施の形態を示す斜視図であって一部を破断して
示す図。
【図15】図14に示す立体構築物に使用される直立支
持部材の正面図。
【図16】図15の左側面図。
【図17】図15の上面図。
【図18】図14における直立支持部材と横梁部材との
連結部を示す拡大斜視図。
【図19】図14のA部拡大図。
【図20】図14のB部拡大図。
【図21】図14のC部拡大図。
【図22】図14に示す立体構築物に使用されるフロア
パネル部材の一部を破断して示す斜視図。
【図23】図14に示す立体構築物に使用されるフロア
パネル部材と横梁部材との連結状態を示す図であって、
図14において水平横方向から見た一部破断図。
【図24】図14に示す立体構築物に使用されるサイド
パネル部材と直立支持部材との連結状態を示す図であっ
て、図14において水平縦方向から見た一部省略図。
【符号の説明】
2、70及び100 立体構築物 4、6、72、76、104及び106 直立支持部材 8及び108 横梁部材 10、12、14、16、18、20、22及び118
縦梁部材 24、26、28、30、32、34、36及び38
ブレース部材 40及び140 フロア 42及び142 囲い 50及び150 基部 52及び160 直立部 53及び164 凹部 144 フロアパネル部材 200 チャンネル部材 202 ストッパユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/08 - 6/10 E04B 1/04 E04B 1/30 E04B 1/342 - 1/343

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離自在に組み立てられ、実質上平坦な
    表面上に載置される立体構築物にして、 所定の幅をもって水平方向に所定の長さ延在するところ
    の、該表面上に載置される基部と、該基部から実質上鉛
    直上方に延びかつ該幅方向の厚さを規定する両側面と該
    水平方向の長さを規定する両端面とを有する直立部とを
    備え、それぞれコンクリートから一体に成形された複数
    個の直立支持部材を含み、該直立支持部材の各々の該基
    部の幅は該直立部の厚さよりも広い幅を有するよう形成
    され、 該直立支持部材の各々は、水平横方向及び該水平横方向
    に直交する水平縦方向にそれぞれ相互に間隔を置いて配
    置され、 該水平横方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、
    各々の該直立部の一端面同士が相互に向き合わされて該
    水平横方向に一定の間隔を置いて配置されると共に1個
    の横梁部材により分離自在に連結され、該横梁部材は、
    該水平横方向に相互に向き合わされた該直立支持部材の
    各々の該直立部の該一端面、における上端部間を連結す
    るよう配置され、 該水平縦方向に相互に隣合う該直立支持部材の各々は、
    各々の該直立部の一側面同士が相互に向き合わされて該
    水平縦方向に一定の間隔を置いて配置されると共に連結
    手段により相互に分離自在に連結され、 該直立支持部材の各々は実質上同一の構成を有し、 該直立支持部材の各々の該一端面は、該直立部の該一端
    面及び該基部の一端面により規定され、該直立支持部材
    の各々の他端面は、該直立部の他端面及び該基部の他端
    面により規定され、 該直立支持部材の各々の該一端面であって、該直立部の
    該一端面における少なくとも該上端部を除く下方の部分
    には、該直立部の該上端部における該一端面、及び該基
    部の該一端面、の各々から該直立支持部材の各々の該他
    端面方向に凹むような凹部が形成されている、 ことを特徴とする、立体構築物。
  2. 【請求項2】 該横梁部材の上面と該横梁部材により連
    結された該直立部の各々の上面とによって、該水平横方
    向に延在する水平載置面が規定され、 該水平縦方向に間隔を置いて相互に隣合う該水平載置面
    間には、平面形状が実質上矩形をなすと共にコンクリー
    トから一体に成形された複数個のフロアパネル部材が載
    置され、該フロアパネル部材の各々は、少なくとも、該
    水平縦方向の両端に位置する該水平載置面を除く他の該
    水平載置面の各々に対して、分離自在に連結され、 該フロアパネル部材の各々の該水平縦方向の両端部に
    は、対応する該水平載置面上に載置される水平下面と、
    該水平下面の内側縁から下方に延びるフランジ部が形成
    され、 該フロアパネル部材の各々の該水平下面が対応する該水
    平載置面上に載置された状態において、該フロアパネル
    部材の各々の該フランジ部は、該直立支持部材の各々に
    おける該直立部の上端部の対応する一側面、及び、該横
    梁部材の上端部の対応する一側面、にそれぞれ隙間を置
    いて対向するよう位置付けられる、請求項記載の立体
    構築物。
  3. 【請求項3】 該水平縦方向の両端に位置する該水平載
    置面の各々上にはストッパ手段が配置され、 該ストッパ手段の各々は、該水平載置面の各々上から該
    水平縦方向の外方に延び次いで下方に折り曲がるような
    複数個の第一のフックと、該水平載置面の各々上におい
    て該水平縦方向の内方に延び次いで上方に折り曲がるよ
    うな複数個の第二のフックとを含み、 該両端部に位置する該水平載置面の各々上に載置された
    該フロアパネル部材の各々の一端面には、該第二のフッ
    クの各々の上端の上方を該水平縦方向の外側に向かって
    延びる水平部と、該水平部の各々の先端において、該第
    二のフックの各々に対し隙間を置いて係合するよう鉛直
    下方に延びる係止部とからなる連結プレート部材が設け
    られている、請求項記載の立体構築物。
  4. 【請求項4】 該水平縦方向の両端に位置する該水平載
    置面を除く他の該水平載置面の各々上には、該フロアパ
    ネル部材の各々の一端面同士が相互に隙間を置いて対向
    するよう載置され、 該他の水平載置面の各々上の該隙間には、該直立支持部
    材の一方から他方にわたって連続して延在しかつ該水平
    縦方向に間隔を置いて向き合った一対の鉛直部と該鉛直
    部の各々の下端を連結する水平底部とからなるチャンネ
    ル部材が配置されると共に該水平底部が該水平載置面に
    固着され、 該フロアパネル部材の各々において、該隙間を置いて相
    互に対向する該一端面の各々には、それぞれ、対応する
    該チャンネル部材の該鉛直部の各々の上端の上方を相互
    に近付く方向に延びる水平部と、該水平部の各々の先端
    において、該チャンネル部材の該鉛直部の各々の互いに
    対向する面との間に隙間を置いて鉛直下方に延びる係止
    部とからなる連結プレート部材が設けられ、相互に対向
    する該連結プレート部材の各々は、該連結プレート部材
    の各々の該水平部の上面に跨がって配置されかつ該チャ
    ンネル部材に沿って延在するカバープレート手段を介し
    て分離自在に連結され、 該カバープレート手段の各々は、対応する該チャンネル
    部材に分離自在に固着され、 該カバープレート手段の各々には複数個の貫通孔が形成
    され、該チャンネル部材の各々の該水平横方向の少なく
    とも一端部は、該直立支持部材の一方又は他方から該水
    平横方向に突出し、突出した該チャンネル部材の各々の
    該一端部における該水平底部には排水孔を含む排水手段
    が形成されている、請求項記載の立体構築物。
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