WO2006001222A1

WO2006001222A1 - 立体構築物

Info

Publication number: WO2006001222A1
Application number: PCT/JP2005/011100
Authority: WO
Inventors: Mitsuo Sasaki
Original assignee: Mitsuo Sasaki
Priority date: 2004-06-24
Filing date: 2005-06-10
Publication date: 2006-01-05
Also published as: JP3776918B2; JP2006009359A; TW200604411A

Abstract

立体構築物は、水平横方向及び水平縦方向にそれぞれ相互に間隔を置いて設置面上に設置される支柱と、水平横方向に隣り合う支柱間を連結する水平横梁と、水平縦方向に隣り合う水平横梁間を連結する水平縦梁とを備えている。支柱及び水平横梁はＰＣコンクリートから構成されている。支柱は受け部を備えている。受け部の各々には、内側空間を有するジョイント部材が戴置されかつ該内側空間からボルトにより締結される。水平横梁の両端部は、受け部に締結されたジョイント部材に戴置されかつ該内側空間からボルトにより締結される。

Description

明細書立体構築物

技術分野本発明は、水平横方向及び該水平横方向に直交する水平縦方向にそれぞれ相互に間隔を置いて設置面上に離脱自在に設置される支柱と、該水平横方向に対向する支柱間を離脱自在に連結する水平横梁と、該水平縦方向に対向する水平横梁間を離脱自在に連結する水平縦梁とを備えた立体構築物に関する。本発明に係る立体構築物は、例えば、立体駐車場、倉庫、工場、店舗等に適用される。背景技術本発明者は、先に、分離自在に組み立てられ、実質上平坦な表面上に載置される立体構築物を開発し、実用化している。この立体構築物は、特開平 0 9 — 0 7 8 8 7 1号公報に開示されているように、所定の幅をもつて水平方向に所定の長さ延在するところの、該表面上に載置される基部と、基部から鉛直上方に延びかつ該幅方向の厚さを規定する両側面と該水平方向の長さを規定する両端面とを有する直立部とを備え、それぞれ P Cコンクリートから一体に成形された複数個の直立支持部材を含んでいる。直立支持部材の各々は、水平横方向及び該水平横方向に直交する水平縦方向にそれぞれ相互に間隔を置いて配置される。該水平横方向に相互に隣り合う直立支持部材の各々は、各々の直立部の一端面同士が相互に向き合わされて該水平横方向に一定の間隔を置いて配置されると共に横梁部材により分離自在に連結される。該水平縦方向に相互に隣り合う直立支持部材の各々は、各々の直立部の一側面同士が相互に向き合わされて該水平縦方向に一定の間隔を置いて配置されると共に縦梁部材により相互に分離自在に連結される。該水平縦方向に相互に隣り合う横粱部材の各々は、縦梁部材により相互に分離自在に連結される。上記立体構築物によれば、それ以前の柱構造からなる立体構築物に対し、同一設置面積において、一層大きな利用空間を得ることができる、水平方向及ぴ上方への面積の拡大が容易である、全体の組立時間が短縮される、などの優れた効果が得られる。 P C コンクリート製の直立支持部材は、該水平縦方向における設置スペースの拡大には有効であるが、その反面、立体構築物の相互に対向する周縁から該水平横方向の内側に突出する量が、通常の柱よりも大きくなるので、その分、該水平横方向に相互に隣り合う直立支持部材の各々間のスペースが狭くなって使いにくくなるおそれがある。また、直立支持部材の各々間及び横梁部材の各々間を連結するために多数の縦梁部材が使用されるので、部品点数及び組付け工数が多くなり、コストの低減及び組立時間の短縮などにおいて、更なる改善の余地が残されている。更にはまた、縦梁部材の各々は H鋼により構成されると共に数多く使用されるのでコストが高くなるおそれがある。発明の開示本発明の目的は、内部空間を最大限に広くしてより使い易くすることを可能にする、改良された立体構築物を提供することである。本発明の他の目的は、構成部材の種類及び数並びに組付け工数を低減して、トータルコストの低減及ぴ組立時間の短縮を可能にする、改良された立体構築物を提供することである。

本発明の更に他の目的は、構成部材を簡素化することによって、構成部材の製作及び組立作業を容易にすると共に組立時間を短縮し、トータルコストの低減を可能にする、改良された立体構築物を提供することである。本発明の更に他の目的は、構成部材の多くを P Cコンクリートにより一体に形成することによって簡素化して組立時間を短縮すると共に、強度部材を可能な限り内蔵することによって所要の強度を確保し、更には外観を向上させることができる、改良された立体構築物を提供することである。本発明の更に他の目的は、それぞれ P Cコンクリートからなる支柱と水平横梁との連結を容易かつ強固に行うことを可能にし、しかも、地震など、不測の外力を受けた際、あるいは老朽化した際においても、水平横梁の落下を防止することができる、改良された立体構築物を提供することである。本発明の更に他の目的は、水平横方向及び水平縦方向への面積の拡大はもとより、上方への拡大も容易である、改良された立体構築物を提供することである。

本発明によれば、

水平横方向及ぴ該水平横方向に直交する水平縦方向にそれぞれ相互に間隔を置いて設置面上に離脱自在に設置される支柱と、該水平横方向に相互に隣り合う支柱間を離脱自在に連結する水平横梁と、該水平縦方向に相互に隣り合う水平横梁間を離脱自在に連結する水平縦梁手段とを備えた立体構築物において、

支柱の各々及び水平横梁の各々は P Cコンクリートから構成され、該水平横方向に対向する支柱の各々は、鉛直に延在する本体と、本体から該水平横方向の内側へ延び出す受け部を備え、受け部の各々には、外に開放された内側空間を有する金属製のジョイント部材が戴置されると共に該内側空間からポルトにより離脱自在に締結され、水平横梁の各々の両端部は、対応する支柱の受け部に締結されたジョイント部材に戴置されると共にジョイント部材の該内側空間からボルトにより離脱自在に締結される、

ことを特徴とする立体構築物、が提供される。水平縦梁手段の各々は P C コンクリートからなる 1個の水平縦梁から構成される、ことが好ましい。水平縦梁の各々は、両端に金属板が一体に配設されると共に、金属板の各々を、対応する水平横梁にボルトにより締結することにより、対応する水平横梁に離脱自在に違結される、ことが好ましい。該水平縦方向に相互に隣り合う支柱の各々のうちの片方又は両方の、該水平横方向における外側間は、 P Cコンクリートからなるフェンスュニットが離脱自在に連結され、フェンスュニットの各々の該水平横方向における内側と、対応する支柱の該外側との間には、外に開放された内側空間を有する連結金具が介在され、連結金具の各々は、対応する支柱の該外側に該内側空間からボルトにより離脱自在に締結され、フンスュニットの各々は、対応する連結金具に該内側空間からボルトにより離脱自在に締結される、ことが好ましい。フェンスユエットの各々には、鉄筋と、鉄筋と一体に配設された少なくとも 1組の X形ブレースとが內蔵されている、ことが好ましい。水平横梁の各々の上面は実質的に水平面上に位置付けられ、該水平縦方向に相互に隣り合う水平横梁の各々の上面間には、 P Cコンクリートからなるフロアパネルが戴置されると共にポルトにより離脱自在に締結されることが好ましい支柱の各々の下端及び上端のうち、少なくとも下端は金属板により覆われ、金属板は支柱の各々に内蔵された鉄筋に溶接により固着され、支柱の各々は、下端に配設された金属板を該設置面上にボルトにより離脱自在に締結することにより該設置面上に設置される、ことが好ましい。該水平横方向に相互に隣り合う支柱の各々の本体は、該水平横方向に対向する鉛直面を有し、該水平横方向に相互に隣り合う支柱の各々の受け部は、鉛直面の一部領域と、鉛直面の該一部領域における下端から同じ高さで該水平横方向の内側へ水平に延び出す水平上面と、水平上面に対し下方に間隔をおいた位置における鉛直面から該水平横方向の内側へ上方に傾斜して水平上面の先端よりも該水平横方向の内側に突出しかつ水平上面の先端よりも低い位置まで延び出す傾斜下面と、水平上面の先端から傾斜下面の先端まで該水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びる先端傾斜面とを備え、鉛直面の該一部領域、水平上面及び先端傾斜面には、それぞれ、複数のポルト締結用の雌ねじ穴の一端が開口している、ことが好ましい。支柱の各々の受け部における、鉛直面の該一部領域、水平上面及び先端傾斜面に、それぞれ一端が開口する雌ねじ穴の各々は、受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋の一端部に形成されている、ことが好ましい。ジョイント部材の各々は、鉛直に延在する鉛直外板と、鉛直外板に対し該水平横方向の内側に間隔をおいて鉛直にかつ平行に延在する鉛直内板と、鉛直外板の下端から該水平横方向の内側へ水平に延びる水平下板と、水平下板に対し鉛直上方に間隔をおいて鉛直内板の下端部から該水平横方向の内側へ水平にかつ平行に水平下板の先端よりも該水平横方向の内側に突出した位置まで延び出す水平上板と、水平下板の先端から該水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びる先端傾斜下板と、水平上板の先端から先端傾斜下板に対し間隔をおいて平行に該水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びる先端傾斜上板とを備え、鉛直外板、水平下板及び先端傾斜下板には、それぞれ、対応する受け部における、鉛直面の該一部領域、水平上面及び先端傾斜面に一端が開口する雌ねじ穴に対応して、複数のポルト揷入用の貫通穴が形成され、また鉛直内板、水平上板及ぴ先端傾斜上板には、それぞれ、複数のボルト揷入用の貫通穴が形成され、鉛直外板と鉛直内板との間、水平下板と水平上板との間、及び、先端傾斜下板と先端傾斜上板との間には、それぞれ、該内側空間が形成される、ことが好ましい。水平横梁の各々の両端部は、それぞれ、鉛直に延在する鉛直端面と、鉛直端面の下端から該水平横方向の内側へ水平に延びる水平下面と、水平下面における、該水平横方向の内側先端から該水平横方向の內側へ下方に傾斜して延びる傾斜下面とを備え、鉛直端面、水平下面及び傾斜下面には、それぞれ、対応するジョイント部材の、鉛直内板、水平上板及び先端傾斜上板に形成されたポルト揷入用の貫通穴に対応する、複数のボルト締結用の雌ねじ穴の一端が開口している、ことが好ましい。水平横梁の各々の両端部における、鉛直端面、水平下面及ぴ傾斜下面に、それぞれ一端が開口する雌ねじ穴の各々は、水平横梁に内蔵された鉄筋の一端部に形成されている、ことが好ましい。水平横梁の各々の両端部にはそれぞれ金属板が配設され、金属板の各々は、水平横梁の各々に内蔵された鉄筋に溶接により固着され、水平横梁の各々の両端部における、鉛直端面、水平下面及び傾斜下面は、それぞれ、該金属板の表面により規定される、ことが好ましい。ジョイント部材の各々は、鉛直外板、水平下板及び先端傾斜下板を、それぞれ、対応する受け部における、鉛直面の該一部領域、水平上面及び先端傾斜面に重合させて、ボルトを貫通穴を通して雌ねじ穴にねじ込んで締結することにより、対応する受け部に離脱自在に締結され、水平横梁の両端部は、両端部における、鉛直端面、水平下面及び傾斜下面を、それぞれ、対応するジョイ'ント部材の鉛直内板、水平上板及び先端傾斜上板に重合させて、ポルトを貫通穴を通して雌ねじ穴にねじ込んで締結することにより、ジョイント部材を介して対応する支柱の受け部に離脱自在に連結される、ことが好ましい。ジョイント部材の各々における、鉛直外板及び鉛直内板の、鉛直外板に対向する領域に形成された貫通穴の各々と、対応する支柱の受け部における、鉛直面の該一部領域に一端が開口する雌ねじ穴の各々と、水平横梁の、対応する鉛直端面に一端が開口する雌ねじ穴の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該水平横方向に延在する水平軸線上に配置される、ことが好ましい。支柱の各々の受け部における、鉛直面の該一部領域に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋の一端部に形成され、水平横梁の、対応する鉛直端面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該水平横梁に内蔵された鉄筋の一端部に形成され、該受け部を含む支柱に内蔵された該鉄筋の各々と、該水平横梁に内蔵された該鉄筋の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該水平軸線上を延在する、少なくとも該鉄筋の各々の一端部を含む直線領域を含んでいる、ことが好ましい。ジョイント部材の各々における、水平上板及び水平下板の、水平上板に対向する領域に形成された貫通穴の各々と、対応する支柱の受け部における、水平上面に一端が開口する雌ねじ穴のうち、水平下板の、水平上板に対向する領域に形成された貫通穴に対応する雌ねじ穴の各々と、水平横梁の、対応する水平下面に一端が開口する雌ねじ穴の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の鉛直軸線上に配置される、ことが好ましい。支柱の各々の受け部における、水平上面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋の一端部に形成され、水平横梁の、対応する水平下面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該水平横梁に内蔵された鉄筋の一端部に形成され、該受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋のうち、水平下板の、水平上板に対向する領域に形成された貫通穴に対応する雌ねじ穴が形成された鉄筋の各々と、該水平横梁に內蔵された該鉄筋の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該鉛直軸線上を延在する、少なくとも該鉄筋の各々の一端部を含む直線領域を含んでいる、ことが好ましい。ジョイント部材の各々における、先端傾斜下板及び先端傾斜上板に形成された貫通穴の各々と、対応する支柱の受け部における、先端傾斜面に一端が開口する雌ねじ穴の各々と、水平横梁の、対応する傾斜下面に一端が開口する雌ねじ穴の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の傾斜軸線上に配置される、ことが好ましい。支柱の各々の受け部における、先端傾斜面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋であって傾斜下面に沿って斜めに直線状に延在する鉄筋の一端部に形成され、水平横梁の、対応する傾斜下面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該水平横梁に内蔵された鉄筋であって斜めに直線状に延在する鉄筋の一端部に形成され、該受け部を含む支柱に内蔵された該鉄筋の各々と、該水平横梁に内蔵された該鉄筋の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該傾斜軸線上を延在する、少なくとも該鉄筋の各々の一端部を含む直線領域を含んでいる、ことが好ましい。図面の簡単な説明図 1 は、本発明による立体構築物の実施形態を、一部を省略して示す正面概略図である。

図 2は、図 1 に示す立体構築物に含まれる支柱、ジョイント部材及ぴ水平横梁の一部、を分解して示す斜視概略図である。

図 3は、図 2に示す構成要素にフェンスュニットを付加して示す分解正面概略図である。

図 4は、図 3に示す支柱の一部、ジョイント部材及び水平横梁の一部を鉄筋と共に示す斜視透視図である。

囪 5は、図 3に示す支柱の一部を鉄筋と共に透視して示す正面図である。図 6は、図 5に示す支柱の要部を図 5において右から見た側面透視図である。

図 7は、図 3に示すジョイント部材の正面図である。

図 8は、図 7に示すジョイント部材を図 7において右から見た側面図である。

図 9は、図 3に示す水平横梁の一部を鉄筋と共に透視して示す正面図である。

図 1 0は、図 9に示す水平横梁の平面透視図である。

図 1 1 は、図 9に示す水平横梁を図 9において左から見た図である。

図 1 2は、図 9の A部拡大図である。

図 1 3は、図 1 に示す立体構築物に含まれる支柱の一部、ジョイント部材及ぴ水平横梁の一部が相互に連結された状態を示す正面図であって、支柱の一部及び水平横梁の一部を鉄筋と共に透視して示す正面図である。図 1 4は、図 1 に示す立体構築物に含まれるフェンスュエツトを立体構築物の内側から見た図である。

図 1 5は、図 1 4に示すフェンスュニットを鉄筋と共に透視して示す図である。図 1 6は、図 1 5に示すフェンスュニットが連結金具を介して支柱に取り付けられた状態を示す側面図であって、鉄筋と共に透視して示す側面図である。

図. 1 7は、図 1 6に示すフェンスュニットにおいて、一対の雌ねじ部材が配設された状態を、図 1 6において上から見た図である。

図 1 8は、図 1 6に示す連結金具を図 1 6において右から見た図である。図 1 9は、図 1 8に示す連結金具を図 1 8において上から見た図である。図 2 0は、図 1 に示す立体構築物に含まれるフロアパネルが水平横梁上に取り付けられた状態の一部を示す平面図である。

図 2 1 は、図 2 0に示す水平横梁と、フロアパネルと、ボルトとを分解して示す図であって、図 2 0において下から見た図である。

図 2 2は、図 2 0の B— B矢視断面拡大図である。

図 2 3は、図 1 に示す立体構築物の完成状態を示す正面図（図 1 と同じ方向から見た正面図）であって、一部を断面で示す正面図である。

図 2 4は、図 2 3に示す立体構築物を透視状態で示す正面図である。図 2 5は、図 2 3に示す立体構築物を図 2 3において左から見た側面図であって、一部を省略して示す側面図である。

図 2 6は、図 2 5に示す立体構築物を透視状態で示す側面図である。図 2 7は、図 2 5に示す立体構築物の 2階部分を示す平面図であって、一部を断面で示す平面図である。

図 2 8は、図 2 5に示す立体構築物の 3階部分を示す平面図であって、一部を断面で示す平面図である。

図 2 9は、図 1 に示す立体構築物に自動車が駐車した状態を示す正面概略図であって、一部を省略して示す正面概略図である。

図 3 0は、本発明による立体構築物の他の実施形態を示す斜視概略図である。

図 3 1 は、本棻明による立体構築物の更に他の実施形態を示す斜視概略図である。発明を実施するための最良の形態以下、本発明に従って構成された立体構築物の好適な実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。先ず、図 1 を参照して、立体構築物 2 の全体構成を概略的に説明する。 3階式立体駐車場に適用される立体構築物 2は全体としてほぼ直方体形状に分離自在に組み立てられ、平坦な設置面 3上に設置される。立体構築物 2は、支柱 4及び 6 と、水平横梁 8 と、金属製のジョイント部材 1 0 と、水平縦梁、実施形態においては水平縦梁 1 2 と、フェンスュニット 1 4 と、連結金具 1 6及び 1 8 と、フロアパネル 2 0 とを備えている。支柱 4及び 6、水平横梁 8、水平縦梁 1 0 、フェンスユニット 1 4 、フロアパネル 2 0 は、それぞれ P C コンクリート（プレキャストコンクリート）から一体に成形されると共に、それぞれ複数個備えられている。支柱 4及び 6は、水平横方向及び該水平横方向に直交する水平縦方向にそれぞれ相互に間隔を置いて設置面 3上に直立して離脱自在に設置されている。水平横梁 8は、水平横方向に相互に隣り合う支柱 4及ぴ 6間を離脱自在に連結している。水平縦梁 1 2は、水平縦方向に相互に平行に隣り合う水平横梁 8 の各々間を離脱自在に連結している。なお、この明細書において、水平横方向とは、立体構築物 2 の幅方向である、図 1 において左右方向、水平縦方向とは、水平横方向に水平に直交する立体構築物 2の長手方向である、図 1 においてほぼ紙面の表裏方向を意味するものとする。水平横梁に相互に隣り合う支柱 4及び 6の水平横方向間隔は、それぞれ実質的に同一であり、支柱 4 の各々の水平縦方向間隔及び支柱 6 の各々の水平縦方向間隔はそれぞれ実質的に同一である。水平横方向に相互に隣り合う支柱 4及ぴ 6 の上下方向中央部間及び上端部間は、それぞれ、 1個の水平横梁 8により、ジョイント部材 1 0を介して離脱自在に連結されている。水平縦方向に相互に平行に隣り合う水平横梁 8の、水平横方向における中央部間は、それぞれ、 1個の水平縦梁 1 2により離脱自在に連結されている。それぞれ水平縦方向に相互に隣り合う支柱 4 の各々及び支柱 6 の各々における、上下方向中央部及び上端部であって、水平横方向における外側間は、それぞれ、フェンスュュット 1 4により、連結金具 1 6及び 1 8 を介して離脱自在に連結されている。フェンスユニット 1 4はまた、立体構築物 2 の長手方向の両端に配置された上下 2個の水平横梁 8 の、水平縦方向における外側にも、それぞれ、連結金具 1 6及び 1 8を介して離脱自在に連結されている（図 2 7及び図 2 8参照）。水平横方向に相互に隣り合う支柱 4及ぴ 6の上下方向のほぼ中央部間をそれぞれ連結する水平横梁 8 の各々の上面は、それぞれ、ジョイント部材 1 0の上面と共に、実質的に共通の水平面上に位置付けられている。また、水平横方向に相互に隣り合う支柱 4及び 6 の上端部間をそれぞれ連結する水平横梁 8の各々の上面は、それぞれ、ジョイント部材 1 0の上面、及び支柱 4及び 6 の水平面 4 2 (図 2参照：後述する）と共に、実質的に共通の水平面上に位置付けられている。そして水平横方向に相互に隣り合う支柱 4及び 6の上下方向のほぼ中央部間を連結する水平横梁 8の各々の上面間には、それぞれ、 2階のフロアを構成するフロアパネル 2 0が離脱自在に連結されている。また水平横方向に相互に隣り合う支柱 4及び 6 の上端部間を連結する水平横梁 8 の各々の上面間には、それぞれ、 3階のフロアを構成するフロアパネル 2 0が離脱自在に連結されている。なお、図示はされていないが、図 1に示す立体構築物 2には、 2階のフロア 2 F と地表面とを結ぶ斜路及び階段が設けられる。また、 2階のフロア 2 F と 3階のフロア 3 Fとの間には、連通路及ぴ階段が設けられる。斜路及び連通路は自動車が通行するためのものであり、階段は人が通行するためのものである。上記フェンスユエット 1 4は、 2階及ぴ 3階のフロア 2 F及び 3 Fの周縁を囲むように配設されるが、上記連通路及び階段の出入口に対応する箇所には配設されない。次に、支柱 4及び 6について説明する。支柱 4及び 6の各々は相互に共通部品からなるので、以下、それらを代表して支柱 4について説明する。なお、支柱 4及ぴ 6において、相互に実質的に同一部分は同一符号で図示されている。図 2及び図 4〜図 6 を参照して、支柱 4は、鉛直に延在する本体 2 2 と、本体 2 2から該水平横方向の内側（図 2において右側）へ延び出す受け部 2 4を備えている。横断面が矩形をなす本体 2 2は、鉛直面 2 6を有している。この鉛直面 2 6は、支柱 4に対し、水平横方向に対向する支柱 6 の鉛直面 2 6に対向して位置付けられている。受け部 2 4は、鉛直面 2 6 の一部領域 2 8 と、水平上面 3 0 と、傾斜下面 3 2 と、先端傾斜面 3 4 とを備えている。水平上面 3 0は、鉛直面 2 6 の一部領域 2 8における下端から水平横方向の内側へ水平に延び出している。傾斜下面 3 2は、水平上面 3 0に対し下方に間隔をおいた位置における鉛直面 2 6 から水平横方向の内側へ上方に傾斜して水平上面 2 6の先端よりも水平横方向の内側に突出しかつ水平上面 2 6の先端よりも低い位置まで延び出している。先端傾斜面 3 4は、水平上面 2 6の先端から傾斜下面 3 2 の先端まで水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びている。鉛直面 2 6の一部領域 2 8における水平縦方向の両端部には、それぞれ複数の（実施形態においてはそれぞれ 6個の）ボルト締結用の雌ねじ穴 3 6の一端が開口している。雌ねじ穴 3 6 の配列は、水平縦方向に一定の間隔を有する一対の雌ねじ穴 3 6を、それぞれ鉛直に等間隔をおいて 6対配置することにより規定されている。鉛直面 2 6の一部領域 2 8に、一端が開口する雌ねじ穴 3 6の各々は、それぞれ、受け部 2 4を含む支柱 4に内蔵された複数の（実施形態においては 1 2個の）鉄筋 3 6 の各々の一端部に形成されている。鉄筋 3 6 Rの各々は、水平横方向に相互に平行に延在する、少なくとも該一端部を含む直線領域を含んでいる。水平上面 3 0における水平縦方向の両端部には、それぞれ複数の（実施形態においてはそれぞれ 4個の）ポルト締結用の雌ねじ穴 3 8の一端が開口している。雌ねじ穴 3 8の配列は、水平縦方向に一定の間隔を有する一対の雌ねじ穴 3 8を、水平横方向に等間隔をおいて 4対配置することにより規定されている。水平上面 3 0に、それぞれ一端が開口する雌ねじ穴 3 8の各々は、それぞれ、受け部 2 4を含む支柱 4に内蔵された複数の（実施形態においては 8個の）鉄筋 3 8 Rの各々の一端部に形成されている。鉄筋 3 8 Rの各々は、鉛直に相互に平行に延在する、少なくとも該一端部を含む直線領域と、直線領域の下端から傾斜下面 3 2に平行に延在する傾斜領域とを含んでいる。先端傾斜面 3 4における水平縦方向の両端部には、それぞれ 1個のポルト締結用の雌ねじ穴 4 0の一端が開口している。先端傾斜面 3 4に、それぞれ一端が開口する雌ねじ穴 4 0 の各々は、受け部 2 4を含む支柱 4 に内蔵された鉄筋 4 0 Rであって傾斜下面 3 2に沿って（傾斜下面 3 2 に平行に）斜めに直線状に延在する鉄筋 4 ◦ Rの一端部に形成されている。鉄筋 4 0 Rの各々は、斜めに相互に平行に延在する、少なくとも該一端部を含む直線領域を含んでいる。図 2に示されているように、支柱 4の上端部における水平横方向内側領域には矩形の水平面 4 2が形成され、水平横方向外側領域には水平面 4 2から上方に延び出す支持部 4 4が形成されている。支持部 4 4における水平横方向の外側（図 2において左側）は、本体 2 2の水平横方向外側鉛直面に連続する鉛直面をなしている。支持部 4 4は、後述するフエンスュエツト 1 4を装着するために形成されている。支柱 4の下端及び上端のうちの少なくとも下端（実施形態においては下端）は、例えば鋼板からなる金属板 4 5により覆われている。金属板 4 5は、支柱 4に内蔵された複数の他の鉄筋 4 Rであって、本体 2 2内を鉛直に延在する複数の他の鉄筋 4 Rの下端に溶接により固着されている。平面矩形の平板からなる金属板 4 5は、本体 2 2の矩形横断面よりも面積が広く、本体 2 2の下端周縁から水平外方に延び出している。金属板 4 5の周縁部には複数のボルト揷入用の穴 4 6が形成されている。設置面 3は、図 2 3に示されているように、地面に所定の厚さをもって配設されたコンクリート製の 1階フロア 4 7 ( I F ) の上面により規定されている。 1階フロア 4 7の下には複数の基礎 4 8が配設されている。支柱 4は、下端に配設された金属板 4 5を基礎 4 8の直上に位置する 1階フロア 4 7に図示しないポルトにより離脱自在に締結することにより、設置面 3上に離脱自在に設置される。支柱 4に内蔵されている上記鉄筋 3 6 R、 3 8 R、 4 O R及び 4 Rは、それぞれ丸鋼から形成されている。次に、ジョイント部材 1 0について説明する。なお、ジョイント部材 1 0 の各々は相互に共通部品からなるので、以下、それらを代表して支柱 4に装着されるジョイント部材 1 0について説明する。ジョイント部材 1 0は、後述する複数の矩形金属板、実施形態においては複数の矩形鋼板を相互に溶接することにより構成されている。図 2、図 4、図 7及び図 8を参照して、ジョイント部材 1 0は、鉛直外板 5 0 と、鉛直内板 5 2 と、水平下板 5 4 と、水平上板 5 6 と、先端傾斜下板 5 8 と、先端傾斜上板 6 0 とを備えている。ジョイント部材 1 0の水平縦方向の幅は一定である。鉛直外板 5 0は、両面を水平横方向に向けて鉛直に延在する。鉛直内板 5 2は、鉛直外板 5 0に対し、水平横方向の内側に間隔をおいて鉛直にかつ平行にほぼ同じ長さ延在する。水平下板 5 4は、鉛直外板 5 0の下端から、両面を鉛直に向けて水平横方向の内側へ水平に延ぴている。鉛直外板 5 0及び鉛直内板 5 2の下端は水平下板 5 4の上面に突き当てられている。水平上板 5 6は、水平下板 5 4に対し鉛直上方に間隔をおいて鉛直内板 5 2の下端部から水平横方向の内側へ水平にかつ平行に水平下板 5 4の先端よりも水平横方向の内側に突出した位置まで延び出している。先端傾斜下板 5 8は、水平下板 5 4の先端から水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びている。先端傾斜上板 6 0は、水平上板 5 6の先端から先端傾斜下板 5 8に対し間隔をおいて平行に水平横方向の内側へ下方に傾斜して、先端傾斜下板 5 8 と同じ長さ延びている。鉛直外板 5 0 と鉛直内板 5 2 との間、水平下板 5 4 と水平上板 5 6 との間及び先端傾斜下板 5 8 と先端傾斜上板 6 0 との間、の各々における水平縦方向の中央には、それぞれ、間隔保持板 6 2 、 6 4及び 6 6が、両面を水平縦方向に向けて配置されている。鉛直外板 5 0 と鉛直内板 5 2 との間における上端間には、間隔保持板 6 7が両面を鉛直に向けて配置されている。鉛直外板 5 0 と鉛直内板 5 2 との間であって、間隔保持板

6 2の水平縦方向両側には、それぞれ、複数の間隔保持板 6 8が、両面を鉛直に向けてかつ、鉛直に間隔をおいて配置されている。水平下板 5 4 と水平上板 5 6 との間であって、間隔保持板 6 4の水平縦方向両側には、それぞれ、複数の間隔保持板 7 0が、両面を水平横方向に向けてかつ、水平横方向に間隔をおいて配置されている。先端傾斜下板 5 8 と先端傾斜上板 6 0 との間における、水平縦方向の両端には、それぞれ、 1 個の間隔保持板 7 2が、両面を水平縦方向に向けて配置されている。なお、先端傾斜下板 5 8 と先端傾斜上板 6 0の基端には、水平下板 5 4 と水平上板 5 6 の先端を覆うような間隔保持板 7 4が配置されている。先端傾斜下板 5 8 と先端傾斜上板 6 0 と間隔保持板 7 4 とは、一枚の鋼板をチャンネル形に折り曲げることにより一体に形成されている。上記間隔保持板 6 2、 6 4、 6 6、 6 7、 6 8、 7 0、 7 2及び 7 4は、それぞれ補強板でもある。鉛直外板 5 0 と鉛直内板 5 2 との間であって、間隔保持板 6 2の水平縦方向両側には、それぞれ、ジョイント部材 1 0の外である、ジョイント部材 1 0の水平縦方向における両外側に開放された内側空間が設けられる。同様に、水平下板 5 4 と水平上板 5 6 との間であって、間隔保持板 6 4の水平縦方向両側には、それぞれ、ジョイント部材 1 0の外である、ジョイント部材 1 0の水平縦方向における両外側に開放された内側空間が設けられる。また、先端傾斜下板 5 8 と先端傾斜上板 6 0 との間であつて、間隔保持板 6 6の水平縦方向両側には、それぞれ、ジョイント部材 1 0の外である、ジョイント部材 1 0の水平横方向における内側に向つて斜め下外方に開放された内側空間が設けられる。鉛直外板 5 0、水平下板 5 4及び先端傾斜下板 5 8における水平縦方向の両端部には、それぞれ、対応する受け部 2 4における、鉛直面 2 6 の該一部領域 2 8、水平上面 3 0及び先端傾斜面 3 4に一端が開口する雌ねじ穴 3 6、 3 8及び 4 0に対応して、それぞれ、 6個、 4個及び 1個のポルト揷入用の貫通穴 7 6、 7 8及び 8 0が形成されている。また鉛直内板 5 2、水平上板 5 6及び先端傾斜上板 6 0における水平縦方向の両端部には、それぞれ 1個以上の（実施形態においてはそれぞれ 5個、 3個及び 1個の）ポルト揷入用の貫通穴 8 2、 8 4及ぴ 8 6が形成されている。鉛直内板 5 2の貫通穴 8 2は、鉛直外板 5 0の、鉛直内板 5 2 に対向する領域に形成された 5対の貫通穴 7 6に対応して形成されている。水平上板 5 6 の貫通穴 8 4は、水平下板 5 4の、水平上板 5 6 に対向する位置に形成された 3対の貫通穴 7 8に対応して形成されている。また、先端傾斜上板 6 0の貫通穴 8 6は、先端傾斜下板 5 8の 2個の貫通穴 8 0に対応して形成されている。次に、水平横梁 8 について説明する。水平横梁 8 の各々は相互に共通部品からなる。水平横梁 8の両端部の構成は相互に実質的に同じであるので、以下、それらを代表して、支柱 4の受け部 2 4にジョイント部材 1 0を介して連結される一端部（図 1において左端部）の構成について説明する。図 2、図 4及び図 9〜 1 2を参照して、矩形横断面を有する水平横梁 8 の一端部は、鉛直に延在する鉛直端面 8 8 と、鉛直端面 8 8 の下端から水平横方向の内側へ水平に延びる水平下面 9 0 と、水平下面 9 0における、水平横方向の内側先端から水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びる傾斜下面 9 2 とからなる。鉛直端面 8 8、水平下面 9 0及び傾斜下面 9 2における水平縦方向の両端部には、それぞれ、対応するジョイント部材 1 0の、鉛直内板 5 2、水平上板 5 6及び先端傾斜上板 6 0に形成されたポルト揷入用の貫通穴 8 2、 8 4及ぴ 8 6に対応して、それぞれ、 5個、 3個及び 1個のボルト締結用の雌ねじ穴 9 4、 9 6及び 9 8の一端が開口している。鉛直端面 8 8に一端が開口する雌ねじ穴 9 4の各々は、水平横梁 8に内蔵された複数の（実施形態においては 1 0個の）鉄筋 9 4 Rの一端部に形成されている。鉄筋 9 4 Rの各々は、水平横方向に相互に平行に延在する、少なくとも該一端部を含む直線領域を含んでいる。水平下面 9 0 に一端が開口する雌ねじ穴 9 6 の各々は、水平横梁 8に内蔵された複数の（実施形態においては 6個の）鉄筋 9 6 Rの一端部に形成されている。鉄筋 9 6 Rの各々は、鉛直に相互に平行に延在する、少なくとも該一端部を含む直線領域を含んでいる。傾斜下面 9 2に一端が開口する雌ねじ穴 9 8の各々は、水平横梁 8に内蔵された複数の（実施形態においては 2個の）鉄筋 9 8 Rの一端部に形成されている。鉄筋 9 8 Rの各々は、水平横方向の外側から内側にかつ下方から上方に斜めに、相互に平行に延在する、少なくとも該一端部を含む直線領域を含んでいる。水平横梁 8に内蔵されている上記鉄筋 9 4 R、 9 6 1¾及び 9 8 1 は、それぞれ丸鋼から形成されている。水平横梁 8 の一端部には、鋼板でよい金属板 1 0 0が配設されている。金属板 1 0 0は、水平横梁 8に内蔵された鉄筋 9 4 R、 9 6 R及ぴ 9 8 Rの先端部に溶接により固着されている。水平横梁 8の一端部における、鉛直端面 8 8、水平下面 9 0及び傾斜下面 9 2は、金属板 1 0 0の表面により規定される。上記説明から明らかなように、水平横梁 8 の両端部には金属板 1 0 0が配設され、金属板 1 0 0の各々は内蔵された鉄筋に固着される。水平横梁 8の両端部に配設された金属板 1 0 0は、水平横梁 8の強度を向上させると共に、必要に応じてコンクリートにプレストレスを付加する機能をも有している。支柱 4及び 6の受け部 2 4における、水平横梁 8の、対応する端部の支持構造は相互に実質的に同じであるので、以下、支柱 4の受け部 2 4における、水平横梁 8の一端部の支持構造について説明する。図 2〜図 4及び図 1 3を参照して、ジョイント部材 1 0は、鉛直外板 5 0、水平下板 5 4及び先端傾斜下板 5 8 を、それぞれ、受け部 2 4における、鉛直面 2 6 の一部領域 2 8、水平上面 3 ◦及び先端傾斜面 3 4に重合させることにより、受け部 2 4に戴置される。続いて、ジョイント部材 1 0の、水平縦方向外方に開放されている内部空間からボルト 1 0 2を、鉛直外板 5 0の貫通穴 7 6を通して受け部 2 4における、鉛直面 2 6の一部領域 2 8 の雌ねじ穴 3 6にねじ込んで、鉛直外板 5 0を鉛直面 2 6 の一部領域 2 8に離脱自在に締結する。また、水平縦方向外方に開放されている他の内部空間からボルト 1 0 4を、水平下板 5 4の貫通穴 7 8 を通して受け部 2 4における水平上面 3 0の雌ねじ穴 3 8 にねじ込んで、水平下板 5 4を水平上面 3 0に離脱自在に締結する。そしてまた、水平横方向の内側下外方に開放されている内部空間からボルト 1 0 6を、先端傾斜下板 5 8 の貫通穴 8 0 (図 8参照）を通して受け部 2 4 における、先端傾斜面 3 4の雌ねじ穴 4 0にねじ込んで、先端傾斜下板 5 8を先端傾斜面 3 4に離脱自在に締結する。以上のとおりにして、ジョイント部材 1 0は、支柱 4の受け部 2 4に離脱自在に強固に連結される。水平横梁 8 の一端部は、一端部における、鉛直端面 8 8、水平下面 9 0 及ぴ傾斜下面 9 2を、それぞれ、ジョイント部材 1 0の鉛直内板 5 2、水平上板 5 6及び先端傾斜上板 6 0に重合させることにより、ジョイント部材 1 0に戴置される。続いて、ジョイント部材 1 0の、水平縦方向外方に開放されている内部空間からボルト 1 0 8 を、鉛直内板 5 2の貫通穴 8 2を通して水平横梁 8の一端部における鉛直端面 8 8の雌ねじ穴 9 4にねじ込んで、鉛直端面 8 8を鉛直内板 5 2に離脱自在に締結する。また、水平縦方向外方に開放されている他の内部空間からボルト 1 1 0 を、水平上板 5 6 の貫通穴 8 4を通して水平横梁 8 の一端部における水平下面 9 0の雌ねじ穴 9 6にねじ込んで、水平下面 9 0を水平上板 5 6 に離脱自在に締結する。そしてまた、水平横方向の内側下方に開放されている内部空間からポルト 1 1 2を、先端傾斜上板 6 0の貫通穴 8 6 を通して水平横梁 8の一端部における傾斜下面 9 2の雌ねじ穴 9 8にねじ込んで、傾斜下面 9 2を先端傾斜上板 6 0に離脱自在に締結する。以上のとおりにして、水平横梁 8の一端部は、ジョイント部材 1 0に離脱自在に強固に連結される。したがって、水平横梁 8の一端部はジョイント部材 1 0を介して支柱 4の受け部 2 4に離脱自在に連結される。水平横梁 8の上面とジョイント部材 1 0の上面（間隔保持板 6 7 (図 4及び図 7参照）の上面により規定される）とは、実質的に共通の水平面上に位置付けられる。ジョイント部材 1 0の、受け部 2 4に対する上記ボルト締め作業及び水平横梁 8 の一端部に対する上記ボルト締め作業は、該内部空間を利用して容易に行うことができるので、組立時間の短縮に寄与する。図 1及び先の説明から容易に理解されるように、水平横方向に対向する支柱 4及ぴ 6の受け部 2 の各々には、外に開放された内側空間を有する金属製のジョィント部材 1 0が戴置されると共に該内側空間からボルトにより離脱自在に締結される。水平横梁 8の各々の両端部は、対応する支柱 4及び 6 の受け部 2 4に締結されたジョイント部材 1 0に戴置されると共にジョイント部材 1 0の該内側空間からポルトにより離脱自在に締結される。このような構成は、支柱 4及び 6 と水平横梁 8が共に P Cコンクリートから形成されていても、水平横梁 8を支柱 4及び 6間に、容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に連結して支持することを可能にする。図 4及び図 1 3 を参照して、水平横梁 8 の一端部が支柱 4の受け部 2 4 にジョイント部材 1 0を介して離脱自在に連結された状態において、ジョイント部材 1 0における、鉛直外板 5 0及び鉛直内板 5 2の、鉛直外板 5 0に対向する領域に形成された貫通穴 7 6及び 8 2の各々と、受け部 2 4における、鉛直面 2 6 の一部領域 2 8に一端が開口する雌ねじ穴 3 6の各々と、水平横梁 8の鉛直端面 8 8に一端が開口する雌ねじ穴 9 4の各々とは、それぞれ、相互に平行でありかつ、実質的に共通の水平横方向に延在する水平軸線上に配置される。鉛直面 2 6 の一部領域 2 8 に一端が開口する雌ねじ穴 3 6の各々は、それぞれ、上記鉄筋 3 6 Rの —端部に形成されている。鉛直端面 8 8に一端が開口する雌ねじ穴 9 4 の各々は、それぞれ、上記鉄筋 9 4 Rの一端部に形成されている。また、支柱 4に内蔵された上記鉄筋 3 6 Rの各々と、水平横梁 8に内蔵された上記鉄筋 9 4 Rの各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該水平軸線上を延在する、少なくとも上記鉄筋 3 6 R及び 9 4 Rの各々の一端部を含む直線領域を含んでいる。このような構成は、支柱 4の受け部 2 4における鉛直面 2 6 の一部領域

2 8 とジョイント部材 1 0の鉛直外板 5 0 との間の連結、及びジョイント部材 1 0の鉛直内板 5 2 と水平横梁 8の鉛直端面 8 8 との間の連結、すなわち、支柱 4の受け部 2 4における鉛直面 2 6の一部領域 2 8 と水平横梁 8の鉛直端面 8 8 との間の連結を、構造の強度を所要のとおり確保しながら十分強固にする。水平横梁 8の一端部が、先に述べたとおりにして、支柱 4の受け部 2 4 に連結された状態において、ジョイント部材 1 0における、水平上板 5 6に形成された貫通穴 8 4の各々と、水平下板 5 4に形成された貫通穴 7 8 のうち、水平上板 5 6 に対向する領域に形成された貫通穴 7 8 の各々と、受け部 2 4における、水平上面 3 0に一端が開口する雌ねじ穴

3 8のうち、水平下板 5 4の、水平上板 5 6に対向する領域に形成された貫通穴 7 8に対応する雌ねじ穴 3 8の各々と、水平横梁 8 の水平下面 9 0に一端が開口する雌ねじ穴 9 6の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の鉛直軸線上に配置される。受け部 2 4における、水平上面 3 0に一端が開口する雌ねじ穴 3 8の各々は、それぞれ、上記鉄筋 3 8 Rの一端部に形成されている。水平横梁 8の水平下面 9 0 に一端が開口する雌ねじ穴 9 6の各々は、それぞれ、上記鉄筋 9 6 Rの一端部に形成されている。上記鉄筋 3 8 Rのうち、水平下板 5 4の、水平上板 5 6に対向する領域に形成された貫通穴 7 8に対応する雌ねじ穴 3 8が形成された鉄筋 3 8 Rの各々と、上記鉄筋 9 6 Rの各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該鉛直軸線上を延在する、少なくとも上記鉄筋 3 8 R及び 9 6 Rの各々の一端部を含む直線領域を含んでいる。このような構成は、支柱 4の受け部 2 4における水平上面 3 0 とジョイント部材 1 0の水平下板 5 4 との間の連結、及びジョイント部材 1 0の水平上板 5 6 と水平横梁 8の水平下面 9 0 との間の連結、すなわち、支柱 4の受け部 2 4における水平上面 3 0 と水平横梁 8 の水平下面 9 0 との間の連結を、構造の強度を所要のとおり確保しながら十分強固にする。水平横梁 8 の一端部が、先に述べたとおりにして、支柱 4 の受け部 2 4 に連結された状態において、ジョイント部材 1 0における、先端傾斜下板 5 8及び先端傾斜上板 6 0に形成された貫通穴 8 0 (図 8参照）及び 8 6 の各々と、受け部 2 4における、先端傾斜面 3 4に一端が開口する雌ねじ穴 4 0の各々と、水平横梁 8傾斜下面 9 2に一端が開口する雌ねじ穴 9 8の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の傾斜軸線上に配置される。受け部 2 4における、先端傾斜面 3 4に一端が開口する雌ねじ穴 4 0の各々は、それぞれ、上記鉄筋 4 O Rの一端部に形成されている。水平横梁 8の傾斜下面 9 2に一端が開口する雌ねじ穴 9 8 の各々は、それぞれ、上記鉄筋 9 8 Rの一端部に形成されている。上記鉄筋 3 8 Rの各々と上記鉄筋 9 8 Rの各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該傾斜軸線上を延在する、少なくとも上記鉄筋 3 8 R及ぴ 9 8 Rの各々の一端部を含む直線領域を含んでいる。このような構成は、支柱 4 の受け部 2 4 における先端傾斜面 3 4 とジョイント部材 1 0 の先端傾斜下板 5 8 との間の連結、及びジョイント部材 1 0 の先端傾斜上板 6 0 と水平横梁 8 の傾斜下面 9 2 との間の連結、すなわち、支柱 4 の受け部 2 4 における先端傾斜面 3 4 と水平横梁 8 の傾斜下面 9 2 との間の連結を、構造の強度を所要のとおり確保しながら十分強固にする。特に、上記鉄筋 3 8 R の各々と上記鉄筋 9 8 R の各々とは、相互に直交する支柱 4 と水平横梁 8 との連結部に対し、受け部 2 4 と共に斜めに延在するブレースとして機能するので、支柱 4 と水平横梁 8 との連結強度を向上させ、立体構築物 2 全体の強度アツプに大きく寄与するものである。支柱 4及び 6 と水平横梁 8 との連結構造は上記のとおりであるので、それぞれ P Cコンクリートからなる支柱 4及ぴ 6 と水平横梁 8 との連結を容易かつ強固に行うことを可能にし、しかも、地震など、不測の外力を受けた際、あるいは老朽化した際においても、水平横梁 8の落下を防止することができる。図 1 を参照して、相互に共通部品からなる水平縦梁 1 2は P Cコンクリートから形成されている。矩形横断面を有する水平縦梁 1 2は、両端に例えば鋼板からなる金属板 1 1 4が一体に配設されている。金属板 1 1 4の各々は、水平縦梁 1 2の長手方向に延在するよう水平縦梁 1 2に内蔵された複数の図示しない鉄筋の両端にそれぞれに溶接により固着されている。平面矩形の平板からなる金属板 1 1 4は、水平縦梁 1 2の矩形横断面よりも面積が広く、水平縦梁 1 2の両端における、水平横方向両側から水平外方に延び出している。金属板 1 1 4の延び出した領域には複数のボルト揷入用の穴 1 1 6が形成されている。水平縦梁 1 2は、金属板 1 1 4の各々を、対応する水平横梁 8 の水平横方向中央であって水平縦方向に面した両側面に図示しないポルトにより締結することにより、対応する水平横梁 8 に離脱自在に連結される。なお、水平横梁 8 の水平横方向中央であって水平縦方向に面した両側面には、該ポルト締結用の図示しない雌ねじ部材が、一端が開口するよう埋設されている。水平縦梁 1 2の両端部に配設された金属板 1 1 4は、水平縦梁 1 2の強度を向上させると共に、必要に応じてコンクリートにプレストレスを付加する機能をも有している。次に、相互に共通部品からなる P Cコンクリート製のフェンスュニット 1 4について説明する。図 1 4〜図 1 7を参照して、矩形平面を有するフェンスュニット 1 4は、図 1 4及び図 1 5において、長手方向である左右方向長さが幅方向である上下方向長さよりも長く形成されている。フェンスュニット 1 4には、丸鋼からなる複数の鉄筋 1 2 0が、長手方向及び幅方向に相互に直交して埋設されている。フェンスュ-ット 1 4 の長手方向の両端部における幅方向の両側部には、それぞれ、長手方向に間隔をおいて配置された 2個の雌ねじ部材 1 2 2の一端が、フェンスユニット 1 4の裏面（立体構築物 2に装着されたとき、立体構築物 2の内側に向けられるコンクリート面であって、図 1 4及ぴ図 1 5において表側、図 1 6 において右側のコンクリート面）に開口させられている。 2個の雌ねじ部材 1 2 2の一端部は、連結板 1 2 4に溶接により固着され、他端は、鉄筋 1 2 0に溶接により固着されている。フェンスュエツト 1 4の長手方向の中央部における幅方向の両側部には、それぞれ、長手方向に間隔をおいて配置された 4個の雌ねじ部材 1 2 2の一端が、フエンスュニット 1 4 の裏面に開口させられている。図示はされていないが、 4個の雌ねじ部材 1 2 2の一端部は、先に述べたのと同様に、連結板 1 2 6に溶接により固着され、他端は、鉄筋 1 2 0に溶接により固着されている。フェンスュ-ット 1 4には、鉄筋 1 2 0 と一体に配設された少なくとも

1組の X形ブレース 1 2 7、実施形態においては 2組の X形ブレース 1

2 7が内蔵されている。相互に実質的に同じ構成を有する X形ブレース

1 2 7の各々は、丸鋼 1 2 7 a と 1 2 7 b とを X形に交差させて鉄筋 1

2 0に溶接により固着してなり、図 1 5 に示されているように、それぞれ、フエンスュニ y 卜 1 4 の長手方向中央に対し、長手方向に対称に配置されている。図 1 8及び図 1 9 には、フェンスュニット 1 4 の長手方向の両端部を、支柱 4、支柱 6などの連結部に連結するための連結金具 1 6が図示されている。連結金具 1 6は、第 1 の取付板 1 2 8 と、第 1 の取付板 1 2 8 の片面に溶接により固着されたチャンネル部材 1 3 0 とからなる。第 1 の取付板 1 2 8は、矩形状であって、図 1 8 において、長手方向である左右方向長さが幅方向である上下方向長さよりも長く形成されている。チャンネル部材 1 3 0は、矩形状をなす第 2 の取付板 1 3 2 と、第 2 の取付板 1 3 2 の片面における上下方向両側から相互に平行に該片面に対して直角に同じ長さだけ延びる側板 1 3 4及び 1 3 6 とからなる。側板 1 3 4及び 1 3 6は矩形状をなし、各々の先端が、第 1 の取付板 1 2 8 の片面における上下方向両側に溶接により固着されている。第 1 の取付板 1 2 8の長手方向長さは、チャンネル部材 1 3 0の長手方向長さよりも長く形成されている。第 1 の取付板 1 2 8 の幅方向中央には、長手方向に間隔をおいて 2個の貫通穴 1 3 8が形成されている。貫通穴 1 3 8 は、フェンスュエツト 1 4の長手方向の両端部における幅方向の両側部にそれぞれ配置された 2個の雌ねじ部材 1 2 2に対応して形成されている。第 2の取付板 1 3 2の中央には 1個の貫通穴 1 4 0が形成されている。連結金具 1 6には、第 1 の取付板 1 2 8 とチヤンネル部材 1 3 0 とによって、連結金具 1 6 の外に開放された内側空間（図 1 8及び図 1 9 において左右外方に開放された内側空間）が形成される。フェンスユニット 1 4の長手方向の中央部を、支柱 4、支柱 6などの連結部に連結するための連結金具 1 8 (図 1参照）は、図示はされていないが、連結金具 1 6 と実質的に同じ構成を有している。連結金具 1 6 と相違する構成は、連結金具 1 6 よりも長い第 1 の取付板 1 2 8 の幅方向中央に、長手方向に間隔をおいて 4個の貫通穴 1 3 8が形成されていることである。 4個の貫通穴 1 3 8は、フェンスユニット 1 4の長手方向の中央部における幅方向の両側部にそれぞれ配置された 4個の雌ねじ部材 1 2 2に対応して形成されている。図 1、図 2 5及ぴ図 2 6 を参照して、フェンスユニット 1 4は、水平縦方向に相互に隣り合う支柱 4の各々及び支柱 6 の各々、のうちの片方又は両方（実施形態においては両方）における、上下方向中央部及ぴ上端部であって、水平横方向における外側間に、離脱自在に連結される。実施形態において、フェンスュ-ット 1 4は、水平縦方向に相互に隣り合う 3個の支柱 4、及び 3個の支柱 6の、上下方向中央部及び上端部であつて、水平横方向における外側間に、それぞれ離脱自在に連結される。フェンスュニット 1 4 の各々の両端部における、水平横方向における内側と、対応する支柱 4及び 6の、水平横方向における外側との間には、それぞれ、外（水平縦方向）に開放された内側空間を有する連結金具 1 6が介在される。フェンスュエツト 1 4の各々の中央部における、水平横方向における内側と、対応する支柱 4及び 6の、水平横方向における外側との間には、それぞれ、外（水平縦方向）に開放された内側空間を有する連結金具 1 8が介在される。連結金具 1 6及び 1 8の各々は、それぞれ、対応する支柱 4及ぴ 6の該外側に該内側空間からボルトにより離脱自在に締結される。フェンスュュット 1 4 の各々は、対応する連結金具 1 6及び 1 8に該内側空間からポルトにより離脱自在に締結される。図 1 6には、フェンスュエツト 1 4が連結金具 1 6 を介して支柱 4 の水平横方向外側に連結された状態が図示されている。図 1 8及び図 1 9に示されている連結金具 1 6は、第 2の取付板 1 3 2が、支柱 4の連結部に一端が開口するよう埋設された雌ねじ部材 1 4 2に貫通穴 1 4 0を通してボルト 1 4 4をねじ込むことにより、該連結部に離脱自在に締結される。フェンスュ -ット 1 4は、連結金具 1 6 における第 1 の取付板 1 2 8の 2個の貫通穴 1 3 8 を通してポルト 1 4 6 を、フェンスュエツト 1 4の、対応する 2個の雌ねじ穴 1 2 2にねじ込むことにより、連結金具 1 6に離脱自在に締結される。連結金具 1 8を介在させた、フェンスユニット 1 4の、対応する支柱 4に対する取付も、上記と実質的に同じであるので説明は省略する。また、連結金具 1 6及び 1 8を介在させた、フェンスユニット 1 4 の、対応する支柱 6に対する取付も、上記と実質的に同じであるので説明は省略する。このようにしてフェンスュニット

1 4の各々は、それぞれ水平縦方向に相互に隣り合う支柱 4の各々及び支柱 6の各々における、上下方向中央部及び上端部であって、水平横方向における外側間に離脱自在に装着される（図 1、図 2 5及び図 2 6参照）₀ 連結金具 1 6及び 1 8を、対応する支柱 4及び 6にボルト締めする作業、及び連結金具 1 6及び 1 8を、フェンスュ-ット 1 4にボルト締めする作業は、いずれも、連結金具 1 6及び 1 8に設けられた、外（水平縦方向）に開放された内側空間を利用して行われるので、フェンスユニット 1 4の、対応する支柱 4及ぴ 6への取付を、容易にしかも迅速かつ確実に遂行することができる。フェンスユニット 1 4には、鉄筋 1 2 0 と、鉄筋 1 2 0 と一体に配設された少なくとも 1組の（実施形態においては 2組の） X形ブレース 1 2 7 とが内蔵されているので、シンプルで良好な外観を確保しながら、立体構築物 2における水平横方向両側の所要の強度を確保することができる。また、水平縦方向に相互に隣り合う支柱 4の各々間及び支柱 6の各々間を、従来におけるように、複数の水平縦梁で連結する必要も無いので、構成部材の数及び組立工数が低減され、トータルコストの低減に寄与する。図 1、図 2 3及ぴ図 2 4を参照して、フェンスユニット 1 4はまた、立体構築物 2の長手方向の両端に配置された上下 2個の水平横梁 8の、水平縦方向における外側にも、それぞれ、連結金具 1 6及び 1 8 を介して離脱自在に連結されている。なお、水平横梁 8 の各々は、フェンスュニット 1 4を取り付けるに十分な高さを有していないので、該水平横梁 8 の各々の所定位置には、金属板から形成される支持部材 1 5 0が、水平横梁 8の各々の表面から直立するよう、図示しないポルトにより離脱自在に締結される（図 2 7及び図 2 8 も参照）。支持部材 1 5 ◦の各々には、連結金具 1 6又は 1 8をボルト 1 4 4 (図 1 6参照）により締結するための図示しない雌ねじ部材が配設される。フェンスュニット 1 4 の各々の、対応する水平横梁 8 への連結も、それぞれ、連結金具 1 6及び 1 8 を介在して行われるので、フェンスユニット 1 4 の、対応する水平横梁 8への取付を、容易にしかも迅速かつ確実に遂行することができる。水平横方向に相互に隣り合う支柱 4及び 6 の上下方向中央部間を連結する水平横梁 8の各々の上面間には、それぞれ、 2階のフロア 2 Fを構成するフロアパネル 2 0が離脱自在に連結されている。また水平横方向に相互に隣り合う支柱 4及び 6の上端部間を連結する水平横梁 8の各々の上面間には、それぞれ、 3階のフロア 3 F (屋上フロア）を構成するフロアパネル 2 0が離脱自在に連結されている。図 2 0〜図 2 2を参照して、フロアパネル 2 0は、水平縦方向に相互に隣り合う水平横梁 8 の上面に跨って戴置され、それぞれ、ポルト 1 5 2により水平横梁 8 の上面に離脱自在に締結される。フロアパネル 2 0 の、水平縦方向における両端部には、それぞれ、複数の、実施形態においては 3個の貫通穴 1 5 4 が、水平横方向に間隔をおいて形成されている。水平横梁 8 の上面には、フロアパネル 2 0 の一端部に形成された貫通穴 1 5 4に対応して、雌ねじ部材 1 5 6がー端が開口するよう埋設されている。雌ねじ部材 1 5 6 の各々の他端は、図示しない鉄筋に溶接により固着される。フロアパネノレ 2 0は、ポルト 1 5 2を、フロアパネル 2 0の貫通穴 1 5 4を通して雌ねじ部材 1 5 6にねじ込むことにより、対応する水平横梁 8 の上面に離脱自在に締結される。図 2 7には、複数のフロアパネル 2 0により形成された 2階のフロア 2 Fが図示されている。また、図 2 8には、複数のフロアパネル 2 0 により形成された 3 階のフロア 3 Fが図示されている。図 2 7及び図 2 8において、支柱 4及び 6から相互に接近する方向に描かれている線は、駐車仕切り線を示している。図 2 9には、図 1 に示す立体構築物 2の使用状態が概略的に示されている。この図からも明らかなように、立体構築物 2の水平横方向の側縁に配置された支柱 4及び 6が該側緣に沿つて水平縦方向に間隔をおいて配置されているので、しかも、支柱 4及び 6の内側には他の支柱が一切存在しないので、内部空間が最大限に広くなり、使い易くなっている。上記立体構築物 2において、主要構成部材は、それぞれ、 P Cコンクリートからなる、支柱 4及ぴ 6、水平横梁 8、水平縦梁 1 2、フェンスュエツト 1 4及びフロアパネル 2 0であり、わずか 6種類と少ない。また、支柱 4の各々間及ぴ支柱 6の各々間の連結は、フェンスュニット 1 4により行われ、水平縦粱を不要としている。したがって、立体構築物 2によれば、構成部材の種類及び数並びに組付け工数を低減して、トータルコストの低減及び組立時間の短縮を可能にするのである。上記立体構築物 2において、 P C コンクリートからなる、支柱 4及び 6、水平横梁 8、水平縦梁 1 2 、フェンスュニット 1 4及びフロアパネル 2 0には、鉄筋などの強度部材が内蔵ざれるので、構成部材が簡素化され、構成部材の製作及び組立作業を容易にすると共に組立時間を短縮し、ト一タルコストの低減を可能にする。また、所要の強度が確保され、全体をシンプルにして外観を向上させることができる。上記立体構築物 2において、構成部材間の連結は全てボルトにより離脱自在に行われるので、組立作業性が良く、組立時間を短縮し、リサイクルも可能である。上記立体構築物 2においては、支柱 4及び 6の長さを長くして受け部 2 4の数を増やすことにより、上方への面積を容易に拡大することができる。また、上記立体構築物 2を水平横方向に隣接して設置することにより、水平横方向への面積を容易に拡大することができる。この場合、片方の立体構築物 2の支柱 6 における水平横方向の外側面と、他方の立体構築物 2の支柱 4における水平横方向の外側面とが、相互にわずかな隙間をおいて対向させられる。したがって、相互に対向する支柱 4及び 6 には、フェンスユニット 1 4は配設されない。更にはまた、上記立体構築物 2において、それぞれ水平縦方向に間隔をおいて設置される支柱 4 及び支柱 6の各々の数を増加させることにより、水平縦方向への面積を容易に拡大することができる。このようにして、水平横方向及び水平縦方向に面積を拡大した 3階式の立体構築物 2 0 0が、図 3 0に示されている。また、図 3 1 には、水平横方向及び水平縦方向に加えて更に、上方への面積を拡大した 5階式の立体構築物 3 0 0が示されている。図 1及び図 2に示されているように、立体構築物 2における支柱 4及び 6の各々の上端部は、矩形の水平面 4 2 とフェンスュニット 1 4取付用の支持部 4 4 とから構成されているが、図 5において 2点鎖線で示されているように、水平面 4 2を覆う金属板 4 3により構成する他の実施形態もある。金属板 4 3は、支柱 4及び 6に内蔵された複数の鉄筋 4 Rの上端に溶接により固着される。支柱 4及び 6の両端に配設された金属板 4 2及び 4 3は、支柱 4及び 6 の強度アップに寄与すると共に、コンクリートにプレストレスを付加する機能をも有している。

Claims

請求の範囲

1 . 水平横方向及び該水平横方向に直交する水平縦方向にそれぞれ相互に間隔を置いて設置面上に離脱自在に設置される支柱と、該水平横方向に相互に隣り合う支柱間を離脱自在に連結する水平横梁と、該水平縦方向に相互に隣り合う水平横梁間を離脱自在に連結する水平縦梁手段とを備えた立体構築物において、

支柱の各々及び水平横梁の各々は P Cコンクリートから構成され、該水平横方向に対向する支柱の各々は、鉛直に延在する本体と、本体から該水平横方向の内側へ延び出す受け部を備え、受け部の各々には、外に開放された内側空間を有する金属製のジョイント部材が戴置されると共に該内側空間からボルトにより離脱自在に締結され、水平横梁の各々の両端部は、対応する支柱の受け部に締結されたジョイント部材に戴置されると共にジョイント部材の該内側空間からボルトにより離脱自在に締結される、

ことを特徴とする立体構築物。

2 . 水平縦梁手段の各々は P C コンクリートからなる 1個の水平縦粱から構成される、請求項 1記載の立体構築物。

3 . 水平縦梁の各々は、両端に金属板が一体に配設されると共に、金属板の各々を、対応する水平横梁にボルトにより締結することにより、対応する水平横梁に離脱自在に連結される、請求項 2記載の立体構築物。

4 . 該水平縦方向に相互に隣り合う支柱の各々のうちの片方又は両方の、該水平横方向における外側間は、 P Cコンクリートからなるフェンスュニットが離脱自在に連結され、フェンスュニットの各々の該水平横方向における内側と、対応する支柱の該外側との間には、外に開放された内側空間を有する連結金具が介在され、連結金具の各々は、対応する支柱の該外側に該内側空間からボルトにより離脱自在に締結され、フェンスュニットの各々は、対応する連結金具に該内側空間からボルトにより離脱自在に締結される、請求項 1記載の立体構築物。

5 . フェンスユニットの各々には、鉄筋と、鉄筋と一体に配設された少なくとも 1組の X形ブレースとが内蔵されている、請求項 4記載の立体構築物。

6 . 水平横梁の各々の上面は実質的に水平面上に位置付けられ、該水平縦方向に相互に隣り合う水平横梁の各々の上面間には、 P Cコンクリートからなるフロアパネルが戴置されると共にボルトにより離脱自在に締結される、請求項 1記載の立体構築物。

7 . 支柱の各々の下端及び上端のうち、少なくとも下端は金属板により覆われ、金属板は支柱の各々に内蔵された鉄筋に溶接により固着され、支柱の各々は、下端に配設された金属板を該設置面上にボルトにより離脱自在に締結することにより該設置面上に設置される、請求項 1記載の立体構築物。

8 . 該水平横方向に相互に隣り合う支柱の各々の本体は、該水平横方向に対向する鉛直面を有し、該水平横方向に相互に隣り合う支柱の各々の受け部は、鉛直面の一部領域と、鉛直面の該一部領域における下端から同じ高さで該水平横方向の内側へ水平に延び出す水平上面と、水平上面に対し下方に間隔をおいた位置における鉛直面から該水平横方向の内側へ上方に傾斜して水平上面の先端よりも該水平横方向の内側に突出しかつ水平上面の先端よりも低い位置まで延び出す傾斜下面と、水平上面の先端から傾斜下面の先端まで該水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びる先端傾斜面とを備え、鉛直面の該一部領域、水平上面及び先端傾斜面には、それぞれ、複数のボルト締結用の雌ねじ穴の一端が開口している、請求項 1記載の立体構築物。

9 . 支柱の各々の受け部における、鉛直面の該一部領域、水平上面及び先端傾斜面に、それぞれ一端が開口する雌ねじ穴の各々は、受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋の一端部に形成されている、請求項 8記載の立体構築物。

1 0 . ジョイント部材の各々は、鉛直に延在する鉛直外板と、鉛直外板に対し該水平横方向の内側に間隔をおいて鉛直にかつ平行に延在する鉛直内板と、鉛直外板の下端から該水平横方向の内側へ水平に延びる水平下板と、水平下板に対し鉛直上方に間隔をおいて鉛直内板の下端部から該水平横方向の内側へ水平にかつ平行に水平下板の先端よりも該水平横方向の内側に突出した位置まで延び出す水平上板と、水平下板の先端から該水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びる先端傾斜下板と、水平上板の先端から先端傾斜下板に対し間隔をおいて平行に該水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びる先端傾斜上板とを備え、

鉛直外板、水平下板及び先端傾斜下板には、それぞれ、対応する受け部における、鉛直面の該一部領域、水平上面及び先端傾斜面に一端が開口する雌ねじ穴に対応して、複数のボルト揷入用の貫通穴が形成され、また鉛直内板、水平上板及ぴ先端傾斜上板には、それぞれ、複数のボルト挿入用の貫通穴が形成され、鉛直外板と鉛直内板との間、水平下板と水平上板との間、及び、先端傾斜下板と先端傾斜上板との間には、それぞれ、該内側空間が形成される、請求項 8記載の立体構築物。

1 1 . 水平横梁の各々の両端部は、それぞれ、鉛直に延在する鉛直端面と、鉛直端面の下端から該水平横方向の内側へ水平に延びる水平下面と、水平下面における、該水平横方向の内側先端から該水平横方向の内側へ下方に傾斜して延びる傾斜下商とを備え、鉛直端面、水平下面及び傾斜下面には、それぞれ、対応するジョイント部材の、鉛直内板、水平上板及び先端傾斜上板に形成されたポルト揷入用の貫通穴に対応する、複数のポルト締結用の雌ねじ穴の一端が開口している、請求項 1 0記載の立体構築物。

1 2 . 水平横梁の各々の両端部における、鉛直端面、水平下面及び傾斜下面に、それぞれ一端が開口する雌ねじ穴の各々は、水平横梁に内蔵された鉄筋の一端部に形成されている、請求項 1 1記載の立体構築物。

1 3 . 水平横梁の各々の両端部にはそれぞれ金属板が配設され、金属板の各々は、水平横梁の各々に内蔵された鉄筋に溶接により固着され、水平横梁の各々の両端部における、鉛直端面、水平下面及び傾斜下面は、それぞれ、該金属板の表面により規定される、請求項 1 2記載の立体'構築物。

1 4 . ジョイント部材の各々は、鉛直外板、水平下板及び先端傾斜下板を、それぞれ、対応する受け部における、鉛直面の該一部領域、水平上面及び先端傾斜面に重合させて、ボルトを貫通穴を通して雌ねじ穴にねじ込んで締結することにより、対応する受け部に離脱自在に締結され、水平横梁の両端部は、両端部における、鉛直端面、水平下面及び傾斜下面を、それぞれ、対応するジョイント部材の鉛直内板、水平上板及び先端傾斜上板に重合させて、ボルトを貫通穴を通して雌ねじ穴にねじ込んで締結することにより、ジョイント部材を介して対応する支柱の受け部に離脱自在に連結される、請求項 1 1記載の立体構築物。

1 5 . ジョイント部材の各々における、鉛直外板及び鉛直内板の、鉛直外板に対向する領域に形成された貫通穴の各々と、対応する支柱の受け部における、鉛直面の該一部領域に一端が開口する雌ねじ穴の各々と、水平横梁の、対応する鉛直端面に一端が開口する雌ねじ穴の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該水平横方向に延在する水平軸線上に配置される、請求項 1 4記載の立体構築物。

1 6 . 支柱の各々の受け部における、鉛直面の該一部領域に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋の一端部に形成され、水平横梁の、対応する鉛直端面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該水平横梁に内蔵された鉄筋の一端部に形成され、該受け部を含む支柱に内蔵された該鉄筋の各々と、該水平横梁に内蔵された該鉄筋の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該水平軸線上を延在する、少なくとも該鉄筋の各々の一端部を含む直線領域を含んでいる、請求項 1 5記載の立体構築物。

1 7 . ジョイント部材の各々における、水平上板及び水平下板の、水平上板に対向する領域に形成された貫通穴の各々と、対応する支柱の受け部における、水平上面に一端が開口する雌ねじ穴のうち、水平下板の、水平上板に対向する領域に形成された貫通穴に対応する雌ねじ穴の各々と、水平横梁の、対応する水平下面に一端が開口する雌ねじ穴の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の鉛直軸線上に配置される、請求項 1 6記載の立体構築物。

1 8 . 支柱の各々の受け部における、水平上面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋の一端部に形成され、水平横梁の、対応する水平下面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該水平横梁に内蔵された鉄筋の一端部に形成され、該受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋のうち、水平下板の、水平上板に対向する領域に形成された貫通穴に対応する雌ねじ穴が形成された鉄筋の各々と、該水平横梁に内蔵された該鉄筋の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該鉛直軸線上を延在する、少なくとも該鉄筋の各々の一端部を含む直線領域を含んでいる、請求項 1 7記載の立体構築物。

1 9 . ジョイント部材の各々における、先端傾斜下板及ぴ先端傾斜上板に形成された貫通穴の各々と、対応する支柱の受け部における、先端傾斜面に一端が開口する雌ねじ穴の各々と、水平横梁の、対応する傾斜下面に一端が開口する雌ねじ穴の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の傾斜軸線上に配置される、請求項 1 8記載の立体構築物。

2 0 . 支柱の各々の受け部における、先端傾斜面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該受け部を含む支柱に内蔵された鉄筋であつて傾斜下面に沿って斜めに直線状に延在する鉄筋の一端部に形成され、水平横梁の、対応する傾斜下面に一端が開口する雌ねじ穴の各々は、それぞれ、該水平横梁に内蔵された鉄筋であって斜めに直線状に延在する鉄筋の一端部に形成され、該受け部を含む支柱に内蔵された該鉄筋の各々と、該水平横梁に内蔵された該鉄筋の各々とは、それぞれ相互に、平行でありかつ、実質的に共通の該傾斜軸線上を延在する、少なくとも該鉄筋の各々の一端部を含む直線領域を含んでいる、請求項 1 9記載の立体構築物。