JPH05311793A - プレキャストコンクリート板を用いた床構造 - Google Patents

プレキャストコンクリート板を用いた床構造

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JPH05311793A
JPH05311793A JP12156592A JP12156592A JPH05311793A JP H05311793 A JPH05311793 A JP H05311793A JP 12156592 A JP12156592 A JP 12156592A JP 12156592 A JP12156592 A JP 12156592A JP H05311793 A JPH05311793 A JP H05311793A
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JP
Japan
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pca
floor
precast concrete
plate
slabs
Prior art date
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Withdrawn
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JP12156592A
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English (en)
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Takeshi Kitamura
健 北村
Shoei Ito
昭栄 伊藤
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ARTES KK
Kajima Corp
Original Assignee
ARTES KK
Kajima Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スパンが3〜4m以上のある床に軽量化して
建物構造の耐震部材と基礎の負担を軽減できかつ、PC
a 板コストの低減、施工能率の改善を図ることができる
床構造。 【構成】 大梁2−2間に複数の大形PCa 板5を一定
間隔をおいて並列にかけわたし、その間隔のあき部分に
小形PCa板4を大形PCa 板5側縁にかけて敷並べ、
大形PCa 板5と小形PCa板4を交互に配し、その上
に格子状上端鉄筋9を配筋し、コンクリート10を打設
してあるPCa 板を用いた床構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は大梁間にプレキャスト
コンクリート板(以下PCa 板という)をかけわたし、
その上に補強筋および現場打ちコンクリートを配してな
るPCa 板を用いた床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、現場工事省労力化のためにPCa
板を用いその上に鉄筋およびコンクリートを配設した床
構造が多く採用されている。この構造はケーブルや配管
器具類を床に埋込みができ、床を地震力伝達に働かせる
ことができるとともに、PCa板と上側の鉄筋コンクリ
ートの合成効果を発揮できる。
【0003】通常の積載荷重(200〜400kg/m2
の床板は、そのスパンが3〜4mを超えると、強度、剛
性を確保するための厚みが大となり、建物の重量を増大
して耐震部材や基礎を設計する上で問題となる。
【0004】このような問題に対して、PCa 板は空洞
やリブを設けて軽量化を図る手段がとられているが、軽
量化には限界があり、輸送や現場での吊上げ等にも少な
からぬ費用と労力を要した。
【0005】小梁を設けて床板のスパンを小とする手段
もとられている。すなわち、図5のように4本の柱1,
1間に大梁2が架設してあるとき、対向する一方の大梁
2−1,2−1間に小梁3を設け、他方の大梁2−2と
小梁3との間に鉄筋コンクリートを配する方法がある。
この構造は小梁3を鉄骨造にすると軽量化には有効であ
るが、小梁3の耐火被覆を必要とし、また床下に空調設
備等を配設する上で小梁が障害となるなど総合的に高価
となる。また、鉄筋コンクリート小梁は現場施工では繁
雑で時間がかかり、そのままの形状のものをプレキャス
ト化すると大梁との接続部が複雑となるなどの問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に着目しなされたものである。その目的は、スパンが3
〜4m以上ある床を軽量化して耐震部材と基礎の負担を
軽減でき、かつPCa 板のコスト低減と施工作業の能率
化を図ることができるPCa 板を用いた床構造を提案す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このPCa 板を用いた床
構造は、床の下部を構成するPCa 板を大梁間にかけわ
たし、その上に補強筋および現場打ちコンクリートを配
してなるPCa 板を用いた床構造において、複数の大形
PCa 板を一定間隔をおいて並列にかけわたし、その間
隔のあき部分に小形のPCa板を大形PCa 板側縁にか
けて敷並べ、大形PCa 板と小形PCa板を交互に配し
てあることを特徴とする。
【0008】この床構造は、鉄骨造あるいは鉄筋コンク
リート造の大梁の間隔が5〜7m程度の建築構造物に好
適に適用できる。この発明で用いる大形PCa 板は、リ
ブや空洞を設けて軽量化したものが好適である。
【0009】
【作用】この床構造は大形PCa 板と小形PCa板を交
互に配し、床板下部を構成するので、全面に大形PCa
板を敷並べた床に比べ、重い大形PCa 板部分の面積が
1/2以下に減り、減少分(1/2以上)の面積が軽量
安価な小形PCa板に置換されるので、長スパンの床で
あっても、全体として軽量化され、コストも低減する、
また、重い大形PCa 板が1/2以下に減少するので輸
送や現場の吊上げ作業等の負担が軽減できる。
【0010】鉄骨小梁と鋼板捨型枠を組合せて最も軽量
化さ床板に近い重量とすることができるので、建物重量
が軽量となり、基礎を含む構造全体のコストを低減でき
る。
【0011】小梁を用いないので床直下の利用が容易に
なる。
【0012】
【実施例】この実施例は図1に示すように、柱間隔6.4
mの4本の柱1の間にH形断面の鉄骨造の大梁2−1,
2−1,2−2,2−2を架設した方形面に床を構築し
た例である。対向する2つの大梁2−2間に、幅120
0mmの2つの大形PCa 板5を、大梁2−1との間、お
よび相互間に、それぞれ等しい間隔Dをとりかけわたし
てある。大梁2−1と大形PCa 板5間および2つの大
形PCa 板5,5間の間隔Dのあき部分に小形PCa板
4を、その両端部をそれぞれ大梁2−1、あるいは大形
PCa 板5の側縁にかけて敷並べてある。
【0013】大形PCa 板5は厚さ150mm、長さ方向
に沿い空洞部6を有し、PC鋼線(図示せず)を配線し
プレストレスを導入してある。小形PCa板4は厚さ4
0mm、幅600mm、平板であり鉄筋で補強してある。図
2に示すように、各小形PCa板4はその両端部を大形
PCa 板5の上面側縁に設けた切欠部8にかけ、あるい
は大梁2−1に鋼板を折曲げ加工した補助材を介して載
置してある。小形PCa板4の上面レベルを部分的に上
下させて、コンクリート10の厚さを変えることによ
り、床全体の軽量化や大形の設備器具の床埋込を容易に
行うことができる。
【0014】この様に大形PCa 板5と小形PCa板4
を交互に配置した上の全面に、格子状の上端鉄筋9を配
筋し、コンクリート10を厚さ65mm打設して床は構築
される。この際に大形PCa 板は長さ方向両端が隣接す
る大形PCa 板と一体となり連続梁として機能するよう
に上端筋を配筋する。
【0015】上記実施例は、空洞を有し、PC鋼線で補
強した大形PCa 板を用いたが、図4のように、両側縁
下面にリブ7を有する大形PCa 板5'等を用いることも
できる。大梁は鉄骨造のほか、鉄筋コンクリート造でも
よい。
【0016】この床構造では、小形PCa板部の荷重は
大形PCa 板を経て大梁へ伝達されるから、大形PCa
板は直上部のほかに小形PCa板部分の重量も負担でき
るように設計する必要がある。その場合の大形PCa 板
はPC鋼線または補強鉄筋が増える程度であり、コスト
増は小さく重量増には到らない。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、次の効果
を奏する。
【0018】従来の全面に大形PCa 板を敷設する床
構造に比べ、軽量化でき、床スパンが長い建物構造の耐
震部材と基礎の負担を軽減できる。また、床板コストの
節減、現場作業の省労力化を達成できる。鉄骨小梁と
鋼板型枠とを組合せた床構造に比べ、ほぼ同等の重量に
しながら、耐火被覆等が不要であり、床直下の効率的利
用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大形PCa 板および小形PCa板を敷並べた、
実施例の床の平面図である。
【図2】実施例の床構造を示す断面図であり、(a) は図
1のA−A断面図、(b) は図2のイ部の詳細図、(c) は
図2のロ部の詳細図である。
【図3】実施例の床構造を示す断面図であり、(a) は図
1のB−B断面図、(b) は図3のハ部の詳細図、(c) は
図3のニ部の詳細図である。
【図4】別の大形PCa 板を用いた床構造の変形例の断
面図である。
【図5】小梁と型枠による従来の床の平面図である。
【符号の説明】
1…柱、2…大梁、3…小梁、4…小形PCa板、5…
大形PCa 板、6…空洞部、7…リブ、8…切欠部、9
…上端鉄筋、10…コンクリート、11…大梁下側フラ
ンジの横座屈止。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床の下部を構成するプレキャストコンク
    リート板を大梁間にかけわたし、その上に補強筋および
    現場打ちコンクリートを配してなるプレキャストコンク
    リート板を用いた床構造において、複数のプレキャスト
    コンクリート板を一定間隔をおいて並列にかけわたし、
    その間隔のあき部分に小形のプレキャストコンクリート
    板を前記プレキャストコンクリート板側縁にかけて敷並
    べ、プレキャストコンクリート板と小形のプレキャスト
    コンクリート板を交互に配してあることを特徴とするプ
    レキャストコンクリート板を用いた床構造。
JP12156592A 1992-05-14 1992-05-14 プレキャストコンクリート板を用いた床構造 Withdrawn JPH05311793A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12156592A JPH05311793A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 プレキャストコンクリート板を用いた床構造

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JPH05311793A true JPH05311793A (ja) 1993-11-22

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ID=14814384

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JP12156592A Withdrawn JPH05311793A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 プレキャストコンクリート板を用いた床構造

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JP (1) JPH05311793A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05340015A (ja) * 1992-06-08 1993-12-21 Supankuriito Corp:Kk コンクリート床構造
JP2011231547A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Takenaka Komuten Co Ltd 天井スラブ構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05340015A (ja) * 1992-06-08 1993-12-21 Supankuriito Corp:Kk コンクリート床構造
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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990803