JP3212780B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

Info

Publication number
JP3212780B2
JP3212780B2 JP30770293A JP30770293A JP3212780B2 JP 3212780 B2 JP3212780 B2 JP 3212780B2 JP 30770293 A JP30770293 A JP 30770293A JP 30770293 A JP30770293 A JP 30770293A JP 3212780 B2 JP3212780 B2 JP 3212780B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
differential
pinion
differential case
power transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30770293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07156678A (ja
Inventor
一弘 大関
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 栃木富士産業株式会社 filed Critical 栃木富士産業株式会社
Priority to JP30770293A priority Critical patent/JP3212780B2/ja
Publication of JPH07156678A publication Critical patent/JPH07156678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3212780B2 publication Critical patent/JP3212780B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、4輪駆動車に用いら
れる動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】U.S.Patent 4523495
号登録証に図3のような動力伝達装置201が記載され
ている。これは、4輪駆動車のトランスファであり、セ
ンターデフ203(エンジンの駆動力を前輪側と後輪側
とに分配するデファレンシャル装置)とフロントデフ2
05(駆動力を左右の前輪に分配するデファレンシャル
装置)とを備えている。センターデフ203はファイナ
ルギヤ207に回転自在に支承され互いに噛合ったピニ
オンギヤ209,211を備えており、ファイナルギヤ
207はトランスミッションの出力ギヤ213と噛合っ
ている。一方のピニオンギヤ209はフロントデフ20
5のデフケース215に形成されたギヤ217と噛合
い、他方のピニオンギヤ211は後輪側への動力伝達系
のギヤ219と噛合っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フロントデフ205は
ベベルギヤ式のものであり、これは同容量のプラネタリ
ーギヤ式のものに較べて小径であって、径方向の小型化
には好都合である。しかし、デフケース215のギヤ2
17とピニオンギヤ209との噛合いがデフケース21
5の径方向外側で行われており、それだけセンターデフ
203及びファイナルギヤ207が大径になっている。
ファイナルギヤ207が大径になると出力ギヤ213と
の歯数比を選択する自由度が小さく制限される。
【0004】そこで、この発明はセンターデフと車輪間
デフとを備えた小径の動力伝達装置の提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の動力伝達装置
は、トランスミッションの出力ギヤと噛合うファイナル
ギヤが固定されたデフケースと、デフケースの収納孔に
摺動回転自在に収納されたピニオンギヤと、ピニオンギ
ヤを介して連結された一対のサイドギヤとを有するセン
ターデフと、デフケースの空間内に配置され一方のサイ
ドギヤを介して駆動力を入力するベベギヤ式の車輪間デ
フとを備え、前記一方のサイドギヤとピニオンギヤとの
噛合い部が車輪間デフの外径より内側にあることを特徴
とする。
【0006】
【作用】車輪間デフ(フロントデフやリヤデフのように
エンジンの駆動力を前輪又は後輪の左右輪に分配するデ
ファレンシャル装置)のデフケースと一体のサイドギヤ
とピニオンギヤとの噛合い部を車輪間デフの軸方向に設
けて、この噛合い部を車輪間デフの外径より内側にし
た。従って、それだけセンターデフ及びそのデフケース
に固定されたファイナルギヤを小径にすることができる
ようになり、出力ギヤとの歯車比の自由度が大きくな
る。
【0007】
【実施例】図1により第1実施例の説明をする。図1は
この実施例の動力伝達装置1を4輪駆動車の車幅方向に
配置した横置きのトランスファ3を示す。左右の方向は
この車両及び図1での左右の方向である。又、符号を附
していない部材等は図示されていない。
【0008】トランスファケース5にはセンターデフ7
のデフケース9がベアリング11,13を介して支承さ
れている。デフケース9にはファイナルギヤ15がボル
ト17で固定されており、このファイナルギヤ15はト
ランスミッションの出力ギヤと噛合っている。こうし
て、エンジンの駆動力はトランスミッションを介してデ
フケース9を回転駆動する。
【0009】デフケース9には空間19が形成され、空
間19内の左右にはヘリカルサイドギヤ21,23が配
置されている。右のサイドギヤ23は左のサイドギヤ2
1より小径である。又、デフケース9には長短の収納孔
25,27が設けられ、これらにはそれぞれ長短のヘリ
カルピニオンギヤ29,31が摺動回転自在に収納され
ている。短いピニオンギヤ31は長いピニオンギヤ29
よりやや内側に配置されている。長いピニオンギヤ29
は左右のギヤ部33,35と、これらを連結する小径の
軸部37とからなり、左のギヤ部33は左のサイドギヤ
21と噛合っている。又、短いピニオンギヤ31は右の
ギヤ部35及び右のサイドギヤ23と噛合っている。こ
うして、センターデフ7が構成されている。
【0010】デフケース9の空間19にはフロントデフ
39(車輪間デフ)が配置されており、左のサイドギヤ
21はフロントデフ39のデフケース41にスプライン
連結されている。又、右のサイドギヤ23は中空軸43
に形成されている。デフケース41はデフケース9に左
端部を支承され。中空軸43に右端部を支承されてい
る。中空軸43は他の中空軸45にスプライン連結され
ており、中空軸45はベアリング47,49を介してト
ランスファケース5に支承されている。
【0011】中空軸45にはベベルギヤ51がスプライ
ン連結され、ナット53で固定されている。ベベルギヤ
51はベベルギヤ55と噛合っており、ベベルギヤ55
は車両の進行方向に配置された出力軸57の前端に形成
されている。出力軸57はベアリング59,61を介し
てトランスファケース5に支承されており、その後端部
にはフランジ63がスプライン連結され、ナット65で
固定されている。フランジ63は継手を介して後輪側の
プロペラシャフトに連結されている。
【0012】デフケース9を回転させるエンジンの駆動
力は各ピニオンギヤ29,31からサイドギヤ21を介
してフロントデフ39に伝達され、サイドギヤ23と後
輪側の動力伝達系とを介してリヤデフ(後輪側の車輪間
デフ)に伝達される。サイドギヤ21,23は異径であ
るから前後輪には不等分トルクが分配される。又、前後
輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ29,31の
回転によりエンジンの駆動力は前後各側に差動分配され
る。
【0013】この時、各ピニオンギヤ29,31の歯先
はサイドギヤ21,23との噛合い反力により収納孔2
5,27の壁面に押付けられて摩擦抵抗が生じる。又、
各ギヤ21,23,29,31はヘリカルギヤの噛合い
スラスト力によりデフケース9,41に押付けられて摩
擦抵抗が生じる。これらの摩擦抵抗がトルクに感応する
差動制限力になり、センターデフ7の差動が制限され
る。
【0014】フロントデフ39はベベルギヤ式のもので
あり、デフケース41に支持されたピニオンシャフト6
7と、ピニオンシャフト67に回転自在に支承されたピ
ニオンギヤ69と、ピニオンギヤ69と噛合った左右の
サイドギヤ71,73とを備えている。左のサイドギヤ
71は左の車軸75にスプライン連結され、右のサイド
ギヤ73は右の車軸77にスプライン連結されている。
左の車軸75は左端のフランジ部79を介して左の前輪
側に連結され、右の車軸77は中空軸43,45を貫通
し、右端のフランジ部81を介して右の前輪側に連結さ
れている。トランスファケース5に対しそれぞれ中空軸
43、車軸75,77、フランジ63との間にはシール
83,85,87,89が配置されている。
【0015】デフケース41を回転させるエンジンの駆
動力はピニオンシャフト67とピニオンギヤ69からサ
イドギヤ71,73を介して左右の前輪に分配され、前
輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ69の自転と
公転とにより左右各側に差動分配される。
【0016】センターデフ7のピニオンギヤ29は軸部
37を小径にしてフロントデフ39のデフケース41と
干渉しない範囲で内方に配置されている。又、デフケー
ス41側のサイドギヤ21をデフケース41の大径部9
1の側方に配置し、ピニオンギヤ29(ギヤ部33)と
サイドギヤ21の噛合い部径D1 を大径部91の径D2
より小径にしている。従って、それたけセンターデフ7
(デフケース9)及びファイナルギヤ15を小径にする
ことが可能になり、ファイナルギヤ15とトランスミッ
ションの出力ギヤとの歯数比の自由度が大きくなってい
る。
【0017】次に、図2により第2実施例の説明をす
る。図2はこの実施例の動力伝達装置93を用いた横置
きのトランスファ95を示し、左右の方向は図2での左
右の方向である。第1実施例と同機能の部材には同一の
符号を与えてあり、符号を附していない部材等は図示さ
れていない。以下、第1実施例との相違点を説明する。
【0018】この実施例の動力伝達装置93はセンター
デフ97とフロントデフ39とを備えている。
【0019】センターデフ97のデフケース9に設けら
れた空間19内の右側にはヘリカルサイドギヤ21,2
3が互いに隣接配置されている。左のサイドギヤ21は
フロントデフ39のデフケース41の右端側に形成され
ており、右のサイドギヤ23は中空軸43に形成されて
いる。右のサイドギヤ23は左のサイドギヤ21より小
径である。
【0020】デフケース9には長短の収納孔99,10
1が設けられ、これらにはそれぞれ長短のヘリカルピニ
オンギヤ103,105が摺動回転自在に収納されてい
る。短いピニオンギヤ105は長いピニオンギヤ103
よりやや内側に配置されている。長いピニオンギヤ10
3の左半部は左のサイドギヤ21と噛合い、短いピニオ
ンギヤ105は右のサイドギヤ23及び長いピニオンギ
ヤ103の右半部と噛合っている。
【0021】ファイナルギヤ15を介してデフケース9
を回転させるエンジンの駆動力は各ピニオンギヤ10
3,105からサイドギヤ21を介してフロントデフ3
9に伝達され、サイドギヤ23と後輪側の動力伝達系と
を介してリヤデフに伝達され、前後輪に不等分のトルク
が配分される。又、前後輪間に駆動抵抗差が生じるとピ
ニオンギヤ103,105の回転によりエンジンの駆動
力は前後各側に差動分配される。この時、噛合い反力と
噛合いスラスト力により生じる摩擦抵抗によってセンタ
ーデフ97の差動が制限される。
【0022】センターデフ97はピニオンギヤ103,
105をデフケース41の大径部91の側方に配置し、
ピニオンギヤ103とサイドギヤ21の噛合い部径D1
を大径部91の径D2 より小径にしている。従って、そ
れだけセンターデフ97(デフケース9)及びファイナ
ルギヤ15を小径にすることが可能になり、ファイナル
ギヤ15としトランスミッションの出力ギヤとの歯数比
の自由度が大きくなる。
【0023】なお、この発明の動力伝達装置はサイドギ
ヤ21と23の噛合い部径を逆にしてもよい。又、セン
ターデフとリヤデフとの組合せでもよい。
【0024】
【発明の効果】この発明の動力伝達装置は、一対のサイ
ドギヤを連結するピニオンギヤを摺動回転自在に収納す
るセンターデフのデフケースの空間に一方のサイドギヤ
と連動する車輪間デフを配置し、このサイドギヤとピニ
オンギヤとの噛合い部径を車輪間デフより小径にし、セ
ンターデフのファイナルギヤを小径にしたから、それだ
けトランスミッションの出力ギヤとの歯数比の自由度が
大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す断面図である。
【図2】第2実施例を示す断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1,93 動力伝達装置 7,97 センターデフ 9 デフケース 15 ファイナルギヤ 19 空間 21,23 ヘリカルサイドギヤ(サイドギヤ) 25,27,99,101 収納孔 29,31,103,105 ヘリカルピニオンギヤ
(ピニオンギヤ) 39 ベベルギヤ式のフロントデフ(車輪間デフ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−38733(JP,A) 特開 平1−122730(JP,A) 特開 平5−104965(JP,A) 特開 平5−213078(JP,A) 特開 平5−42840(JP,A) 実開 平4−1764(JP,U) 米国特許5244440(US,A) 米国特許5122101(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/28 - 17/36 F16H 37/08 F16H 48/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションの出力ギヤと噛合う
    ファイナルギヤが固定されたデフケースと、デフケース
    の収納孔に摺動回転自在に収納されたピニオンギヤと、
    ピニオンギヤを介して連結された一対のサイドギヤとを
    有するセンターデフと、デフケースの空間内に配置され
    一方のサイドギヤを介して駆動力を入力するベベルギヤ
    式の車輪間デフとを備え、前記一方のサイドギヤとピニ
    オンギヤとの噛合い部が車輪間デフの外径より内側にあ
    ることを特徴とする動力伝達装置。
JP30770293A 1993-12-08 1993-12-08 動力伝達装置 Expired - Lifetime JP3212780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30770293A JP3212780B2 (ja) 1993-12-08 1993-12-08 動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30770293A JP3212780B2 (ja) 1993-12-08 1993-12-08 動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07156678A JPH07156678A (ja) 1995-06-20
JP3212780B2 true JP3212780B2 (ja) 2001-09-25

Family

ID=17972211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30770293A Expired - Lifetime JP3212780B2 (ja) 1993-12-08 1993-12-08 動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3212780B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1078111A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Toyota Motor Corp 動力伝達装置
JP2000136866A (ja) * 1999-11-19 2000-05-16 Zexel Corp 平行軸差動歯車装置
JP4665445B2 (ja) * 2004-06-24 2011-04-06 株式会社ジェイテクト 車両用駆動力伝達装置
KR100671295B1 (ko) 2004-06-30 2007-01-18 에이디텍스(주) 차량용 차동제한장치
CN112780744A (zh) * 2021-01-22 2021-05-11 武汉理工大学 紧凑型全时四驱车辆的变速器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07156678A (ja) 1995-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5387161A (en) Torque distributing mechanism in differential
US5518463A (en) Torque distributing mechanism for differential
JP3040860B2 (ja) ミッドシップ4輪駆動用横置きトランスミッション
JP3373235B2 (ja) デファレンシャル装置
JPH10138773A (ja) 動力伝達装置
CA1298991C (en) Differential gear device incorporating internal meshing type planetary reduction gear
JPH07502097A (ja) 差動装置
JP3247484B2 (ja) 差動装置のトルク分配機構
JP3212780B2 (ja) 動力伝達装置
JP2876376B2 (ja) 差動装置のトルク分配機構
EP0274169B1 (en) Power transmission device for a four wheel drive vehicle
JPH02296040A (ja) 制限差動装置
JPH0480257B2 (ja)
JPH04312247A (ja) プラネタリーギヤ機構
JPH1078111A (ja) 動力伝達装置
JPH0349766B2 (ja)
JPS63251648A (ja) デイフアレンシヤル装置
JP3101239B2 (ja) デファレンシャル装置
JP2802309B2 (ja) 4輪駆動車の動力配分制御装置
JP2772526B2 (ja) 4輪駆動車
JP3330705B2 (ja) 動力伝達装置
JPH06137386A (ja) 差動制限型差動装置
JP3197362B2 (ja) デファレンシャル装置
JP3046414B2 (ja) ミッドシップ用横置きトランスミッション
JPS6165941A (ja) トランスフア装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350