JP3210725B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3210725B2
JP3210725B2 JP11187592A JP11187592A JP3210725B2 JP 3210725 B2 JP3210725 B2 JP 3210725B2 JP 11187592 A JP11187592 A JP 11187592A JP 11187592 A JP11187592 A JP 11187592A JP 3210725 B2 JP3210725 B2 JP 3210725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー像または転写紙
を担持して次工程領域まで搬送する複数のローラに張力
を印加して巻架され回転駆動されるエンドレスベルト
と、前記ローラの1つとエンドレスベルトを介して対向
配置されたクリーニング部材を備え、該クリーニング部
材をエンドレスベルト表面に押し当て当該表面を清掃す
るクリーニング手段とを有し、前記エンドレスベルト端
部の前記ローラに対向する面側にテープ状の補強部材が
設けられている画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置に用いられるエンド
レスベルトとしては、感光体ベルト、カラー画像形成装
置の転写ベルト等にある。この種の画像形成装置におい
ては、ベルト素材としてゴム系、樹脂フィルム系、金属
系等が挙げられる。カラー画像形成装置では、転写ベル
ト等に伸びが少なく電気抵抗の高い樹脂フィルム系が広
く用いられ、通常の白黒複写機では古くからゴム系のも
のが用いられ、感光体ベルト等に金属系のものが用いら
れている。
【0003】このような画像形成装置のベルトは、寄り
が生ずると画像ずれ等が生じて画像品質を劣化させるた
め、ベルトの端部にベルト寄り規制部材を設けてベルト
寄りを防止するように構成している。しかし、ベルト寄
り規制部材を設けると、特に樹脂フィルム系のものの場
合、その規制部材近傍に応力が集中するなどにより、端
部亀裂を生ずることがある。
【0004】そこで、実開平2−95070号公報に
は、図6に示すように、ベルト50の端部に補強部材5
1を貼着することにより、端部亀裂発生までの時間を長
くすることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補強部
材51を貼着するとベルト50上に段差52が生じてし
まう。そして、ベルト50がポリカーボネート樹脂等の
固くて伸びにくいベルトの場合、段差52のようなちょ
っとした段差や、ローラ角部のエッジまたはバリ等によ
り端部亀裂が短時間で発生してしまうという問題があっ
た。
【0006】また、図7に示すように、ベルトの寄り力
が大きいとベルト寄り規制部材54がローラ53を乗り
上げて破損につながる恐れもあった。本発明は、上記し
た従来の問題を解消し、ベルト亀裂を抑えて寿命を延ば
し、しかも波打ちを防いでベルトの走行性が安定する画
像形成装置を提供すること目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トナー像または転写紙を担持して次工程
領域まで搬送する複数のローラに張力を印加して巻架さ
れ回転駆動されるエンドレスベルトと、前記ローラの1
つとエンドレスベルトを介して対向配置されたクリーニ
ング部材を備え、該クリーニング部材をエンドレスベル
ト表面に押し当て当該表面を清掃するクリーニング手段
とを有し、前記エンドレスベルト端部の前記ローラに対
向する面側にテープ状の補強部材が設けられている画像
形成装置において、前記ローラは、前記エンドレスベル
トの幅より広い幅に形成され、かつ、前記補強部材が対
向する領域が中央領域よりも小径となる段差が設けられ
ており、前記クリーニング部材の前記エンドレスベルト
への当接域が、前記補強部材が対向する領域内に達して
いることを特徴としている。
【0008】なお、本発明は、前記補強部材の前記ロー
ラに対向する面側にはベルト寄り規制部材が設けられ、
前記ローラの前記段差には前記ベルト寄り規制部材が対
向する領域に該段差よりも小径となる他の段差が設けら
れており、前記クリーニング部材の前記エンドレスベル
トへの当接域が、前記ベルト寄り規制部材が対向する領
域内に達していると、効果的である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面に従って
説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置としての
カラー複写装置を示す概略構成図、また図2は感光体・
中間転写ベルト回りの拡大図である。最初に、カラー複
写装置の構成・動作を説明する。
【0010】カラー画像読み取り装置(以下、カラース
キャナと称す)1は、原稿3の画像を照明ランプ4、ミ
ラー群5、およびレンズ6を介してカラーセンサー7に
結像して、原稿のカラー画像情報を、例えばBlue
(Bと略す)、Green(Gと略す)、Red(Rと
略す)の色分解光毎に読み取り電気的な画像信号に変換
する。そして、このカラースキャナ1で得たB、G、R
の色分解画像信号強度レベルをもとにして、画像処理部
(図示なし)で色変換処理を行い。Black(以下、
Bkと記す)、Cyan(同、C)、Magenta
(同、M)、Yellow(同、Y)のカラー画像デー
タを得る。
【0011】これを、次に述べるカラー画像記録装置
(以下、カラープリンターと称す)2によって、Bk、
C、M、Yの顕像化を行い、これを重ね合わして4色フ
ルカラー画像を形成する。
【0012】次に、カラープリンター2の概要を説明す
る。書き込み光学ユニット8は、カラースキャナ1から
のカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対
応した光書き込みを行い、潜像担持体としての感光体ド
ラム9に静電潜像を形成する。
【0013】感光体ドラム9は、矢印の如く反時計方向
に回転するが、その回りには感光体クリーニングユニッ
ト(クリーニング前除電器を含む)10、除電ランプ1
1、帯電器12、電位センサ13、Bk現像器14、C
現像器15、M現像器16、Y現像器17、現像濃度パ
ターン検知器18、担持体としての中間転写ベルト19
などが配置されている。各現像器は、静電潜像を原稿す
るために現像剤を感光体9に対向させるよう回転する現
像スリーブ14a、15a、16a、17aと、現像剤
を汲み上げ・攪拌するために回転する現像パドル14
b、15b、16b、17bおよび現像剤のトナー濃度
検知センサ14c、15c、16c、17cなどで構成
されている。現像動作の順序(カラー画像形成順序)
を、Bk、C、M、Yの例で以下説明する。ただし、画
像形成順序はこれに限定されるものではない。
【0014】コピー動作が開始されると、カラースキャ
ナ1 所定のタイミングの時点からBk画像データの読み
取りがスタートし、この画像データに基づきレーザー光
による光書き込み・潜像形成が始まる(以下、Bk画像
データによる静電潜像をBk潜像と称す。C、M、Yに
ついても同じ)。このBk潜像の先端部から現像可能と
すべく、Bk現像器14の現像位置に潜像先端部が到達
する前に現像スリーブ14aを回転開始してBk潜像を
Bkトナーで現像する。そして以降、Bk潜像領域の現
像動作を続けるが、Bk潜像後端部がBk現像位置を通
過した時点で現像不作動状態にする。これは少なくと
も、次のC画像データによるC潜像先端部が到達する前
に完了させる。
【0015】感光体9に形成したBkトナー像は、感光
体と等速駆動されている中間転写ベルト19の表面に転
写する(以下、感光体から中間転写ベルトへのトナー像
転写をベルト転写と称す)。ベルト転写は、感光体9と
中間転写ベルト19が接触状態において、転写バイアス
ローラ20に所定のバイアス電圧を印加することで行
う。なお、中間転写ベルト19には感光体9に順次形成
するBk、C、M、Yのトナー像を同一面に順次位置合
わせして4色重ねてベルト転写画像を形成し、その後転
写紙に一括転写を行う。この中間転写ベルトユニットの
構成・動作については後述する。
【0016】感光体9では、Bk工程の次にC工程に進
むが所定のタイミングからカラースキャナ1によるC画
像データ読み取りが始まりその画像データによるレーザ
ー光書き込みでC潜像形成を行う。
【0017】C現像器15は、その現像位置に対して、
先のBk潜像後端部が通過した後でかつC潜像の先端が
到達する前に現像スリーブ15aを回転開始してC潜像
をCトナーで現像する。以後C潜像領域の現像を続ける
が、潜像後端部が通過した時点で、先のBk現像器の場
合と同様に現像不作動状態にする。これもやはり次のM
潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0018】なお、MおよびYの工程については、それ
ぞれの画像データ読み取り、潜像形成・現像の動作が上
述のBk・Cの工程と同様であるので説明は省略する。
【0019】次に、中間転写ベルトユニットについて説
明する。中間転写ベルト19は、駆動ローラ21、ベル
ト転写バイアスローラ20、従動ローラ21a、および
クリーニング対向ローラ21bに巻き掛けられ張力を付
与されており、図示してない駆動モータにより後述の如
く駆動制御される。
【0020】ベルトクリーニングユニット22は、クリ
ーニング対向ローラ21bと中間転写ベルト19を挟ん
で対向配置されたブラシローラ22a、ゴムブレード2
2bとして構成されたクリーニング部材、およびベルト
からの接離機構22cなどで構成されており、1色目の
BK画像をベルト転写した後の第2色、第3色、第4色
目をベルト転写している間は、接離機構22cによって
紙転写ユニット23は、紙転写バイアスローラ23a、
ローラークリーニングブレード23b、およびベルトか
らの接離機構23cなどで構成されている。バイアスロ
ーラ23aは、通常は中間転写ベルト19の面から離間
しているが、中間転写ベルト19の面に形成された4色
の重ね画像を転写紙に一括転写する時にタイミングを取
って接離機構23cで押圧され、紙転写バイアスローラ
23aに所定のバイアス電圧を印加し、紙への転写を行
うか、又は同時に帯電器12により帯電した感光体9面
に接触させ紙への転写を行う。
【0021】なお、転写紙24は給紙ローラ25、レジ
ストローラ26によって、中間転写ベルト面の4色重ね
画像の先端部が紙転写位置に到達するタイミングに合わ
せて給紙される。
【0022】中間転写ベルト19の動き方は、1色目の
Bkトナー像のベルト転写が後端部まで終了した後の動
作方式として次の3通りが考えられるが、この中の1方
式かまたはコピーサイズに応じて(コピー速度面など
で)効率的な方式の組み合わせによって動作させる。
【0023】1)一定速往動方式 1.Bkトナー像のベルト転写後も、そのまま一定速で
往動を続ける。 2.そして中間転写ベルト19の面上のBk画像先端位
置が、再び感光体9との接触部のベルト転写位置に到達
した時、感光体9側は次のCトナー像の先端部が丁度そ
の位置にくるようにタイミングを取って画像形成されて
いる。
【0024】その結果、C画像はBk画像に正確に位置
合わせして中間転写ベルト19上に重ねてベルト転写さ
れる。 3.その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み、
4色重ねのベルト転写画像を得る。
【0025】4.4色目のYトナー像ベルト転写工程に
引き続きそのまま往動しながら中間転写ベルト面上の4
色重ねトナー像を、上記したように転写紙24に一括転
写する。
【0026】2)スキップ往動方式 1.Bkトナー像のベルト転写が終了したら、感光体9
の面からベルト19を離間させ、そのままの往動方向に
高速スキップさせて所定量を移動したら当初の往動速度
に戻す。また、その結果再び感光体9に中間転写ベルト
19を接触させる。
【0027】2.そして中間転写ベルト19の面上のB
k画像先端位置が再びベルト転写位置に到達した時、感
光体9の側は次のCトナー像の先端部が丁度その位置に
くるようにタイミングを取って画像形成されている。
【0028】その結果、C画像はBk画像に正確に位置
合わせして重ねてベルト転写される。 3.その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み4
色重ねのベルト転写画像を得る。
【0029】4.4色目のYトナー像ベルト転写工程に
引き続きそのままの往動速度で、ベルト19面上の4色
重ねトナー像を転写紙24に一括転写する。
【0030】3)往復動(クイックリターン)方式 1.Bkトナー像のベルト転写が終了したら、感光体9
の面からベルト19を離間させ、そして往動を停止させ
ると同時に逆方向に高速リターンさせる。リターンは、
ベルト19の面上のBk画像先端位置がベルト転写相当
位置を逆方向に通過し、さらに予め設定された距離分を
移動した後に停止させて待機状態にする。
【0031】2.次に感光体9の側のCトナー像の先端
部がベルト転写位置より手前の所定位置に到達した時点
に、中間転写ベルト19を再び往動方向にスタートさせ
る。またベルト19を感光体9の面に再び接触させる。
【0032】この場合も、C画像がベルト19の面上で
Bk画像に正確に重なるような条件に制御されてベルト
転写される。 3.その後も同様動作によってM、Y画像工程に進み4
色重ねのベルト転写画像を得る。
【0033】4.4色目のYトナー像のベルト転写工程
に引き続き、リターンせずにそのままの速度で往動し
て、ベルト19面上の4色重ねトナー像を転写紙24に
一括転写する。
【0034】中間転写ベルト面から4色重ねトナー像を
一括転写された転写紙24は、紙搬送ユニット27によ
り定着器28に搬送され、所定温度にコントロールされ
た定着ローラ28aと加圧ローラ28bでトナー像を溶
融定着してコピートレイ29に搬出されフルカラーコピ
ーを得る。
【0035】転写紙24にトナー像を転写した後の中間
転写ベルト19はクリーニングユニット22を再び接離
機構22cで押圧して、表面をクリーニングするか又は
同時に帯電器12により帯電した感光体9の面に接触さ
せ、クリーニングユニット22により表面をクリーニン
グする。
【0036】ベルト転写後の感光体9は、感光体クリー
ニングユニット10で表面をクリーニングされまた除電
ランプ11で均一に除電する。また、転写紙24にトナ
ー像を転写した後の中間転写ベルト19はクリーニング
ユニット22を再び接離機構22cで押圧して、同時に
帯電器12により帯電した感光体9面に接触させ、クリ
ーニングユニット22により表面をクリーニングする。
【0037】リピートコピーの時は、カラースキャナ1
の動作および感光体9への画像形成は、1枚目のY(4
色目)画像工程に引き続き所定のタイミングで2枚目の
Bk(1色目)画像工程に進む。
【0038】また、中間転写ベルト19の方は1枚目の
4色重ね画像の転写紙への一括転写工程に引き続き表面
をクリーニングユニット22でクリーニングされた領域
に、2枚目のBkトナー像がベルト転写されるようにす
る。その後は、1枚目と同様動作になる。
【0039】なお、転写紙カセット30、31、32、
33には各種サイズの転写紙が収納されており、操作パ
ネル(図示なし)で指定されたサイズ紙の収納カセット
からタイミングを取ってレジストローラ26の方向に給
紙、搬送される。OHP用紙や厚紙などのために手差し
給紙トレイ34を設けることもできる。
【0040】以上は4色フルカラーを得るコピーモード
の説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモー
ドの場合は指定された色と回数の分について上記同様の
動作を行うことになる。また単色コピーモードの場合
は、所定枚数が終了するまでの間その色の現像器のみを
現像作動状態にして、中間転写ベルト19は、感光体9
面に接触したまま往動方向に一定速駆動しさらにベルト
クリーナー22も中間転写ベルト19に接触したままの
状態でコピー動作を行う。
【0041】図3は、上記中間転写ベルト19とクリー
ニング対向ローラ21bの部分拡大断面図を示す。図3
において、中間転写ベルト19の少なくとも一方の端部
に補強部材40が貼着されている。この補強部材40と
しては、ポリエステルフィルムをベースとした粘着テー
プが一般的であるが、補強部材40はベルト素材よりも
機械的強度の高い、特に耐屈曲性の高い材質のものを選
択する必要がある。また、補強部材40の厚さは25〜
200μmのものが効果的であり、厚すぎるとベルトの
剛性が高くなりすぎて、特に巻き掛けるローラの径が小
径で巻付け角度の大きいところではベルト波打ち、シワ
の原因になることがある。
【0042】ところで、中間転写ベルト19はポリカー
ボネート樹脂で作られており、ポリカーボネート樹脂等
の固くて伸びにくいベルトの場合、ちょっとしたベルト
の段差、ローラ角部のエッジまたはバリ等により端部亀
裂が短時間で発生してしまうという問題があることは先
に説明した。
【0043】そこで、本発明ではクリーニング対向ロー
ラ21bに、補強部材40の当接領域bが中央領域aよ
りも小径となる段差41が設けられている。この段差4
1は、補強部材40の厚さ以上の高さH1に形成されて
いる。また、段差41には角部41aのエッジ、バリに
より中間転写ベルト19にスジ状の傷が入ってその寿命
を短くするので、図4に示すように角部41aの形状を
半径0.05〜0.3mm程度の丸味を付けて形成して
いる。
【0044】かくして、補強部材40を貼着して中間転
写ベルト19上に段差が生じても、クリーニング対向ロ
ーラ21bに段差41を設けたことにより、中間転写ベ
ルト19上の段差が解消され、中間転写ベルト19に短
時間で端部亀裂が発生することを防止できる。図6に示
す従来例では、ベルト50に補強部材51を貼着する
と、符号55で示す空気層部ができる。このとき、ロー
ラ53がクリーニング対向ローラであると、クリーニン
グブレードの当接角度がクリーニング性に大きく影響を
及ぼすので、クリーニングブレードの当接許容範囲が空
気層部55よりも中央側になり、ベルトローラ支持ユニ
ットが大きくなり、スペースとコスト上に問題が生ず
る。さらに、空気層部55ができると、その近傍に応力
集中するので、端部亀裂も生じやすい。本発明では、空
気層部ができないので、端部亀裂も生じにくく、さらに
クリーニングブレードの当接許容範囲が補強部材40の
当接領域b内であっても差し支えない。但し、段差40
の高さH1と補強部材40の厚さの差が大きすぎると、
ブレードの当接圧が弱くなるので、段差40の高さH1
と補強部材40の厚さの差は0乃至0.05mmの範囲
が好適である。しかし、クリーニング性に余裕がある場
合、上記差は±0.02mm等にしてもよい。
【0045】また、本実施例では中間転写ベルト19の
端部にベルト寄り規制部材42が貼着され、クリーニン
グ対向ローラ21bにはベルト寄り規制部材42の当接
領域cが段差41のローラ径よりも小径となる他の段差
43が設けられている。この段差43は、ベルト寄り規
制部材42の厚さ以上の高さH2に形成され、また段差
43の角部の形状も半径0.05〜0.3mm程度の丸
味を付けて形成されている。
【0046】図5は補強部材幅に対するベルトの亀裂発
生するまでの時間を表すグラフであり、通常のベルトは
交換部品なので、10mm以上あれば、実用上問題がな
い。また、中間転写ベルト19の表面側にも貼ること
で、さらに亀裂発生時間を長くできる。
【0047】中間転写ベルト19において、転写紙の最
大画像幅をe、クリーニングブレードのクリーニング幅
をdとすると、最大画像幅e、中央領域a、クリーニン
グ幅d、ベルト寄り規制部材42の当接領域cの内スパ
ンの順に幅が広く設定すると、ベルト寄りが大きいとき
のベルト寄り規制部材42の傾きを小さくし、ベルト寿
命をアップできる。また、クリーニング幅をd´にし
て、ベルト寄り規制部材42の当接領域c内に設定する
と、クリーニングブレードによりベルト寄り規制部材4
2がローラ上に乗り上げることを防止できる。プレード
幅を寄り規制部材幅より大とすることで、この乗り上げ
を防止することが可能である。従来では、別部材を設け
て乗り上げを防止するも行われているが、このような別
部材が不要なので省スペース・部品削減(コストダウ
ン)が可能である。
【0048】なお、段差を付けるローラを、クリーニン
グ対向ローラ21bを対象として説明したが、ローラは
駆動ローラ21、ベルト転写バイアスローラ20、従動
ローラ21aについても同様に構成することが好まし
い。
【0049】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、ベルト表
面の波打ちを防ぎ平滑にすることで、ベルト寿命アップ
・転写圧の均一化による転写の安定性・ベルトと駆動ロ
ーラ密着力アップによるベルト走行の安定化が図れるの
で、良好な画像品質を長期に渡って得ることができる。
さらに、ベルトの蛇行を簡単な構成で軽減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー複写装置の概略構成図である。
【図2】感光体・中間転写ベルト回りの拡大図である。
【図3】中間転写ベルトとクリーニング対向ローラの部
分拡大断面図である。
【図4】図3の段差角部の部分拡大説明図である。
【図5】補強部材幅に対するベルトの亀裂発生するまで
の時間を表すグラフである。
【図6】従来のベルトとローラの部分拡大断面図であ
る。
【図7】その寄り発生時の説明図である。
【符号の説明】
19 中間転写ベルト 21b クリーニング対向ローラ 40 補強部材 41 段差 42 ベルト寄り規制部材 43 他の段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−98284(JP,A) 特開 平3−55565(JP,A) 実開 平2−22903(JP,U) 実開 平3−73541(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/02 B65H 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像または転写紙を担持して次工程
    領域まで搬送する複数のローラに張力を印加して巻架さ
    れ回転駆動されるエンドレスベルトと、前記ローラの1
    つとエンドレスベルトを介して対向配置されたクリーニ
    ング部材を備え、該クリーニング部材をエンドレスベル
    ト表面に押し当て当該表面を清掃するクリーニング手段
    とを有し、前記エンドレスベルト端部の前記ローラに対
    向する面側にテープ状の補強部材が設けられている画像
    形成装置において、 前記ローラは、前記エンドレスベルトの幅より広い幅に
    形成され、かつ、前記補強部材が対向する領域が中央領
    域よりも小径となる段差が設けられており、前記クリー
    ニング部材の前記エンドレスベルトへの当接域が、前記
    補強部材が対向する領域内に達していることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記補強部材の前記ローラに対向する面
    側にはベルト寄り規制部材が設けられ、前記ローラの前
    記段差には前記ベルト寄り規制部材が対向する領域に該
    段差よりも小径となる他の段差が設けられており、前記
    クリーニング部材の前記エンドレスベルトへの当接域
    が、前記ベルト寄り規制部材が対向する領域内に達して
    いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP11187592A 1992-04-30 1992-04-30 画像形成装置 Expired - Lifetime JP3210725B2 (ja)

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Cited By (1)

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