JPH0713444A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0713444A
JPH0713444A JP5182053A JP18205393A JPH0713444A JP H0713444 A JPH0713444 A JP H0713444A JP 5182053 A JP5182053 A JP 5182053A JP 18205393 A JP18205393 A JP 18205393A JP H0713444 A JPH0713444 A JP H0713444A
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belt
roller
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JP5182053A
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English (en)
Inventor
Yasunori Kawaishi
康則 河石
Kenichi Mizuma
健一 水摩
Hideya Furuta
秀哉 古田
Yoshihiro Sakai
良博 堺
Reo Munakata
伶夫 宗像
Hideki Kamiyama
英樹 上山
Minoru Sugiyama
実 杉山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト駆動を兼ねた支持ローラ21に巻き付
いた中間転写ベルト19表面に圧接するように紙転写ロ
ーラ23aを設けたカラー複写機において、両ローラ2
1,23a間の紙転写部(LPT)内でのベルトの周速変
化による転写不良、支持ローラ21上へのトナー付着に
よるベルト周速変動及び装置内温度変化によるベルト周
速変動を抑える。 【構成】 弾性を有する紙転写ローラ23aを剛性の支
持ローラ21に圧接して紙転写ローラ23aを変形させ
紙転写部の幅を確保する。ベルト19の少なくとも裏側
はフッ素系樹脂などの離型性を有しトナーが付着しにく
い材質で構成し、ベルト裏面を介して支持ローラ21上
にトナーが付着堆積するのを抑える。支持ローラ21の
表層21aはベルト19に対するグリップ性の良好な材
質で構成し、熱による厚み変動でベルト周速変動が許容
範囲外ならないように厚みを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、像
担持体上に形成したトナー像を、中間転写ベルトなどの
中間転写体を用いて紙などの転写材に転写した後に、定
着手段を用いて転写材に定着させる画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような中間転写体を用いた画
像形成装置としては、例えば、像担持体上に順次形成さ
れる互いに色の異なるトナー像を、順次中間転写体上に
転写して重ね合わせた後に、中間転写体から紙などの転
写材に一括して転写するカラー画像形成装置が知られて
いる。更にこの中間転写体を複数の支持ローラとこれら
に掛け渡された中間転写ベルトとで構成しものも知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中間転写ベ
ルトの繰り返し使用による寿命は中間転写ベルトの材質
に大きく依存するが考えられ、本発明者らの実験におい
ても各種の材質について検討がなされた。この検討と同
時に支持ローラのベルトグリップ性に影響する支持ロー
ラ表面材質や、紙などの転写材への転写部を形成するた
めに、支持ローラに巻き付いたベルト部分に圧接させる
転写ローラ表面材質などについても各種の材質を用いて
適正材質の検討がなされた。これらの検討を通して、中
間転写ベルトの繰り返し使用による寿命が、ベルト材質
のみならず、転写ローラの表面材質及び転写ローラが対
向する支持ローラの材質によっても左右されることが見
出された。そこで、本発明者らがその原因を鋭意検討し
たところ、転写部におけるベルトの屈曲方向が、繰り返
し使用による寿命に影響していることが判った。また、
中間転写ベルトに対するグリップ性を良好にするためゴ
ムからなる表面層を有する支持ローラを用いて、ランニ
ング試験を行ったところ、経時で中間転写ベルト周回方
向における像の伸びや像流れが生じる不具合が生じた。
この原因についても鋭意検討したところ、ベルト駆動用
を兼ねている支持ローラの外径が装置内の温度によって
変化したり、中間転写ベルト裏面に付着した装置内の浮
遊トナーが該支持ローラ上に付着堆積して見掛け上の支
持ローラ外径が増大したりして、中間転写ベルトの周速
が変動し、感光体との周速差が生じていることが判っ
た。
【0004】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、中間転写ベルトの繰り返し
使用耐久性を装置の機構構造によって向上させ、中間転
写ベルト材質の選択の余地を広げることができる画像形
成装置を提供することであり、その第2の目的は、中間
転写ベルトの周速の変動を抑えて良好な画像を形成でき
る画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体上に形成したトナー像
を、複数の支持ローラに掛け渡されて周回駆動される中
間転写ベルトに転写した後に、転写手段を用いて中間転
写体から紙などの転写材に転写し、定着手段を用いて転
写材に定着させる画像形成装置において、該転写手段
を、支持ローラに巻き付いたベルト部分に圧接する転写
ローラを用いて構成し、該転写ローラを弾性材で、該転
写ローラに対向する支持ローラを該転写ローラよりも硬
度が高い材料で、それぞれ形成したことを特徴とするも
のである。また、請求項2の発明は、請求項1の画像形
成装置において、上記転写ローラをベルト駆動を兼ねた
支持ローラに巻き付いたベルト部分に圧接させ、該支持
ローラの熱による厚み変化が生じる材質かなる表層の厚
みを、該支持ローラ外径の温度変化によるベルト周速変
動が許容範囲内のものになるように設定したことを特徴
とするものである。また、請求項3の発明は、請求項2
の画像形成装置において、上記ベルトの少なくとも裏面
をフッ素系樹脂などのトナーが付着しにくい材質で形成
し、かつ、上記支持ローラの表層をゴムなどの所定の摩
擦係数を有しベルトに対するグリップ性の良好な材質で
形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】請求項1の発明においては、転写ローラを弾性
材で、該転写ローラに対向する支持ローラを該転写ロー
ラよりも硬度が高い材料で、それぞれ形成しているの
で、両者が中間転写ベルトを挟んで圧接する転写部は、
支持ローラがほぼ本来の外形のままで、転写ローラ表面
部が変形して凹んだ形状になる。よって、この支持ロー
ラに巻き付いてこの転写部を通過する中間転写ベルト部
分には、逆に転写ローラ側が支持ローラよりも硬度が高
くて支持ローラ側が変形して凹んだ形成になる場合と異
なり、むりな変形が加わらない。
【0007】また、請求項2の発明においては、ベルト
駆動を兼ねた支持ローラの表層の厚みを、該支持ローラ
外径の温度変化によるベルト周速変動が許容範囲内のも
のになるように設定したので、許容範囲を超えるベルト
周速の変動を防止できる。
【0008】また、請求項3の発明においては、上記ベ
ルトの少なくとも裏面をフッ素系樹脂などのトナーが付
着しにくい材質で形成したので、装置内浮遊トナーのベ
ルト裏面への付着を抑えることができる。よってベルト
裏面を介してベルト駆動を兼ねた支持ローラ上に付着堆
積したトナーで見掛け上支持ローラの外形が増大してベ
ルト周速が変動するのを抑えることができる。また、上
記支持ローラの表層をゴムなどの所定の摩擦係数を有し
ベルトに対するグリップ性の良好な材質で形成したの
で、ベルトに対する良好なグリップ性を発揮させること
ができる。
【0009】
【実施例】本発明を画像形成装置であるカラー複写装置
に適用した実施例について説明する。図1は実施例に係
るカラー複写装置における紙転写部の説明図、図2は同
カラー複写装置全体の概略構成図、図3は同カラー複写
装置の主要部の概略構成図、図4(a),(b)は同複
写装置の中間転写体としての中間転写ベルト19支持機
構の説明図である。図2において、このカラー複写装置
は、カラー画像読み取り装置(以下、カラースキャナー
という)1とカラー画像記録装置(以下、カラープリン
ターという)2とから構成されている。まず、カラース
キャナー1は、原稿3の画像を照明ランプ4、ミラー群
5、及びレンズ6を介してカラーセンサー7に結像し
て、原稿のカラー画像情報を、例えばブルー(Blue、
以下Bという)、グリーン(Green、以下Gという)、
レッド(Red、以下Rという)の色分解光毎に読み取
り、電気的な画像信号に変換する。そして、このカラー
スキャナー1で得たB、G、Rの色分解画像信号強度レ
ベルをもとにして、画像処理部(図示なし)で色変換処
理を行ない、ブラック(以下、Bkという)、シアン
(Cyan、以下Cという)、マゼンタ(Magenta、以下
Mという)、イエロー(Yellow、以下Yという)のカ
ラー画像データを得る。
【0010】次に、カラープリンター2では、その書き
込み光学ユニット8で、カラースキャナー1からのカラ
ー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した
光書き込みを行ない、像担持体としての感光体9に静電
潜像を形成する。この感光体9は、矢印の如く反時計方
向に回転し、その回りには、感光体クリーニングユニッ
ト(クリーニング前除電器を含む)10、除電ランプ1
1、帯電器12、電位センサー13、Bk現像器14、
C現像器15、M現像器16、Y現像器17、現像濃度
パターン検出用の光学センサー18、中間転写ベルト1
9などが配置されている。各現像器は、静電潜像を現像
するために現像剤の穂を感光体9の表面に接触させて回
転する現像スリーブ(14a、15a、16a、17
a)と、現像剤を汲み上げ・撹拌するために回転する現
像パドル(14b、15b、16b、17b)、及び現
像剤のトナー濃度センサー(14c、15c、16c、
17c)などで構成されている。
【0011】以下、現像動作の順序(カラートナー像形
成順序)が、Bk、C、M、Yの例でコピー動作の概略
を説明する(ただし、画像形成順序はこれに限定される
ものではない)。コピー動作が開始されると、カラース
キャナー1で所定のタイミングからBk画像データの読
み取りがスタートし、この画像データに基づきレーザー
光による光書き込み、潜像形成が始まる(以下、Bk画
像データによる静電潜像をBk潜像という。C、M、Y
について、それぞれC潜像、M潜像、Y潜像という)。
このBk潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像器
14の現像位置に潜像先端部が到達する前に、現像スリ
ーブ14aを回転開始して、Bk潜像をBkトナーで現
像する。そして以後、Bk潜像領域の現像動作を続け、
潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、現像不作
動状態にする。これは少なくとも、次のC画像データに
よるC潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0012】ついで、感光体9に形成したBkトナー像
を、感光体と等速駆動されている中間転写ベルト19の
表面に転写する(以下、感光体から中間転写ベルトへの
トナー像転写をベルト転写という)。ベルト転写は、感
光体9と中間転写ベルト19とが接触した状態におい
て、転写バイアスローラ20aに所定のバイアス電圧を
印加することで行う。なお、中間転写ベルト19には、
感光体9に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像
を、同ー面に順次位置合せして、4色重ねのベルト転写
画像を形成し、その後、転写紙にー括転写を行う。この
中間転写ベルトユニットについては後述する。
【0013】ここで、感光体9側ではBk工程の次にC
工程に進むが、所定のタイミングからカラースキャナー
1によるC画像データ読み取りが始まり、その画像デー
タによるレーザー光書き込みで、C潜像形成を行う。C
現像器15はその現像位置に対して、先のBk潜像後端
部が通過した後で、かつC潜像の先端が到達する前に現
像スリーブ15aを回転開始して、C潜像をCトナーで
現像する。以後、C潜像領域の現像を続け、潜像後端部
が通過した時点で、先のBk現像器の場合と同様に現像
不作動状態にする。これもやはり次のM潜像先端部が到
達する前に完了させる。なお、M及びYの各工程につい
ても、それぞれの画像データ読み取り、潜像形成及び現
像の動作が上述のBk、Cの工程と同様に行なわれる。
【0014】次に、中間転写ベルトユニットの概略につ
いて説明する。図3において、中間転写ベルト19は、
駆動ローラ21、転写バイアスローラ20a、及び従動
ローラ群20b,20cに張架されており、図示してい
ない駆動モータにより後述する如く駆動制御される。ま
た、この中間転写ベルト19が感光体9に離接可能なよ
うに、例えば図4(a),(b)に示すような離接機構
が設けられている。すなわち、この接離機構は、感光体
9に対向するバイアスローラ20aを回動自在に支持
し、かつ支点50aを中心にして揺動自在な支持部材5
0と、バイアスローラ20aに隣合う従動ローラ20b
を回動自在に支持し、かつ支点51aを中心にして揺動
自在な支持部材51と、カム部材52とで構成されてい
る。両支持部材50,51は図示しない付勢部材によっ
て上記カム部材52に圧接されている。これにより、カ
ム部材52の回転により、各支持部材50,51が同一
距離を以って、感光体9に対して同じ方向に移動できる
ようになっている。なお、上記中間転写ベルト19や各
ローラ20a,20b,21の構造材質については後に
詳述する。
【0015】中間転写ベルト19の表面に対向する所定
位置に、ベルトクリーニングユニット22が設けられて
いる。このユニット22は、ブラシローラ22a、ゴム
ブレード22b、及びベルトからの接離機構22cなど
で構成されており、1色目のBk画像をベルト転写した
後の、2、3、4色目をベルト転写している間は、接離
機構22cによってベルト面から離間し、その後の所定
タイミングで、中間ベルト19表面に接触してクリーニ
ングを行う。
【0016】また、中間転写ベルト19の上記駆動ロー
ラ21に巻きついた部分に対向するように、紙転写ユニ
ット23が設けられている。このユニット23は、紙転
写ローラ23a、ローラクリーニングブレード23b、
及びベルトからの接離機構23cなどで構成されてい
る。この紙転写ローラ23aの構造材質についも後に詳
述する。該紙転写ローラ23aは、通常はベルト19面
から離間しているが、中間転写ベルト19面に形成され
た4色の重ね画像を、転写紙にー括転写する時にタイミ
ングを取って接離機構23cで押圧され、該ローラ23
aに所定のバイアス電圧を印加して紙への転写を行う。
なお、転写紙24は、給紙ローラ25、レジストローラ
26によって、中間転写ベルト面の4色重ね画像の先端
部が、紙転写位置に到達するタイミングに合わせて給紙
される。
【0017】この中間転写ベルト19の駆動の仕方とし
ては、1色目のBkトナー像のベルト転写が端部まで終
了した後の動作方式として、一定速往動方式、スキップ
往動方式、及びクイックリターン方式の3方式が考えら
れ、このなかの1方式で、又はコピー速度の面からコピ
ーサイズに応じてこのなかの複数の方式を効率的に組み
合わせて、中間転写ベルト19を駆動し、順次感光体9
から転写されたトナー像を中間転写ベルト19上で重ね
合わせ、転写紙24に一括転写する。
【0018】このようにして4色重ねトナー像が、中間
転写ベルト面からー括転写された転写紙24は、紙搬送
ユニット27で定着器28に搬送され、所定温度にコン
トロールされた定着ローラ28aと加圧ローラ28bで
トナー像を溶融定着してコピートレイ29に搬出されフ
ルカラーコピーを得る。
【0019】なお、ベルト転写後の感光体9は、感光体
クリーニングユニット10(クリーニング前除電器10
a、ブラシローラ10b、ゴムブレード10c)で表面
をクリーニングされ、また、除電ランプ11で均一に除
電される。また、転写紙24にトナー像を転写した後の
中間転写ベルト19は、クリーニングユニット22を再
び接離機構22cで押圧して表面をクリーニングされ
る。
【0020】リピートコピーの時は、カラースキャナ1
の動作及び感光体9への画像形成は、1枚目のY(4色
目)画像工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の
Bk(1色目)画像工程に進む。また、中間転写ベルト
19の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙へのー括転
写工程に引き続き、表面をクリーニングユニット22で
クリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベ
ルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様の
動作になる。なお、転写紙カセット30、31、32、
33は、各種サイズの転写紙が収納されており、操作パ
ネル(図示なし)で指定されたサイズ紙の収納カセット
から、タイミングを取ってレジストローラ26方向に給
紙、搬送される。34は、OHP用紙や厚紙などの手差
し給紙トレイである。
【0021】以上は、4色フルカラーを得るコピーモー
ドの説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモ
ードの場合は、指定された色と回数の分について、上記
と同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモー
ドの場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現
像器のみを現像作動(剤穂立て)状態にして、中間転写
ベルト19は、感光体9面に接触したまま往動方向にー
定速駆動し、さらに、ベルトクリーナー22もベルト1
9に接触したままの状態で、コピー動作を行う。
【0022】次に、中間転写ベルト19、各支持ローラ
20a,20b,21、紙転写ローラ23aの構造及び
材質について説明する。中間転写ベルト19はフッ素系
樹脂から構成され、裏面もこのフッ素系樹脂が露出し
て、トナー付着しにくいようにされている。
【0023】そして、支持ローラのうち駆動ローラ21
は図1に示すようにアルミニウムからなる芯金ローラ2
1a上にヒドリンゴムからなる表層21bが形成されて
構成されている。このヒドリンゴムはゴムであることか
ら摩擦係数や密着性の観点からベルト19に対するグリ
ップ性が良好である。そして、このヒドリンゴムの温度
によって厚みが変化するので、その厚み変化が、感度に
よる感光体9側の径変化も考慮して、相対周速差が本来
の周速の0.1%以下の範囲内になる、表層21bの許
容厚み変化範囲内に抑えられるように常温における厚み
を0.3mmに設定している。ここで、駆動ローラ21の
外径は39.88mmでベルト周速が180mm/sになる
ように回転駆動させれる。またその硬度は70Hs(J
IS−A)である。なお、他の支持ローラ20a,20
bも駆動ローラ21と同一の構造及び材質で構成でき
る。但し、これらは、駆動ローラ21ほどの外径変化に
対する制約は無いので、適宜構成材質を異ならせても良
い。
【0024】また、紙転写ローラ23aは炭素鋼鋼管か
らなる芯金ローラ40a上にヒドリンゴムからなる厚さ
約6mmの弾性層40b及びPFAチューブからなる厚さ
50μmの表層40cを積層して、外径30.15mm、
硬度38Hs(JIS−A)のローラに構成されてい
る。この紙転写ローラ23aが前述の離接機構により所
定圧で駆動ローラ21側に付勢され、図1に示すよう
に、変形して凹んだ形状になって、転写部(LPT)を形
成している。この転写部の幅(いわゆるニップ幅)は約
2.5mmになっている。
【0025】以上の中間転写ベルト19、駆動ローラ2
1などを使用したカラー複写装置においては、中間転写
ベルト19の十分な繰り返し耐久性を得られ、また中間
転写ベルト19の周速も安定して、良好な画像を得るこ
とができた。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、中間転写ベル
トを挟んで支持ローラと転写ローラとが圧接する転写部
が転写ローラ表面部が変形して凹んだ形状になり、支持
ローラに巻き付いてこの転写部を通過する中間転写ベル
ト部分に、逆に転写ローラ側が支持ローラよりも硬度が
高くて支持ローラ側が変形して凹んだ形成になる場合と
異なり、むりな変形を加えないので、中間転写ベルトの
繰り返し使用耐久性を向上させることが出来る。よっ
て、中間転写ベルト材質の選択の余地を広げることがで
きる
【0027】また、請求項2の発明によれば、一般に熱
による厚み変化が生じる材質であるゴムなどのベルトに
対するグリップ性の良好な材質で表層を形成した場合に
も、許容範囲を超えるベルト周速の変動を防止できるの
で、中間転写ベルトの周速の変動を抑えて良好な画像を
形成できる画像形成装置を提供できる。
【0028】また、請求項3の発明によれば、ベルト裏
面を介してベルト駆動を兼ねた支持ローラ上に付着堆積
したトナーで見掛け上支持ローラの外形が増大してベル
ト周速が変動するのを抑えることができるので、中間転
写ベルトの周速の変動を抑えて良好な画像を形成できる
画像形成装置を提供できる。また、ベルトに対する良好
なグリップ性を発揮させ、ベルトと駆動用支持ローラと
の滑りを抑えてベルト周速安定化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る中間転写ベルトから転写材へのト
ナー像の転写部の説明図。
【図2】実施例に係るカラー複写装置の全体の概略構成
図。
【図3】同カラー複写装置の感光体・中間転写ベルト回
りの拡大図。
【図4】(a),(b)は同複写装置の中間転写体とし
ての中間転写ベルト19支持機構の説明図。
【符号の説明】
1 カラー画像読み取り装置 2 カラー画像記録装置 8 書き込み光学ユニット 9 感光体ドラム 10 感光体クリーニングユニット 11 除電ランプ 12 帯電器 14 ブラック現像器 15 シアン現像器 16 マゼンタ現像器 17 イエロー現像器 19 中間転写ベルト 20a ベルト転写バイアスローラ 21 ベルト駆動ローラ 21a 芯金ローラ 21b 表層 22 ベルトクリーニングユニット 22a ブラシローラ 22b ゴムブレード 22c 接離機構 23 紙転写ユニット 23a 紙転写ローラ 23b ローラクリーニングブレード 23c 接離機構 24 転写紙 27 紙搬送ユニット 28 定着器 28a 定着ローラ 28b 加圧ローラ 40a 芯金ローラ 40b 弾性層 40c 表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堺 良博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宗像 伶夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 上山 英樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 実 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に形成したトナー像を、複数の
    支持ローラに掛け渡されて周回駆動される中間転写ベル
    トに転写した後に、転写手段を用いて中間転写体から紙
    などの転写材に転写し、定着手段を用いて転写材に定着
    させる画像形成装置において、 該転写手段を、支持ローラに巻き付いたベルト部分に圧
    接する転写ローラを用いて構成し、 該転写ローラを弾性材で、該転写ローラに対向する支持
    ローラを該転写ローラよりも硬度が高い材料で、それぞ
    れ形成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記転写ローラをベルト駆動を兼ねた支持
    ローラに巻き付いたベルト部分に圧接させ、 該支持ローラの熱による厚み変化が生じる材質かなる表
    層の厚みを、該支持ローラ外径の温度変化によるベルト
    周速変動が許容範囲内のものになるように設定したこと
    を特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記ベルトの少なくとも裏面をフッ素系樹
    脂などのトナーが付着しにくい材質で形成し、かつ、上
    記支持ローラの表層をゴムなどの所定の摩擦係数を有し
    ベルトに対するグリップ性の良好な材質で形成したこと
    を特徴とする請求項2の画像形成装置。
JP5182053A 1993-06-28 1993-06-28 画像形成装置 Pending JPH0713444A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298822A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007298822A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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