JP3198700B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3198700B2 JP03150793A JP3150793A JP3198700B2 JP 3198700 B2 JP3198700 B2 JP 3198700B2 JP 03150793 A JP03150793 A JP 03150793A JP 3150793 A JP3150793 A JP 3150793A JP 3198700 B2 JP3198700 B2 JP 3198700B2
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日出雄 ▲高▼橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等に装備
される車両用空調装置に関し、特に、空調風の吹出口の
風向制御機構を改良した車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置としては、例え
ば、図3,図4に示す実開昭55−175512号公報
に開示された「自動車における冷気又は外気の吹出装
置」がある。この先行技術では、インストルメントパネ
ル104の低い位置に複数の前席吹出口1501が、真
直ぐ後方に向いたダクト1601を有して開口するよう
に設けられている。また、前席吹出口1501の上の高
い位置に後席吹出口1502が、斜め上方のルーフ側に
向いたダクト1602を有して車両左右方向に横長に開
口するように設けられている。
【0003】インストルメントパネル104の内部にあ
っては、空調ユニット1603からのダクト1604が
各吹出口1501,1502のダクト1601,160
2に連通し、ダクト1604に風量配分ドア1605が
設けられている。これにより後席吹出口1502から空
調風を上方に向けて吹出し、この気流を前席乗員とルー
フの間の上方空間を通して後席へ送る。また、風量配分
ドア1605により前後席への風量配分調整を可能にす
ることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような「自動車における冷気又は外気の吹出装置」にあ
ては、前後席吹出口1501,1502については特に
考慮されておらず、風向を適切に変更制御することが難
しいという問題点があった。
【0005】この発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、風向を適切に制御することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、インストルメントパネルの吹出口に風向
制御機構が設けられ、該風向制御機構は、前記吹出口の
内部の内面に沿って配置され中間を回転自在に支持され
た上下端ルーバー及び該上下端ルーバーの間に平行に配
置されて中間を回転自在に支持された中間ルーバーと、
前記上下端ルーバーの気流上流側で前記吹出口の内部の
内面に設けられて前記上下端ルーバーを規制された範囲
で回転可能にする溝と、前記中間ルーバーの気流上流側
の端部を回転自在に連結すると共に直線移動により中間
ルーバーを回転させる連結ロッドと、該連結ロッドに前
記直線移動方向に沿った上下の長孔で形成されると共に
該両長孔には板ばねが装着され前記両長孔に前記上下端
ルーバーの気流上流側の端部の各ピンを相対移動可能に
係合させると共に該ピンに前記長孔内で前記板ばねが弾
性接触して位置決めが可能な変向手段とを備え、前記連
結ロッドの上昇位置では、前記上下端ルーバーのピンが
前記長孔の下端に係合して上端ルーバーが前記溝内に入
り該上端ルーバー及び中間ルーバーが気流下向きの位置
になると共に、前記下端ルーバーが前記内面に規制され
て気流水平の位置となり、前記連結ロッドの下降位置で
は、前記上下端ルーバーのピンが前記長孔の上端に係合
して下端ルーバーが前記溝内に入り該下端ルーバー及び
中間ルーバーが気流上向きの位置になると共に、前記上
端ルーバーが前記内面に規制されて気流水平の位置とな
り得ることを特徴とする。
【0007】
【作用】この発明による車両用空調装置の風向制御機構
は、両端ルーバーが連結ロッドに対して位置決めと変向
の機能を有する手段で連結され、両端ルーバーがケース
内面により規制される場合は、両端ルーバーを水平に保
つ。また、連結ロッドの移動位置に応じてルーバーが位
置決めされる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1,図2は、本発明の実施形態
に係り、インストルメントパネルの吹出口に設けられる
風向制御機構を示している。
【0009】図1において、インストルメントパネル1
04には空調風の吹出口1301を有する筒状のルーバ
ーケース1302が突設され、ルーバーケース1302
に風向制御機構1310が設けられている。風向制御機
構1310は、吹出口の内部に例えば、4つのルーバー
1311,1312,1313が、中間を支軸1314
により支持されて上下に等間隔で平行配置され、2つの
中間ルーバー1312は上下に任意に回転するが、上下
端ルーバー1311,1313はケース側の内面131
5と溝1316により規制されて水平から上下の一方に
のみ回転するように設けられている。これらルーバー1
311,1312,1313の気流上流側には連結ロッ
ド1317が、上下に直線移動するように設置されてい
る。そして、連結ロッド1317に中間ルーバー131
2が端部のピン1318により連結され、連結ロッド1
317の上下移動により中間ルーバー1312を気流下
向き、気流水平あるいは気流上向きの3位置に回転する
ように取付けられている。
【0010】また、連結ロッド1317と上下端ルーバ
ー1311,1313の連結部には、変向手段1320
が設けられている。変向手段1320は、連結ロッド1
317に長孔1321が形成され、長孔1321には耳
形の板ばね1322が装着されている。そして、板ばね
1322にルーバー1311,1313の端部のピン1
318が係合され、連結ロッド1317の移動の際に板
ばね1322を弾性変形して任意に位置決めをする。ま
た、上端ルーバー1311については気流水平と気流下
向きの2位置に回転し、気流上向きの位置へ移行する場
合はルーバー水平状態でロッド移動を許容する。下端ル
ーバー1313については気流水平と気流上向きの2位
置に回転し、気流下向きの位置へ移行する場合はルーバ
ー水平状態でロッド移動を許容するように構成されてい
る。
【0011】次に、動作を、図2を用いて説明する。先
ず、連結ロッド1317を上方へ移動させると、(a)
に示すように下端ルーバー1313はケース内面131
5により水平に規制され、他の3つのルーバー131
1,1312は一体的に時計方向に回転して、空調風の
気流が流路面積を減少したり、通気抵抗を増加すること
なく下向きに変向される。このとき上下端ルーバー13
11,1313のピン1318は、いずれも板ばね13
22の下部に係合して位置決めされる。次いで、連結ロ
ッド1317を少し下げると、(b)に示すように3つ
のルーバー1311,1312は、その位置を水平方向
に移行し、このとき上下端ルーバー1311,1313
のピン1318が板ばね1322の下部に係合し、気流
は略水平に吹き出す。
【0012】また、連結ロッド1317をさらに下げる
と、(c)に示すように中間ルーバー1312は上向き
となり、かつ、上端ルーバー1311は水平に規制され
る。また、下端ルーバーは1313はピン1318が板
ばね1322の中間に弾性接触する。そして、連結ロッ
ド1317を下限に移動すると、(d)に示すように上
端ルーバー1311は水平に保った状態でつの中間
ーバー1312が反時計方向にさらに回転して、気流が
上述と同様に流路面積を減少することなく上向きに変更
される。このとき上下端ルーバー1311,1313の
ピン1318は、いずれも板ばね1322の上部に係合
して位置決めされている。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、風向制御機構は、両端ルーバーが連結ロッドに対し
て位置決めと変向の機能を有する手段で連結され、両端
ルーバーがケース内面により規制される場合は、両端ル
ーバーを水平に保つように構成されるので、流路面積を
減少したり、ベンチュリー効果で通気抵抗を増加するこ
とが防止され、変向性能が向上する。連結ロッドの移動
位置に応じてルーバーが位置決めされるので、気流の変
向状態を確実に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る風向制御機構の構成を示す断面
図である。
【図2】図1に示した風向制御機構の動作状態を示す断
面図である。
【図3】従来におけるインストルメントパネルの構成を
示す斜視図である。
【図4】図3に示したインストルメントパネルを用いた
車両用空調装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
104 インストルメントパネル 1301 吹出口 1310 風向制御機構 1311,1312,1313 ルーバー 1317 連結ロッド 1320 変向手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネルの吹出口に風向
    制御機構が設けられ、 該風向制御機構は、前記吹出口の内部の内面に沿って配置され中間を回転自
    在に支持された上下端ルーバー及び該上下端ルーバーの
    間に平行に配置されて中間を回転自在に支持された中間
    ルーバーと、 前記上下端ルーバーの気流上流側で前記吹出口の内部の
    内面に設けられて前記上下端ルーバーを規制された範囲
    で回転可能にする溝と、 前記中間ルーバーの気流上流側の端部を回転自在に連結
    すると共に直線移動により中間ルーバーを回転させる連
    結ロッドと、 該連結ロッドに前記直線移動方向に沿った上下の長孔で
    形成されると共に該両長孔には板ばねが装着され前記両
    長孔に前記上下端ルーバーの気流上流側の端部の各ピン
    を相対移動可能に係合させると共に該ピンに前記長孔内
    で前記板ばねが弾性接触して位置決めが可能な変向手段
    とを備え、 前記連結ロッドの上昇位置では、前記上下端ルーバーの
    ピンが前記長孔の下端に係合して上端ルーバーが前記溝
    内に入り該上端ルーバー及び中間ルーバーが気流下向き
    の位置になると共に、前記下端ルーバーが前記内面に規
    制されて気流水平の位置となり、 前記連結ロッドの下降位置では、前記上下端ルーバーの
    ピンが前記長孔の上端に係合して下端ルーバーが前記溝
    内に入り該下端ルーバー及び中間ルーバーが気流上向き
    の位置になると共に、前記上端ルーバーが前記内面に規
    制されて気流水平の位置となり得る ことを特徴とする車
    両用空調装置。
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