JP3192313B2 - 板体の搬出方法および装置 - Google Patents

板体の搬出方法および装置

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JP3192313B2
JP3192313B2 JP05992594A JP5992594A JP3192313B2 JP 3192313 B2 JP3192313 B2 JP 3192313B2 JP 05992594 A JP05992594 A JP 05992594A JP 5992594 A JP5992594 A JP 5992594A JP 3192313 B2 JP3192313 B2 JP 3192313B2
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征樹 石黒
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Taihei Machinery Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は昇降台上に堆積されたベ
ニヤ単板、合板、単板積層材等の板体の堆積山から、最
上部の1枚のみを次工程へ搬出する方法および装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、板体の堆積山から最上部の板
体1枚のみを供給するに際しては、真空吸着機構を介し
て吸着保持したり、或いは針状体の刺着作動により刺着
保持していたのであるが、2枚以上の板体を同時に搬出
する場合が極めて多く発生するため、次工程における作
業性を著しく低下させていた。
【0003】前者の吸着保持方式においては、特に木質
系の板体固有の性状に基づいて2枚目以下のものを同時
に保持する場合が頻繁に発生していた。即ち、木質系の
板体のうち、ベニヤ単板においてはその厚みの厚薄に拘
わらず、導管溝、節穴、裂け目、割れ目等から、吸着時
にこれらを通して2枚目以下の板体を同時に保持した
り、また、ベニヤ単板のみならず、ベニヤ単板をその繊
維を互いに直交状として積層接着した合板、平行に積層
接着した単板積層材等においては、木材の脂分、各ベニ
ヤ単板間の接着層から漏出した接着剤、木材の湿潤状態
等によって、堆積中に互いに軽く接着した状態となって
随伴上昇したり、さらには、各板体の層間に作用する負
圧によってもこの随伴上昇が発生していた。
【0004】後者の刺着保持方式においては、刺着時の
押圧力の過不足に起因して、最上部の板体のみならず、
2枚目以下のものを同時刺着したり、或いは板体を上昇
させるだけの保持力が得られない場合がある。
【0005】上記記載に関して、従来より、例えば特開
昭51−95357号公報に開示されているように、ベ
ニヤ単板の堆積部の上部に、その底部がほぼ同じ大きさ
のヘッドを備え、このヘッド内にベニヤ単板を次工程へ
送るローラコンベヤと、このローラコンベヤの間隔内に
2本の伸縮パイプを配置させ、各パイプの先端に継手を
介して吸引パイプを接続し、伸縮パイプを下降させて吸
引パイプによりベニヤ単板を吸引上昇する途上、継手部
分を支点として内側或いは外側へ湾曲させ、単板を2枚
以上同時吸引した場合、この湾曲によって1枚目と2枚
目の単板間の密着部分に「ズレ」を生じさせると、密着
は解除され、伸縮パイプの上昇に伴って単板の上面全部
は、ヘッド内のローラコンベヤに吸引された状態とな
り、次工程へ供給されるものである。
【0006】また、特公平2−37283号公報には、
同様に昇降台上に載置されたベニヤ単板の堆積山から、
最上部のベニヤ単板を分離供給する技術が開示されてお
り、これによれば、昇降台上に載置されたベニヤ単板の
堆積山から、最上部のベニヤ単板を分離供給するに際し
て、搬送体を有する吸引装置を上方に固定して配置し、
またその前後位にベニヤ単板に浮揚力を与える各別の吸
着機構を昇降自在として、三者の真空吸着機構によっ
て、ベニヤ単板の前半部を若干湾曲動させながら分別的
に保持して、ベニヤ単板に掛かる搬送体の駆動力を拘束
してスリップ状態とし、その後、前位吸着機構において
は底部を被覆する規制板を、また後位吸着機構において
は離脱作動体を下降させることにより、搬送体の駆動力
をベニヤ単板に受動させて前方へ供給するものである。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】しかしながら、上記従来例は何れも対象と
なる板体が比較的脆弱なベニヤ単板であり、吸着時のベ
ニヤ単板姿勢から、吸着後湾曲動作することによって変
位させて1枚目と2枚目以下との層間分離するものであ
り、比較的剛性を有する合板、単板積層材等の板体には
適さず、また、ベニヤ単板吸着時には2枚目以下のベニ
ヤ単板の随伴上昇如何にかかわらず、上記湾曲動作を反
復するので、仮に2枚目以下のベニヤ単板を同時吸着し
ていなければ、この湾曲動作工程が搬出工程において余
分な動作となり、作業能率の低下を余儀なくさせてい
た。
【0008】また特に、木質系の板体のうちにおいて
も、次段工程へ搬出する板体の性状によって重合送りの
発生状況が相違しており、例えば、脂分が比較的多く、
且つ湿潤状態の生のベニヤ単板を乾燥工程へ搬出する場
合と、乾燥後のベニヤ単板を仕組み工程へ搬出する場合
や、ベニヤ単板の各層間に接着剤を塗布して数十組仮接
着した板体の堆積山では、特に脂分、ベニヤ単板の層間
に塗布した接着剤等が漏出しており、この板体の堆積山
からプレス工程へ1枚宛搬出する場合と、プレス工程か
ら熱圧後の板体を次段の四周鋸断工程へ1枚宛搬出する
場合では、2枚以上の板体を同時に搬出する頻度が異な
っているのが現状である。
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明は、 枠体から吸着
具を任意距離下降させて昇降台上に載置された板体の堆
積山の最上部の板体を吸着し、板体を吸着したまま吸着
具を上昇させて上限に至り、吸着保持された板体重量が
1枚当たりの重量を越えている場合には、離脱作動体を
下降させて板体に衝撃を与えながら吸着具の吸着を解除
し、次いで、板体の後部に押出片を介在させて板体搬出
方向へ往動させ、さらに、板体搬出方向におけるピンチ
ロールの搬出側近傍位置に設けられた検出器により板体
の重合送りの有無を判断することを特徴とする
【0012】また、枠体から吸着具を任意距離下降させ
て昇降台上に載置された板体の堆積山の最上部の板体を
吸着し、板体を吸着したまま吸着具を上昇させて上限に
至り、吸着保持された板体重量が1枚当たりの重量を越
えている場合には、離脱作動体を下降させて板体に衝撃
を与えながら、吸着具の吸着を解除する共に吸着具から
圧縮空気を噴射し、次いで、板体の後部に押出片を介在
させて板体搬出方向へ往動させ、さらに、板体搬出方向
におけるピンチロールの搬出側近傍位置に設けられた検
出器により板体の重合送りの有無を判断することを特徴
とする。
【0013】また、板体の堆積山を載置した昇降台の上
方位置に、機枠に懸吊支持されて上下位置を調整自在に
設置された枠体と、この枠体に板体搬出方向に移動自在
に取着された一対の昇降機構と、この昇降機構に連係さ
れて板体を吸着保持する吸着具と、板体の搬出方向に任
意距離だけ往復動自在となる押出片と、吸着保持された
板体に衝撃を与える離脱作動体とを具備し、さらに前記
吸着具は、吸着される板体の傾斜支持を可能とすべく傾
動自在に枢支されていることを特徴とする。
【0014】また、板体の堆積山を載置した昇降台の上
方位置に、機枠に懸吊支持されて上下位置を調整自在に
設置された枠体と、この枠体に板体搬出方向に移動自在
に取着された一対の昇降機構と、この昇降機構に連係さ
れて板体を吸着保持、且つ圧縮空気を噴射する吸着具
と、板体の搬出方向に任意距離だけ往復動自在となる押
出片と、吸着保持された板体に衝撃を与える離脱作動体
具備し、 さらに前記吸着具は、吸着される板体の傾斜
支持を可能とすべく傾動自在に枢支されていることを特
徴とする。
【0015】また、板体の堆積山を載置した昇降台の上
方位置に、機枠に懸吊支持されて上下位置を調整自在に
設置された枠体と、この枠体に取着された昇降機構と、
この昇降機構に連係されて板体を吸着保持して任意距離
昇降自在な吸着具と、この吸着具に吸着保持された板体
の重量を測定する重量計と、板体の搬出方向に任意距離
だけ往復動自在となる押出片と、吸着保持された板体に
衝撃を与える離脱作動体を具備し、 さらに前記吸着具
は、吸着される板体の傾斜支持を可能とすべく傾動自在
に枢支されていることを特徴とする。
【0016】また、板体の堆積山を載置した昇降台の上
方位置に、機枠に懸吊支持されて上下位置を調整自在に
設置された枠体と、この枠体に取着された昇降機構と、
この昇降機構に連係されて板体を吸着保持、且つ圧縮空
気を噴射する吸着具と、この吸着具に吸着保持された板
体の重量を測定する重量計と、板体の搬出方向に任意距
離だけ往復動自在となる押出片と、吸着保持された板体
に衝撃を与える離脱作動体を具備し、 さらに前記吸着具
は、吸着される板体の傾斜支持を可能とすべく傾動自在
に枢支されていることを特徴とする。
【0017】
【作用】昇降台上に載置された板体の堆積山の上面を常
時一定としながら、この昇降台の上部に支柱間隔内を昇
降自在とした昇降体を設置し、この昇降体に枠体を板体
搬出方向に対して調整自在とし、この枠体に板体の後部
を搬出方向に直交して吸着する一対の吸着具を任意距離
昇降自在とし、この一対の吸着具を下降させて昇降台上
に載置された板体の堆積山の最上部の板体を吸着し、次
いで、板体を吸着保持したまま吸着具を上昇させて上限
に至り、吸着保持された板体重量が1枚当たりの重量を
越えている場合には、離脱作動体を下降させて板体に衝
撃を与えて2枚目以下の板体を堆積山上へ落下させ、そ
の後、最上部の板体の後部に一対の押出片を介在させて
板体搬出方向へ往動させるものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明装置の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。門型状とした機枠1内に位置する昇降台
2上に板体3の堆積山4を載置し、その上面高さを光電
管、リミットスイッチ等の検出器(図示せず)によって
検知し、常時一定高さに維持している。前記機枠1の板
体搬出方向の前部に駆動軸5、後部に従動軸6を支承
し、駆動軸5並びに従動軸6には機枠1の四隅部に位置
するように鎖車7を嵌着し、板体搬出方向に直交する前
後の鎖車7間にチエン8を一対掛け渡し、各チエン8の
前端に昇降体9を、また各チエン8の後端には昇降体9
の自重分を支持すべく流体シリンダのロッド、或いは図
示の如くバランスウエイト10に接続し、昇降体9を常
態において懸吊支持している。
【0019】前記昇降体9は上下方向に任意間隔を置い
て一対のガイドコロ11が支承されており、機枠1を構
成する前部の支柱1Aを案内として滑動自在とされ、前
記機枠1の上部に設置された流体シリンダ、或いは図示
の如き原動機12の駆動を前記駆動軸5に伝達して、前
記昇降体9を昇降自在としている。
【0020】前記昇降体9の板体搬出方向の両側には、
板体搬出方向に沿って案内ロッド13が取着され、この
案内ロッド13に枠体14の両端が嵌挿されて昇降体9
に取着された原動機、クランク機構、或いは図示のよう
な流体シリンダ15によって、前記昇降台2上に堆積さ
れる板体3の寸法に応じて板体搬出方向に前記枠体14
を調整自在としている。尚、板体3の寸法が一定であ
り、
【0021】この枠体14には、板体搬出方向と直交す
る方向に前記記載と同様な原動機、クランク機構、図示
例のような流体シリンダ等より成る昇降機構16を移動
自在に一対設置し、各昇降機構16に各々連係された支
持部材17に吸着具18を取着して一対の吸着具18を
各別に作動可能とするか、若しくは、板体搬出方向と直
交する方向のほぼ中央部に単一の昇降機構16を取着
し、この昇降機構16に連係された支持部材17に板体
搬出方向と直交方向に任意間隔を置いて吸着具18を一
対設置し、この吸着具18の上部には吸引ダクト(図示
せず)を介して真空発生装置(図示せず)に接続されて
いる。この吸着具18は吸着保持される板体3の支持状
態、平衡支持から傾斜支持を可能とすべく、傾動自在に
枢支されている。また、この支持部材17には板体3の
重量を測定する重量計、図示例においては歪みゲージ式
のロードセル19が吸着具18毎に1個設置されてお
り、吸着保持された板体3をその荷重に比例した物理量
の信号として捉えている。
【0022】また、前記枠体14には、板体搬出方向と
直交する方向に任意間隔を置いて前記記載と同様な原動
機、クランク機構、図示例のような流体シリンダ等より
成る往復動機構20が一対取着され、各往復動機構20
には往復可動域を案内すべく、往復動機構20を挟んで
一対の案内軸21より成る案内機構が敷設されており、
前記往復動機構20に板体3の後部に係合する押出片2
2を取着している。この押出片22の板体3後部との係
合面は、搬出される板体3の性状によって、例えば、前
記記載したプレス工程へ搬出する板体3においては、ベ
ニヤ単板の各層間に接着剤を塗布して数十組仮接着され
ており、その四周縁部は不揃い且つ仮接着状態であるの
で、各層間の剥離を防止する点から湾曲状とするか、若
しくはプレス工程から熱圧後の板体3を次段の四周鋸断
工程へ1枚宛搬出する場合では、各四周縁部は接着状態
となっているので、板体3の受部を有する断面L、コ字
状とするものである。
【0023】さらに、前記支持部材17には、前記記載
と同様な原動機、クランク機構、図示例のような流体シ
リンダ23が取着され、そのピストンロッド24の先端
に板体3の上面に衝撃を与える離脱作動体25を取着
し、前記歪みゲージ式のロードセル19が任意に設定さ
れた荷重を越えた場合に、任意回数或いは任意時間連続
して作動する回路を構成している。
【0024】前記機枠1の板体搬出方向上流側に搬出コ
ンベヤ26を設置し、この搬出コンベヤ26の搬出方向
下流側に設置された上下一対より成るピンチロール27
の搬出側近傍位置に、リミットスイッチ、カムフロア等
の接触式の検出器を板体3の厚みに応じて上下方向に亘
って調整自在とし、搬出される1枚分の板体3厚に若干
の余裕分を加えて設置し、搬出される板体3の上面をこ
の検出器によって検出するとき重合送りと判断したり、
或いは光電管、超音波、図示例のようなレーザー変位型
の非接触式の検出器28を搬送面の上方位置に設置し、
この検出器28の位置と搬送面までの距離から1枚分の
板体3厚に若干の余裕分を加えた値を減算して、搬出さ
れる板体3の上面をこの検出器28によって検出し、検
出された距離が設定以上であれば重合送りと判断し、前
記ピンチロール27の駆動を制御するものである。
【0025】次に作用を説明する。まず、板体3の堆積
山の上面を昇降台2の作動により一定高さに設定すると
共に、板体3の寸法に応じて流体シリンダを作動させて
枠体14の板体搬出方向に対する位置を調整し、搬出さ
れる板体3の厚みに応じて接触式の検出器であれば上下
位置を、図示の如き非接触式の検出器28であれば設定
距離の調整をする。この時、搬出される板体3の1枚当
たりの荷重を重量計、図示例によれば歪みゲージ式のロ
ードセル19に対して設定させるものとする。具体的に
は、板体3の縦、横、厚み、比重等の各要素に基づいて
板体3荷重を計算式より算出して設定するか、板体3を
後述するように実際に1枚吸着保持して、この時掛かる
荷重に比例した物理量の信号として設定させるものであ
る。
【0026】この状態において、前記記載したように、
例えば2枚同時送りの発生頻度の高いプレス工程への板
体3の搬出においては、枠体14に取着された昇降機構
16を作動させて支持部材17を下降させると、支持部
材17に取着された吸着具18は堆積山の後部上面に至
り、最上部の板体3の後部を搬出方向に直交して2個所
吸着し、吸着後、板体3を吸着保持したまま昇降機構1
6を逆作動して支持部材17を上昇させ、一対の吸着具
18を上限にて一旦停止させる。吸着具18は板体搬出
方向に向かって下降傾斜した状態であり、この吸着保持
された板体3は、その後部が持ち上げられてはいるが、
前部は堆積山の上に接地した、いわゆる片持ち状態とな
っている。
【0027】上限にて一旦吸着保持される板体3は、そ
の都度、歪みゲージ式のロードセル19によって、その
荷重に比例した物理量の信号として捉えられ、所期に設
定された1枚当たりの板体3の荷重と比較されることに
なる。この比較結果、初期設定された荷重とほぼ同一で
あれば、吸着保持されている板体3は単一枚であると判
断され、板体搬出方向の下流側に待機している一対の押
出片22を、往復動機構20の作動によって吸着具18
に吸着保持されている板体3の後部へ係合させ、この係
合時点において、吸着具18からの吸引作用を一旦停止
させて板体3の吸着解除を行ってから、さらに、往復動
機構20を往動させて板体3の前部を受け渡しガイドに
よって案内させながら、一対のピンチロール27間へ搬
出することになる。尚、吸着具18からの吸引作用を停
止させるのみでは板体3の吸着解除とならない場合に
は、吸着具18からの吸引作用を一旦停止させると共
に、逆に圧縮空気を吸着具18から噴射することによっ
て吸着具18と板体3との吸着を強制的に解除させるこ
ともある。
【0028】また、当該吸着保持された板体3が初期設
定された荷重と相違していれば、2枚以上であると判断
され、この時、流体シリンダを作動させて吸着保持され
ている板体3の上面を離脱作動体25によって衝撃を与
え、歪みゲージ式のロードセル19の値が設定された荷
重となるまで、この作業を任意回数或いは任意時間連続
して継続させ、2枚目以降の板体3を落下させるもので
ある。尚、この作業過程においても依然として歪みゲー
ジ式のロードセル19の値が変化しなければ、作業を一
旦停止して人為的に2枚目以降の板体3を取り除くこと
になる。
【0029】次いで、前記記載と同様、一対の押出片2
2を板体3の後部に係合させた状態で、往復動機構20
を往動させて板体3の前部を受け渡しガイドによって案
内させながら、一対のピンチロール27間へ搬出するこ
とになる。この時、搬出される板体3は後部が押出片2
2に係合され、前部が堆積山上に接地した片持ち状とな
っているが、最上部の板体3の前部と堆積山上の2枚目
の板体3とは未だ層間分離していないので、特に脂分、
ベニヤ単板の層間に塗布した接着剤等が漏出している場
合には仮接着された状態であり、2枚の板体3が同時に
上下一対より成るピンチロール27へ搬出されることに
なる。板体3が2枚同時にピンチロール27を通過する
と、搬出される板体3の上面を検出器28によって検出
して重合送りと判断し、一旦搬出コンベヤ26上へ搬出
してから重合送りを人為的に解除したり、或いは前記ピ
ンチロール27の駆動を停止して搬出コンベヤ26上へ
の板体3の2枚同時搬送を防止すると共に、次回の板体
吸着工程も一旦停止させ、人為的に2枚目の板体3を取
り除くことになる。
【0030】また、比較的2枚同時吸着の発生頻度の低
い、例えば前記記載した四周鋸断工程への板体3の搬出
においては、歪みゲージ式のロードセル19によって逐
一吸着保持された板体3の荷重を測定することなく、枠
体14上の一対の吸着機構を板体搬出方向に直交する両
端側へ移動調整した後、各吸着具18を堆積山の最上部
の板体3の上面へ下降させる。次いで、何れか一方の吸
着具18の吸着をまず開始させると、この吸着した側の
最上部の板体3と2枚目との層間が、未だ吸着を開始し
ていない他方の吸着具18側を支点として若干持ち上が
ることにより分離し、さらに、他方の吸着具18を時間
差を置いて吸着させ、板体3を吸着保持したまま吸着具
18を上限まで上昇させる。この時、板体3厚みが比較
的薄ければ、離脱作動体25を下降させて板体3に衝撃
を与えながら吸着具18の吸着を解除し、また、板体3
厚みが比較的厚ければ離脱作動体25を作動させずに吸
着具18の吸着を解除し、解除後の吸着具18より板体
3面に対して圧縮空気を噴射し、板体3の後部に押出片
22を介在させて板体搬出方向へ往動させるものであ
る。
【0031】以後、上記板体3の搬出動作を繰り返すこ
とになるが、昇降台2上に搬出すべき板体3が無くなり
新たに1ロット分の板体3の堆積山を搬入する場合、或
いは保守点検時には、原動機を作動させて昇降体9を機
枠1に沿って上昇させ、機枠1内の上下間隔域を開放さ
せるものであり、板体3搬入或いは点検後には、昇降体
9を原位置に復帰させるものである。
【0032】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、枠体から吸
着具を任意距離下降させて、昇降台上に載置された板体
の堆積山の最上部の板体を何れか一方の吸着具より順に
時間差を置いて吸着し、板体を吸着保持したまま吸着具
を上昇させて上限に至り、吸着具の吸着を解除すると共
に吸着具から圧縮空気を噴射し、次いで、板体の後部に
押出片を介在させて板体搬出方向へ往動させるので、ま
ず、最上部の板体の吸着時に2枚目との層間分離をが図
れると共に、吸着具自体に吸着解除後直ちに圧縮空気を
噴射して2枚目以下の板体を分離落下させることが可能
となる。また上記作動に加え、板体を吸着保持した時に
離脱作動体を下降させて板体に衝撃を与えることによ
り、特に板体厚みの薄いものにおける2枚目以下の板体
の分離落下に有効である。
【0033】さらに、枠体から吸着具を任意距離下降さ
せて昇降台上に載置された板体の堆積山の最上部の板体
を吸着し、板体を吸着保持したまま吸着具を上昇させて
上限に至り、吸着保持された板体重量が1枚当たりの重
量を越えている場合には、離脱作動体を下降させて板体
に衝撃を与えながら吸着具の吸着を解除し、次いで、板
体の後部に押出片介在させて板体搬出方向へ往動させる
ので、2枚同時吸着保持に的確に対応でき、またこれに
加え、吸着具自体に吸着解除後直ちに圧縮空気を噴射し
て2枚目以下の板体を分離落下させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部切欠き平面図であ
る。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図2のA−A線矢視図である。
【符号の説明】
1…機枠、2…昇降台、3…板体、4…堆積山、5…駆
動軸、6…従動軸、7…鎖車、8…チエン、9…昇降
体、10…バランスウエイト、11…ガイドコロ、12
…原動機、13…案内ロッド、14…枠体、15…流体
シリンダ、16…昇降機構、17…支持部材、18…吸
着具、19…ロードセル、20…往復動機構、21…案
内軸、22…押出片、23…流体シリンダ、24…ピス
トンロッド、25…離脱作動体、26…搬出コンベヤ、
27…ピンチロール、28…検出器

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体から吸着具を任意距離下降させて昇
    降台上に載置された板体の堆積山の最上部の板体を吸着
    し、板体を吸着したまま吸着具を上昇させて上限に至
    り、吸着保持された板体重量が1枚当たりの重量を越え
    ている場合には、離脱作動体を下降させて板体に衝撃を
    与えながら吸着具の吸着を解除し、次いで、板体の後部
    に押出片を介在させて板体搬出方向へ往動させ、さら
    に、板体搬出方向におけるピンチロールの搬出側近傍位
    置に設けられた検出器により板体の重合送りの有無を判
    断することを特徴とする板体の搬出方法。
  2. 【請求項2】 枠体から吸着具を任意距離下降させて昇
    降台上に載置された板体の堆積山の最上部の板体を吸着
    し、板体を吸着したまま吸着具を上昇させて上限に至
    り、吸着保持された板体重量が1枚当たりの重量を越え
    ている場合には、離脱作動体を下降させて板体に衝撃を
    与えながら、吸着具の吸着を解除する共に吸着具から圧
    縮空気を噴射し、次いで、板体の後部に押出片を介在さ
    せて板体搬出方向へ往動させ、さらに、板体搬出方向に
    おけるピンチロールの搬出側近傍位置に設けられた検出
    器により板体の重合送りの有無を判断することを特徴と
    する板体の搬出方法。
  3. 【請求項3】 板体の堆積山を載置した昇降台の上方位
    置に、機枠に懸吊支持されて上下位置を調整自在に設置
    された枠体と、この枠体に板体搬出方向に移動自在に取
    着された一対の昇降機構と、この昇降機構に連係されて
    板体を吸着保持する吸着具と、板体の搬出方向に任意距
    離だけ往復動自在となる押出片と、吸着保持された板体
    に衝撃を与える離脱作動体とを具備し、さらに前記吸着具は、吸着される板体の傾斜支持を可能
    とすべく傾動自在に枢支されている ことを特徴とする板
    体の搬出装置。
  4. 【請求項4】 板体の堆積山を載置した昇降台の上方位
    置に、機枠に懸吊支持されて上下位置を調整自在に設置
    された枠体と、この枠体に板体搬出方向に移動自在に取
    着された一対の昇降機構と、この昇降機構に連係されて
    板体を吸着保持、且つ圧縮空気を噴射する吸着具と、板
    体の搬出方向に任意距離だけ往復動自在となる押出片
    と、吸着保持された板体に衝撃を与える離脱作動体を具
    備し、さらに前記吸着具は、吸着される板体の傾斜支持を可能
    とすべく傾動自在に枢 支されている ことを特徴とする板
    体の搬出装置。
  5. 【請求項5】 板体の堆積山を載置した昇降台の上方位
    置に、機枠に懸吊支持されて上下位置を調整自在に設置
    された枠体と、この枠体に取着された昇降機構と、この
    昇降機構に連係されて板体を吸着保持して任意距離昇降
    自在な吸着具と、この吸着具に吸着保持された板体の重
    量を測定する重量計と、板体の搬出方向に任意距離だけ
    往復動自在となる押出片と、吸着保持された板体に衝撃
    を与える離脱作動体を具備し、さらに前記吸着具は、吸着される板体の傾斜支持を可能
    とすべく傾動自在に枢支されている ことを特徴とする板
    体の搬出装置。
  6. 【請求項6】 板体の堆積山を載置した昇降台の上方位
    置に、機枠に懸吊支持されて上下位置を調整自在に設置
    された枠体と、この枠体に取着された昇降機構と、この
    昇降機構に連係されて板体を吸着保持、且つ圧縮空気を
    噴射する吸着具と、この吸着具に吸着保持された板体の
    重量を測定する重量計と、板体の搬出方向に任意距離だ
    け往復動自在となる押出片と、吸着保持された板体に衝
    撃を与える離脱作動体を具備し、さらに前記吸着具は、吸着される板体の傾斜支持を可能
    とすべく傾動自在に枢支されている ことを特徴とする板
    体の搬出装置。
  7. 【請求項7】前記板体搬出方向におけるピンチロールの
    搬出側近傍位置に設けられ、板体の重合送りの有無を判
    断する検出器をさらに備える請求項3ないし6のいずれ
    かに記載の板体の搬出装置。
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