JP3192029B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波モータ、より詳
しくは、弾性体に固定された2つの電気−機械エネルギ
ー変換素子を駆動源とする超音波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電磁型モータに代わる新しいモー
タとして超音波モータが注目されている。この超音波モ
ータは、従来の電磁型モータに比べて以下のような利点
を有している。 (1) ギヤーを用いることなく低速高推力が得られ
る。 (2) 保持力が大きい。 (3) ストロークが長く、高分解能である。 (4) 静粛性に富んでいる。 (5) 磁気的ノイズを発生せず、また該ノイズの影響
を受けることもない。
【0003】このような種々の利点を有する超音波モー
タは、その駆動方法により回転型とリニア型に大別する
ことができる。これらの内のリニア型の超音波モータの
一例として、先に本出願人が提案した特願平4−321
096号に記載のものが上げられる。
【0004】以下、この特願平4−321096号に基
づいて、従来の超音波リニアモータについて説明する。
超音波振動子は、基本弾性体の一端面に、2次の共振屈
曲振動のほぼ腹に対応する部分に2つの積層型圧電素子
を配置し、保持用弾性体によりこれらを挟み込んで該基
本弾性体に固定して構成されている。このような超音波
振動子を、振動子保持部材により被駆動部材に対して接
触圧を調整可能に保持して、超音波モータが構成されて
いる。
【0005】このような超音波振動子を動作する際に
は、上記2つの積層型圧電素子に位相が90度あるいは
−90度ずれた交番電圧を印加することにより、一次の
共振縦振動と二次の共振屈曲振動を励起し、これらの合
成により時計周りまたは反時計周りの超音波楕円振動を
励起することができる。この際に、上記超音波振動子の
寸法を適当に調整することで、上記1次の共振縦振動と
2次の共振屈曲振動をほぼ同一周波数で励起するように
なっている。そして超音波楕円振動をしている部分に設
けられた摺動部材を、上記被駆動部材に押圧接触するこ
とにより、該被駆動部材が右方向または左方向に相対移
動するようになっている。
【0006】このように、従来の超音波モータは、縦振
動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数を、基本的には
ほぼ一致させて駆動するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように縦振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数とを
ほぼ一致させて駆動する場合には、駆動周波数に対する
速度の特性曲線は、その最大速度が得られる周波数の両
側で非対称になって低周波数側で急激に速度低下してし
まい、超音波モータの可動周波数範囲が非常に狭くなる
という問題点があった。これにともなって、例えば超音
波モータをオープンループで駆動した場合には、動作環
境の温度変動に従って共振周波数が変化して、少しの温
度変化でさえも超音波モータが停止してしまうことがあ
った。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、駆動周波数に対して可動範囲が広く安定に動
作する超音波モータを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波モータは、弾性体と、弾性体に
固定された2つの電気−機械エネルギー変換素子と、上
記弾性体に押圧された被駆動部材とからなり、上記2つ
の電気−機械エネルギー変換素子にそれぞれ交流電圧を
印加することにより上記弾性体に縦振動および屈曲振動
を発生させて、上記被駆動部材を駆動する超音波モータ
において、前記電気−機械エネルギー変換素子は積層型
圧電素子で構成され、この積層型圧電素子は前記弾性体
の一部に挟み込まれるようにして固定されており、上記
屈曲振動の共振周波数が縦振動の共振周波数より低いこ
とを特徴とし、そして、前記屈曲振動の共振周波数は、
前記縦振動の共振周波数より3%程度低いことを特徴と
し、また、前記弾性体は、一部に突部を有する略直方体
形状の基本弾性体と、この基本弾性体に固定される二つ
の補助弾性体とを含み、前記積層型圧電素子のそれぞれ
は、前記基本弾性体における前記突部が形成された部分
に沿うように配置され、一端が前記突部に当接すると共
に、他端が前記補助弾性体に当接して固定されることを
特徴とする。
【0010】
【作用】上記2つの電気−機械エネルギー変換素子にそ
れぞれ交流電圧を印加することにより、上記弾性体に縦
振動およびこの縦振動の共振周波数より低い共振周波数
の屈曲振動を発生させて、上記被駆動部材を駆動する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は、本発明の第1実施例を示した
ものである。まず、図1を参照して超音波振動子の構成
について説明する。
【0012】この第1実施例の超音波振動子2は、図1
に示すように、基本弾性体3の上部に、補助弾性体6に
より積層型圧電素子4を固定して、その主要部が構成さ
れている。
【0013】上記基本弾性体3は、図1(A)に示すよ
うに、黄銅材により略直方体形状に形成されていて、そ
の上端面の中央部から上方に向かって矩形の凸部3aを
突設している。この基本弾性体3の寸法は、上記凸部3
aを除いて、例えば幅30mm,奥行4mmであり、そ
の高さ(図1において符号Hで示した高さ)については
7.25mm〜9mmの範囲のものを試作した。また、
上記凸部3aの寸法は、例えば幅4mm,高さ2.5m
m,奥行4mmである。さらに、該基本弾性体3には、
基本弾性体の幅方向の中心部でかつ底面から6mmの位
置に、圧入によってφ2mmのステンレス材からなるピ
ン3bが打ち込まれている。
【0014】このような基本弾性体3に対して、上記凸
部3aを両側から挟み込むように積層型圧電素子4を取
り付け、そのさらに両側から例えば幅4mm,高さ2.
5mm,奥行4mmに形成された上記補助弾性体6で挟
み込んで、ビス12により固定するようになっている。
この積層型圧電素子4は、電極処理された薄板形状の圧
電素子を数十枚から数百枚程度積層したものである。な
お、この第1実施例においては、株式会社トーキンの積
層型圧電素子NLA−2×3×9を用いており、その寸
法は、2mm×3.1mm×9mmである。積層圧電素
子の両端部以外の部分は、図示はしないがエポキシ系樹
脂により、例えば約0.5mm程度の被覆厚で被覆され
ている。
【0015】次に、上述のような超音波振動子2の組立
方法について説明する。まず、図1に示すように、基本
弾性体3の凸部3aの両側に積層型圧電素子4を載置す
る。そして上記保持用弾性部材6により、両側から挟み
込むようにして基本弾性体3上に保持し固定する。な
お、該基本弾性体3には、図示はしないが2カ所にネジ
のタップがきってあり、図示のように保持用弾性体6
は、2本のビス12を締結して基本弾性体3に固定され
るとともに、エポキシ系の接着剤により接着される。こ
のとき積層型圧電素子4は、基本弾性体3の凸部3aと
保持用弾性体6との間で付き当てで、または圧縮力をか
けた状態で保持固定される。
【0016】また、積層型圧電素子4は、基本弾性体3
の凸部3aおよび保持用弾性体6と接触する部分にはエ
ポキシ系の接着剤を塗布して固定されているとともに、
基本弾性体3と接する下側面部分もやはりエポキシ系の
接着剤を用いて接着される。さらに、保持用弾性体6と
基本弾性体3の接触する部分もエポキシ系の接着剤によ
り接合される。
【0017】基本弾性体3の積層型圧電素子4が配置さ
れている面に対して反対側の面(すなわち、被駆動部材
と接触する側の面)の両端部から9mmの位置(共振屈
曲振動の振動振幅が極大値を示す位置)には、ステンレ
ス材、例えばSUS440Cをビッカース硬度で800
程度に焼入れ処理して形成した直方体形状の摺動部材5
が、エポキシ系の接着剤を用いて接着されていて、その
寸法は例えば幅3mm,奥行4mm,厚み1mmであ
る。
【0018】次に、上記超音波振動子2の動作について
説明する。なお、図1において、左手前側の積層型圧電
素子4に接続されている電気端子をA,G(A相と呼
ぶ)とし、右奥側の積層型圧電素子4に接続されている
電気端子をB,G(B相と呼ぶ)とする。超音波振動子
2を上述した寸法形状に形成すれば、1次の共振縦振動
および2次の共振屈曲振動を、ほぼ同一周波数Fr(5
3kHz〜56kHz程度)で励起することができる。
これらの振動を有限要素法を用いてコンピュータ解析し
た結果、図2(A)に示すような共振縦振動状態と、図
2(B)に示すような共振屈曲振動状態をとっているこ
とが分かり、実際に振動測定を行った結果、このような
振動状態になっていることが実証された。
【0019】まず、A相に周波数Frで振幅10Vp-
pの交番電圧を印加し、B相に同一周波数かつ同振幅で
同位相の交番電圧を印加すると、図2(A)に示すよう
な一次の共振縦振動が励起されることがわかる。
【0020】次に、A相に周波数Frで振幅10Vp-
pの交番電圧を印加し、B相に同一周波数かつ同振幅で
逆位相の交番電圧を印加すると、図2(B)に示すよう
な二次の共振屈曲振動が励起されることがわかる。
【0021】次に、図3を参照して、上記超音波振動子
2を用いて構成した超音波リニアモータ1について説明
する。超音波振動子2は、図3に示すように、そのピン
3bを介して2つの保持板21により両側面から挟み込
んで保持されている。すなわち、この保持板21には上
記ピン3bの直径とほぼ同径の孔21aが穿設されてい
て、この孔21aに対しピン3bが係入している。この
ように保持することで、超音波振動子2はピン3b周り
の回転に対してのみ自由度を有するようになっている。
【0022】上記保持板21は、その上端側でビス23
により保持板固定部材22に固定され、この保持板固定
部材22にはリニアブッシュ24が上方に向けて植立さ
れている。そして、このリニアブッシュ24は、軸25
に沿って上下方向にリニアに移動するようになってい
る。
【0023】この軸25は、軸固定部材26の下端面か
ら下方に向かってに植立されていて、この軸固定部材2
6は、ベース27に対してビス26aにより固定されて
いる。軸固定部材26のほぼ中央部には上下方向に向か
って貫通したタップが切られていて、押圧ビス28が螺
合されている。この押圧ビス28のねじ部の下端面とと
上記保持板固定部材22との間には、押圧バネ29が介
入されている。
【0024】一方、上記ベース27には、被駆動部材た
るクロスローラーガイド30が、その固定部31でビス
31aにより固定されている。このクロスローラーガイ
ド30は、上記固定部31に移動部32を添設してい
て、この移動部32に摺動部材保持部33を図示しない
ビスにより固定し、さらにこの摺動部材保持部33に例
えばHIP処理が施されたジルコニアセラミックスで形
成された摺動部材34を接着することにより構成されて
いる。
【0025】また、上記摺動部材34には、移動方向に
対して直交する方向に等間隔に複数の溝が刻設されてい
て、この溝のピッチは0.4mmであり、その溝の幅は
0.15mm、深さは0.1mmである。
【0026】このような押圧機構の構成によれば、押圧
ビス28を調整することで超音波振動子2のクロスロー
ラーガイド30の摺動部材34への押圧力を調整するこ
とができる。
【0027】次に、この第1実施例の超音波リニアモー
タ1の動作について説明する。先に説明したように、超
音波振動子2のA相とB相に、周波数Fr,振幅10V
p-p,位相差+90度または−90度の交番電圧をそ
れぞれ印加すると、超音波振動子2の摺動部材5の位置
には、右周りまたは左周りの超音波楕円振動が発生す
る。そして上記クロスローラーガイド30の移動部32
は、この回転方向に従ってそれぞれ右方向または左方向
に駆動される。
【0028】このような超音波リニアモータ1の動作に
おいて、上述のように、基本弾性体3の凸部3aを除い
た部分の高さである図1の符号Hに示す寸法を種々変化
させた超音波振動子2を試作して、そのモータ特性を評
価した。その結果を表1に示す。
【0029】
【表1】 この表1において、モータ動作で○印のものは動作した
ということ意味し、×印のものは動作しないか、もしく
は動作してもほとんど速度および推力が出ないものであ
ることを意味している。この結果から、屈曲振動共振周
波数が縦振動共振周波数以下でないと動作しないことが
明らかになった。
【0030】次に、試作No.1から試作No.5まで
の超音波モータ(つまり、動作する超音波モータ)の駆
動周波数に対する移動速度の特性について計測した結果
を図4に示す。図4(A)は負荷がないときの特性を示
したものであり、図4(B)は負荷として1.86Nを
与えたときの特性を示したものである。
【0031】この図4に示したデータと上記表1に示し
たデータを比較検討することにより、 (1) 最大速度を生ずる周波数は、ほぼ縦振動の共振
周波数に一致している。 (2) 屈曲振動の共振周波数が縦振動の共振周波数よ
り低くなればなるほど、その最大速度を生ずる周波数の
両側の速度特性がより対称的になる傾向がみられる。 ということが分かる。なお、この最大速度を生ずる周波
数の両側での対称性をより高めるには、屈曲振動の共振
周波数を縦振動の共振周波数より3%ほど低くすること
が望ましく、この場合にはほぼ対称の速度特性が得られ
る。
【0032】このような第1実施例によれば、屈曲振動
共振周波数が縦振動共振周波数より低く、駆動周波数が
縦振動共振周波数近傍である超音波モータとしたこと
で、駆動周波数に対して可動範囲が広く、その最大速度
の周波数の両側で速度特性が対称となる、推力および速
度とも最大の特性が得られる超音波モータとすることが
できる。
【0033】図5,図6は本発明の第2実施例を示した
ものである。この第2実施例において、前述の第1実施
例と同様である部分については説明を省略し、主として
異なる点について説明する。この第2実施例の超音波振
動子2は、上記第1実施例に比べて、新たに振動検出用
の圧電素子41が、基本弾性体3に接着されている点が
主として異なる部分である。この検出用圧電素子41
は、図5に示すように、例えば0.3mm厚のPZTセ
ラミックスにより基本弾性体3の長手方向の長さよりも
やや短い長さの帯状に形成されていて、その厚み方向に
分極されている。そして、該検出用圧電素子41の両面
には銀電極処理が施されている。
【0034】このような検出用圧電素子41は、ピン3
bの上側であって積層型圧電素子4の下側となる基本弾
性体3の略上半分に、ほぼ全幅にわたって接着されてい
る。このような構成によれば、超音波振動子2が振動し
ているときに、その縦振動のみを検出することが可能で
ある。また、該検出用圧電素子41からはリード端子F
が導出されていて、一方、図示はしないが、基本弾性体
3からは共通のグランド端子が導出されている。
【0035】次に、この第2実施例の作用について説明
する。上記第1実施例で述べた方法で積層型圧電素子4
に交番電圧を印加して、一次の縦振動を励起させる。こ
のときリード端子Fからは振動振幅に比例する略正弦波
の信号が得られた。
【0036】同様に第1実施例で述べた方法で積層型圧
電素子4に交番電圧を印加して、二次の屈曲振動を励起
させる。このときリード端子Fからはほとんど信号が得
られなかった。
【0037】次に第1実施例で述べた方法で積層型圧電
素子4に交番電圧を印加して、一次の縦振動と二次の屈
曲振動を同時に励起する。このときリード端子Fから正
弦波状の信号が得られた。この場合のリード端子Fから
の信号は一次の縦振動に比例していると考えられる。
【0038】超音波振動子2をさまざまな温度環境で動
作させる場合、超音波振動子の温度により共振周波数が
変化する。そのため振動子の振動状態を一定に保つため
には周波数を追尾する必要がある。図6に、この周波数
を追尾することができる超音波モータの駆動回路の一例
を示す。発振器43から出された縦振動周波数Fr近傍
の交番電圧は、増幅器(図においてAmpと略記す
る。)47で増幅されてA相に印加される。同時に移相
器45を介して位相を例えば+90度または−90度移
相した後に、増幅器48で増幅されてB相に印加され
る。そしてリード端子Fからの出力信号を増幅器46で
増幅して、モニター電圧として比較器44により発振器
43の信号と比較して、両者の位相差が一定になるよう
に発振器43を制御して、発振周波数を調整するかまた
はモニター電圧が常に極大となるように発振周波数を調
整する。
【0039】このような周波数を自動追尾することがで
きる駆動回路を設けた超音波振動子を用いて上記図3に
示すような超音波モータを動作させたところ、広い温度
環境にわたって速度や推力が低下することのない超音波
モータが得られた。
【0040】このような第2実施例によれば、上記第1
実施例とほぼ同様の効果を有するとともに、縦振動の共
振周波数に周波数追尾をかけてモータ駆動を行うように
することで、温度変化した場合にも、推力や速度がより
低下しにくい超音波モータとすることができる。
【0041】なお、上記各実施例においてはリニア型の
超音波モータについてのみ述べたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、超音波振動子を用いて移動体を
回転体とすれば、回転型の超音波モータにも応用するこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駆
動周波数に対して可動範囲が広く安定に動作する超音波
モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す超音波振動子の斜視
図。
【図2】上記第1実施例の超音波振動子の、(A)共振
縦振動状態,(B)共振屈曲振動状態をそれぞれ示す線
図。
【図3】上記第1実施例の超音波振動子を用いて構成し
た超音波リニアモータを示す正面図。
【図4】上記第1実施例の超音波リニアモータの、
(A)負荷をかけない場合,(B)負荷をかけた場合、
の周波数に対する速度の特性をそれぞれ示す線図。
【図5】本発明の第2実施例を示す超音波振動子の正面
図。
【図6】上記第2実施例の、周波数を追尾することがで
きる超音波モータの駆動回路の一例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…超音波リニアモータ 2…超音波振動子 3…基本弾性体 4…積層型圧電素子 30…クロスローラーガイド 41…検出用圧電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−45173(JP,A) 特開 平3−261385(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体と、弾性体に固定された2つの電
    気−機械エネルギー変換素子と、上記弾性体に押圧され
    た被駆動部材とからなり、上記2つの電気−機械エネル
    ギー変換素子にそれぞれ交流電圧を印加することにより
    上記弾性体に縦振動および屈曲振動を発生させて、上記
    被駆動部材を駆動する超音波モータにおいて、 前記電気−機械エネルギー変換素子は積層型圧電素子で
    構成され、この積層型圧電素子は前記弾性体の一部に挟
    み込まれるようにして固定されており、上記屈曲振動の
    共振周波数が縦振動の共振周波数より低いことを特徴と
    する超音波モータ。
  2. 【請求項2】 前記屈曲振動の共振周波数は、前記縦振
    動の共振周波数より3%程度低いことを特徴とする請求
    項1記載の超音波モータ。
  3. 【請求項3】 前記弾性体は、一部に突部を有する略直
    方体形状の基本弾性体と、この基本弾性体に固定される
    二つの補助弾性体とを含み、前記積層型圧電素子のそれ
    ぞれは、前記基本弾性体における前記突部が形成された
    部分に沿うように配置され、一端が前記突部に当接する
    と共に、他端が前記補助弾性体に当接して固定されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の超音波モータ。
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