JP3186326B2 - エスカレータハンドレールの損傷検出器 - Google Patents

エスカレータハンドレールの損傷検出器

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JP3186326B2 JP10683293A JP10683293A JP3186326B2 JP 3186326 B2 JP3186326 B2 JP 3186326B2 JP 10683293 A JP10683293 A JP 10683293A JP 10683293 A JP10683293 A JP 10683293A JP 3186326 B2 JP3186326 B2 JP 3186326B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエスカレータハンドレー
ルの損傷検出器に係わり、特に、内部にスチールコード
を有するエスカレータハンドレールの損傷を検出するエ
スカレータハンドレールの損傷検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエスカレータにおいては、乗客を
乗せるステップと同期して同方向に移動するハンドレー
ルを設け、このハンドレールによって乗客が転倒しない
ようにしている。
【0003】しかし、このハンドレールは気温の上昇や
長期間にわたる使用等により、ハンドレールを構成して
いるゴムが伸びて張力が無くなり、ステップと同期しな
くなることが考えられ、これを防止するために、ハンド
レールの内部にスチールコードを埋め込んでいるが、こ
のスチールコードも長期間使用すると曲げなどによる金
属疲労によって破断してハンドレールの張力がなくな
り、ステップとの同期がとれなくなってしまう。そこで
従来は、安全技術者が定期的にハンドレールの張力を調
整したり、目視によりスチールコードの破断などの損傷
を点検していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エスカレータハンドレールの損傷点検は、保全技術者が
長時間かけてハンドレールの表面および裏面などの損傷
について丁寧に捜さなければならず、エスカレータを長
時間停めることになり、しかも見落としも生じ得るため
信頼性に欠けていた。また特開昭54−401200号
公報に記載の損傷検出器を用いることも考えられるが、
ハンドレールはゴムの中にスチールコードが埋まってお
り、しかもスチールコードの素線が細かく断面積が小さ
いため、実際にはこの損傷検出器を用いてのハンドレー
ルの損傷はできなかった。
【0005】本発明の目的とするところは、ハンドレー
に埋設されたスチールコードであっても、そのスチー
ルコード破断等の損傷を精度よく探傷できるエスカレ
ータハンドレールの損傷検出器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、本発明は、ハンドレール内のスチールコー
ドの損傷を検出する検出体を備えるエスカレータハンド
レールの損傷検出器において、上記検出体は、略E字形
に形成され、上記ハンドレール内の上記スチールコード
長手方向に磁化する励磁手段と、この励磁手段により
磁化された上記スチールコードより発生する漏洩磁束を
検出する検出手段と、磁性材から成り上記励磁手段およ
び上記検出手段を連結する連結体とを備えるとともに、
上記励磁手段が、上記略E字形の両開放端のうちの一方
に設けられて上記ハンドレールに対向するS極と、他方
に設けられて上記ハンドレールに対向するN極とを有
し、上記検出手段が、上記略E字形の中央に設けられ、
上記長手方向に間隔を空けて対向するとともに逆直列に
接続される対向検出コイルと、各対向検出コイルが巻き
付けられるとともに各先端部がL字状に形成されて向い
合う対向検出ピースとを有する構成にしてある。
【0007】
【作用】本発明によるエスカレータハンドレールの損傷
検出器、励磁手段のN極とS極間で、ハンドレール
内のスチールコードを長手方向に磁化し、磁気回路を形
成する。このため、スチールコードに損傷がある場合、
その損傷部から漏洩磁束が発生する。この漏洩磁束は、
対向検出ピースによって対向検出コイル内に導かれ、対
向検出コイル内に磁束変化を発生させる。すなわち、対
向検出ピースおよび対向検出コイルによって、漏洩磁束
の発生に伴う磁束変化が検出され、これによりスチール
コードの損傷部が検出される。このとき、対向検出コイ
ルを逆直列に接続してあること、および各対向検出ピー
スの各先端部をL字状に形成して向い合わせてあること
によって、感度の高い漏洩磁束の検出を行なうことがで
きる。したがって、ハンドレールに埋設されたスチール
コードであっても、そのスチールコードの損傷を精度よ
く探傷できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。
【0009】図3は本発明の一実施例によるエスカレー
タハンドレールの損傷検出器を取り付けた状態のエスカ
レータの側面図である。エスカレータ7のハンドレール
1は、駆動プーリ2によって駆動されると共に、ステッ
プ3に乗ってする利用客が転倒しないようにステップ3
と同期して同方向に移動している。エスカレータハンド
レールの損傷検出器6はエスカレータ7の上部のハンド
レール1の表面に設置されており、エスカレータの運転
中にハンドレール1の探傷を行なっている。ハンドレー
ル1は断面を図4に示すように、ゴム1Aの内部の長手
方向にスチールコード1Bを埋め込んで構成されてい
る。
【0010】図1および図2は探傷検出器6の正面断面
図と側面断面図である。
【0011】略E字形の検出体4は、図1,2に示すよ
うに、その両開放端におけるハンドレール1に対向する
部分に励磁手段、例えば永久磁石5A,5Bを備える。
永久磁石5AはN極がハンドレール1に対向するように
設けてあり、永久磁石5BはS極がハンドレール1に対
向するように設けてある。ま、略E字形の中央部に
は、対向検出ピース4a,4b設けてある。
【0012】この対向検出ピース4a,4bは、図1に
示すように、各先端部をL字状に形成して向い合わせて
あり、これら先端部間を間隔寸法Y、例えば5mm以下
に設定してある。この対向検出ピース4a,4bには対
向検出コイルKa,Kb巻き付け、これらコイルK
a,Kbの信号の出力端子a,b取り出してある。こ
れら対向検出コイルKa,Kbは、同図1に示すよう
に、互いに逆巻きになるように直列接続してある、すな
わち逆直列に接続してある。
【0013】そして、上述の永久磁石5a,5bおよび
上述の対向検出ピース4a,4bを、磁性材から成る略
コ字形の連結体4cによって連結し、検出体4全体を略
E字形にしてある。
【0014】今、損傷検出器6をハンドレール1の上に
設置すると、永久磁石5Aおよび永久磁石5Bによる主
磁束Φ0によってハンドレール1のスチールコード1B
は長手方向に励磁される。このとき、図2に示すように
ハンドレール1の内部のスチールコード1Bは複数本併
設されているので、併設されているスチールコード1B
の幅寸法の範囲で均等に励磁される。図5はスチール
コード1Bの正常な状態を示すレントゲン写真であり、
この場合、漏洩磁束は発生せず対向検出ピース4a,4
および対向検出コイルKa,Kbによる検出はない。
【0015】一方、図6のレントゲン写真のようにスチ
ールコード1B破断等の損傷が生じていると、複数本
のスチールコード1Bに主磁束Φ0が印加されてスチー
ルコード1Bの長手方向に磁気回路が形成され、破断
の損傷部から漏洩磁束が発生する。この漏洩磁束は、
出体4の対向検出ピース4a,4bによって対向検出コ
イルKa,Kb内に導かれ、これらコイルKa,Kb内
に磁束変化を起こすので、検出されることになる
【0016】なお、スチールコード1Bは、破断を起こ
した場合やゴムと剥離した場合に方向に広がることも
あるため、検出体4の対向検出ピース4a,4bをスチ
ールコード1Bの幅寸法Xより大きくし、スチールコー
ド1Bの幅全体について、損傷を検出できるようにして
ある。したがって、スチールコード1Bの幅全体につい
て、漏洩磁束を効率よ検出できる。
【0017】検出結果は図示しない表示装置に表示した
り、記録装置に記録しても良い。図7は、図6に示す破
断したスチールコード1Bの検出結果を記録チャート紙
8に記録した例を示している。記録チャート紙8上の記
録チャートのピーク1Dは、スチールコード1Bの破断
部分1Cに対応している。このピーク1Dを有する急激
な変化量Pは、検出体4の対向検出ピース4a,4bに
巻き付けられた対向検出コイルKa,Kbを、上述の図
1に示すように逆直列に接続すること、および対向検出
ピース4a,4bの各先端部を同図1に示すようにL字
状に形成して向い合せてこれら先端部の間隔寸法Yを例
えば5mm以下に設定することによってられる。すな
わち、記録チャート紙8に磁束変化が明確に示されるの
で、作業者が見落とすことがない。したがって、ハンド
レール1に埋設されたスチールコード1Bであっても、
そのスチールコード1Bの破断等の損傷を精度よく探傷
できる。
【0018】のように、損傷検出器6をハンドレール
1上に設置し、適当な出力手段によって探傷結果を出力
するだけで、スチールコード1Bに破断等の損傷がある
ことを明確に知ることができるので、見落としたりする
ことなく高精度の探傷を行うことができる。
【0019】なお、上述の実施例ではE字形の検出体
4の両端間に主磁束Φ0を発生させるために永久磁石5
A,5Bを用いたが、電磁石等の励磁手段で主磁束Φ0
を発生させるようにしても同様の効果が得られる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるエスカ
レータハンドレールの損傷検出器によれば、対向検出コ
イルを逆直列に接続してあること、および各対向検出ピ
ースの各先端部をL字状に形成して向い合わせてあるこ
とによって、感度の高い漏洩磁束の検出を行なうことが
できる。これにより、ハンドレールに埋設されたスチー
ルコードであっても、損傷部を見落としたりすることな
く、高精度の探傷を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエスカレータハンドレ
ールの損傷検出器を取り付けた状態のエスカレータの側
面図である。
【図2】図1に示したエスカレータハンドレールの断面
図である。
【図3】本発明の一実施例によるエスカレータハンドレ
ールの損傷検出器の正面断面図である。
【図4】図3に示したエスカレータハンドレールの損傷
検出器の側面断面図である。
【図5】エスカレータハンドレールのスチールコードの
レントゲン写真を示す図である。
【図6】エスカレータハンドレールのスチールコードが
破断の損傷を受けた状態を示すレントゲン写真を示す図
である。
【図7】図3に示したエスカレータハンドレールの損傷
検出器による検出結果の一出力例を示す記録チャートで
ある。
【符号の説明】
1 ハンドレール 1B スチールコード1C 破断部分(損傷) 1D ピーク 4 検出体 4a,4b 対向検出ピース(検出手段) 4c 連結体 Ka,Kb 対向検出コイル(検出手段) P 変化量 X 幅寸法 Y 間隔寸法 5A,5B 永久磁石(励磁手段) 6 損傷検出装置 7 エスカレータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドレール内のスチールコードの損傷
    を検出する検出体を備えるエスカレータハンドレールの
    損傷検出器において 上記検出体は、略E字形に形成され、 上記ハンドレール
    内の上記スチールコードを長手方向に磁化する励磁手段
    と、この励磁手段により磁化された上記スチールコード
    より発生する漏洩磁束を検出する検出手段と、磁性材か
    ら成り上記励磁手段および上記検出手段を連結する連結
    体とを備えるとともに、 上記励磁手段が、上記略E字形の両開放端のうちの一方
    に設けられて上記ハンドレールに対向するS極と、他方
    に設けられて上記ハンドレールに対向するN極とを有
    し、 上記検出手段が、上記略E字形の中央に設けられ、上記
    長手方向に間隔を空けて対向するとともに逆直列に接続
    される対向検出コイルと、各対向検出コイルが巻き付け
    られるとともに各先端部がL字状に形成されて向い合う
    対向検出ピースとを有する ことを特徴とするエスカレー
    タハンドレールの損傷検出器。
  2. 【請求項2】 上記対向検出ピースは、上記スチールコ
    ード全体の幅寸法よりも大きな幅方向の範囲で上記ハン
    ドレールに対向するように設定してあることを特徴とす
    る請求項1記載のエスカレータハンドレールの損傷検出
    器。
  3. 【請求項3】 上記対向検出ピースの先端部間の間隔寸
    法を5mm以下に設定してあることを特徴とする請求項
    1または2記載のエスカレータハンドレールの損傷検出
    器。
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