JP3185352B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
静電荷像現像用トナーInfo
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Description
られる静電荷像現像用トナーに関し、より詳しくは特定
の物質を含有せしめてなる静電荷像現像用正荷電性トナ
ー及び負荷電性トナーに関するものである。
る現像剤は、その現像工程において、例えば静電荷像が
形成されている感光体等の像担持体に一旦付着せしめら
れ、次に転写工程において感光体から転写紙に転写され
た後、定着工程においてコピー紙面に定着される。その
際、潜像保持面上に形成される静電荷像を現像するため
の現像剤として、キャリアーとトナーとから成る二成分
系現像剤およびキャリアーを必要としない一成分系現像
剤(非磁性トナー又は磁性トナー)が知られている。
荷電性トナーと負荷電性トナーがあり、従来より正荷電
性トナーに帯電性を付与するものとしては、ニグロシン
系染料、4級アンモニウム塩等トナーへの添加剤として
の帯電制御剤やキャリアに所望の帯電性を付与するコー
ティング剤等が知られており、一方、負荷電性を付与す
るものとしては、含金アゾ染料等の帯電制御剤や微粉末
シリカ等の無機酸化物、及びキャリアのコーティング剤
等が知られていた。
従来の帯電制御剤の帯電性付与効果は必ずしも満足でき
るものではなく、適度な帯電性を環境等によらず安定的
に示し、且つその帯電の経時変化が好ましい形態を示す
トナーを得るのは難しく、連続複写時にカブリ等画像汚
れが発生し、或は安定したコピー濃度が得られない点が
問題となっていた。静電荷像現像剤は、使用時には攪拌
されてキャリア又は帯電用ブレード等の帯電媒体との接
触により摩擦帯電されるが、特に正荷電性トナーの場
合、トナーの主成分たる樹脂は、一部の種類を除いて負
に帯電する傾向が強い為、常に一定で充分な帯電能力を
示す正帯電性トナーを得るのは難しく、現像剤の使用開
始時又は長時間放置後の使用再開時に於て、現像剤の攪
拌開始時の帯電の立上がりが悪く、前記帯電媒体との静
電気的な吸引力が不足して装置内にトナーが飛散してし
まう現像が問題となっていた。かかるトナーの帯電の立
上がりの遅さに起因するトナー飛散の現像は特に高温及
び/又は高湿条件下で顕著となる。
る負荷電性トナーの場合には、キャリアの表面にトナー
の成分が付着してキャリアの帯電付与効果が低下し、複
数回数を重ねるにつれて次第にトナー粒子の帯電量が低
下し、更にはトナー粒子が正に帯電してしまう現象が顕
著に見られ、トナー粒子が静電潜像に強く引きつけられ
ない為に感光体上の潜像以外の部分に付着して画像を汚
したり、感光体から複写機内に飛散する原因となってい
た。
検討した結果、トナー粒子に特定の物質を添加すること
により、好ましい帯電特性を示し、画質に優れたトナー
が得られることを見出し、本発明に到達した。即ち、本
発明の目的は、画質の経時劣化および環境による劣化の
少ない、帯電特性に優れた静電荷像現像用トナーを提供
することにある。又、本発明の目的は、トナー飛散が少
なく、カブリ等の画像汚れを起こさない、寿命安定性に
優れた静電荷像現像用トナーを提供することにある。
の目的は、少なくとも樹脂及び着色剤を含有するトナー
粒子並びに下記一般式(I)
らえらばれた2価金属の少なくとも一種を示し、M2は
Zn、Cd、Pb及びSnより成る群からえらばれた2
価金属の少なくとも一種を示し、M3は3価金属を示
し、Aはn価のアニオンを示し、そして、X、y1、y2
及びmは夫々、0<x≦0.5、0.1≦y2 ≦0.
3、y1+y2=1−x、0≦m<2の関係式を満たす正
数を示す。)で示される化合物粉末を含有することを特
徴とする静電荷像現像用トナーにより容易に達成され
る。
像現像用トナーに適した公知の種々のものが使用でき
る。例えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ
−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重
合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチ
レン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重
合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸
エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体およびスチ
レン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸
メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体およびスチ
レン−メタクリル酸フェニル共重合体)、スチレン−α
−クロルアクリル酸メチル共重合体およびスチレン−ア
クリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチ
レン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重
合体または共重合体)、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マ
レイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロ
ピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、キシレン樹脂並びにポリビニルブチラール樹
脂等があるが、本発明に用いるのに特に好ましい樹脂と
してはスチレン系樹脂、飽和もしくは不飽和ポリエステ
ル樹脂およびエポキシ樹脂等を挙げることができる。ま
た、上記樹脂は単独で使用するに限らず、2種以上併用
する事もできる。
昭50−44836号公報に記載されている架橋系バイ
ンダー樹脂、或いは特公昭55−6895、特公昭63
−32180号公報に記載されている非架橋系バインダ
ー樹脂も使用できる。そして、該トナー用バインダー樹
脂のガラス転移温度は、示差熱分析装置で測定した時の
転移開始(変曲点)が50℃以上であることが好まし
い。ガラス転移温度が50℃未満の場合は、40℃以上
の高温で長時間にトナーを放置した時に、トナーの凝集
或いはトナーの固着をまき使用上問題がある。
用いられるものであれば特に制限されるものではなく、
任意の適当な顔料または染料が使用できる。例えば、酸
化チタン、亜鉛華、アルミナホワイト、炭酸カルシウ
ム、紺青、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、
フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミ
ン系染顔料、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジ
ンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染
料、アントラキノン染料、モノアゾ及びジスアゾ系染顔
料などを相当するトナーの色に着色剤を単独または混合
して用いる。
成することができるようトナーを着色するに十分な量あ
ればよく、例えば樹脂100重量部に対して3〜20重
量部とするのが好ましい。この他、必要に応じてトナー
熱特性、物理特性を改善する目的で助剤を少量添加して
もよく、例えば、ポリアルキレンワックス、パラフィン
ワックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド、金属石鹸等が使
用できる。その添加量は、トナー粒子100重量部に対
して0.1〜10重量部が好ましい。
ーは、材料として正に帯電する傾向の強い樹脂、即ち例
えばスチレン−ジエチルアミノエチルメタクリレート共
重合体等を用いれば必ずしも正の帯電制御剤を含有せし
める必要はないが、通常用いられる正荷電性トナーと同
様に、感光体を初めとする装置やキャリアの種類により
求められる帯電性に応じて正の帯電制御剤を含有せしめ
るのが好ましい。
級アンモニウム塩類、ニグロシン染料並びにイミダゾー
ル誘導体及びその金属錯体を初め、公知のものを含む広
い範囲から選択可能である。又、負荷電性トナーには、
複写機・キャリア等の種類により、求められる帯電性に
応じて公知の帯電制御剤、例えば、Cr,Co等の含金
アゾ染料、Cr,Al,Zn等のサリチル酸金属錯体及
びアルキルサリチル酸金属錯体等を含有してもよい。
4695、特公平1−54696号公報に記載の造塩化
合物、一般式(II)又は(III )で表わされるような化
合物等が挙げられる。
を表し、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜18のア
ルキル基を表し、R4 は炭素数1〜8のアルキル基また
はベンジル基を表す。)
れ置換或いは未置換のアルキル基又は置換或いは未置換
のアラルキル基を表し、A’は置換基を有しても良いベ
ンゼン環もしくは置換基を有しても良いナフタレン環を
表し、n’は2以上の数を表す。) ニグロシン系染料 具体的には例えば、オリエント化学(株)製ボントロン
Nシリーズ,オリエントスピリットブラックAB,オリ
エントスピリットブラックSB,オリエントブラックB
S,ソルベントブラック#5,ニグロシンベースEX,
ソルベントブラック#7,住友化学(株)製スピリット
ブラックNo.850,スピリットブラックNo.90
0等が挙げられる。
7787、特公表平2−501506号公報に記載の化
合物、一般式(IV)で表される化合物等が挙げられる。
ましくはメチル基を表す。) イミダゾール誘導体 具体的には、特開平3−119364、特開平3−20
2856、特開平3−217851、特開平3−217
852、特開平3−217853号公報に記載の化合
物、一般式(V),(VI)で表される化合物が挙げられ
る。
水素原子、炭素数1〜20のアルキル基またはアリール
基を表す。)
水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、アラルキル基
またはアリール基を表す。) イミダゾール類の金属錯体 具体的には、例えば下記一般式(VII )で表されるイミ
ダゾール類の金属錯体が挙げられる。
水素原子、炭素数1〜20のアルキル基またはアリール
基を表す。) 一般に上記帯電制御剤は、平均粒径が0.01〜10μ
m 、より好ましくは0.1〜5μm の範囲の粒径として
トナー調製に供することが好ましい。
ては、現像剤内部に添加する方法と外添する方法とがあ
る。内添する場合、これらの化合物の使用量は、前記バ
インダ−樹脂100重量部に対して、通常0.05〜2
0重量部、好ましくは0.1〜10重量部の範囲で用い
られる。また、外添する場合は、樹脂100重量部に対
し、0.01〜10重量部が好ましい。
定着性や流動性を向上させるため、低分子量オレフィン
重合体や微粉末シリカ等の添加剤を外添または内添して
もよい。トナー粒子の製造法としては、上記の各成分を
ニーダー等で混練し冷却後、粉砕し分級すればよい。
般式(I)で表わされる特定化合物の粉末をトナー粒子
と共に含有することをその特徴とする。尚、本発明者ら
は以前に本願の化合物(I)に類似した化合物として、
Mg6Al2(OH)13CO3・4H2Oなどの塩基性マグ
ネシウム・アルミニウム・ハイドロオキシ・カーボネー
ト・ハイドレート粉末を含有するトナーを提案している
が(特開平3−7949号公報)、一般式(I)で表さ
れる化合物は、他のこれに類似した化合物に比べ熱的に
強いという性質を有しており、よって、該化合物の粉末
を含有したトナーは熱処理や、高温長時間の保存、使用
において耐熱性を有する。更に、環境依存性に優れ、特
に低温低湿時の画像濃度の変化量が小さく優れている。
r及びBaより成る群からえらばれた2価金属の少なく
とも一種であればよく、適宜に選択できるが、これらの
中でも好ましい例としては、Mg、Ca、MgとCa、
MgとSr、MgとBa、などを例示できる。Mgもし
くはMgとCaをより好ましい例として挙げることがで
きる。
Pb及びSnより成る群からえらばれた2価金属の少な
くとも一種であればよく、適宜に選択できるが、これら
の中でも好ましい例としては、Zn、Cd、Pb、Zn
とCd、などを例示できる。Zn及び/又はCdをより
好ましい例として挙げることができる。更に、式(I)
に於て、M3 は3価金属であって、例えば、Al、B
i、In、Sb、B、Tiなどを例示できる。これらの
中でもAlをより好ましく例示できる。
ニオンを示し、例えば、CO3 2-、OH- 、HC
O3 - 、サリチル酸イオン- 、クエン酸イオン3-、酒石
酸イオン2-、NO3 - 、I- 、(OOC−COO)2-、
[Fe(CN)6 ]4-などを例示することができる。こ
れらの中でもより好ましい例としては、CO3 2- 、OH
- を挙げることができる。
5、好ましくは0.2≦x≦0.5、より好ましくは
0.2≦x≦0.4、とくには0.25≦x≦0.35
の正数であり、y1+y2は1−xに相当し、y1≧y2を
満足するのがより好ましく、とくにはy1>y2がさらに
好ましい。また、y2は0.1≦y2 ≦0.3を満たす。
そしてmは0≦m<2の数である。m=0もしくはそれ
に近いmの小さい化合物を得るには、脱結晶水処理した
ものを用いるとよい。
子径が約0.1〜約1μm 程度が好ましく、またBET
比表面積が50m2 /g以下が好ましく、更に約30m
2 /g以下が好ましい。更にまた平均2次粒子径が約5
μm 以下、より好ましくは約2μm 以下、とくには約1
μm 以下であるものの利用が好ましい。本発明において
は、樹脂との相溶性、分散性などを更に向上させ、本発
明の諸効果をさらに改善するのに役立たせるために、式
(I)の化合物を表面処理剤で表面処理することができ
る。
脂肪酸類、アニオン系界面活性剤類、シラン系カップリ
ング剤類、チタネート系カップリング剤類、グリセリン
と脂肪酸のエステル類などを例示することができる。こ
のような表面処理剤の具体例としては、例えばステアリ
ン酸、オレイン酸、ラウリン酸などの如き高級脂肪酸
類;例えばステアリン酸ソーダ、オレイン酸ソーダ、ラ
ウリルベンゼンスルホン酸ソーダなどの如きアニオン系
界面活性剤類;例えばビニルトリエトキシシラン、γ−
メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、イソプロ
ピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルト
リデシルベンゼンスルホニルチタネートなどの如きシラ
ン系もしくはチタネート系カップリング剤類;例えばグ
リセリンモノステアレート、グリセリンモノオレエート
などの如きグリセリン脂肪酸エステル類;などを例示す
ることができる。好ましくは、高級脂肪酸類がよい。
理は、例えば、該表面処理剤がそれ自体液状の場合、或
は例えば水、アルコール類などに溶解して液状にした場
合には、これら液状の表面処理剤と式(I)化合物粉末
もしくはその水性懸濁液を、加熱条件下もしくは非加熱
条件下に機械的に混合することによって行なうことがで
きるし、又、例えば該表面処理剤が加熱条件下に溶解す
る場合には、加熱溶解条件下に式(I)化合物と機械的
に混合することによって行なうこともできる。充分に混
合処理した後、必要に応じ、たとえば水洗、脱水、乾
燥、粉砕、分級等の手段を適宜に選択して施し、表面処
理物を得ることができる。
(I)化合物の表面処理物の表面処理剤の含有量は適当
に選択変更できるが、該式(I)化合物の重量に基い
て、約0.1〜約10重量%の如き量を例示することが
できる。式(I)化合物、式(I)におけるM1 を与え
る成分の少なくとも一種とM2 を与える成分の少なくと
も一種とを併用するほかは、それ自体公知の手法で製造
することができる。更に、BET比表面積が約30m2/
g 以下で平均2次粒子径が約5μm 以下である式(I)
化合物は、好ましくは、上述のようにして製造できる式
(I)化合物を例えば水性媒体中で更に加熱処理して得
ることができる。この好適態様によれば、上記例示の如
き方法で得られる式(I)化合物を、たとえばオートク
レーブ中、水媒体中で、例えば約120°〜約250℃
の温度及び約5〜約40時間の如き条件下で加熱処理す
ることにより、所望のBET比表面積及び平均2次粒子
径の式(I)化合物を得ることができる。上記加熱処理
は前記BET比表面積及び平均2次粒子径条件を満足す
るようになるまで、加圧条件下に水熱処理すればよく、
高温側の採用がより好ましい。
は次の(2)〜(22)などが示されるがこれらに限定
されるものではない。
帯電性を向上せしめる効果があり、特に現像剤使用開始
時又は再開時の帯電の立上がりを促進するのに効果的で
ある。
脂100重量部に対して0.001〜1重量部、望まし
くは0.01〜1重量部とするのが好ましい。又、本発
明のトナーは二成分系現像剤の他に、カプセル化トナー
や重合トナー及び非磁性、磁性の一成分現像剤にも適用
することができる。トナーの平均粒径は5〜20μm が
好適である。本発明のトナーと混合して現像剤を形成す
るキャリアーとしては、特に制限はないが10〜200
μm の平均粒径を有する鉄粉、フェライト粉、マグネタ
イト粉、磁性樹脂キャリア等が好ましく使用できる。こ
の場合、樹脂等によりその表面を被覆されたコーティン
グキャリアであってもよい。キャリアとトナーの混合重
量比は100:1〜100:20より好ましくは10
0:2〜100:10が好ましい。
するが本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に
よりなんら制限されるものではない。なお、下記実施例
中単に「部」とあるのはいずれも「重量部」を意味する
ものとする。
トナーを得た。
粉末(日本アエロジル(株)製R−972)0.2部
と、化合物(2)の粉末(BET比表面積15m2/g 、
平均2次粒子径0.2μm )の脂肪酸処理された微粉末
0.3部をヘンシェルミキサーにて外添処理した。得ら
れたトナー4部と平均粒径約100μm のシリコーン系
樹脂で被覆されたフェライトキャリアー100部とを混
合、攪拌し現像剤を作製した。
とする複写機を用いて実写テストを40〜45℃/85
〜90%の高温/高湿条件下で100000枚の実写テ
ストを実施した。実写テストに使用した補給用トナーは
上記現像剤用に用いられたトナーと同一組成物のトナー
である。
も、コピーの白地部の汚れであるカブリの増加がなく、
又コピーの黒地部の均一性及び濃度も高く、又濃度低下
のない高温、高湿下の厳しい環境下でも耐久性に優れた
トナー及び現像剤であった。 <実施例2>実施例1で使用した化合物(2)の粉末の
脂肪酸処理された微粉末の使用量を0.5部とした以外
は実施例1と全く同様にしたところ100000枚の実
写テスト後にもカブリの増加がなく、又、コピーの黒地
部の均一性及び濃度も高く又、濃度低下のない耐久性に
優れたトナー、現像剤が得られた。 <実施例3>化合物(2)の脂肪酸処理された微粉末の
使用量を0.1部とした以外は実施例1と全く同様にし
たところ、100000枚実写後もカブリの増加がな
く、又黒地部の均一性及び濃度も高く耐久性に優れたト
ナー、現像剤が得られた。 <実施例4>化合物(2)の脂肪酸処理されない微粉末
を0.5部用いた以外は実施例1と全く同様にしたとこ
ろ、100000枚実写テスト後もカブリの増加もな
く、又濃度の均一性及び濃度低下のない耐久性に優れた
トナー、現像剤が得られた。 <実施例5>4級アンモニウム塩帯電制御剤の使用量を
5部とした以外は、前記実施例1と全く同様にしたとこ
ろ100000枚の実写テスト後もカブリの増加のない
又黒地部の均一性が高く濃度低下のない耐久性のあるト
ナー、現像剤が得られた。 <実施例6>スチレン系樹脂に代えてポリエステル樹脂
A(ビスフェノールAのPo付加物/テレフタル酸を主
成分とするポリエステル)を使用した以外は、実施例1
と全く同様にしたところ100000枚実写テスト後も
カブリの増加のない又黒地部の均一性が高い耐久性のあ
るトナー、現像剤が得られた。
タトナーを得た。
カ微粉末(日本アエロジル(株)製R−972)0.2
部と化合物(2)粉末の脂肪酸処理された微粉末を0.
3部ヘンシェルミキサーにて外添処理した。得られたト
ナー4部と平均粒径約100μm のシリコーン系樹脂で
被覆されたフェライトキャリアー100部とを混合、攪
拌し現像剤を作製した。
00000枚テスト後も、カブリのない濃度均一性の高
いトナー及び現像剤であった。 <実施例8>4級アンモニウム塩帯電制御剤ボントロン
P−51のかわりにニグロシン染料ボントロンN−04
を2部使用する以外は実施例3と全く同様にしたとこ
ろ、100000枚実写後もカブリの増加がなく、又、
黒地部の均一性及び濃度も高く耐久性に優れたトナー、
現像剤が得られた。 <実施例9>4級アンモニウム塩帯電制御剤ボントロン
P−51のかわりにニグロシン染料ボントロンN09を
2部使用する以外は実施例3と全く同様にしたところ、
100000枚実写後もカブリの増加がなく、又黒地部
の均一性及び濃度も高く耐久性に優れたトナー、現像剤
が得られた。 <比較例1>化合物(2)粉末を使用しない以外は、実
施例1と同様にトナー及び現像剤を製造し、10000
0枚の実写テストを実施した。
異常に高い等問題があり、実使用出来ないトナーであ
る。
帯電黒色トナーを得た。
粉末(日本アエロジル(株)製R−972)0.2部
と、化合物(2)の粉末(BET比表面積15m2/g 、
平均2次粒子径0.2/μm )の脂肪酸処理された微粉
末0.3部をヘンシェルミキサーにて外添処理した。得
られたトナー3部と平均粒径約100μm のシリコーン
系樹脂で被覆されたフェライトキャリア97部とを混
合、攪拌し現像剤を作製した。
で実写テストを行なったところ帯電特性は安定してお
り、トナー飛散・カブリ上昇は少なく、20000枚後
もコピー品質の優れた現像剤であった。 <実施例11>化合物(2)の粉末の外添量が0.1部
にする以外は実施例10と同様に製造した現像剤を用い
て実写テストを行なったところ30000枚後までの実
写において、帯電量は安定しており、トナー飛散、カブ
リ上昇が少なく安定したコピー品質が得られた。 <実施例12>化合物(2)の粉末の外添量が0.05
部にする以外は実施例10と同様に製造した現像剤を用
いて実写テストを行なったところ15000枚後までの
実写においてトナー飛散・カブリの少ない安定したコピ
ー品質が得られた。 <実施例13>スチレン−n−ブチルアクリレート共重
合体樹脂に代えてポリエステル樹脂A(ビスフェノール
AのPo付加物/テレフタル酸を主成分とするポリエス
テル)を使用した以外は、実施例10と全く同様にした
ところ30000枚後までの実写において、帯電性は安
定しており、トナー飛散、カブリ上昇が少なく安定した
コピー品質が得られた。 <比較例2>化合物(2)の粉末を使用しない以外は実
施例10と同様に製造した現像剤を用いて実写テストを
行なった。
度が上昇し、4000枚でカブリが上昇し、トナー飛散
による機内汚れが増加した。トナーの外添工程前までは
次の要領で黒色トナーを得た。
粉砕し、分級して、平均粒径8μmの黒色トナーを得
た。以下、この黒色のトナーを実施例及び比較例の外添
前ベーストナーとした。黒色トナー100部に対してジ
メチルジクロルシランで表面処理されたシリカ微粉末
(日本アエロジル(株)製R972、BET比表面積=
110m2/g)0.2部と化合物(2)の粉末(BE
T比表面積=15m2/g)の脂肪酸処理(処理量は3
部)された微粉末0.05部をヘンシェルミキサーにて
撹拌混合して外添処理し、トナーを得た。得られたトナ
ーA4部と平均粒子径約100μmのシリコーン系樹脂
で被覆さらたフェライトキャリア100部とを混合、撹
拌しスタート現像剤を作製した。次ぎに、この現像剤A
について有機光導電体を感光体とし、ブレードクリーニ
ング方式で、コピー速度50枚/分の複写機を用いて、
(1)通常環境試験:温度25℃、湿度60%RHの条
件下で50,000枚の実写テスト、及び(2)低温低
湿環境試験:温度10℃、湿度20%RHの条件下で5
0,000枚の実写テストを実施した。尚、実写テスト
に使用した補給トナーは上記のスタート現像剤に使用し
たトナーと同じトナーとした。
けもよく及び画像濃度も高く安定したものであり、また
コピー白地部の汚れであるカブリの増加もなく、しかも
機内のトナー飛散による汚染もほとんどなく、耐久性能
に優れたトナー及び現像剤であった。更に、 (2)低温低湿環境試験結果 初期から50,000枚までコピー黒色部の濃度も比較
的に安定して高く、コピーの白地部の汚れであるカブリ
の増加がなく、また複写機内のトナー飛散による汚染も
なく良好であった。更に、通常環境時と低温低湿環境時
における現像電位と画像濃度の関係を図1に示すがほと
んど差がなかった。
ジメチルジクロルシランで表面処理されたシリカ微粉末
(日本アエロジル(株)製R972、BET比表面積=
110m2/g)0.2部とハイドロタルサイト類化合
物Mg6Al2(OH)13CO3・4H2Oの粉末(BET
比表面積=15m2/g)の脂肪酸処理(処理量は3
部)された微粉末0.05部をヘンシェルミキサーにて
撹拌混合して外添処理し、トナーを得た。その後実施例
13と同様にスタート現像剤を作製し、同様の試験
(1)(2)を実施した。その結果、(1)の通常環境
試験では実施例1とほぼ同様に良好であったが、(2)
低温低湿環境試験では画像濃度が低目であり、複写機を
長時間停止した後起動した際の画像濃度の変化が大きく
安定性に欠けた。更に、通常環境時と低温低湿環境時に
おける現像電位と画像濃度の関係を図2に示すが画像濃
度の変化量が実施例14に比し大きい。
ジメチルジクロルシランで表面処理されたシリカ微粉末
(日本アエロジル(株)製R972、BET比表面積=
110m2/g)0.2部のみをヘンシェルミキサーに
て撹拌混合して外添処理し、トナーを得た。その後実施
例1と同様にスタート現像剤を作製し、同様の試験
(1)(2)を実施した。その結果、(1)の通常環境
試験では実施例14とほぼ同様に良好であったが、トナ
ー飛散量が多目であった。(2)の低温低湿環境試験で
は画像濃度が低目であり、複写機を長時間停止した後起
動した際の画像濃度の変化が大きく安定性に欠けた。ま
た、トナー飛散量も若干多目であった。更に、通常環境
時と低温低湿環境時における現像電位と画像濃度の関係
を図3に示すが画像濃度の変化量が実施例14に比し大
きい。
度で且つ安定した帯電性を示す等、帯電性能が良好で、
連続複写時のコピー汚れや画像濃度の低下が少ない等使
用条件に係わらず良好な画像を与える。中でも、従来特
に問題となっていた現像剤の使用開始時又は使用再開時
のトナーの帯電の立上がりの悪さや、トナー飛散を効果
的に防止できる。又、低温低湿での画像濃度の維持性が
高く、安定しているなど環境依存性に対する信頼どが高
いため、多大な工業的利益を提供するものである。
ける現像電位と画像濃度の関係
る現像電位と画像濃度の関係
る現像電位と画像濃度の関係
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも樹脂及び着色剤を含有するト
ナー粒子並びに下記一般式(I)で示される化合物粉末
を含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。 【化1】 M1 y 1 ・M2 y 2 ・M3x・(OH)2・Ax/n・mH2O −(I) (式中、M1はMg、Ca、Sr及びBaより成る群か
らえらばれた2価金属の少なくとも一種を示し、M2は
Zn、Cd、Pb及びSnより成る群からえらばれた2
価金属の少なくとも一種を示し、M3は3価金属を示
し、Aはn価のアニオンを示し、そして、x、y1、y2
及びmは夫々、0<x≦0.5、0.1≦y 2 ≦0.
3、y1+y2=1−x、0≦m<2の関係式を満たす正
数を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12749492A JP3185352B2 (ja) | 1991-05-20 | 1992-05-20 | 静電荷像現像用トナー |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-114944 | 1991-05-20 | ||
JP11494491 | 1991-05-20 | ||
JP12749492A JP3185352B2 (ja) | 1991-05-20 | 1992-05-20 | 静電荷像現像用トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06138697A JPH06138697A (ja) | 1994-05-20 |
JP3185352B2 true JP3185352B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=26453580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12749492A Expired - Fee Related JP3185352B2 (ja) | 1991-05-20 | 1992-05-20 | 静電荷像現像用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185352B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0957407B1 (en) | 1998-05-13 | 2005-08-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and image forming method |
DE10235571A1 (de) * | 2002-08-03 | 2004-02-12 | Clariant Gmbh | Verwendung von Salzen schichtartiger Doppelhydroxide als Ladungssteuermittel |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP12749492A patent/JP3185352B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06138697A (ja) | 1994-05-20 |
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