JP3184362B2 - 電子制御ユニットの故障検出装置 - Google Patents

電子制御ユニットの故障検出装置

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JP3184362B2
JP3184362B2 JP08879093A JP8879093A JP3184362B2 JP 3184362 B2 JP3184362 B2 JP 3184362B2 JP 08879093 A JP08879093 A JP 08879093A JP 8879093 A JP8879093 A JP 8879093A JP 3184362 B2 JP3184362 B2 JP 3184362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、マイクロコンピュー
タを使用した電子制御ユニットの故障検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、路面状態に応じて車両の制動
力を確実に得ることを目的としてアンチロックブレーキ
システム(ABS)の採用が多くなってきている。
【0003】このアンチロックブレーキシステムは、例
えば各車輪の車輪速を検出する車輪速センサと、油圧ア
クチュエータと、該油圧アクチュエータによって駆動さ
れるブレーキホイールシリンダと、上記車輪速センサの
出力信号を基に車速および路面状態に応じて適切な制動
力が得られるようにアクチュエータの制御を行うアンチ
ロックブレーキ・コントロールユニット(ABS電子制
御ユニット)とから構成されている。
【0004】ところで、このような電子制御システムに
おける上記電子制御ユニットは、常に正常な制御動作が
確保されなければならない。
【0005】そこで、従来から例えば英国特許第156
9313号に示されるように一般に上記電子制御ユニッ
トには障害監視回路を備えた故障診断装置が設けられて
いる。
【0006】該故障診断装置は、上記電子制御ユニット
に対し、例えばウオッチドッグタイマなどの制御ユニッ
ト正常時には常に一定の周期の監視信号(ウオッチドッ
グパルス)を発生する監視信号発生手段を設け、該監視
信号の変化を監視することによって当該制御ユニットの
故障判定を行うようにしている。
【0007】しかし、該故障診断装置自体も異常状態を
呈する可能性があることから、さらに該故障診断装置に
対しても、その異常を検出する異常検出装置が設けられ
ている。
【0008】該異常検出装置は、上記従来例の場合、例
えば上記電子制御ユニットの異常を示す疑似フェイル信
号を形成し、該疑似フェイル信号を上記故障診断装置の
フェイル判定回路に入力して同フェイル判定回路が正常
に作動するか否かを判定することによって行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
異常状態を示す疑似信号を形成する検出システムでは、
どうしても異常検出装置自体の構成およびそのアルゴリ
ズムが相当に複雑になるとともに異常検出に長い時間が
かかる問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1,2各項
記載の発明は、各々上記の問題を解決することを目的と
してなされたものであって、それぞれ次のように構成さ
れている。
【0011】(1) 請求項1記載の発明の構成 該発明の電子制御ユニットの故障検出装置は、マイクロ
コンピュータを備えて構成された一対の電子制御ユニッ
トと、該一対の電子制御ユニットの各々に設けられた一
定周期で所定の監視信号を発生する監視信号発生手段
と、該各監視信号発生手段より供給される監視信号の変
化に基いて上記一対の電子制御ユニットの各々の故障を
判定する故障判定手段と、当該システムへの電源投入
後、上記故障判定手段に入力される上記各監視信号発生
手段からの監視信号を各々所定時間遅延させる第1、第
2の遅延手段を有し、該遅延時間内における上記故障判
定手段の判定出力から当該故障判定手段の異常を検出す
る異常検出手段とを備えてなる電子制御ユニットの故障
検出装置において、上記第1、第2の遅延手段は、相互
に直列に接続され、先ず第1の遅延手段で一方側電子制
御ユニットの監視信号発生手段からの監視信号を遅延さ
せた後、次に第2の遅延手段で他方側電子制御ユニット
の監視信号発生手段からの監視信号を遅延させるように
構成されていることを特徴としている。
【0012】(2) 請求項2記載の発明の構成 該発明の電子制御ユニットの故障検出装置は、上記請求
項1記載の発明の構成を前提とし、同構成における上記
電子制御ユニットは、車両用アンチロックブレーキ制御
ユニットであることを特徴としている。
【0013】
【作用】本願の請求項1,2各項記載の発明は、上記の
構成に対応して各々次のような作用を奏する。
【0014】(1) 請求項1記載の発明の作用 該発明の電子制御ユニットの故障検出装置では、マイク
ロコンピュータを備えて構成された一対の電子制御ユニ
ットと、該一対の電子制御ユニットの各々に設けられた
一定周期で所定の監視信号を発生する監視信号発生手段
と、該各監視信号発生手段より供給される監視信号の変
化に基いて上記一対の電子制御ユニットの各々の故障を
判定する故障判定手段と、当該システムへの電源投入
後、上記故障判定手段に入力される上記各監視信号発生
手段からの監視信号を各々所定時間遅延させる第1、第
2の遅延手段を有し、該遅延時間内における上記故障判
定手段の判定出力から当該故障判定手段の異常を検出す
る異常検出手段とを備えてなる電子制御ユニットの故障
検出装置において、上記第1、第2の遅延手段が、相互
に直列に接続され、先ず第1の遅延手段で一方側電子制
御ユニットの監視信号発生手段からの監視信号を遅延さ
せた後、次に第2の遅延手段で他方側電子制御ユニット
の監視信号発生手段からの監視信号を遅延させるように
なっている。
【0015】したがって、例えば2組の電子制御ユニッ
トの各々について、上記所定時間前後において監視信号
が正常に出力されていないにも拘わらず故障判定出力が
正常判定出力状態を示したり、又その逆となったような
場合には、当該故障判定手段が異常であると、極めて容
易に検出することができる。
【0016】しかも、該異常検出は、当該制御システム
への電源が投入されてから所定時間前後の制御開始初期
の極めて短い時間で速やかになされる。
【0017】(2) 請求項2記載の発明の作用 該発明の電子制御ユニットの故障検出装置では、上記
求項1記載の発明の構成を前提とし、同構成における上
記電子制御ユニットが、車両用アンチロックブレーキ制
御ユニットにより構成されている。
【0018】したがって、該車両用アンチロックブレー
キ制御ユニットにおいて上記請求項1の発明と全く同様
の作用を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の電子制御ユニッ
トの故障検出装置によると、敢えて従来のような異常状
態を示す疑似信号を形成するまでもなく、電源ON時の
初期動作に連動して極めて短時間で故障判定手段の異常
を検出することができ、アルゴリズムも簡略化できる。
【0020】
【実施例】(1) 第1実施例 本実施例は、本願発明を例えば自動車のアンチロックブ
レーキ制御用ABS電子制御ユニットの故障検出システ
ムに適用して構成されている。
【0021】そして、図1〜図6は、同本願発明の第1
実施例に係るABS電子制御ユニットの故障検出(診断)
装置の構成および作用を示している。
【0022】先ず図1は、同装置を備えた車両用ABS
システムの全体的な構成を示すものである。該ABSシ
ステムは、例えば図示のように、第1のABS電子制御
ユニットCPU1と第2のABS電子制御ユニットCP
2との2組のABS電子制御ユニットを備えて構成さ
れており、それらが全く同様にして車輪速センサ9の出
力を基に車速、路面状態に応じてABSアクチュエータ
(各ホイールシリンダへの油圧制御用アクチュエータ)用
の増減圧ソレノイド19を通電又は非通電制御するよう
になっている。
【0023】第1、第2のABS電子制御ユニットCP
1,CPU2は、マイクロコンピュータにより構成され
ており、各々定電圧電源回路20より例えば5(V)の動
作電源が供給されるようになっている。そして、その入
力インターフェース回路部には、上記車輪速センサ9か
らの車輪速検出信号S1、後述するフェイルセーフリレ
ー(以下、F/Sリレーと略称する)7のON,OFF状
態モニター信号S2(F/Sリレーモニター信号:図3の
(e)および図4の(e))、F/Sリレー駆動モニター信号
(ウオッチドッグモニタ信号,F/Sリレー駆動信号:図
3の(d)および図4(d))S3が各々入力されるようになっ
ている。
【0024】また、その出力インターフェース回路部か
らは、各々上記増減圧ソレノイド19を駆動するための
増減圧ソレノイド駆動信号S4,S4、図示しないウオッ
チドッグパルス発生回路(ウオッチドッグタイマー)から
のウオッチドッグパルス(異常監視信号)S5,S5(図3の
(b)および図4の(b))、F/SリレーON・OFF信号
6,S6(図3の(c)および図4の(c)が各々出力されるよ
うになっている。
【0025】両ABS電子制御ユニットCPU1,CPU
2からの増減圧ソレノイド駆動信号S4,S4は、各々第4
のAND回路17に入力される。第4のAND回路17
の出力端子は、上記増減圧ソレノイド19のアース側に
挿入された増減圧ソレノイド駆動トランジスタ18のベ
ース部に対して接続されており、上記第1、第2のAB
S電子制御ユニットCPU1,CPU2からの2組の増減
圧駆動信号S4,S4の論理積出力S4′によって同増減圧
ソレノイド駆動トランジスタ18をON,OFFするよ
うになっている。増減圧ソレノイド19は、上記F/S
リレー7のリレー接点7aを介して車載電源Eに接続さ
れており、上記F/Sリレー7のリレー接点7aがON
の状態において上記増減圧ソレノイド駆動トランジスタ
18がONになった時にのみ通電されて上記ABSアク
チュエータの減圧作動制御を行う。
【0026】また、F/Sリレー7は、上記リレー接点
7aと該リレー接点7aをON,OFF作動するリレーコ
イル7bとから構成されていて、該リレーコイル7bはF
/Sリレー駆動トランジスタ6のON動作により駆動
(通電)されるようになっている。一方、該F/Sリレー
駆動トランジスタ6は、図2に拡大して詳細に示すよう
な故障検出回路10からのF/Sリレー駆動信号S5
(ウオッチドッグモニタ信号:図3の(d)、図4の(d)参
照)によってON,OFF制御されるようになっている。
【0027】すなわち、図2中、先ず符号T1は上記第
1のABS電子制御ユニットCPU1側のF/Sリレー
駆動信号モニタ端子(ウオッチドッグモニタ端子)、T2
は同じく第1のABS電子制御ユニットCPU1側ウオ
ッチドッグパルス発生回路(ウオッチドッグタイマー)か
らの第1のウオッチドッグパルスが入力される第1のウ
オッチドッグパルス入力端子、T3は同じく第1のAB
S電子制御ユニットCPU1からのF/SリレーON・
OFF信号入力端子、T4は第2のABS電子制御ユニ
ットCPU2側ウオッチドッグパルス発生回路(ウオッチ
ドッグタイマー)からの第2のウオッチドッグパルスが
入力される第2のウオッチドッグパルス入力端子、T5
は同じく第2のABS電子制御ユニットCPU2からの
F/SリレーON・OFF信号入力端子、T6は同じく
第2のABS電子制御ユニットCPU2側のF/Sリレ
ー駆動信号モニタ端子(ウオッチドッグモニタ端子)であ
る。
【0028】次に符号1は、図3又は図4に示されるよ
うに、イグニッションスイッチIGSWがONになった
後、上記制御ユニットのマイクロコンピュータの動作/
出力が保証されるまでの時間t1が経過した時点で上記第
1のウオッチドッグパルス入力端子T2を介して入力さ
れるウオッチドッグパルスS5(図3又は図4の(b)参照)
を所定回数(パルス)カウントした時にH出力を発生す
るウオッチドッグ信号遅延手段としての第1のウオッチ
ドッグパルスカウンタ、2は同じく所定パルス(パル
ス)分のウオッチドッグ信号遅延手段としての第2のウ
オッチドッグパルスカウンタ、3は上記第1のウオッチ
ドッグパルスカウンタ1の出力と第2のウオッチドッグ
パルスとの論理積をとる第1のAND回路、4は上記第
1、第2のABS電子制御ユニットCPU1,CPU2
らのF/SリレーON・OFF信号の論理積をとる第2
のAND回路、5は上記第2のウオッチドッグパルスカ
ウンタ2の出力と第2のAND回路4の出力との論理積
をとる第3のAND回路である。
【0029】そして、上記各部が相互に図示のように接
続されて本実施例の故障検出装置が構成されている。
【0030】先ず図1の回路において、今イグニッショ
ンスイッチIGSWが投入されると、上記第1、第2の
ABS電子制御ユニットCPU1,CPU2の各ウオッチ
ドッグパルス発生回路に各々対応した第1、第2のウオ
ッチドッグパルス入力端子T2,T4には、それぞれ図3
(b),図4(b)に示すような所定周期の第1、第2のウオ
ッチドッグパルス(S5,S5)が上述のようにt1時間経過
した時点で入力される。そして、これにより該第1、第
2の各ウオッチドッグパルスは第1のウオッチドッグパ
ルスカウンタ1および第2のAND回路4に各々供給入
力される。また、これと全く同時に上記第1、第2のF
/SリレーON・OFF信号入力端子T3,T5には各々
図3(c),図4(c)に示すF/SリレーのON・OFF信
号が入力される。このF/SリレーのON・OFF信号
は、図3(c),図4(c)に示すように、ON状態でH(ハ
イ)、OFF状態でL(ロウ)の信号となっている。
【0031】上記第1のウオッチドッグパルスカウンタ
1は、上述の如く上記入力された第1のABS電子制御
ユニットCPU1側第1のウオッチドッグパルス信号を
先ず所定時間遅延させる機能を有し、上述のように入力
される図3(b)、図4(b)のウオッチドッグパルスを所定
数(2パルス)カウントした後に初めてH(ハイ)出力を発
生し、上記第1のABS電子制御ユニットCPU1から
供給される第1のウオッチドッグパルスの供給開始より
所定時間遅延したH(ハイ)出力を形成する。
【0032】該カウント出力は、上記第1のAND回路
3の上記第2のウオッチドッグパルスが入力される端子
に対する他方側入力端子に供給入力される。
【0033】そして、同第1のAND回路3は、上記第
2のウオッチドッグパルス入力端子T4から供給される
第2のABS電子制御ユニットCPU2側第2のウオッ
チドッグパルスと上記第1のウオッチドッグパルスカウ
ンタ1の出力との論理積をとり、両入力が共にH(ハイ)
レベルの時にH出力のパルス信号を発生して上記第2の
ウオッチドッグパルスカウンタ2に入力する。
【0034】第2のウオッチドッグパルスカウンタ2
は、上記第1のAND回路3の論理積出力パルスを入力
し、上記第1のウオッチドッグパルスカウンタ1と同様
に、それを所定数(1パルス)カウントした時にH(ハイ)
出力を発生して第3のAND回路5の一方の入力端子に
供給入力する。
【0035】他方、上記第2のAND回路4は、上述の
如く上記第1のABS電子制御ユニットCPU1からの
F/SリレーON・OFF信号(図3(c)、図4(c))と第
2のABS電子制御ユニットCPU2からのF/Sリレ
ーON・OFF信号(図3(c),図4(c))との論理積をと
り、両信号が共にH(ハイ)出力の時にH(ハイ)出力を発
生して上記第3のAND回路5の他方側入力端子に同期
信号として供給する。
【0036】第3のAND回路5は、上記両入力の論理
積をとり、上記両入力が図4の(c),(d)に示すように
延期間t 2 内において共にH(ハイ)入力の時(ウオッチド
ッグモニタのON固着時)にH(ハイ)出力を発生して、
上記F/Sリレー駆動信号モニタ端子T1,T6に供給す
るとともに上記F/Sリレー駆動トランジスタ6をON
にする。この結果、ウオッチドッグモニタ回路の異常が
判定されるとともに上記F/Sリレー7のリレーコイル
7bが通電されて、対応するリレー接点7aがOFFにな
り、上記ABSアクチュエータの増減圧ソレノイド19
が通電不可能な状態となる(フエイルセーフ)。
【0037】以上のように、本実施例のABS電子制御
ユニットの故障検出装置の構成では、先ず第1のAND
回路3の論理積入力として、上記第1、第2の両ABS
電子制御ユニットCPU1,CPU2の各ウオッチドッグ
パルスを入力するようにするとともに、第1のABS電
子制御ユニットCPU1からのウオッチドッグパルスに
ついては第1のウオッチドッグパルスカウンタ1による
遅延出力を入力するようにし、さらに、その論理積出力
を第2のウオッチドッグパルスカウンタ2で遅延させた
上でウオッチドッグモニタ信号を形成するようにしてい
る。従って、ABS電子制御ユニット(CPU1又はCP
2)のウオッチドッグパルスの入力がないにも拘わら
ず、モニタ信号がON固着していれば、必ず第3のAN
D回路3の出力はH(ハイ)出力となって異常が検出され
るようになっている。
【0038】従って、該構成では、例えば上記遅延時間
内であって本来監視信号が正常に出力されていないにも
拘わらず故障判定出力が正常判定出力状態を示したよう
な場合には、当該故障判定手段が異常であると、極めて
容易に検出することができる。
【0039】しかも、該異常検出は、当該制御システム
への電源が投入されてから所定時間内の制御開始初期の
極めて短い時間で速やかになされる。
【0040】また、該構成では、例えば上記所定の遅延
時間経過後であって本来監視信号が正常に出力されてい
るにも拘わらず故障判定出力が異常判定出力状態を示し
たような場合には、やはり当該故障判定手段が異常であ
ると、極めて容易に検出することができる。
【0041】しかも、該異常検出は、当該制御システム
への電源が投入されてから上記所定時間経過後の制御開
始初期の極めて短い時間で速やかになされる。
【0042】その結果、このABS電子制御ユニットの
故障検出装置によると、敢えて従来のような異常状態を
示す疑似信号を形成するまでもなく、電源ON時の初期
動作に連動して極めて短時間で故障判定手段の異常を検
出することができようになり、アルゴリズムも簡略化で
きる。
【0043】なお、以上の実施例における上記第1、第
2のウオッチドッグパルスカウンタ1,2は、例えば抵
抗およびコンデンサによって形成される第1、第2の積
分フィルタ回路によって構成しても良い。
【0044】その場合、該第1、第2の各積分フィルタ
回路は、例えば図6に示すように上記所定のパルス数N
のカウントに要する時間t2(図5参照)と同様の積分時間
t2をしきい値(時定数CR)として設定し、該しきい値t2
(CR)を越えるとH(ハイ)出力を発生するようにすれば
上記と全く同様の遅延作用を実現することができる。
【0045】(2) 第2実施例 次に、図7は本願発明の第2実施例に係るABS電子制
御ユニットの故障検出装置の構成を示している。
【0046】本実施例では、先ず上記第1、第2の両A
BS電子制御ユニットCPU1,CPU2の各ウオッチド
ッグパルス出力を各々上述の第1実施例のものと同様の
第1、第2のパルスカウンタ(又は積分フィルタ回路)2
1,22を介して遅延させた後に第1のAND回路23
に入力して、それらの論理積をとり、該論理積出力を上
記第1実施例と同様の第3のAND回路25に第2のA
ND回路24の論理積出力とともに入力する。第2のA
ND回路24は上記第1実施例の場合と同様に上記第
1、第2の各ABS電子制御ユニットCPU1,CPU2
からのF/SリレーON,OFFモニター信号の論理積
信号を出力するようになっている。
【0047】そして、上記第3のAND回路25は、上
記第1実施例同様第1、第2の各AND回路23,24
の論理積出力の論理積をとり、その出力で上述の第1実
施例の場合と同様にF/Sリレーの駆動モニター信号
(ウオッチドッグモニター信号)を形成するとともにF/
Sリレー駆動トランジスタ26を駆動(その駆動トラン
ジスタをON又はOFF)するようになっている。
【0048】すなわち、該構成では、第1のAND回路
23の論理積入力として、第1、第2の両ABS電子制
御ユニットCPU1,CPU2の各ウオッチドッグパルス
の第1、第2のパルスカウンタ21,22による遅延出
力を入力するようにしており、ウオッチドッグモニタ回
路がON固着していれば必ず第3のAND回路25の出
力は上記遅延期間内においてもH(ハイ)出力となる。従
って、上記第1実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0049】(3) 第3実施例 次に、図8は本願発明の第3実施例に係るABS電子制
御ユニットの故障検出装置の構成を示している。
【0050】本実施例では、先ず上記第1、第2の両A
BS電子制御ユニットCPU1,CPU2の各ウオッチド
ッグパルス出力を各々上述の第1、第2実施例のものと
同様の第1、第2のパルスカウンタ(又は積分フィルタ
回路)21,22を介して遅延させた後に上記第1、第2
の両ABS電子制御ユニットCPU1,CPU2からのF
/SリレーON・OFF信号とともにAND回路13に
入力するようになっていてる。
【0051】そして、同第3のAND回路25は、それ
ら4組の出力の論理積をとり、その出力で上述の第1、
第2実施例の場合と同様にウオッチドッグモニタ信号を
形成するとともにF/Sリレー駆動用トランジスタ16
をON又はOFFするようになっている。
【0052】すなわち、該構成では、AND回路13の
論理積入力として、第1、第2の両ABS電子制御ユニ
ットCPU1,CPU2の各ウオッチドッグパルスの第
1、第2のパルスカウンタ11,12を介した遅延出力
並びにF/SリレーのON/OFF信号を合わせて入力
するようにしており、ウオッチドッグモニタ回路がON
固着していれば必ず上記遅延期間内においてもAND回
路13の出力はH(ハイ)出力となる。つまり、各ABS
電子制御ユニットCPU1,CPU2のF/SリレーのO
N,OFFモニタ信号がH(ハイ)出力であれば、AND
回路13の論理積出力は必ずH(ハイ)となって異常であ
ることを示す。
【0053】またその結果、F/Sリレーの駆動トラン
ジスタはON作動してF/SリレーはOFFになる(フ
エイルセーフ)。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の第1実施例に係るABS電
子制御ユニットの故障検出装置の構成を示すロジック回
路図である。
【図2】図2は、同装置の要部の構成を示すロジック回
路図である。
【図3】図3は、同装置の正常動作時の回路動作を示す
タイムチャートである。
【図4】図4は、同装置の異常検出時の回路動作を示す
タイムチャートである。
【図5】図5は、同装置の第1、第2のウオッチドッグ
パルスカウンタの遅延動作を示す動作特性図である。
【図6】図6は、同装置のウオッチドッグパルスカウン
タに代えた積分フィルタ回路の遅延動作を示す動作特性
図である。
【図7】図7は、本願発明の第2実施例に係るABS電
子制御ユニットの故障検出装置の要部の構成を示すロジ
ック回路図である。
【図8】図8は、本願発明の第3実施例に係るABS電
子制御ユニットの故障検出装置の要部の構成を示すロジ
ック回路図である。
【符号の説明】
1は第1のウオッチドッグパルスカウンタ、2は第2の
ウオッチドッグパルスカウンタ、3は第1のAND回
路、4は第2のAND回路、5は第3のAND回路、6
はF/Sリレー駆動トランジスタ、7はF/Sリレー、
9は車輪速センサ、11は第1のウオッチドッグパルス
カウンタ、12は第2のウオッチドッグパルスカウン
タ、13は第1のAND回路、14は第2のAND回
路、15は第3のAND回路、21は第1のウオッチド
ッグパルスカウンタ、22は第2のウオッチドッグパル
スカウンタ、23は第1のAND回路、24は第2のA
ND回路、25は第3のAND回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 誠司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−231336(JP,A) 特開 昭62−72038(JP,A) 特開 平2−250124(JP,A) 特開 平1−103750(JP,A) 特開 平3−95636(JP,A) 特開 昭54−56740(JP,A) 特開 平4−283840(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/28 - 11/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータを備えて構成され
    た一対の電子制御ユニットと、該一対の電子制御ユニッ
    トの各々に設けられた一定周期で所定の監視信号を発生
    する監視信号発生手段と、該各監視信号発生手段より供
    給される監視信号の変化に基いて上記一対の電子制御ユ
    ニットの各々の故障を判定する故障判定手段と、当該シ
    ステムへの電源投入後、上記故障判定手段に入力される
    上記各監視信号発生手段からの監視信号を各々所定時間
    遅延させる第1、第2の遅延手段を有し、該遅延時間内
    における上記故障判定手段の判定出力から当該故障判定
    手段の異常を検出する異常検出手段とを備えてなる電子
    制御ユニットの故障検出装置であって、上記第1、第2
    の遅延手段は、相互に直列に接続され、先ず第1の遅延
    手段で一方側電子制御ユニットの監視信号発生手段から
    の監視信号を遅延させた後、次に第2の遅延手段で他方
    側電子制御ユニットの監視信号発生手段からの監視信号
    を遅延させるように構成されていることを特徴とする電
    子制御ユニットの故障検出装置。
  2. 【請求項2】 上記電子制御ユニットは、車両用アンチ
    ロックブレーキ制御ユニットであることを特徴とする
    求項1記載の電子制御ユニットの故障検出装置。
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