JP3180572B2 - ガンリーマ - Google Patents

ガンリーマ

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JP3180572B2
JP3180572B2 JP20582594A JP20582594A JP3180572B2 JP 3180572 B2 JP3180572 B2 JP 3180572B2 JP 20582594 A JP20582594 A JP 20582594A JP 20582594 A JP20582594 A JP 20582594A JP 3180572 B2 JP3180572 B2 JP 3180572B2
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axis
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靖典 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に深穴の仕上げ加工
等において下穴を所定の寸法に拡径するガンリーマに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のガンリーマとしては、例えば図
5および図6に示すようなものが一般的に知られてい
る。このガンリーマでは、軸状を呈する工具本体1の先
端に、超硬合金等の硬質材料から成る切刃チップ2がろ
う付け等により取り付けられて刃部3が設けられた構成
とされている。そして、この刃部3の外周には、工具本
体1の回転軸線O方向に沿って切屑排出溝4が形成さ
れ、さらにこの切屑排出溝4の工具回転方向(図中白抜
き矢線方向)を向く壁面4Aの先端側および外周側の稜
線部に切刃5が形成されている。なお、図示の例におい
ては、上記壁面4Aの先端外周側の角部に、ダイヤモン
ドやCBN(立方晶窒化硼素)を主成分とする超高硬度
焼結体6Aと超硬合金等の高硬度焼結体6Bとを積層し
て成る層状焼結体6が、その超高硬度焼結体6Aの部分
を工具回転方向に向けて接合されており、上記切刃5は
この層状焼結体6の超高硬度焼結体6Aの部分に形成さ
れている。
【0003】一方、この刃部3の外周には、上記切刃5
に沿って上記切屑排出溝4の工具回転方向後方に連なる
ようにマージン部7が形成されるとともに、このマージ
ン部7の工具回転方向後方側には、ガイド部としてベア
リング部8が形成されている。また、このベアリング部
8のさらに工具回転方向後方側には、切屑排出溝4の工
具回転方向側の稜線部に沿うように、第2のガイド部と
してパット部9が形成されている。なお、これらマージ
ン部7とベアリング部8との間、およびベアリング部8
とパット部9との間は、これらマージン部7、ベアリン
グ部8、およびパット部9に対して工具内周側に僅かに
凹んで逃げが与えられた外周逃げ面10とされている。
【0004】このようなガンリーマでは、上記マージン
部7、ベアリング部8、およびパット部9の外周面は、
上記軸線Oを中心として切刃5の外径と等しい半径の円
筒面状に形成されている。そして、切刃5により切削さ
れた加工穴の内周がマージン部7によって擦られて平滑
な内周面が得られるとともに、ベアリング部8およびパ
ット部9がこの加工穴の内周面に摺接しながら刃部3が
前進することにより、加工穴の中心軸に工具本体1の上
記軸線Oが一致するように刃部3が案内されることとな
り、これによって刃部3の振れが抑えられて工具本体1
の直進性が確保され、精度の高い穴加工がなされるよう
に図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ガンリーマによって例えば焼結合金やアルミニウム合金
等の被加工材の穴加工を行う場合には、切刃5の先端側
の部分によって削り取られる際に被加工材が弾性変形を
起こして加工穴の内周が僅かに拡径し、この拡径した穴
の内周が、切刃5の先端が通過した直後に瞬時に縮径し
てしまうことが知られている。そして、この結果、加工
された穴の内径が当該ガンリーマによる所望の加工径よ
りも小さくなって誤差が発生してしまい、加工精度の劣
化を招くという問題が生じる。また、このように加工穴
の内周が、切刃5の先端が通過した後に縮径してしまう
ことから、刃部3が加工穴に締め込まれて押圧されなが
ら回転、前進するような加工形態となってしまい、これ
により特に切刃5の先端部における初期摩耗が大きくな
って加工精度の劣化が一層助長されるとともに、当該ガ
ンリーマの使用初期において加工される穴の径が一定の
大きさに安定し難いという問題も引き起こされる。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
ものであって、特にアルミニウム合金や焼結合金等の被
加工材を加工する場合でも所望の加工径を得ることが可
能であり、かつ使用初期であっても速やかに加工穴径を
安定させることが可能なガンリーマを提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転される工具本体の先端に刃部が設けられ、この刃部
の外周に少なくとも1条の切屑排出溝が上記軸線方向に
沿って形成されるとともに、この切屑排出溝の工具回転
方向を向く壁面の先端側および工具外周側の稜線部には
切刃が形成されて成るガンリーマにおいて、上記切刃の
外径を、当該ガンリーマによる加工径よりも僅かに大き
くなるように設定するとともに、該切刃の先端部に、工
具先端側に向かうに従い工具内周側に向かう方向に面取
りを施して、上記軸線に斜交するように延びる切刃部を
形成し、この切刃部に、切屑排出溝の上記壁面に対して
垂直な方向にホーニングを施す一方、上記刃部の外周に
は、上記切刃の工具外周側の部分に沿ってマージン部を
形成するとともに、このマージン部の工具回転方向後方
にはガイド部を形成し、これらマージン部とガイド部と
の間に工具内周側に凹む外周逃げ面を形成し、この外周
逃げ面と上記ガイド部の工具回転方向側の側壁部との境
界稜線部に、上記外周逃げ面に対して工具内周側に凹む
凹溝部を該稜線部に沿って上記軸線方向に平行に延びる
ように形成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成のガンリーマでは、切刃の外径が、当
該ガンリーマによる加工径、すなわち該ガンリーマによ
る所望の加工穴径よりも僅かに大きく設定されており、
このため上述のアルミニウム合金や焼結合金等より成る
被加工材の穴加工の場合であっても、切刃によって拡径
された加工穴の内周が被加工材の弾性変形により縮径し
た状態において所望の加工径を得ることが可能となる。
しかも、この切刃の先端側の切刃部は、面取りされて工
具先端側に向かうに従い工具内周側に向かって軸線に斜
交するように形成されており、かつこの切刃部に、切屑
排出溝の工具回転方向を向く壁面に対して垂直な方向に
ホーニングが施されていて、切刃先端部の初期摩耗に相
当する部分が予め削り取られたような形状となっている
ので、加工穴の収縮によって切刃に摩耗が生じても、こ
れを速やかに安定させてその後の進行を抑制することが
可能となる。さらに、ガイド部の工具回転方向側の側壁
部と、その工具回転方向前方に配置される外周逃げ面と
の境界稜線部に凹溝部が形成されており、これによって
ガイド部と加工穴の内周との間に切削油剤を効率的かつ
十分に供給して、工具本体の回転駆動力を軽減したり、
ガイド部の摩耗を抑えたり、あるいは切削時に生成され
る切粉を速やかに排出したりすることができる。
【0009】ここで、このように加工穴が収縮した状態
で所望の加工径が得られるようにするためには、切刃の
外径が所望の加工径Dに対して1.0001×D〜1.
002×D程度に設定されるのが望ましい。すなわち、
切刃の外径がこの範囲を上回るほど大きいと、被加工材
の弾性変形により加工穴が収縮した状態において得られ
る穴径が所望の加工径よりも大きくなってしまうおそれ
があり、逆に切刃の外径がこの範囲よりも小さいと、被
加工材の弾性変形により依然として所望の加工径よりも
小さな径の加工穴しか得られなくなるおそれがある。
【0010】また、切刃先端側の上記切刃部に施される
ホーニングは、切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面に
垂直な方向におけるその幅が0.05mm〜0.2mmの範
囲に設定されるのが望ましい。これは、この幅が上記範
囲を下回るほど小さいと、上述した摩耗の抑制効果が十
分に奏功されなくなるおそれがあり、逆にこの範囲を上
回るほど大きいと、該ホーニングには逃げが与えられな
いため、切削抵抗の増大を招くおそれがあるからであ
る。さらに、この切刃部の軸線に対する径方向の幅は、
当該ガンリーマによる加工穴内周の取り代Tに対して
0.5×T〜1.5×Tとされるのが望ましい。これ
は、この幅が0.5×Tを下回ると切刃部の加工穴内周
への喰い付きが不安定となり、逆に1.5×Tを上回る
ほど大きくても、その内周側の部分は加工には供されな
いため、却って切刃部やホーニングの形成に不要な労力
を強いる結果となるからである。
【0011】さらにまた、上記切刃部の軸線に対する傾
斜角は、これが小さすぎると当該切刃部が長くなりすぎ
るため、これに伴いホーニングも長くなってやはり切削
抵抗の増大を招き、逆にこの傾斜角が大きいと上記切刃
部が急激に加工穴の内周に喰い付くこととなって、上述
の摩耗抑制効果が不十分となるおそれが生じる。このた
め、該切刃部の軸線に対する傾斜角は、10°〜40°
の範囲に設定されるのが望ましい。また、切刃に高い強
度と耐摩耗性とを与えるには、上記切屑排出溝の壁面の
先端外周側の角部に、超高硬度焼結体と高硬度焼結体と
を積層して成る層状焼結体を、超高硬度焼結体の部分を
工具回転方向側に向けて接合し、上記切刃をこの超高硬
度焼結体上に形成するのが望ましい。
【0012】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の一実施例を示す
ものである。これらの図において、工具本体11は、図
示しない軸状のシャンクの先端に、超硬合金等の硬質材
料より成る円柱状の切刃チップ12がろう付け等により
上記シャンクに同軸に接合され、刃部13が設けられて
成るものである。なお、このシャンクの基端側には工具
本体11を工作機械の主軸端に固定するための図示しな
いドライバー部などが設けられていて、この主軸端の回
転に伴い工具本体11はその軸線O回りに回転されるよ
うになされている。また、上記刃部13の外周には、上
記軸線Oに直交する断面において略V字型をなして外周
側に開口する1条の切屑排出溝14が、該軸線Oに平行
に刃部13の先端から基端側に向けて形成されており、
この切屑排出溝14の工具回転方向(図中白抜き矢線方
向)を向く壁面14Aの先端外周側の稜線部に、切刃1
5が形成されている。
【0013】なお、本実施例では、上記壁面14Aの先
端外周側の角部に、この壁面14Aから一段凹むように
して1/4円形の凹部14Bが形成されており、この凹
部14Bに、ダイヤモンドやCBNを主成分とする超高
硬度焼結体16Aと超硬合金等の高硬度焼結体16Bと
を積層して成る層状焼結体16が、その超高硬度焼結体
16Aの部分を工具回転方向に向け、高硬度焼結体16
Bの部分がろう付けされることにより接合されている。
ここで、上記超高硬度焼結体16Aの部分の工具回転方
向を向く面16aおよび工具外周側を向く面16bは、
それぞれ上記壁面14Aおよび後述するマージン部の外
周面にそれぞれ面一に形成されており、上記切刃15
は、この層状焼結体16の超高硬度焼結体16Aの部分
において、上記面16aの辺稜部に形成されている。
【0014】そして本実施例においては、この切刃15
の外径は、当該ガンリーマによる所望の加工径よりも極
僅かに大きくなるように、この加工径Dに対して1.0
001×D〜1.002×Dに設定されている。また、
この切刃15の先端部は、図2に示されるように先端側
の向かうに従い工具内周側に向かって軸線Oに対して傾
斜角θで斜交する方向に面取りされて、切刃部15aが
形成されており、この切刃部15aには、図3に示すよ
うに層状焼結体16の工具回転方向を向く上記面16a
に垂直な方向にホーニング15bが施されている。
【0015】ここで、このホーニング15bは、上記面
16aに垂直な方向における幅L1が0.05mm〜0.
2mmの範囲に設定されて成るものであり、またこのホー
ニング15bが施される上記切刃15の先端側の切刃部
15aの軸線Oに対する径方向の幅L2は、当該ガンリ
ーマによる加工穴内周の取り代Tに対して、T×0.5
〜T×1.5の範囲に設定されている。さらに、この切
刃部15aの軸線Oに対する傾斜角θは10°〜40°
の範囲に設定されるのが望ましく、本実施例においては
30°に設定されている。
【0016】一方、刃部13の外周には、切屑排出溝1
4の工具回転方向後方に連なり、上記切刃15の工具外
周側の部分に沿って軸線O方向に平行に延びるようにマ
ージン部17が形成されている。このマージン部17
は、その外周面が、上記軸線Oと同軸で切刃15の外径
と等しい径を有する円筒面状に形成されており、いわゆ
る二番取りはなされていない。また、このマージン部1
7の工具回転方向後方には、ガイド部としてベアリング
部18およびパット部19が形成されていて、これらベ
アリング部18およびパット部19もまた、その外周面
が軸線Oと同軸で切刃15の外径と等しい径の円筒面状
に形成され軸線Oに平行な方向に延びるように形成され
ている。
【0017】なお、本実施例ではベアリング部18は、
刃部13の周方向に間隔をおいて配置された2つのベア
リング部18A,18Bから構成されており、このうち
工具回転方向後方側の第二のベアリング部18Bは、刃
部13の周方向に軸線Oを挟んで上記マージン部18の
略反対側に位置するように配置され、また第一のベアリ
ング部18Aはこれらマージン部17と第二のベアリン
グ部18Bとの略中間に位置するように配置されてい
る。さらに、これら第一および第二のベアリング部18
A,18Bは、刃部13の周方向において、その幅が互
いに略等しくなるように形成され、かつこの幅と略等し
い幅間隔をおいて配置されている。また、上記パット部
19は、刃部13の周方向において軸線Oを挟んで上記
第一のベアリング部18Aの略反対側に位置するように
配置されており、またその周方向の幅は上記第一、第二
ベアリング部18A,18Bの幅よりも小さく、マージ
ン部17の幅と略等しくなるように設定されている。
【0018】こうして刃部13の外周にマージン部1
7、第一、第二ベアリング部18A,18B、パット部
19が形成されることにより、互いに隣接するマージン
部17と第一ベアリング部18Aとの間、第一および第
二ベアリング部18A,18Bの間、および第二ベアリ
ング部18Bとパット部19との間には、工具外周側の
切刃15の軸線O回りの回転軌跡に対して工具内周側に
凹む逃げ部が形成されることとなり、この部分の刃部1
3の外周面が、それぞれ外周逃げ面20A,20B,2
0Cとされている。
【0019】しかして本実施例では、これらの外周逃げ
面20A,20B,20Cと、該外周逃げ面20A,2
0B,20Cに対して工具外周側に屹立するように配置
される第一、第二ベアリング部18A,18Bおよびパ
ット部19の工具回転方向側の側壁部18a,18b,
19aとのそれぞれ境界稜線部に、各外周逃げ面20
A,20B,20Cに対して工具内周側に凹む凹溝部2
1A,21B,21Cが、該稜線部に沿って軸線O方向
に平行に延びるように形成されている。ここで、これら
の凹溝部21A,21B,21Cは、いずれも軸線Oに
直交する断面において、その底面21aが図4に示すよ
うに半径Rの円弧状を呈するものであり、この底面21
aは第一、第二ベアリング部18A,18Bおよびパッ
ト部19の上記各側壁部18a,18b,19aに滑ら
かに連なるように形成されている。また、この底面21
aが軸線Oに直交する断面において呈する円弧の半径R
は、0.5mm〜2.0mmの範囲に設定されており、さら
に上記側壁部18a,18b,19aは、工具外周側に
向かうに従い僅かに工具回転方向後方側に向けて傾斜す
る平坦な面に形成されている。
【0020】しかるに、このような構成のガンリーマで
は、切刃15の外径が、当該ガンリーマによる加工径
D、すなわち該ガンリーマによる所望の加工穴径よりも
僅かに大きく設定されており、このため、上述したアル
ミニウム合金や焼結合金等より成る被加工材に穴加工を
施す場合に、切刃15の通過に伴い被加工材の弾性変形
によって加工穴の内周が拡径され、この拡径された加工
穴の内周がその後に縮径したとしても、この収縮した状
態において所望の加工径を得ることが可能となる。従っ
て、当該ガンリーマによれば、その穴加工による所望の
加工径Dと実際に加工された穴の内径との間に生じる誤
差を抑えて、精度の高い穴加工を行うことが可能とな
る。
【0021】また、上記構成のガンリーマでは、切刃1
5の先端側が工具先端側に向かうに従い工具内周側に向
かって面取りされて、軸線Oに斜交するように切刃部1
5aが形成されており、しかもこの切刃部15aには、
層状焼結体16の工具回転方向を向いてすくい面とされ
る面16aに垂直な方向にホーニング15bが施されて
いて、これにより切刃15の先端部は、予め初期摩耗に
相当する部分が削り取られたような状態となっている。
このため、上述のアルミニウム合金や焼結合金における
穴加工のように、被加工材の弾性変形によって加工穴が
収縮して刃部13が締め付けられ、これにより切刃15
に摩耗が生じたとしても、この摩耗の進行を速やかに安
定させてその後の進行を抑制することができる。従っ
て、上記構成のガンリーマによれば、このような切刃1
5の摩耗に起因する加工精度の劣化をも抑えることがで
き、またガンリーマの使用初期において加工される穴の
径が安定し難いというような問題も防止することが可能
となる。
【0022】なお、本実施例では切刃15の外径を当該
ガンリーマによる所望の加工径Dに対して1.0001
×D〜1.002×Dとなるように設定して、切刃15
の外径が加工径Dよりも大きくなるようにしているが、
これは、切刃15の外径が囲う径Dに対してこの範囲を
上回るほど大きいと、加工穴が収縮した状態において得
られる穴径が所望の加工径Dよりも大きくなってしまう
おそれがあるからであり、また逆に切刃15の外径が上
記加工径Dに対してこの範囲よりも小さいと、被加工材
の弾性変形により依然として所望の加工径よりも小さな
径の加工穴しか得られなくなるおそれがあるからであ
る。このため、切刃15の外径は、上述の通り所望の加
工径Dに対して1.0001×D〜1.002×Dの範
囲に設定されるのが望ましい。また、具体的には、上記
所望の加工径Dに対して切刃15の外径が0.001mm
〜0.010mm程度工具外周側に位置するように形成さ
れるのが望ましい。
【0023】また、本実施例では、この切刃15の先端
の切刃部15aに施されるホーニング15bの幅L
1を、上記層状焼結体16の工具回転方向を向く面16
aに垂直な方向において0.05mm〜0.2mmの範囲と
したが、これは、この幅L1が上記範囲を下回るほど小
さいと、上述した摩耗の抑制効果が十分に奏功されなく
なるおそれがあり、逆にこの幅L1が上記範囲を上回る
ほど大きいと、このホーニング15bには逃げが与えら
れないため、切削抵抗の増大を招くおそれがあるからで
ある。このため、このホーニング15bの幅L1は、本
実施例のように0.05mm〜0.2mmの範囲に設定され
るのが望ましい。
【0024】さらに、本実施例では、この切刃部15a
の軸線Oに対する径方向の幅L2を、当該ガンリーマに
よる加工穴内周の取り代Tに対して0.5×T〜1.5
×Tとしているが、これは、この幅L2が0.5×Tを
下回るほど小さいと切刃部15aの加工穴内周への喰い
付きが不安定となるおそれがあるからであり、また逆に
この幅L2が1.5×Tを上回るほど大きくても、その
内周側の部分は加工には供されないため、却って切刃部
15aやホーニング15bの形成に不要な時間や労力を
強いる結果となるからである。従って、この切刃部15
aの軸線Oに対する径方向の幅L2は、本実施例の如く
取り代Tに対して0.5×T〜1.5×Tの範囲に設定
されるのが望ましい。
【0025】さらにまた、この切刃部15aの軸線Oに
対する傾斜角θを、本実施例では30°に設定している
が、この傾斜角θが小さすぎると切刃部15aの傾斜は
軸線Oに平行に近くなり、これに伴い該切刃部15aの
長さが長くなるとともに、ホーニング15bの長さも長
くなってしまうため、ホーニング15bの幅L1が大き
くなる場合と同様に切削抵抗の増大を招いてしまうおそ
れがある。また、逆にこの傾斜角θが大きすぎると、切
刃部15aの傾斜が工具本体11の送り方向に垂直に近
くなり、このため該切刃部15aが急激に加工穴の内周
に喰い付くこととなって、上述した摩耗抑制効果が十分
に奏功されなくなるおそれが生じる。このため、この切
刃部15aの軸線Oに対する傾斜角θは、10°〜40
°の範囲に設定されるのが望ましい。
【0026】また、これらに加えて本実施例では、切屑
排出溝14の工具回転方向を向く壁面14Aの先端外周
側の角部に、超高硬度焼結体16Aと高硬度焼結体16
Bとを積層して成る層状焼結体16が接合され、上記切
刃15はこのうちダイヤモンドやCBNを主成分とする
超高硬度焼結体16Aの部分に形成されている。このた
め、本実施例においては、この切刃15に高い強度と耐
摩耗性とが与えられているので、切刃15自体の摩耗や
欠損を防止することができ、上述したように切刃部15
aによって摩耗の進行が抑制されることとも相俟って、
工具寿命の一層の延長を図ることが可能となる。
【0027】一方、本実施例のガンリーマでは、ガイド
部として形成された第一、第二ベアリング部18A,1
8Bおよびパット部19の工具回転方向側の側壁部18
a,18b,19aと、その工具回転方向前方に配置さ
れる外周逃げ面20A,20B,20Cとの境界稜線部
に、それぞれ凹溝部21A,21B,21Cが形成され
ており、これによってベアリング部18A,18Bおよ
びパット部19と加工穴の内周との間に切削油剤を効率
的かつ十分に供給して、工具本体11の回転駆動力を軽
減したり、これらベアリング部18A,18Bやパット
部19の摩耗を抑えたり、あるいは切削時に生成される
切粉を速やかに排出したりすることができるという効果
をも奏している。
【0028】すなわち、上述した従来のガンリーマで
は、ベアリング部8やパット部9の工具回転方向側に
は、外周逃げ面10と加工穴の内周との間に極浅い間隙
が形成されるだけであるため、このような間隙に収容可
能な切削油剤の量も自ずと制限されざるを得ない。従っ
て、工具本体11の回転に伴ってこの間隙からベアリン
グ部8やパット部9と加工穴内周との間に供給される切
削油剤も不十分となりがちで、このため刃部3と加工穴
との潤滑性が損なわれて工具回転駆動力が増大したり、
ベアリング部8やパット部9が摩耗したり、あるいは切
削時に生成された細かな切粉が速やかに排出されずにベ
アリング部8やパット部9と加工穴との間に噛み込ま
れ、仕上げ面粗度を劣化させたりするという問題が生じ
るおそれがあった。
【0029】しかるに、これに対して本実施例のガンリ
ーマでは、上述のように外周逃げ面20A,20B,2
0Cのそれぞれに凹溝部21A,21B,21Cが形成
されているので、これら外周逃げ面20A,20B,2
0Cと加工穴との間に画成される間隙の容量を大きくす
ることができ、より多くの切削油剤をこの間隙に収容し
てベアリング部18A,18Bおよびパット部19と加
工穴との間に十分に供給することが可能となる。しか
も、これらの凹溝部21A,21B,21Cは、それぞ
れ上記各間隙の工具回転方向後方側に形成されており、
すなわちベアリング部18A,18Bおよびパット部1
9に対してはその工具回転方向の直前に形成されている
ため、上記間隙に収容される切削油剤は、これらベアリ
ング部18A,18Bおよびパット部19の直前により
多く保持されることとなる。そして、このような切削油
剤が工具本体11の回転に伴ってベアリング部18A,
18Bおよびパット部19と加工穴内周との間に供給さ
れるため、本実施例によれば効率的な切削油剤の供給を
促すことが可能となるのである。
【0030】これに加えて本実施例では、これらの凹溝
部21A,21B,21Cの底面21aが軸線Oに直交
する断面において円弧状を呈しているため、該凹溝部2
1A,21B,21C内に保持された切削油剤の滞留を
防いで、より速やかに切削油剤をベアリング部18A,
18Bおよびパット部19と加工穴の内周との間に供給
することが可能となる。また、加工時に生成された切粉
がこの凹溝部21A,21B,21Cに詰まったりする
のを防止することもできる。なお、このように凹溝部2
1A,21B,21Cの底面21aを断面円弧状に形成
した場合、この円弧の半径Rが小さすぎると、上述した
切削油剤の滞留防止や切粉の詰まり防止といった効果が
十分に得られなくなるおそれが生じ、一方逆にこの半径
Rが大きすぎると凹溝部21A,21B,21C自体の
深さもある程度深くなり、刃部13の外径が小さい場合
などには剛性が損なわれてしまうおそれが生じる。この
ため、上記円弧の半径Rは、上述した通り0.5mm〜
2.0mmの範囲内において設定されるのが望ましい。
【0031】さらに、本実施例では、上記ベアリング部
18が第一および第二の2つのベアリング部18A,1
8Bから構成されており、これらのベアリング部18
A,18Bの間は外周逃げ面20Bとされていて、加工
穴の内周に対して逃げが与えられているため、本実施例
によれば、該ベアリング部18と加工穴内周との間の接
触を少なくして摩擦抵抗の一層の低減を図ることがで
き、これによって工具本体11の回転駆動力のさらなる
軽減を図ることができる。また、その一方で、上記第二
のベアリング部18Bは軸線Oを挟んで切刃15に連な
るマージン部17の略反対側に配置され、かつ第一のベ
アリング部18Aとパット部19も軸線Oを挟んで互い
に略反対側に配置されているため、本実施例では上述の
ようにベアリング部18を2つのベアリング部18A,
18Bから構成しているにも関わらず、加工穴の内周に
摺接するマージン部17および各ガイド部の工具周方向
のバランスが崩されることはなく、加工中における刃部
13の振れを抑えて精度の高い加工を行うことができる
という利点も奏している。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
刃の外径を所望の加工径よりも僅かに大きく設定するこ
とにより、アルミニウム合金や焼結合金などの穴加工に
おいて被加工材の弾性変形によって加工穴に収縮が生じ
ても、この収縮した状態で所望の加工径を得ることがで
き、誤差を抑えて精度の高い穴加工を行うことが可能と
なる。また、この切刃の先端部には、工具先端側に向か
うに従い工具内周側に向かう方向に面取りが施されて、
工具軸線に斜交するように延びる切刃部が形成されると
ともに、この切刃部には、切屑排出溝の工具回転方向を
向く壁面に対して垂直な方向にホーニングが施されてい
て、切刃の先端側が、予め初期摩耗に相当する部分が削
り落とされた形状となっており、これにより、上述の加
工穴の収縮による切刃の摩耗を速やかに安定させてその
後の進行を抑えることができ、このような摩耗による加
工精度の劣化を防ぐとともに、当該ガンリーマの使用初
期において生じる加工穴の径のばらつきを抑制すること
が可能となる。さらに、外周逃げ面に凹溝部が形成され
ているので、外周逃げ面と加工穴との間に画成される間
隙の容量を大きくすることができ、より多くの切削油剤
をこの間隙に収容してガイド部と加工穴との間に十分に
供給することが可能となる。しかも、この凹溝部は、上
記間隙の工具回転方向後方側に形成されており、すなわ
ちガイド部に対してはその工具回転方向の直前に形成さ
れているため、上記間隙に収容される切削油剤は、この
ガイド部の直前により多く保持されることとなり、この
ような切削油剤が工具本体の回転に伴ってガイド部と加
工穴内周との間に供給されるため、効率的な切削油剤の
供給を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す刃部13の先端側から
の正面図である。
【図2】図1に示す実施例の刃部13の先端側面図であ
る。
【図3】図2におけるX方向の拡大図である。
【図4】図1に示す実施例の凹溝部21周辺の軸線Oに
直交する拡大断面図である。
【図5】従来のガンリーマを示す刃部3の先端側からの
正面図である。
【図6】図5に示す従来例の刃部3の先端側面図であ
る。
【符号の説明】
1,11 工具本体 3,13 刃部 4,14 切屑排出溝 5,15 切刃 15a 切刃15の先端側の切刃部 15b 切刃部15aのホーニング 6,16 層状焼結体 6A,16A 超高硬度焼結体 7,17 マージン部 8,18(18A,18B) ベアリング部(ガイド
部) 9,19 パット部(ガイド部) 18a,18b,19a ベアリング部18A,18B
およびパット部19の工具回転方向側の側壁部 10,20A,20B,20C 外周逃げ面 21A,21B,21C 凹溝部 O 工具本体11の回転軸線 L1 ホーニング15bの幅 L2 切刃部15aの軸線Oに対する径方向の幅 θ 切刃部15aの軸線Oに対する傾斜角 R 凹溝部21の底面21aがなす円弧の半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−170640(JP,A) 特開 平8−66825(JP,A) 実開 平6−57512(JP,U) 実開 平6−5823(JP,U) 実開 昭63−182825(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 77/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される工具本体の先端に
    刃部が設けられ、この刃部の外周に少なくとも1条の切
    屑排出溝が上記軸線方向に沿って形成されるとともに、
    この切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面の先端側およ
    び工具外周側の稜線部には切刃が形成されて成るガンリ
    ーマにおいて、 上記切刃の外径が、当該ガンリーマによる加工径よりも
    僅かに大きくなるように設定されるとともに、該切刃の
    先端部には、工具先端側に向かうに従い工具内周側に向
    かう方向に面取りが施されて、上記軸線に斜交するよう
    に延びる切刃部が形成されており、この切刃部に、切屑
    排出溝の上記壁面に対して垂直な方向にホーニングが施
    されている一方、 上記刃部の外周には、上記切刃の工具外周側の部分に沿
    ってマージン部が形成されるとともに、このマージン部
    の工具回転方向後方にはガイド部が形成され、これらマ
    ージン部とガイド部との間には工具内周側に凹む外周逃
    げ面が形成されていて、この外周逃げ面と上記ガイド部
    の工具回転方向側の側壁部との境界稜線部に、上記外周
    逃げ面に対して工具内周側に凹む凹溝部が該稜線部に沿
    って上記軸線方向に平行に延びるように形成されている
    ことを特徴とするガンリーマ。
  2. 【請求項2】 上記切刃の外径が、当該ガンリーマによ
    る上記加工径Dに対して1.0001×D〜1.002
    ×Dの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1
    に記載のガンリーマ。
  3. 【請求項3】 上記ホーニングの上記壁面に垂直な方向
    における幅が、0.05mm〜0.2mmの範囲に設定され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のガンリーマ。
  4. 【請求項4】 上記切刃部の上記軸線に対する径方向に
    おける幅が、当該ガンリーマによる加工穴内周の取り代
    Tに対して、0.5×T〜1.5×Tの範囲に設定され
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載のガンリーマ。
  5. 【請求項5】 上記切刃部の上記軸線に対する傾斜角
    が、10°〜40°の範囲に設定されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のガン
    リーマ。
  6. 【請求項6】 上記切屑排出溝の壁面の先端外周側の角
    部には、超高硬度焼結体と高硬度焼結体とを積層して成
    る層状焼結体が、上記超高硬度焼結体の部分を工具回転
    方向側に向けて接合されており、上記切刃は上記超高硬
    度焼結体上に形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項5のいずれかに記載のガンリーマ。
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