JP3170767B2 - スライド式リアドアのウェザーストリップ構造 - Google Patents

スライド式リアドアのウェザーストリップ構造

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JP3170767B2
JP3170767B2 JP09993695A JP9993695A JP3170767B2 JP 3170767 B2 JP3170767 B2 JP 3170767B2 JP 09993695 A JP09993695 A JP 09993695A JP 9993695 A JP9993695 A JP 9993695A JP 3170767 B2 JP3170767 B2 JP 3170767B2
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尚人 清水
顕 千々松
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライド式リアドアと
フロントドアとの間をシールするウェザーストリップ構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるスライド式リアドアのウェ
ザーストリップとしては、例えば実開平2−64425
号公報等に記載されているものが知られている。
【0003】すなわち、図3に示すようにワンボックス
タイプの車両1には、センターピラー2を挾んで前側の
フロントドア3と、後側のスライド式リアドア4が設け
られ、このスライド式リアドア4の前端部4a内側にウ
ェザーストリップ5が取り付けられている。
【0004】このウェザーストリップ5は、図4に示す
ようにスライド式リアドア4の前端部4a内側にクリッ
プ6によって固定された基部5aと、該基部5aの前端
側に一体に有する中空シール部5bとから主として構成
されている。
【0005】前記基部5aは、中実状に形成されて、ス
ライド式リアドア4の前端部4aの段差内面に沿って段
差状に形成されている。一方、中空シール部5bは、横
断面略矩形状を呈し、内外側片5c,5dが車内側へ傾
斜状に形成されていると共に、内外側片5c,5dの先
端部を連結する連結片5eを有している。
【0006】そして、スライド式リアドア4を、図4に
示す開き位置から図5に示すように前方へスライドさせ
て閉じると、前記中空シール部5bの内側片5cの内面
がセンターピラー2の外側面2aに当接すると同時に、
外側片5dの先端部5f外面がフロントドア3の後端縁
3b内面に当接して、該フロントドア3の後端部3aと
スライド式リアドア4の前端部4a及びセンターピラー
2の外側面2a間をシールするようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のウェザーストリップ5にあっては、スライド式リア
ドア4の閉時には、中空シール部5bの内側片5cの内
面がセンターピラー2の外側面2aに当たって中空シー
ル部5b全体を外方へ撓み変形させるようになっている
ため、該中空シール部5bによる弾性反力が大きくな
る。したがって、スライド式リアドア4の閉じ性が悪化
し、大きな閉止力が必要になる。
【0008】また、スライド式リアドア4の閉時の進入
軌跡角度θが大きい場合には、中空シール部5bの外側
片5dの先端部5fがフロントドア3の後端縁3bに当
たって、中空シール部5bが異常変形して耐久性が低下
する虞れがある。
【0009】更に、スライド式リアドア4の閉時には、
前記中空シール部5bの外側片5dの先端部5f外縁が
フロントドア3の後端縁3bに擦れながら移動するた
め、長期使用後に該先端部5fが摩耗してシール性能の
低下を招来するといった種々の問題を招いている。
【0010】本発明は、前記従来の課題に鑑みて案出さ
れたもので、スライド式リアドアの閉時におけるウェザ
ーストリップの大きな反力を抑制すると共に、耐久性や
シール性能の低下を防止することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明にあっては、スライド式リアドアの前端部に
固定された基部と、該基部に一体に設けられて、該スラ
イド式リアドアの閉時に、ピラーの外側面付近でフロン
トドアの後端部に当接する中空シール部とを備えたウェ
ザーストリップにおいて、前記基部及び前記中空シール
部を、前記スライド式リアドア前端部の車外側周面に沿
って配設し、前記中空シール部の略中央位置をフロント
ドアの後端部方向へ屈曲自在に形成する一方、前記基部
と前記中空シール部との車内側連結端縁に、前記スライ
ド式リアドア前縁より車内側へ向けて延出する平板状の
支持リップを設けるとともに、該支持リップを、前記ス
ライド式リアドアの閉時に先端縁が前記ピラーの外側面
に対し略垂直方向から弾接する巾寸法に設定し、その
性反力を前記中空シール部に伝達して該中空シール部の
略中央部位が前記フロントドアの後端縁に当接するよう
に膨出変形させることを特徴としている。
【0012】
【作用】前記構成においては、スライド式リアドアを閉
じた際には、支持リップの先端縁がピラーの外側面に弾
接して弾性反力が発生する。このため、該弾性反力が基
部と中空シール部との連結部を介して該中空シール部に
伝達され、これにより、中空シール部の中央部位が略L
字形に屈曲して外方へ膨出変形する。このため、該中空
シール部の中央部位の外端がフロントドアの後端部外縁
に車内側から弾接する。
【0013】したがって、閉時における中空シール部の
大きな反力の発生が防止されると共に、中空シール部の
外端縁の弾接によるシール性能の向上が図れる。
【0014】しかも、スライド式リアドアを開いた際に
は、支持リップの先端縁がピラー外側面から即座に離間
して、中空シール部を原形状つまり湾曲形状に復帰させ
るため、外端縁がフロントドアの後端部外縁から離れる
ため、該外端縁とフロントドア後端部外縁との摩擦の発
生が防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0016】図1は本発明に係るスライド式リアドアの
ウェザーストリップを従来と同様のワンボックスタイプ
車に適用した一実施例を示す図である。
【0017】すなわち、センタピラー2を挾んで前側の
フロントドア3と後側のスライド式リアドア4が設けら
れ、このスライド式リアドア4の前端部4aにウェザー
ストリップ11が設けられている。
【0018】このウェザーストリップ11は、図1に示
すようにスライド式リアドア4の前端部4aの車外側周
面に沿って固定された基部12と、該基部12の前端側
に一体に設けられた中空シール部13と、該中空シール
部13と基部12との車内側連結部付近に一体に突設さ
れた支持リップ14とを備えている。
【0019】前記基部12は、ソリッドゴム等の比較的
硬質のゴム材で形成され、前記車外側周面形状に沿って
略く字形状に折曲形成されていると共に、図外の樹脂ク
リップと接着剤を介して前端部4aの内側に固定されて
いる。
【0020】前記中空シール部13は、スポンジゴム等
の柔軟なゴム材で形成され、両側部13a,13bが基
部12の両端部に連結されて内部に中空部14cを形成
していると共に、外面13cがスライド式リアドア4の
閉時における進入軌跡Xに略沿った湾曲状に形成されて
いる。また、中空シール部13は、中央部位13dが外
方へ屈曲自在に形成されている。
【0021】前記支持リップ14は、硬質なソリッドゴ
ムで平板状に形成され、基端縁14aが前記中空シール
部13の車内側一側部13aと基部12の一端部との連
結個所に連結されていると共に、先端縁14bがセンタ
ピラー2の外側面2aに対して垂直方向に指向してい
る。また、この支持リップ14は、スライド式リアドア
4の閉時には、先端縁4aがセンタピラー2の外側面2
aに突き当たって所定の小さな弾性反力が発生する程度
の巾寸法Wに設定されている。
【0022】したがって、この実施例によれば、スライ
ド式リアドア4を図1の開位置から進入軌跡Xに沿って
スライドさせて閉じると、図2に示すように、まず支持
リップ14の先端縁14bがセンタピラー2の外側面2
aに対して垂直方向から弾接する。すると、該支持リッ
プ14に発生する小弾性反力によって基端縁14aを介
して中空シール部13に伝達され、この弾性反力によっ
て中央部位13dが略L字状に屈曲してフロントドア3
の後端縁3b方向へ膨出変形する。
【0023】このため、該中空シール部13の中央部位
13dの屈曲外縁がフロントドア3の後端部3a後端縁
3bに所定の弾性反力で弾接する。したがって、中空シ
ール部13は、スライド式リアドア4の前端部4aとフ
ロントドア3の後端部3aとの間を確実にシールすると
共に、支持リップ14によってセンタピラー2との間も
確実にシールすることができる。この結果、2重シール
が得られ、水密性は勿論のこと遮音性も向上する。
【0024】また、スライド式リアドア4の閉時におい
て支持リップ14にセンターピラー2に突き当たって生
じる垂直方向の弾性反力は十分に小さいものであるから
スライド式リアドア4の閉じ性の悪化を防止できる。
【0025】一方、スライド式リアドア4を、後退(進
入)軌跡Xにしたがって後方へスライドさせて開ける
と、同時に支持リップ14の先端縁14bがセンターピ
ラー2の外側面2aから離間する。
【0026】このため、中空シール部13は、支持リッ
プ14からの弾性反力が解除されて、引け変形つまり元
の湾曲形状に復帰し、外面13cがフロントドア3の後
端縁3bから離間する。
【0027】この結果、スライド式リアドア4の開時に
おける中空シール部13とフロントドア3の後端縁3b
との摩擦が防止されて摩耗の発生を確実に防止すること
ができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明のように本発明においては、
スライド式リアドアの閉時には、ピラーに弾接した支持
リップの弾性反力で中空シール部の略中央位置が外方へ
膨出変形してフロントドアの後端部に弾接する。
【0029】このため、スライド式リアドアとフロント
ドア間及びピラー間が2重にシールされて水密性,遮音
性が向上することは勿論のこと、従来のような大きな閉
じ反力によるスライド式リアドアの閉じ性の悪化が防止
される。
【0030】また、中空シール部が従来のようにフロン
トドアの後端部端縁で潰されることなく常時適切な位置
で弾接するため、耐久性の向上が図れる。
【0031】さらに、スライド式リアドアの開時には、
支持リップがピラーの外側面から離間すると同時に、中
空シール部も元の湾曲形状に引け変形してフロントドア
の後端部から離間する。このため、フロントドア後端部
と中央シール部との摩擦による摩耗が防止され、この点
でも耐久性の向上が図れると共に、良好なシール性能を
長期に亘り維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図2】本実施例のスライド式リアドアの閉時の作用を
示す要部断面図である。
【図3】本実施例及び従来例のウェザーストリップが適
用される車両の側面図である。
【図4】従来のウェザーストリップを示す要部断面図で
ある。
【図5】従来のスライド式リアドアの閉時における作用
を示す要部断面図である。
【符号の説明】
2 センターピラー 3 フロントドア 3a 後端部 3b 後端縁 4 スライド式リアドア 4a 前端部 11 ウェザーストリップ 12 基部 13 中空シール部 13d 中央部位 14 支持リップ 14b 先端縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 10/08 B60J 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド式リアドアの前端部に固定され
    た基部と、該基部に一体に設けられて、該スライド式リ
    アドアの閉時に、ピラーの外側面付近でフロントドアの
    後端部に当接する中空シール部とを備えたウェザースト
    リップにおいて、前記基部及び前記中空シール部を、前記スライド式リア
    ドア前端部の車外側周面に沿って配設し、 前記中空シー
    ル部の略中央位置をフロントドアの後端部方向へ屈曲自
    在に形成する一方、 前記基部と前記中空シール部との車内側連結端縁に、前
    記スライド式リアドア前縁より車内側へ向けて延出する
    平板状の支持リップを設けるとともに、該支持リップ
    を、前記スライド式リアドアの閉時に先端縁が前記ピラ
    ーの外側面に対し略垂直方向から弾接する巾寸法に設定
    し、その弾性反力を前記中空シール部に伝達して該中空
    シール部の略中央部位が前記フロントドアの後端縁に当
    接するように膨出変形させることを特徴とするスライド
    式リアドアのウェザーストリップ構造。
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JP6220274B2 (ja) * 2013-02-13 2017-10-25 西川ゴム工業株式会社 見切り部のシール構造
JP7221753B2 (ja) * 2019-03-21 2023-02-14 西川ゴム工業株式会社 タッチセンサー付きスライドドアのシール構造

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