JP3167024U - マフラー・ガーニッシュ装置 - Google Patents

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宏明 南
宏明 南
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Abstract

【課題】マフラーからの排気がスムーズに行われ、製作、組立が容易であり、また、バンパーにアウターピース構成部とインナーピース構成部とは構造堅牢に取付けられ、外観的に見映えがし、製作コストが安価になるマフラー・ガーニッシュ装置を提供する。【解決手段】バンパー1やガーニッシュ本体に開設された排気孔3と、バンパーやガーニッシュ本体に沿った曲面状に立上げられた外鍔部4を外周面に有して排気孔に装設されたアウターピース構成部5を備える。さらに、外鍔部の裏面に連設される外縁部6を有し、排気孔に連なる前方大径口7aから錐状をなし、後端にマフラー受入口を有する耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部7と、マフラー受入口内に取付けられる金属製の緩衝リング8内に遊挿されるマフラーの排気筒10と、を備える。【選択図】図5

Description

本考案はマフラー・ガーニッシュ装置に関し、自動車の運転時にエンジンからの排気がスムーズに行われ、製作、組立が容易であり、そして、バンパーに対してアウターピース構成部とインナーピース構成部とは構造堅牢に取付けられて取付性に優れ、外観的に見映えがし、製作コストが安価になる。
従来、ステンレスにより筒状に形成され、端部には側方へフランジ部を延出したディフュザーがバンパーに一体的に設けられ、前記ディフューザーにマフラーの端部が遊嵌されるバンパー一体型マフラー構造において、前記ディフューザーに遊嵌された前記マフラー端部の外周面にステンレスメッシュよりなる緩衝部材を設けたバンパー一体型マフラー構造のものがあった(例えば特許文献1参照)。
特開2007−83862号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の上記従来のバンパー一体型マフラー構造は、ディフュザーがステンレスにより筒状に形成され、リアバンパーの両端部に開設された横長形状の排気部に、挿入され、マフラーの先端部をディフューザーの筒状部に遊嵌し、マフラーのテールパイプの端部の水平部にステンレスメッシュを設けて緩衝部材を構成しているので、マフラーの小径の先端部と、マフラーの先端部が遊嵌されている大径のディフューザーの筒状部との間には、不連続な段差を生じているため、自動車の運転時にエンジンからの排気は、マフラーのテールパイプの小径の端部における水平部から、この水平部が遊嵌されているディフューザーの大径の筒状部内へと噴出されて乱流を生じ、その後、外部へと排出されるため、スムーズに行われず、排気効率は充分であるとはいえなかった。
また、特許文献1に記載の上記従来のバンパー一体型マフラー構造は、ディフューザーは、リアバンパーの両端部に開設された横長形状の排気部に、挿入されるので、合成樹脂製のバンパーと、ステンレスにより筒状に形成されたディフューザーとの異なる材料の取付であるため、その取付けは構造的に脆弱であった。
しかも、特許文献1に記載の上記従来のバンパー一体型マフラー構造は、製作には、先ず、ステンレス板を成形型により筒状に丸めて筒状体を形成し、次いで、その筒状体の衝合縁部を溶接していた。このような溶接作業を必要とするので、多大な時間と手間がかかる。
さらに、特許文献1に記載の上記従来のバンパー一体型マフラー構造は、前記ディフューザーに遊嵌されるマフラー端部の外周面に設けた緩衝部材が、ステンレスメッシュにより形成されているので、緩衝部材によるマフラーの端部の緩衝機能が充分に行えるとは言えなかった。
本考案は上記従来の欠点を解決し、運転時にマフラーからの排気がスムーズに行われ、また、製作および組立が容易であり、そして、バンパーに対してアウターピース構成部およびインナーピース構成部は構造堅牢に取付けられて取付性に優れ、しかも、外観的にスマート感やスポーツ感が発揮されて見映えがし、製作コストが安価なマフラー・ガーニッシュ装置を提供することを目的とする。
本考案の請求項1に記載の考案は、既設のバンパーまたはバンパーに取付けられる長尺のガーニッシュ本体に開設された適宜形状の排気孔と、
正面が適宜形状のリング状をなし、前面から外周部が前記バンパーまたは前記ガーニッシュ本体に沿った曲面状に立上げられた外鍔部を外周面に有して前記排気孔の周囲に装設されるアウターピース構成部と、
外形全体が錐状に形成され、外周には前記外鍔部の裏面に連設される外縁部を有し、内部前面には前記排気孔に連なる前方大径口を、その奥には前記前方大径口から奧に進むのにつれて錐状をなし、後端には小径なマフラー受入口を有する耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部と、
前記マフラー受入口内に取付けられる金属製の緩衝リングと、
前記緩衝リング内に遊挿されるマフラーの排気筒と、を備えている
ことを特徴とする。
また、本考案の請求項2に記載の考案は、請求項1において、前記アウターピース構成部および前記インナーピース構成部が、別体に構成され、
前記インナーピース構成部が、前記排気孔内に前面から嵌入されて固着手段を介して前記バンパーに取付けられ、
前記アウターピース構成部が、固定手段を介して前記インナーピース構成部に取付けられる
ことを特徴とする。
また、本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1において、前記アウターピース構成部が、ガーニッシュ表装板に一体に構成され、前記インナーピース構成部が、前記ガーニッシュ本体に一体に構成され、前記ガーニッシュ表装板が、前記ガーニッシュ本体に適宜取付手段により取付けられることを特徴とする。
また、本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1−3の何れかにおいて、前記緩衝リング内に前記排気筒が、3mm以上の間隙をあけて遊挿されてボルト止めされることを特徴とする。
また、本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1,2,4の何れかにおいて、前記固定手段が、前記アウターピース構成部の前記外鍔部と前記インナーピース構成部の前記外縁部とを、両面接着テープまたは接着剤を介して接着することを特徴とする。
また、本考案の請求項6に記載の考案は、請求項1,2,4の何れかにおいて、前記固着手段が、前記インナーピース構成部の前記外縁部の裏面において、上方の左右および下方中央に設けた取付片を前記バンパーおよび前記ガーニッシュ本体の対応部位置にボルト止めすることを特徴とする。
また、本考案の請求項7に記載の考案は、請求項1,2,4,5,6の何れかにおいて、前記インナーピース構成部および前記アウターピース構成部が、合成樹脂により形成されていることを特徴とする。
本考案の請求項1に記載の考案によれば、既設のバンパーまたはバンパーに取付けられる長尺のガーニッシュ本体に開設された適宜形状の排気孔と、正面が適宜形状のリング状をなし、前面から外周部が前記バンパーまたは前記ガーニッシュ本体に沿った曲面状に立上げられた外鍔部を外周面に有して前記排気孔の周囲に装設されるアウターピース構成部と、外形全体が錐状に形成され、外周には前記外鍔部の裏面に連設される外縁部を有し、内部前面には前記排気孔に連なる前方大径口を、その奥には前記前方大径口から奧に進むのにつれて錐状をなし、後端には小径なマフラー受入口を有する耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部と、前記マフラー受入口内に取付けられる金属製の緩衝リングと、前記緩衝リング内に遊挿されるマフラーの排気筒と、を備えているので、エンジンからの排気は、耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部の後端に設けられた小径なマフラー受入口内に取付けられる金属製の緩衝リングによりマフラーの排気筒からの廃熱を直接受けるのを緩衝され、錐状のインナーピース構成部を通じて前方大径口から外部へとスムーズに行われる。
また、本考案のマフラー・ガーニッシュ装置は、ディフュザーがステンレスにより筒状に形成される特許文献1に記載された従来のバンパー一体型マフラー構造では、ステンレス板を成形型により筒状に丸めて筒状体を形成し、次いで、その筒状体の衝合縁部を溶接するという溶接作業を必要として多大な時間と手間がかかるのとは異なり、インナーピース構成部が、耐熱性の合成樹脂により構成されているので、成形型を用いることにより容易かつ確実に形成することができ、製作および組立が容易に行え、製作コストは安価になる。
そして、バンパーに対してアウターピース構成部およびインナーピース構成部は構造堅牢に取付けられて取付性に優れる。しかも、既設のバンパーまたはバンパーに取付けられる長尺のガーニッシュ本体に開設された適宜形状の排気孔の孔縁に取付けられるアウターピース構成部内にインナーピース構成部が臨まれる。そして、このインナーピース構成部の後端に設けられたマフラー受入口内にマフラーの端部が挿入されるため、外観的にスマート感やスポーツ感が発揮されて見映えがする。
また、本考案の請求項2に記載の考案によれば、請求項1において、前記アウターピース構成部および前記インナーピース構成部が、別体に構成され、前記インナーピース構成部が、前記排気孔内に前面から嵌入されて固着手段を介して前記バンパーに取付けられ、前記アウターピース構成部が、固定手段を介して前記インナーピース構成部に取付けられるので、既設のバンパーまたはバンパーに取付けられる長尺のガーニッシュ本体に開設された適宜形状の排気孔に、インナーピース構成部が、前記排気孔内に前面から嵌入されて固着手段を介して前記バンパーまたは前記ガーニッシュ本体に取付けられ、前記アウターピース構成部が、固定手段を介して前記インナーピース構成部に取付けられるため、本考案のマフラー・ガーニッシュ装置は、取付性が良い。
しかも、本考案のマフラー・ガーニッシュ装置は、ディフュザーが、ステンレスにより筒状に形成される特許文献1に記載された従来のバンパー一体型マフラー構造では、ステンレス板を成形型により筒状に丸めて筒状体を形成し、次いで、その筒状体の衝合縁部を溶接する溶接作業を必要とするから、多大な時間と手間がかかるのとは異なり、インナーピース構成部が、耐熱性の合成樹脂により構成されているので、成形型を用いることにより容易かつ確実に形成することができ、製作および組立が容易に行え、製作コストは安価になる。
また、本考案の請求項3に記載の考案によれば、請求項1において、前記アウターピース構成部が、ガーニッシュ表装板に一体に構成され、前記インナーピース構成部が、前記ガーニッシュ本体に一体に構成され、前記ガーニッシュ表装板が、前記ガーニッシュ本体に適宜取付手段により取付けられるので、アウターピース構成部が、一体に構成されるガーニッシュ表装板と、前記インナーピース構成部が、一体に構成されるガーニッシュ本体とを、既設のバンパーに取付けることができる。このため、前記ガーニッシュ本体に個別に形成されたインナーピース構成部と、アウターピース構成部とを個別に取付ける必要はなく、取付性は良好であり、製作および組付は容易かつ確実に行える。
また、本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1−3の何れかにおいて、前記緩衝リング内に前記排気筒が、3mm以上の間隙をあけて遊挿されてボルト止めされるので、ディフューザーに遊嵌されるマフラー端部の外周面に設けた緩衝部材がステンレスメッシュにより形成されている特許文献1に記載の上記従来のバンパー一体型マフラー構造では、マフラーの端部を緩衝する緩衝部材がステンレスメッシュであったのとは異なり、緩衝リング内に3mm以上の間隙をあけて遊挿されたマフラーの排気筒はステンレス製の緩衝リングにより、充分な緩衝機能が発揮され、ステンレス製の緩衝リングにより、インナーピース構成部のマフラー受入口内に遊挿されるマフラーの端部がインナーピース構成部に直接、触れるのが防止され、インナーピース構成部がマフラーからの加熱により変形したり、溶解されるのが防止される。
また、本考案の請求項5に記載の考案によれば、請求項1,2,4の何れかにおいて、前記固定手段が、前記アウターピース構成部の前記外鍔部と前記インナーピース構成部の前記外縁部とは、両面接着テープまたは接着剤を介して接着されるので、アウターピース構成部の外鍔部とインナーピース構成部の外縁部とを両面接着テープまたは接着剤を介して接着することができ、組付けは容易であり、構造堅牢になる。
また、本考案の請求項6に記載の考案によれば、請求項1,2,4の何れかにおいて、前記固着手段が、前記インナーピース構成部の前記外縁部の裏面において、上方の左右および下方中央に設けた取付片を前記バンパーおよび前記ガーニッシュ本体の対応部位置にボルト止めするので、バンパーおよびガーニッシュ本体にインナーピース構成部を取付けるのには、インナーピース構成部の前記外縁部の裏面において、上方の左右および下方中央に設けた取付片を前記バンパーおよび前記ガーニッシュ本体の対応部位置にボルト止めすることにより、迅速かつ確実に取付けることができる。
また、本考案の請求項7に記載の考案によれば、請求項1,2,4,5,6の何れかにおいて、前記インナーピース構成部および前記アウターピース構成部が、合成樹脂により形成されているので、インナーピース構成部およびアウターピース構成部の製作が容易に行え、製作コストは安価になる。また、耐熱性を有する合成樹脂により形成されるインナーピース構成部と、アウターピース構成部とを組付けるのに、インナーピース構成部の外鍔部とアウターピース構成部の前記外縁部とを、例えば両面接着テープまたは接着剤を介して接着することにより、アウターピース構成部と、インナーピース構成部とを接着することができ、組付けは容易であり、そして、バンパーに対してインナーピース構成部およびアウターピース構成部は構造堅牢に取付けられて取付性に優れる。
そして、エンジンからの排気は、耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部の後端に設けられた小径なマフラー受入口内に取付けられる金属製の緩衝リングによりマフラーの排気筒からの廃熱を直接受けるのを緩衝され、錐状のインナーピース構成部を通じて前方大径口から外部へとスムーズに行われる。
しかも、既設のバンパーまたはバンパーに取付けられる長尺のガーニッシュ本体に開設された適宜形状の排気孔の孔縁に取付けられるアウターピース構成部内にインナーピース構成部が臨まれ、そして、このインナーピース構成部の後端に設けられたマフラー受入口内にマフラーの端部が挿入されるため、外観的にスマート感やスポーツ感が発揮されて見映えがする。
図1は本考案のマフラー・ガーニッシュ装置の実施形態1を示す分解斜視図である。 図2は同じくバンパーに取付けた状態の斜視図である。 図3は同じく本実施形態1のマフラー・ガーニッシュ装置の背面図である。 図4は同じく斜視図である。 図5は同じく断面図である。 図6は本考案のマフラー・ガーニッシュ装置の実施形態2を示す分解斜視図である。 図7は同じくバンパーに取付けた状態の斜視図である。
以下、図面に従って本考案を実施するための最良の形態につき、本考案の詳細を説明する。
<実施形態1>
本実施形態1は、図1乃至図5に示すように、既設のバンパー1に開設された左右1対の適宜形状の排気孔3,3と、正面が適宜形状のリング状をなし、前面から外周部が前記バンパー1に沿った曲面状に立上げられた外鍔部4を外周面に有して前記排気孔3,3の周囲に装設されるアウターピース構成部5,5と、外形全体が錐状に形成され、外周には前記外鍔部4の裏面に連設される外縁部6を有し、内部前面には前記排気孔3,3に連なる前方大径口7aを、その奥には前記前方大径口7aから奧に進むのにつれて錐状をなし、後端には小径なマフラー受入口7bを有する耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部7,7と、前記マフラー受入口7b内に取付けられる金属製の緩衝リング8と、前記緩衝リング8内に遊挿されるマフラー9の排気筒10と、を備えている。なお、図1では、バンバー1の右側のみに開設された排気孔3に、アウターピース構成部5と、インナーピース構成部7とを取付ける場合が代表的に示されているが、バンパー1の左側に開設された左右対称構造の排気孔3にも、アウターピース構成部5と、インナーピース構成部7とを取付けることはいうまでもない。
そして、図1乃至図5に示す本実施形態1では、前記アウターピース構成部5,5および前記インナーピース構成部7,7が、別体に構成され、耐熱性の合成樹脂により構成される前記インナーピース構成部7,7が、前記排気孔3,3内に前面から嵌入されて固着手段11を介して前記バンパー1に取付けられ、前記アウターピース構成部5,5が、固定手段12を介してインナーピース構成部7,7に取付けられる。耐熱性の合成樹脂としては、例えばPPE(ポリフェニレン・エーテル)樹脂、ABS樹脂、PC−ABS樹脂、PP樹脂等が挙げられる。
しかも、本考案のマフラー・ガーニッシュ装置は、ディフュザーがステンレスにより筒状に形成される特許文献1に記載された従来のバンパー一体型マフラー構造では、ステンレス板を成形型により筒状に丸めて筒状体を形成し、次いで、その筒状体の衝合縁部を溶接する溶接作業を必要として多大な時間と手間がかかるのとは異なり、インナーピース構成部7,7が、耐熱性の合成樹脂により構成されているので、成形型を用いることにより容易かつ確実に形成することができ、製作および組立が容易に行え、製作コストは安価になる。
前記緩衝リング8内にマフラー9の前記排気筒10が、図3および図5に示すように、インナ−ピース構成部7の後端に設けられたマフラー受入口7bに対して3mm以上の間隙Kをあけて遊挿されてボルト13,ワッシャー14を用いてボルト止めされる。また、緩衝リング8は、本実施形態1では、ステンレス板によりリング状に形成される。
前記固着手段11は、図1および図3に示すように、前記インナーピース構成部7,7の前記外縁部6の裏面において、上方の左右および下方中央に設けた取付片7c,7d,7eを前記バンパー1の対応部位置にボルト16を用いてボルト止めする。
また、前記固定手段12が、前記アウターピース構成部5,5の前記外鍔部4と前記インナーピース構成部7,7の前記外縁部6とは、両面接着テープ15または接着剤を介して接着される。
前記アウターピース構成部5,5が、本実施形態1では、合成樹脂、好ましくは耐熱性の合成樹脂により形成されている。
本考案のマフラー・ガーニッシュ装置の実施形態1は以上の構成からなり、既設のバンパー1に開設された適宜形状の排気孔3,3と、正面が適宜形状のリング状をなし、前面から外周部が前記バンパー1に沿った曲面状に立上げられた外鍔部4を外周面に有して前記排気孔3の周囲に装設されるアウターピース構成部5,5と、外形全体が錐状に形成され、外周には前記外鍔部4の裏面に連設される外縁部6を有し、内部前面には前記排気孔3に連なる前方大径口7aを、その奥には前記前方大径口7aから奧に進むのにつれて錐状をなし、後端には小径なマフラー受入口7bを有する耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部7,7と、前記マフラー受入口7b内に取付けられるステンレスのような金属製の緩衝リング8と、前記緩衝リング8内に遊挿されるマフラー9の排気筒10と、を備えているので、エンジンからの排気は、マフラーの小径の先端部と、マフラーの先端部が遊嵌されている大径のディフューザーとの間に形成される不連続な段差によってマフラーからの排気が乱流を生じてスムーズに行えない特許文献1に記載のバンパー一体型マフラー構造とは異なり、耐熱性の合成樹脂により構成された錐状のインナーピース構成部7,7の後端に設けられた小径なマフラー受入口7b内に取付けられる金属製の緩衝リング8によりマフラーの排気筒からの廃熱を直接受けるのを確実に緩衝され、錐状のインナーピース構成部7,7を通じて前方大径口7bから外部へスムーズに行われる。
この際、ステンレス板により形成された緩衝リング8内に、マフラー9の排気筒10が、図3および図5に示すように、インナーピース構成部7の後端に設けられたマフラー受入口7bに対して3mm以上の間隙Kをあけて遊挿されてボルト13,ワッシャー14を用いてボルト止めされるので、筒状のディフューザーに遊嵌されるマフラーの端部の外周面に設けた緩衝部材がステンレスメッシュにより形成されている特許文献1に記載の上記従来のバンパー一体型マフラー構造では、マフラーの端部からの排気を緩衝する緩衝部材がステンレスメッシュであったのとは異なり、本実施形態1では、インナーピース構成部7の後端に設けられたマフラー受入口7bに対して3mm以上の間隙Kをあけて遊挿された排気筒10,10からの排気は、耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部の後端に設けられた小径なマフラー受入口7b内に取付けられるステンレス製の緩衝リング8により充分な緩衝機能が発揮されるとともに、マフラー9の排気筒10,10が、インナーピース構成部7,7に接触されるのが確実に阻止され、インナーピース構成部7,7がマフラー9からの加熱により、熱変形されたり、溶解されるのが防止され、錐状のインナーピース構成部7を通じて前方大径口7aから外部へ円滑かつ確実に行われる。
また、本実施形態1のマフラー・ガーニッシュ装置は、ディフュザーがステンレスにより筒状に形成される特許文献1に記載された従来のバンパー一体型マフラー構造では、ステンレス板を成形型により筒状に丸めて筒状体を形成し、次いで、その筒状体の衝合縁部を溶接する溶接作業を必要としていた点で多大な時間と手間がかかるのとは異なり、インナーピース構成部7,7が、耐熱性の合成樹脂により構成されているので、インナーピース構成部7は、成形型を用いることにより容易かつ確実に形成することができ、製作および組立が容易に行え、製作コストは安価になる。
そして、バンパー1に対してアウターピース構成部5,5およびインナーピース構成部7,7は構造堅牢に取付けられて取付性に優れる。しかも、図2に示すように、既設のバンパー1に開設された適宜形状の排気孔3,3の孔縁に取付けられるアウターピース構成部5,5内にインナーピース構成部7,7が臨まれ、そして、このインナーピース構成部7,7の後端に設けられたマフラー受入口7b,7b内にマフラー9の排気筒10,10の端部10a,10aが挿入されるため、外観的にスマート感やスポーツ感が発揮されて見映えがする。
そして、図1乃至図5に示す本実施形態1では、前記アウターピース構成部5,5と前記インナーピース構成部7,7とが別体に構成され、耐熱性の合成樹脂により構成される前記インナーピース構成部7,7が、前記排気孔3,3内に前面から嵌入されて固着手段11を介して前記バンパー1に取付けられ、前記アウターピース構成部5,5が、固定手段12を介してインナーピース構成部7,7に取付けられるため、取付性が良い。
しかも、本実施形態1は、ディフュザーがステンレスにより筒状に形成される特許文献1に記載された従来のバンパー一体型マフラー構造では、ステンレス板を成形型により筒状に丸めて筒状体が形成され、次いで、その筒状体の衝合縁部を溶接する溶接作業を必要として多大な時間と手間がかかるのとは異なり、インナーピース構成部7,7が、耐熱性の合成樹脂により構成されているので、成形型を用いることにより容易かつ確実に形成することができ、製作および組立が容易に行え、製作コストは安価になると共に、何等継ぎ目が生ぜず、見映えがする。
そして、前記固定手段12が、両面接着テープ15または接着剤であるので、インナーピース構成部5,5の前記外鍔部4と前記インナーピース構成部7,7の前記外縁部6とは、両面接着テープ15または接着剤を介して接着することができ、組付けは容易になり、構造堅牢に取付けが行える。
また、前記インナーピース構成部7,7の前記外縁部6の裏面において、上方の左右および下方中央に設けた取付片7c,7d,7eを前記バンパー1の対応部位置にボルト16を用いてボルト止めすることにより、バンパー1にインナーピース構成部7,7を取付けるのには、インナーピース構成部7,7の前記外縁部6の裏面において、上方の左右および下方中央に設けた取付片7c,7d,7eを前記バンパー1の対応部位置にボルト16を用いてボルト止めすればよい。
そして、バンパー1に対してアウターピース構成部5,5およびインナーピース構成部7,7は構造堅牢に取付けられ、取付性に優れる。しかも、既設のバンパー1に開設された適宜形状の排気孔3,3の孔縁に取付けられるアウターピース構成部5,5内にインナーピース構成部7,7が臨まれ、そして、このインナーピース構成部7,7の後端に設けられたマフラー受入口7b内にマフラー9の排気筒10,10の端部10a,10aが挿入されるため、外観的にスマート感やスポーツ感が発揮されて見映えがする。
<実施形態2>
また、図6および図7に示すものは、本考案の実施形態2であり、この実施形態2は、
前記実施形態1が、別体に構成した左右のアウターピース構成部5,5と、左右のインナ−ピース構成部7,7とをバンパー1の左右に開設した排気孔3,3に取付けるのに代えて、合成樹脂により左右の前記アウターピース構成部5,5が、長尺のガーニッシュ表装板2′に一体に構成され、耐熱性の合成樹脂により左右の排気孔3,3が開設された前記インナーピース構成部7,7が、バンパー1に取付けられる長尺の前記ガーニッシュ本体2に一体に構成され、そして、前記ガーニッシュ表装板2′が、前記ガーニッシュ本体2に適宜取付手段20により取付けられる点が前記実施形態1とは異なる構成であるほかは、前記実施形態1と同様の構成である。
前記取付手段20としては、例えば両面接着テープを用いるか、または接着剤を用いて接着する方法が挙げられる。また、前記ガーニッシュ表装板2′とともに、前記ガーニッシュ本体2を既設のバンパー1に取付けるのには、例えばガーニッシュ本体2の裏面下部に左右対称的に装着された取付片21や取付部21′をビス22を用いてビス止めしたり、図には示さないがクリップを用いて取付けることができる。
そして、本実施形態2では、合成樹脂により左右のアウターピース構成部5,5が一体に構成されたガーニッシュ表装板2′と、耐熱性の合成樹脂により左右の前記インナーピース構成部7,7が一体に構成されたガーニッシュ本体2とを、例えばガーニッシュ本体2の裏面下部に左右対称的に装着された取付片21や取付部21′をビス22を用いてビス止めしたり、図には示さないがクリップを用いて既設のバンパー1に取付けることができる。このため、実施形態1では、前記ガーニッシュ本体2に個別に形成された左右のインナーピース構成部7,7と、アウターピース構成部5,5とを個別に取付けるのとは異なり、本実施形態2では、左右のアウターピース構成部5,5と、左右のインナーピース構成部7,7とを迅速かつ確実に既設のバンパー1に取付けることができ、多くの時間と労力とが省け、取付性は良好であり、製作および組付は容易かつ確実に行えるという、効果がある。
本考案は、運転時にマフラーからの排気がスムーズに行われ、また、製作および組立が容易であり、そして、バンパーに対してアウターピース構成部およびインナーピース構成部は構造堅牢に取付けられて取付性に優れ、しかも、外観的にスマート感やスポーツ感が発揮されて見映えがし、製作コストが安価になる、用途・分野に適する。
1 バンパー
2 ガーニッシュ本体
2′ ガーニッシュ表装板
3 排気孔
4 外鍔部
5 アウターピース構成部
6 外縁部
7 インナーピース構成部
7a 前方大径口
7b マフラー受入口
8 緩衝リング
9 マフラー
10 排気筒
11 固着手段
12 固定手段

Claims (7)

  1. 既設のバンパーまたはバンパーに取付けられる長尺のガーニッシュ本体に開設された適宜形状の排気孔と、
    正面が適宜形状のリング状をなし、前面から外周部が前記バンパーまたは前記ガーニッシュ本体に沿った曲面状に立上げられた外鍔部を外周面に有して前記排気孔の周囲に装設されるアウターピース構成部と、
    外形全体が錐状に形成され、外周には前記外鍔部の裏面に連設される外縁部を有し、内部前面には前記排気孔に連なる前方大径口を、その奥には前記前方大径口から奧に進むのにつれて錐状をなし、後端には小径なマフラー受入口を有する耐熱性の合成樹脂により構成されたインナーピース構成部と、
    前記マフラー受入口内に取付けられる金属製の緩衝リングと、
    前記緩衝リング内に遊挿されるマフラーの排気筒と、を備えている
    ことを特徴とするマフラー・ガーニッシュ装置。
  2. 前記アウターピース構成部および前記インナーピース構成部が、別体に構成され、
    前記インナーピース構成部が、前記排気孔内に前面から嵌入されて固着手段を介して前記バンパーに取付けられ、
    前記アウターピース構成部が、固定手段を介して前記インナーピース構成部に取付けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のマフラー・ガーニッシュ装置。
  3. 前記アウターピース構成部が、ガーニッシュ表装板に一体に構成され、
    前記インナーピース構成部が、前記ガーニッシュ本体に一体に構成され、
    前記ガーニッシュ表装板が前記ガーニッシュ本体に適宜取付手段により取付けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のマフラー・ガーニッシュ装置。
  4. 前記緩衝リング内に前記排気筒が、3mm以上の間隙をあけて遊挿されてボルト止めされることを特徴とする請求項1−3の何れかに記載のマフラー・ガーニッシュ装置。
  5. 前記固定手段が、前記アウターピース構成部の前記外鍔部と前記インナーピース構成部の前記外縁部とを、両面接着テープまたは接着剤を介して接着することを特徴とする請求項1,2,4の何れかに記載のマフラー・ガーニッシュ装置。
  6. 前記固着手段が、前記インナーピース構成部の前記外縁部の裏面において、上方の左右および下方中央に設けた取付片を前記バンパーおよび前記ガーニッシュ本体の対応部位置にボルト止めすることを特徴とする請求項1,2,4の何れかに記載のマフラー・ガーニッシュ装置。
  7. 前記インナーピース構成部および前記アウターピース構成部が、合成樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1,2,4,5,6の何れかに記載のマフラー・ガーニッシュ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016043799A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 ダイハツ工業株式会社 排気管の取付構造
JP2016153283A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 豊田合成株式会社 車両用ガーニッシュ
JP2017115655A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 本田技研工業株式会社 排気装置

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