JP3166355B2 - 粒子径が肥大化されたポリフェニレンエーテル樹脂粉体の製造方法 - Google Patents

粒子径が肥大化されたポリフェニレンエーテル樹脂粉体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体取扱い性が向上し
た、新規な平均粒子径が大きく、かつ粒度の揃ったポリ
フェニレンエーテル系樹脂粉体の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にポリフェニレンエーテル樹脂はフ
ェノール類を、金属の塩と各種アミンとの組み合わせか
らなる触媒を用いて、有機溶媒中、酸化重合する方法
(特公昭42−3195号公報、特公昭45−2355
5号、特開昭64−33131号公報、特開昭52−8
97号公報等)が良く知られている。これらの方法で重
合された重合体溶液からポリフェニレンエーテル樹脂粉
体を回収するには、一般的にメタノール等のポリフェニ
レンエーテル樹脂に対する貧溶媒と接触させる事によっ
て行われる。この際、析出するポリフェニレンエーテル
樹脂粒子は、著しく微細な粒子や著しく大きな粒子を含
んでいる。このことは析出したポリフェニレンエーテル
樹脂粒子の濾別工程における濾別時間の増大、乾燥工
程、輸送工程における飛散や詰まりなどによる輸送不良
の問題、あるいは押出造粒時において、ホッパーから供
給されるポリフェニレンエーテル樹脂粉体のかみこみ不
良等のため、多くのトラブルを引き起こす原因となって
いる。このような微小な粒子や著しく大きな粒子を含む
ポリフェニレンエーテル樹脂粉体の操作においては、バ
キュームホッパー、及びバキュームコンベアー等の装置
を組み合わせる事により解決される事もあるが高価な機
械を用いる事による経済的な不利益が存する事になるう
え、操作も煩雑になるという問題があった。
【0003】特公昭45−587号公報等に明示されて
いるように、ポリフェニレンエーテル樹脂を含む重合体
溶液にポリフェニレンエーテル樹脂の貧溶媒を接触さ
せ、かかる重合体を析出させる方法においては、重合体
を析出させるときの条件がポリフェニレンエーテル樹脂
粒子径に大きな影響を及ぼすことが既に知られている。
この方法によると重合体溶液をその溶液の沸点近傍まで
加熱し、ポリフェニレンエーテル樹脂の貧溶媒であるメ
タノール等の添加を、可及的速やかに行わなければなら
ない事から操作が困難、かつ煩雑であった。
【0004】また特公昭55−17775号公報におい
ては、有機溶媒を含むポリフェニレンエーテル樹脂粉体
の水分散系において熱処理を行う事により、ポリフェニ
レンエーテル樹脂粉体の粒子径を肥大化させる方法が明
示されているが、この方法では比熱の高い水を用いなけ
ればならず、エネルギーコストが大きくなってしまい不
利益が多い。
【0005】更に特開平4−25528号公報に示され
るような、ポリフェニレンエーテルの良溶媒と貧溶媒の
混合溶媒中で重合する沈澱重合法では100μm以上の
大きな粒子のポリフェニレンエーテルを得ることは困難
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本来、ポリフェニレン
エーテル樹脂粉体の粉体取扱い性を低下させている原因
は、微細な粒子を含んでおり平均粒子径が小さいことに
その原因がある。即ち、粉体取扱い性の良い粒子とは微
細な粒子を含まず、適度に粒度の揃ったものであるべき
である。従って、粉体取扱い性が良くないポリフェニレ
ンエーテル樹脂粉体の取扱い性の改善のためには、微粒
子をなくし、さらには平均粒子径が大きなポリフェニレ
ンエーテル樹脂粉体の開発が必要であり、こういったポ
リフェニレンエーテル樹脂粉体の開発が要求されてい
る。しかし前述のような開示例ではこの目的を達成する
には困難が多い。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。即ち、
本発明は、有機溶媒に分散させたポリフェニレンエーテ
ル系樹脂粉体を80〜220℃の範囲で加熱処理するこ
とを特徴とする粒子径が肥大化し、さらに粒度の揃った
ポリフェニレンエーテル系樹脂粉体の製造方法であり更
に、ポリフェニレンエーテル系樹脂に対する良溶媒と貧
溶媒の混合溶媒中で、加熱処理することを特徴とする製
造方法である。この方法によれば粒子径が大きく、しか
も粒度の揃ったポリフェニレンエーテル系樹脂粉体を容
易に製造する事が可能である。以下に本発明を詳細に説
明する。
【0008】本発明におけるポリフェニレンエーテル系
樹脂とはその繰り返し単位としてフェニレンエーテルユ
ニットを含有するものとして定義され、特に限定はな
い。その代表的なものは一般式(1)
【0009】
【化1】
【0010】(式中R1 ,R2 ,R3 ,R4 は各々独立
に水素、アルキル基、置換アルキル基、ハロゲン基、ア
リール基、置換アリール基、フェニル基、置換フェニル
基である)で表されるフェニレンエーテルユニットから
なっている。代表的なポリフェニレンエーテル樹脂の単
独重合体の代表例としては、ポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−エチル1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6
−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2
−エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フ
ェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル
−6−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエ
チル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチ
ル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル
等のホモポリマーが挙げられる。
【0011】ポリフェニレンエーテル共重合体は、2,
6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェ
ノールとの共重合体あるいはo−クレゾールとの共重合
体あるいは2,3,6−トリメチルフェノール及びo−
クレゾールとの共重合体等、ポリフェニレンエーテル構
造を主体としてなるポリフェニレンエーテル共重合体等
が挙げられる。また、本発明のポリフェニレンエーテル
系樹脂中には、本発明の主旨に反しない限り、従来ポリ
フェニレンエーテル樹脂中に存在させてもよいことが提
案されている他の種々のフェニレンエーテルユニットを
部分構造として含んでいても構わない。少量共存させて
もよい部分構造として提案されているものの例として
は、特開平1−297428号公報及び特開昭63−3
01222号公報に記載されている、2−(ジアルキル
アミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテルユニッ
トや、2−(N−アルキル−N−フェニルアミノメチ
ル)−6−メチルフェニレンエーテルユニット等が挙げ
られる。また、ポリフェニレンエーテル樹脂の主鎖中に
ジフェノキノン等が少量結合したものも含まれる。さら
に、例えば特開平2−276823、特開昭63−10
8059、特開昭59−59724等に記載されてい
る、炭素−炭素二重結合を持つ化合物により変性された
ポリフェニレンエーテルも含むことができる。
【0012】本発明に用いるポリフェニレンエーテル樹
脂の分子量としては、数平均分子量で1,000〜10
0,000であることが好ましい。より好ましい範囲
は、約6,000〜60,000のものである。本発明
中の数平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにより、標準ポリスチレンの検量線を用いて
求めたポリスチレン換算の数平均分子量である。このよ
うな分子量をかかるポリフェニレンエーテル樹脂粉体が
持っている場合、本発明の方法によるポリフェニレンエ
ーテル樹脂粉体の粒径肥大化と粒径の均一化の効果は、
よりいっそう顕著である。
【0013】本発明においてはこのようなポリフェニレ
ンエーテル樹脂はフェノール化合物を、金属の塩と各種
アミンとの組み合わせからなる触媒を用いて、酸化重合
する方法(例えば特公昭42−3195号公報、特公昭
45−23555号、特開昭64−33131号公報
等)で得られる。重合に使用する溶媒はポリフェニレン
エーテル樹脂に対する良溶媒と貧溶媒の混合物である場
合が一般的であるが、これらの比によっては重合の全般
にわたってポリフェニレンエーテル樹脂粒子の析出を伴
わない溶液重合にもなるし、重合後期にポリフェニレン
エーテル樹脂粒子が析出する沈澱重合にもなる。
【0014】本発明によるポリフェニレンエーテル系樹
脂粉体を有機溶媒に分散させた混合物を調整する際、沈
澱重合の場合は重合混合物を、またはそれを触媒除去、
副生成物除去の処理を施したスラリーを用いる事ができ
る。溶液重合の場合には重合終了後、重合溶液からポリ
フェニレンエーテル樹脂粒子をポリフェニレンエーテル
樹脂に対する貧溶媒で析出させた後のスラリー状態の混
合物、またはそれを触媒除去、副生成物除去の処理を施
したスラリーを用いる事ができる。
【0015】また、既に微小な粒子を含むポリフェニレ
ンエーテル系樹脂粉体として得られている場合には、こ
れを本発明によるような有機溶媒中に分散させ加熱処理
を施す事ができる。本発明に使用できるポリフェニレン
エーテル樹脂に対する良溶媒としては例えば、ベンゼ
ン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭
化水素、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロ
ルエタン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素、ニトロベンゼンの様なニトロ化合物が
使用でき、またポリフェニレンエーテル樹脂に対する貧
溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、se
c−ブタノール、tert−ブタノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテルの様なエーテル類、
酢酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド等の
アミド類等を使用する事が一般的であるが、特にこれら
の例に限定されない。更にこれら良溶媒と貧溶媒の混合
溶媒を使用する事ができる。
【0016】本発明において、基本的に溶媒は望みの加
熱処理温度において適切な粒径を得られるように有機溶
媒を単独で、もしくはポリフェニレンエーテル樹脂の良
溶媒、貧溶媒の組み合わせの中から、安全性、経済性、
操作性に優れる溶媒を使用すべきである。例えば芳香族
炭化水素とアルコールの混合溶媒等が好ましく用いられ
る。特に、ポリフェニレンエーテル樹脂に対する良溶媒
と貧溶媒の混合溶媒を用いる場合は、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂に対する良溶媒の種類にもよるがその良溶媒
の割合は、該混合溶媒の70wt%を越えない範囲で選
ばれることが適切であろう。これより良溶媒の割合を多
くすると、加熱処理する温度範囲において系内に存在す
るポリフェニレンエーテル樹脂の多くが溶解してしま
い、その後に冷却する際の析出挙動により望みの粒径が
得られない事がある。
【0017】本発明におけるポリフェニレンエーテル樹
脂の濃度は混合物重量中、0.1〜80wt%で行うこ
とが好ましく、特に好ましくは5〜30wt%の範囲で
ある。また、反応混合物中には小量の重合に使用した触
媒や触媒除去、副生成物除去の目的で使用した試薬等が
含まれていても構わない。
【0018】更に本発明においては、本発明の目的を阻
害しない範囲においてポリフェニレンエーテル樹脂以外
に他種ポリマーを含有させる事ができる。この他種ポリ
マーとは例えば、無置換、及び置換ビニルモノマーの重
合体、ポリアミド、ポリスルホン、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリ
イミド等の熱可塑性樹脂、メラミン樹脂、フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂等である。
【0019】加熱処理する温度は溶媒の種類、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂に対する良溶媒と貧溶媒の組成にも
よるが、80〜220℃の範囲で行うことが好ましい。
詳細は実施例で紹介するが、ポリフェニレンエーテル樹
脂粉体に対する良溶媒の割合が多くなるほど加熱処理す
る温度は低くて済む。加熱処理する温度が80℃より低
いと実質的にポリフェニレンエーテル樹脂粉体の粒径は
処理前と比較して何等変化しない。また加熱処理する温
度が220℃より高いとポリフェニレンエーテル樹脂粉
体の異常な凝集が起こり、運転不可能になる恐れがあ
る。加熱処理する温度は望みの粒径と粒度が得られるよ
うに加熱処理する温度を適切に選択すべきである。
【0020】加熱処理する容器は密閉系、解放系のどち
らでも良いが撹拌下で行うことが好ましく、撹拌機能ま
たは液循環装置の付いた容器を用いるのが好ましい。ま
たニーダーの様な反応機を用いる事もできる。加熱処理
を行う時間は加熱処理を行う温度にもより一概にはいえ
ないが、粒径が望みの大きさになり、粒度が望みの程度
に均一化するに十分な時間だけ加熱処理すれば良い。一
般的には数分から一時間程度であり、あまり長くしても
意味がない。
【0021】加熱処理を行う雰囲気は、安全性の面から
なるべく不活性ガス雰囲気で行うことが望ましいが酸
素、空気の存在下で処理してもかまわない。不活性ガス
は一般に窒素、アルゴン、ヘリウム等が使用される。こ
のように加熱処理を行えば、粒径が大きく、粒度の揃っ
たポリフェニレンエーテル樹脂粒子を含むスラリーを得
る事ができる。この粒子を通常工業的に用いられている
遠心分離や濾過等の方法で溶媒から分離乾燥させれば、
目的のポリフェニレンエーテル樹脂粉体を得る事が可能
である。この加熱処理を行ったポリフェニレンエーテル
樹脂粉体は非常に安定であり、このポリフェニレンエー
テル樹脂粉体は粉体取扱い性が飛躍的に向上するため粉
体取扱い上の多くのトラブルを解消する事ができ工業的
に多くの利点がある。
【0022】
【実施例】次に、工業的に非常に重要なポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルついて本発明
を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によっ
てなんら制限されるものではない。 (サンプルの調整)原料のポリフェニレンエーテルは特
開昭64−33131号公報に記載されている方法に従
って、溶媒にキシレンとメタノールを使用し、ジブチル
アミンの存在下で2,6−キシレノールを酸化カップリ
ング重合して製造し、エチレンジアミン4酢酸4ナトリ
ウム塩を含むメタノールをポリフェニレンエーテル樹脂
の約3倍量添加して40℃で温洗浄後濾別し、触媒と副
生成物を除去した。このウェットポリマーを適量のメタ
ノールとキシレン混合溶媒中に分散させ、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂粒子を含むスラリーを得た。このスラリ
ー中の溶媒組成はキシレン:メタノール=60:40重
量比であった。また得られたこのポリフェニレンエーテ
ル樹脂スラリー中のポリフェニレンエーテル樹脂濃度は
20wt%であった。このポリフェニレンエーテル樹脂
スラリーをAとする。
【0023】次にAをいったん濾別しこのウエットポリ
マーにメタノールとキシレンを適量添加してポリフェニ
レンエーテルのスラリーを作成した。このスラリー中の
溶媒組成はキシレン:メタノール=43:57重量比で
あった。また得られたこのポリフェニレンエーテル樹脂
スラリー中のポリフェニレンエーテル樹脂濃度は20w
t%であった。このポリフェニレンエーテル樹脂スラリ
ーをBとする。
【0024】次にBをいったん濾別しこのウエットポリ
マーにメタノールとキシレンを適量添加してポリフェニ
レンエーテルのスラリーを作成した。このスラリー中の
溶媒含量はキシレン:メタノール=23:77重量比で
あった。また得られたこのポリフェニレンエーテル樹脂
スラリー中のポリフェニレンエーテル樹脂濃度は20w
t%であった。このポリフェニレンエーテル樹脂スラリ
ーをCとする。
【0025】これらA−Cのサンプルの作成は約30℃
にて行った。次にCを濾別し真空下乾燥させたサンプル
を用意した。この乾燥ポリフェニレンエーテル樹脂粉体
をDとする。これらのサンプルについて次の実施例1、
2、3、4及び比較例1を行った。
【0026】
【実施例1】前述のポリフェニレンエーテルのスラリー
Aを300mlオートクレーブにて撹拌しながら90℃
で30分間加熱処理を行った。加熱処理終了後室温まで
冷却したのち反応混合物を濾別し、真空下1時間乾燥さ
せた。このポリフェニレンエーテル樹脂粉体の平均粒径
と粒径分布を表1に示した。
【0027】
【実施例2】前述のポリフェニレンエーテルのスラリー
Bを300mlオートクレーブにて撹拌しながら120
℃で30分間加熱処理を行った。加熱処理終了後室温ま
で冷却したのち反応混合物を濾別し、真空下1時間乾燥
させた。このポリフェニレンエーテル樹脂粉体の平均粒
径と粒径分布を表1に示した。
【0028】
【実施例3】前述のポリフェニレンエーテルのスラリー
Cを300mlオートクレーブにて撹拌しながら140
℃で30分間加熱処理を行った。加熱処理終了後室温ま
で冷却したのち反応混合物を濾別し、真空下1時間乾燥
させた。このポリフェニレンエーテル樹脂粉体の平均粒
径と粒径分布を表1に示した。
【0029】
【比較例1】サンプルDは本発明による加熱処理を行わ
ないで得たポリフェニレンエーテル樹脂粉体である。こ
のポリフェニレンエーテル樹脂粉体の平均粒径と粒径分
布を表1に示した。
【0030】
【実施例4】比較例1で得たポリフェニレンエーテルの
乾燥粉末をメタノール中に分散させポリフェニレンエー
テル樹脂が20wt%のスラリーを得た。このスラリー
を300mlオートクレーブにて撹拌しながら190℃
で30分間加熱処理を行った。加熱処理終了後室温まで
冷却したのち反応混合物を濾別し、真空下1時間乾燥さ
せた。このポリフェニレンエーテル樹脂粉体の平均粒径
と粒径分布を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば微
粒子の著しく多いポリフェニレンエーテル樹脂粉体から
微粒子を実質的になくす事ができ、更に粒度の揃った粉
体取扱い性の良いポリフェニレンエーテル樹脂粉体を簡
単に得る事ができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンエーテル系樹脂粉体を有
    機溶媒中に分散させた混合物を80〜220℃の範囲で
    加熱処理することを特徴とする平均粒子径が大きく、粒
    度の揃ったポリフェニレンエーテル系樹脂粉体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ポリフェニレンエーテル系樹脂に対する
    良溶媒と貧溶媒の混合溶媒中で、加熱処理することを特
    徴とする請求項1記載のポリフェニレンエーテル系樹脂
    粉体の製造方法。
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