JP3165771B2 - エンジンの運転状態検出装置 - Google Patents

エンジンの運転状態検出装置

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JP3165771B2 JP35311393A JP35311393A JP3165771B2 JP 3165771 B2 JP3165771 B2 JP 3165771B2 JP 35311393 A JP35311393 A JP 35311393A JP 35311393 A JP35311393 A JP 35311393A JP 3165771 B2 JP3165771 B2 JP 3165771B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に搭載さ
れた内燃機関の燃料噴射と点火時期制御を行うに際し、
特に燃焼室内の圧力(以下、筒内圧と称す)から燃料噴
射量と点火時期を演算し、空燃比及び点火時期を制御す
る際に必要な充填効率の演算、エンジンの定常、過渡の
判定等、エンジンの運転状態を検出する検出方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】筒内圧センサを用いた従来のエンジン運
転状態検出装置の例としては、種々のものがあるが、こ
こでは特願平3−323105号公報に開示されている
ものについて説明する。これは、エンジンの運転状態を
求めるために必要な所定のクランク角位置をクランク角
センサからの単位パルス(例えば1度信号または2度信
号)を計算して所定のクランク角位置を求め、筒内圧よ
りエンジンの運転状態を検出するものである。
【0003】図10は従来のエンジン制御装置を示す構
成図である。91は4気筒エンジン本体であり、911
〜914に示す各シリンダに915〜918に示す燃焼
室内の圧力を計測する筒内圧センサが配設されている。
また、エンジン本体91には図示しないクランクシャフ
トに接続されるリングギア93に、各気筒の予め設定さ
れたエンジンの回転に同期する気筒識別信号とクランク
角を検出するクランク角センサ94が設けられている。
このクランク角センサ94はクランク角の基準単位毎に
基準位置パルス(4気筒エンジンは180度毎、6気筒
エンジンは120度毎)を出力し、また、単位角度毎
(例えば1度毎または2度毎)に単位角度信号を出力
し、制御装置92(ECU;マイクロコンピュータ内蔵)
においてクランク角センサ94からの信号である単位信
号を計算してクランク角の位置を検出し、各筒内圧セン
サ915〜918の圧力値を演算しエンジンの運転状態
を検出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエンジン運転状
態検出装置におけるクランク角検出装置は、以上のよう
に構成されているので、筒内圧を圧縮行程中の所定の2
点間のクランク角位置を検出、または吸気行程中の所定
のクランク角位置を検出するには、クランク角センサに
よる単位角パルス信号(1度毎、又は2度毎)の制御装
置92内部での計算が不可欠となる。この計算を行うた
め、制御装置94内部のプログラムは、単位パルス信号
が1度毎の場合クランク角が1度変化する毎に、単位パ
ルス信号が2度毎の場合クランク角2度変化する毎に、
割り込み処理を実施しなければならずプログラムを複雑
化させているという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、圧縮行程中の所定の2点間のク
ランク角位置、吸気行程中の所定のクランク角位置、又
は点火時期に対応するクランク角位置を同一のクランク
角センサを用いて検出することによりセンサの機構を単
純化し安価なクランク角検出手段を用いたエンジンの運
転状態検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るエンジンの運転状態検出装置は、複数の気筒を有する
エンジンの回転に同期してエンジン燃焼室内の圧力(筒
内圧)を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段に
より圧力を検出する、圧縮行程中の少なくとも所定の2
点のクランク角位置、及び吸気行程中の所定のクランク
角位置を単位角度の検出によらず直接検出するクランク
角検出手段と、前記クランク角位置間の筒内圧力差を検
出してエンジンの充填効率を演算する充填効率演算手段
を備え、前記充填効率の演算をクランク角の所定周期毎
に処理すると共に、吸気行程中の圧力に基づいて吸気行
程中の平均圧力を演算し、この平均圧力によりエンジン
の運転状態を検出することを特徴とする。
【0007】請求項1の発明においては、圧縮行程中の
2点のクランク角の位置、及び吸気行程中の所定のクラ
ンク角の位置を直接検出するクランク角検出手段を備
え、このクランク角検出手段の出力信号に基づいて筒内
圧センサからの圧力情報を検出し、エンジンの充填効
率、及び吸気行程中の平均圧力を演算処理することによ
り、エンジンの運転状態の検出を容易にする。
【0008】請求項2記載の発明に係るエンジンの運転
状態検出装置は、複数の気筒を有するエンジンの回転に
同期してエンジン燃焼室内の圧力(筒内圧)を検出する
圧力検出手段と、この圧力検出手段により圧力を検出す
る圧縮行程中の少なくとも所定の2点のクランク角位
置、吸気行程中の所定のクランク角位置、エンジンの各
気筒への点火時期を制御するクランク角位置とを単位角
度の検出によらず直接検出するクランク角検出手段と、
前記クランク角位置間の筒内圧力差を検出してエンジン
の充填効率を演算する充填効率演算手段を備え、前記充
填効率の演算をクランク角の所定周期毎に処理すると共
に、吸気行程中の圧力に基づいて吸気行程中の平均圧力
を演算し、この平均圧力によりエンジンの運転状態を検
出し、また点火時期を検出することを特徴とする。
【0009】請求項2の発明においては、圧縮行程中の
少なくとも2点のクランク角の位置、吸気行程中の所定
のクランク角の位置、エンジンの各気筒への点火時期を
検出するためのクランク角の位置を直接検出するクラン
ク角検出手段を備え、前記クランク角検出手段からの出
力信号に基づき、筒内圧力センサからの圧力情報を演算
処理したり、点火時期を検出したりするので、エンジン
の運転状態の検出が容易になると共に、クランク角検出
手段のシンプル化が図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図に基づいて説
明する。図1はこの発明の機能ブロック図である。図1
において、M1は複数の気筒を有するエンジン、M2は
エンジンM1の各気筒に装着され、クランク角検出手段
M3の出力信号に基づいて各気筒の所定のクランク角で
のシリンダ内圧力(筒内圧)を検出する筒内圧検出手
段、M3はエンジンM1に接続されたクランク角検出手
段、M4は筒内圧検出手段M2とクランク角検出手段M
3からの情報によりエンジンの運転状態を検出するエン
ジン運転状態検出手段である。このエンジン運転検出手
段M4は、エンジンM1の各気筒に充填される空気量を
演算検出する充填効率検出手段M41、エンジンM1の
定常、加速、減速等の運転状態を検出するエンジン定常
・過渡検出手段M42により構成されている、M5はエ
ンジンの運転状態検出手段M4からの出力情報により、
エンジンM1の気筒毎の空燃比、点火制御時期等を演算
し、空燃比の調整、点火時期の調整等を行うエンジン制
御手段である。
【0011】図2は図1を具体化した概略断面図であ
る。図において、1は吸入空気を浄化するエアークリー
ナ、2は吸入空気量を計測するエアーフローメータ、3
はスロットル弁、4は吸気マニホールド、5はシリン
ダ、6は機関の冷却水温を検出する水温センサ、7はカ
ム軸に取り付けられたディストリビュータであり、その
内部に図示しない点火時期を制御する第1のクランク角
センサが内蔵されている。8は排気マニホールド、9は
排気ガス成分濃度(例えば酸素濃度)を検出する排気セ
ンサ(例えばO2センサ)、10は燃料を噴射するインジ
ェクタ、11はシリンダ5内の燃料と空気の混合気に対
して点火する点火プラグ、12はシリンダ5内の燃焼圧
力を検出する筒内圧センサであり、その圧力検出部は例
えば金属製ダイヤフラム内に封入したシリコンオイル等
を介して圧力変換素子(半導体圧力センサ、圧電素子等)
が接続されている。13はクランク軸に取り付けられた
プレートで、外周に図示しない筒内圧制御に必要な信号
を発生する信号歯が設けてある。14はマグネティック
ピックアップ方式の第2のクランク角センサ、15は制
御装置(ECU)であり、内部には第2のクランク角セン
サ14の出力の図示しない波形整形回路が含まれてい
る。
【0012】図3は同じく図1を具体化した概略構成図
である。図において、エンジン本体100は気筒#1,
#2,#3,#4を有する4気筒の例を示しており、シ
リンダヘッド101には筒内圧センサ12と点火プラグ
11が各気筒に配設されており、各気筒に連通する吸気
ポートにインジェクタ10が設置されている。また、エ
ンジン本体100のクランクシャフトには、各気筒の予
め設定されたクランク角を検出する第2のクランク角セ
ンサ14が設けられ、シリンダヘッド101内のカム軸
に連動する第1のクランク角センサ70は、クランク角
の基準位置毎に気筒識別信号と点火制御用の点火周期信
号を発生する。制御装置(ECU)15は、例えばCP
U、ROM、RAM、A/D変換器、入出力等を有する
マイコン16と、入力インターフェース(入力I/F)1
7と、出力インターフェース(出力I/F)18等から構
成されており、この制御装置15の入力I/F17には
筒内圧センサ12、クランク角センサ14,70、空燃
比センサ9等からの信号が入力され、この入力信号に基
づき所定の演算を行ってうエンジンの運転状態が検出さ
れ、制御装置15の出力I/F18を介してインジェク
タ10、点火プラグ11へ燃料噴射信号、点火信号を出
力し、空燃比及び点火時期等を制御する。
【0013】発明の前提技術1. 次に、この発明の前提技術1の動作原理について説明す
る。図4(a)は4ストローク4気筒エンジンの筒内圧の
波形を点火順序に従って上から#1気筒、#3気筒、#
4気筒、#2気筒と図示したものである。各図の横軸は
クランク角度であり、縦軸は各気筒の筒内圧〔Kg/cm2
を表している。図4(b)はディストリビュータ7内に設
置された第1のクランク角センサ70の出力波形を示
し、点火周期信号は例えば各気筒の圧縮の上死点(以下
TDCと称す)前6度を基準にして180度の周期で、
例えば110度のLow区間(以下Lと称す)と70度
のHigh区間(以下Hと称す)に振り分けられてい
る。気筒識別信号は#1気筒のみに重なるタイミングで
H区間を出力し、これを参照して図示しない点火コイル
の通電を制御する。
【0014】図4(c)は第2のクランク角センサ13に
より検出される出力信号であり、次に、このΔP計測用
クランク角センサ出力波形について説明する。この波形
は、筒内圧より内燃機関の吸入空気量の検出に用いる基
本信号である。即ち、圧縮行程中の所定の2点のクラン
ク角センサの信号に同期して筒内圧力差ΔPを演算し、
この筒内圧力差ΔPをエンジンの基準状態で得られる基
準筒内圧力差で正規化し、任意の基準状態における基準
充填効率で演算して充填効率を求め、エンジンの制御を
行うものである。なお、これら筒内圧力差を正規化して
充填効率を求める手法は、発明者らが提案した特願平5
−156942号に詳しく説明されている。
【0015】ここで、上記圧縮行程中の所定の2点を、
図5に示すように、θ1がTDC前90度(以下BTD
C90°と称す)、θ2がTDC前40度(BTDC4
0°と称す)なるようにすると、筒内圧力差ΔPは下記
の(1)式で与えられる。
【0016】 ΔP=P(θ2)−P(θ1) ・・・・・(1)
【0017】そして、ここでは、上記クランク角θ1、
θ2の位置を点火順序(#1気筒→#3気筒→#4気筒
→#2気筒)に従って直接信号として検出するため、所
定形状(後述)のプレート13を図2に示すクランク軸に
取り付け、このプレート13に対向するクランク角セン
サ14により、プレート13の図示しない凹凸を検知し
て図4(c)に示す筒内圧制御の基本波形を生成するよう
にする。
【0018】図6(a)は図4(c)に示す出力波形を生成
するプレート13の形状の一例である。4サイクルエン
ジンにおいて各気筒が各1回爆発する周期を1サイクル
とすると、1サイクル間にクランク軸は2回転するの
で、#1気筒と#4気筒、又は#3気筒と#2気筒は、
プレート13の同一区間の形状により信号を発生する。
図6(b)は現行の気筒識別信号であり、図2のディスト
リビュータ7内の第1のクランク角センサ70から発生
する。図6(c)はマグネティクピックアップ方式のクラ
ンク角センサ14からの出力波形であり、波形整形した
ものが図6(d)に示される。例えば図6(d)の波形にお
いて波形がHからLに変化するタイミングで筒内圧を計
測すれば、図2及び図3の制御装置15において上記
(1)式に示す筒内圧力差ΔPを演算してエンジンの運転
状態を示す充填効率が容易に算出できる。また、図6
(c)の波形より図示しない回路により図6(e)の波形を
作ることができる。
【0019】発明の前提技術2. 次に、この発明の前提技術2について説明する。図7は
各気筒の吸気行程中の平均圧力を計測するために設置さ
れるプレート13の形状及びクランク角センサ14によ
り出力される信号を示したものである。ここでは、吸入
行程中の3箇所の筒内圧を計測するようにし、クランク
角の計測位置はBTDC140°、130°、120°
とする。なお、上記では吸入行程中の3箇所のポイント
を計測したが、ポイント数の増減、クランク角の位置は
任意に決定して良い。
【0020】図7(a)は吸気行程中の3箇所の筒内圧を
計測するタイミングを発生するプレートの形状の一例で
ある。実施の形態1と同様、エンジン1サイクル間にク
ランク軸は2回転するので、#1と#4気筒または、#
3と#2気筒はプレートの同一区間の形状により信号を
発生する。図7(b)は現行の気筒識別信号で図2及び図
3のディストリビュータ7内のクランク角センサ70か
ら発生する。図7(c)がマグネティクピックアップ方式
のクランク角センサ14からの出力波形で、波形整形し
たものが図7(d)に示される。例えば、図7(d)の波形
において波形がHからLに変化するタイミングにて筒内
圧を計測すれば、各気筒の吸気行程中の3ポイントの筒
内圧が計測することができ、制御装置15で演算するこ
とにより吸気行程中の平均圧力を演算し、エンジンの定
常、過渡等の運転状態を検出することができる。
【0021】発明の実施の形態1. 次に、この発明の実施の形態1について説明する。この
発明の実施の形態1は、上記前提技術1と前提技術2を
組み合わせたものである。図8(a)は本実施の形態のク
ランク軸に設置されたプレート13を示したもので、圧
縮行程中の任意の2点間の筒内差圧であるΔPの計測用
のピックアップ用突起、及び吸気行程中の平均圧力計測
用のピックアップ用突起が形成されており、クランク角
センサ14により所定クランク角が検出されるようにな
っている。なお前提技術1及び2同様、エンジン1サイ
クル間にクランク軸は2回転するので、#1気筒と#4
気筒、又は#3気筒と#2気筒はプレート13の同一区
間の同一突起形状により信号を発生することができる。
この実施の形態では、プレート13の突起はΔP計測用
としてBTDC40°及び90°の位置に、吸気行程中
の平均圧力検出用としてBTDC120°,130°,1
40°の位置に形成している。図8(b)は現行の気筒識
別信号であり、図2及び図3のディストリビュータ7内
のクランク角センサ70から発生する。図8(c)はマグ
ネティクピックアップ方式のクランク角センサ14から
発生する出力波形であり、それを波形整形したものが図
8(d)である。なお、その動作は前提技術1及び2と同
様であるので説明を省略する。
【0022】発明の実施の形態2. 次に、実施の形態2として、エンジンの運転状態を検出
するクランク角センサと、点火を制御する点火制御信号
を発生するクランク角センサを組み合わせた技術を説明
する。図9(a)に示すのがクランク軸に取付けられたホ
ール素子を用いたクランク角センサのプレート13の形
状で、このプレート13には所要の信号を発生させるた
め所定位置に穴があけられ、図示しない発光ダイオー
ド、フォトダイオードにより光の通過、遮断を検出して
信号を発生させる。
【0023】本実施の形態のクランク角センサのプレー
ト13は、その中心に最も近い円周(ィ)上に点火周期信
号を発生する穴を、円周上(ロ)にΔP計測用の穴を、円
周上(ハ)に吸気行程中の圧力計測用の穴を設置した。点
火周期信号は図9(c)に示すように例えば各気筒の圧縮
行程のBTDC6度を基準にして180度の周期で、例
えば110度のL区間と70度のH区間に振り分けられ
ており、この点火周期信号と、図9(b)に示すディスト
リビュータ7内のクランク角センサ70により発生する
#1気筒のみに重なるタイミングでH区間を出力する気
筒識別信号を参照して図示しない点火コイルの通電を制
御する。図9(d)(e)の波形は、それぞれΔP計測用の
信号、吸気行程中の圧力計測用の信号であり、前提技術
1及び2と同様である。
【0024】その他の実施の形態. 上記実施の形態では、エンジンの運転状態を検出するた
めのクランク角センサの出力として、エンジン圧縮行程
中の2点間の筒内差圧を計測するタイミング、及び吸気
行程中の3点の圧力を計測するタイミングの実施の形態
について説明したが、その他にエンジンの運転状態を検
出するために必要とするタイミングがあればプレートの
形状を変更して所要のクランク角のタイミングが発生す
ることにより、所定のクランク角の筒内圧よりエンジン
の運転状態を検出することができる。
【0025】また、上記実施の形態では、エンジンの運
転状態を検出するためのクランク角センサをクランク軸
に取り付け、マグネティクピックアップ方式でプレート
の形状を検出して信号を発生していたが、リングギアの
円周上に所要の信号が発生するように信号歯を設けても
良い。また、クランク角センサはホール素子を用いたも
のにしても良く、クランク角センサの取り付け位置は図
示しないカムシャフトや、図2のディストリビュータ7
内に取り付けてもよい。
【0026】また、実施の形態2ではエンジンの運転状
態を検出し、かつ点火を制御するクランク角センサをク
ランク軸に取り付け、ホール素子方式のクランク角セン
サで形状を検出し信号を発生したが、リングギアの円周
上に所要の信号が発生するように信号歯を設けても良
い。また、クランク角センサはマグネティクピックアッ
プ方式を用いたものにしてもよい。更に、クランク角セ
ンサの取り付け位置は図示しないカムシャフトや、図2
のディストリビュータ7内に取り付けても、上記実施の
形態と同様の効果を奏する。
【0027】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、エンジ
ンの運転状態を検出するための所定クランク角位置、す
なわち圧縮行程中の少なくとも所定の2点のクランク角
位置、吸気行程中の所定のクランク角位置、及びエンジ
ンの各気筒への点火時期を制御するクランク角位置を直
接検出するクランク角検出手段を設け、このクランク角
検出手段からの出力信号に基づき、筒内圧力センサから
の圧力情報を演算処理したり、点火時期を検出したりす
るので、エンジンの運転状態の検出が容易になると共
に、クランク角検出手段のシンプル化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係るエンジンの運転
状態検出装置を示す機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態に係るエンジンの概略
断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態に係るエンジンの概略
構成図である。
【図4】 この発明の前提技術1の動作を説明するため
のタイムチャート図である。
【図5】 この発明の前提技術1の動作説明に供するた
めの筒内圧図である。
【図6】 この発明の前提技術1に係る回転センサ及び
そのタイムチャート図である。
【図7】 この発明の前提技術2に係る回転センサ及び
そのタイムチャート図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る回転センサ及
びそのタイムチャート図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る回転センサ及
びタイムチャート図である。
【図10】 従来のエンジンの運転状態検出装置を示す
構成図である。
【符号の説明】
M1 エンジン、M2 筒内圧検出手段、M3 クラン
ク角検出手段、M4エンジンの運転状態検出手段、M4
1 充填効率検出手段、M42 エンジンの定常過渡検
出手段、M5 エンジン制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 仁志 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 産 業システム研究所内 (56)参考文献 特開 平5−125986(JP,A) 特開 平2−238149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00 395

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有するエンジンの回転に同
    期してエンジン燃焼室内の圧力(筒内圧)を検出する圧
    力検出手段と、この圧力検出手段により圧力を検出す
    る、圧縮行程中の少なくとも所定の2点のクランク角位
    置、及び吸気行程中の所定のクランク角位置を単位角度
    の検出によらず直接検出するクランク角検出手段と、前
    記クランク角位置間の筒内圧力差を検出してエンジンの
    充填効率を演算する充填効率演算手段を備え、前記充填
    効率の演算をクランク角の所定周期毎に処理すると共
    に、吸気行程中の圧力に基づいて吸気行程中の平均圧力
    を演算し、この平均圧力によりエンジンの運転状態を検
    出することを特徴とするエンジンの運転状態検出装置。
  2. 【請求項2】 複数の気筒を有するエンジンの回転に同
    期してエンジン燃焼室内の圧力(筒内圧)を検出する圧
    力検出手段と、この圧力検出手段により圧力を検出する
    圧縮行程中の少なくとも所定の2点のクランク角位置、
    吸気行程中の所定のクランク角位置、エンジンの各気筒
    への点火時期を制御するクランク角位置とを単位角度の
    検出によらず直接検出するクランク角検出手段と、前記
    クランク角位置間の筒内圧力差を検出してエンジンの充
    填効率を演算する充填効率演算手段を備え、前記充填効
    率の演算をクランク角の所定周期毎に処理すると共に、
    吸気行程中の圧力に基づいて吸気行程中の平均圧力を演
    算し、この平均圧力によりエンジンの運転状態を検出
    し、また点火時期を検出することを特徴とするエンジン
    の運転状態検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200489403Y1 (ko) * 2017-06-14 2019-06-12 (주)신영목재 노트북 거치대
KR102020604B1 (ko) 2018-12-13 2019-11-04 전동현 슬림구조의 접이식 휴대용 독서대

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