JP3162020B2 - 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム - Google Patents

熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム

Info

Publication number
JP3162020B2
JP3162020B2 JP20459298A JP20459298A JP3162020B2 JP 3162020 B2 JP3162020 B2 JP 3162020B2 JP 20459298 A JP20459298 A JP 20459298A JP 20459298 A JP20459298 A JP 20459298A JP 3162020 B2 JP3162020 B2 JP 3162020B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
styrene
film
weight
shrinkage
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20459298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11188818A (ja
Inventor
隆 比留間
浩一郎 谷口
潤 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26514546&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3162020(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP20459298A priority Critical patent/JP3162020B2/ja
Publication of JPH11188818A publication Critical patent/JPH11188818A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162020B2 publication Critical patent/JP3162020B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収縮包装、収縮結
束包装や収縮ラベル等の用途に好適な特性、特に透明
性、常温での剛性(腰)、常温域での寸法安定性、耐破
断性等の機械的強度、耐熱融着性及び収縮仕上がり性の
バランスに優れた熱収縮性積層フィルム、特には、丸型
や角型といった被覆対象物の立体形状に依存せず、収縮
しわ等が残らない良好な収縮仕上がり性を有する熱収縮
性積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】収縮包装や収縮結束包装、あるいはプラ
スチック容器の収縮ラベル、ガラス容器の破壊飛散防止
包装やキャップシールなどに広く利用される熱収縮性フ
ィルムの材質としては、ポリ塩化ビニル(以下「PV
C」と表記することがある)が最も良く知られている。
これは、PVCから作られた熱収縮性フィルムが、機械
強度、剛性、光学特性、収縮特性等の実用特性、及びコ
スト性も含めて、ユーザーの要求を比較的広く満足する
からである。
【0003】ところが、PVCは熱収縮性フィルムとし
ての優れた実用特性とコスト性を有しているものの、廃
棄後焼却すると塩酸を含んだガスを発生し焼却炉を損傷
し易い等の点から、近年PVC以外でこのようなガスが
発生し難い材料が要望されるようになってきた。
【0004】このようなPVC以外の材料の一つとし
て、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(以下「S
BBC」と表記することがある)を主たる材料とするポ
リスチレン系熱収縮性フィルムが提案され使用されてい
るが、このポリスチレン系フィルムは、PVC系フィル
ムに比べ、収縮仕上がり性は良好なものの、室温におけ
る剛性が乏しく、自然収縮(常温よりやや高い温度、例
えば夏場においてフィルムが本来の使用前に少し収縮し
てしまうこと)率が大きく、耐破断性に劣る等の問題を
有している。また、その重合方法に起因して、比較的高
価な材料となることは避け難かった。
【0005】このような問題点を解決すべく、本発明者
らは、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸エステ
ル系モノマーからなる共重合体の連続相中にゴム状弾性
体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂に
着目し検討を行い、先に特開平9ー29838号公報等
で提案したように押出条件と延伸条件等を制御し、特定
の収縮特性を与えることで、剛性と耐破断性、低自然収
縮性や透明性が良好で収縮仕上がり性もある程度向上し
た熱収縮性フィルムを得ることが出来た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年ま
すます需要向上が見込まれているペットボトルのラベル
用途等では、比較的短時間(数秒〜十数秒程度)での収
縮加工、及び丸型や角型といった被覆対象物の立体形状
に依存しない高度な収縮仕上がり外観が要求されるよう
になってきている。
【0007】これに対して、上記のゴム状弾性体分散ポ
リスチレン系樹脂を用い、押出条件と延伸条件等を制御
し、特定の収縮特性を与えることで、剛性と耐破断性、
低自然収縮性や透明性が良好で収縮仕上がり性もある程
度向上した熱収縮性フィルムとなるものの、前述した用
途、特に大容量の角型ボトル(例えば容量が2リット
ル)のラベル用途における収縮加工工程で、縦ひけ、シ
ワ、アバタ、印刷柄や文字のゆがみ等の収縮斑、なかで
もボトルの角部と角部間のフィルム下端部がアーチ状に
上方に引き上げられた状態である縦ひけが頻発するとい
った問題点があった。さらに、また前記SBBC系フィ
ルムと比較して、ボトリング時にラベル同士が接触した
場合、熱融着してフィルムの破れを生じ易いという問題
があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル
酸エステルよりなるスチレン系共重合体の連続相中に、
ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレ
ン系樹脂を中間層とし、ビニル芳香族系炭化水素と共役
ジエン系炭化水素からなるブロック共重合体を主成分と
した特定組成の樹脂を表裏層とした積層フィルムを延伸
し、後述するネックイン率の特定の収縮特性を付与する
ことによって、単層では解決が困難であった上記課題を
解決できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明の主旨は、スチレン系モノ
マーと(メタ)アクリル酸エステルからなる共重合体の
連続相に、分散粒子としてゴム状弾性体を1〜20重量%
含有し、損失弾性率 (E”)のピーク温度が50〜85℃の
範囲にあるゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂を中間
層とし、スチレン含有量が60〜90重量%であるビニル芳
香族系炭化水素と共役ジエン系炭化水素とからなるブロ
ック共重合体2種類以上の混合重合体樹脂、又はスチレ
ン含有量が60〜90重量%であるビニル芳香族系炭化水素
と共役ジエン系炭化水素とからなる1種または2種類以
上のブロック共重合体にスチレン系重合体を重量比で、
ブロック共重合体/スチレン系重合体=100〜70/0〜30
で配合した混合重合体樹脂からなり、かつこの混合重合
体樹脂中のスチレン含有量が75〜90重量%である樹脂を
表裏層として積層し延伸したフィルムであって、90℃
温水中10秒の熱収縮率が主収縮方向において30%以上、
前記方向と直交する方向において7%以下であるととも
に、該フィルムの主収縮方向と直交する方向への90℃
温水中10秒の最大のネックイン率が10〜20%であること
を特徴とする熱収縮性ポリスチレン系積層フィルムに存
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
まず、本発明の熱収縮性フィルムの中間層を構成するゴ
ム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂(A)について説明
する。ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂(A)は、
スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸エステルモノ
マーよりなるスチレン系共重合体の連続相に、分散粒子
としてゴム状弾性体を1〜20重量%含有し、損失弾性
率(E”)のピーク温度が50〜85℃の範囲にあるゴ
ム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂であり、連続相を共
重合体とすることにより分散粒子と屈折率を合わせ透明
性を維持するとともに、ゴム状弾性体の効果により耐衝
撃性を付与したものである。
【0011】ここで連続相におけるスチレン系モノマー
は、下記一般式(A)で示される構成単位からなり、
(メタ)アクリル酸エステルは、下記一般式(B)で示
される構成単位からなる。
【0012】
【式1】
【0013】
【式2】
【0014】スチレン系モノマーとしては、スチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等を挙げるこ
とができる。また、(メタ)アクリル酸エステル系モノ
マーとしては、メチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート等を用いることができる。ここ
で、上記(メタ)アクリレートとは、アクリレート及び
/又はメタクリレートを示している。スチレン系モノマ
ーと(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとの比率
は、この連続相の屈折率が後述のゴム状弾性体の屈折率
に近くなるように選択されるが、一般にスチレン系モノ
マー/(メタ)アクリル酸エステル系モノマーの重量比
は30〜90/70〜10重量%の範囲で、他の特性も
考慮しながら適宜調整される。
【0015】本発明において最も好適に用いられるスチ
レン系モノマーはスチレンであり、(メタ)アクリル酸
エステル系モノマーはメチルメタクリレート(以下「M
MA」と表記する)及びブチルアクリルレート(以下
「BA」と表記する)である。この理由は、工業的に非
常に多く生産されているため原料としてのコスト性に優
れ、しかも重合時の反応性が高く原料生産上のコスト性
にも優れるばかりか、ランダム性の高い共重合が可能
で、三者の組合せによって損失弾性率(E”)のピーク
温度をはじめとする各種のフィルム特性の制御が容易な
ためである。
【0016】これらの共重合比は、スチレン/MMA/
BA=30〜90/7〜67/3〜25重量%の範囲で
調整される。MMAの共重合比はより好ましくは20〜
60重量%の範囲であるが、上記範囲外では、連続相の
屈折率をゴム状弾性体分散粒子の屈折率に近くなるよう
に設定することが困難になり透明性が低下し、熱収縮性
フィルムとしてのクリアーなディスプレー効果が低下し
て、一般的に好ましくない。またBAの共重合比が上記
範囲以外では、損失弾性率(E”)のピーク温度を本発
明の範囲に調整することが難しくなる。
【0017】このスチレン系共重合体からなる連続相中
には、分散粒子としてゴム状弾性体を含有している。こ
こでいうゴム状弾性体としては、常温でゴム的性質を示
すものであればよいが、連続相への分散性や屈折率を考
慮して、一成分としてスチレンを含むものが好ましく、
例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレン共重
合体、あるいはこれらの水素添加物を用いることができ
る。特に、スチレン含量が10〜50重量%のものが好
適である。
【0018】ゴム状弾性体の含有率は、中間層を構成す
る樹脂全体(連続相+分散粒子)の1〜20重量%、よ
り好ましくは3〜18重量%の範囲とすればよく、1重
量%未満では得られる熱収縮フィルムの耐衝撃性が低く
好ましくない。また、20重量%を越えると、熱収縮フ
ィルムの剛性(腰)が低下し、例えば、収縮ラベルとし
て被覆対象物に機械による自動装着を行う工程で所定の
位置に装着できなかったり、フィルムが折れ曲がるとい
う不具合が生じる。
【0019】ゴム状弾性体が形成する分散粒子の粒子径
は0.1〜1.5μmの範囲、より好ましくは0.2〜
1.2μmの範囲が本用途に適している。分散粒子径が
0.1μm未満の時は衝撃強度の向上効果が発現しにく
い。一方、分散粒子径が1.5μmを越える場合は、衝
撃強度向上効果は発現するが、透明性が低下してしま
う。なお分散粒子径は、原料ペレットから超薄切片法に
より調整した試料を透過型電子顕微鏡を用いて撮影した
写真から求めた数平均粒子径である。
【0020】本発明の熱収縮フィルムにおいては、上記
組成からなる中間層の損失弾性率(E”)のピーク温度
が50〜85℃、より好ましくは、60〜80℃の範囲
に調整することが重要である。
【0021】損失弾性率(E”)のピーク温度が50℃
未満であると、得られる熱収縮フィルムの自然収縮が非
常に大きくなり寸法安定性に欠けるフィルムとなり実用
上好ましくない。自然収縮率はできるだけ小さいほうが
望ましいが、一般的に熱収縮性フィルムの自然収縮率
が、例えば、30℃、30日程度の条件下で1%未満、
より好ましくは0.5%未満であれば実用上問題を生じ
ない。
【0022】一方、85℃を越えると、ペットボトルの
ラベル用途等の比較的短時間(数秒〜十数秒程度)での
収縮加工及び高度な収縮仕上がり外観が要求される収縮
加工工程への適応性のある収縮率、収縮開始温度、収縮
勾配等の収縮特性を付与し難くなり好ましくない。
【0023】この損失弾性率(E”)のピーク温度は、
主に連続相の組成に依存し、例えば好適に用いられるス
チレン/MMA/BA系では、剛直なMMA成分はピー
ク温度を高め、柔軟なBA成分はピーク温度を下げるの
でこれらの成分比で損失弾性率(E”)のピーク温度を
調整することができる。また、後述するように可塑剤等
の添加により損失弾性率(E”)のピーク温度を調整す
ることも可能である。
【0024】また、本発明フィルムの中間層は主成分で
ある上記内容のゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の
他に、他の樹脂をブレンドすることもできる。ただし、
前述したように該樹脂は連続相を共重合体とすることに
より分散粒子と屈折率を合わせ透明性を維持しているの
で、他の樹脂をブレンドすると多くの場合透明性が低下
してしまう。そこで他の樹脂をブレンドする場合は、で
きるだけ該樹脂と屈折率が近い樹脂を選択することが好
ましい。
【0025】中間層の主体原料となる上記内容のゴム状
弾性体分散ポリスチレン系樹脂(A)の製造は、連続相
形成原料溶液中にゴム状弾性体を溶解し、攪拌しながら
重合する方法によることができる。ゴム状弾性体粒子
は、フィルム製膜までのいかなる工程でも添加すること
が可能であるが、重合時に重合槽中のモノマー及び重合
溶媒に添加し分散することが最も効果的である。モノマ
ー及び重合溶媒は粘度が低く分散が容易であり、また重
合時にゴム状弾性体の粒子表面にモノマーがグラフト重
合し、連続相重合体への親和性が著しく高まり、透明性
と耐衝撃性向上効果が最も発現しやすい。分散粒子の粒
子径は、ゴム状弾性体の種類や分子量にも依存するが、
重合槽の撹拌羽根の回転数にも大きく依存する。本発明
では、この回転数を調整し、分散粒子径を制御すること
が望ましい。
【0026】上述した内容の中間層は、本発明のフィル
ムが持つ優れた特性のうち、特に剛性(腰)、低自然収
縮性、実用収縮率、透明性、低コスト性を発現させる機
能を担っている。
【0027】つぎに、本発明の熱収縮性フィルムの表裏
層を構成する樹脂組成物について説明する。表裏層を構
成する樹脂組成物はスチレン含有量が60〜90重量%
であるビニル芳香族系炭化水素と共役ジエン系炭化水素
とからなる1種または2種類以上のブロック共重合体、
またはこのブロック共重合体にスチレン系重合体を重量
比で、ブロック共重合体/スチレン系重合体=100〜
70/0〜30である混合重合体樹脂からなり、かつこ
の表裏層を構成する樹脂組成物中のスチレン含有量が7
5〜90重量%以上であることが必要である。
【0028】ビニル芳香族系炭化水素とは主としてスチ
レン系炭化水素であり、構成されるスチレン系炭化水素
ブロックには、例えばスチレン、o−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン等の単独重合
体、それらの共重合体及び/又はスチレン系炭化水素以
外の共重合可能なモノマーをブロック内に含む共重合体
等がある。
【0029】共役ジエン系炭化水素により構成される共
役ジエン系炭化水素ブロックには、例えばブタジエン、
イソプレン、1、3−ペンタジエン等の単独重合体、そ
れらの共重合体及び/又は共役ジエン系炭化水素以外の
共重合可能なモノマーをブロック内に含む共重合体等が
ある。
【0030】ブロック共重合体の構造及び各ブロック部
分の構造は特に限定されない。ブロック共重合体の構造
としては、例えば直線型、星型等がある。また、各ブロ
ック部分の構造としては、例えば完全対称ブロック、非
対称ブロック、テトラブロック、テーパードブロック、
ランダムブロック等がある。
【0031】さらに、ブロック共重合の構造及び各ブロ
ック部分の構造、分子量、重合方法の異なるブロック共
重合体を2種類以上配合されているものでもよい。
【0032】本発明において最も好適に用いられるビニ
ル芳香族系炭化水素はスチレンであり、共役ジエン系炭
化水素はブタジエン、いわゆるスチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体(SBBC)を主体とする混合物であ
る。この理由は、工業的に非常に多くの種類の樹脂(共
重合の構造、ブロック部分の構造、分子量等が様々に異
なっている)、つまり屈折率や熱的性質をはじめとする
特性が異なった樹脂が生産されているため、要求特性に
応じて複数の異なったスチレン−ブタジエンブロック共
重合体を組み合わせることによって各種のフィルム特性
の制御が容易に行えるからである。
【0033】表裏層に使用するビニル芳香族系炭化水素
と共役ジエン系炭化水素とからなるブロック共重合体中
のスチレン含有量が60重量%未満では、フィルムの透
明性や剛性(腰)、耐熱融着性が低下しやすく、一方、
90重量%を越えるとフィルムの耐衝撃性が低下して好
ましくない。
【0034】また、必要に応じてスチレン−ブタジエン
共重合体を主体とする混合物以外にもスチレン系重合体
を配合することもできる。スチレン系重合体を配合して
なる混合重合体を用いる場合には、前記ブロック共重合
体に対して30重量%以下、好ましくは20重量%以下
の範囲で配合する。最も好適に用いられる上記のスチレ
ン系重合体は汎用ポリスチレン(以下GPPSと表記す
ることがある)である。 汎用ポリスチレンの添加の主
な目的は、フィルムの剛性(腰)や光沢及び耐熱融着性
の向上であるが、添加量が30重量%を越える場合は、
フィルムの衝撃強度が著しく低下したり、必要な収縮率
が得られ難くなり好ましくない。
【0035】また、表裏層を構成する樹脂組成物は諸物
性を確認しながら上述したブロック共重合体やスチレン
系重合体を適宜組み合わせて配合すればよいが、表裏層
を構成する樹脂組成物全体としてのスチレン含有量が7
5〜90重量%であることが必要である。
【0036】表裏層を構成する樹脂組成物全体としての
スチレン含有量が75重量%未満では、後述するネック
イン率を抑制する効果が低かったり、フィルムの剛性
(腰)や光沢及び耐熱融着性が低下する。一方、90重
量%を越えるとフィルムの衝撃強度が著しく低下した
り、必要な収縮率が得られ難くなり好ましくない。
【0037】本発明の積層フィルムにおいては、表裏層
は中間層を構成する樹脂単層では透明性が出にくいこと
を改良する機能を担っている。すなわち、中間層を構成
する樹脂は損失弾性率(E”)のピーク温度以上の温度
領域で連続相が軟化して急激に貯蔵弾性率(E’)が低
下するため、単層では、特に高温での延伸加工時に分散
しているゴム状弾性体がフィルム表面に突出しやすく、
透明性の低下したフィルムとなってしまうが、前述した
樹脂から構成される表裏層を積層し延伸することにより
この現象を防止し、透明性を保持させることができる。
【0038】通常、熱収縮フィルムに要求される透明性
としては、全ヘーズで10%以下であることが好まし
く、より好ましくは7%以下、さらに好ましくは5%以
下である。全ヘーズが10%を越えるようなフィルムで
はクリアーなディスプレー効果が低下して好ましくな
い。
【0039】次に、本発明の最も重要な構成要件とし
て、前述した内容に加えて、本発明のフィルムはその収
縮率に関して以下に記載する〜の条件を満足するこ
とが必要である。
【0040】すなわち本発明のフィルムは90℃温水
中10秒の熱収縮率が主収縮方向において30%以上、
前記方向と直交する方向において7%以下であること
が必要である。
【0041】また、本発明のフィルムはネックイン
率、本発明では主収縮方向の両端部を固定した時の該収
縮方向と直交する方向への90℃温水中10秒の最大の
収縮率とし、この数値が10〜20%以下、さらに好ま
しくは12〜18%であることが必要である。
【0042】以下にその理由を説明する。まず、、
の要件の役割は、ペットボトルのラベル用途等の比較的
短時間(数秒〜十数秒程度)での収縮加工工程への適応
性を判断する指標となる。例えばペットボトルのラベル
用途に適用される熱収縮性フィルムに要求される必要収
縮率はその形状によって様々であるが一般に20〜40
%程度である。また、現在ペットボトルのラベル装着用
途に工業的に最も多く用いられている収縮加工機として
は、収縮加工を行う加熱媒体として水蒸気を用いる蒸気
シュリンカーと一般に呼ばれているものである。さらに
熱収縮性フィルムは被覆対象物への熱の影響などの点か
らできるだけ低い温度で十分熱収縮することが必要であ
る。このような工業生産性も考慮して、上記条件におけ
る主収縮方向の熱収縮率が30%未満のフィルムは収縮
加工時間内に十分に被覆対象物に密着することができず
好ましくない。
【0043】また、で示す主収縮方向と直交する方向
の熱収縮率が7%を越えるようなフィルムでは、収縮後
の主収縮方向と直交する方向の寸法自体が短くなった
り、収縮後の印刷柄や文字のゆがみ等が生じやすい等の
トラブルが生じ、ラベル用熱収縮フィルムとして好まし
くない。
【0044】次にの要件で示す指標は本発明のフィル
ムの収縮過程の挙動が極めて安定、かつ被覆対象物の立
体形状に依存せず、収縮しわ等が残らない良好な収縮仕
上り性を有していることを意味している。本発明におい
て該ネックイン率は主収縮方向が140mm、該方向と
直交する方向が100mmの長方形サンプルにおいて測
定したものであり、このサンプル形状は一般的に使用さ
れているラベル用熱収縮フィルムの折り径長と幅長の、
各々平均的な値である。
【0045】すなわち、該ネックイン率が10%未満の
フィルムでは、被覆対象物が丸型ペットボトルのような
回転体型容器の場合にはしわ入り等のない良好な収縮仕
上り性を示すが、角型容器、特に大容量(2リットル)
の角型ペットボトルの場合には、ボトルの肩部等に横じ
わが残りやすく好ましくない。
【0046】これは、角型容器にフィルムを収縮させた
場合、収縮過程のフィルムが先に容器と接触する部分
は、容器の角部及び稜線部であり、その後の収縮過程に
おいては、これらの部分がある程度拘束された状態とな
る。このような状態でさらに収縮が進行していくと、角
型容器の立体形状から稜線部間、特に肩部の稜線部間に
は横しわ状の弛みが生じる。ここでこの横じわ状の弛み
を消す為には、単純な主収縮方向と直交する方向への熱
収縮率ではなく、主収縮方向がある程度拘束された状態
にある時の該方向と直交する方向への収縮率、つまりネ
ックイン率が必要となる。該ネックイン率が10%未満
のフィルムでは、この半拘束状態にある横じわ状の弛み
を消すことが出来にくい。このように角型容器、特に大
容量(2リットル)角型ペットボトルような容器の場合
には、従来から提案されている均一な収縮特性だけでは
良好な収縮仕上り性を満足できないのである。
【0047】一方、該ネックイン率が20%を越えるフ
ィルムでは収縮加工工程においてシワやアバタ、印刷柄
や文字のゆがみ等の収縮斑、特に、印刷柄や文字のゆが
み、又は角型容器の場合にはボトルの角ー角間のフィル
ム下端部がアーチ状に上方に引き上げられた、いわゆる
縦ひけが頻発し、熱収縮性フィルムとしてのディスプレ
ー効果が低下したり、時には印刷しているバーコードが
読み取れないといった問題が発生し実用上好ましくな
い。
【0048】該ネックイン率が大きいと収縮斑が頻発し
やすい理由は明確ではないが、該ネックイン率が大きい
フィルムでは、被覆対象物にフィルムを収縮させる際
に、主収縮方向に収縮過程のフィルムの一部が最大外形
部に密着した直後、つまり主収縮方向が拘束された直
後、収縮応力が主収縮方向と直交する方向にも大きな影
響を与え収縮過程の挙動が極めて不安定になり、シワや
アバタ、印刷柄や文字のゆがみ等の収縮斑、特に、印刷
柄や文字のゆがみ又は縦ひけが頻発しやすくなるものと
思われる。
【0049】このように該ネックイン率を特定の範囲に
調整することにより、フィルムの収縮過程の挙動が極め
て安定であり、かつ被覆対象物の立体形状に依存せず、
収縮しわ等が残らない良好な収縮仕上り性を発現させる
ことが出来るのである。
【0050】ここで、該ネックイン率は、表裏層と中間
層の配合内容や縦延伸、横延伸における延伸温度と倍率
等に依存するのでこれらの条件を適宜調整して実験的に
好適な範囲に設定することができる。
【0051】本発明においては、理由は明らかではない
が、延伸による配向性の違い等から中間層を構成する樹
脂が表裏層を構成する樹脂よりも相対的に大きなネック
イン率を発現しやすいので、表裏層を構成する樹脂でこ
れを抑制しつつ、必要に応じて縦延伸、横延伸における
延伸温度と倍率等で所望のネックイン率の範囲に入るよ
うに調整することが好ましい。
【0052】なお、上述した内容の熱収縮性積層フィル
ムでの各層の厚み比は、(表層+裏層)/中間層=1/
1〜1/5であることが好ましく、1/2〜1/4がよ
り好ましい。表裏層厚みの合計が(表層+裏層)/中間
層=1/5未満となると表裏層による収縮特性改良の発
現効果が低下してしまい、一方(表層+裏層)/中間層
=1/1を越えるとフィルムの腰やコスト性が低下して
しまう。
【0053】また、本発明のフィルムの表裏層の厚み比
及び構成成分は、収縮特性やカール防止等の点から概略
同じ厚み、同一組成に調整することが好ましいが、必ず
しも同じにする必要はない。
【0054】本発明の積層フィルムは製品用途に応じて
低温収縮性等の収縮特性を改良する目的で表裏層及び/
又は中間層に可塑剤及び/又は粘着付与樹脂を1〜10
重量部、さらに好ましくは2〜8重量部添加することが
可能である。添加量が1重量部未満であると、低温収縮
性等の収縮特性の改良効果が十分得られず、一方10重
量部を越えると、溶融粘度が低くなり過ぎ押出成形が困
難になったり、良好なフィルムの機械的物性が得られな
かったり、自然収縮が大きくなり過ぎたり、また、表裏
層に多量に添加した場合は耐熱融着性が低下して好まし
くない。なお、添加量は中間層、表裏層において同量で
も異なった量でもよい。
【0055】本発明の積層フィルムに用いられる可塑剤
としては、具体例として以下のものが挙げられる。
【0056】a:ジオクチルセバケート、ジオクチルア
ジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジ
ペート等の脂肪族エステル系可塑剤、 b:ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオク
チルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジシクロヘ
キシルフタレート等の芳香族エステル系可塑剤、 c:ポリ(1、4−エチレンアジペート)、ポリ(1、
4−エチレンサクシネート)等の脂肪族ポリエステル系
可塑剤、 d:トりクレジルホスフェート、トリフエニルホスフェ
ート等のリン酸エステル系可塑剤。
【0057】また、粘着付与樹脂としては、具体例とし
て以下のものが挙げられる。 a:ロジン、変性ロジン、重合ロジン、ロジングリセリ
ンエステル等のロジン系、b:αピネン重合体、βピネ
ン重合体、ジペンテン重合体、テルペン−フェノール共
重合体、αピネン−フェノール共重合体等のポリテルペ
ン系樹脂、c:シクロペンタジエン−イソプレン−
(1,3−ペンタジエン)−(1−ペンテン)の共重合
体、(2−ペンテン)−ジシクロペンタジエンの共重合
体、1,3−ペンタジエン主体の樹脂等のC5 系石油樹
脂、d)インデン−スチレン−メチルインデン−αメチ
ルスチレン共重合体等のC8 〜C10系のタール系石油樹
脂、e:ジシクロペンタジエン主体の樹脂等のDCPD
系石油樹脂、およびa:〜e:の部分水添品や完全水添
品。
【0058】また、以上の可塑剤、粘着付与樹脂は1種
又は2種以上混合して用いてもよい。特に透明性と低温
収縮性等の収縮特性の改良効果とのバランスから可塑剤
としては、フタル酸系、ポリエステル系の可塑剤が、粘
着付与樹脂としては、重合度200以下の水添テルペン
樹脂および同じくC5 系水添石油樹脂が好適に使用され
る。
【0059】また、本発明の積層フィルムでは、上記に
示した可塑剤、粘着付与樹脂以外にも成形加工性やフィ
ルムの物性等を微調整する目的で、本発明の効果を阻害
しない範囲で、表裏層および/または中間層に他の高分
子材料や各種の添加剤、例えば、紫外線吸収剤、光安定
剤、酸化防止剤、安定剤、着色剤、帯電防止剤、滑剤、
無機フィラ−等を適宜添加することも可能である。
【0060】次に本発明のフィルムの製造方法を具体的
に説明するが下記製造方法には何ら限定されない。中間
層用、表裏層用に各々前述した内容で配合されたポリス
チレン系樹脂を別々の押出機によって溶融させ、得られ
た溶融体をダイ内で合流させて押し出す製造方法が一般
的である。押出に際しては、Tダイ法、チューブラ法な
どの既存のどの方法を採用してもよい。溶融押出された
積層樹脂は、冷却ロール、空気、水等で冷却された後、
熱風、温水、赤外線、マイクロウエーブ等の適当な方法
で再加熱され、ロール法、テンター法、チューブラ法等
により、1軸又は2軸に延伸される。
【0061】延伸温度は積層フィルムを構成している樹
脂の軟化温度や熱収縮性フィルムの要求される用途によ
って変える必要があるが、概ね60〜130℃、好まし
くは80〜120℃の範囲で制御される。60℃未満で
は、延伸過程における材料の弾性率が高くなり過ぎ延伸
性が低下し、フィルムの破断を引き起こしたり、厚み斑
が生じる等、延伸が不安定になり易い。また、ネックイ
ン率の改良効果が発現しなかったり自然収縮性が発生し
やすくなる。一方、130℃を越えると、所望の収縮特
性が発現しなかったり、延伸過程における材料の弾性率
が低くなり過ぎ、材料が自重で垂れ下がって延伸そのも
のが不可能になったりする。
【0062】延伸倍率は、フィルム構成組成、延伸手
段、延伸温度、目的の製品形態に応じて、主収縮方向に
は1.5〜6倍、好ましくは2〜5倍の範囲で1軸また
は2軸に適宜決定される。また、1軸延伸の場合でもフ
ィルムの機械物性改良やネックイン率の向上等の目的で
縦方向に1.05〜1.8倍程度の弱延伸を付与するこ
とも効果的である。
【0063】また、延伸した後フィルムの分子配向が緩
和しない時間内に速やかに、該フィルムの冷却を行うこ
とも、収縮性を付与して保持する上で重要な技術であ
る。
【0064】
【実施例】以下、実施例でさらに詳しく説明するが、こ
れらにより本発明は何ら制限を受けるものではない。な
お、フィルムについての種々の測定値及び評価は次のよ
うにして行った。ここで、フィルムの押出機からの引取
り(流れ)方向を縦方向、その直交方向を横方向と規定
した。
【0065】1)熱収縮率 フィルムを縦100mm、横100mmの大きさに切り
取り、90℃の温水バスに10秒間浸漬し収縮量を測定
した。熱収縮率は、縦、横それぞれの方向について、収
縮前の原寸に対する収縮量の比率を%値で表示する。
【0066】2)ネックイン率 フィルムを主収縮方向に140mm以上、主収縮方向と
直交する方向に100mmの大きさに切り取り、内寸長
さ140mm、幅120mmの固定枠治具に横方向の両
端を固定した状態で取り付けた後、90℃の温水バスに
10秒間浸漬し、縦方向の最大の収縮率を求め、この値
をネックイン率とし%値で表示した。
【0067】3)全ヘーズ JISK7105に準拠し、フィルム厚み50μmで測
定した。後述する各実施例、比較例においては採取する
フィルムの厚みが50μmとなるように、延伸前のシー
ト厚み及び延伸倍率をそれぞれ調整した。
【0068】4)収縮仕上がり性 縦横10mm間隔の格子目を印刷したフィルムを、内
容量1.5リットル丸型のペットボトル(胴部最大直径
90mm、フィルム上端部がボトルに密着するために必
要な収縮率は約30%である)用には、縦100mm、
横298mmの大きさに、内容量2リットル角型のペ
ットボトル(フィルム上端部がボトルに密着するために
必要な収縮率は約25%である)用には、縦105m
m、横370mmの大きさにそれぞれ切り取り、横方向
の両端を10mm重ねて溶剤等で接着し円筒状にした。
この円筒状フィルムを、各々のボトルに装着し、蒸気加
熱方式の長さ3mの収縮トンネル中を回転させずに、1
0秒間で通過させた。吹き出し蒸気温度は99℃、トン
ネル内雰囲気温度は90〜94℃であった。フィルム被
覆後、丸型、角型ペットボトルそれぞれにつき、発生し
たシワ入り、アバタ、格子目の歪みの大きさ及び個数、
フィルムの密着性を総合評価した。
【0069】評価基準の(○)は、シワ入り、アバタは
なく、格子目の歪みや縦ひけも実用上問題なく、かつフ
ィルムの密着性も良好なもの、(△)は、シワ入り、ア
バタ、格子目の歪み、縦ひけが各々若干あるが、フィル
ムの密着性は実用上問題のないもの、(×)は、シワ入
り、アバタ、格子目の歪み、縦ひけが目立つか、明らか
に収縮不足部分があるものである。
【0070】5)自然収縮率 フィルムから縦100mm、横1000mmの大きさに
サンプルを切り取り、30℃の雰囲気の恒温槽に30日
間放置し、主収縮方向について、収縮前の原寸に対する
収縮量を測定し、その比率を%値で表示した。
【0071】6)耐熱融着性 フィルムを縦60mm、横30mmの大きさに切り取
り、キャスティングロールに接した面同士を2枚重ね
て、10mm幅のヒートシールバーを有するヒートシー
ル機に、バーの長手方向にフィルムの縦方向を合わせ、
該フィルムの中央にセットした後、所定の温度で片面よ
り加熱し、1.5kgf/cm2 の圧力で60秒間ヒー
トシールした。その後、5分間放置してヒートシール部
を剥離し、破れずに剥離できる最高温度を調査した。ま
た、該温度が100℃以上のものを良好とした。
【0072】7)損失弾性率(E”)のピーク温度 粘弾性スペクトロメーターVES−F3(岩本製作所
(株)製)を用い、振動周波数10Hzで測定した。な
お測定値は、中間層を構成する原料を単独で押出した
0.5mm厚みのシートをサンプルとし縦方向と横方向
の測定の平均値を採用した。
【0073】[実施例1]ブタジエン7重量%とスチレ
ン5重量%とからなるスチレンーブタジエン共重合体を
分散粒子とし、スチレン46重量%、メチルメタクリレ
ート30重量%、ブチルアクリルレート12重量%から
なる共重合体が連続相となった、損失弾性率のピーク温
度が75℃であるゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂
を中間層用の原料とし、また、スチレン82重量%とブ
タジエン18重量%とからなるブロック共重合体40重
量%、スチレン75重量%とブタジエン25重量%とか
らなるブロック共重合体60重量%の混合樹脂を表裏層
用の原料とした。これらの原料を各々別々の混練押出機
によって溶融押出し、3層Tダイ内で合流させたのち、
表層/中間層/裏層の3層構造からなる溶融体をキャス
トロールで冷却し、総厚み0.20mmの3層シートを
採取した。続いてこのシートをテンター延伸設備を用い
て、延伸温度100℃、横方向に4.0倍延伸した後、
冷風で急冷して、厚み比が表層/中間層/裏層=1/5
/1、厚み50μmの熱収縮性積層フィルムを得た。
【0074】このフィルムの全ヘーズは3.5%で、ネ
ックイン率は12.3%であった。収縮仕上がりの状態
は、丸型及び角型のペットボトルともにシワ入りやアバ
タはなく、格子目の歪み等の収縮斑も実用上問題なく、
かつフィルムの密着性も良好であった。また、耐熱融着
性は104℃と良好なものであった。得られたフィルム
の評価結果をまとめて表1に示した。
【0075】[実施例2]実施例1において、表裏層用
の原料として、スチレン82重量%とブタジエン18重
量%とからなるブロック共重合体50重量%、スチレン
71重量%とブタジエン29重量%とからなるブロック
共重合体40重量%、汎用ポリスチレン10重量%の混
合樹脂を用い、横方向への延伸を行う前に、ロール延伸
機により95℃に加熱しながら、縦方向に1.32倍延
伸したこと、横方向への延伸温度を105℃とした以外
は全く同様にしてフィルムを得た。このフィルムの全ヘ
ーズは3.2%で、ネックイン率は15.8%であっ
た。収縮仕上がりの状態は、丸型及び角型のペットボト
ルともにシワ入りやアバタはなく、格子目の歪み等の収
縮斑も実用上問題なく、かつフィルムの密着性も良好で
あった。また、耐熱融着性は112℃と非常に良好なも
のであった。
【0076】[実施例3]実施例1において、表裏層用
の原料として、スチレン82重量%とブタジエン18重
量%とからなるブロック共重合体50重量%、スチレン
71重量%とブタジエン29重量%とからなるブロック
共重合体30重量%、スチレン86重量%、ブチルアク
リレート14重量%からなる共重合体20重量%の混合
樹脂を用い、横方向への延伸温度を105℃とした以外
は全く同様にしてフィルムを得た。このフィルムの全ヘ
ーズは4.3%で、ネックイン率は14.7%であっ
た。収縮仕上がりの状態は、丸型及び角型のペットボト
ルともにシワ入りやアバタはなく、格子目の歪み等の収
縮斑も実用上問題なく、かつフィルムの密着性も良好で
あった。また、耐熱融着性は103℃と良好なものであ
った。
【0077】[実施例4]実施例1において、中間層用
の原料としてブタジエン7重量%とスチレン5重量%と
からなるスチレン−ブタジエン共重合体を分散粒子と
し、スチレン48重量%、メチルメタクリレート30重
量%、ブチルアクリルレート10重量%からなる共重合
体が連続相となった、損失弾性率のピーク温度が79℃
であるゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂を用い、横
方向への延伸温度を115℃とした以外は全く同様にし
てフィルムを得た。このフィルムの全ヘーズは2.7%
で、ネックイン率は13.4%であった。収縮仕上がり
の状態は、丸型及び角型のペットボトルともにシワ入り
やアバタはなく、格子目の歪み等の収縮斑も実用上問題
なく、かつフィルムの密着性も良好であった。また、耐
熱融着性は104℃と良好なものであった。
【0078】[実施例5]実施例1において、中間層用
の原料としてブタジエン4重量%とスチレン2.7重量
%とからなるスチレン−ブタジエン共重合体を分散粒子
とし、スチレン49.3重量%、メチルメタクリレート
36重量%、ブチルアクリルレート8重量%からなる共
重合体が連続相となった、損失弾性率のピーク温度が7
8℃であるポリスチレン系樹脂を用い、延伸温度を10
5℃とした以外は全く同様にして積層フィルムを得た。
このフィルムの全ヘーズは3.1%で、ネックイン率は
14.0%であった。収縮仕上がりの状態は、丸型及び
角型のペットボトルともにシワ入りやアバタはなく、格
子目の歪み等の収縮斑も実用上問題なく、かつフィルム
の密着性も良好であった。また、耐熱融着性は103℃
と良好であった。
【0079】[実施例6]実施例2において、可塑剤と
してジオクチルフタレート(DOP)を表裏層、中間層
とも3重量部添加し、延伸温度を100℃とした以外は
実施例1と全く同様にしてフィルムを得た。このフィル
ムの全ヘーズは2.8%で、ネックイン率は16.8%
であった。収縮仕上がりの状態は、丸型及び角型のペッ
トボトルともにシワ入りやアバタはなく、格子目の歪み
等の収縮斑も実用上問題なく、かつフィルムの密着性も
良好であった。また、耐熱融着性は106℃と良好なも
のであった。
【0080】[実施例7]実施例2において、縦方向へ
の延伸倍率を1.21倍とした以外は実施例1と全く同
様にしてフィルムを得た。このフィルムの全ヘーズは
3.5%で、ネックイン率は10.3%であった。収縮
仕上がりの状態は、丸型ペットボトルにおいてはシワ入
りやアバタはなかったが、角型ペットボトルにおいては
肩部に横じわが若干発生していた。また、格子目の歪み
等の収縮斑は実用上問題なく、かつフィルムの密着性も
良好であった。
【0081】[実施例8]実施例1において、横方向へ
の延伸温度を90℃、延伸倍率を5.0倍とした以外は
全く同様にしてフィルムを得た。このフィルムの全ヘー
ズは3.8%で、ネックイン率は18.9%であった。
収縮仕上がりの状態は、丸型ペットボトルにおいてはシ
ワ入りやアバタはなかったが、格子目の歪みが若干あっ
た。角型ペットボトルにおいては、シワ入りやアバタは
なかったが、縦ひけが若干発生していた。
【0082】[比較例1]実施例1において、中間層用
の原料としてブタジエン4重量%とスチレン2.7重量
%とからなるスチレン−ブタジエン共重合体を分散粒子
とし、スチレン51.3重量%、メチルメタクリレート
15重量%、ブチルアクリレート27重量%からなる共
重合体が連続相となった、損失弾性率のピーク温度が4
8℃であるゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂を用
い、横方向への延伸温度を95℃とした以外は全く同様
にしてフィルムを得た。このフィルムは、低温収縮性は
あるものの自然収縮率が6.58%と非常に大きく、寸
法安定性のないものであった。
【0083】[比較例2]実施例1において、表裏層用
の原料として、スチレン71重量%とブタジエン29重
量%とからなるブロック共重合体樹脂のみを用い、横方
向への延伸温度を105℃とした以外は全く同様にして
フィルムを得た。このフィルムの全ヘーズは3.4%
で、ネックイン率は28.5%であった。収縮仕上がり
の状態は、密着性は良好であったものの、丸型ペットボ
トルにおいてはシワ入りと格子目の歪みが多く目立つも
のであり、角型ペットボトルにおいては、縦ひけが大き
く目立っていた。また、耐熱融着性は97℃と低いもの
であった。
【0084】[比較例3]実施例1において、表裏層用
の原料として、スチレン82重量%とブタジエン18重
量%とからなるブロック共重合体20重量%、スチレン
71重量%とブタジエン29重量%とからなるブロック
共重合体80重量%の混合樹脂を用い、横方向への延伸
温度を105℃とした以外は全く同様にしてフィルムを
得た。このフィルムの全ヘーズは3.9%で、ネックイ
ン率は24.0%であった。収縮仕上がりの状態は、密
着性は良好であったものの、丸型ペットボトルにおいて
は格子目の歪みがあり、角型ペットボトルにおいては、
縦ひけが大きかった。また、耐熱融着性は99℃であっ
た。
【0085】[比較例4]実施例2において、縦方向へ
の延伸を行わなかったこと以外は実施例1と全く同様に
してフィルムを得た。このフィルムの全ヘーズは3.6
%で、ネックイン率は7.2%であった。収縮仕上がり
の状態は、丸型ペットボトルにおいてはシワ、アバタは
なく、格子目の歪みもほとんどなく、かつフィルムの密
着性も良好であったが、角型ペットボトルにおいては肩
部に横じわが発生していた。
【0086】[比較例5]実施例1において、表裏層用
の原料として、スチレン82重量%とブタジエン18重
量%とからなるブロック共重合体40重量%、スチレン
71重量%とブタジエン29重量%とからなるブロック
共重合体20重量%、汎用ポリスチレン40重量%の混
合樹脂を用い、横方向への延伸温度を125℃、延伸倍
率を4.5倍とした以外は全く同様にしてフィルムを得
た。このフィルムの全ヘーズは4.8%で、ネックイン
率は4.9%であった。収縮仕上がりの状態は、丸型ペ
ットボトルにおいては明らかに収縮不足部分が有り、角
型ペットボトルにおいては全体的に収縮不足気味で密着
性が悪かった。また、耐熱融着性は115℃と非常に良
好なものであった。
【0087】[比較例6]実施例1において、表裏層用
の原料としてブタジエン7重量%とスチレン5重量%と
からなるスチレン−ブタジエン共重合体を分散粒子と
し、スチレン46重量%、メチルメタクリレート30重
量%、ブチルアクリルレート12重量%からなる共重合
体が連続相となった、損失弾性率のピーク温度が75℃
であるゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂を用い、実
質的に単層構成にし、横方向への延伸温度を105℃と
した以外は全く同様にしてフィルムを得た。このフィル
ムの全ヘーズは7.6%、ネックイン率は34.5%で
あった。収縮仕上がりの状態は、密着性は良好であった
ものの、丸型ペットボトルにおいては特に格子目の歪み
が多く目立つものであり、角型ペットボトルにおいては
縦ひけがはなはだしかった。また、耐熱融着性は94℃
と低いものであった。
【0088】[比較例7]比較例6において、横方向へ
の延伸温度を95℃、延伸倍率を3.0倍とした以外は
実施例1と全く同様にしてフィルムを得た。このフィル
ムの全ヘーズは4.2%と改良されたものの、ネックイ
ン率は38.7%と逆に大きくなった。収縮仕上がりの
状態は、密着性は良好であったものの、縦方向の寸法自
体が短くなっていた。また丸型ペットボトルにおいては
特に格子目の歪みが多く目立つものであり、角型ペット
ボトルにおいては縦ひけがはなはだしかった。
【0089】[比較例8]比較例6において、延伸温度
を115℃、延伸倍率を3.0倍とした以外は実施例1
と全く同様にしてフィルムを得た。このフィルムのネッ
クイン率は24.3%と改良されたものの、全ヘーズは
10.2%と非常に悪く、また、収縮仕上がりの状態
は、密着性は良好であったものの、丸型ペットボトルに
おいては格子目の歪みがあり、角型ペットボトルにおい
ては、縦ひけが大きかった。
【0090】[比較例9]実施例2において、中間層用
の原料として、スチレン82重量%とブタジエン18重
量%とからなるブロック共重合体50重量%、スチレン
71重量%とブタジエン29重量%とからなるブロック
共重合体40重量%、汎用ポリスチレン10重量%の混
合樹脂を用い、実質的に単層構成にし、縦方向への延伸
を行わなかったこと、横方向への延伸温度を105℃と
した以外は実施例1と全く同様にしてフィルムを得た。
このフィルムの全ヘーズは3.5%、ネックイン率は
6.8%であった。収縮仕上がりの状態は、丸型ペット
ボトルにおいてはシワ、アバタはなく、格子目の歪みも
ほとんどなく、かつフィルムの密着性も良好であった
が、角型ペットボトルにおいては肩部に横じわが発生し
ていた。また、自然収縮率が1.97%と大きく実用上
問題があった。
【0091】
【表1】
【0092】表1から実施例1〜8についてみると、中
間層、表裏層とも本発明の原料組成範囲にあり、かつネ
ックイン率等の特定の収縮特性を有しており、熱収縮性
フィルムとして優れた透明性、低自然収縮性(自然収縮
率1.0%未満)、耐熱融着性(熱融着温度100℃以
上)、被覆対象物の立体形状に依存せず、収縮しわ等が
残らない良好な収縮仕上がり性を発現することが分か
る。一方、比較例1〜5のように中間層及び表裏層のい
ずれかが本発明の範囲外では収縮率、自然収縮率、耐熱
融着性、収縮仕上がり性のいずれかが不良となり、比較
例6〜9のように各単層フィルムでは各特性のバランス
が十分に優れた熱収縮性フィルムを得ることは難しいこ
とが分かる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、透明性、常温での腰、
常温域での寸法安定性(低自然収縮性)、耐破断性等の
機械的強度、耐熱融着性及び収縮仕上がり性のバランス
に優れた熱収縮性ポリスチレン系積層フィルムが得られ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−333577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 G09F 3/00 - 3/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸
    エステルからなる共重合体の連続相に、分散粒子として
    ゴム状弾性体を1〜20重量%含有し、損失弾性率
    (E”)のピーク温度が50〜85℃の範囲にあるゴム状弾
    性体分散ポリスチレン系樹脂を中間層とし、スチレン含
    有量が60〜90重量%であるビニル芳香族系炭化水素と共
    役ジエン系炭化水素とからなるブロック共重合体2種類
    以上の混合重合体樹脂、又はスチレン含有量が60〜90重
    量%であるビニル芳香族系炭化水素と共役ジエン系炭化
    水素とからなる1種または2種類以上のブロック共重合
    体にスチレン系重合体を重量比で、ブロック共重合体/
    スチレン系重合体=100〜70/0〜30で配合した混合重合
    体樹脂からなり、かつこの混合重合体樹脂中のスチレン
    含有量が75〜90重量%である樹脂を表裏層として積層し
    延伸したフィルムであって、90℃ 温水中10秒の熱収縮
    率が主収縮方向において30%以上、前記方向と直交する
    方向において7%以下であるとともに、該フィルムの主
    収縮方向と直交する方向への90℃ 温水中10秒の最大の
    ネックイン率が10〜20%であることを特徴とする熱収縮
    性ポリスチレン系積層フィルム。
  2. 【請求項2】 中間層の連続相中に含まれるスチレン系
    モノマーがスチレンであり、(メタ)アクリル酸エステ
    ル系モノマーが、メチルメタクリレート及びブチル(メ
    タ)アクリレートであって、その共重合比がスチレン/
    メチルメタクリレート/ブチル(メタ)アクリレート=
    30〜90/7〜67/3〜25重量%の範囲で調整さ
    れ、また表裏層のビニル芳香族系炭化水素がスチレンで
    あり、共役ジエン系炭化水素がブタジエンであることを
    特徴とする請求項1記載の熱収縮性ポリスチレン系積層
    フィルム。
  3. 【請求項3】 スチレン系積層フィルムの表裏層及び/
    又は中間層に、可塑剤及び/又は粘着付与樹脂を1〜1
    0重量部の範囲で添加したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム。
JP20459298A 1997-10-20 1998-07-21 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム Expired - Fee Related JP3162020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20459298A JP3162020B2 (ja) 1997-10-20 1998-07-21 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-286531 1997-10-20
JP28653197 1997-10-20
JP20459298A JP3162020B2 (ja) 1997-10-20 1998-07-21 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11188818A JPH11188818A (ja) 1999-07-13
JP3162020B2 true JP3162020B2 (ja) 2001-04-25

Family

ID=26514546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20459298A Expired - Fee Related JP3162020B2 (ja) 1997-10-20 1998-07-21 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3162020B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094575A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器
JP5049150B2 (ja) * 2008-01-30 2012-10-17 株式会社フジシールインターナショナル シュリンクフィルムおよびシュリンクラベル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11188818A (ja) 1999-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3164554B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP5700920B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム、該フィルムを用いた成形品、熱収縮性ラベル及び容器
JP3845410B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
KR20090099566A (ko) 열수축성 폴리스티렌계 필름 및 그의 제조방법
JP3162020B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP3290136B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP3172137B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フイルム
JP3162018B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP2004034503A (ja) 多層熱収縮性フィルム
JP3547317B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP3338298B2 (ja) 熱収縮性フィルム
JP3914666B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
JP3734381B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP2009503200A (ja) 小さなゴム粒子を含みゴム粒子ゲル含有量が少ない二軸配向ポリスチレンフィルム
JP2003053912A (ja) 熱収縮性積層フィルム
JPH11138708A (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP4082662B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
JPH09328564A (ja) ゴム状弾性体分散ポリスチレン系熱収縮性フイルム
JP4188093B2 (ja) 熱収縮性包装材
JP3914656B2 (ja) 熱収縮性積層フィルム
JP4093840B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP2002103537A (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム
JP2002146052A (ja) 熱収縮性ポリスチレン系フィルム
JP2002137292A (ja) 熱収縮性ポリスチレン系フィルム
JP4392202B2 (ja) 熱収縮性ポリスチレン系積層フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 13

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees