JP3161903B2 - トラクターの動力取出し構造 - Google Patents

トラクターの動力取出し構造

Info

Publication number
JP3161903B2
JP3161903B2 JP07096594A JP7096594A JP3161903B2 JP 3161903 B2 JP3161903 B2 JP 3161903B2 JP 07096594 A JP07096594 A JP 07096594A JP 7096594 A JP7096594 A JP 7096594A JP 3161903 B2 JP3161903 B2 JP 3161903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
transmission
pto shaft
gear
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07096594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07277017A (ja
Inventor
正史 大須賀
三木  博幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP07096594A priority Critical patent/JP3161903B2/ja
Publication of JPH07277017A publication Critical patent/JPH07277017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3161903B2 publication Critical patent/JP3161903B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モーアなどのアタッチ
メントを駆動するPTO軸への伝動系にPTO軸の先行
回転を許容する一方向クラッチを介在してあるトラクタ
ーの動力取出し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記一方向クラッチは、主クラッチを切
って機体を停止させようとした場合に、アタッチメント
の慣性回転力で走行系が駆動されて機体移動力が発生す
るのを回避するために設けられるものであり、ジャンプ
クラッチ型やその他の形式のものが適宜選択使用されて
いる〔特開平2- 28022号公報〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記一方向クラッチを
装備することで、アタッチメントの慣性回転力が走行系
に伝達されることは回避されるのであるが、アタッチメ
ント自体の慣性回転は続行するものであった。本発明
は、このような実情に着目してなされたものであって、
アタッチメントの慣性回転力による機体の不当な移動を
阻止するとともに、アタッチメント自体の慣性回転自体
をも迅速に阻止できるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る本発明の特徴構成は、PTO軸への伝
動系にPTO軸の先行回転を許容する一方向クラッチを
介在してあるトラクターの動力取出し構造において、前
記一方向クラッチを、前記PTO軸に一定位置に遊嵌し
た駆動側クラッチ片と、PTO軸にトルク伝達可能かつ
シフト可能に外嵌支持した受動側の可動クラッチ片とか
らなるジャンプクラッチに構成するとともに、この可動
クラッチ片を駆動側クラッチ片に咬合させる方向に付勢
するコイルバネをPTO軸に装備し、前記PTO軸とケ
ースとの間にブレーキ機構を装備し、このブレーキ機構
を、前記コイルバネに抗して後退変位した前記可動クラ
ッチ片によって制動作動させるように構成してある点に
ある。
【0005】また、請求項2に係る本発明の特徴構成
は、上記請求項1に係る本発明の特徴構成において、一
方向クラッチの伝動上手側でPTO軸への動力伝達を入
り切りするように構成してある点にある。
【0006】また、請求項3に係る本発明の特徴構成
は、上記請求項1や2に係る本発明の特徴構成におい
て、ケースをミッションケースの下腹部に付設し、この
ケースに、一方向クラッチ、ブレーキ機構を内装してあ
る点にある。
【0007】
【作用】上記構成によると、主クラッチを切ると、ジャ
ンプクラッチ構造の一方向クラッチが働いて、アタッチ
メントの慣性回転によるPTO軸から走行系への動力伝
達が遮断される。また、一方向クラッチにおける可動ク
ラッチ片が駆動側クラッチ片から離反シフトする作動に
よってブレーキ機構が操作されてPTO軸に制動が働
く。
【0008】
【発明の効果】従って、本発明によると、主クラッチ切
り時においてアタッチメントの慣性回転力により機体が
不当に移動するのを一方向クラッチによって阻止できる
とともに、この一方向クラッチの作動を有効に利用して
アタッチメント自体の慣性回転自体をも迅速に阻止で
き、安全性を高めることができるようになった。
【0009】
【実施例】図1に、トラクターにおけるミッションケー
スMに内装された伝動構造のギヤトレインが示されてい
る。
【0010】エンジン出力が図示しない主クラッチを介
して入力軸1に伝達され、この動力が主ギヤ変速機構2
を介して中間軸3に伝達された後、副ギヤ変速機構4を
介して最終変速軸5に伝達され、ベベルピニオンギヤP
Gを介して後輪用デフ機構6に伝達される。また、最終
変速軸5に設けた出力分岐ギヤG6 からシフトギヤSG
6 を介して取り出された動力が前輪伝動軸7を介して図
示しない前輪用デフ機構に伝達され、四輪駆動での推進
が行われるようになっている。
【0011】前記主ギヤ変速機構2は、入力軸1に固定
された変速用ギヤG1 ,G2 ,G3と、中間軸3にスプ
ライン嵌着した3個のシフトギヤSG1 ,SG2 ,SG
3 とからなり、シフトギヤSG1 を右方にシフトして変
速用ギヤG1 に咬合させることで前進1速が、シフトギ
ヤSG2 を左方にシフトして変速用ギヤG2 に咬合させ
ることで前進2速が、シフトギヤSG3 を右方にシフト
して変速用ギヤG3 に咬合させることで前進3速が、さ
らに、シフトギヤSG1 を左方にシフトして前記前輪伝
動軸7に遊嵌したアイドルギヤIG1 に咬合させること
で後進1速が得られる。尚、アイドルギヤIG1 と一体
化したアイドルギヤIG2 が変速用ギヤG2 に常時咬合
されている。
【0012】前記副ギヤ変速機構4は、中間軸3に固定
した変速用ギヤG4 ,G5 と、最終変速軸5にスプライ
ン嵌着した一対のシフトギヤSG4 ,SG5 とからな
り、シフトギヤSG4 を右方にシフトして変速用ギヤG
4 に咬合させることで低速が、また、シフトギヤSG5
を左方にシフトして変速用ギヤG5 に咬合させることで
高速が得られ、これら主ギヤ変速機構2と副ギヤ変速機
構4の変速を組み合わせることで前進6段、後進2段の
多段変速が可能となっており、最終変速軸5からの分岐
動力を受ける前輪も後輪と同調して変速されるように構
成されている。尚、前記シフトギヤSG6 を右方にシフ
トして出力ギヤG6 との咬合を解除すると、前輪への伝
動が遮断されて後輪のみによる推進が行われる。
【0013】このトラクターのミッションケースMに
は、ロータリー耕耘装置等のアタッチメントを駆動する
ための後部PTO軸8と、ミッドマウント型のモーアを
駆動するための中間PTO軸9が装備されている。
【0014】前記後部PTO軸8は、ミッションケース
Mの後部に後ろ向きに突出されており、入力軸1から分
岐した動力が第一PTO伝動軸10、第二PTO伝動軸
11、および、減速ギヤG7 ,G8 を介して後部PTO
軸8に伝達され、走行系に関係のない一定速度で駆動さ
れるようになっている。つまり、第一PTO伝動軸10
には、入力軸1の変速用ギヤG2 に咬合離脱可能なシフ
トギヤSG7 がスプライン嵌合されるとともに、第一P
TO伝動軸10と第二PTO伝動軸11とがジャンプク
ラッチ式の一方向クラッチ12を介して同芯状に連動連
結され、第二PTO伝動軸11の回転が減速ギヤG7 ,
G8 を介して後部PTO軸8に伝達されるように構成さ
れているのである。
【0015】前記中間PTO軸9は、ミッションケース
Mの下腹部に付設した出力ケース13に支持されて前方
に突出されており、入力軸1から分岐した動力が変速用
ギヤG3 、第一PTO伝動軸10に遊嵌された第一中間
ギヤG9 、固定中間軸16に遊嵌された第二中間ギヤG
10、中間PTO軸9に遊嵌された受動ギヤG11、ギヤク
ラッチ14、および、一方向クラッチ15を介して中間
PTO軸9に伝達され、走行系に関係のない一定速度で
駆動されるようになっている。
【0016】前記一方向クラッチ15は、中間PTO軸
9に遊嵌された駆動側クラッチ片17と、中間PTO軸
9にシフト可能にスプライン嵌着された受動側の可動ク
ラッチ片18とからなり、それぞれは対抗部位に形成し
た咬合部17a,18aを介して互いに咬合されるとと
もに、中間PTO軸9に外嵌装着した弱いバネ19によ
って可動クラッチ片18が咬合方向に付勢され、かつ、
前記咬合部17a,18aは、可動クラッチ片18が駆
動側クラッチ片17より先行回転する際に、駆動側クラ
ッチ片17から離れる方向に可動クラッチ片18がバネ
19に抗して後退変位するように傾斜カム面を備えた構
造、いわゆる周知のジャンプクラッチ構造となってい
る。
【0017】前記ギヤクラッチ14は、前記駆動側クラ
ッチ片17のボス部と前記受動ギヤG11のボス部に亘っ
てシフトスリーブ20をスプライン嵌合することで動力
を一方向クラッチ15に伝達し、シフトスリーブ20を
図において右方にシフトして受動ギヤG11のボス部から
離脱させることで一方向クラッチ15への動力伝達を解
除するように構成されている。
【0018】また、前記中間PTO軸9の後部には、出
力ケース13に係合された摩擦板21a群と中間PTO
軸9に係合された摩擦板21b群とを交互に重合してな
る、多板式のブレーキ機構21が装着されている。そし
て、このブレーキ機構21と前記一方向クラッチ15の
可動クラッチ片18との間に強いバネ22が介在されて
いる。このバネ22は、一方向クラッチ15が咬合状態
にある時に、自由長となる寸法に設定されており、一方
向クラッチ15がジャンプ作動して可動クラッチ片18
がバネ19に抗して後退変位すると、バネ22が押圧変
形されてブレーキ機構21を弾性的に押圧操作して制動
作用を発揮させるようになっている。
【0019】従って、中間PTO軸9でモーアを駆動し
ている間は、図2に示すように、バネ22は自由長の状
態にあり、ブレーキ機構21は制動解除状態にある。そ
して、モーアを駆動しての走行中に主クラッチを切る
と、図3に示すように、走行系の負荷によって停止しよ
うとする受動ギヤG11に対して中間PTO軸9がモーア
の慣性によって回転を続行しようとし、その結果、一方
向クラッチ15の可動クラッチ片18がバネ19に抗し
て後退変位して中間PTO軸9への動力伝達が遮断され
るとともに、可動クラッチ片18の後退変位に伴ってブ
レーキ機構21が操作されて中間PTO軸9に制動作用
が働くのである。
【0020】実施例では、中間PTO軸9にのみブレー
キ機構21を作用させる場合を例示したが、後部PTO
軸8にも同様なブレーキ機構21を作用させるもよい。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケース内のギヤトレインを示す概略
【図2】クラッチ入り状態にある一方向クラッチ部の縦
断側面図
【図3】クラッチ切り状態にある一方向クラッチ部の縦
断側面図
【符号の説明】
9 PTO軸 13 ケース 14 ギヤクラッチ 15 一方向クラッチ 17 駆動側クラッチ片 18 可動クラッチ片 19 バネ 21 ブレーキ機構 M ミッションケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−225135(JP,A) 特開 平5−164162(JP,A) 実開 平1−150128(JP,U) 実開 昭55−3082(JP,U) 実開 平1−102532(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/28 - 17/36 F16D 67/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PTO軸(9)への伝動系にPTO軸
    (9)の先行回転を許容する一方向クラッチ(15)を
    介在してあるトラクターの動力取出し構造において、 前記一方向クラッチ(15)を、前記PTO軸(9)の
    一定位置に遊嵌した駆動側クラッチ片(17)と、PT
    O軸(9)にトルク伝達可能かつシフト可能に外嵌支持
    した受動側の可動クラッチ片(18)とからなるジャン
    プクラッチに構成するとともに、この可動クラッチ片
    (18)を駆動側クラッチ片(17)に咬合させる方向
    に付勢するバネ(19)を装備し、 前記PTO軸(9)とケース(13)との間にブレーキ
    機構(21)を装備し、このブレーキ機構(21)を、
    前記バネ(19)に抗して後退変位した前記可動クラッ
    チ片(18)によって制動作動させるように構成してあ
    ることを特徴とするトラクターの動力取出し構造。
  2. 【請求項2】 一方向クラッチ(15)の伝動上手側で
    PTO軸(9)への動力伝達を入り切りするように構成
    してある請求項1記載のトラクターの動力取出し構造。
  3. 【請求項3】 ケース(13)をミッションケース
    (M)の下腹部に付設し、このケース(13)に、一方
    向クラッチ(15)、ブレーキ機構(21)を内装して
    ある請求項1又は2記載のトラクターの動力取出し構
    造。
JP07096594A 1994-04-08 1994-04-08 トラクターの動力取出し構造 Expired - Fee Related JP3161903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07096594A JP3161903B2 (ja) 1994-04-08 1994-04-08 トラクターの動力取出し構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07096594A JP3161903B2 (ja) 1994-04-08 1994-04-08 トラクターの動力取出し構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07277017A JPH07277017A (ja) 1995-10-24
JP3161903B2 true JP3161903B2 (ja) 2001-04-25

Family

ID=13446749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07096594A Expired - Fee Related JP3161903B2 (ja) 1994-04-08 1994-04-08 トラクターの動力取出し構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3161903B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4666743B2 (ja) * 2000-10-20 2011-04-06 ヤンマー株式会社 トランスミッション
JP4758800B2 (ja) * 2006-03-30 2011-08-31 株式会社クボタ トラクタのpto伝動構造
JP4820198B2 (ja) * 2006-03-31 2011-11-24 株式会社クボタ 作業機のptoクラッチ操作構造
JP5019080B2 (ja) * 2010-09-03 2012-09-05 本田技研工業株式会社 自動車用駆動システム及びその制御方法
CN103538469A (zh) * 2012-07-13 2014-01-29 廖多平 汽车四组离合惯性节能器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07277017A (ja) 1995-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009123108A1 (ja) ハイブリッド動力装置
WO2009131077A1 (ja) ハイブリッド動力装置
US7854281B2 (en) PTO clutch for work vehicle and operating apparatus for same
US5044458A (en) Drive engagement for a selectively engageable wheelset
JP3161903B2 (ja) トラクターの動力取出し構造
JP2001158255A (ja) 四輪駆動車両の動力伝達装置
JP3499190B2 (ja) 自動変速機
JP2006112489A (ja) 駆動装置
JPH0430455Y2 (ja)
JPH06249302A (ja) 電気自動車の歯車変速装置
JP2007270975A (ja) 作業機のptoクラッチ操作構造
JP3039514B2 (ja) ワンウェイクラッチ
JPS63195025A (ja) 作業車の前輪変速構造
JPH0334342Y2 (ja)
JP2943324B2 (ja) 四輪駆動車両
JP2660290B2 (ja) 移動x線装置の走行制御機構
JP3544508B2 (ja) 自動変速機
JP3374023B2 (ja) 作業機の変速操作装置
JP2999566B2 (ja) 前後輪駆動装置
JPH1178586A (ja) トラクタの前輪駆動装置
JP3388182B2 (ja) 四輪駆動車両のワンウェイクラッチ
JPH0625737Y2 (ja) 作業車の走行変速装置
JP3136877B2 (ja) 四輪駆動車のトランスファ装置
JP2627165B2 (ja) トルクスプリット型4輪駆動車
JPS6111102Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees