JP3157469B2 - コードレス電話装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一台の親機に、複
数の子機が接続できるコードレス電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、一台の親機に、複数の子機が接続
できる所謂マルチ子機タイプのコードレス電話装置が普
及している（例えば、特公昭６２−５５３３３公報参
照）。このコードレス電話装置には、親機に２つの無線
回路を設け、この親機を介して子機間での通話を可能に
するタイプ、また親機に１つの無線回路を設けるのみで
複数の子機の内、１台の子機との無線接続が可能なタイ
プがあるが、現在は後者のタイプが主流である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかるタイプにおいて
は、一方の子機が親機と無線接続されているとき、他の
子機から親機に対して接続要求を行なっても、親機の無
線回路は１つしかないため、親機はこの接続要求を検出
することができない（親機は、一方の子機と通話チャン
ネルで接続されているのに対し、子機からの接続要求は
それと異なるチャンネルである制御チャンネルにて行わ
れる）。従って、親機は、一方の子機の通話が終了し、
受信待機状態に戻ったとしても、通話中に他方の子機か
ら通話要求があったことを検出できないので、この他方
の子機に通話終了を知らせることができなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のコードレス電話
装置は、親機に、子機の通話が終了したことを指示する
信号を全ての子機に対して送信する手段を設け、子機
に、他の子機の通話中に通話要求を行ない通話できなか
った場合、その情報を記憶し、該情報を記憶していると
き、親機からの通話終了信号を検出すると通話終了を報
知する手段を設けたことを特徴とするものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。

【０００６】図１は、本発明のコードレス電話機のブロ
ック図を示し、（１）は電話回線（Ｌ）に接続された親
機、（２Ａ）（２Ｂ）（３Ｃ）は親機（１）と無線で接
続される子機である。

【０００７】図２は、親機（１）のブロック図を示し、
（３）は受信回路で、アンテナ（４）からの受信信号を
復調し、復調した信号の内、音声信号はハイブリッド回
路（５）に与え、また制御信号は後述する制御回路
（９）に与える。このハイブリッド回路（５）は、２線
−４線変換をなすもので、回線の解放、閉結を行う回線
接続回路（６）を介して電話回線（Ｌ）に接続されてい
る。（７）は送信回路で、電話回線（Ｌ）、ハイブリッ
ド回路（５）を介して入力される音声信号及び制御回路
（９）からの制御信号を子機（２Ａ）（２Ｂ）（２Ｃ）
に送信するように構成されている。（８）は着信を検出
する着信検出回路、（９）はマイクロプロセッサからな
る制御回路で、ＲＯＭ（１０）に格納されたプログラム
に従って、ＲＡＭ（１１）とデータの授受を行うと共
に、各回路を制御する。

【０００８】図３は、子機（２Ａ）のブロック図を示
し、（１２）は親機（１）よりの信号を受信し復調する
受信回路で、制御信号と音声信号を区別して出力する。
（１３）は受信回路（１２）からの音声信号を増幅して
スピーカ（１４）に与えるアンプ、（１５）は送信回路
で、マイクロホン（１６）、アンプ（１７）を介して入
力した音声信号及び後述する制御回路（２０）からの制
御信号を親機（１）に向けて送信する様に構成されてい
る。（１８）は着信時、呼出音を出力するスピーカ、
（１９）はテンキー、通話キー、終了キー等を含むキー
回路、（２０）はマイクロプロセッサからなる制御回路
で、ＲＯＭ（２１）に格納されたプログラムに従って、
ＲＡＭ（２２）とデータの授受を行うと共に各回路を制
御する。

【０００９】尚、他の子機（２Ｂ）（２Ｃ）は上記説明
した子機（２Ａ）と同一構成であり、説明は省略する。

【００１０】図４は親機（１）のＲＯＭ（１０）に書き
込まれた要部のプログラムを示すフローチャート、図５
は子機（２Ａ）（２Ｂ）（２Ｃ）のＲＯＭ（２１）に書
き込まれた要部のプログラムを示すフローチャートを示
し、以下これに基づいて動作を説明する。

【００１１】まず、子機（２Ａ）（２Ｂ）（２Ｃ）の制
御回路（２０）は、イニシャル設定でフラグを０に設定
し、制御チャンネルを介して親機（１）からの制御信号
の一つである通話終了信号を受信したか否か、また通話
キーが操作されたか否かを監視する（Ｂ１，２，５）。
また、親機（１）は制御チャンネルを介して子機（２
Ａ）（２Ｂ）（２Ｃ）からの制御信号の一つである通話
要求信号を受信したか否かを監視する（Ｓ１）。ここ
で、子機（２Ａ）において通話キーが操作されると、子
機（２Ａ）の制御回路（２０）は、通話要求信号を生成
し、制御チャンネルによって送信するように送信回路
（１５）を制御する（Ｂ６）。親機（１）において、制
御チャンネルを介し通話要求信号を受信すると、制御回
路（９）は、使用通話チャンネルを指示する制御信号を
生成し、制御チャンネルによって送信するように送信回
路（４）を制御し、その後送信回路（４）及び受信回路
（３）のチャンネルを指示した通話チャンネルに切り換
えると共に回線接続回路（６）を制御して電話回線
（Ｌ）を接続する（Ｓ２〜４）。使用通話チャンネル指
示を親機（１）から受けた子機（２Ａ）の制御回路（２
０）は、フラグを０に設定し（ここでは既に０に設定さ
れているが、処理上再度０を設定する）、送信回路（１
５）及び受信回路（１２）のチャンネルをその通話チャ
ンネルに切り換える（Ｂ７，８，１０）。これにより、
子機（２Ａ）は通話チャンネルを介して電話回線（Ｌ）
に接続されることになる。この状態で、子機（２Ａ）の
テンキーにより電話番号が入力されると、電話番号デー
タが親機（１）に送信され（通話モード処理）（Ｂ１
１）、これを受信した親機（１）の制御回路（２０）
は、その電話番号データに基づき回線接続回路（６）を
制御してパルスダイヤル信号を電話回線（Ｌ）に送出す
ることになり（通話モード処理）（Ｓ５）、相手方が応
答すると通話を行うことができる。

【００１２】通話が終了し、子機（２Ａ）の終了キーが
操作されると、子機（２Ａ）の制御回路（２０）は、通
話終了要求信号を生成し、通話チャンネルを介して送信
するよう送信回路（１５）を制御した後、受信待機状態
に復帰する（Ｂ１２，１３）。

【００１３】そして、この通話終了要求信号を通話チャ
ンネルを介して受信した親機（１）の制御回路（９）
は、電話回線（Ｌ）を解放した後、通話終了信号を生成
し、制御チャンネルを介して送信するよう送信回路
（４）を制御して受信待機状態に復帰する（Ｂ７，
８）。

【００１４】而して、前述したように子機（２Ａ）が通
話中に、他の子機（２Ｂ）の通話キーが操作されて通話
要求信号が制御チャンネルを介して送信されても、親機
（１）は通話チャンネルによって子機（２Ａ）と接続さ
れているため、他の子機（２Ｂ）からの通話要求信号を
受信することはできない。従って、他の子機（２Ｂ）は
ステップ（Ｂ７）の処理において、応答なしと判断し、
フラグを１に設定する（Ｂ９）。このフラグが１の状態
で、親機（１）からの通話終了信号を受信すると、この
他の子機（２Ｂ）の制御回路（２０）は５秒間スピーカ
（１８）を駆動して所定音を出力する（Ｂ２〜４）。こ
れにより、子機（２Ａ）での通話が終了したことを知る
ことができる。尚、終了報知を聞き、他の子機（２Ｂ）
から再度、通話要求を行い親機（１）から応答がある
と、フラグは再度０に設定されることになり、親機
（１）から通話終了信号が送信されてもスピーカ（１
８）は駆動されないことになる（Ｂ７，８）。

【００１５】

【発明の効果】本発明は上記のように構成したものであ
るから、一方の子機が通話中に他方の子機から通話要求
があった場合、一方の子機の通話が終了したとき他方の
子機に対して通話が終了したことを知らせることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコードレス電話装置のブロック図であ
る。

【図２】本発明のコードレス電話装置の親機のブロック
図である。

【図３】本発明のコードレス電話装置の子機のブロック
図である。

【図４】本発明のコードレス電話装置の親機の要部のプ
ログラムのフローチャートである。

【図５】本発明のコードレス電話装置の子機の要部のプ
ログラムのフローチャートである。

【符号の説明】

１ 親機 ２Ａ 子機 ２Ｂ 子機 ２Ｃ 子機 ９ 制御回路（親機） ２０ 制御回路（親機）

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−336034（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−112999（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−218964（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−23547（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/24 - 7/26 102

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話回線に接続された親機と、該親機と
   無線で接続される複数の子機とを具備するコードレス電
   話装置において、前記親機に、前記子機の通話が終了し
   たことを指示する信号を全ての子機に対して送信する手
   段を設け、前記子機に、他の子機の通話中に通話要求を
   行ない通話できなかった場合、その情報を記憶し、該情
   報を記憶しているとき、前記親機からの通話終了信号を
   検出すると通話終了を報知する手段を設けたことを特徴
   とするコードレス電話装置。