JP3155802U - ウエハー載置装置 - Google Patents

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謙悟 鳥居
央史 竹林
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Abstract

【課題】プラズマ処理中のウエハーの均熱性を高めるウエハー載置装置を提供する。【解決手段】リングヒーター42が冷却板30と離間しているため、冷却板30とリングヒーター42との間の熱伝導が防止される。また、リングヒーター42と冷却板30との間に冷却板側30から第1樹脂シール層40a,リング状部材41,第2樹脂シール層40bがこの順で積層されるとともに、第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bの熱伝導率が冷却板30,リング状部材41及びリングヒーター42と比べて低くなっている。このため、リングヒーター42とリング状部材41との間の熱伝導よりもリングヒータ42内での熱伝導の方が起こりやすくなり、リングヒーター42の温度分布がより均一化される。以上により、リングヒーター42の温度が安定化すなわちウエハーW外周部の温度が安定化して、ウエハーWの均熱性が高まる。【選択図】図2

Description

本考案は、ウエハー載置装置に関する。
プラズマCVD装置やプラズマエッチング装置などのプラズマ処理装置では、通常、真空チャンバー内にウエハーを載置するためのウエハー載置装置が用いられる。ウエハー載置装置は、プラズマ処理を施すウエハーを吸着固定するための静電チャックと、この静電チャックを冷却する冷却板とを備えている。また、プラズマから冷却板を保護するためやウエハーの外周部までのプラズマ状態を安定化するために、ウエハーの外周側に保護リングを設置することがある。例えば、特許文献1には、載置台及びリング体がそれぞれ温度調節手段を備えており、温度調節手段の発熱を制御することでウエハーとリング体との表面温度を一様にすることでウエハーの中央部と外周部とのプラズマの濃度を均一にすることが記載されている。
国際公開第00/45427号
ここで、従来はプラズマ処理中のウエハー温度は数十℃〜100℃以下であったが、ウエハー上に形成する回路を微細化するため近年では100℃〜150℃という高温での処理も行われている。このような高温でのプラズマ処理においては、プラズマからウエハーへの入熱が大きくなるため、ウエハー内のプラズマの濃度を均一にするべくウエハー内の温度をより均一に保つ必要が出てきた。例えば、エッチング工程でウエハーの中央と外周部との間に温度ムラが生じると、エッチング速度がウエハー全体で一定にならず、半導体回路におけるエッチング深さにばらつきが発生し、所望の回路を形成できないという問題が発生する。また、高温でのプラズマ処理を繰り返すことで長期的な装置の温度分布劣化が生じ、これによりウエハー内の温度が不均一になるという問題も発生している。
本考案はこのような課題を解決するためになされたものであり、ウエハーの均熱性を高めることを主目的とする。
本考案のウエハー載置装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本考案のウエハー載置装置は、
真空中でウエハーを載置するウエハー載置装置であって、
ウエハーを吸着可能なセラミックス製のプレートと、
該プレートが絶縁樹脂層を介して接着された柱状部と該柱状部より外径が大きく該柱状部と中心軸が同じである大径円盤部とが連なった形状に形成され、前記大径円盤部の前記柱状部側の平面としての第1段差面を有する金属製の冷却板と、
前記第1段差面に第1樹脂シール層を介して一方の面が接着されたリング状部材と、
内部に抵抗加熱素子を有し、前記リング状部材の他方の面に第2樹脂シール層を介して接着されたリングヒーターと、
を備え、
前記第1樹脂シール層及び前記第2樹脂シール層は、前記冷却板,前記リング状部材及び前記リングヒーターと比べて熱伝導率が低い材料で形成されており、
前記リングヒーターは、前記冷却板と離間している、
ものである。
このウエハー載置装置では、リングヒーターが冷却板と離間しているため、冷却板とリングヒーターとの間の熱伝導が防止される。そして、リングヒーターと冷却板とが接触していると、リングヒーターや冷却板の膨張・収縮により、リングヒーターと冷却板との一部が接触し一部が離間することでリングヒーターと冷却板との間の熱伝導が不均一になる場合があるが、リングヒーターと冷却板とが離間しているためこのような不均一な熱伝導も防止できる。また、リングヒーターと冷却板との間に冷却板側から第1樹脂シール層,リング状部材,第2樹脂シール層がこの順で積層されるとともに、第1樹脂シール層及び第2樹脂シール層の熱伝導率が冷却板,リング状部材及びリングヒーターと比べて低くなっている。このため、リングヒーターとリング状部材との間の熱伝導よりもリングヒータ内での熱伝導及びリング状部材内での熱伝導の方が起こりやすく、冷却板とリング状部材との間の熱伝導よりもリング状部材内での熱伝導の方が起こりやすくなる。これにより、リングヒーター及びリング状部材の温度分布がより均一化される。また、リングヒーターと冷却板との間に温度分布の良いリング状部材があることで冷却板の温度分布がリングヒーターに転写されにくくなり、リングヒーターの温度分布がさらに均一化される。以上により、ウエハー外周部の温度が安定化して、ウエハーの均熱性が高まる。さらに、リングヒーターと冷却板との間のリング状部材が熱応力のバッファーとして作用するため、リングヒーターと冷却板とが直接樹脂シール層を介して接着されている場合と比べて、繰り返し熱応力による第1樹脂シール層及び第2樹脂シール層の剥離が起こりにくい。これにより樹脂シール層の一部が剥離することに起因するリングヒーターや冷却板の長期的な温度分布の劣化を防止できる。さらに、リングヒーターが冷却板と離間しているため加熱や冷却によるリングヒーターの径方向への膨張や収縮が妨げられず、リングヒーターの径方向に冷却板が接触している場合と比べてリングヒーターが破損しにくい。なお、柱状部と大径円盤部との中心軸は同じであるものとしたが、製造上の誤差による軸のずれや径のずれは許容される。
本考案のウエハー載置装置において、前記柱状部は、前記大径円盤部より外径が小さい中径円盤部と該中径円盤部より外径が小さく該中径円盤部と中心軸が同じである小径円盤部とが連なった形状に形成され、前記中径円盤部の前記小径円盤部側の平面としての第2段差面を有しており、前記リング状部材は、内径が前記中径円盤部の外径と同じであり、前記リングヒーターは、内径及び外径が前記リング状部材と同じであり、前記リング状部材と前記第1樹脂シール層と前記第2樹脂シール層とを積層した厚さは前記中径円盤部の厚さ以上であるものとしてもよい。こうすれば、本発明のウエハー載置装置の製造時において、リング状部材とリングヒーターとを接着したうえでそれらをリング状部材の内周部が中径円盤部の外周部と接するように冷却板に接着することで、確実にリングヒーターと小径円盤部の外周部との間(第2段差面から小径円盤部側の空間)に均一な隙間を生じさせることができる。また、リング状部材と第1樹脂シール層と第2樹脂シール層とを積層した厚さは中径円盤部の厚さ以上であるため、リングヒーターが中径円盤部と接触することもない。これにより、リングヒーターと冷却部とが離間している本考案のウエハー載置装置を容易に製造することができる。なお、中径円盤部と小径円盤部との中心軸は同じであり、リング状部材の内径と中径円盤部の外径とは同じであり、リング状部材とリングヒーターとは内径及び外径が同じであるものとしたが、製造上の誤差による軸のずれや径のずれは許容される。
本考案のウエハー載置装置において、前記リングヒーターはセラミックス製であり、前記リング状部材は金属製であり、前記第1樹脂シール層及び前記第2樹脂シール層は、シリコーン樹脂で形成されているものとしてもよい。シリコーン樹脂はセラミックスや金属と比べて熱伝導率が非常に低いため、リングヒーター及び冷却板の温度分布の均一化にとって好ましい。
本考案のウエハー載置装置において、前記リングヒーターのうち前記第2樹脂シール層とは反対側の平面上に保護リング、を備え、前記保護リングは、前記冷却板と離間している部材であるものとしてもよい。こうすれば、ウエハーのプラズマ処理時にリングヒーターをプラズマから保護できる。そして、保護リングは冷却板と離間しているため冷却板と保護リングとの間の熱伝導が防止でき、リングヒーターの温度分布は均一化されているため、保護リングの温度分布も均一化される。これにより保護リングを備えていてもウエハー外周部の温度を均一にできる。
本考案のウエハー載置装置において、前記大径円盤部のうち前記第1段差面の反対側の面に設けられた座繰り孔と、前記座繰り孔に連通し、前記大径円盤部,前記第2樹脂シール層,前記リング状部材及び前記第1樹脂シール層を貫通する貫通孔と、前記リングヒーターに埋設されると共に前記抵抗加熱素子と電気的に接続され前記貫通孔内に露出面を持つ導電端子と、前記貫通孔内に挿入され該貫通孔と同じ長さをもつ絶縁管と、前記絶縁管内及び前記座繰り孔内に挿入されて前記導電端子と電気的に接続されることにより前記抵抗加熱素子への電力供給路となる導電部材と、前記座繰り孔内に配置されるとともに前記導電部材が貫通している絶縁部材と、前記絶縁部材の外周部と前記座繰り孔の内周部との間を封止する第1のOリングと、前記絶縁部材の内周部と前記導電部材の外周部との間を封止する第2のOリングとを備えたものとしてもよい。こうすれば、外気が導電部材と絶縁管との隙間に侵入するのを絶縁部材,第1のOリング,第2のOリングが防止し、さらに導電部材と絶縁管との隙間から大気が真空中に侵入するのを第1樹脂シール層及び第2樹脂シール層によって封止するため、絶縁部材,第1のOリング,第2のOリングがない場合と比べてよりリークを防止できる。
本考案のウエハー載置装置において、前記リングヒーターは、モリブデン製の前記抵抗加熱素子を埋設し窒化アルミニウムを主成分とするか、又は、炭化タングステン粉体とアルミナ粉体との混合焼結体からなる前記抵抗加熱素子を埋設しアルミナを主成分とするものとしてもよい。窒化アルミニウム又はアルミナは熱伝導率が高いので好ましい。特に窒化アルミニウムは熱伝導率が高く温度分布が良好となるのでより好ましい。また、モリブデンは窒化アルミニウムと熱膨張係数が近く、炭化タングステン粉体とアルミナ粉体との混合焼結体はアルミナと熱膨張係数が近いため、いずれもリングヒーターの加熱冷却のサイクルにおいてクラックが生じにくい。
本考案のウエハー載置装置において、前記リングヒーターは、モリブデン製の前記抵抗加熱素子及び前記導電端子を埋設し窒化アルミニウムを主成分とするか、又は、炭化タングステン粉体とアルミナ粉体との混合焼結体からなる前記抵抗加熱素子及び炭化タンタル粉体とアルミナ粉体との混合焼結体からなる前記導電端子を埋設しアルミナを主成分とするものとしてもよい。窒化アルミニウム又はアルミナは熱伝導率が高いので好ましい。特に窒化アルミニウムは熱伝導率が高く温度分布が良好となるのでより好ましい。また、モリブデンは窒化アルミニウムと熱膨張係数が近く、炭化タングステン粉体とアルミナ粉体との混合焼結体や炭化タンタル粉体とアルミナ粉体との混合焼結体はアルミナと熱膨張係数が近いため、いずれもリングヒーターの加熱冷却のサイクルにおいてクラックが生じにくい。
ウエハー載置装置20を含むプラズマ処理装置10の構成図である。 ウエハー載置装置20の部分断面図である。 他の実施形態のウエハー載置装置120の部分断面図である。 比較例1のウエハー載置装置220の部分断面図である。
次に、本考案を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施形態のウエハー載置装置20を含むプラズマ処理装置10の構成の概略を示す断面図、図2は、ウエハー載置装置20の部分断面図である。
プラズマ処理装置10は、図1に示すように、内圧を調整可能な金属製(例えばアルミニウム合金製)の真空チャンバー12の内部に、ウエハ載置装置20とプラズマを発生させるときに用いる上部電極60とが設置されている。上部電極60には、反応ガスをウエハ面に供給するための多数の***60aが開いている。
真空チャンバー12は、反応ガス導入路14から反応ガスを上部電極60に導入可能であると共に、排気通路16に接続された真空ポンプによって真空チャンバー12の内圧を所定の真空度まで減圧可能である。
ウエハ載置装置20は、プラズマ処理を施すシリコン製のウエハーWを吸着可能な静電チャック22と、静電チャック22の裏面に配置された静電チャック冷却用の冷却板30と、この冷却板30に載置された外周リング部40と、を備えている。
静電チャック22は、外径がウエハーWの外径よりも小さいセラミックス製のプレートであり、静電電極24と抵抗加熱素子26とを内蔵している。静電電極24は、図示しない外部電源により直流電圧を印加可能な平面状の電極である。この静電電極24に直流電圧が印加されるとウエハーWはクーロン力又はジョンソン・ラーベック力によりウエハー載置面23に吸着固定され、直流電圧の印加を解除するとウエハーWのウエハー載置面23への吸着固定が解除される。抵抗加熱素子26は、静電チャック22の全面にわたって配線されるように例えば一筆書きの要領でパターン形成され、電圧を印加すると発熱してウエハーWを加熱する。抵抗加熱素子26には、冷却板30の裏面から抵抗加熱素子26の一端及び他端にそれぞれ到達する棒状端子(図示せず)によって電圧を印加可能である。なお、静電チャック22のうち静電電極24より上側の部分を誘電体層22aと称し、静電電極24を含む下側且つ抵抗加熱素子26より上側の部分を中間層22bと称し、抵抗加熱素子26を含む下側の部分を基体22cと称するものとする(図2参照)。また、この静電チャック22をアルミナで形成した場合には、体積抵抗率が高いためクーロン型の静電チャックとして機能し、窒化アルミニウムで形成した場合には、アルミナよりも体積抵抗率が低いためジョンソン・ラーベック型の静電チャックとして機能する。
冷却板30は、アルミニウム製の部材であり、図1及び図2に示すように、表面がシリコーン樹脂からなる絶縁樹脂層28を介して静電チャック22の裏面と接着されている小径円盤部31と、小径円盤部31より外径が大きく小径円盤部31と中心軸が同じである中径円盤部32と、中径円盤部32より外径が大きく中径円盤部と中心軸が同じである大径円盤部33と、が静電チャック22側からこの順に連なった形状に形成されている。この冷却板30は、大径円盤部33の中径円盤部32側の平面としての第1段差面30aと、中径円盤部32の小径円盤部31側の平面としての第2段差面30bと、を有している。また、小径円盤部31の外径は静電チャック22の外径と同じ大きさである。さらに、冷却板30は、図示しない外部冷却装置で冷却された冷媒(例えば水)が循環する冷媒通路36を有し、この冷媒通路36を循環する冷媒の温度や流量を調節することにより静電チャック22を介してウエハーWの温度を制御可能となっている。さらにまた、冷却板30は、真空チャンバー12の底面に図示しないボルトにより固定されている。これにより、ウエハー載置装置20の全体が真空チャンバー12内に固定されている。なお、小径円盤部31の外径と中径円盤部32の外径差は、本実施形態では1mmとしたが、リングヒーター42の内周部と小径円盤部31の外周部との間に隙間Aが存在すればよく、例えば外径差は0.1mmなど1mmより小さくてもよいし、1mmより大きくてもよい。
外周リング部40は、第1段差面30aにシリコーン樹脂製の第1樹脂シール層40aを介して一方の面が接着されたアルミニウム製のリング状部材41と、リング状部材41の他方の面にシリコーン樹脂製の第2樹脂シール層40bを介して一方の面が接着されると共にモリブデン製の抵抗加熱素子46を内蔵した窒化アルミニウム製のリングヒーター42とを有している。なお、リングヒーター42の他方の面には保護リング43が載置されている。ここで、第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bはシリコーン樹脂製で熱伝導率は0.2〜2W/mK程度であり、アルミニウム製の冷却板30,リング状部材41や窒化アルミニウム製のリングヒーター42と比べて熱伝導率は低くなっている(アルミニウムの熱伝導率は170〜220W/mK程度、窒化アルミニウムの熱伝導率は70〜130W/mK程度)。
リング状部材41は、内径が中径円盤部32の外径と同じ大きさであり、外径が大径円盤部33の外径と同じ大きさになっている。
リングヒーター42は、内径及び外径がリング状部材41と同じ大きさである。このため、リングヒーター42の内周部と小径円盤部31の外周部との間には隙間Aが存在している。また、第1樹脂シール層40a,リング状部材41,第2樹脂シール層40bを積層した厚さは、中径円盤部32の中心軸方向の厚さ以上となっており、リングヒーター42と中径円盤部32とは離間している。すなわちリングヒーター42は冷却板30と離間している。抵抗加熱素子46は、リングヒーター42の全面にわたって配線されるように例えば一筆書きの要領でパターン形成され、電圧を印加すると発熱してリングヒーター42を加熱し、これによりウエハーWの外周部の温度を調整するものである。抵抗加熱素子46には、抵抗加熱素子46の一端及び他端に接続された導電端子51及びそれに接続された導電部材55を介して、図示しない真空チャンバー12の外部に配置された外部電源から電圧を印加可能である。なお、図2は、抵抗加熱素子46の一端の導電端子51及び導電部材55を含む断面を示しており、図示はしないが他端についても同様である。図2に示すように、大径円盤部33の裏面には座繰り孔52が設けられており、座繰り孔52に連通するとともに大径円盤部33,第1樹脂シール層40a,リング状部材41,第2樹脂シール層40bを貫通する貫通孔53が設けられている。そして、貫通孔53内には、貫通孔53と同じ長さをもつ絶縁管54が挿入されており、導電部材55はこの絶縁管54内及び座繰り孔52内に挿入されている。また、導電部材55は、先端に雄ネジが切られている。一方、導電端子51は、リングヒーター42に埋設され表面が第2樹脂シール層40bとの接着面側に露出しているモリブデン製の埋設端子51aと、埋設端子51aに例えば金によりロウ付けされ導電部材55の先端と螺合するように雌ネジが切られているモリブデン製の接続端子51bと、を有している。接続端子51bは、外径が絶縁管54の内径以下であり、絶縁管54内に突出して導電部材55の先端に形成された雄ネジと螺合するようになっている。また、座繰り孔52内には、外径が座繰り孔52の内径以下であり内径が導電部材55の外径以上であるリング状の絶縁部材56が配置されており、導電部材55はこの絶縁部材56を貫通している。そして、絶縁部材56には内周部及び外周部に溝を有しており、内周部の溝及び外周部の溝にはそれぞれ第1Oリング57,第2Oリング58が配置されている。この第1Oリング57,第2Oリング58はゴムなどの弾性をもつ絶縁体であり、第1Oリング57が絶縁部材56の外周部と座繰り孔52の内周部との間を封止し、第2Oリング58が絶縁部材56の内周部と導電部材55の外周部との間を封止している。
保護リング43は、外径がリングヒーター42の外径と同じ大きさである。また、保護リング43は、内径が静電チャック22の外径よりもわずかに大きく形成されているとともに、静電チャック22に載置されたウエハーWと接触しないように上面の内周側に切欠溝43aが形成されている。さらに、第1樹脂シール層40a,リング状部材41,第2樹脂シール層40b,リングヒーター42を積層した厚さは、小径円盤部31,中径円盤部32の中心軸方向の合計厚さ以上となっており、保護リング43は冷却板30と離間している。この保護リング43は、ウエハーWのプラズマ処理時にリングヒーター42及び冷却板30をプラズマから保護するためのものであり、必要に応じて交換が可能である。保護リング43の材質としては、石英、アルミナ、金属シリコン等が使用できる。
上部電極60は、静電チャック22のウエハー載置面23の上方に離間して配置されている。この上部電極60と静電チャック22の静電電極24との間には、図示しない高周波電源が接続され、反応ガスをプラズマ化する際にこの高周波電源より高周波電力が供給されるようになっている。
次に、こうして構成されたプラズマ処理装置10の使用例について説明する。まず、冷媒通路36に図示しない外部冷却装置で所定温度(例えば25℃)に冷却された冷媒を循環させる。続いて、ウエハーWを静電チャック22のウエハー載置面23に載置する。そして、真空チャンバー12内を真空ポンプにより減圧して所定の真空度になるように調整し、静電チャック22の静電電極24に直流電圧をかけてクーロン力又はジョンソン・ラベック力を発生させ、ウエハーWを静電チャック22のウエハー載置面23に吸着固定する。次に、真空チャンバー12内を所定圧力(例えば数10〜数100Pa)の反応ガス雰囲気とし、この状態で、真空チャンバー12内の上部電極60と静電チャック22の静電電極24との間に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させる。なお、静電電極24には静電気力を発生させるための直流電圧と高周波電圧の両方が印加されるものとしたが、高周波電圧は静電電極24の代わりに冷却板30に印加されるものとしてもよい。そして、発生したプラズマによってウエハーWの表面がエッチングされる。このとき、抵抗加熱素子26に電圧を印加して加熱したり、冷却板30の冷媒通路36に冷媒を循環したり、抵抗加熱素子46に導電部材55及び導電端子51を介して電圧を印加して加熱したりすることにより、ウエハーWの温度を一定に制御する。
以上詳述した本実施形態のウエハー載置装置20によれば、リングヒーター42が冷却板30と離間しているため、冷却板30とリングヒーター42との間の熱伝導が防止される。そして、リングヒーター42と冷却板30とが接触していると、リングヒーター42や冷却板30の膨張・収縮により、リングヒーター42と冷却板30との一部が接触し一部が離間することでリングヒーター42と冷却板30との間の熱伝導が不均一になる場合があるが、リングヒーター42と冷却板30とが離間しているためこのような不均一な熱伝導も防止できる。また、リングヒーター42と冷却板30との間に冷却板30側から第1樹脂シール層40a,リング状部材41,第2樹脂シール層40bがこの順で積層されるとともに、第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bの熱伝導率が冷却板30,リング状部材41及びリングヒーター42と比べて低くなっている。このため、リングヒーター42とリング状部材41との間の熱伝導よりもリングヒータ42内での熱伝導及びリング状部材41内での熱伝導の方が起こりやすく、冷却板30とリング状部材41との間の熱伝導よりもリング状部材41内での熱伝導の方が起こりやすくなる。これにより、リングヒーター42及びリング状部材41の温度分布がより均一化される。また、リングヒーター42と冷却板30との間に温度分布の良いリング状部材41があることで冷却板30の温度分布がリングヒーター42に転写されにくくなり、リングヒーター42の温度分布がさらに均一化される。以上により、リングヒーター42の温度が安定化すなわちウエハーW外周部の温度が安定化して、ウエハーWの均熱性が高まる。さらに、リングヒーター42と冷却板30との間にリング状部材41が配置されていることによりリング状部材41がリングヒーター42と冷却板30との中間的な温度となる。これによりリング状部材41が熱応力のバッファーとして作用するため、リングヒーター42と冷却板30とが直接樹脂シール層を介して接着されている場合と比べて、繰り返し熱応力による第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bの剥離が起こりにくい。これにより第1,第2樹脂シール層40a,40bの一部が剥離することに起因するリングヒーター42や冷却板30の長期的な温度分布の劣化を防止できる。さらに、リングヒーター42が冷却板30と離間しているため加熱や冷却によるリングヒーター42の径方向への膨張や収縮が妨げられず、リングヒーター42の径方向に冷却板30が接触している場合と比べてリングヒーター42が破損しにくい。
また、リング状部材41は、内径が中径円盤部32の外径と同じであり、リングヒーター42は、内径及び外径がリング状部材41と同じであり、リング状部材41と第1樹脂シール層40aと第2樹脂シール層40bとを積層した厚さは中径円盤部32の厚さ以上である。これにより、ウエハー載置装置20の製造時において、リング状部材41とリングヒーター42とを接着したうえでそれらをリング状部材41の内周部が中径円盤部32の外周部と接するように冷却板30に接着することで、確実にリングヒーター42と小径円盤部31の外周部との間に均一な隙間Aを生じさせることができる。また、第1樹脂シール層40aとリング状部材41と第2樹脂シール層40bとを積層した厚さは中径円盤部32の厚さ以上であるため、リングヒーター42が中径円盤部32と接触することもない。これにより、リングヒーター42と冷却部30とが離間している本実施形態のウエハー載置装置20を容易に製造することができる。
また、リングヒーター42は窒化アルミニウム製であり、リング状部材41はアルミニウム製であり、前記第1樹脂シール層及び前記第2樹脂シール層はシリコーン樹脂で形成されている。シリコーン樹脂は窒化アルミニウムやアルミニウムと比べて熱伝導率が非常に低いため、リングヒーター32及び冷却板30の上述した温度分布の均一化にとって好ましい。
さらに、リングヒーター42上に保護リング43が配置されているため、ウエハーWのプラズマ処理時にリングヒーター42をプラズマから保護できる。そして、保護リング43は冷却板30と離間しているため冷却板30と保護リング43との間の熱伝導が防止でき、リングヒーター42の温度分布は均一化されているため保護リング43の温度分布も均一化される。これにより保護リング43を備えていてもウエハーW外周部の温度を均一にできる。
さらにまた、真空チャンバー12の外部から大気が導電部材55と絶縁管54との隙間などの貫通孔53内に侵入するのを絶縁部材56,第1Oリング57,第2Oリング58が防止し、さらに貫通孔53内の隙間に侵入した大気が真空チャンバー12内の真空中に侵入するのを第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bによって封止するため、絶縁部材56,第1Oリング57,第2Oリング58がない場合と比べてより真空漏れ(リーク)を防止できる。
そしてまた、リングヒーター42は、窒化アルミニウム製であるとともにモリブデン製の抵抗加熱素子46及び導電端子51を埋設している。窒化アルミニウムはプラズマ耐性に優れており、熱伝導率が高いので上述した温度分布の均一化にとっても好ましい。また、モリブデンは窒化アルミニウムと熱膨張係数が近いため、リングヒーター42の加熱冷却のサイクルにおいてクラックが生じにくい。
なお、本考案は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、冷却板30は小径円盤部31,中径円盤部32,大径円盤部33を備えるものとしたが、例えば、図3のウエハー載置装置120における冷却板130のように、中径円盤部を備えず小径円盤部131と大径円盤部133のみで形成された形状としてもよい。このようにしても、リングヒーター42の内周部と小径円盤部131の外周部との間には隙間Bが存在し、リングヒーター42と冷却板130とを離間させることができる。
上述した実施形態では、保護リング43は内径が静電チャック22の外径よりわずかに大きく形成されているものとしたが、内径が静電チャック22の外径と同じであり静電チャック22と接しているものとしてもよいし、内径がリングヒーター42の内径と同じとしてもよい。ただし、保護リング43と静電チャック22との熱伝導を防止するためには、保護リング43が静電チャック22と離間していることが好ましい。
上述した実施形態では、導電端子51は埋設端子51aと接続端子51bとを有しているものとしたが、導電端子51は埋設端子51aと接続端子51bとが一体となった1つの部材であるものとしてもよい。また、接続端子51bが貫通孔54内に突出しておらず、導電部材55がリングヒーター42内に挿入されて接続端子51bと接続されるものとしてもよい。
上述した実施形態では、リングヒーター42は窒化アルミニウム製とし、抵抗加熱素子46及び導電端子51はモリブデン製であるものとしたが、リングヒーターは他のセラミックス製であってもよく、抵抗加熱素子及び導電端子は他の導電性の部材であってもよい。例えば、リングヒーターはアルミナを主成分とし、抵抗加熱素子は炭化タングステン粉体とアルミナ粉体との混合焼結体からなるものとし、導電端子は炭化タンタル粉体とアルミナ粉体との混合焼結体からなるものとしてもよい。アルミナは熱伝導率が高いので上述した温度分布の均一化にとって好ましく、炭化タングステン粉体とアルミナ粉体との混合焼結体や炭化タンタル粉体とアルミナ粉体との混合焼結体はアルミナと熱膨張係数が近いため、リングヒーターの加熱冷却のサイクルにおいてクラックが生じにくいため好ましい。
上述した実施形態では、冷却板30及びリング状部材はアルミニウム製としたが、アルミニウム合金など他の熱伝導率の高い金属であってもよい。ただし、重金属を含む材質はメタルコンタミネーションの問題があるため好ましくない。また、冷却板とリング状部材とが異なる金属であってもよい。さらに、第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bはシリコーン樹脂で形成されているものとしたが、冷却板,リング状部材及びリングヒーターと比べて熱伝導率が低い材料で形成されていればよく、例えば他の樹脂であってもよい。さらにまた、第1樹脂シール層40aと第2樹脂シール層40bとが異なる材料であってもよい。例えば、第2樹脂シール層は第1樹脂シール層よりも熱伝導率が低い材料であってもよい。この場合、リングヒーターとリング状部材との間の熱伝導よりもリングヒータ内での熱伝導がさらに起こりやすくなり、リングヒーターの温度分布がより均一化される。
[実施例1]
実施例1として、図1及び図2に示した実施形態のウエハー載置装置20に相当する一具体例を以下の手順により作成した。なお、図2に示したウエハー載置装置20のうち、保護リング43については従来ある金属シリコン製のものを用いた。
はじめに、誘電体層22aを形成した。具体的には、セラミックス原料粉末として、平均粒径が1μmで、純度99.5%のアルミナ粉末に、酸化マグネシウム0.04重量%となるように平均粒径が1μmの酸化マグネシウムを混ぜた混合粉末を準備した。セラミック原料粉末にバインダーであるポリビニルアルコール(PVA)、水及び分散材を添加し、トロンメルを用いて16時間混合し、スラリーを得た。噴霧造粒法により造粒顆粒を作製した。具体的には、得られたスラリーをスプレードライヤーにより噴霧乾燥し、平均粒径80μmの造粒顆粒を作製した。得られた造粒顆粒をゴム型に入れて冷間等方圧加圧(CIP)の設備で1ton/cm2の圧力により加圧成形し、誘電体層22aとなる成形体を得た。誘電体層22aとなる成形体を大気焼成炉で焼成し、焼結体を得た。具体的には、アルミナサヤに入れて、500℃まで10℃/時間の昇温速度で温度を上昇させ、500℃で5時間保持した。500℃で保持し、成形体に含まれるバインダーを除去後、100℃から1650℃まで30℃/時間の昇温速度で温度を上昇させ、1650℃で4時間焼成し、焼結体を得た。この焼結体を研削加工し、直径310mm、厚さ6mmの円盤を作製し、誘電体層22aとした。表面は、研削加工により、表面粗さ(Ra)を0.8μm以下にした。
次に、静電電極24を形成した。具体的には、平均粒径0.3μmのタングステンカーバイド(WC)粉末に、テルピネオールと、平均粒径0.5μmのアルミナ40%を混合して印刷ペーストを作製した。誘電体層22aの片面にスクリーン印刷法により、直径290mm、厚さ10μmの静電電極24を形成し、乾燥させた。
次に、中間層22bを形成した。具体的には、静電電極24を形成した誘電体層22aを金型にセットした。そして、静電電極24上に、別途準備した平均粒径1μm、純度99.5%のアルミナ粉末の造粒顆粒を充填して20MPaで加圧し、プレス成形を行った。一体に成形された誘電体層22a、静電電極24、中間層22bとなる成形体をカーボン製のサヤにセットし、窒素ガス雰囲気でホットプレス法により焼成した。具体的には、150kPaの窒素ガス雰囲気で、10MPaで一軸加圧しながら、最高温度1600℃まで300℃/時間の昇温速度で温度を上昇させ、この最高温度1600℃で2時間保持して、中間層22bと、静電電極24と、誘電体層22aとからなる第1中間体を作製した。
第1中間体のうちウエハーWを支持する面とその反対側の面とをダイアモンド砥石にて平面研削加工と円筒研削加工とを行い、直径310mmの静電チャック22の中途材を形成した。ウエハーWを支持する面の反対側の面に静電電極24と同じ印刷ペーストを用いて、抵抗加熱素子回路26をスクリーン印刷法で印刷形成し、乾燥させた。さらにこの抵抗加熱素子26上に別途準備した平均粒径1μm、純度99.5%のアルミナ粉末の造粒顆粒を充填して20MPaで加圧し、プレス成形を行い、中途材と抵抗加熱素子26を埋設した基体22cとなる成形体とからなる一体成形体を作成した。一体成形体をカーボン製のサヤにセットし、窒素ガス雰囲気でホットプレス法により焼成した。具体的には、150kPaの窒素ガス雰囲気で、10MPaで一軸加圧しながら、最高温度1600℃まで300℃/時間の昇温速度で温度を上昇させ、この最高温度1600℃で2時間保持して、静電電極24と、抵抗加熱素子26を埋設した第2中間体を作製した。この第2中間体にダイアモンド砥石にて平面研削加工と円筒研削加工を行い、静電電極24と抵抗加熱素子26とを共に備えた静電チャック22を作製した。静電チャック22の直径は299mmであり、誘電体層22aの厚みは0.5mm、中間層22c及び基体22bの厚みは併せて1.5mm、静電チャック22の全体の厚みは2.0mmとなった。次に、ダイヤモンドドリルで静電電極24および抵抗加熱素子26に到達する座繰り孔(図示せず)をウエハーWを支持する面の反対側の面から穿設した。インジウムロウ箔とともにチタン製の接続端子を各座繰り孔に挿入し、真空中200℃で加熱して接続端子を静電電極24、抵抗加熱素子26に取り付けた。
続いて、アルミニウム製で内部に冷媒通路36を備え、小径円盤部31の外径が299mmで軸方向厚さが6mm,中径円盤部32の外径が300mmで軸方向厚さが3mm,大径円盤部33の外径が344mmで軸方向厚さが26mmとなる部材を用意し、これを冷却板30とした。この冷却板30には、内部の冷媒通路36に通じる図示しない冷媒の供給口及び排出口や、上述した静電チャック22の座繰り孔に連なる図示しない貫通孔を形成した。ここで、冷却板30の大径円盤部33には、図2の座繰り孔52及び貫通孔53が2箇所に設けられており、座繰り孔52は径が16mmで軸方向深さが8mm,貫通孔53は径が7mmとした。そして、厚さ0.12mm,熱伝導率0.25W/mKのシリコーン樹脂シートを絶縁樹脂層28として、静電チャック22と冷却板30の小径円盤部31とを接着した。
次に、外周リング部40のリングヒーター42を作製した。まず、焼結助剤としての酸化イットリウム粉末と窒化アルミニウム粉末とを重量比5:95でスラリー混合スプレードライして造粒粉を製作し、金型に入れて一軸加圧成形してリング状の成形体としたのち、その成形体の上に抵抗加熱素子46を置いた。抵抗加熱素子46は、モリブデン製のメッシュ(直径0.3mmのモリブデン製の細線を金網状に編み込んだシート)をリングヒーター42の全面にわたって配線されるように一筆書きの要領で形成されたパターンにレーザー加工で切り出して作成した。次に、抵抗加熱素子46の一端及び他端にモリブデン製の直径3mm,厚さ1.5mmの円盤を埋設端子51aとして糊で接着した。そして、抵抗加熱素子の上から金型内に先の造粒粉をさらに充填し、再度一軸加圧成形して抵抗加熱素子46を埋設したリング成形体を得た。これをリングヒーター42と同形状の黒鉛ダイにはめ込み、押圧ダイと一緒に一軸ホットプレス装置に設置し、1.02気圧の窒素ガス雰囲気で1850℃で3時間焼成して焼結体を得た。この焼結体を研削加工して、内径300mm,外径344mm,厚さ3mmのリングヒーター42を形成した。なお、研削によって埋設された埋設端子51aの一底面を表面に露出させた。そして、直径3mm,高さ2.5mmでM2の雌ネジ穴を一端に開けたモリブデン製の接続端子51bを埋設端子51aに金ロウで接続した。金ロウでの接続は金箔を埋設端子51aと接続端子51bとの間に挟んで、真空中で1050℃に加熱することで行った。
続いて、外周リング部40のリング状部材41を形成した。リング状部材41は、アルミニウム製で内径300mm,外径344mm,厚さ2.8mmのリング体を加工して得た。リング状部材41のうち、導電部材55を挿入する2箇所には直径7mmの貫通孔を開けた。
続いて、外周リング部40の作成及び冷却板30への組付けを行った。まず、熱伝導率が0.2W/mKであり、室温(25℃)における粘度40Pa・secのシリコーン樹脂接着剤を第2樹脂シール層40bとしてリング状部材41とリングヒーター42とを接着し、120℃で1時間硬化させて外周リング部40とした。なお、第2樹脂シール層40bの厚さは0.1mmであり、リング状部材41とリングヒーター42との同心度は0.02mmであった。次に、得られた外周リング部40のリング状部材41側の平面上に、内径300mm,外径344mm,厚さ0.12mmのシリコーン樹脂シートを第1樹脂シール層40aとして一方の面を貼り付け、第1樹脂シール層40aの他方の面が冷却板30の第1段差面30aに接合するように、外周リング部40を大径円盤部33に嵌合して大径円盤部33に均等に押圧して接着させた。なお、外周リング部40の内径と中径円盤部32の外径とが一致しているため、外周リング部40を位置がずれることなく確実に嵌合することができた。また、第1樹脂シール層40aであるシリコーン樹脂シートには、予め導電部材55を挿入する2箇所に直径7mmの貫通孔が開けられている。従って、組み付け後の冷却板30,第1樹脂シール層40a,リング状部材41,第2樹脂シール層40bには2箇所に貫通孔53が形成されており、リングヒーター42の埋設端子51aにロウ付けされた接続端子51bは貫通孔53内に突出した状態になっている。
続いて、貫通孔53と同じ長さの絶縁管54を外周部にシリコーン接着剤を塗布して貫通孔53内に挿入し、第1Oリング57,第2Oリング58をはめ込んだ絶縁部材56を冷却板30の座繰り孔52に挿入し、ニッケル製の直径3mmで先端にM2の雄ネジを加工してつけた導電部材55を絶縁部材56及び絶縁管54の内部に挿入して、先端の雄ネジを接続端子51bの雌ネジにねじ込んで導通させた。また、上述した静電チャック22の接続端子に連なる冷却板30の貫通孔内及び静電チャック22の座繰り孔内にも絶縁管及び導電部材を挿入して、静電電極24及び抵抗加熱素子26の接続端子と導電部材とを導通させた。以上により、ウエハー載置装置20の試験体を完成した。
[比較例1]
比較例1では、図4に示すように、冷却板230が中径円盤部を備えず外径が300mmで軸方向厚さが6mmの小径円盤部231と外径が344mmで軸方向厚さが29mmの大径円盤部233とを連ねた形状である点、リング状部材41及び第2樹脂シール層40bがなくリングヒーター42と第1段差面30aとが第1樹脂シール層40aを介して直接接着されている点、リングヒーター42の内径が小径円盤部31の外径と同じ大きさであり隙間Aが形成されない点、座繰り孔52,絶縁部材56,第1Oリング57,第2Oリング58がなく貫通孔253,絶縁管254が冷却板230の裏面まで到達している点、が異なるが、それ以外は実施例1と同様にしてウエハー載置装置220の試験体を作成した。
[評価試験1]
実施例1及び比較例1の試験体を真空チャンバー12内に図1のように設置した。なお、保護リング43,243は載置しない状態で設置した。そして、真空ポンプにより真空チャンバー12内を80Paにし、冷却板30,230の冷却通路36には25℃一定の水を毎分30リットルの流量で流した。また、静電電極24には電圧を印加せず、プラズマは発生させないものとした。この状態で、静電チャック22内の抵抗加熱素子26への投入電力を1.2kW一定とするとともに、リングヒーター42内の抵抗加熱素子46への投入電力を0.5kW,1.0kW,1.5kW,2.0kWの4段階に変化させ、静電チャック22のウエハー載置面23の外周部の温度分布及びリングヒーター42の表面の温度分布の変化を測定した。なお、真空チャンバー12の上部には内部を観察するための図示しない覗き窓があり、ここを通して真空チャンバー12外に設置された赤外線放射温度計(IRカメラ)により温度分布の測定を行った。温度分布は、温度の最小値,最大値,及びその差△Tとして数値化した。結果を表1に示す。
Figure 0003155802
表1から明らかなように、リングヒーター42の表面における△Tは、比較例1ではリ
ングヒーター42への投入電力が大きいほど大きくなっているのに対し、実施例1ではリングヒーター42への投入電力にかかわらず一定値となっており、△Tの絶対値も比較例
1より小さい。これは、実施例1ではリングヒーター42と冷却板30とが離間しているとともに、リングヒーター42と冷却板30との間に冷却板側30から第1樹脂シール層40a,リング状部材41,第2樹脂シール層40bがこの順で積層され、第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bの熱伝導率が冷却板30,リング状部材41及びリングヒーター42と比べて低くなっていることで、リングヒーター42と冷却板30との間の熱伝導よりもリングヒータ42内での熱伝導の方が起こりやすくなっているためと考えられる。このように、実施例1では、リングヒーター42の表面における均熱性が比較例1と比べて向上する。
また、表1から明らかなように、静電チャック22の外周部における△Tは、比較例1
ではリングヒーター42への投入電力が大きいほど大きくなっているのに対し、実施例1ではリングヒーター42への投入電力にかかわらず一定値となっており、△Tの絶対値も
比較例1より小さい。これは、比較例1では隙間Aがないため、リングヒーター42の熱膨張によりリングヒーター42の内周部と冷却板230の小径円盤部231の外周部とが接触する部分と離間する部分とができ、リングヒーター42の内周部から小径円盤部231の外周部への熱伝導が不均一になることと、比較例1のリングヒーター42の温度分布自体が実施例1と比べて均一ではないことと、に起因すると考えられる。一方、実施例1では隙間Aがあるため熱膨張が起きてもリングヒーター42と小径円盤部31とが接することがなく、静電チャック22の外周部における△Tに影響を及ぼさないと考えられる。
このように、実施例1は比較例1と比べて静電チャック22の外周部の均熱性が向上し、これにより、静電チャック22に載置されるウエハーWの外周部の均熱性が向上する。
[評価試験2]
評価試験1と同様の条件において、リングヒーター42への投入電力を0kW→2kW→0kWと10分間かけて変化させる制御を1サイクルとし、これを2000サイクル行った。そしてその後、評価試験1と同様の試験を行った。結果を表2に示す。
Figure 0003155802
表2から明らかなように、比較例1では評価試験1と比べてリングヒーター42の表面の△Tが5〜16℃増大している。ここで、評価試験2を行った後の比較例1のリングヒ
ーター42と冷却板230との接合面を超音波により観察したところ、接合面すなわち第1樹脂シール層240aが一部剥離していることがわかった。すなわち、比較例1では、第1樹脂シール層240aが剥離した部分ではリングヒーター42と冷却板230との熱伝導が起こりにくくなり、その部分がホットスポットとなることでこのような△Tの増大
が起きていると考えられる。一方、実施例1では、リングヒーター42と冷却板30との間にリング状部材41があり、これが熱応力のバッファーとして作用することにより、第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bの剥離が起きず△Tの変化がないもの
と考えられる。このように、実施例1は比較例1と比べて樹脂シール層の繰り返し熱応力による剥離を防ぐことができ、リングヒーター42の長期的な温度分布の劣化を防止でき、長期間に渡ってリングヒーター42の均熱性を保つことができる。また、比較例1では第1樹脂シール層240aが剥離して貫通孔253の内部と真空チャンバー12内の真空となっている空間とが導通すると、外部から大気が貫通孔253内を経由して侵入し真空漏れを起こす可能性がある。これに対して実施例1では、第1樹脂シール層40a及び第2樹脂シール層40bの剥離が起きにくい上に、剥離が起きたとしても絶縁部材56,第1Oリング57,第2Oリング58が外気と貫通孔53内との間を封止しているため真空漏れは起こらない。すなわち、実施例1は比較例1と比べてより真空漏れを防止できる。
なお、評価試験1,2で示されたようにリングヒーター42の表面における均熱性が向上すると、リングヒーター42の測定温度が目標値になるように抵抗加熱素子46への入力電力をフィードバック制御するような場合に、測定温度と表面温度との誤差が少なくなり、リングヒーター42の温度制御の精度が向上する。これにより、ウエハーWの外周部の温度制御の精度が向上し、ウエハーWの均熱性を高めることができるという効果も実施例1では得られる。
また、比較例1ではリングヒーター42の長期的な温度分布の劣化が起こることで、ウエハーW面内の温度分布も劣化し、2000サイクル後の使用におけるウエハーW面内のエッチング速度分布が作製直後よりも劣化する問題が生じた。一方、実施例1では2000サイクル後においてもリングヒーターの温度分布が劣化せず、ウエハーWにおけるエッチング速度分布は作製直後と2000サイクル後とで変化しなかった。すなわち、実施例1ではウエハーWの長期的なエッチング速度分布の劣化を防止することができる。
10 プラズマ処理装置、12 真空チャンバー、14 反応ガス導入路、16 排気通路、20,120,220 ウエハー載置装置、22 静電チャック、22a 静電体層、22b 中間層、22c 基体、23 ウエハー載置面、24 静電電極、26 抵抗加熱素子、28 絶縁樹脂層、30,130,230 冷却板、30a,130a,230a 第1段差面、30b 第2段差面、31,131,231 小径円盤部、32 中径円盤部、33,133,233 大径円盤部、36 冷媒通路、40,240 外周リング部、40a,240a 第1樹脂シール層、40b 第2樹脂シール層、41 リング状部材、42 リングヒーター、43,243 保護リング、43a,243a 切欠溝、46 抵抗加熱素子、51 導電端子、51a 埋設端子、51b 接続端子、52 座繰り孔、53,253 貫通孔、54,254 絶縁管、55 導電部材、56 絶縁部材、57 第1Oリング、58 第2Oリング、60 上部電極、60a ***、A,B 隙間、W ウエハー。

Claims (6)

  1. 真空中でウエハーを載置するウエハー載置装置であって、
    ウエハーを吸着可能なセラミックス製のプレートと、
    該プレートが絶縁樹脂層を介して接着された柱状部と該柱状部より外径が大きく該柱状部と中心軸が同じである大径円盤部とが連なった形状に形成され、前記大径円盤部の前記柱状部側の平面としての第1段差面を有する金属製の冷却板と、
    前記第1段差面に第1樹脂シール層を介して一方の面が接着されたリング状部材と、
    内部に抵抗加熱素子を有し、前記リング状部材の他方の面に第2樹脂シール層を介して接着されたリングヒーターと、
    を備え、
    前記第1樹脂シール層及び前記第2樹脂シール層は、前記冷却板,前記リング状部材及び前記リングヒーターと比べて熱伝導率が低い材料で形成されており、
    前記リングヒーターは、前記冷却板と離間している、
    ウエハー載置装置。
  2. 前記柱状部は、前記大径円盤部より外径が小さい中径円盤部と該中径円盤部より外径が小さく該中径円盤部と中心軸が同じである小径円盤部とが連なった形状に形成され、前記中径円盤部の前記小径円盤部側の平面としての第2段差面を有しており、
    前記リング状部材は、内径が前記中径円盤部の外径と同じであり、
    前記リングヒーターは、内径及び外径が前記リング状部材と同じであり、
    前記リング状部材と前記第1樹脂シール層と前記第2樹脂シール層とを積層した厚さは前記中径円盤部の厚さ以上である、
    請求項1に記載のウエハー載置装置。
  3. 前記リングヒーターはセラミックス製であり、
    前記リング状部材は金属製であり、
    前記第1樹脂シール層及び前記第2樹脂シール層は、シリコーン樹脂で形成されている、
    請求項1又は2に記載のウエハー載置装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエハー載置装置であって、
    前記大径円盤部のうち前記第1段差面の反対側の面に設けられた座繰り孔と、
    前記座繰り孔に連通し、前記大径円盤部,前記第2樹脂シール層,前記リング状部材及び前記第1樹脂シール層を貫通する貫通孔と、
    前記リングヒーターに埋設されると共に前記抵抗加熱素子と電気的に接続され、前記貫通孔内に露出面を持つ導電端子と、
    前記貫通孔内に挿入され、該貫通孔と同じ長さをもつ絶縁管と、
    前記絶縁管内及び前記座繰り孔内に挿入されて前記導電端子と電気的に接続されることにより前記抵抗加熱素子への電力供給路となる導電部材と、
    前記座繰り孔内に配置されるとともに前記導電部材が貫通している絶縁部材と、
    前記絶縁部材の外周部と前記座繰り孔の内周部との間を封止する第1のOリングと、
    前記絶縁部材の内周部と前記導電部材の外周部との間を封止する第2のOリングと、
    を備えたウエハー載置装置。
  5. 前記リングヒーターは、モリブデン製の前記抵抗加熱素子を埋設し窒化アルミニウムを主成分とするか、又は、炭化タングステン粉体とアルミナ粉体との混合焼結体からなる前記抵抗加熱素子を埋設しアルミナを主成分とする、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエハー載置装置。
  6. 前記リングヒーターは、モリブデン製の前記抵抗加熱素子及び前記導電端子を埋設し窒化アルミニウムを主成分とするか、又は、炭化タングステン粉体とアルミナ粉体との混合焼結体からなる前記抵抗加熱素子及び炭化タンタル粉体とアルミナ粉体との混合焼結体からなる前記導電端子を埋設しアルミナを主成分とする、
    請求項4に記載のウエハー載置装置。
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