JP2013172013A - 基板処理装置、基板処理方法及び基板温度の設定可能帯域の変更方法 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法及び基板温度の設定可能帯域の変更方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で基板の温度調整範囲の制限を緩和させることができる基板処理装置、基板処理方法及び基板温度の設定可能帯域の変更方法を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、処理容器12、基台14、静電チャック50、チラー99、第1流路94、第2流路95、バイパス流路96及び流量調整バルブ98を備える。第1流路94は、チラー99と基台14の冷媒入口とを接続する。第2流路95は、チラー99と基台14の冷媒出口とを接続する。バイパス流路96は、第1流路94の中間から分岐して第2流路95の中間に接続する。流量調整バルブ98は、バイパス流路96へ流入させる冷媒の流量を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明の種々の側面及び実施形態は、基板処理装置、基板処理方法及び基板温度の設定可能帯域の変更方法に関するものである。
基板処理装置は真空環境の維持を可能とする処理容器を備えており、その処理容器内部(処理空間)に配置された載置台に基板を配置して、上部及び下部からのRF電力供給によるプラズマ処理等を行う構成が一般的である。載置台は、処理空間内で基板を保持する基板保持機能、及びRF電極としての電力供給機能だけでなく、基板を所定の温度に設定する温度調整機能が要求されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特許文献1記載の装置は、基板支持面を有する静電チャック、及び、静電チャックの裏面に接着剤を介して接続された基台及び温度制御システムを有する。静電チャックは、その内部に中心加熱素子及び端部加熱素子を有する。中心加熱素子は、基板支持面の中心領域の下方に位置し、端部加熱素子は、基板支持面の端部の下方に位置する。また、基台は、その内部に冷却素子を有する。中心加熱素子、端部加熱素子及び冷却素子は、温度制御システムにより制御され、この制御によって基板は所定の温度に設定される。静電チャックはセラミックで形成され、基台はアルミで形成される。
特許文献2記載の装置は、その内部に熱媒体の2系統の循環流路が形成された基台、及び2系統の循環流路へ熱媒体をそれぞれ供給する温度調節ユニットを備えている。一方の循環流路は、基台の中央部に形成され、他方の循環流路は、基台の側方部に形成される。温度調節ユニットは、熱媒体を加熱する加熱部、熱媒体を冷却する冷却部、並びに加熱部及び冷却部をバイパスさせるバイパス流路を備える。それぞれの循環流路の出口から流出した熱媒体は、温度調節ユニットへ供給されて合流し、熱媒体を加熱する加熱部、熱媒体を冷却する冷却部、又はバイパス流路へ供給される。また、それぞれの循環流路の入口には、加熱部から供給される熱媒体、冷却部から供給される熱媒体及びバイパス流路より供給される熱媒体を合流させる流量調整バルブが配置されている。この構成により、温調された熱媒体及び循環された熱媒体を合流させて所定の温度の熱媒体とし、それぞれの循環流路へ供給する。
特許文献3記載の装置は、その内部に熱媒体の2系統の循環流路が形成された基台を有する。一方の循環流路は、基台の中央部に位置する第1の熱ゾーンに形成され、他方の循環流路は、基台の側方部に位置する第2の熱ゾーンに形成される。それぞれの循環流路は、熱交換器に独立して接続されており、熱媒体の速度(流量)もしくは熱媒体の温度又はこれらの組み合わせが調整されることにより、所定の基板温度が達成される。
特開2008−85329号公報 特開2009−117443号公報 特開2008−509553号公報
特許文献1記載の載置台は、基板保持機能、電力供給機能及び温度調整機能等を実現するために、複数の構成部材が接着剤で接合されて積み上げられた積層構造とされている。構成部材間を接合する接着剤には、接着力を安定して発揮可能な耐熱温度がある。このため、接着剤近傍の温度が耐熱温度以上となった場合には、接着力が低下して部材剥がれが生じるおそれがある。そして、構成部材の物性値である熱伝達率が著しく低くなる場合は熱量の移動が妨げられるので、基板に要求される温度調整範囲を実現できないおそれがある。また、特許文献1〜3記載の冷却器には特有の冷却能力、つまり単位時間あたりに基板から奪う熱量の限界もある。このため、冷却器の冷却可能温度よりも高い温度の範囲では冷却制御を行うことができない。
このように、静電チャックを構成する部材、接着剤の材料特有の物性値、冷却器の冷却能力によって、温度調整機能によって実現される基板温度の温度調整範囲は制約を受けることになる。このため、簡易な構成で基板の温度調整範囲の制限を緩和させることができる基板処理装置が望まれている。
本発明の一側面に係る基板処理装置は、処理容器、載置台、チラー、第1流路、第2流路、バイパス流路及び流量調整バルブを備える。処理容器は、処理空間を画成する。載置台は、基台及び静電チャックを有する。基台は、処理空間内に配置され、入口及び出口まで延在する冷媒用の流路がその内部に設けられている。静電チャックは、基台の上面に接着剤を介して設けられ、その内部又は下面にヒータが設けられている。チラーは、冷却能力が飽和する温度より小さい温度に冷媒の温度を制御する本体部及び冷媒を搬送するポンプを有する。第1流路は、チラーと入口とを接続する。第2流路は、チラーと出口とを接続する。バイパス流路は、第1流路の中間から分岐して第2流路の中間に接続する。流量調整バルブは、バイパス流路へ流入させる冷媒の流量を制御する。
この基板処理装置では、チラーと冷媒用の流路の入口とを接続する第1流路と、チラーと冷媒用の流路の出口とを接続する第2流路が、バイパス流路によって接続されており、流量調整バルブによって、バイパス流路へ流入させる冷媒の流量が制御される。すなわち、流量調整バルブによって冷媒用の流路へ流入させる冷媒の流量が調整される。このように冷媒の流量を変更することで載置台の熱伝達率を変更することができる。例えば、載置台の熱伝達率を小さく変更することによって、接着剤の耐熱温度以下におけるヒータの温度調整範囲がチラーの冷却能力によって制限されることを回避することができる。よって、簡易な構成で基板の温度調整範囲の制限を緩和させることができる。
一実施形態では、ポンプは、一定流量である第1流量で冷媒を搬送し、流量調整バルブは、バイパス流路へ冷媒を流入させることで、第1流量よりも小さい第2流量の冷媒を冷媒用の流路へ流入させてもよい。このように構成することで、チラーの冷却能力を低下させることなく、バルブ制御のみで載置台の熱伝達率を変更することができる。
一実施形態では、基板処理装置は、ガス供給部、第1電極、電源及び制御部をさらに備えてもよい。ガス供給部は、処理空間内に処理ガスを供給する。第1電極は、処理空間に設けられる。電源は、第1電極及び基台に電圧を印加する。制御部は、流量調整バルブを制御する。ここで、制御部は、プロセス処理中の冷媒温度、電源の印加電力及び基板温度の目標温度に基づいて、バイパス流路へ流入させる冷媒の流量を制御してもよい。このように構成することで、冷媒温度及び電源の印加電力に基づいて定まる基板温度が目標温度を達成することができるように、バイパス流路へ流入させる冷媒の流量を制御することができる。
一実施形態では、制御部は、ヒータに接続され、バイパス流路へ流入させる冷媒の流量及び目標温度に基づいてヒータの発熱量を制御してもよい。このように構成することで、バイパス流路へ流入させる冷媒の流量に依存したヒータの温度調整範囲内において該ヒータを制御することができる。
一実施形態では、静電チャックは、基板を支持する基板支持面と、基板支持面の周囲に形成されたフォーカスリング支持面とを有し、ヒータ及び冷媒による温度制御可能な領域が、基板支持面及びフォーカスリング支持面であってもよい。このように構成することで、基板及びフォーカスリングの温度差を任意に制御することができる。
一実施形態では、ヒータは、基板支持面及びフォーカスリング支持面の下方にそれぞれ配置されてもよい。また、一実施形態では、基板支持面の下方に配置されたヒータから基台までの厚さ方向の構造と、フォーカスリング支持面の下方に配置されたヒータから基台までの厚さ方向の構造とが同一であってもよい。このように構成することで、基板及びフォーカスリングの下方の構造を略同一とすることができるため、載置台の熱伝達率を均一化することができる。
また、本発明の別の側面に係る基板処理方法は、基板処理装置を用いる。該基板処理装置は、処理容器、載置台、チラー、第1流路、第2流路、バイパス流路及び流量調整バルブを備える。処理容器は、処理空間を画成する。載置台は、基台及び静電チャックを有する。基台は、処理空間内に配置され、入口及び出口まで延在する冷媒用の流路がその内部に設けられている。静電チャックは、基台の上面に接着剤を介して設けられ、その内部又は下面にヒータが設けられている。チラーは、冷却能力が飽和する温度より小さい温度に冷媒の温度を制御する本体部及び冷媒を搬送するポンプを有する。第1流路は、チラーと入口とを接続する。第2流路は、チラーと出口とを接続する。バイパス流路は、第1流路の中間から分岐して第2流路の中間に接続する。流量調整バルブは、バイパス流路へ流入させる冷媒の流量を制御する。ここで、該基板処理方法は、基板温度を上昇させる際には、流量調整バルブを制御して基台へ流入する流量を第1流量よりも小さい第2流量へ変更するステップを備える。
この基板処理方法では、基板温度を上昇させる際には、流量調整バルブを制御して基台へ流入する流量を第1流量よりも小さい第2流量へ変更することで、載置台の熱伝達率を第1熱伝達率よりも低い第2熱伝達率へ変更し、接着剤の材料に起因する耐熱温度以下でのヒータによる基板温度の設定可能帯域を拡大させる。このため、例えばプロセス処理ごとに段階的に基板温度を上昇させる場合において、載置台の熱伝達率を変更してプロセス処理ごとに異なる目標の基板温度が何れもヒータの基板温度の設定可能帯域に含まれるように制御することができる。このように、簡易な構成で基板の温度調整範囲の制限を緩和させることができる。
また、本発明のさらに別の側面に係る基板温度の設定可能帯域の変更方法は、基板処理装置を用いる。該基板処理装置は、処理容器、載置台及びチラーを備える。処理容器は、処理空間を画成する。載置台は、基台及び静電チャックを有する。基台は、処理空間内に配置され、入口及び出口まで延在する冷媒用の流路がその内部に設けられている。静電チャックは、基台の上面に接着剤を介して設けられ、その内部又は下面にヒータが設けられている。チラーは、冷却能力が飽和する温度より小さい温度に冷媒の温度を制御する本体部及び冷媒を搬送するポンプを有する。ここで、該方法は、基台へ流入する冷媒の流量を第1流量よりも小さい第2流量へ変更させることで、載置台の熱伝達率を第1熱伝達率よりも低い第2熱伝達率へ変更し、接着剤の材料に起因する耐熱温度以下でのヒータによる基板温度の設定可能帯域を拡大させるステップを備える。
この基板温度の設定可能帯域の変更方法では、基台へ流入する冷媒の流量を第1流量よりも小さい第2流量へ変更させることで、載置台の熱伝達率を第1熱伝達率よりも低い第2熱伝達率へ変更し、接着剤の材料に起因する耐熱温度以下でのヒータによる基板温度の設定可能帯域を拡大させる。このため、例えばプロセス処理ごとに載置台の熱伝達率を変更してプロセス処理ごとに異なる目標の基板温度が何れもヒータの基板温度の設定可能帯域に含まれるように制御することができたり、装置構成を変更することなく装置に要求される目標の基板温度を幅広く達成することが可能となる。このように、簡易な構成で基板の温度調整範囲の制限を緩和させることができる。
以上説明したように、本発明の種々の側面及び実施形態によれば、簡易な構成で基板の温度調整範囲の制限を緩和させることができる。
一実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す図である。 図1の静電チャック及び基台の一部拡大断面図である。 図2のヒータの温度調整領域を説明する概要図である。 基板中央、基板エッジ及びフォーカスリングの温度差を説明するグラフである。(A)は図1の載置台のグラフであり、(B)は従来の載置台のグラフである。 冷却用の流路に接続される冷却システムの概要図である。 基板温度と冷媒温度との温度差を説明する概要図である。 一般的なチラーの冷却能力を説明する概要図である。 ヒータの温度調整範囲を説明するグラフである。 ヒータの温度調整範囲を説明するグラフである。(A)は載置台の熱伝達率を500[W/m・K]とした場合のグラフ、(B)は載置台の熱伝達率を240[W/m・K]とした場合のグラフである。 熱伝達率500[W/m・K]と熱伝達率240[W/m・K]の載置台を用いた場合のヒータの温度調整範囲を比較したグラフである。 基板温度の設定可能帯域の変更方法を説明するフローチャートである。 (A)は、第1のRF装置における基板温度の時間依存性であり、(B)は、第2のRF装置における基板温度の時間依存性である。 基板処理方法を説明するタイミングチャートである。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図1では、一実施形態に係るプラズマ処理装置の断面が示されている。図1に示すプラズマ処理装置10は、平行平板型のプラズマ処理装置である。
プラズマ処理装置10は、処理容器12を備えている。処理容器12は、略円筒形状を有しており、その内部空間として処理空間Sを画成している。プラズマ処理装置10は、処理容器12内に、略円板形状の基台14を備えている。基台14は、処理空間Sの下方に設けられている。基台14は、例えばアルミニウム製であり、第2の電極(下部電極)を構成している。基台14は、プロセスにおいて後述する静電チャック50の熱を放熱して、静電チャック50を冷却する機能を有する。
基台14の内部には、冷媒用の流路15が形成されている。冷媒用の流路15の入口及び出口には、冷媒入口配管、冷媒出口配管が接続され、チラー(冷却器)によって冷媒が供給される。冷媒用の流路15の中に適宜の冷媒、例えば冷却水等を循環させることによって、基台14及び静電チャック50を所定の温度に制御可能な構成とされている。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、筒状保持部16及び筒状支持部17を更に備えている。筒状保持部16は、基台14の側面及び底面の縁部に接して、基台14を保持している。筒状支持部17は、処理容器12の底部から垂直方向に延在し、筒状保持部16を介して基台14を支持している。
一実施形態においては、処理容器12の側壁と筒状支持部17との間には、排気路20が形成されている。排気路20の入口又はその途中には、バッフル板22が取り付けられている。また、排気路20の底部には、排気口24が設けられている。排気口24は、処理容器12の底部に嵌め込まれた排気管28によって画成されている。この排気管28には、排気装置26が接続されている。排気装置26は、真空ポンプを有しており、処理容器12内の処理空間Sを所定の真空度まで減圧することができる。処理容器12の側壁には、ウェハ(基板)Wの搬入出口を開閉するゲートバルブ30が取り付けられている。
基台14には、プラズマ生成用の高周波電源32が整合器34を介して電気的に接続されている。高周波電源32は、所定の高周波数(例えば27MHz以上)の高周波電力を第2の電極、即ち、基台14に印加する。
プラズマ処理装置10は、更に、処理容器12内にシャワーヘッド38を備えている。シャワーヘッド38は、処理空間Sの上方に設けられている。シャワーヘッド38は、電極板40及び電極支持体42を含んでいる。
電極板40は、略円板形状を有する導電性の板であり、第1電極(上部電極)を構成している。電極板40には、プラズマ生成用の高周波電源35が整合器36を介して電気的に接続されている。高周波電源35は、所定の高周波数(例えば27MHz以上)の高周波電力を電極板40に印加する。高周波電源32及び高周波電源35によって基台14及び電極板40に高周波電力がそれぞれ与えられると、基台14と電極板40との間の空間、即ち、処理空間Sには高周波電界が形成される。
電極板40には、複数のガス通気孔40hが形成されている。電極板40は、電極支持体42によって着脱可能に支持されている。電極支持体42の内部には、バッファ室42aが設けられている。プラズマ処理装置10は、ガス供給部44を更に備えており、バッファ室42aのガス導入口25にはガス供給導管46を介してガス供給部44が接続されている。ガス供給部44は、処理空間Sに処理ガスを供給する。ガス供給部44は、例えば、CF系のエッチングガス等を供給し得る。電極支持体42には、複数のガス通気孔40hにそれぞれ連続する複数の孔が形成されており、当該複数の孔はバッファ室42aに連通している。したがって、ガス供給部44から供給されるガスは、バッファ室42a、ガス通気孔40hを経由して、処理空間Sに供給される。
一実施形態においては、処理容器12の天井部に、環状又は同心状に延在する磁場形成機構48が設けられている。この磁場形成機構48は、処理空間Sにおける高周波放電の開始(プラズマ着火)を容易にして放電を安定に維持するよう機能する。
一実施形態においては、基台14の上面に接着剤90を介して静電チャック50が設けられている。静電チャック50は、略円板状の部材であって、円板の中心領域には円柱状の凸部が形成されている。静電チャック50の上面には、ウェハW及びフォーカスリング18が載置される。静電チャック50は、電極52、並びに、一対の絶縁膜54a及び54bを含んでいる。絶縁膜54a及び54bは、セラミック等の絶縁体により形成される膜である。電極52は、導電膜であり、絶縁膜54aと絶縁膜54bの間に設けられている。この電極52には、スイッチSWを介して直流電源56が接続されている。直流電源56から電極52に直流電圧が与えられると、クーロン力が発生し、当該クーロン力によってウェハWが静電チャック50の上面に吸着保持される。静電チャック50の内部又は下面には、加熱素子であるヒータ91a〜91cが設けられる。ヒータ91a〜91cは、配線を介してヒータ電源92に接続される。ヒータ91a〜91cにより、静電チャック50の上面に載置されるフォーカスリング18及びウェハWを所定温度にそれぞれ加熱できる。フォーカスリング18は、例えば、シリコン又は石英から構成され得る。基台14及び静電チャック50は、載置台70を構成している。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、ガス供給ライン58及び60、並びに、伝熱ガス供給部62及び64を更に備えている。伝熱ガス供給部62は、ガス供給ライン58に接続されている。このガス供給ライン58は、静電チャック50の上面まで延びて、当該上面の中央部分において環状に延在している。伝熱ガス供給部62は、例えばHeガスといった伝熱ガスを、静電チャック50の上面とウェハWとの間に供給する。また、伝熱ガス供給部64はガス供給ライン60に接続されている。ガス供給ライン60は、静電チャック50の上面まで延びて、当該上面においてガス供給ライン58を囲むように環状に延在している。伝熱ガス供給部64は、例えばHeガスといった伝熱ガスを、静電チャック50の上面とウェハWとの間に供給する。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、制御部66を更に備えている。この制御部66は、排気装置26、スイッチSW、高周波電源32、整合器34、高周波電源35、整合器36、ガス供給部44、並びに、伝熱ガス供給部62及び64に接続されている。制御部66は、排気装置26、スイッチSW、高周波電源32、整合器34、高周波電源35、整合器36、ガス供給部44、並びに、伝熱ガス供給部62及び64のそれぞれに制御信号を送出する。制御部66からの制御信号により、排気装置26による排気、スイッチSWの開閉、高周波電源32からの電力供給、整合器34のインピーダンス調整、高周波電源35からの電力供給、整合器36のインピーダンス調整、ガス供給部44による処理ガスの供給、伝熱ガス供給部62及び64それぞれによる伝熱ガスの供給が制御される。さらに、制御部66によって載置台70の熱伝達率の制御及び基板温度の制御が行われる。この詳細については後述する。
このプラズマ処理装置10では、ガス供給部44から処理空間Sに処理ガスが供給される。また、電極板40と基台14との間、即ち処理空間Sにおいて高周波電界が形成される。これにより、処理空間Sにおいてプラズマが発生し、処理ガスに含まれる元素のラジカル等(例えば、酸素ラジカル)により、ウェハWのエッチングが行われる。
次に、載置台70の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示す載置台70の一部拡大断面図である。図2に示すように、基台14の内部には冷媒用の流路15が形成されている。流路15は、循環流路であって、基台14の上面14a側からみて全面に配置されるように渦巻き状に旋回されている。流路15は、略同一の矩形の断面を有し、断面積が管路全体にわたって略同一とされている。
基台14の上面14aには、接着剤90を介して静電チャック50が設けられている。静電チャック50の凸部内部には、電極52が設けられている。このため、静電チャック50の円柱状の凸部上面が基板支持面50aとされる。そして、基板支持面50aの周囲の環状の上面がフォーカスリング18を載置するフォーカスリング支持面50bとなる。
ヒータ91aは、静電チャック50の下面50cに取り付けられ、基板支持面50aのセンター領域R1の下方に配置される。また、ヒータ91bは、静電チャック50の下面50cに取り付けられ、基板支持面50aのエッジ領域R2の下方に配置される。さらに、ヒータ91cは、静電チャック50の下面50cに取り付けられ、フォーカスリング支持面50b(領域R3)の下方に配置される。なお、ヒータ91a〜91cは、静電チャック50の内部に配置してもよい。また、ヒータ91a〜91cの近傍には、温度センサ93a〜93cが設けられている。温度センサ93a〜93cが制御部66に接続されることでヒータ加熱温度がモニタリングされる。
図3は、ヒータ91a〜91cの温度調整範囲を説明する概要図であり、載置台70の平面図である。図3に示すように、ヒータ91aによって基板支持面50aのセンター領域R1が温度制御され、ヒータ91bによって基板支持面50aのエッジ領域R2が温度制御され、ヒータ91cによってフォーカスリング支持面50b(領域R3)が温度制御される。センター領域R1の外径D1は例えば約260mm、エッジ領域R2の外径D2は、例えば約300mm、フォーカスリング支持面50b(領域R3)の外径D3は、例えば約350mmとされる。
フォーカスリング支持面50bには、静電チャック50及び基台14を挿通する貫通孔が形成されており、この貫通孔内部にリフトピン100が収容されている。リフトピン100はフォーカスリング18の交換に用いられる。フォーカスリング18は、上部リング部材18a及び下部リング部材18bを有する。上部リング部材18aは、リング状の部材であって、基板支持面50aに支持されたウェハWの周囲を囲むように配置される。上部リング部材18aの上面は、ウェハWの上面と略同一の高さとされる。下部リング部材18bは、上部リング部材18aに対応したリング形状を有している。下部リング部材18bは、上述したリフトピン100の貫通孔に対応する位置に上下に貫通する貫通孔が形成されている。リフトピン100が上昇するとき、リフトピン100の先端が、上部リング部材18aの穴部の上面を押し上げることによって、上部リング部材18aが上昇する。
上述した載置台70は、基板支持面50a及びフォーカスリング支持面50bの下部構造及び温調機能が略同一とされているため、基板支持面50a及びフォーカスリング支持面50bの全面にわたって同一の温調機能を個別に制御することが可能となる。図4は、載置台における温度差の位置依存性を示す棒グラフである。図4では、領域R1(Center)、領域R2(Edge)、領域R3(FR)ごとのウェハW又はフォーカスリング18と冷媒までの温度差を棒グラフで示している。M1は基台の熱伝達率、M2は接着剤の熱伝達率、M3はウェハW又はフォーカスリング18の支持面を構成する部材(静電チャック)の熱伝達率である。なお、熱伝達率は、単位面積、単位温度及び単位時間あたりの伝熱量[W/m・K]である。三角P1〜P4は、温度モニタ点である。
従来の載置台では、ウェハW又はフォーカスリング18に要求される温度調整範囲が異なるという理由から、それぞれの領域に個別に温度制御機能を組み込んでいる。例えば、図4の(B)に示すように、フォーカスリング18のみに、ヒータ91を組み込んでいる。すなわち、基板支持面50a及びフォーカスリング支持面50bの下部構造が異なり、さらには温度モニタ点も異なる構成となる。従って、基板支持面50a及びフォーカスリング支持面50bを同一温度に制御することは困難であり、両者の温度差がウェハWのエッジ領域の温度に影響を与えるおそれがある。また、仮に基板支持面50aの下部にヒータを備え、温度モニタ点をP4の位置にそろえた場合であっても、範囲H2で示す部材(ヒータの温度調整範囲に影響する熱伝達率を決定する部材)が異なることから、同一の温度制御を行うことはできない。
これに対して、図1に示す載置台70は、図4の(A)に示すように、基板支持面50a及びフォーカスリング支持面50bの下部構造(厚さ方向の構造)が同一とされる。範囲H1で示す部材(ヒータの温度調整範囲に影響する熱伝達率を決定する部材)を同一とすることで、基板支持面50a及びフォーカスリング支持面50bの全面にわたって同一の温度制御を個別にすることが可能となる。
次に、基台14の冷媒用の流路15に接続される冷却システムについて概説する。図5は、冷却システムの概要図である。図5に示すように、基台14には、冷媒用の流路15が設けられており、流路15へ冷却システムから冷媒が供給されることで基台14上面から熱を奪う。冷却システムは、チラー99、第1流路94、第2流路95、バイパス流路96及び流量調整バルブ98を備える。チラー99は、冷媒の温度を制御する本体部、及び冷媒を搬送するポンプを有する。ポンプは、一定流量である第1流量で冷媒を搬送し得る。一定流量は定格流量であって例えば20[l/min]である。第1流路94は、チラー99と入口15aとを接続する。第2流路95は、チラー99と出口15bとを接続する。バイパス流路96は、第1流路94の中間から分岐して第2流路95の中間に接続する。流量調整バルブ98は、開閉量を調整可能なバルブであり、バイパス流路96へ流入させる冷媒の流量を制御する。チラー99及び流量調整バルブ98は、制御部66に接続されており、制御部66がバイパス流路96へ流入させる冷媒の流量を制御することができる。
流量調整バルブ98を閉とした場合には、チラー99から搬出された第1流量の冷媒は、第1流路94を通り冷却用の流路15へ供給される。そして、冷却用の流路15内を流通し、第2流路95を通りチラー99へ戻される。一方、流量調整バルブ98を所定量の冷媒が流通可能に開けた場合には、一部の冷媒がバイパス流路96へ流入し、冷却用の流路15を流通することなくチラー99へ戻される。このとき冷媒用の流路15へ供給される冷媒の量は、第1流量よりも小さい第2流量となる。チラー99から供給される冷媒流量を単純に下げた場合には、冷却能力、すなわち単位時間あたりに物体から奪う熱の量[W]も減少するおそれがある。バイパス流路96を用いることでチラー99の定格流量を保ちながら冷媒用の流路15へ供給される冷媒の量を減少させることができる。
上述のように冷却用の流路15へ供給される冷媒の量を制御した場合、載置台70の熱伝達率を変化させることができる。以下、詳細を説明する。基台14内部の流路15を流れる冷媒は、非粘性流(主流)である。一方、流路15の内壁面と接触する近傍の冷媒(境界層)においては、粘性抵抗を持つ粘性流となる。すなわち内壁面と冷媒との界面は速度0となり、主流に近づくほど冷媒の流速は主流の流速に近づく。境界層の厚さは、主流と内壁との速度差が影響を与える。すなわち、主流の流速が大きい場合には境界層の厚さは小さくなる傾向にあり、境界層の厚さは速度の関数で表すことができる。流速は流路15の断面積と流量によって決定されるため、断面積一定の条件下で流量を変更すると、速度が変化し、境界層の厚さが変化する。ここで、境界層の厚さは、熱伝達率に影響を与える。境界層の厚さが大きくなるほど熱伝達率は低くなる(すなわち熱を伝達しにくくなる)。よって、冷媒の流量を変化させることで載置台70の熱伝達率を変化させることができる。
載置台70の熱伝達率を変化させることによって、ヒータ91a〜91cの温度調整範囲を変更することができる。以下、熱伝達率の変更によるヒータの温度調整範囲の制御について説明する。まず、熱伝達率とウェハ温度(基板温度)との関係について概説する。熱伝達率とフォーカスリング18の温度との関係については、熱伝達率とウェハ温度との関係と同一であるため、以下ではウェハ温度のみ説明する。図6は、基板温度T1と冷媒温度T2との温度差ΔTを説明する概要図である。図6に示すように、プラズマ等に起因したウェハWへの単位面積当たりの入熱量を+q[W/m]とし、ウェハWと冷媒との間の単位面積当たりの熱抵抗(熱伝達率K[W/m・K]の逆数)をRとすると、ΔT=q・R=q/Kとなる。すなわち、熱伝達率Kと入熱qとが定まれば、基板温度T1と冷媒温度T2との温度差ΔTを求めることができる。
ここで、入熱qは、経験上、高周波電源32及び高周波電源35の合計電力[W]の半分程度となる。また、熱伝達率Kは、載置台70の材料で決定される。このため、プラズマ処理時の電力と熱伝達率Kとを定めることで、温度差ΔTを求めることができる。そして、温度差ΔTに冷媒温度T2を加算することで、基板温度T1を求めることができる。
なお、基板温度T1は、載置台70の物性特有の温度制限によって制限される。例えば、接着剤90の耐熱温度以上に上げることはできない。また、チラー99の冷却能力は、一般的に冷媒温度T2を下げるとある冷媒温度を境に低下する傾向にある。図7に冷媒能力の冷媒温度依存性の一例を示す。図7に示すように、冷却能力は、冷媒温度T2が20℃以上の場合にはほぼ一定の値となるが、冷媒温度T2が20℃より小さい場合には、線形的に低下する。なお、図7に示す冷却能力は一例であって、冷却能力の変曲点は20℃に限られない。冷却システムを用いて温度を制御するためには、冷却能力以上に入熱することはできない。すなわち、基板温度T1を制御する場合には、接着剤90の耐熱温度の限界だけでなく、チラー99の冷却能力の限界も考慮する必要がある。
図8は、載置台70の熱伝達率Kを500[W/m・K]とした場合のヒータの温度調整範囲を説明するグラフである。図8の横軸は冷媒温度であり、縦軸は基板温度である。入熱量qを0[W]とすると、熱伝達率Kのみで温度差ΔTを求めることができる。実線で示すグラフは、プラズマ入熱がない場合(q=0)における基板温度の冷媒温度依存性である。一方、入熱量qを所定値とした場合には、ΔT=q/Kの関係式を用いて温度差ΔTを求めることができる。点線で示すグラフは、プラズマ入熱がある場合(ここではq=1500[W])における基板温度の冷媒温度依存性である。なおプラズマ入熱は1500[W]でなくてもよくプロセス条件に応じて変更可能である。一方、冷却システムの冷却能力の最大値が、入熱量の限界となる。ここでいう入熱量は、プラズマ入熱のみならずヒータによる入熱も含まれる。仮にチラー99の冷却能力を図7に示すグラフの通りであるとした場合、1点鎖線で示すグラフが冷却能力限界すなわち図7に示す冷却能力で冷却することができる最大基板温度となる。また、2点鎖線で示すグラフが接着剤90の耐熱温度であり、ここでは一例として150℃としている。上述した温度制限が存在するため、1点鎖線及び2点鎖線で示すグラフよりも小さい温度で、かつ、実線で示すグラフよりも大きい温度となる範囲が、ヒータによって入熱をすることができる範囲すなわちヒータ温度調整範囲となる。プラズマ入熱(RF入熱)がある場合には、1点鎖線及び2点鎖線で示すグラフよりも小さい温度で、かつ、点線で示すグラフよりも大きい温度となる範囲(図中E1)となる。ヒータに微量の電力を流して温調状態とする場合(ヒータ暖機運転時)も、上記のプラズマ入熱がある場合と同様に下限値が規制される。
図8に示すように、熱伝達率Kが500[W/m・K]となる載置台70を採用した場合、冷媒温度がZ1で示す温度(ここでは5℃)以下となると接着剤90の耐熱温度よりも冷却能力の限界温度が下回ることになる。図9の(A)は、図8のグラフに図7の冷却能力を重ねたグラフである。図9に示すように、チラー99の冷却能力に変曲点(すなわち冷却能力が飽和する温度)がある場合、当該変曲点を下回る温度範囲に冷媒温度を制御するとZ2で示す温度(ここでは5℃)以下で冷却能力の限界温度と接着剤90の耐熱温度とが逆転する現象が発生する。これによって、ヒータの温度調整範囲がE2で示す範囲となる。
一方、載置台70の熱伝達率Kを小さくすると(例えば第1熱伝達率から第1熱伝達率よりも小さい第2熱伝達率とすると)、冷却能力の限界温度と接着剤90の耐熱温度とが逆転する冷媒温度をより低くすることが可能となる。図9の(B)は、載置台70の熱伝達率Kを240[W/m・K]とした場合のヒータの温度調整範囲を説明するグラフである。その他の条件は図8と同一である。図9の(B)に示すように、熱伝達率Kが240[W/m・K]となる載置台70では、冷却能力の限界温度と接着剤90の耐熱温度とが逆転する冷媒温度Z3が−12℃付近であることがわかる。このため、ヒータの温度調整範囲がE3で示す範囲となる。すなわち、熱伝達率Kが小さい載置台70の場合には、低い冷媒温度であってもヒータを用いて温度調整することができることがわかる。図10は、図9の(A)のグラフの一部と(B)のグラフの一部を重ねたグラフである。図10を用いて、熱伝達率Kが240[W/m・K]となる載置台70の最大基板温度と、熱伝達率Kが500[W/m・K]となる載置台70の最大基板温度とを比較する。例えば、冷媒温度−10℃付近で比較する。冷媒温度−10℃の場合、熱伝達率Kが500[W/m・K]となる載置台70の最大基板温度は55℃前後であるため、ヒータ温度調整範囲X1は約−5℃〜55℃の範囲となる。一方、熱伝達率Kが240[W/m・K]となる載置台70の最大基板温度は150℃前後であるため、ヒータ温度調整範囲X2は約−5℃〜150℃の範囲となる。このように、熱伝達率Kが異なるとヒータの温度調整範囲の上限値が異なるため、ヒータ温度調整範囲も大きく異なることになる。なお、図9の(A),(B)に示すように、点線で示すプラズマ入熱がある場合や、ヒータ暖機運転時には、熱伝達率Kが低いほど基板温度が高くなるため、ヒータの温度調整範囲E3の下限値がヒータの温度調整範囲E2の下限値よりも小さくなる。すなわち、ヒータの温度調整範囲の下限値の方を小さくしたい場合には、熱伝達率Kが大きい載置台70を採用すればよい。
ここで、上述したように、冷却用の流路15へ供給される冷媒の量を制御した場合、載置台70の熱伝達率を変化させることができる。このため、必要に応じて、冷媒の量を制御することでヒータの温度調整範囲を変更することができる。図11は、ヒータの温度調整範囲の変更方法を説明するフローチャートである。図11に示す制御処理は、例えば、プロセス処理前に実行される。図11に示す制御処理は、制御部66により実行される。なお、流量調整バルブ98を閉とした場合の載置台70の熱伝達率Kは既知であるとする。また、チラー99の流量は変更されないものとする。
まず、図11に示すように、制御部66は、レシピ入力処理を行う(S10)。S10の処理では、制御部66は、例えば制御部66に接続された記録媒体に記憶されたレシピを入力し、ウェハの目標基板温度、又は、プロセス時の目標温度及びプロセス時の印加電力を入力する。なお、これらの値はユーザ操作によって直接入力されてもよい。次に、制御部66は、冷媒温度入力処理を行う(S12)。S12の処理では、冷媒温度の設定温度を例えばチラー99から入力する。次に、制御部66は、ヒータの温度調整範囲がプロセス温度を含むか否かを判定する。すなわち、S10の処理で入力したプロセス温度がS12の処理で設定された冷媒温度におけるヒータ温度調整範囲に含まれているか否かを判定する。S14において温度調整範囲がプロセス温度を含む場合には、図11に示す制御処理を終了する。一方、S14において温度調整範囲がプロセス温度を含まない場合には、流量調整バルブ98を調整する(S16)。例えば、制御部66は、流量調整バルブ98を開制御することにより、熱伝達率Kを下げて、ヒータの温度調整範囲の上限値を拡大させ、S10の処理で入力したプロセス温度がヒータの温度調整範囲に含まれるように動作する。S16の処理が終了すると、図11に示す制御処理を終了する。このようにプロセスの実行前に、載置台70の熱伝達率Kを変更して基板温度の設定可能帯域を変更し、ヒータで温度調整できる構成とすることができる。
従来、同一のプラズマ入熱で異なる基板温度を実現するためには、基板温度ごとに最適な静電チャックをそれぞれ用意すること考えられている。例えば、図12の(A),(B)に示すように、同一のプラズマ入熱(電力一定)で異なる基板温度(ここでは50℃、100℃)を実現するためには、熱伝達率Kの異なる静電チャックをそれぞれ用意する必要がある。本実施形態に係る基板処理装置であれば、図11の処理を実行して流量調整バルブ98を調整することで、載置台70の熱伝達率Kを制御することにより、異なる基板温度を同一の載置台70で実現することができる。
また装置出荷時において図11に示す処理を実行してもよい。これによって、静電チャック50や載置台70の熱伝達率に個体差があった場合であっても、載置台70全体として同一の装置を提供することができる。
また、上述したバルブの調整による載置台70の熱伝達率Kの変更は、プロセス処理中でも実行可能である。図13は、ステップ温調プロセスの一例であり、横軸が時間、縦軸が基板温度を示すシーケンス図である。図13に示すように、ウェハWを搬入してから搬出するまでの間で、目標とする基板温度が異なる3つのプロセスA〜Cを実行する。制御部66は、プロセスAの終了時にバルブ制御Aを行う。バルブ制御Aでは、制御部66が、図11に示す制御処理を実行し、プロセス温度(60℃)がヒータ温度調整範囲に含まれるように流量調整バルブ98を開制御し、さらにセンサ93a〜93cの温度モニタ結果を参照し、ヒータ91a〜91cを制御してもよい。この場合、制御部66は、流量調整バルブ98の制御量(バイパス流路へ流入させる冷媒の流量)、温度モニタ結果及び目標温度に基づいてヒータの発熱量を制御することになる。また、制御部66は、プロセスBの終了時に、バルブ制御Aと同様なバルブ制御Bを行ってもよい。さらに、プロセスCの終了時に流量調整バルブ98を閉(バルブ制御C)とし、基板温度が急速に下がるように制御してもよい。
ここで、熱伝達率Kを小さくすると載置台70に熱が留まるため、基板温度と冷媒温度の温度差が大きくなる(すなわち基板温度が上昇する)。すなわち、ヒータの温度調整範囲を制御するだけでなく、基板温度を上昇させるために流量調整バルブ98を開制御することも可能である。これにより、例えば上述した図13に示すようなステップ温調するプロセス時において、ヒータ91a〜91cを用いることなく流量調整バルブ98を調整することで最適な温度制御を実行することができる。例えば、制御部66は、センサ93a〜93cの温度モニタ結果及び目標温度に基づいて、流量調整バルブ98を開制御するだけでもよい(バルブ制御A,B)。
以上、本実施形態に係る基板処理装置によれば、チラー99と冷媒用の流路15の入口15aとを接続する第1流路94と、チラー99と冷媒用の流路15の出口15bとを接続する第2流路95が、バイパス流路96によって接続されており、流量調整バルブ98によって、バイパス流路96へ流入させる冷媒の流量が制御され、冷媒用の流路15へ流入させる冷媒の流量が調整される。冷媒の流量を変更することで載置台70の熱伝達率Kを変更することができるため、例えば載置台70の熱伝達率Kを小さく変更することによって、接着剤90の耐熱温度以下におけるヒータ91a〜91cの温度調整範囲がチラー99の冷却能力によって制限されることを回避することができる。よって、簡易な構成で基板の温度調整範囲の制限を緩和させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、制御部66によって流量調整バルブ98を調整する例を説明したが、作業者等によって流量調整バルブ98が調整されてもよい。
10…プラズマ処理装置、12…処理容器、14…基台、15…冷媒用の流路、44…ガス供給部、50…静電チャック、52…電極、62,64…伝熱ガス供給部、66…制御部、70…載置台、S…処理空間、W…ウェハ(基板)、91a〜91c…ヒータ。

Claims (9)

  1. 処理空間を画成する処理容器と、
    前記処理空間内に配置され、入口及び出口まで延在する冷媒用の流路がその内部に設けられた基台、及び、前記基台の上面に接着剤を介して設けられ、その内部又は下面にヒータが設けられた静電チャックを有する載置台と、
    冷却能力が飽和する温度より小さい温度に前記冷媒の温度を制御する本体部及び前記冷媒を搬送するポンプを有するチラーと、
    前記チラーと前記入口とを接続する第1流路と、
    前記チラーと前記出口とを接続する第2流路と、
    前記第1流路の中間から分岐して前記第2流路の中間に接続するバイパス流路と、
    前記バイパス流路へ流入させる前記冷媒の流量を制御する流量調整バルブと、
    を備える基板処理装置。
  2. 前記ポンプは、一定流量である第1流量で前記冷媒を搬送し、
    前記流量調整バルブは、前記バイパス流路へ前記冷媒を流入させることで、第1流量よりも小さい第2流量の前記冷媒を前記冷媒用の流路へ流入させる請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記処理空間内に処理ガスを供給するガス供給部と、
    前記処理空間に設けられた第1電極と、
    前記第1電極及び前記基台に電圧を印加する電源と、
    前記流量調整バルブを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、プロセス処理中の冷媒温度、前記電源の印加電力及び基板温度の目標温度に基づいて、前記バイパス流路へ流入させる前記冷媒の流量を制御する請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 前記制御部は、前記ヒータに接続され、前記バイパス流路へ流入させる前記冷媒の流量及び前記目標温度に基づいて前記ヒータの発熱量を制御する請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記静電チャックは、基板を支持する基板支持面と、前記基板支持面の周囲に形成されたフォーカスリング支持面とを有し、
    前記ヒータ及び前記冷媒による温度制御可能な領域が、前記基板支持面及び前記フォーカスリング支持面である請求項1〜4の何れか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記ヒータは、前記基板支持面及び前記フォーカスリング支持面の下方にそれぞれ配置される請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記基板支持面の下方に配置された前記ヒータから前記基台までの厚さ方向の構造と、前記フォーカスリング支持面の下方に配置された前記ヒータから前記基台までの厚さ方向の構造とが同一である請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
    前記基板処理装置は、
    処理空間を画成する処理容器と、
    前記処理空間内に配置され、入口及び出口まで延在する冷媒用の流路がその内部に設けられた基台、及び、前記基台の上面に接着剤を介して設けられ、その内部又は下面にヒータが設けられた静電チャックを有する載置台と、
    冷却能力が飽和する温度より小さい温度に前記冷媒の温度を制御する本体部及び前記冷媒を搬送するポンプを有するチラーと、
    前記チラーと前記入口とを接続する第1流路と、
    前記チラーと前記出口とを接続する第2流路と、
    前記第1流路の中間から分岐して前記第2流路の中間に接続するバイパス流路と、
    前記バイパス流路へ流入する流量を制御する流量調整バルブと、
    を含み、
    該基板処理方法は、
    基板温度を上昇させる際には、前記流量調整バルブを制御して前記基台へ流入する前記冷媒の流量を第1流量よりも小さい第2流量へ変更するステップを備える基板処理方法。
  9. 基板処理装置の基板温度の設定可能帯域の変更方法であって、
    前記基板処理装置は、
    処理空間を画成する処理容器と、
    前記処理空間内に配置され、入口及び出口まで延在する冷媒用の流路がその内部に設けられた基台、及び、前記基台の上面に接着剤を介して設けられ、その内部又は下面にヒータが設けられた静電チャックを有する載置台と、
    冷却能力が飽和する温度より小さい温度に前記冷媒の温度を制御する本体部及び前記冷媒を搬送するポンプを有するチラーと、
    を含み、
    該変更方法は、
    前記基台へ流入する前記冷媒の流量を第1流量よりも小さい第2流量へ変更させることで、前記載置台の熱伝達率を第1熱伝達率よりも低い第2熱伝達率へ変更し、前記接着剤の材料に起因する耐熱温度以下での前記ヒータによる基板温度の設定可能帯域を拡大させるステップを備える基板温度の設定可能帯域の変更方法。
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