JP5854331B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示のコネクタは、後面から複数の電線が引き出されるハウジングと、ハウジングの後端部に取り付けられる電線カバーと、電線カバーの内側に取り付けられるコルゲートチューブとを備えている。コルゲートチューブの内部には複数の電線が挿通され、各電線はコルゲートチューブ及び電線カバーによって保護される。
特開平10−27645号公報
ところで、近年は小型のコネクタが好適に用いられる傾向にあり、それに伴いハウジングの小型化も求められるようになっている。一方、小型化の要請によりハウジングの前後寸法が小さくなると、相手ハウジングとの嵌合時に、手指でハウジングをうまく摘むことができないこともあり、嵌合作業に難渋するという事情がある。とりわけ、パネル等の壁面に開口する孔を通してその壁面よりも奥側の空間にハウジングを設置する場合に、ハウジングが短寸であってハウジング全体を奥側の空間に挿入しなければならなくなると、パネル等に手指が干渉して、作業性が極めて悪いという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングが短寸であっても、ハウジングを支障なく設置することができるようにすることを目的とする。
本発明のコネクタは、壁部の壁面よりも奥側に位置して壁面に開口する収容空間にほぼ全体が挿入され、前記収容空間で相手ハウジングと嵌合されるものであり、手前側を向く後面から電線が引き出されるハウジングと、前記電線を通す空間を有して前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングが前記収容空間に挿入されたときに、前記壁面よりも手前側に露出する部分を有するアタッチメントとを備え、前記ハウジングには複数のハウジング側ロック部が形成され、前記アタッチメントには前記複数のハウジング側ロック部にそれぞれ係止可能な複数のアタッチメント側ロック部が形成されており、前記複数のハウジング側ロック部が形状を異にする複数種で構成され、前記複数のアタッチメント側ロック部が前記複数種のハウジング側ロック部のいずれとも係止可能な形状を有する単一種で構成されているところに特徴を有する。
また、本発明のコネクタは、壁部の壁面よりも奥側に位置して壁面に開口する収容空間にほぼ全体が挿入され、前記収容空間で相手ハウジングと嵌合されるものであり、手前側を向く後面から電線が引き出されるハウジングと、前記電線を通す空間を有して前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングが前記収容空間に挿入されたときに、前記壁面よりも手前側に露出する部分を有するアタッチメントとを備え、前記アタッチメントが、前記電線を間に挟んだ両側に対向して連結される一対の半割体からなり、前記ハウジングには、前記相手ハウジングを嵌合状態に係止可能なロックアームが撓み可能に形成され、前記一対の半割体は、それぞれ貫通孔を有して互いに上下反転した状態で前記ハウジングに取り付けられ、取付状態では、前記貫通孔が、前記アタッチメントの下面に開口して水を抜くことが可能な水抜き空間になるとともに、前記アタッチメントの上面に開口して前記ロックアームへの操作を許容する操作空間になるところに特徴を有する。
ハウジングが壁部の壁面よりも奥側の収容空間に挿入されたときに、アタッチメントが壁面よりも手前側に露出する部分を有するから、その露出部分に手指をあてがうことにより、ハウジングを収容空間に支障なく設置することができる。 ハウジング側ロック部がいずれのアタッチメント側ロック部にも係止可能とされる発明の場合、ハウジングに対するアタッチメントの取付姿勢の転換等に対応することが可能となる。また、ハウジング側ロック部が形状を異にする複数種で構成されることにより、ハウジングに対するアタッチメントの取付姿勢が不正に傾くのを効果的に防止することができる。
一対の半割体は、それぞれ貫通孔を有して互いに上下反転した状態でハウジングに取り付けられ、取付状態では、貫通孔が、アタッチメントの下面に開口して水を抜くことが可能な水抜き空間になるとともに、アタッチメントの上面に開口してロックアームへの操作を許容する操作空間になる発明の場合、貫通孔がアタッチメントの上下両面でそれぞれ水抜き空間及び操作空間として兼用されるため、全体の構成が簡素化される。
本発明の実施例1に係るコネクタの平面図である。 コネクタの底面図である。 コネクタの側面図である。 コネクタの背面図である。 コネクタを側方から視た断面図である。 ハウジングの平面図である。 ハウジングを側方から視た断面図である。 ハウジングの背面図である。 半割体の背面図である。 半割体の側面図である。 半割体を上方から視た断面図である。 半割体の正面図である。 半割体の斜視図である。 コネクタを設置した状態をあらわす斜視図である。 コネクタを設置した状態をあらわす底面図である。 コネクタを設置した状態をあらわす側方から視た断面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記アタッチメントが、前記電線を間に挟んだ両側に対向して連結される一対の半割体からなる。こうすると、ハウジングの後面から電線を引き出した状態で、ハウジングにアタッチメントを取り付けることができる。
前記一対の半割体が互いに同一形状とされている。したがって、一対の半割体を成形するために別々の金型を用意する必要がなく、コストを低減することができる。
前記アタッチメントには、前記ハウジングの嵌合方向と交差する方向に突出して手指を引っ掛けることが可能な指掛け部が形成されている。このように、指掛け部がハウジングの嵌合方向と交差する方向に突出する形態であれば、手指で指掛け部を引っ掛け易くなり、収容空間にハウジングを挿入する作業及び相手ハウジングとの嵌合作業を円滑に行うことができる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図16によって説明する。本実施例のコネクタは、図16に示すように、ハウジング10、アタッチメント60及び端子金具100を備えている。ハウジング10は、相手ハウジング200に嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、手前側とは、嵌合作業を行う際に作業者が位置する側のことであり、奥側とは、手前側とは反対側であって、作業者が位置しない側のことである。
相手ハウジング200は、合成樹脂製のフード部201を有し、図16に示すように、自動車のパネル等を構成して上下方向にほぼ沿った壁面301を有する壁部300に固定されている。壁部300には、図14にも示すように、筒状のコネクタ収容部302が奥側に膨出して形成されている。コネクタ収容部302の内部には、コネクタを遊嵌して収容可能な収容空間303が形成されている。相手ハウジング200は、コネクタ収容部302の奥側の端面に連結されている。
フード部201は、図16に示すように、コネクタ収容部302の奥側の壁を貫通して収容空間303の内部に臨み、収容空間303の内部において手前側へ向けて突出して配置されている。フード部201の上壁の前端部には、ロック突起202が形成されている。また、フード部201内には、複数のタブ状の相手端子金具400が突出して配置されている。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図7に示すように、略角ブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の周りを取り囲む略角筒状の嵌合筒部12とを有している。ハウジング本体11と嵌合筒部12との間は、相手ハウジング200のフード部201が前方から嵌合可能な嵌合空間13として開放されている。本実施例のハウジング10は、前後寸法が比較的短い短寸の形態とされている。
ハウジング本体11は、前後方向に細長い形態とされ、その前端が嵌合筒部12の前端よりも前方に位置している。ハウジング本体11の内部には、図8に示すように、複数のキャビティ14が前後方向に延出して形成されている。また、ハウジング本体11の後部には、各キャビティ14を区画する複数の筒部15が形成されている。各筒部15は、断面円形をなし、上下左右で互いに連結された状態で整列に配置されている。そして、各キャビティ14内には、後方から端子金具100が挿入される。
端子金具100は、図16に示すように、筒状の接続部101と、接続部101よりも後方に位置するオープンバレル状のバレル部102とを有している。接続部101内には両ハウジング10、200の嵌合時に相手端子金具400が挿入され、接続部101内で両端子金具100、400が互いに導通接続されるようになっている。バレル部102は電線500の端末部に接続されている。
また、図7に示すように、ハウジング本体11の上面には、ロックアーム16が連結されている。ロックアーム16は、ハウジング本体11の上面から立ち上がる脚部17と、脚部17の上端から前後両方向に延出するアーム本体部18とを有している。アーム本体部18は、脚部17を支点として上下方向に撓み変形可能とされている。アーム本体部18の前端部には、ロック孔19が貫通して形成されている。また、アーム本体部18の後端部には、解除時に押圧される操作部20が一段高く形成されている。両ハウジング10、200の嵌合過程では、アーム本体部18がロック突起202と干渉して撓み変形させられ、図16に示すように、両ハウジング10、200の正規嵌合時には、アーム本体部18が弾性復帰するとともにロック孔19にロック突起202が嵌まり込み、もって両ハウジング10、200が互いに離脱するのが規制されるようになっている。
図6に示すように、嵌合筒部12の上壁には、凹所21が後端に開口して形成されている。アーム本体部18は凹所21内に露出して配置され、凹所21を通して操作部20への解除操作が可能とされている。凹所21の両側縁には、ロックアーム16を挟んだ両側に、一対の保護壁22が立ち上げ形成されている。ロックアーム16は両保護壁22によって外部異物との干渉を回避可能とされている。
また、図6に示すように、嵌合筒部12の上壁の両側縁には、一対の張出片23が両側外方に張り出して形成されている。両張出片23は、板片状をなし、その後端が前方へ向けてテーパ状に拡開し、その前端が幅方向に延びて嵌合筒部12の前端と面一で連なる形態とされている。
図8に示すように、嵌合筒部12の後端には、両側面と下面とに跨って周方向に延出する溝部24が凹み形成されている。このうち、嵌合筒部12の両側面の溝部24には、図3にも示すように、一対のロック本体部25が突出して形成されている。ロック本体部25は、嵌合筒部12の上下方向略中央部に位置して上下方向に細長く延びるリブ状の形態とされ、ハウジング10の後端から前方へ向けて拡開するテーパ状の案内面26と、溝部24の前端との間に間隔をあけて配置される上下方向にほぼ沿った係止面27とを有している。
また、図8に示すように、嵌合筒部12の両側面の溝部24には、ロック本体部25を挟んだ上下両側に、一対ずつの第1、第2ハウジング側ロック部28、29が突出して形成されている。第1ハウジング側ロック部28は、溝部24の上端側に位置し、溝部24の前端からハウジング10の後端にかけて前後方向に細長く延びるリブ状の形態とされている。第2ハウジング側ロック部29は、溝部24の前端との間に間隔をあけて配置され、両側面の溝部24の下端側に位置して上下方向に延びるとともに、下面の溝部24に位置して全幅に亘って細長く延びる形態とされている。第2ハウジング側ロック部29の突出量は、溝部24の深さとほぼ同一とされ、第1ハウジング側ロック部28及びロック本体部25のそれぞれの突出量よりも大きくされている。
アタッチメント60は合成樹脂製であって、図1及び図4に示すように、互いに連結可能な一対の半割体61によって構成される。半割体61は、互いに同一形状とされ、一方の半割体61が他方の半割体61に対し上下反転した姿勢をとって連結されるようになっている。図16に示すように、連結状態における両半割体61の内部には、電線500を通す電線通し空間66が形成されるようになっている。
具体的には、半割体61は、図13に示すように、全体として板片状をなし、側面視略矩形状の本体部62と、本体部62の前縁に段付き状に連なる上下一対のアタッチメント側ロック部63と、本体部62の後縁から外側に突出する指掛け部64と、本体部62の上下両縁から内側(相手の半割体61が位置する側)に突出する相互ロック部65、67とを有している。
図11に示すように、本体部62の略中央部には、通水孔68が開口して形成されている。また、本体部62には、通水孔68の内部を覆うように後方へ張り出す覆い片69が形成されている。ここで、アタッチメント60内に浸入した水は、通水孔68を通して外部に排水可能とされ、且つ、外部からの水は、覆い片69によってアタッチメント60内への浸入を阻止可能とされている。
図10に示すように、本体部62の前端部の上下方向略中央部には、上下方向に細長く延びるロック本体孔71が貫通して形成されている。図3に示すように、ロック本体孔71には、ハウジング10のロック本体部25が嵌合して係止可能とされている。
図12に示すように、アタッチメント側ロック部63は、ロック本体孔71を挟んだ上下両側に対をなして配置され、本体部62の外面よりも外側に突出する形態とされている。この場合、上下のアタッチメント側ロック部63は、互いに同一形状とされている。また、本体部62における両アタッチメント側ロック部63の間には、ロック本体孔71を底面に有する凹部72が形成されている。図10に示すように、アタッチメント側ロック部63の内面には、前後方向に延出する第1ロック受け部73が凹み形成されているとともに、上下方向に延出する第2ロック受け部74が凹み形成されている。第1、第2ロック受け部73、74は、互いにロック本体孔71寄りの後端部で連通しており、全体として側面視L字形をなしている。ここで、第1ロック受け部73には、第1ハウジング側ロック部28が嵌合して係止可能とされ、第2ロック受け部74には、第2ハウジング側ロック部29が嵌合して係止可能とされている。
相互ロック部65、67は、図9に示すように、本体部62の上下両縁のうちの一方縁に配置された第1相互ロック片65と、他方縁に配置された第2相互ロック片67とで構成されている。さらに、第1相互ロック片65は、内側に突出する基端側ロック片75と、基端側ロック片75の内端に段付き状に連なって内側に突出する先端側ロック片76とからなる。図11に示すように、先端側ロック片76の内部には、相互ロック孔77が貫通して形成されている。図9に示すように、第2相互ロック片67は、内側に突出する形態とされ、基端側ロック片75の突出量とほぼ同一の突出量を有している。そして、第2相互ロック片67の先端部には、相互ロック突起78が外側に突出して形成されている。図1及び図4に示すように、第1相互ロック片65の相互ロック孔77には、第2相互ロック片67の相互ロック突起78が嵌合して係止可能とされている。
また、図3に示すように、相互ロック部65、67は、本体部62の上下両縁の後部に配置されている。図1に示すように、本体部62の前部内側には、相互ロック部65、67の前方に、貫通孔79が開放して形成されている。アタッチメント60がハウジング10に取り付けられた状態では、貫通孔79の前方がハウジング10の後端で閉止されるようになっている。
指掛け部64は、図3に示すように、本体部62の後端縁に沿って上下方向に延出するリブ状の形態とされている。図1に示すように、アタッチメント60がハウジング10に取り付けられた状態では、指掛け部64はコネクタの後端に位置して両側外方に張り出すように配置されるようになっている。
次に、本実施例のコネクタの作用効果を説明する。
組み付けに際し、ハウジング10の各キャビティ14内に、後方から端子金具100が挿入される。全ての端子金具100がキャビティ14内に挿入されると、各端子金具100に接続された電線500がハウジング10の各筒部15から後方に引き出される。続いて、各電線500を間に挟むようにして一対の半割体61が対向して配置される。この場合に、両半割体61は相互の上下の向きを異ならせて配置され、これによって第1相互ロック片65には第2相互ロック片67が対向位置し、第2相互ロック片67には第1相互ロック片65が対向位置するようになっている。その状態で、両半割体61が互いに接近すると、先端側ロック片76が相互ロック突起78に干渉して基端側ロック片75との連結位置を支点として外側に撓み変形させられる。両半割体61が正規の連結位置に至ると、第2相互ロック片67と基端側ロック片75の先端同士が互いに突き合わされ、且つ先端側ロック片76が弾性復帰するとともに、相互ロック孔77に相互ロック突起78が嵌り込み、両半割体61が互いに離脱規制状態に保持される。
次いで、アタッチメント60をハウジング本体11の後端部に取り付ける。取り付け過程では、本体部62の前端部がロック本体部25の案内面26を摺動して外側に拡開させられ、取り付け完了時には、図3に示すように、ロック本体孔71にロック本体部25が嵌合して係止面27に係止可能に配置される。これにより、アタッチメント60がハウジング10に対して抜け止め保持される。また、取り付け完了時には、本体部62の前端部が弾性復帰して溝部24に嵌合し、アタッチメント側ロック部63が第1、第2ハウジング側ロック部28、29を外側から覆うように配置される。すると、アタッチメント側ロック部63の第1ロック受け部73に第1ハウジング側ロック部28が嵌合するとともに、アタッチメント側ロック部63の第2ロック受け部74に第2ハウジング側ロック部29が嵌合する。これにより、ハウジング10に対するアタッチメント60の取り付け姿勢が前後に傾くのが規制される。ここで、第1、第2ハウジング側ロック部28、29は互いに異なる形状とされているため、アタッチメント60の取り付け姿勢の傾きを効果的に規制することが可能となっている。なお、ハウジング10に対するアタッチメント60の取り付け作業は、両半割体61を連結する作業と同時に行ってもよい。
上記のようにアタッチメント60がハウジング10に取り付けられた状態では、図4に示すように、アタッチメント60の後面に、電線通し空間66に連通する背面視矩形の開口部89が形成される。これにより、ハウジング10の各キャビティ14から引き出された電線500は開口部89を通して外部に配出されるようになっている。
図4に示すように、各キャビティ14から電線500が引き出されていない状態のコネクタを背面から視ると、アタッチメント60の後端に開口部89が臨み、開口部89を通して全てのキャビティ14の後端開口面及び全ての筒部15の後端開口縁を目視により確認することが可能となっている。詳細には、全てのキャビティ14の後端開口面を前後方向に沿って後方へ投影した場合に、その全てのキャビティ14の後端開口面の投影面が開口部89の内側に位置するように構成されている。同様に、全ての筒部15の後端開口縁を前後方向に沿って後方へ投影した場合には、その全ての筒部15の後端開口縁の投影面が開口部89の内側に位置するように構成されている。つまり、本実施例のアタッチメント60は、従前の電線カバーと違って、各電線500を強制的に屈曲する内面を有さない構成になっている。このため、各電線500は、アタッチメント60によって拘束されることなく、電線通し空間66内に実質的に遊挿された状態で配置される。
また、アタッチメント60がハウジング10に取り付けられた状態では、図5に示すように、アタッチメント60の上下両面における相互ロック部65、67の前方で且つハウジング本体11の後方に、貫通孔79が上下方向に同軸で貫通するようになっている。このうち、アタッチメント60の上面側の貫通孔79にはロックアーム16の操作部20が上方から臨むように配置され、操作部20を押圧操作する際に、上面側の貫通孔79は、その内部に手指を進入させて逃がすことが可能な操作空間88となる。また、アタッチメント60の下面側の貫通孔79は、アタッチメント60内に浸入した水を外部に排出することが可能な水抜き空間87となる。
さらに、図5に示すように、アタッチメント60がハウジング10に取り付けられた状態では、アタッチメント60の上面における相互ロック部65、67が、自然状態にあるロックアーム16のアーム本体部18と高さ方向で重なる位置に配置され、コネクタの低背化が実現されている。
上記の場合、仮に、相互ロック部65、67がアタッチメント60の上面の前部に位置していると、押圧操作される操作部20が相互ロック部65、67と干渉する可能性があるため、操作部20と相互ロック部65、67との間に高さ方向のクリアランスを設けなければならず、コネクタの高背化を回避し得ないという事情がある。その点、本実施例では、相互ロック部65、67がアタッチメント60の上面の後部に位置しているため、操作部20と相互ロック部65、67とを高さ位置でラップさせて低背化を実現することが可能となっており、しかも貫通孔79の操作空間88によって操作部20を円滑に押圧操作することが可能となっている。
続いて、上記アタッチメント60を取り付けたハウジング10は、図16に示すように、コネクタ収容部302の奥側に待ち受け状態で配置された相手ハウジング200に嵌合される。この場合、コネクタ収容部302の収容空間303にはハウジング10の全体が収容され、アタッチメント60はその前端部を除いて壁部300の壁面301の手前側に露出して配置される。このため、作業者は、ハウジング10ではなくアタッチメント60を把持することにより、コネクタ収容部302の収容空間303にハウジング10を円滑に差し入れ、且つ相手ハウジング200と嵌合させることができる。特に、図14に示すように、アタッチメント60の後端には一対の指掛け部64が両側方に張り出しているため、両指掛け部64を手指で摘むことにより、ハウジング10の挿入作業をより円滑に行うことができる。なお、アタッチメント60の前端部には両アタッチメント側ロック部63の間に凹部72が形成されているため、ここに手指をあてがうのが難しくなっており、指掛け部64に手指をあてがうのが優先されるようになっている。
図16に示すように、ハウジング10がコネクタ収容部302の収容空間303に正規深さで挿入されて相手ハウジング200に正規嵌合されると、ロックアーム16がロック突起202を弾性的に係止して、両ハウジング10、200が離脱規制状態に保持されるとともに、端子金具100が相手端子金具400に正規接続される。また、図14及び図15に示すように、アタッチメント60の開口部89から配出される各電線500は、開口部89の後方で前後方向と交差する方向に屈曲させられ、壁部300の壁面301にほぼ沿って配索されるようになっている。
以上説明したように、本実施例によれば、ハウジング10が壁部300の壁面301よりも奥側の収容空間303に挿入されたときに、アタッチメント60が壁面301よりも手前側に露出する部分を有するから、その露出部分に手指をあてがうことにより、ハウジング10が短寸であっても、ハウジング10を収容空間303に支障なく設置することができる。
また、アタッチメント60が各電線500を間に挟んだ両側に対向して連結される一対の半割体61からなるため、ハウジング10の後面から各電線500を引き出した状態で、ハウジング10にアタッチメント60を取り付けることができる。この場合、一対の半割体61が互いに同一形状とされているため、両半割体61を成形するために別々の金型を用意する必要がなく、コストを低減することができる。
また、両半割体61が互いの上下の向きを異にして連結されることにより、両半割体61の上下両面に形成された貫通孔79が、アタッチメント60の下面に開口して水を抜くことが可能な水抜き空間87になるとともに、アタッチメント60の上面に開口してロックアーム16の解除操作を許容する操作空間88になるため、全体の構成が簡素化される。
また、アタッチメント60には指掛け部64が側方(嵌合方向と交差する方向)に張り出して形成されているため、指掛け部64に手指をあてがい易くなり、コネクタ収容部302の収容空間303への挿入作業及び相手ハウジング200との嵌合作業を円滑に行うことができる。
また、ハウジング10には第1、第2ハウジング側ロック部28、29が形成され、アタッチメント60には第1、第2ハウジング側ロック部28、29にそれぞれ係止可能な2つのアタッチメント側ロック部63が形成されており、第1、第2ハウジング側ロック部28、29が形状を異にする2種で構成され、2つのアタッチメント側ロック部63が2種のハウジング側ロック部のいずれとも係止可能な形状を有する単一種で構成されているため、ハウジング10にアタッチメント60を取り付ける際に、アタッチメント60の取付姿勢の向きを気にしなくても、第1、第2ハウジング側ロック部28、29にアタッチメント側ロック部63が係止させることができる。また、第1、第2ハウジング側ロック部28、29が形状を異にする2種で構成されることにより、ハウジング10に対するアタッチメント60の取付姿勢が不正に傾くのを効果的に防止することができる。
また、アタッチメント60の開口部89の内側に全てのキャビティ14の後端開口面の投影面全体が位置するため、ハウジング10の後面から引き出された各電線500の動きがアタッチメント60によって実質的に拘束されることはなく、電線配索の自由度が高められる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ハウジング全体が壁部の壁面よりも奥側の収容空間に挿入される場合に、アタッチメントが壁面よりも手前側に露出する部分を有することにより、挿入時にアタッチメントを把持することができるという点に着目する限り、アタッチメントが電線の配索方向を規定する電線カバーとして構成されるものであってもよい。
(2)ハウジング側ロック部が3種以上の複数種で構成され、アタッチメント側ロック部がいずれのハウジング側ロック部とも係止可能な形状を有する単一種で構成されるものであってもよい。
(3)一対の半割体は互いに異形状であってもよい
10…ハウジング
14…キャビティ
16…ロックアーム
20…操作部
28…第1ハウジング側ロック部
29…第2ハウジング側ロック部
60…アタッチメント
61…半割体
63…アタッチメント側ロック部
65…第1相互ロック片(相互ロック部)
66…電線通し空間
67…第2相互ロック片(相互ロック部)
79…貫通孔
87…水抜き空間
88…操作空間
89…開口部
100…端子金具
200…相手ハウジング
300…壁部
301…壁面
303…収容空間
400…相手端子金具
500…電線

Claims (5)

  1. 壁部の壁面よりも奥側に位置して壁面に開口する収容空間にほぼ全体が挿入され、前記収容空間で相手ハウジングと嵌合されるものであり、手前側を向く後面から電線が引き出されるハウジングと、
    前記電線を通す空間を有して前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングが前記収容空間に挿入されたときに、前記壁面よりも手前側に露出する部分を有するアタッチメントとを備え
    前記ハウジングには複数のハウジング側ロック部が形成され、前記アタッチメントには前記複数のハウジング側ロック部にそれぞれ係止可能な複数のアタッチメント側ロック部が形成されており、前記複数のハウジング側ロック部が形状を異にする複数種で構成され、前記複数のアタッチメント側ロック部が前記複数種のハウジング側ロック部のいずれとも係止可能な形状を有する単一種で構成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記アタッチメントが、前記電線を間に挟んだ両側に対向して連結される一対の半割体からなることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 壁部の壁面よりも奥側に位置して壁面に開口する収容空間にほぼ全体が挿入され、前記収容空間で相手ハウジングと嵌合されるものであり、手前側を向く後面から電線が引き出されるハウジングと、
    前記電線を通す空間を有して前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングが前記収容空間に挿入されたときに、前記壁面よりも手前側に露出する部分を有するアタッチメントとを備え
    前記アタッチメントが、前記電線を間に挟んだ両側に対向して連結される一対の半割体からなり、
    前記ハウジングには、前記相手ハウジングを嵌合状態に係止可能なロックアームが撓み可能に形成され、
    前記一対の半割体は、それぞれ貫通孔を有して互いに上下反転した状態で前記ハウジングに取り付けられ、取付状態では、前記貫通孔が、前記アタッチメントの下面に開口して水を抜くことが可能な水抜き空間になるとともに、前記アタッチメントの上面に開口して前記ロックアームへの操作を許容する操作空間になることを特徴とするコネクタ。
  4. 前記一対の半割体が互いに同一形状とされていることを特徴とする請求項2又は3記載のコネクタ。
  5. 前記アタッチメントには、前記ハウジングの嵌合方向と交差する方向に突出して手指を引っ掛けることが可能な指掛け部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載のコネクタ。
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