JP3146705B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP3146705B2
JP3146705B2 JP34188492A JP34188492A JP3146705B2 JP 3146705 B2 JP3146705 B2 JP 3146705B2 JP 34188492 A JP34188492 A JP 34188492A JP 34188492 A JP34188492 A JP 34188492A JP 3146705 B2 JP3146705 B2 JP 3146705B2
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昌寛 竹林
勇 坪野
和夫 関上
茂也 川南
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Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/12Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール圧縮機に係
り、特に、性能,信頼性向上を図るのに好適な圧縮機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧縮機は、例えば、実開平3−321
89号,特開平3−74591号公報に記載のように、圧縮室か
ら吐出された高温のガスを、一旦、圧縮機の密閉容器外
に引出し、電動機を収納している密閉容器の空間に再び
戻すパイプが設けられている。これにより、圧縮室から
吐出された高温のガスによって、低温の吸込みガスが加
熱され、圧縮機性能が低下することを防ぐことができ、
また、吐出しガスに含まれている潤滑油を密閉容器内に
戻すことができる。
【0003】しかし、圧縮機密閉容器の外側にパイプを
引出さなければならず、ルームエアコン等圧縮機を搭載
する機器に占める圧縮機のスペースが大きくなる問題が
ある。
【0004】また、従来の圧縮機では、暖房運転も行う
冷暖兼用ヒートポンプ式ルームエアコンに利用すること
を考慮しておらず、圧縮機外部に引出したパイプがラジ
エータとなり、圧縮機密閉容器から吐出されるガスの温
度が低下する。従って、室内空気を加熱する熱交換器の
温度が低下するため、温度の高い室内吹き出し空気が供
給できず、暖房機としての快適性が低下する問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ルームエアコンに圧縮
機を搭載するスペースを大きくすることなく、圧縮室か
ら吐出される高温のガスによって圧縮機構部を加熱し、
内部の低温の吸い込みガスを加熱することを防止し、加
熱損失を低減し圧縮機の性能を向上する必要がある。
【0006】また、冷暖兼用ルームエアコンの暖房運転
時、室内機より吹き出す空気温度を高くし、快適性を向
上させることが求められている。この室内機吹き出し空
気温度を高くするために、圧縮機吐出しガスの過熱域を
利用することが有効であり、圧縮機吐出し圧力を高め、
凝縮温度を高くするのに比べ経済的に優れている。
【0007】本発明の目的は、圧縮機の外形寸法を変え
ずに、圧縮室より吐き出される高温ガスにより吸込みガ
スを加熱することを防ぎ、また、圧縮機密閉容器から吐
出すガス温度を、過熱域の高温に保つことができるスク
ロール圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、クランク軸
を回転させる電動機と、このクランク軸を支持する軸受
を有するフレームと、このフレームと固定スクロールと
の間に配置され、前記クランク軸により旋回力が付与さ
れる旋回スクロールとが密閉容器内に設けられ、前記固
定スクロールの背面であって吐出し口を有する側に第2
の空間とを有するスクロール圧縮機において、前記固定
スクロールを覆う遮熱板と、前記密閉容器外から挿入さ
れ、この遮熱板を介して前記固定スクロールの吸込み室
と接続された吸込みパイプと、前記第2の空間と前記電
動機が収納された第1の空間とを連通するガス流路と、
この第1の空間と前記密閉容器外部とを連通する吐出し
パイプとを備えることによって達成される。また上記目
的は、クランク軸を回転させる電動機と、このクランク
軸を支持する軸受を有するフレームと、このフレームと
固定スクロールとの間に配置され、前記クランク軸によ
り旋回力が付与される旋回スクロールとが密閉容器内に
設けられ、前記固定スクロールの背面であって吐出し口
を有する側に第2の空間とを有するスクロール圧縮機に
おいて、前記密閉容器外から挿入され、前記固定スクロ
ールの吸込み室と接続された吸込みパイプと、前記固定
スクロールの吸込み室の外側に設けられた断熱溝と、前
記第2の空間と前記電動機が収納された第1の空間とを連
通するガス流路と、この第1の空間と前記密閉容器外部
とを連通する吐出しパイプとを備えることによって達成
される。
【0009】
【作用】圧縮室から吐出されるガスは、圧縮機内部で最
も高い温度である。この高温のガスは密閉容器内に設け
たガス流路を通り、電動機が収納された空間に導かれる
ため、低温の吸込み室を有する固定スクロールに接する
ことがないため、吐出しガスによる吸込みガスの加熱を
防止することができ、加熱損失を低減し圧縮機の効率向
上を図ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
用いて説明する。まず、全体構成を説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例のスクロール圧
縮機の縦断面図、図2は、図1のA−A矢視断面図、図
3は、本発明のガス流路の詳細を示す説明図である。
【0012】図1に示すスクロール圧縮機は、密閉容器
1内の上部に圧縮機構部、下部に電動機部が収納され、
底部に潤滑油を溜めた貯溜部が設けられている。圧縮機
構部は、固定スクロール2,旋回スクロール3,フレー
ム4,オルダムリング27を主要構成要素としている。
固定スクロール2の吸込み室7には外部の冷凍サイクル
に接続する吸込みパイプ8を設けている。
【0013】固定スクロール2と旋回スクロール3と
は、それぞれの台板面に直立する渦巻状のラップ部をそ
れぞれ互いに内側に向けて噛みあわせて圧縮室6を形成
している。
【0014】旋回スクロール3のボス部にはクランク軸
5の偏心部5aが旋回軸受20を介し回転自在に嵌入さ
れ、台板部の溝(図示せず)とフレーム4の溝(図示せ
ず)にはオルダムリング27が摺動自在に配設されてい
る。
【0015】また、旋回スクロール3の台板には、台板
を貫通し、圧縮過程中の圧縮室6に連通する連通孔18
aが設けられ、フレーム4と旋回スクロール3の台板と
によって囲まれる空間を密閉容器1内より低圧力にした
中間圧力室21を形成している。旋回スクロール3の台
板は、この中間圧力と圧縮機構部の吸込み圧力との圧力
差によって固定スクロール2に押え付けられるように支
えられながら回動している。
【0016】フレーム4の外周部は、密閉容器1に溶接
等で固定されており、固定スクロール2はボルト29に
よりフレーム4に締結されている。
【0017】クランク軸5には電動機11を構成するロ
ータ10が焼嵌めなどにより嵌着されており、電動機1
1を構成するステータ9は密閉容器1内に焼嵌めなどに
より固定されている。22は、フレーム4によってクラ
ンク軸5を支持する主軸受、13は、クランク軸5の下
部を支持する副軸受である。クランク軸5の下端は潤滑
油25中に浸漬され、また、このクランク軸5を軸方向
に貫通し、一端が旋回軸受20に連通する給油路24が
設けられている。さらに、この給油路24の途中には、
クランク軸5を半径方向に貫通し、主軸受22に連通す
る潤滑油供給孔23が設けられている。
【0018】スクロール圧縮機の作用を説明する。
【0019】ロータ10はステータ9より回転力を受
け、クランク軸5が回転し、旋回スクロール3はオルダ
ムリング27の作用により自転することなく偏心回動
(公転)する。旋回スクロール3の偏心回動により、吸
込みパイプ8を通して吸込まれた冷媒ガスは固定スクロ
ール2の吸込み室7から圧縮室6で徐々に圧縮され、吐
出し口28から密閉容器1の中に放出される。放出され
た冷媒ガスは電動機部を冷却して吐出しパイプ14から
外部の冷凍サイクルへ供給される。
【0020】次に、各軸受への潤滑油の供給方法を説明
する。密閉容器1底部に貯溜されている潤滑油は、中間
圧力室21と密閉容器1との圧力差によって、クランク
軸5の給油路24を通り、旋回軸受20の一端に吸い上
げられる。主軸受22へは、圧力差によって給油路24
に吸い上げられた潤滑油を潤滑油供給孔23を通して供
給される。また、クランク軸5下部の副軸受13は、潤
滑油貯溜部25に浸っている。
【0021】次に、本発明の実施例を、図1ないし図2
を参照して説明する。
【0022】図2は、吐出しガスを導くガス流路30の
構造の詳細を示す説明図である。図1,図2において、
30は、パイプ状のガス流路、31は、固定スクロール
2及びフレーム4の外周部に設けた連通路、34は、密
閉容器1の圧縮機を収納した第1の空間、34は、固定
スクロール2等圧縮機構部がある第2の空間である。
【0023】本実施例によれば、固定スクロール2の中
央部にある吐出し口28から吐出される高温のガスを、
ガス流路30によってフレーム4に設けた連通路31を
貫通して、電動機11を収納した第1の空間33に吐出
される。ここでガス中に含まれていた油を分離し、電動
機11のステータ9を冷却し、吐出し管14から冷凍サ
イクルへ送られる。
【0024】以上、本実施例によれば、圧縮室6から吐
出された高温のガスをガス流路30によって電動機側の
第1の空間33に導かれるため、固定スクロール2内部
に形成した吸込み室7内の吸込みガスを加熱することが
なくなり、圧縮機の効率が向上する。
【0025】次に、本発明の別の実施例を説明する。図
3は、本発明の第2の実施例の圧縮機内のガス流路の断
面図である。
【0026】図3において、35は、固定スクロール2
を覆う遮熱板、36は、断熱パッキン、39は、遮熱板
35と密閉容器1との間に形成したガス流路、41は、
固定スクロール2と遮熱板35との間に設けられた密閉
空間であり、連通孔42によって圧縮途中の圧縮室6に
連通し、密閉容器1内の圧力より低い圧力に保たれる。
【0027】スクロール圧縮機の作用は、前述した第1
の実施例と同様であり説明を省略する。
【0028】本実施例によれば、固定スクロール2の中
央部にある吐出し口28から吐出される高温のガスを、
ガス流路39によってフレーム4に設けた連通路31を
貫通して、電動機11を収納した第1の空間33に吐出
される。ここでガス中に含まれていた油を分離し、電動
機11のステータ9を冷却し、吐出し管14から冷凍サ
イクルへ送られる。
【0029】以上、本実施例によれば、圧縮室6から吐
出された高温のガスをガス流路39によって電動機側の
第1の空間33に導かれるため、固定スクロール2内部
に形成した吸込み室7内の吸込みガスを加熱することが
なくなり、圧縮機の効率が向上する効果がある。
【0030】また、固定スクロール2と遮熱板35に囲
まれた空間41は、断熱効果があるとともに、固定スク
ロールの変形を緩和し圧縮性能を向上させる効果があ
る。
【0031】次に本発明の第3の実施例を説明する。図
4は、本発明の第3の実施例の圧縮機の構造の断面図で
ある。図5は、固定スクロール2の構造を示す説明図で
ある。
【0032】図4,図5において、43は、固定スクロ
ール2の吸込み室7の外側に設けた断熱溝である。
【0033】本実施例によれば、高温の吐出しガスによ
って固定スクロール2が加熱されるが、吸込み室7の外
側に断熱溝43を設けているため、吸込み室7内の吸込
みガスの加熱を低減でき、圧縮機の性能を向上させる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、高温の吐出しガスを電
動機側の空間に導くガス流路を圧縮機密閉空間内部に設
けたため、吐出しガスによって固定スクロールを加熱す
ることがないため、固定スクロール内部の吸込み室内の
吸込みガスを加熱する損失を低減でき、圧縮機の効率が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のスクロール圧縮機の断
面図。
【図2】図1のガス流路の詳細を示すA−A矢視断面
図。
【図3】本発明の第2の実施例のスクロール圧縮機の断
面図。
【図4】本発明の第3の実施例のスクロール圧縮機の断
面図。
【図5】図4の固定スクロールの構造を示すB−B矢視
断面図。
【符号の説明】
1…密閉容器、2…固定スクロール、11…電動機、2
8…吐出し口、30…ガス流路、33…第1空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川南 茂也 栃木県下都賀郡大平町富田800番地 株 式会社 日立製作所 リビング機器事業 部内 (56)参考文献 特開 昭62−135693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸を回転させる電動機と、このク
    ランク軸を支持する軸受を有するフレームと、このフレ
    ームと固定スクロールとの間に配置され、前記クランク
    軸により旋回力が付与される旋回スクロールとが密閉容
    器内に設けられ、前記固定スクロールの背面であって吐
    出し口を有する側に第2の空間とを有するスクロール圧
    縮機において、前記固定スクロールを覆う遮熱板と、前
    記密閉容器外から挿入され、この遮熱板を介して前記固
    定スクロールの吸込み室と接続された吸込みパイプと、
    前記第2の空間と前記電動機が収納された第1の空間とを
    連通するガス流路と、この第1の空間と前記密閉容器外
    部とを連通する吐出しパイプとを備えたスクロール圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 クランク軸を回転させる電動機と、このク
    ランク軸を支持する軸受を有するフレームと、このフレ
    ームと固定スクロールとの間に配置され、前記クランク
    軸により旋回力が付与される旋回スクロールとが密閉容
    器内に設けられ、前記固定スクロールの背面であって吐
    出し口を有する側に第2の空間とを有するスクロール圧
    縮機において、前記密閉容器外から挿入され、前記固定
    スクロールの吸込み室と接続された吸込みパイプと、前
    記固定スクロールの吸込み室の外側に設けられた断熱溝
    と、前記第2の空間と前記電動機が収納された第1の空間
    とを連通するガス流路と、この第1の空間と前記密閉容
    器外部とを連通する吐出しパイプとを備えたスクロール
    圧縮機。
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CN103195709A (zh) * 2013-04-02 2013-07-10 上海本菱涡旋压缩机有限公司 一种补气增焓涡旋压缩机

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