JP3142442B2 - 車輛用シートにおけるクッションパッドの支持装置 - Google Patents

車輛用シートにおけるクッションパッドの支持装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄型のクッションパッ
ドを使用しても快適な使用感を得ることができる車輛用
シートにおけるクッションパッドの支持装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】クッションパッドの弾性不足を補うため
に面スプリング状の座受ばね材をクッションフレームの
開口部に配置してこれをテンションスプリングをもって
クッションフレームに弾発支持させた車輛用シートにお
けるクッションパッドの支持装置は、実開平2ー315
31号公報や、実開昭62ー42453号公報などに見
られるように従来より知られている。
【0003】しかしながら、従来のこのこの種車輛用シ
ートにおけるクッションパッドの支持装置は、座受ばね
材をその両側部分において多数のテンションスプリング
によりクッションフレームに弾発支持させてあり、しか
も、座受ばね材は複数本のばね鋼線を角形枠材の両側杆
部間に左右方向に張設したものであるため、静的な座り
心地の面では何ら問題がないものの、動的な座り心地す
なわち車輛の走行振動からくる荷重変動や不規則な人体
の重心移動に対しては快適な乗り心地が得られないもの
であった。しかも、着座時には角形枠材内に左右方向に
張設した全てのばね鋼線に均一な荷重がかからないため
に面圧が高くなり、このため良好なクッション性を得る
ためには厚めのクッションパッドを使用せざるを得ない
ものであった。さらに、座受ばね材をクッションフレー
ムに弾発支持させるためのテンションスプリングを多数
必要とし、コスト高となるなどの問題もあるものであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは、上記のような従来の問題点を解決して、
クッションフレームに座受ばね材を僅かなテンションス
プリングにより弾発支持させることができてコストを低
くできるうえ、座面の面圧を均等に発生させて車輛の走
行振動や不規則な動きによる荷重変動や重心位置の移動
に対しても安定し、静的な座り心地の面で問題がないこ
とは勿論のこと、動的な座り心地も良好であり、しか
も、薄型のクッションパッドを使用しても使用感がよい
車輛用シートにおけるクッションパッドの支持装置を提
供しようとすることは、本出願人が開発し先に特願平6
ー118430号として出願した車輛用シートにおける
クッションパッドの支持装置と同様であるが、本発明は
悪路走行時などに大きな荷重がかかった場合を考慮して
先願発明よりもさらに動的な座り心地をよりよくするこ
とを主目的とするものであり、さらに、ペダル操作時に
おける着座者の上肢部に対するクッション性や、カーブ
走行時における側部ホールド性をも付加しようとするこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の車輛用シートにおけるクッション
パッドの支持装置は、所要の剛性と弾性とを兼ね備えた
角形枠材の内部に複数本のばね鋼線を前後方向に張設し
た面スプリングが形成されている座受ばね材をクッショ
ンフレームの開口部に配置し、この座受ばね材を、その
前杆部に一端が回動自在に取付けられ他端はクッション
フレームの前端に回動自在に取付けられて上下方向への
回動ができる連繋部材と、座受ばね材の後杆部とクッシ
ョンフレームの後端に両端が連結されて常時座受ばね材
を後向きに牽引する複数のテンションスプリングとによ
りクッションフレームに弾発支持させたことを特徴とす
るものである。
【0006】
【作用】このような車輛用シートにおけるクッションパ
ッドの支持装置は、クッションフレームを車体に取付け
て面スプリング上にクッションパッドを載装支持させた
状態として使用すれば、クッションパッドの弾性不足を
座受ばね材の面スプリングが補って走行振動を緩衝する
ことは従来のこの種車輛用シートにおけるクッションパ
ッドの支持装置と同様であるが、面スプリングは所要の
剛性と弾性とを兼ね備えた角形枠材に前後方向に延びる
ばね鋼線を配列して形成したものであり、しかも、座受
ばね材のクッションフレームへの取付けは、面スプリン
グの角形枠材の前杆部をクッションフレームに上下方向
への回動が可能な連繋部材により連結するとともに、後
杆部とクッションフレームの後端に両端が連結されて常
時座受ばね材を後向きに牽引する複数のテンションスプ
リングとによりクッションフレームに弾発支持させもの
としているので、クッションパッドに着座すると、その
荷重は前後方向に延びる全てのばね鋼線に均等にかかる
こととなって面圧が均等化されるうえに、角形枠材は連
繋部材を支点として後部が下向きに回動され、このとき
所要の弾性を備えた両側杆部自身の弾性と、下降する後
杆部をクッションフレームに弾発支持させているテンシ
ョンスプリングの弾性とにより優れたクッション効果を
発揮する。特に、座受ばね材の前端はクッションフレー
ムとの連結を直接でなく、前杆部に一端が回動自在に取
付けられ他端はクッションフレームの前端に回動自在に
取付けられて上下方向への回動ができる連繋部材を介す
る連結としたことにより、悪路走行時など大きな荷重が
かかったとしても、連繋部材が角形枠材のばね力では確
保できない上下のストロークを確保し角形枠材のばね力
が有効に作用するので底着き感がなく、動的な座り心地
が特に良好なものとなる。
【0007】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例について詳細に
説明する。図中1は浅いバケット状のクッションフレー
ム、2はこのクッションフレーム1の上端の開口部11
の内部に配置されて面スプリング20がクッションフレ
ーム1に後記する連繋部材50と複数のテンションスプ
リング4とによって弾発支持されている座受ばね材であ
る。この座受ばね材2は、直径が2mm〜8mmの範囲で選
ばれた断面円形の硬鋼線その他所要の剛性と弾性とを兼
ね備えた太線材により作られた前杆部22と後杆部23
と側杆部24とよりなる角形枠材21の前記前杆部22
と後杆部23間に複数本好ましくは50〜60mm間隔で
5〜8本のばね鋼線25を張設して面スプリング20と
し、この面スプリング20の前部に門形の前部枠ばね3
0をその頂杆部31が面スプリング20の前杆部22よ
りも前方で且つ高位置にあるよう両脚部32、32の脚
端をもって角形枠材21の両側杆部24、24より斜上
向きに連設するとともに、面スプリング20の両側に斜
上向きの側部枠ばね40、40をその前端が前部枠ばね
30の頂杆部31の両端に続かせたものとして角形枠材
21の両側に連設したものである。27は各ばね鋼線2
5の中間部を必要に応じて連繋する紙芯などの横方向の
芯線27であって、この芯線27のスペーサ効果により
長期間使用しても各ばね鋼線25、25の相互間隔が常
に一定に保持されるようにしてある。
【0008】なお、座受ばね材2の角形枠材21と前部
枠ばね30と側部枠ばね40、40はいずれも硬鋼線そ
の他所要の剛性と弾性とを兼ね備えた太線材よりなるも
のであって、太線材からこれら角形枠材21と前部枠ば
ね30と側部枠ばね40、40の各部分を折曲形成する
場合、それぞれを各別の太線材から折曲形成して任意の
位置で溶接などの手段で一体化しても、角形枠材21と
前部枠ばね30と側部枠ばね40、40のうちのいくつ
かを同じ太線材から折曲形成し、これらを組み合わせて
任意の位置で一体化するようにしてもよい。また、角形
枠材21の前杆部22と後杆部23と側杆部24はそれ
ぞれ線径が異なるものとしてもよい。さらに、前記実施
例においては角形枠杆21、前部枠ばね30、側部枠ば
ね40をいずれも断面円形の硬鋼線よりなるものとして
いるが、平鋼線や断面矩形のパイプを折り曲げたものな
ど角形枠杆21の素材は所要の剛性と弾性があるもので
あればよい。
【0009】そして、この座受ばね材2はクッションフ
レーム1の上端の開口部11内に配置されて角形枠材2
1の前杆部22をクッションフレーム1の開口前縁に連
繋部材50を介して保持させるとともに、後杆部23を
クッションフレーム1の開口前縁に適当数のテンション
スプリング4をもって弾発支持させてある。連繋部材5
0は座受ばね材2の前杆部22に一端が回動自在に取付
けられ他端はクッションフレーム1の前端に回動自在に
取付けられて上下方向への回動ができるものであればよ
く、図1〜図3に示す実施例では連繋部材50を細長角
枠とし、その一方の直線状軸部51をクッションフレー
ム1の開口前縁に切り起こした爪12を利用して回動自
在に取付けるとともに、他方の直線状軸部52を角形枠
材21の前杆部22に抱持部材53をもって回動自在に
取付けて連繋部材50が一方の直線状軸部51をもって
上下回動可能で且つ角形枠材21の前杆部22が抱持部
材58との連結部分において回動自在な構成としてある
が、図5に示す他の実施例のように連繋部材50を複数
枚の帯板とし、クッションフレーム1の開口前縁に切り
起こした爪12に回動自在に軸支させた直線状の軸54
に所要間隔をおいて帯板の各一端を溶接などの手段で連
結するとともに、この帯板の他端をそれぞれ軸受部55
に形成してこの軸受部55に角形枠材21の前杆部22
を回動自在に軸支させるようにしても、或いは図6に示
す他の実施例のように連繋部材50をクランク軸として
クッションフレーム1の開口前縁に切り起こした爪12
に一方の連結軸部56を回動自在に軸支させるとともに
他方の連結軸部57を角形枠材21の前杆部22に対し
て抱持部材58により回動自在に軸支させるようにして
もよい。なお、テンションスプリング4の数は通常は左
右にそれぞれ1個宛計2個とするが、左右にそれぞれ1
個宛設ける以外に座面をチューニングするため中央にも
1個設けるなど3個以上としてもよく、また、各テンシ
ョンスプリング4のばね強度に変化をもたせるようにし
てもよい。
【0010】このように構成されたものは、クッション
フレーム1をもって車体に取付けておき、座受ばね材2
の面スプリング20上にクッションパッドをその前端が
前部枠ばね30に支えられるとともに両側が側部枠ばね
40、40の内側に位置するように載装支持させてこれ
をシートカバーで覆って使用すれば、座受ばね材2は角
形枠材21の前杆部22と後杆部23間に複数本のばね
鋼線25を張設した面スプリング20を有していてこれ
にクッションパッドを支持させているから、着座時にお
いて乗員の臀部は前後方向に並列された全てのばね鋼線
25の後方位置に支持されて荷重は全てのばね鋼線25
に直交した状態でかかり、その荷重は複数のばね鋼線2
5に分散されて各ばね鋼線25に伝達された力は前杆部
22と後杆部23に伝達される。そして、この前杆部2
2と後杆部23に伝達された力は、前記したように角形
枠材21の前杆部22が連繋部材50を介してクッショ
ンフレーム1の開口前縁に対し上下方向に回動可能に保
持されており、また、角形枠材21の後杆部23はクッ
ションフレーム1にテンションスプリング4をもって弾
発支持させてあることにより、面圧が均等化された状態
で面スプリング20にかかり、ばね鋼線25の弾性と、
角形枠材21の両側杆部24、24自身の弾性と、テン
ションスプリング4の弾発力で緩衝することとなり、こ
のため、主として面スプリング20上に載装されるクッ
ションパッドを極薄型としても底づき感がなく快適な乗
り心地を得ることができる。
【0011】すなわち、着座時には図2に示すように各
ばね鋼線25は下方へ彎曲した状態となって所定の弾性
を発揮するが、最大荷重となったときは後杆部23がテ
ンションスプリング4の作用と相俟って斜め前方に弓状
に撓む。このとき、両側杆部24、24は突っ張って後
杆部23が過度に弓状に撓むのを抑える働きをすること
となり、このため、座面は安定性のよいお碗状に形成さ
れる。そして、この着座状態で走行すると走行振動が発
生して乗員の荷重が上下・前後・左右に変化した動きと
なるが、上下の動きが面スプリング20に加えられる
と、前杆部22がクッションフレーム1の開口前縁に対
し連繋部材50を介して上下方向に回動可能に保持され
ているため、該連繋部材50が通常の着座時においては
図7に2点鎖線で示したようにテンションスプリング4
とバランスをとった状態となり、更に最大荷重がかかっ
た時には1点鎖線で示したように連繋部材50が爪12
を中心に前方向へ回転してテンションスプリング4とバ
ランスをとりつつ荷重を緩和することとなるので如何な
る場合にも常に快適なクッション効果が得られることと
なる。また、乗員の重心が左右に移動するときに座受ば
ね材2に対して力が加えられても、側杆部24、24が
前記したように突っ張って座面を補正するように働くの
で、座受ばね材2には常に正規位置へ戻ろうとする力が
働くこととなって極めて安定した座面姿勢が得られるこ
ととなる。さらに、乗員の重心が前後に移動するとき
も、前杆部22がクッションフレーム1の開口前縁に対
し連繋部材50をもって上下方向の回動ができるように
保持させてあることにより前後への動きが連繋部材50
の動きの範囲に規制されるので、座面の変化は少なく快
適な乗り心地を得ることができるのである。
【0012】このように角形枠材21内に複数本のばね
鋼線25を前後方向に張設した面スプリング20はばね
鋼線を左右方向に張設した場合とは異なり全てのばね鋼
線25に荷重が分散されるので面圧が均等化され、この
ため、面スプリング20上に載装されるクッションパッ
ドを薄肉化しても充分なクッション効果を得ることがで
きることとなり、しかも、座受ばね材2はその角形枠材
21の前杆部22に一端が回動自在に取付けられ他端は
クッションフレーム1の前端に対して上下方向への回動
ができるように取付けられた連繋部材50と、座受ばね
材2の後杆部23とクッションフレーム1の後端に両端
が連結されて常時座受ばね材2を後向きに牽引する複数
のテンションスプリング4とによりクッションフレーム
1に弾発支持させてあることにより前後・左右への移動
が規制され、走行時のダイナミックな変動に対する座面
の変化を少なくなり快適な乗り心地を得ることができ、
さらに、テンションスプリング4による支持を角形枠材
21の後杆部23のみにおいて行ったことによりテンシ
ョンスプリング4の使用個数が少なくなるので、その分
部品コストを低くできるばかりか取付手数も簡略化でき
てコストダウン上のメリットも大きいものがある。
【0013】さらに、座受ばね材2の前端とクッション
フレーム1との連結を直接固定または枢着するのではな
く、前杆部22に一端が回動自在に取付けられ他端はク
ッションフレーム1の前端に回動自在に取付けられて上
下方向への回動ができる連繋部材50を介する連結とし
たことにより、悪路走行時などに大きな荷重がかかった
場合でも、連繋部材50が角形枠材21のばね力では確
保できない上下のストロークを確保でき、このため、角
形枠材21のばね力が有効に作用するので底着き感がな
くて動的な座り心地が特に良好なものとなる。
【0014】しかも、面スプリング20に載装されてい
るクッションパッドの前端を面スプリング20の前部に
頂杆部31が角形枠材21の前杆部22よりも高く位置
されるように延設してある門形の前部枠ばね30の前記
頂杆部31に支持させた実施例のような構成としたもの
は、運転者が着座してペダル操作する時にクッションパ
ッドの前端が上肢部により押し下げられてもこの前部枠
ばね30の復元力により適度なクッション性を発揮する
こととなりペダル操作時に受ける違和感が解消されるも
のとなる。
【0015】また、同じく実施例のように面スプリング
20の両側に斜上向きの側部枠ばね40、40を設けた
ものは、この側部枠ばね40、40が着座者をクッショ
ンパッドを介して両側から支えることとなり、従って、
カーブ走行時における側部ホールド性を確保できるもの
となるもので、特に、この側部枠ばね40、40の前端
を前部枠ばね30に続かせておけば、前部枠ばね30の
ばね力が側部枠ばね40、40により増強されるととも
に、側部枠ばね40、40のばね力も前部枠ばね30に
より増強されるのでより好ましいものとなる。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上の説明からも明らかなよう
に、クッションフレームの開口部にばね鋼線が前後方向
に張設された面スプリングを備えた座受ばね材を配置し
てクッションフレームに対してその前端を上下方向への
回動ができる連繋部材を介して保持させるとともに後端
をテンションスプリングを介して弾発支持させたことに
より、座面の面圧を均等に発生させ薄型のクッションパ
ッドを使用しても使用感のよいものとすることができる
うえに、クッションフレームに面スプリングを僅かなテ
ンションスプリングにより弾発支持させることができる
ので安価に提供でき、特に、座受ばね材の前端とクッシ
ョンフレームとの連結を単なる固定や枢着ではなく相互
間に回動自在な連繋部材を介在させたことにより、悪路
走行時など大きな荷重がかかったとしても、連繋部材が
角形枠材のばね力では確保できない上下のストロークを
確保し角形枠材のばね力が有効に作用するので底着き感
がなく、動的な座り心地が特に良好なものとなる点は本
発明の大きな特長である。
【0017】また、面スプリングの前部に門形の前部枠
ばねをその頂杆部が角形枠材の前杆部よりも高く位置さ
れるように延設したものは、ペダル操作時においてクッ
ションパッドの前端が上肢部により押し下げられてもこ
の前部枠ばねが適度なクッション性を発揮してペダル操
作時に受ける違和感を解消でき、さらに、両側に斜上向
きの側部枠ばねを設けたものは、この側部枠ばねが着座
者をクッションパッドを介して両側から支えることとな
るのでカーブ走行時における側部ホールド性も確保でき
るなど、車輛の走行振動や不規則な動きによる荷重変動
や重心位置の移動に対しても安定するものとなる。よっ
て本発明は従来の問題点を一掃し、静的な座り心地の面
で問題がないことは勿論のこと動的な座り心地も良好で
あり、しかも、薄型のクッションパッドを使用しても使
用感がよい車輛用シートにおけるクッションパッドの支
持装置として、産業の発展に寄与するところは極めて大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例における座受ばねの着座前と着
座後の状態を示す側面図である。
【図3】本発明のテンションスプリングが取付けられた
座受ばね材の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】同じく本発明のテンションスプリングが取付け
られた座受ばね材の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明における連繋部材の他の実施例を示す斜
視図である。
【図6】同じく本発明における連繋部材の他の実施例を
示す斜視図である。
【図7】不使用時と着座時と最大荷重時における面スプ
リングと連繋部材とテンションスプリングの関係を示す
本発明の概略説明図である。
【符号の説明】
1 クッションフレーム 2 座受ばね材 11 開口部 20 面スプリング 21 角形枠材 22 前杆部 23 後杆部 24 側杆部 25 ばね鋼線 30 前部枠ばね 31 頂杆部 40 側部枠ばね 50 連繋部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−36261(JP,U) 実開 昭56−36264(JP,U) 実開 昭55−152155(JP,U) 実開 平2−31533(JP,U) 実開 昭62−2649(JP,U) 特公 昭55−9203(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/02 A47C 7/14 A47C 7/28 A47C 7/32 A47C 7/34 A47C 7/35

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の剛性と弾性とを兼ね備えた角形枠
    材(21)の内部に複数本のばね鋼線(25)を前後方向に張設
    した面スプリング(20)が形成されている座受ばね材(2)
    をクッションフレーム(1) の開口部(11)に配置し、この
    座受ばね材(2) を、その前杆部(22)に一端が回動自在に
    取付けられ他端はクッションフレーム(1) の前端に回動
    自在に取付けられて上下方向への回動ができる連繋部材
    (50)と、座受ばね材(2) の後杆部(23)とクッションフレ
    ーム(1) の後端に両端が連結されて常時座受ばね材(2)
    を後向きに牽引する複数のテンションスプリング(4) と
    によりクッションフレーム(1) に弾発支持させたことを
    特徴とする車輛用シートにおけるクッションパッドの支
    持装置。
  2. 【請求項2】 座受ばね材(2) は、面スプリング(20)の
    前部に門形の前部枠ばね(30)がその頂杆部(31)を角形枠
    材(21)の前杆部(22)よりも高く位置されるように延設さ
    れたものである請求項1に記載の車輛用シートにおける
    クッションパッドの支持装置。
  3. 【請求項3】 座受ばね材(2) は、面スプリング(20)の
    両側に斜上向きの側部枠ばね(40)、(40)が設けられたも
    のである請求項1または2に記載の車輛用シートにおけ
    るクッションパッドの支持装置。
  4. 【請求項4】 側部枠ばね(40)、(40)の前端が前部枠ば
    ね(30)に続かせてある請求項3に記載の車輛用シートに
    おけるクッションパッドの支持装置。
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