JP3142085U - 木目模様付きfrp製浴槽 - Google Patents
木目模様付きfrp製浴槽 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3142085U JP3142085U JP2008001603U JP2008001603U JP3142085U JP 3142085 U JP3142085 U JP 3142085U JP 2008001603 U JP2008001603 U JP 2008001603U JP 2008001603 U JP2008001603 U JP 2008001603U JP 3142085 U JP3142085 U JP 3142085U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- layer
- frp
- wood
- wood grain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
【課題】成型容易にして内面が平滑な木目模様付きFRP製の浴槽を得る。
【解決手段】凸形の浴槽型の面に沿って、透明な樹脂層2、内FRP層3、木材薄片4aを敷き並べた木目層4、該木目層4を覆う外FRP層5が順次積層され、これらが一体的に固着された所定形状の浴槽1を形成する。また、前記木目層4を浴槽1の上部に設けるとともに、浴槽1の底部から木目層4の下縁部に至る樹脂層2の内面に色付きゲルコート層6を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】凸形の浴槽型の面に沿って、透明な樹脂層2、内FRP層3、木材薄片4aを敷き並べた木目層4、該木目層4を覆う外FRP層5が順次積層され、これらが一体的に固着された所定形状の浴槽1を形成する。また、前記木目層4を浴槽1の上部に設けるとともに、浴槽1の底部から木目層4の下縁部に至る樹脂層2の内面に色付きゲルコート層6を設ける。
【選択図】図2
Description
本考案は、FRP(繊維強化プラスチック)製の浴槽に関し、特に木目模様を有するFRP製浴槽に関するものである。
従来の技術として、印刷されたアクリル基板(透明樹脂板)を、着色した面が裏側となるようにして加熱及び真空成型して浴槽形状のアクリル成形品を形成し、該アクリル成形品を真空成型機から取り出してその裏面にFRP補強層を設けるようにしたものがあった。
前記従来のものは、アクリル成形品を真空成型機から取り外し、その裏面にFRP補強層を設けるようにしていたので、工数が増えるとともに、手数を要するものであった。
特開2005−111960号公報
本考案は、成型容易にして内面が平滑な木目模様付きFRP製浴槽を得ることを目的とする。
本考案は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る考案は、凸形の浴槽型の面に沿って、透明な樹脂層、内FRP層、木材薄片を敷き並べた木目層、該木目層を覆う外FRP層が順次積層され、これらが一体的に固着された所定形状の浴槽を得るようにしたものである。
請求項2に係る考案は、前記木材薄片を檜材により形成したものである。
請求項3に係る考案は、前記木目層を浴槽の上部に設けたものである。
請求項4に係る考案は、前記木目層を浴槽の上部に設けるとともに、浴槽の底部から前記木目層の下縁部に至る樹脂層の内面に色付きゲルコート層を設けたものである。
請求項2に係る考案は、前記木材薄片を檜材により形成したものである。
請求項3に係る考案は、前記木目層を浴槽の上部に設けたものである。
請求項4に係る考案は、前記木目層を浴槽の上部に設けるとともに、浴槽の底部から前記木目層の下縁部に至る樹脂層の内面に色付きゲルコート層を設けたものである。
請求項1に係る考案は、凸形の浴槽型の面に沿って透明な樹脂層、内FRP層、木目層、及び外FRP層を順次積層することにより、木目模様を有する浴槽を成型したので、途中で型から取り外すことなく、一気に浴槽を成型することができ、木目模様を有するFRP製の浴槽が迅速に成型できる。
また、浴槽の内面をなす透明な樹脂層の表面は、型面に沿って形成されるので平滑となり、木材薄片による木目模様が樹脂層を通して明瞭に現れることとなり、外観がよくなる。
請求項2に係る考案は、檜による木目模様が樹脂層を通して明瞭に現れ、高品質の外観を得ることができる。
請求項3に係る考案は、木目層を浴槽の上部に設けたので、木材薄片の使用量及び敷設作業が低減するとともに、水面から露出する浴槽上部に木目模様が樹脂層を通して明瞭に現れ、外観がよくなる。
請求項4に係る考案は、浴槽内の上部に位置する木目層の下縁部が色付きゲルコート層で隠されるため、木目層の下縁部の敷設精度を簡略化し、該木材薄片の敷設作業を容易にしながら、外観をよくすることができる。
また、浴槽の内面をなす透明な樹脂層の表面は、型面に沿って形成されるので平滑となり、木材薄片による木目模様が樹脂層を通して明瞭に現れることとなり、外観がよくなる。
請求項2に係る考案は、檜による木目模様が樹脂層を通して明瞭に現れ、高品質の外観を得ることができる。
請求項3に係る考案は、木目層を浴槽の上部に設けたので、木材薄片の使用量及び敷設作業が低減するとともに、水面から露出する浴槽上部に木目模様が樹脂層を通して明瞭に現れ、外観がよくなる。
請求項4に係る考案は、浴槽内の上部に位置する木目層の下縁部が色付きゲルコート層で隠されるため、木目層の下縁部の敷設精度を簡略化し、該木材薄片の敷設作業を容易にしながら、外観をよくすることができる。
以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。図面において、図1は本考案の実施例を示す浴槽の斜視図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は型による成型状態を示す要部拡大断面図である。
図1、図2において、1は木目模様付きFRP製の浴槽であり、平面視長方形の容器状に形成された浴槽主体部1aと、該浴槽主体部1aの上端から外方に向かって屈曲するフランジ部1bとを一体に有する。前記浴槽1は、透明な樹脂層2、内FRP層3、木目層4、及び該木目層を覆う外FRP層5が、内面から外面に向けて順次積層して形成されている。
前記木目層4は、檜材からなる木材薄片4aを浴槽主体部1aの上部、及びフランジ部1bに敷き並べて形成されている。前記浴槽主体部1aの、木目層4から底部側に位置する内面に、色付きゲルコート層6が形成(塗布)され、該ゲルコート層6により前記木目層4の下縁部が隠され、木目層4の下縁部とゲルコート層6の上縁部との境界Lが線状となるようになっている。
前記浴槽1は、図3に示すように、凸形の浴槽型10によって形成される。即ち、角形台形状の主体成型部10aと、該主体成型部10aの下縁部に溝形のフランジ成型部10bとが一体に形成された浴槽型10を設け、該浴槽型10の全面、即ち、主体成型部10aの外面全面及びフランジ成型部10bの内面全面にワックス等の離型剤を塗布した後、未硬化のアクリル樹脂からなる透明な樹脂2aを塗布し、該樹脂2aを硬化又は半硬化させた後、該樹脂2aの上面全面に未硬化の内FRP3aを積層する。
次いで、前記主体成型部10aの下周部、及びフランジ成型部10bの内面全面に存在する内FRP3aの上面に、檜をスライスした木材薄片4aを敷き並べた後、該木材薄片4aの上面全面に未硬化の外FRB5aを積層する。前記内FRP3a及び外FRB5aは、本例では、ガラス繊維に不飽和ポリエステルを含浸させてなる。なお、前記木材薄片4aは、主体成型部10a、及びフランジ成型部10bの全面に積層されている内FRP3aの上面全面に敷き並べるようにしてもよい。この場合には、前記外FRB5aを主体成型部10a及びフランジ成型部10bの全面に積層して前記木材薄片4aの上面全面を被覆する。
この状態で前記樹脂2a、内FRP3a、及び外FRB5aを硬化させた後、これらを浴槽型10から離型し、内面から外面に向かって、透明な樹脂層2、内FRP層3、木目層4、及び外FRP層5が一体的に固着された木目模様付きFRP製の浴槽1を得る。
なお、木材薄片4aが浴槽1の上部、即ち、主体成型部10aの下周部、及びフランジ成型部10bの内面全面に敷設されて形成された際には、図2に示すように、浴槽1の底部から木目層4の下縁部に至る樹脂層2の内面に、色付きのゲルコートを塗布して色付きゲルコート層6を形成する。これにより、該ゲルコート層6の上縁部により前記木目層4の下縁部を隠し、木目層4の下縁部とゲルコート層6の上縁部との間に線状の境界Lを形成する。
前記実施例によれば、凸形の浴槽型10の面に沿って透明な樹脂層2、内FRP層3、木目層4、及び外FRP層5を順次積層して木目模様を有する浴槽1を成型することができるので、木目模様付きFRP製浴槽を迅速に成型することができる。
また、成型された浴槽1は、透明な樹脂層2の面が浴槽型10によって形成されているので平滑となり、木材薄片4aによる木目模様が樹脂層2を通して明瞭に現れることになる。
また、成型された浴槽1は、透明な樹脂層2の面が浴槽型10によって形成されているので平滑となり、木材薄片4aによる木目模様が樹脂層2を通して明瞭に現れることになる。
また、木目層4を浴槽1の上部に設け、浴槽1の底部から前記木目層4の下縁部に至る樹脂層2の内面に色付きゲルコート層6を設けたので、該色付きゲルコート層6によって前記木目層4の下縁部を線状に隠すことができ、木材薄片4aの使用量及び敷設作業が低減するとともに、水面から露出する浴槽上部に木目模様が樹脂層2を通して明瞭に現れ、外観をよくすることができる。
1 木目模様付きFRP製の浴槽
1a 浴槽主体部
1b フランジ部
2 透明な樹脂層
2a 未硬化の樹脂
3 内FRP層
3a 未硬化の内FRP
4 木目層
4a 木材薄片
5 外FRP層
5a 未硬化のFRP
6 色付きゲルコート層
10 浴槽型
10a 主体成型部
10b フランジ成型部
1a 浴槽主体部
1b フランジ部
2 透明な樹脂層
2a 未硬化の樹脂
3 内FRP層
3a 未硬化の内FRP
4 木目層
4a 木材薄片
5 外FRP層
5a 未硬化のFRP
6 色付きゲルコート層
10 浴槽型
10a 主体成型部
10b フランジ成型部
Claims (4)
- 凸形の浴槽型(10)の面に沿って、透明な樹脂層(2)、内FRP層(3)、木材薄片(4a)を敷き並べた木目層(4)、該木目層(4)を覆う外FRP層(5)が順次積層され、これらが一体的に固着されて所定形状の浴槽(1)に形成されてなることを特徴とする木目模様付きFRP製浴槽。
- 木材薄片(4a)を檜材により形成してなることを特徴とする請求項1記載の木目模様付きFRP製浴槽。
- 木目層(4)を浴槽(1)の上部に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の木目模様付きFRP製浴槽。
- 木目層(4)を浴槽(1)の上部に設けるとともに、浴槽(1)の底部から前記木目層(4)の下縁部に至る樹脂層(2)の内面に色付きゲルコート層(6)を設けたことを特徴とする請求項3記載の木目模様付きFRP製浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008001603U JP3142085U (ja) | 2008-03-19 | 2008-03-19 | 木目模様付きfrp製浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008001603U JP3142085U (ja) | 2008-03-19 | 2008-03-19 | 木目模様付きfrp製浴槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3142085U true JP3142085U (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=43292115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008001603U Expired - Fee Related JP3142085U (ja) | 2008-03-19 | 2008-03-19 | 木目模様付きfrp製浴槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3142085U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019088596A (ja) * | 2017-11-15 | 2019-06-13 | 積水ホームテクノ株式会社 | 浴槽 |
-
2008
- 2008-03-19 JP JP2008001603U patent/JP3142085U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019088596A (ja) * | 2017-11-15 | 2019-06-13 | 積水ホームテクノ株式会社 | 浴槽 |
JP7096659B2 (ja) | 2017-11-15 | 2022-07-06 | 積水ホームテクノ株式会社 | 浴槽 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9352483B2 (en) | Method for manufacturing a motor vehicle lining having a coating that includes a ligneous layer and a back reinforcement layer | |
JP6480962B2 (ja) | ハニカムコア構造 | |
JP6384750B2 (ja) | 木質成形体の製造方法 | |
JP6436451B2 (ja) | 木質意匠部品及びその製造方法 | |
AU2016100577A4 (en) | Composite materials and articles comprising the same | |
JP5955830B2 (ja) | 熱形成により任意の形状のコアを塗装するための方法、その実施のための自動機械及びそのような方法により得られた、仕上げられた製品 | |
US20080150243A1 (en) | Plastic Snowboard and Its Manufacture Method | |
US6478917B1 (en) | Process for manufacturing a ski or like board for gliding over snow | |
JP3142085U (ja) | 木目模様付きfrp製浴槽 | |
KR20150089237A (ko) | 리얼필름 및 제조방법, 리얼필름을 이용한 성형품 및 그 제조방법 | |
TW201217147A (en) | Preliminary material for a flatly curved plastics moulded part, in particular a housing part, and moulded part created therefrom | |
JP2008068587A (ja) | Frp製成形品、その成形方法並びにその成形型 | |
JP6211782B2 (ja) | 金属化粧材及びその製造方法 | |
JP2005001349A (ja) | 木質成形品、及びその製造方法 | |
JP4239400B2 (ja) | 人造大理石浴槽及びその製造方法 | |
JP5960987B2 (ja) | 人工畳の製造方法 | |
JP2008500209A (ja) | ゲルコート強化複合材 | |
JP2002192542A (ja) | Frp成形品の製造方法 | |
KR100831407B1 (ko) | 성형제품의 인조가죽 피복방법 및 구조 | |
KR960003959A (ko) | 샌드위치 판넬 및 그 제조방법 | |
JP3969267B2 (ja) | 防水床パン成形型用の木型の製造方法 | |
JP2699262B2 (ja) | 浴室ユニット用防水パンの製造方法 | |
JP4072758B2 (ja) | 樹脂成形品及びその製造方法 | |
JP2007196685A5 (ja) | ||
JP4862490B2 (ja) | 防水パンの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |