JP4862490B2 - 防水パンの製造方法 - Google Patents

防水パンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4862490B2
JP4862490B2 JP2006143659A JP2006143659A JP4862490B2 JP 4862490 B2 JP4862490 B2 JP 4862490B2 JP 2006143659 A JP2006143659 A JP 2006143659A JP 2006143659 A JP2006143659 A JP 2006143659A JP 4862490 B2 JP4862490 B2 JP 4862490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frp layer
electric heater
waterproof pan
layer
preform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006143659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007313700A (ja
Inventor
正英 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2006143659A priority Critical patent/JP4862490B2/ja
Publication of JP2007313700A publication Critical patent/JP2007313700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4862490B2 publication Critical patent/JP4862490B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、浴室、洗面所、洗濯機置き場等に用いられる防水パンの製造方法に関する。
従来、繊維強化プラスチック(FRP)の成形技術としては、ハンドレイアップ(HLU)成形法やレジン・トランスファー・モールディング(RTM)成形法がある(特許文献1)。
そして、浴室等の防水パンをHLU成形法によりFRPで製造するに際しては、作業者による手作業で繊維に樹脂等を含浸させながら積み重ね成形するとともに、足元暖房用の電熱ヒータを設ける場合には、樹脂等を含浸させた繊維を積み重ねる途中で電熱ヒータを介在させていた(特許文献2)。
また、表裏のFRPシートの間に電熱ヒータを介在させて、プレスにより埋設させることで、浴室等の防水パンを製造するものがある(特許文献3)。
ところで、RTM成形法により、防水パンを成形する技術を本出願人が開発している。このRTM成形法によれば、HLU成形法と比べて、作業者による品質のばらつきが無く、製造作業も大幅に効率化するという利点がある。
特開2006−70684号公報 特開平9−256437号公報 特開2002−39558号公報
しかしながら、RTM成形法で防水パンを成形する場合には、プリフォーム部材を被覆する外装用樹脂の圧入力で電熱ヒータが移動して、位置ズレが発生しやすいという問題があった。
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、電熱ヒータの位置ズレが発生しない防水パンの製造方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、プリフォーム用下型に第1のFRP層を形成し、第1のFRP層の上に第2のFRP層を形成することで製造したプリフォーム部材を外装用樹脂層で被覆する防水パンの製造方法であって、第1のFRP層の上に電熱ヒータを載置し、電熱ヒータの上に第2のFRP層を形成して、第1のFRP層と第2のFRP層との間に電熱ヒータを介在させていることを特徴とする防水パンの製造方法を提供するものである。
請求項2のように、第1のFRP層の上に電熱ヒータを載置し、電熱ヒータの上に仮止め用のFRP層を形成し、仮止め用のFRP層の上に補強材を載置することが好ましい。
請求項3のように、前記電熱ヒータは、浴室用の防水パンの洗い場となる部分に配置していることが好ましい。
本発明によれば、プリフォーム部材の製造時に、第1のFRP層と第2のFRP層との間に電熱ヒータを介在させることで、プリフォーム部材を外装用樹脂層で被覆する場合に、電熱ヒータが移動しないので、位置ズレを未然に防止できるようになる。
請求項2によれば、第1のFRP層の上に電熱ヒータを載置し、その上に補強材を載置するので、補強材が断熱材として機能することで、電熱ヒータの熱が第1のFRP層と表面側の樹脂層とを介して防水パンの表面部分に効率的に伝導されるようになる。
請求項3によれば、浴室用の防水パンの洗い場部分だけを効果的に暖房できるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図7に示すように、例えば浴室の防水パン1は、浴室内の床材5の上に配置するものであり、洗い場2と浴槽4の置き場3とに区画されている。この防水パン1は、ボルト・ナット等(具体的に図示せず。)で床材5に固定するようになっている。
図1(a)(b)(c)および図2(a)は、防水パン1内にインサートモールドするプリフォーム(強化材)部材19を製造する工程図である。
図1(a)の工程のように、基台9の上のプリフォーム用下型11の上面(表面)に、スプレー10によって、ガラス繊維束とバインダーとの混合物を所定厚み(例えば約3〜4mm)で層状に吹き付けて、第1のFRP層20〔図6(a)参照〕を形成する。この場合、第1のFRP層20をプリフォーム用下型11の上面に倣わせるために、図1(c)の工程が終了するまで吸引する(矢印a参照)。
そして、図1(b)の工程のように、洗い場2となる部分(図の左側)に対応する第1のFRP層20の上に所定厚み(例えば約1mm)のシート状電熱ヒータ35を載置して、電熱ヒータ35の上に、スプレー10によって、ガラス繊維束とバインダーとの混合物を所定厚み(例えば約1mm)で層状に吹き付けて、仮止め用のFRP層36〔図6(a)参照〕を形成する。この仮止め用のFRP層36によって、電熱ヒータ35は、第1のFRP層20の所定位置から移動しないように仮止めされるようになる。
ついで、図1(c)の工程のように、洗い場2側(図の左側)では、電熱ヒータ35の仮止め用のFRP層36の上に、浴槽置き場3側(図の右側)では、第1のFRP層20の上に、それぞれ所定厚み(例えば8.5mm)の補強用合板(補強材)21を載置するとともに、この各合板21の上に、所定寸法(例えば40×40mm角)の補強用角材(補強材)22を所定位置に載置する〔図6(a)参照〕。ここで、図5(b)に示したように、合板21に、電熱ヒータ35が仮止め用のFRP層36とともに嵌り込む凹部21aとリード線37の引き出し用溝部21bとを形成しておけば、電熱ヒータ35自体に大きな荷重が作用することを抑制することができる。なお、合板21と角材22は木製である。
そして、載置した合板21と角材22の上から、スプレー10によって、ガラス繊維束とバインダーとの混合物を所定厚み(例えば約1〜3mm)で層状に吹き付けて、第2のFRP層23〔図6(a)参照〕を形成する。
その後、図2(a)の工程のように、第2のFRP層23の上にプリフォーム用上型12を配置して、上下型をクランプした後に、上下型を所定温度(例えば約60℃)の乾燥炉に所定時間(例えば約45分)入れる。
所定時間の経過後、上下型を乾燥炉から出し、上下型をアンクランプして、図2(b)(c)のように、完成したプリフォーム部材19を取り外す。
図3(a)(b)(c)および図4(a)(b)(c)は、プリフォーム部材19をインサートモールドした防水パン1を製造する工程図である。
図3(a)の工程のように、スプレー13によって、成形用下型14の上面(表面)に、ゲルコート〔第1の樹脂(イソ系樹脂)〕を所定厚み(例えば約0.3〜0.5mm)で層状に吹き付けて、第1の外装用樹脂層24を形成する〔図6(a)参照〕。
図3(b)の工程のように、成形用下型14を所定温度(例えば約70℃)の乾燥炉に所定時間(例えば約10分)入れて、第1の樹脂層24を硬化させる。
図3(c)の工程のように、成形用下型14を乾燥炉から出し、硬化した第1の樹脂層24の上にプリフォーム部材19を載置する。
図4(a)の工程のように、プリフォーム部材19の上の成形用上型15を配置して、上下型をクランプした後に、樹脂漏れを防止するために、上下型の外周フランジ部を所定圧力(例えば約−0.08MPa)で吸引する(矢印b参照)。さらに、樹脂の流動をアシストするために、上下型の内部を所定圧力(例えば約−0.04MPa)で吸引する(矢印c参照)。
図4(b)の工程のように、不飽和ポリエステル樹脂〔第2の樹脂(イソ系樹脂)〕と充填材(例えば炭酸カルシウム 0〜100phr)との配合物を、硬化剤とともにタンク16から所定圧力(例えば0.3〜0.5MPa)でプリフォーム部材19と成形用上型15との間の隙間に圧入して、所定厚み(例えば約0.3〜0.5mm)の第2の外装用樹脂層25を形成する〔図6(a)参照〕。
図4(c)の工程のように、常温で所定時間(例えば約60〜90分)放置して各樹脂を硬化させた後に、図5(a)のように、完成した防水パン1を上下型から取り外す。
これにより、プリフォーム部材19は、第1の外装用樹脂層24と第2の外装用樹脂層25とで被覆(コーティング)されるようになる。
前記のような防水パン1の製造工程(方法)であれば、FRP成形品である防水パン1を成形するに際して、プリフォーム部材19の製造時に、第1のFRP層20と第2のFRP層23との間に電熱ヒータ35を介在させることで、プリフォーム部材19を第1、第2の外装用樹脂層24,25で被覆する場合に、第2の外装用樹脂層25の圧入力で電熱ヒータ35が移動しないので、位置ズレを未然に防止できるようになる。
また、第1のFRP層20の上に電熱ヒータ35を載置し、その上に合板(補強材)21を載置するので、合板21が断熱材として機能することで、電熱ヒータ35の熱が第1のFRP層20と表面側の第1の外装用樹脂層24とを介して防水パン1の表面部分に効率的に伝導されるようになる。
さらに、電熱ヒータ35は、浴室用の防水パン1であれば、洗い場2となる部分に配置しているから、洗い場2の部分だけを効果的に暖房できるようになる。
前記実施形態では、第1のFRP層20の上に電熱ヒータ35を載置し、電熱ヒータ35の上に仮止め用のFRP層36を形成し、仮止め用のFRP層36の上に合板21を載置し、合板21の上に第2のFRP層23を形成することで、プリフォーム部材19を製造するものであったが、合板(補強材)が無い場合には、図6(b)のように、第1のFRP層20の上に電熱ヒータ35を載置し、電熱ヒータ35の上に第2のFRP層23を形成することで、プリフォーム部材19を製造することもできる。
(a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る防水パン内にインサートモールドするプリフォーム部材を製造する工程図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る防水パン内にインサートモールドするプリフォーム部材を製造する工程図、(b)は、完成したプリフォーム部材の断面図、(c)は、完成したプリフォーム部材の斜視図である。 (a)〜(c)は、プリフォーム部材をインサートモールドした防水パンを製造する工程図である。 (a)〜(c)は、プリフォーム部材をインサートモールドした防水パンを製造する工程図である。 (a)は完成した防水パンの斜視図、(b)は合板と電熱ヒータの斜視図である。 (a)は防水パンの要部断面図、(b)は他の実施形態のプリフォーム部材の要部断面図である。 本発明の実施形態に係る防水パンの断面図である。
符号の説明
1 防水パン
2 洗い場
11 プリフォーム用下型
12 プリフォーム用上型
14 成形用下型
15 成形用上型
19 プリフォーム部材
20 第1のFRP層
21 合板(補強材)
22 角材(補強材)
23 第2のFRP層
24 第1の樹脂層
25 第2の樹脂層
35 電熱ヒータ
36 仮止め用FRP層

Claims (3)

  1. プリフォーム用下型に第1のFRP層を形成し、第1のFRP層の上に第2のFRP層を形成することで製造したプリフォーム部材を外装用樹脂層で被覆する防水パンの製造方法であって、
    第1のFRP層の上に電熱ヒータを載置し、電熱ヒータの上に第2のFRP層を形成して、第1のFRP層と第2のFRP層との間に電熱ヒータを介在させていることを特徴とする防水パンの製造方法。
  2. 第1のFRP層の上に電熱ヒータを載置し、電熱ヒータの上に仮止め用のFRP層を形成し、仮止め用のFRP層の上に補強材を載置したことを特徴とする請求項1に記載の防水パンの製造方法。
  3. 前記電熱ヒータは、浴室用の防水パンの洗い場となる部分に配置していることを特徴とする請求項1または2に記載の防水パンの製造方法。
JP2006143659A 2006-05-24 2006-05-24 防水パンの製造方法 Expired - Fee Related JP4862490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006143659A JP4862490B2 (ja) 2006-05-24 2006-05-24 防水パンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006143659A JP4862490B2 (ja) 2006-05-24 2006-05-24 防水パンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007313700A JP2007313700A (ja) 2007-12-06
JP4862490B2 true JP4862490B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=38848007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006143659A Expired - Fee Related JP4862490B2 (ja) 2006-05-24 2006-05-24 防水パンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4862490B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032745B1 (ja) * 1970-12-30 1975-10-23
JPS63227309A (ja) * 1987-03-17 1988-09-21 Inax Corp プリフオ−ム及びその成形方法
JP2760091B2 (ja) * 1989-10-13 1998-05-28 松下電器産業株式会社 暖房用床装置
JP3033122B2 (ja) * 1990-04-23 2000-04-17 ソニー株式会社 パターン抽出装置
JP3175406B2 (ja) * 1993-06-30 2001-06-11 松下電器産業株式会社 浴室ユニット
JP3573179B2 (ja) * 1996-02-15 2004-10-06 東陶機器株式会社 ヒータユニット埋め込み防水床およびその製造方法
JP3818079B2 (ja) * 2000-04-25 2006-09-06 松下電工株式会社 防水床の製造方法
JP2002153392A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Emoto Kogyo Kk ユニットバスの床構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007313700A (ja) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5711362B2 (ja) 複合材料で作られたモールド及びこのモールドを用いたプロセス
US7939004B2 (en) Pressing bag and its production method, and method for producing composite body using such pressing bag
JP2020104411A (ja) 熱プレス装置および金属樹脂複合体の成形方法
JP4965296B2 (ja) プリフォームおよびfrpの製造方法
JP2010052389A5 (ja)
JPS6137107B2 (ja)
JP4862490B2 (ja) 防水パンの製造方法
JP2006232266A (ja) 可動的に連結された2台の車両や2つの車両部分をつなぐ接続部のベローズを覆うために用いる、柔軟性のある側壁
KR20100018950A (ko) 타이어 가황기용 단열판
CN109927310B (zh) 泡沫内芯复合材料成型工艺
CN107336447A (zh) 一种夹层结构复合材料快速固化的方法
JP6432750B2 (ja) 繊維強化複合部材の成形装置
TWI770495B (zh) 利用三維立體結構纖維布及三維立體真空灌注製程之一體成型殼體的製造方法及製造設備以及一體成型之殼體
TWI618625B (zh) 物件的製法及其製品
WO2019159926A1 (ja) 複合材料の製造方法、繊維基材および繊維基材の賦形型
JP2011051104A (ja) 板状成形体の製造方法
KR880000440B1 (ko) 신발용 쿳션재 성형틀 및 그 제조방법
JP2008500209A (ja) ゲルコート強化複合材
JPH11286055A (ja) 繊維強化樹脂製品の製造方法
JP2866394B2 (ja) 樹脂含浸繊維シート成形品の成形方法
JP3142085U (ja) 木目模様付きfrp製浴槽
JP4862489B2 (ja) 防水パンの製造方法
KR20190058218A (ko) 비정형 거푸집 제조 장치 및 비정형 거푸집 제조 방법
JP7319869B2 (ja) 浴槽の製造方法および浴槽、ならびに断熱材付き樹脂成形体の製造方法および断熱材付き樹脂成形体
CN117549581A (zh) 均压板、均压板的制作方法和帽型长桁的成型方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111024

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees