JP3141637B2 - エンジンの排気装置 - Google Patents

エンジンの排気装置

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JP3141637B2 JP05202210A JP20221093A JP3141637B2 JP 3141637 B2 JP3141637 B2 JP 3141637B2 JP 05202210 A JP05202210 A JP 05202210A JP 20221093 A JP20221093 A JP 20221093A JP 3141637 B2 JP3141637 B2 JP 3141637B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エキゾーストパイプの
内部に設置した触媒部材により排気ガスを浄化させるよ
うにしたエンジンの排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等に用いられている一般的な
排気装置は、エンジンの排気ポートに接続されるエキゾ
ーストパイプと、このエキゾーストパイプの後方に繋が
る排気マフラとを備えて構成されている。このような排
気装置の内部には触媒部材が設置されることが多く、排
気装置内を流れる排気ガスが上記触媒部材に接触した場
合、排気ガス中に含まれているHC,CO等の有害成分
が触媒反応を起こして酸化される。したがって、これら
の有害成分が浄化され、排気ガスの低公害化が図られ
る。
【0003】このように、排気ガス中の有害成分に触媒
反応を起こさせて排気ガスを浄化するには、触媒部材自
体が充分に高温である必要がある。このため、エンジン
の排気ポートから排出される高温な排気ガスによって触
媒部材を加熱できるよう、触媒部材は排気ポートに近い
エキゾーストパイプ内に設置される。また、このように
すれば排気ポートから排出される高温な排気ガスが直ち
に触媒部材に接触でき、素早く触媒反応が開始されて効
率の良い排気浄化がなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
エンジンの始動直後においては、触媒部材の温度が常温
であるため、この触媒部材が排気ガスの熱によって高温
になるまでに暫く時間を要する。そして、この間には効
率の良い触媒反応が促されないため、一部の有害成分が
そのまま外部に排出されてしまう懸念があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、エンジンの始動直後においても素早く触
媒反応を開始させることができ、排気効率を低下させる
ことなく排気ガス中の有害成分を有効に浄化することの
できるエンジンの排気装置を安価に提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るエンジンの排気装置は、エンジンの排
気ポートに接続されるエキゾーストパイプと、上記エキ
ゾーストパイプの下流側に繋がる排気マフラとを備え、
エキゾーストパイプ内に主触媒部材が設けられたエンジ
ンの排気装置において、上記エキゾーストパイプの排気
ポート接続部に補助触媒部材を設け、この補助触媒部材
をエキゾーストパイプの排気ポート接続部内周に別体に
固定されて触媒成分が担持された円筒形のスリーブ部
と、上記スリーブ部の内周に固定されて排気ガスの流れ
に沿うとともに触媒成分が担持された平板状のプレート
部とを備えて構成し、この補助触媒部材の少なくとも一
部をエキゾーストパイプの排気ポート接続部よりも上流
側に突出させて排気ポート内に突入するように位置付け
る一方、上記主触媒部材を補助触媒部材の下流側に連続
するように位置付けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成を持つエンジンの排気装置によれば、
エキゾーストパイプの排気ポート接続部よりも上流側に
突き出して排気ポート内に突入するように設けられた補
助触媒部材が、排気ポート内においてエンジンから排出
されたばかりの最も高温な状態の排気ガスに接触できる
ので、仮にエンジンが始動直後であって補助触媒部材が
常温の状態でも、高温な排気ガスに晒されることにより
補助触媒部材は速やかに高温化し、素早く触媒反応を開
始させて排気ガスを浄化する。
【0008】そして、この補助触媒部材との接触反応に
より、排気ガスは一層温度が上昇し、引き続き主触媒部
材に接触するため、主触媒部材も素早く高温化し、非常
に短時間の内に主触媒部材による触媒反応が開始されて
排気ガスが更に浄化される。したがって、エンジンの始
動直後であっても排気ガス中の有害成分が有効に浄化さ
れる。
【0009】主触媒部材は補助触媒部材の下流側に連続
するように位置付けられているので、上述の如く補助触
媒部材との反応により温度上昇した排気ガスが温度低下
を起こすことなく直ちに主触媒部材に接触でき、主触媒
部材による触媒反応の開始が早められる。
【0010】一方、補助触媒部材は円筒形のスリーブ部
の内周部に平板状のプレート部を固定しただけの簡素な
構造でありながら広い有効接触面積を持つため、安価に
構成できて浄化性能も高く、しかも排気ガスの流れを妨
げないので排気効率を低下させない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1は、本発明に係る排気装置が備えられ
た自動二輪車の左側面図である。この自動二輪車1は、
車体のほぼ中央部にエンジン2が搭載されており、エン
ジン2の各シリンダアッセンブリ3,4に接続された排
気装置5,6が、それぞれ車体の両側面に沿って後方に
延びている。これらの排気装置5,6の後端部には、そ
れぞれサイレンサ7,8が連結される。
【0013】図2は、自動二輪車1の車体左側に備えら
れた排気装置5の左側面図であり、図3は図2のIII
−III線に沿う断面図である。この排気装置5は、エ
ンジン2(シリンダアッセンブリ3)の排気ポート10
に接続されるエキゾーストパイプ11と、上記エキゾー
ストパイプ11の下流側に繋がる排気マフラ12とを備
えて構成されている。また、排気マフラ12の下流側に
はテールパイプ13が接続され、このテールパイプ13
の後端部に前記サイレンサ7が連結される。
【0014】図3に示すように、エキゾーストパイプ1
1は左右一対のパイプ半身11Lおよび11Rが中央部
で溶着等により接合された構造となっている。また、排
気マフラ12も同様な構造とされ、溶着等でエキゾース
トパイプ11に接合されている。
【0015】エキゾーストパイプ11内には、主触媒部
材14が設けられる。この主触媒部材14は、例えば表
裏面に触媒成分が担持されたプレート状とされ、その両
縁部に設けられた固定片14a,14bが前記パイプ半
身11R側に接合される。また、主触媒部材14には補
強および表面積増加用のリブ14cが形成されるととも
に、排気ガスを主触媒部材14の表裏に流動させるため
の孔14dが複数穿設されている。
【0016】図4は、図2のIV部拡大図で、本発明の
一実施例を示している。また、図5は図4のV−V矢視
図である。
【0017】排気ポート10の外端部には、やや大径の
フランジ挿入部10aが形成されている。一方、エキゾ
ーストパイプ11の排気ポート接続部には、スペーサ1
5を介して蛇腹管16が固定され、この蛇腹管16の先
端に固定された取付座金17が図示しないボルト等で排
気ポート10に固定される。蛇腹管16は、エキゾース
トパイプ11の熱膨脹を吸収するとともに、エンジン2
からの振動を緩衝する作用を持つ。
【0018】そして、エキゾーストパイプ11の排気ポ
ート接続部に補助触媒部材18が設けられている。図6
にも示すように、補助触媒部材18は、円筒形のスリー
ブ部19と、このスリーブ部19の内周部に固定される
プレート部20とを備えて構成されている。
【0019】スリーブ部19は、その一端にフランジ1
9aが、他端に拡径部19bが形成されている。また、
プレート部20は排気ガスの流れに沿う形状とされてい
て多数の孔20aが穿設され、その両縁部に形成された
固定片20b,20cがスリーブ部19の内周面に溶着
等で固定される。そして、スリーブ部19の内周面およ
びプレート部20の表裏面には触媒成分が溶射等によっ
て担持されている。
【0020】図4に示すように、スリーブ部19の拡径
部19bは蛇腹管16の下流側内周に固定され、フラン
ジ19aは取付座金17よりも上流側に突出している。
したがって、取付座金17が排気ポート10の出口部に
固定されると、エキゾーストパイプ11の排気ポート接
続部(16,17)から突き出た補助触媒部材18(1
9,20)の先端(フランジ19a)が排気ポート10
(フランジ挿入部10a)内に突入し、フランジ19a
がガスケット21を介してフランジ挿入部10aの最深
部に当接する。一方、エキゾーストパイプ11内に設置
された主触媒部材14は補助触媒部材18の直ぐ下流側
に連続する態様となっている。
【0021】なお、自動二輪車1の車体右側に備えられ
ている排気装置6の構造も、上記排気装置5と同様に構
成されている。
【0022】エンジン2が作動すると、排気ポート10
から排出される排気ガスが、まず補助触媒部材18に接
触し、次に主触媒部材14に接触する。その際、排気ガ
ス中に含まれているHC,CO等の有害成分が触媒反応
を起こして酸化され、排気ガスが浄化される。
【0023】以上のように構成された排気装置5(6)
によれば、エキゾーストパイプ11の排気ポート接続部
(16,17)よりも上流側に突き出て排気ポート10
内に突入するように設けられた補助触媒部材18が、排
気ポート10内においてエンジン2から排出されたばか
りの最も高温な状態の排気ガスに接触できるので、仮に
エンジン2が始動直後であって補助触媒部材18が常温
の状態でも、補助触媒部材18は高温な排気ガスに晒さ
れて速やかに高温化し、素早く触媒反応を開始させて排
気ガスを浄化する。
【0024】このような補助触媒部材18との接触反応
により、排気ガスの温度は一層上昇し、引き続き主触媒
部材14に接触するため、主触媒部材14も素早く高温
化し、非常に短時間の内に主触媒部材14による触媒反
応が開始されて排気ガスが更に浄化される。したがっ
て、エンジン2の始動直後であっても排気ガス中の有害
成分が有効に浄化される。
【0025】主触媒部材14は補助触媒部材18の直ぐ
下流側に連続するようにエキゾーストパイプ11内に設
置されているので、補助触媒部材18との反応により温
度上昇した排気ガスが温度低下を起こすことなく直ちに
主触媒部材14に接触できる。このため、主触媒部材1
4の温度上昇時間が短くて主触媒部材14による触媒反
応の開始が早く、この点でも排気ガス浄化性能が良い。
【0026】さらに、補助触媒部材18は円筒形のスリ
ーブ部19と平板状のプレート部20とからなる簡素か
つ安価な構造でありながらも広い有効接触面積を持って
おり、効率の良い排気浄化を行える。その上、プレート
部20が排気ガスの流れを妨げないので排気効率も低下
しない。
【0027】しかも、このような構成の補助触媒部材1
8は既製の排気装置に後付けすることが容易であるた
め、自動二輪車等における排気ガスの低公害化に大きく
貢献することができる。
【0028】なお、場合によっては補助触媒部材18の
プレート部20を省略したり(図7参照)、主触媒部材
14と補助触媒部材18とが一体的に繋がった構成とし
ても良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエン
ジンの排気装置によれば、極めて安価な構成により、エ
ンジンの始動直後においても素早く触媒反応を開始させ
ることができ、排気効率を低下させることなく排気ガス
中の有害成分を有効に浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気装置が備えられた自動二輪車
の左側面図。
【図2】排気装置の左側面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う排気装置の断面
図。
【図4】本発明の一実施例を示す、図2のIV部拡大
図。
【図5】図4のV−V矢視図。
【図6】補助触媒部材の斜視図。
【図7】本発明の他の実施例を示す、補助触媒部材の斜
視図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 エンジン 5,6 排気装置 10 排気ポート 11 エキゾーストパイプ 12 排気マフラ 14 主触媒部材 18 補助触媒部材 19 スリーブ部 20 プレート部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−207120(JP,A) 特開 平4−109022(JP,A) 特開 平5−1527(JP,A) 特開 平5−39716(JP,A) 特開 平3−33410(JP,A) 実開 平4−103218(JP,U) 実開 平4−111515(JP,U) 特表 平2−501233(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 - 3/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気ポートに接続されるエキ
    ゾーストパイプと、上記エキゾーストパイプの下流側に
    繋がる排気マフラとを備え、エキゾーストパイプ内に主
    触媒部材が設けられたエンジンの排気装置において、上
    記エキゾーストパイプの排気ポート接続部に補助触媒部
    材を設け、この補助触媒部材をエキゾーストパイプの排
    気ポート接続部内周に別体に固定されて触媒成分が担持
    された円筒形のスリーブ部と、上記スリーブ部の内周に
    固定されて排気ガスの流れに沿うとともに触媒成分が担
    持された平板状のプレート部とを備えて構成し、この補
    助触媒部材の少なくとも一部をエキゾーストパイプの排
    気ポート接続部よりも上流側に突出させて排気ポート内
    に突入するように位置付ける一方、上記主触媒部材を補
    助触媒部材の下流側に連続するように位置付けたことを
    特徴とするエンジンの排気装置。
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JP3614206B2 (ja) * 1995-05-25 2005-01-26 本田技研工業株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2003155926A (ja) 2001-11-21 2003-05-30 Cataler Corp 排気ガス浄化装置
JP4630721B2 (ja) * 2005-04-21 2011-02-09 三恵技研工業株式会社 エンジンの排気システム
JP6668285B2 (ja) * 2017-03-28 2020-03-18 本田技研工業株式会社 排気管の触媒コンバーター支持構造
JP7058572B2 (ja) * 2018-08-09 2022-04-22 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の触媒配置構造

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