JP3120707B2 - 車両用舵角比可変操舵装置 - Google Patents

車両用舵角比可変操舵装置

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JP3120707B2 JP07216287A JP21628795A JP3120707B2 JP 3120707 B2 JP3120707 B2 JP 3120707B2 JP 07216287 A JP07216287 A JP 07216287A JP 21628795 A JP21628795 A JP 21628795A JP 3120707 B2 JP3120707 B2 JP 3120707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用舵角比可変操
舵装置に係り、特に、車速等に応じてステアリングギヤ
比を変えることができる車両用舵角比可変操舵装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両においては、車速
に応じてステアリングギヤ比を変えることができる車両
用舵角比可変操舵装置が知られており、その一例が、特
開平6−227422号公報に示されている。
【0003】この車両用舵角比可変操舵装置では、操舵
輪の最大転舵角を一定、つまり回転部材の回転角を一定
とした状態で、軸方向変位量を可変とすることにより、
ステアリングホイールの最大操舵角を可変にすることが
できるようになっている。
【0004】具体的には、回動部材の軸方向変位量を大
きくすると大操舵角で大転舵角が得られ、回動部材の軸
方向変位量を小さくすると小操舵角で大転舵角が得られ
る。この時のステアリングギヤ比の変化を制御するとに
よって、図3に示される如く、高速域T1ではステアリ
ングホイールの操舵角度に対するラックストローク(舵
角比)が小さくなるので安定した操舵特性を実現でき、
低速域T2ではステアリングホイールの操舵角度に対す
るラックストローク(舵角比)が大きくなるのでシャー
プな操舵特性を実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
両用舵角比可変操舵装置では、中低速時のシャープなハ
ンドリングと高速時の安定性の両立を狙っているが、舵
角比が車両の旋回運動状態を考慮した特性となっていな
い。このため、車両が旋回する場合には、ステアリング
ホイールの操舵角度に対する、車両重心を通る鉛直線ま
わりの車両回転角(ヨー角)の変化速度(ヨー角速度)
が、車速の大小によって異なる。従って、運転者が経験
的にヨー角速度を予測してステアリングホイールを操作
する必要がありステアリング操作が煩雑になるという不
具合がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、車両の走行状
態等に応じてステアリングギヤ比を変えることができ、
且つ旋回時のステアリング操作性を向上することができ
る車両用舵角比可変操舵装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
車両用舵角比可変操舵装置は、車速に応じてステアリン
グギヤ比を演算し、このステアリングギヤ比に基づいて
車輪を転舵させる車両用舵角比可変操舵装置において、
所定車速以下の領域ではステアリングギヤ比を車速に対
してヨー角速度が一定となるステアリングギヤ比とし、
所定車速以上の領域ではステアリングギヤ比を車速に対
して横加速度が一定となるステアリングギヤ比とするス
テアリングギヤ比演算手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】従って、請求項1記載の本発明の車両用舵
角比可変操舵装置では、所定車速以下の低中速域では、
ステアリングギヤ比が、車速に対してヨー角速度が一定
となるステアリングギヤ比となるため、車両が旋回する
場合には、車速に対するヨー角速度が一定になる。一
方、所定車速以上の高速域では、ステアリングギヤ比
が、車速に対して横加速度が一定となるステアリングギ
ヤ比となるため、車両が旋回する場合には、車速に対す
る横加速度が一定になる。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
車両用舵角比可変操舵装置において、前記ステアリング
ギヤ比演算手段は極低速領域においてステアリングギヤ
比を最小にすることを特徴としている。
【0010】従って、請求項2記載の本発明の車両用舵
角比可変操舵装置では、極低速域において、ステアリン
グギヤ比が最も小さくなり必要な舵角が素早く得られ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の車両用舵角比可変操舵装
置の一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0012】図1に示される如く、本実施形態の車両用
舵角比可変操舵装置10では、ステアリングホイール1
2に連動する回動軸14に、ステアリングギヤ比可変機
構16が接続されている。このステアリングギヤ比可変
機構16からは、出力軸18が突出しており、この出力
軸18に連結されたピニオン20が、図示を省略した操
舵輪に連結されたラック軸22に噛合している。
【0013】従って、ステアリングホイール12の回転
が、ステアリングギヤ比可変機構16を介して、ピニオ
ン20に伝わり、ラック軸22がその軸方向(図1の矢
印W方向)へ移動することによって、操舵輪が転舵する
ようになっている。
【0014】ステアリングギヤ比可変機構16は、ステ
アリングギヤ比演算手段としての制御回路24に連結さ
れている。ステアリングギヤ比可変機構16は、従来か
らある周知の構造とされており、制御回路24から出力
されるギヤ比指令信号に基づいてステアリングギヤ比可
変機構16のギヤ比を変更するようになっている。ま
た、制御回路24は、スピードメータ26に接続されて
おり、車速信号が入力されるようになっている。
【0015】制御回路24をマイクロコンピュータを含
んで構成されており、内蔵された記憶装置に予め記憶さ
れたプログラムに基づき、以下の制御を行うようになっ
ている。
【0016】即ち、スピードメータ26から入力される
車速信号に基づいて、図2に示される如く、車速が低速
までの領域M1(車速が0〜V1である時)では、実線
Kで示される如く、ステアリングギヤ比を最小にするよ
うになっている。
【0017】なお、車両が旋回をする場合には、車両重
心を通る鉛直線まわりの車両回転角(ヨー角)の変化速
度(ヨー角速度)が、車速の大小によって変化するが、
このヨー角速度が一定となるステアリングギヤ比を図2
に想像線Sで示している。
【0018】一方、車両が旋回をする場合には、車両に
横加速度(横G)が作用するが、この横Gが一定となる
ステアリングギヤ比を図2に破線Qで示している。
【0019】また、車速が低速から中速までの領域M2
(車速がV1〜V2である時)では、ステアリングギヤ
比を、車速に対してヨー角速度が一定となるステアリン
グギヤ比Sにするようになっている。
【0020】さらに、車速が高速の領域M3(車速がV
2以上である時)では、ステアリングギヤ比を、車速に
対して横Gが一定となるステアリングギヤ比Qにするよ
うになっている。
【0021】なお、各領域の境目では、運転者が不連続
感を感じることがないように、ステアリングギヤ比が滑
らかに変化するようになっている。
【0022】次に本実施形態の作用を説明する。本実施
形態の車両用舵角比可変操舵装置10では、制御回路2
4はスピードメータ26から入力される車速信号に基づ
いて、ステアリングギヤ比可変機構16のギヤ比を変更
する。この時、車速が低速までの領域M1では、図2に
実線Kで示される如く、ステアリングギヤ比を最小にす
る。従って、必要な実舵角が素早く得られ、ステアリン
グホイールの少ない操舵量で操舵輪の最大舵角まで操舵
でき(ステアリングホイールの操舵量を低減でき)、車
庫入れ等が容易になる。
【0023】また、車速が低速から中速までの領域M2
では、車速に対してヨー角速度が一定となるステアリン
グギヤ比Sにする。従って、車両旋回時のヨー角速度が
車速によって変化することがなく、操縦安定性を確保す
ることができる。
【0024】さらに、車速が高速の領域M3では、車速
に対して横Gが一定となるステアリングギヤ比Qにす
る。従って、車両旋回時の横Gが車速によって変化する
ことがなく、運転者の疲労を軽減することができるとと
もに、ステアリングホイールの操舵量に対する操舵輪の
舵角変化が小さくなるため、操縦安定性を確保すること
ができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の車両用舵角比可
変操舵装置は、車速に応じてステアリングギヤ比を演算
し、このステアリングギヤ比に基づいて車輪を転舵させ
る車両用舵角比可変操舵装置において、所定車速以下の
領域ではステアリングギヤ比を車速に対してヨー角速度
が一定となるステアリングギヤ比とし、所定車速以上の
領域ではステアリングギヤ比を車速に対して横加速度が
一定となるステアリングギヤ比とするステアリングギヤ
比演算手段を備えた構成にしたので、車両の走行状態等
に応じてステアリングギヤ比を変えることができ、且つ
旋回時のステアリング操作性を向上することができると
いう優れた効果を有する。
【0026】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
車両用舵角比可変操舵装置において、ステアリングギヤ
比演算手段は極低速領域においてステアリングギヤ比を
最小にするので、極低速領域において、必要な舵角が素
早く得られ操作性が向上するという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用舵角比可変操
舵装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両用舵角比可変操
舵装置の車速とステアリングギヤ比との関係を示すグラ
フである。
【図3】従来の実施形態に係る車両用舵角比可変操舵装
置の車速と舵角比との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 車両用舵角比可変操舵装置 12 ステアリングホイール 14 回動軸 16 ステアリングギヤ比可変機構 18 出力軸 22 ラック 24 制御回路 26 スピードメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−58323(JP,A) 特開 平5−124533(JP,A) 特開 昭63−240476(JP,A) 特開 昭61−193969(JP,A) 特開 昭61−122076(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速に応じてステアリングギヤ比を演算
    し、このステアリングギヤ比に基づいて車輪を転舵させ
    る車両用舵角比可変操舵装置において、 所定車速以下の領域ではステアリングギヤ比を車速に対
    してヨー角速度が一定となるステアリングギヤ比とし、
    所定車速以上の領域ではステアリングギヤ比を車速に対
    して横加速度が一定となるステアリングギヤ比とするス
    テアリングギヤ比演算手段を備えたことを特徴とする車
    両用舵角比可変操舵装置。
  2. 【請求項2】 前記ステアリングギヤ比演算手段は極低
    速領域においてステアリングギヤ比を最小にすることを
    特徴とする請求項1記載の車両用舵角比可変操舵装置。
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