JP3114393B2 - ピストン型圧縮機 - Google Patents
ピストン型圧縮機Info
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- JP3114393B2 JP3114393B2 JP04286447A JP28644792A JP3114393B2 JP 3114393 B2 JP3114393 B2 JP 3114393B2 JP 04286447 A JP04286447 A JP 04286447A JP 28644792 A JP28644792 A JP 28644792A JP 3114393 B2 JP3114393 B2 JP 3114393B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はピストン型圧縮機に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ピストン型圧縮機はピストンを収
容する複数のシリンダボアを有するシリンダブロックの
端面に対し、吸入弁形成板、バルブプレート、吐出弁形
成板及びガスケットリテーナ形成板を介して中央部に吸
入室及び外周部に吐出室を区画形成するハウジングが接
合固定されている。又、前記ピストンのシリンダボア内
での往復動により吸入室からバルブプレートに形成した
吸入孔を通して吸入した冷媒ガスをシリンダボア内で圧
縮した後、バルブプレートに形成した吐出孔を通して吐
出弁を押し退けつつ吐出室へ吐出するようになってい
る。前記吐出弁形成板は、前記吸入室と吐出室を区画形
成するハウジング内の隔壁の端面と、前記バルブプレー
トとの間に挟着されるシール機能を有する環状シール部
と、該シール部から半径方向外側に指向するように一体
に形成した吐出弁とを備えている。同様に、前記ガスケ
ットリテーナ形成板には前記吐出弁の開放位置を規制す
るリテーナと、前記隔壁及びバルブプレート間に挟着さ
れるシール機能を有する環状シール部とを備えている
（実開平２−１４７８７６号公報参照）
容する複数のシリンダボアを有するシリンダブロックの
端面に対し、吸入弁形成板、バルブプレート、吐出弁形
成板及びガスケットリテーナ形成板を介して中央部に吸
入室及び外周部に吐出室を区画形成するハウジングが接
合固定されている。又、前記ピストンのシリンダボア内
での往復動により吸入室からバルブプレートに形成した
吸入孔を通して吸入した冷媒ガスをシリンダボア内で圧
縮した後、バルブプレートに形成した吐出孔を通して吐
出弁を押し退けつつ吐出室へ吐出するようになってい
る。前記吐出弁形成板は、前記吸入室と吐出室を区画形
成するハウジング内の隔壁の端面と、前記バルブプレー
トとの間に挟着されるシール機能を有する環状シール部
と、該シール部から半径方向外側に指向するように一体
に形成した吐出弁とを備えている。同様に、前記ガスケ
ットリテーナ形成板には前記吐出弁の開放位置を規制す
るリテーナと、前記隔壁及びバルブプレート間に挟着さ
れるシール機能を有する環状シール部とを備えている
（実開平２−１４７８７６号公報参照）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の吐出弁形成板及
びリテーナ形成板は、吐出弁及びリテーナが前記隔壁端
面とバルブプレートとにより挟着される環状シール部か
ら外側へ向かって形成されているので、シール部から吐
出弁の先端部までの長さが短くなり、このため吐出弁の
開閉動作が円滑に行われず、冷媒ガスの吐出抵抗が増大
し、圧縮効率を向上することができないという問題があ
った。
びリテーナ形成板は、吐出弁及びリテーナが前記隔壁端
面とバルブプレートとにより挟着される環状シール部か
ら外側へ向かって形成されているので、シール部から吐
出弁の先端部までの長さが短くなり、このため吐出弁の
開閉動作が円滑に行われず、冷媒ガスの吐出抵抗が増大
し、圧縮効率を向上することができないという問題があ
った。
【０００４】又、上記従来例においては、前記環状シー
ル部の幅は、隔壁の肉厚の制約を受けるので、短くな
り、吐出室からバルブプレートと吐出弁形成板側の環状
シール部との短い隙間を通して高圧の冷媒ガスが吸入室
側に漏洩し易く、この点からも圧縮機の効率を向上する
ことができなかった。
ル部の幅は、隔壁の肉厚の制約を受けるので、短くな
り、吐出室からバルブプレートと吐出弁形成板側の環状
シール部との短い隙間を通して高圧の冷媒ガスが吸入室
側に漏洩し易く、この点からも圧縮機の効率を向上する
ことができなかった。
【０００５】この発明の目的は吐出弁の開閉動作を円滑
に行うことができるとともに、圧縮効率を向上すること
ができるピストン型圧縮機を提供することにある。
に行うことができるとともに、圧縮効率を向上すること
ができるピストン型圧縮機を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上記目的を達成するため、ピストンを収容する複数のシ
リンダボアを有するシリンダブロックの端面に対し、バ
ルブプレート、吐出弁形成板及びガスケットリテーナ形
成板を介して中央部に吸入室及び外周部に吐出室を区画
形成するハウジングを接合固定し、前記ピストンのシリ
ンダボア内での往復動により吸入室から吸入した冷媒ガ
スをシリンダボア内で圧縮した後、バルブプレートに形
成した吐出孔を通して前記吐出弁形成板に形成した吐出
弁を押し退けて吐出室へ吐出するようにしたピストン型
圧縮機において、前記吐出弁形成板を、シリンダブロッ
クの外周寄り端面とハウジングの外周壁端面との間に挟
着固定される環状シール部と、該環状シール部に対し内
側に指向するように形成した吐出弁とにより構成してい
る。
上記目的を達成するため、ピストンを収容する複数のシ
リンダボアを有するシリンダブロックの端面に対し、バ
ルブプレート、吐出弁形成板及びガスケットリテーナ形
成板を介して中央部に吸入室及び外周部に吐出室を区画
形成するハウジングを接合固定し、前記ピストンのシリ
ンダボア内での往復動により吸入室から吸入した冷媒ガ
スをシリンダボア内で圧縮した後、バルブプレートに形
成した吐出孔を通して前記吐出弁形成板に形成した吐出
弁を押し退けて吐出室へ吐出するようにしたピストン型
圧縮機において、前記吐出弁形成板を、シリンダブロッ
クの外周寄り端面とハウジングの外周壁端面との間に挟
着固定される環状シール部と、該環状シール部に対し内
側に指向するように形成した吐出弁とにより構成してい
る。
【０００７】又、請求項２記載の発明は、請求項１にお
いて、前記ハウジング内の前記吸入室と吐出室を区画す
る隔壁の接合端面とバルブプレートとの間に、前記ガス
ケットリテーナ形成板のみを介在するという手段をとっ
ている。
いて、前記ハウジング内の前記吸入室と吐出室を区画す
る隔壁の接合端面とバルブプレートとの間に、前記ガス
ケットリテーナ形成板のみを介在するという手段をとっ
ている。
【０００８】
【作用】請求項１記載の発明は、吐出弁形成板の環状シ
ール部から各吐出弁が半径方向内方に向かって形成され
ているので、バルブプレートに形成した吐出孔までの長
さを吸入室と吐出室とを区画形成する隔壁の位置の制約
を受けることなく長くすることができ、このためシリン
ダボア内で圧縮された冷媒ガスが吐出孔から吐出室へ吐
出される際、吐出弁の開放動作が円滑に行われる。
ール部から各吐出弁が半径方向内方に向かって形成され
ているので、バルブプレートに形成した吐出孔までの長
さを吸入室と吐出室とを区画形成する隔壁の位置の制約
を受けることなく長くすることができ、このためシリン
ダボア内で圧縮された冷媒ガスが吐出孔から吐出室へ吐
出される際、吐出弁の開放動作が円滑に行われる。
【０００９】又、請求項２記載の発明は、吸入室と吐出
室とを区画形成する隔壁の端面と、バルブプレートとの
間にガスケットリテーナ形成板のみが挟着されるので、
該挟着シール部におけるシール性が向上し、吐出室から
高圧の冷媒ガスが吸入室側に漏洩するのが確実に防止さ
れる。
室とを区画形成する隔壁の端面と、バルブプレートとの
間にガスケットリテーナ形成板のみが挟着されるので、
該挟着シール部におけるシール性が向上し、吐出室から
高圧の冷媒ガスが吸入室側に漏洩するのが確実に防止さ
れる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を可変容量型の揺動斜板式圧縮
機に具体化した一実施例を図１〜図６に基づいて説明す
る。
機に具体化した一実施例を図１〜図６に基づいて説明す
る。
【００１１】シリンダブロック１のフロント側端面には
フロントハウジング２が接合固定され、その内部にはク
ランク室２ａが形成されている。又、前記シリンダブロ
ック１のリヤ側端面にはリヤハウジング４がバルブプレ
ート３、吐出弁形成板５及びガスケットリテーナ形成板
６を介して接合固定されている。前記リヤハウジング４
には、その内部に形成した隔壁４ａによって中心部に吸
入室４ｂ、外周側に吐出室４ｃが区画形成されている。
又、前記バルブプレート３には吐出孔３ａが形成され、
吐出弁形成板５には前記吐出孔３ａと対応して吐出弁５
ａが形成され、さらにリテーナ形成板６には前記吐出弁
５ａの開放位置を規制するリテーナ６ａが形成されてい
る。前記シリンダブロック１、フロントハウジング２、
バルブプレート３、及びリヤハウジング４は図２に示す
ように複数（この実施例では６）本の締付ボルト７によ
り締め付け固定されている。
フロントハウジング２が接合固定され、その内部にはク
ランク室２ａが形成されている。又、前記シリンダブロ
ック１のリヤ側端面にはリヤハウジング４がバルブプレ
ート３、吐出弁形成板５及びガスケットリテーナ形成板
６を介して接合固定されている。前記リヤハウジング４
には、その内部に形成した隔壁４ａによって中心部に吸
入室４ｂ、外周側に吐出室４ｃが区画形成されている。
又、前記バルブプレート３には吐出孔３ａが形成され、
吐出弁形成板５には前記吐出孔３ａと対応して吐出弁５
ａが形成され、さらにリテーナ形成板６には前記吐出弁
５ａの開放位置を規制するリテーナ６ａが形成されてい
る。前記シリンダブロック１、フロントハウジング２、
バルブプレート３、及びリヤハウジング４は図２に示す
ように複数（この実施例では６）本の締付ボルト７によ
り締め付け固定されている。
【００１２】前記シリンダブロック１及びフロントハウ
ジング２には回転軸８がラジアルベアリング９，１０を
介して外部動力により回転可能に支持されている。この
回転軸８上にはクランク室２ａ内に位置するようにラグ
プレート１１が嵌合固定されている。さらに、前記ラグ
プレート１１の外周に突設したアーム部１２には長孔１
２ａが形成され、該長孔１２ａに連結ピン１３を介して
回転斜板１４が前後方向の傾動可能に連結されている。
又、前記回転軸８上に往復動可能に嵌合したスライダー
１５に対しピン１６により前記回転斜板１４のボス部１
４ａが回動可能に連結されている。前記回転軸８上には
バネ受１７が取付けられ、該バネ受１７と前記スライダ
ー１５との間にはコイル状のバネ１８が介在され、常に
は揺動斜板１９の傾斜角が増大し、圧縮容量が増大する
方向に付勢されている。前記回転斜板１４のボス部１４
ａには揺動斜板１９が相対回転可能に支持され、前記揺
動斜板１９はシリンダブロック１及びフロントハウジン
グ２に貫通固定した回転防止ロッド２０によって回転が
防止され前後方向の傾動が許容されるようになってい
る。
ジング２には回転軸８がラジアルベアリング９，１０を
介して外部動力により回転可能に支持されている。この
回転軸８上にはクランク室２ａ内に位置するようにラグ
プレート１１が嵌合固定されている。さらに、前記ラグ
プレート１１の外周に突設したアーム部１２には長孔１
２ａが形成され、該長孔１２ａに連結ピン１３を介して
回転斜板１４が前後方向の傾動可能に連結されている。
又、前記回転軸８上に往復動可能に嵌合したスライダー
１５に対しピン１６により前記回転斜板１４のボス部１
４ａが回動可能に連結されている。前記回転軸８上には
バネ受１７が取付けられ、該バネ受１７と前記スライダ
ー１５との間にはコイル状のバネ１８が介在され、常に
は揺動斜板１９の傾斜角が増大し、圧縮容量が増大する
方向に付勢されている。前記回転斜板１４のボス部１４
ａには揺動斜板１９が相対回転可能に支持され、前記揺
動斜板１９はシリンダブロック１及びフロントハウジン
グ２に貫通固定した回転防止ロッド２０によって回転が
防止され前後方向の傾動が許容されるようになってい
る。
【００１３】前記シリンダブロック１に対し前記回転軸
８と平行に複数箇所（この実施例では６箇所）に形成し
たシリンダボア１ａ内にはそれぞれピストン２１が収容
され、各ピストン２１はピストンロッド２２を介して前
記揺動斜板１９にそれぞれ連結されている。
８と平行に複数箇所（この実施例では６箇所）に形成し
たシリンダボア１ａ内にはそれぞれピストン２１が収容
され、各ピストン２１はピストンロッド２２を介して前
記揺動斜板１９にそれぞれ連結されている。
【００１４】前記シリンダブロック１の中心孔１ｂ、バ
ルブプレート３の中心孔３ｂ、及びリテーナ形成板６の
中心孔６ｂ、さらにリヤハウジング４の隔壁４ａの内周
面４ｄによって、前記吸入室４ｂと連通する円筒状のバ
ルブ収容室２３が形成されている。又、このバルブ収容
室２３と前記各シリンダボア１ａ内の作動室Ｒとは、シ
リンダブロック１に形成した複数の導通路１ｃによりそ
れぞれ連通されている。前記バルブ収容室２３には円柱
状をなす冷媒ガス吸入用のロータリバルブ２４が回転可
能に収容されている。そして、回転軸８の後端面に形成
した係合凹所２５にはロータリバルブ２４の前端面に形
成した係合突部２６が回転軸８に対し同期回転可能に連
結されている。
ルブプレート３の中心孔３ｂ、及びリテーナ形成板６の
中心孔６ｂ、さらにリヤハウジング４の隔壁４ａの内周
面４ｄによって、前記吸入室４ｂと連通する円筒状のバ
ルブ収容室２３が形成されている。又、このバルブ収容
室２３と前記各シリンダボア１ａ内の作動室Ｒとは、シ
リンダブロック１に形成した複数の導通路１ｃによりそ
れぞれ連通されている。前記バルブ収容室２３には円柱
状をなす冷媒ガス吸入用のロータリバルブ２４が回転可
能に収容されている。そして、回転軸８の後端面に形成
した係合凹所２５にはロータリバルブ２４の前端面に形
成した係合突部２６が回転軸８に対し同期回転可能に連
結されている。
【００１５】前記ロータリバルブ２４の軸心部には前記
吸入室４ｂと連通する吸入通路２７が形成されるととも
に、外周面には該吸入通路２７の内端部と常時連通し、
吸入行程にある複数の導通路１ｃと連通可能な吸入案内
溝２８が形成されている。そして、前記回転軸８が回転
されて、ラグプレート１１、連結ピン１３及び回転斜板
１４を介して揺動斜板１９が前後に揺動され、ピストン
ロッド２２を介して複数のピストン２１が異なるタイミ
ングで順次往復動されると、前記ロータリバルブ２４が
回転軸８により回転されて、ピストン２１が吸入行程に
移行した場合に、図５においてバルブ回転方向に関して
吸入案内溝２８の前端面２８ａがシリンダブロック１に
設けた導通路１ｃを開放する方向に通過し、この結果、
吸入室４ｂからロータリバルブ２４の吸入通路２７、案
内溝２８及び導通路１ｃを通してシリンダボア１ａ内の
作動室Ｒ内に冷媒ガスが吸入される。
吸入室４ｂと連通する吸入通路２７が形成されるととも
に、外周面には該吸入通路２７の内端部と常時連通し、
吸入行程にある複数の導通路１ｃと連通可能な吸入案内
溝２８が形成されている。そして、前記回転軸８が回転
されて、ラグプレート１１、連結ピン１３及び回転斜板
１４を介して揺動斜板１９が前後に揺動され、ピストン
ロッド２２を介して複数のピストン２１が異なるタイミ
ングで順次往復動されると、前記ロータリバルブ２４が
回転軸８により回転されて、ピストン２１が吸入行程に
移行した場合に、図５においてバルブ回転方向に関して
吸入案内溝２８の前端面２８ａがシリンダブロック１に
設けた導通路１ｃを開放する方向に通過し、この結果、
吸入室４ｂからロータリバルブ２４の吸入通路２７、案
内溝２８及び導通路１ｃを通してシリンダボア１ａ内の
作動室Ｒ内に冷媒ガスが吸入される。
【００１６】又、吸入行程の終了時には、バルブ回転方
向に関して吸入案内溝２８の後端面２８ｂが前記導通路
１ｃを閉鎖する方向に通過してシリンダボア内作動室Ｒ
内への冷媒ガスの吸入が停止される。さらに、回転軸８
及びロータリバルブ２４が回転されてピストン２１が吐
出行程に移行されると、ロータリバルブ２４の外周面に
よって前記導通路１ｃが閉鎖状態に保持されたままとな
り、作動室Ｒ内で圧縮された冷媒ガスはバルブプレート
３に形成した吐出孔３ａから吐出弁５ａを開放して吐出
室４ｃへ吐出される。
向に関して吸入案内溝２８の後端面２８ｂが前記導通路
１ｃを閉鎖する方向に通過してシリンダボア内作動室Ｒ
内への冷媒ガスの吸入が停止される。さらに、回転軸８
及びロータリバルブ２４が回転されてピストン２１が吐
出行程に移行されると、ロータリバルブ２４の外周面に
よって前記導通路１ｃが閉鎖状態に保持されたままとな
り、作動室Ｒ内で圧縮された冷媒ガスはバルブプレート
３に形成した吐出孔３ａから吐出弁５ａを開放して吐出
室４ｃへ吐出される。
【００１７】次に、この発明の要部について説明する。
前記吐出弁形成板５は図２及び図３に示すように、シリ
ンダブロック１の外周寄り端面と、リヤハウジング４の
外周壁４ｄの端面とにより挟着される環状シール部５ｃ
と、該環状シール部５ｃの内周側に一体にプレス成形し
た複数の吐出弁５ａと、前記ボルト７の挿通部５ｂとに
より形成されている。又、ガスケットリテーナ形成板６
は、前記吐出弁５ａの開放位置を規制するリテーナ６ａ
と、ボルト７の挿通部６ｃと、シリンダブロック１の外
周寄り端面とリヤハウジング４の外周壁４ｄの端面とに
より挟着される環状シール部６ｄと、隔壁４ａ及びバル
ブプレート３間に単独で挟着される環状シール部６ｅと
により構成されている。
前記吐出弁形成板５は図２及び図３に示すように、シリ
ンダブロック１の外周寄り端面と、リヤハウジング４の
外周壁４ｄの端面とにより挟着される環状シール部５ｃ
と、該環状シール部５ｃの内周側に一体にプレス成形し
た複数の吐出弁５ａと、前記ボルト７の挿通部５ｂとに
より形成されている。又、ガスケットリテーナ形成板６
は、前記吐出弁５ａの開放位置を規制するリテーナ６ａ
と、ボルト７の挿通部６ｃと、シリンダブロック１の外
周寄り端面とリヤハウジング４の外周壁４ｄの端面とに
より挟着される環状シール部６ｄと、隔壁４ａ及びバル
ブプレート３間に単独で挟着される環状シール部６ｅと
により構成されている。
【００１８】従って、前記実施例では前記バルブプレー
ト３と隔壁４ａの端面との間に吐出弁形成板５を介在し
ないで、ガスケットリテーナ形成板６の環状シール部６
ｅのみを介在しているので、環状シール部６ｅによるシ
ール性が確保され、吐出室４ｃから吸入室４ｂ側への高
圧冷媒ガスの漏洩を防止して圧縮効率を向上することが
できる。
ト３と隔壁４ａの端面との間に吐出弁形成板５を介在し
ないで、ガスケットリテーナ形成板６の環状シール部６
ｅのみを介在しているので、環状シール部６ｅによるシ
ール性が確保され、吐出室４ｃから吸入室４ｂ側への高
圧冷媒ガスの漏洩を防止して圧縮効率を向上することが
できる。
【００１９】又、前記実施例では吐出弁形成板５の環状
シール部５ｃに対し吐出弁５ａが内方に向かって形成さ
れているので、吸入室４ｂと吐出室４ｃを区画形成する
隔壁４ａの位置に制約されることなく、前記吐出弁５ａ
の長さを長くすることができ、吐出弁５ａの開閉動作が
円滑に行われ、圧縮効率が向上する。
シール部５ｃに対し吐出弁５ａが内方に向かって形成さ
れているので、吸入室４ｂと吐出室４ｃを区画形成する
隔壁４ａの位置に制約されることなく、前記吐出弁５ａ
の長さを長くすることができ、吐出弁５ａの開閉動作が
円滑に行われ、圧縮効率が向上する。
【００２０】次に、この発明の別の実施例を図７に基づ
いて説明する。この実施例においては前記ロータリーバ
ルブ２４を省略するとともに、バルブプレート３に吸入
室４ｂとシリンダボア１ａ内作動室Ｒとを連通する吸入
孔３ｃを形成している。さらに、シリンダブロック１と
バルブプレート３との間に吸入弁形成板２９を介在し、
前記各吸入孔３ｃを開閉する吸入弁２９ａを形成してい
る。なお、その他の構成は前記実施例と同様である。
いて説明する。この実施例においては前記ロータリーバ
ルブ２４を省略するとともに、バルブプレート３に吸入
室４ｂとシリンダボア１ａ内作動室Ｒとを連通する吸入
孔３ｃを形成している。さらに、シリンダブロック１と
バルブプレート３との間に吸入弁形成板２９を介在し、
前記各吸入孔３ｃを開閉する吸入弁２９ａを形成してい
る。なお、その他の構成は前記実施例と同様である。
【００２１】従って、この実施例では吸入室４ｂと吐出
室４ｃとを区画する隔壁４ａが吸入孔３ｃと吐出孔３ａ
とを区画する関係でリヤハウジング４の外周壁４ｄに接
近している。このため、もし隔壁４ａとバルブプレート
３との間に吐出弁５ａの基端部に形成した環状シール部
（図示略）を挟着した場合には、吐出弁５ａの長さを短
くする必要があるが、この実施例では環状シール部５ｃ
に対し吐出弁５ａを内方に向かって形成したので、その
長さを長くすることができ、吐出弁５ａの開閉動作を円
滑に行うことができる。又、隔壁４ａとバルブプレート
３との間にはリテーナ形成板６のシール部６ｅのみが介
在されているので、シール性を向上することができる。
室４ｃとを区画する隔壁４ａが吸入孔３ｃと吐出孔３ａ
とを区画する関係でリヤハウジング４の外周壁４ｄに接
近している。このため、もし隔壁４ａとバルブプレート
３との間に吐出弁５ａの基端部に形成した環状シール部
（図示略）を挟着した場合には、吐出弁５ａの長さを短
くする必要があるが、この実施例では環状シール部５ｃ
に対し吐出弁５ａを内方に向かって形成したので、その
長さを長くすることができ、吐出弁５ａの開閉動作を円
滑に行うことができる。又、隔壁４ａとバルブプレート
３との間にはリテーナ形成板６のシール部６ｅのみが介
在されているので、シール性を向上することができる。
【００２２】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。前
記実施例では揺動斜板式の片頭ピストン型圧縮機に具体
化したが、これを両頭ピストン型圧縮機に具体化するこ
と。
ものではなく、次のように具体化することもできる。前
記実施例では揺動斜板式の片頭ピストン型圧縮機に具体
化したが、これを両頭ピストン型圧縮機に具体化するこ
と。
【００２３】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項１記載の発
明は吐出弁形成板の環状シール部に対し、バルブプレー
トに形成した吐出弁を開閉する吐出弁を内方へ向かって
形成したので、吐出弁の基端付け根部から先端までの長
さを長くすることができ、このため吐出弁の開閉動作を
円滑に行ない、圧縮効率を向上することができる。
明は吐出弁形成板の環状シール部に対し、バルブプレー
トに形成した吐出弁を開閉する吐出弁を内方へ向かって
形成したので、吐出弁の基端付け根部から先端までの長
さを長くすることができ、このため吐出弁の開閉動作を
円滑に行ない、圧縮効率を向上することができる。
【００２４】又、請求項２記載の発明は、吸入室及び吐
出室を区画形成するハウジンクの隔壁の接合端面と、バ
ルブプレートとの間にガスケットリテーナ形成板のシー
ル部を単独で挟着固定したので、吐出弁形成板をも介在
する従来例と比較してシール性を向上し、吐出室側から
吸入室側への冷媒ガスの漏洩を抑制して圧縮効率を向上
することができる。
出室を区画形成するハウジンクの隔壁の接合端面と、バ
ルブプレートとの間にガスケットリテーナ形成板のシー
ル部を単独で挟着固定したので、吐出弁形成板をも介在
する従来例と比較してシール性を向上し、吐出室側から
吸入室側への冷媒ガスの漏洩を抑制して圧縮効率を向上
することができる。
【図１】この発明を揺動斜板式可変容量圧縮機に具体化
した一実施例を示す縦断面図である。
した一実施例を示す縦断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】吐出弁形成板及びリテーナ形成板の斜視図であ
る。
る。
【図４】ロータリバルブの斜視図である。
【図５】ロータリバルブの収容状態を示す横断面図であ
る。
る。
【図６】吐出弁付近の拡大断面図である。
【図７】この発明の別の実施例を示す部分断面図であ
る。
る。
１ シリンダブロック、１ａ シリンダボア、１ｃ 導
通路、２ フロントハウジング、２ａ クランク室、３
バルブプレート、３ａ 吐出孔、４ リヤハウジン
グ、４ａ 隔壁、４ｂ 吸入室、４ｃ 吐出室、５ 吐
出弁形成板、５ａ吐出弁、５ｃ 環状シール部、６ リ
テーナ形成板、６ａ リテーナ、６ｄ，６ｅ 環状シー
ル部、８ 回転軸、１４ 回転支持体、１９ 揺動斜
板、２１ピストン。
通路、２ フロントハウジング、２ａ クランク室、３
バルブプレート、３ａ 吐出孔、４ リヤハウジン
グ、４ａ 隔壁、４ｂ 吸入室、４ｃ 吐出室、５ 吐
出弁形成板、５ａ吐出弁、５ｃ 環状シール部、６ リ
テーナ形成板、６ａ リテーナ、６ｄ，６ｅ 環状シー
ル部、８ 回転軸、１４ 回転支持体、１９ 揺動斜
板、２１ピストン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横野 智彦 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04B 27/08
Claims (2)
- 【請求項１】 ピストンを収容する複数のシリンダボア
を有するシリンダブロックの端面に対し、バルブプレー
ト、吐出弁形成板及びガスケットリテーナ形成板を介し
て中央部に吸入室及び外周部に吐出室を区画形成するハ
ウジングを接合固定し、前記ピストンのシリンダボア内
での往復動により吸入室から吸入した冷媒ガスをシリン
ダボア内で圧縮した後、バルブプレートに形成した吐出
孔を通して前記吐出弁形成板に形成した吐出弁を押し退
けて吐出室へ吐出するようにしたピストン型圧縮機にお
いて、 前記吐出弁形成板を、シリンダブロックの外周寄り端面
とハウジングの外周壁端面との間に挟着固定される環状
シール部と、該環状シール部に対し内側に指向するよう
に形成した吐出弁とにより構成したピストン型圧縮機。 - 【請求項２】 請求項１において、前記ハウジング内の
前記吸入室と吐出室を区画する隔壁の接合端面とバルブ
プレートとの間に、前記ガスケットリテーナ形成板のみ
を介在したことを特徴とするピストン型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04286447A JP3114393B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | ピストン型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04286447A JP3114393B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | ピストン型圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06137266A JPH06137266A (ja) | 1994-05-17 |
| JP3114393B2 true JP3114393B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=17704508
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04286447A Expired - Fee Related JP3114393B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | ピストン型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3114393B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP04286447A patent/JP3114393B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06137266A (ja) | 1994-05-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |