JP3110712B2 - 易引裂性二軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents

易引裂性二軸延伸ポリエステルフィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムの少なく
とも長手方向の引裂直線性に優れ、かつ、優れた強度、
耐熱性、寸法安定性を有し、菓子、漬物、味噌、スー
プ、ジャム、冷凍、冷蔵、レトルトパウチなどの食品を
はじめ、医薬品、日用品、コスメティックスなどの包装
材料として有用な二軸延伸ポリエステルフィルムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】食品、医薬品、雑貨の包装には、各種の
プラスチックフィルムを用いた包装袋が多く使用されて
おり、二軸延伸されたプラスチックフィルムとヒートシ
ール可能な無配向プラスチックを2層あるいは3層以上
ラミネートした包装袋が広く使用されている。二軸延伸
ポリエステルフィルムは耐久性、防湿性、力学的強度、
耐熱性、耐油性が優れており、チューブラー法、フラッ
ト式同時二軸延伸法、フラット式逐次二軸延伸法などを
用いて製造した二軸延伸ポリエステルフィルムが食品包
装分野などにおいて幅広く使用されている。
【0003】しかしながら、二軸延伸ポリエステルフィ
ルムを用いた包装袋は、引裂開封性が悪いという問題点
を有している。開封性を良くするためにノッチを付与す
る方法があるが、ノッチから引き裂いた際に直線的に引
き裂けない現象がしばしば発生し、内容物が飛散して無
駄になるばかりでなく、クッキーなどの軟らかい菓子
は、開封時に割れたり、内容物が液体の場合には衣服を
汚したりするトラブルが起こる場合がある。
【0004】フィルムを引き裂いた際に直線性に優れる
易開封性材料としては、一軸延伸ポリオレフィンフィル
ムを中間層としてラミネートしたものがある。このよう
なものとしては、たとえば、二軸延伸ポリエステルフィ
ルム/一軸延伸ポリオレフィンフィルム/無延伸ポリオ
レフィンフィルムの3層ラミネートフィルムがあるが、
わざわざ中間層を設けなければならずコスト的に問題が
あり、用途が限定されていた。
【0005】そこで、二軸延伸ポリエステルフィルム自
体に引裂直線性を付与する方法として、酸成分が主とし
てテレフタル酸又はナフタレンジカルボン酸からなる熱
可塑性ポリエステル樹脂(イ)と、このポリエステルと
相分離形態を呈する熱可塑性ポリエステル樹脂(ロ)の
混合物を主原料として用いた二軸延伸ポリエステルフィ
ルムが提案されている(特開平8−169962)。そ
して上記公報には、(イ)としてPET、(ロ)として
ポリテトラメチレングリコールとPBTからなるポリエ
ーテルポリエステルブロック共重合体が用いられること
が記載されているが、200mm φ以上の押出機を用いるよ
うな量産規模のスケールで生産した場合にはフィルムの
厚み斑が大きくなって、場合によっては製膜が困難にな
ったり、得られたフィルムの引裂直線性が低下したり、
フィルムのヘーズが高くなり包装袋としての商品価値が
低下するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決しようとするものであり、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムの特長である低吸湿性、力学特性、透明
性、保香性、耐熱性、耐油性、及び特に食品包装材料に
要求される乾熱、湿熱環境下での寸法安定性を保持した
まま、安定した引裂直線性を有する量産スケールでの生
産性に優れた二軸延伸ポリエステルフィルムを提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
課題を解決するために鋭意検討した結果、PETに、特
定の分子量を有するポリテトラメチレングリコール(P
TMG)を、特定の割合含有したPBT(変性PBT)
を配合した組成物を用いて製膜することにより、上記の
課題が解決されることを見出し本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、次の通りであ
る。分子量 600〜 4,000のポリテトラメチレングリコー
ル単位5〜20重量%を含有したポリブチレンテレフタレ
ート(変性PBT)と、ポリエチレンテレフタレート
(PET)とを、PET/変性PBT=70/30 〜95/5
(重量比)の割合で混合した原料を用いて製造したフィ
ルムであって、少なくとも長手方向に引裂直線性を有す
る二軸延伸ポリエステルフィルム。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるPETは、公知の
製法、すなわち、テレフタル酸ジメチルとエチレングリ
コールとからのエステル交換反応法、あるいは、テレフ
タル酸とエチレングリコールとからの直接エステル化法
によりオリゴマーを得た後、溶融重合、あるいはさらに
固相重合して得られるが、本発明の効果を損ねない範囲
であれば他の成分を共重合することができる。
【0010】他の共重合成分としては、イソフタル酸、
フタル酸、2,6 −ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、ドデカン二酸、ダイマー酸、無水マレイン酸、
マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸、
メサコン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などのジカル
ボン酸、4−ヒドロキシ安息香酸、ε−カプロラクト
ン、乳酸などのオキシカルボン酸、1,3−プロパンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジ
メタノールなどのグリコールや、トリメリット酸、トリ
メシン酸、ピロメリット酸、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多官能化合物
が挙げられる。
【0011】本発明において用いられるPTMGの分子
量は、600 〜 4,000であり、好ましくは1,000 〜 3,00
0、さらに好ましくは 1,000〜 2,000である。分子量が
600未満の場合には引裂直線性が得られず、4,000 を超
える場合には、機械的強度、寸法安定性、ヘーズなどの
性能が低下し、また、安定したフィルムの引裂直線性が
発現しない。
【0012】本発明のフィルムにおいて、変性PBTを
構成するPTMG単位の含有量は5〜20重量%であり、
好ましくは10〜20(重量%)、さらに好ましくは10〜15
(重量%)である。PTMGの含有量が5重量%未満の
場合には、得られるフィルムの引裂直線性が発現せず、
20重量%を超える場合には、得られるフィルムの機械的
強度、寸法安定性、ヘーズなどの性能が低下し、また、
安定したフィルムの引裂直線性を得ることが困難とな
る。また、PTMGの含有量が20重量%を超える場合に
は、特に量産スケールで生産した場合に押出時にフィル
ムが脈動する現象(いわゆるバラス現象)が発現するこ
とがありフィルムの厚み斑が大きくなるという問題が発
生する。
【0013】本発明のフィルムを製造するためには、P
ETと変性PBTの混合比率を、PET/変性PBT=
70/30 〜95/5(重量比)、好ましくは80/20 〜90/10
(重量比)、さらに好ましくは85/15 〜90/10 (重量
比)とすることが必要である。変性PBTの混合比率が
5重量%未満の場合には引裂直線性が得られず、30重量
%を超える場合には、フィルムの厚み変動が大きくなっ
たり、得られるフィルムの引裂直線性が低下するのみな
らず、機械的強度、寸法安定性、ヘーズなどの性能が低
下して実用性能に問題が生じる。すなわち、フィルムの
引裂直線性と実用性能を与えるためには、PETと変性
PBTの混合比率を上記範囲内とすることが必要であ
る。
【0014】本発明における変性PBTは、PBTの重
合工程においてPTMGを添加して重縮合して得ること
ができるが、より簡便な方法としては、PBTとPTM
Gを押出機で溶融混練することによっても得ることがで
きる。
【0015】なお、本発明における原料樹脂には、本発
明の効果を損ねない範囲であれば、ポリエチレンナフタ
レート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
トなどの他のポリマーを混合することができる。
【0016】本発明のフィルムを製造するには、まず、
たとえば、変性PBTとPETを混合したものを押出機
に投入し、加熱溶融した後、Tダイのダイオリフィスか
らシート状に押し出し、未延伸シートを製造する。Tダ
イのダイオリフィスから押し出されたシートは、静電印
加キャスト法などにより冷却ドラムに密着して巻きつけ
て冷却し、次に、温度90〜140 ℃で、縦横にそれぞれ3.
0 〜5.0 倍の倍率で延伸し、さらに温度210 〜245 ℃で
熱処理し、二軸延伸フィルムとする。
【0017】延伸温度が90℃未満の場合には、均質な延
伸フィルムを得ることができない場合があり、140 ℃を
超えると、PETの結晶化が促進されて、透明性が悪く
なる場合がある。延伸倍率が3.0 倍未満の場合には、得
られる延伸フィルムの強度が低く、袋にしたときにピン
ホールが発生しやすくなり、延伸倍率が5.0 倍を超える
と延伸が困難となる場合がある。また、熱処理温度が21
0 ℃より低いと、得られる延伸フィルムの熱収縮率が大
きくなり、製袋後の袋が変形する場合があり、また、熱
処理温度が 245℃より高いとフィルムの溶断が発生する
場合がある。
【0018】なお、二軸延伸方法としては、テンター同
時二軸延伸法、ロールとテンターによる逐次二軸延伸法
のいずれでもよい。また、チューブラー法で二軸延伸フ
ィルムを製造してもよい。
【0019】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムは
引張強度が 17 〜35kgf/mm2 の範囲にあることが好まし
く、引張強度がこの範囲の値より小さいと実用強度が不
足し、この範囲を超えても過剰品質となるばかりか、か
えってフィルム製造時の操業性が低下し経済的に好まし
くない。また、引張伸度は、通常80〜 160%(長手方向
と幅方向の平均値)の範囲にあることが好ましい。
【0020】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムは
乾熱収縮率が、 160℃×15分の処理で3%以下(長手方
向と幅方向の平均値)の範囲であることが好ましく、3
%を超えると印刷適性が悪化するので好ましくない。
【0021】また、本発明の二軸延伸ポリエステルフィ
ルムはヘーズが10%以下であることが好ましく、ヘーズ
が10%を超えるとフィルムの透明性が悪くなり、商品価
値が損なわれる。
【0022】本発明の二軸延伸フィルムには、コロナ放
電処理、表面硬化処理、メッキ処理、着色処理、あるい
は各種のコーティング処理による表面処理を付与するこ
とができる。
【0023】次に、本発明を実施例によって具体的に説
明する。なお、実施例及び比較例の評価に用いた原料及
び測定方法は、次の通りである。
【0024】(1)原料 PET:ユニチカ社製 相対粘度 1.38 PBT:三菱エンジニアリングプラスチックス社製ノバ
デュール5010、相対粘度1.10(測定法は同上)
【0025】(2)測定方法 相対粘度;フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物
を溶媒として、濃度0.5g/dl 、温度20℃で測定した。 引裂直線性;二軸延伸フィルムより長手方向(MD方
向)に 205mm、幅方向(TD方向)に40mmの短冊状のフ
ィルム片を切り出し、このフィルム片の一方の短辺の中
央部に長さ5mmの切込みを入れた試料を10本作製する
(図1)。次に、切込みよりMD方向に手で引き裂き、
図2(a) のように、引裂伝播端が切込みを入れた辺に向
かい合う短辺に到達した試料本数をMD方向の引裂直線
性の評価値とした。(評価値8以上を合格とした。) TD方向の引裂直線性は、フィルムのTD方向に 205m
m、MD方向に40mmの短冊状のフィルム片を切出したも
のを試料とした以外は、上記と同様に測定した。なお、
評価は、延伸熱処理後巻き取ったフィルムの左端部、中
央部及び右端部それぞれについて実施した。
【0026】ヘーズ(曇度);12μm 厚のフィルムのヘ
ーズを ASTM D103-61 に準拠して測定を行った。 引張強度;幅10mm、長さ100mm の試料を用いて、ASTM-D
882 に準じて測定した。 厚み斑;ハイデンハイン社製マイクロメータを用い、フ
ィルムの幅方向中央部の厚みをMD方向に10cmピッチで
20点の厚みを測定し、下記の式を用いて厚み斑(%)を
求めた。 〔(厚み最大値−厚み最小値)/厚み平均値〕× 100
【0027】実施例1 ジメチルテレフタレート 194重量部、1,4-ブタンジオー
ル 108重量部、及びテトラブチルチタネート80ppm (ポ
リマーに対するチタン金属の重量に換算した数値)を加
え、150 ℃から210 ℃に加熱昇温しながら 2.5時間エス
テル交換反応を行った。得られたエステル交換反応生成
物90重量部を重合缶に移送し、テトラブチルチタネート
を40ppm 添加した後、分子量 1,100のPTMGを10重量
部添加して減圧を開始し、最終的に1hPa の減圧下、21
0 ℃から昇温し最終的に245 ℃の温度で2時間溶融重合
し、相対粘度1.60の変性PBTを得た。PETと変性P
BTとを重量比85/15 で単純チップ混合したものを、コ
ートハンガータイプのTダイを具備した200mm φ押出機
を使用して樹脂温度280 ℃で溶融押出し、20℃に温調さ
れたキャストロールにピニングワイヤーに7kVの印加電
圧をかけて密着急冷し、厚さ約 190μm の未延伸シート
を得た。得られた未延伸シートをロール縦延伸機で90℃
で3.5 倍、テンター横延伸機で120 ℃で4.5 倍に延伸し
た後、横方向の弛緩率を3 %として、235 ℃で熱処理を
施し、室温まで除冷し、厚さ12μm の二軸延伸フィルム
を得た。得られた二軸延伸フィルムの引裂直線性を測定
し、結果を表1に示した。
【0028】実施例2〜12、比較例1〜8 PTMGの分子量、変性PBT中のPTMGの重量比、
及びPETと変性PBTとの重量比を表1及び表2のよ
うに変更した以外は、実施例1と同様にして二軸延伸フ
ィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの引裂直線性
を測定し、結果を表1及び表2に示した。実施例2〜12
では、透明性、強度、厚み精度及び引裂直線性に優れた
二軸延伸フィルムが得られたが、比較例1〜2では変性
PBT中のPTMGの共重合割合が大きいため、得られ
るフィルムの厚み斑が大きくなり、特に比較例1では製
膜が困難となった。比較例3〜4では、変性PBT中の
PTMGの共重合割合が少なすぎたため引裂直線性が得
られなかった。比較例5では、変性PBT中のPTMG
の分子量が小さすぎたため引裂直線性が得られず、比較
例6では、PTMGの分子量が大きすぎたため厚み斑が
大きくなり、また引裂直線性が低下した。さらに、比較
例7では、変性PBTの配合量が少なすぎたため引裂直
線性が得られず、比較例8では、変性PBTの配合量が
多すぎたため厚み斑が大きくなり、また引裂直線性が低
下した。
【0029】実施例13 PBTと分子量 2,000のPTMGを、PBT/PTMG
=85/15(重量比)の割合でチップ混合したものを二軸
押出機で溶融混合して、チップ化して変性PBT(相対
粘度1.36)を調製した。次に、得られた変性PBTとP
ETを15/85 (重量比)の割合でチップ混合したもの
を、コートハンガータイプのTダイを具備した200mm φ
押出機を使用して、滞留時間5分、樹脂温度270 ℃で溶
融押出し、20℃に温調されたキャストロールにピニング
ワイヤーに7kVの印加電圧をかけて密着急冷し、厚さ 1
90μm の未延伸シートを得た。得られた未延伸シートを
ロール縦延伸機で90℃で3.5 倍、テンター横延伸機で12
0 ℃で4.5 倍に延伸した後、横方向の弛緩率を3%とし
て、235 ℃で熱処理を施し、室温まで徐冷し、厚さ12μ
m の二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィル
ムの引裂直線性を測定し、結果を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】実施例14〜24、比較例9〜16 実施例1、7及び比較例5、7で得られたフィルムを用
い、表3に示す構成でドライラミネートを行い、ポリエ
ステルフィルムの長手方向が袋の引裂方向となるように
製袋した縦横の寸法が各 200mmの4方シール袋を作製し
後、引裂直線性の評価を実施した。引裂直線性を評価し
た結果を表3に示す。評価は、ほぼ直線的に引き裂けた
ものを合格とし、引裂ができなかったり、斜め方向に引
き裂けたものを不合格とした。
【0033】包材構成成分の略号は次のものを示す。 PT1:実施例1で得られた二軸配向フィルム PT2:実施例7で得られた二軸配向フィルム PT3:比較例5で得られた二軸配向フィルム PT4:比較例7で得られた二軸配向フィルム LLDPE:線状低密度ポリエチレン(東京セロファン
紙社製、TUX-TC、厚さ60μm ) ON:二軸延伸ナイロン6フィルム(ユニチカ社製、厚
さ15μm ) CPP1:無延伸ポリプロピレンフィルム(東レ社製、
厚さ30μm ) CPP2:無延伸ポリプロピレンフィルム(東レ社製、
厚さ60μm ) AL:アルミ箔(昭和アルミニウム社製、厚さ7μm )
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、耐久性、防湿性、力学
的性質、耐熱性、耐油性を有すると共に、少なくとも長
手方向に引裂直線性を有する二軸延伸ポリエステルフィ
ルムが提供される。また、本発明のフィルムを包装袋を
構成するフィルムの少なくとも1層に用いることによっ
て、優れた開封性を有する包装袋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムの引裂直線性評価に用いた試験片の形
状を示す。
【図2】引裂試験における引き裂き後の試験片の形状を
示す図であり、(a)は引裂直線性が良好な試料の引き
裂き後の試験片の例、(b)は引裂直線性が不良な試料
の引き裂き後の試験片の例を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 67:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 平8−169962(JP,A) 特開 平1−165627(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/03 C08J 5/18 CA(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子量 600〜 4,000のポリテトラメチレ
    ングリコール単位5〜20重量%を含有したポリブチレン
    テレフタレート(変性PBT)と、ポリエチレンテレフ
    タレート(PET)とを、PET/変性PBT=70/30
    〜95/5(重量比)の割合で混合した原料を用いて製造し
    たフィルムであって、少なくとも長手方向に引裂直線性
    を有する二軸延伸ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 変性PBTが、ジメチルテレフタレート
    と 1,4- ブタンジオールのエステル交換反応物と、分子
    量 600〜 4,000のポリテトラメチレングリコールとの重
    縮合反応により得られたものであることを特徴とする請
    求項1記載の二軸延伸ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 変性PBTが、ポリブチレンテレフタレ
    ート(PBT)80〜95重量%と分子量 600〜 4,000のポ
    リテトラメチレングリコール20〜5重量%とを混合し、
    溶融混練して製造したものであることを特徴とする請求
    項1記載の二軸延伸ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 引張強度が17〜35kgf/mm2 、ヘーズが10
    %以下の特性を有する請求項1〜3のいずれかに記載の
    二軸延伸ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 少なくとも1層に請求項1〜4のいずれ
    かに記載の二軸延伸ポリエステルフィルムを使用した積
    層フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項5の積層フィルムを使用し、易引
    裂方向が袋の引裂方向となるように製袋した易開封性包
    装袋。
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