JP3100840B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置

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JP3100840B2
JP3100840B2 JP06190677A JP19067794A JP3100840B2 JP 3100840 B2 JP3100840 B2 JP 3100840B2 JP 06190677 A JP06190677 A JP 06190677A JP 19067794 A JP19067794 A JP 19067794A JP 3100840 B2 JP3100840 B2 JP 3100840B2
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    • B62D5/0487Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures detecting motor faults

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータを動力源にす
るパワーステアリング制御装置のモータ駆動方向判別手
段の故障検出を行う電動パワーステアリング制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような電動パワーステアリン
グ制御装置として、例えば特開平1ー257674号公
報に示されるものがある。この装置はトルク検出器の出
力信号に基づきコンピュータがモータの右方向駆動信号
と左方向駆動信号を出力してモータ駆動回路を駆動する
信号と共に、トルク検出器の出力信号に基づきモータ回
転駆動方向判別ブロックから出力される右方向駆動信号
および左方向駆動信号とコンピュータより出力された右
或いは左方向駆動信号とが一致するか否かををAND回
路で判定し、一致した方向駆動信号の方向にモータの駆
動方向を決定する。この結果、コンピュータの故障や暴
走によってハンドルが自転するのを防止することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動パワーステ
アリグ装置は、以上のようにコンピュータがトルク検出
器より入力して判定した回転方向駆動信号とモータ駆動
方向判別手段より出力された方向駆動信号とをAND回
路で比較し、一致判定時にモータ駆動方向判別手段がモ
ータの駆動を許可するようにした場合、コンピュータが
操舵トルクに関係なくモータを駆動してしまうような故
障をしてもモータ駆動方向判別手段によってモータの駆
動方向が管理されるので、コンピュータの故障時でも安
全性を確保することができるが、モータ駆動方向判別手
段がモータの駆動を許可するように故障していてもコン
ピュータはモータ駆動方向判別手段の故障を検出するこ
とができないので安全性を確保できない、つまり、安全
性に対して二重系のシステムになっていないという問題
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
動パワーステアリング制御装置は、ステアリングに操舵
力を与えるモータと、前記ステアリングの操舵力を検出
する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク検出手段の
出力に基づいて前記モータを右方向駆動制御或いは左方
向駆動制御するモータ制御手段と、前記操舵トルク検出
手段の出力が中立より右に設定された第1のしきい値よ
り右方向のトルクを示すとき右方向駆動信号を、前記中
立より左に設定された第2のしきい値より左方向のトル
クを示すとき左方向駆動信号を前記モータ制御手段にそ
れぞれ出力する駆動信号出力手段と、前記操舵トルク検
出手段の出力が前記第1のしきい値より左に設定された
第3のしきい値より右方向のトルクを示したとき前記モ
ータの右方向判別信号を出力する右方向判別手段と、操
舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしきい値より右
に設定された第4のしきい値より左方向のトルクを示し
たとき前記モータの左方向判別信号を出力する左方向判
別手段と、右方向判別信号を検出するための右方向判別
信号検出手段と、左方向判別信号を検出するための左方
向判別信号検出手段と、前記操舵トルク検出手段の出力
が第3のしきい値から検出誤差相当分だけ左方向に設定
された第5のしきい値より左の時、前記右方向判別信号
が出力されている状態が設定時間継続したとき右方向判
別手段の故障と判定する第1の故障判別手段と、前記操
舵トルク検出手段の出力が第4のしきい値から検出誤差
相当分だけ右方向に設定された第6のしきい値より右の
時、前記右方向判別信号が出力されている状態が設定時
間継続したとき左方向判別手段の故障と判定する第2の
故障判別手段とを備えたものである。
【0005】請求項2の発明に係る電動パワーステアリ
ング制御装置は、ステアリングに操舵力を与えるモータ
と、前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検
出手段と、この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前
記モータを右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモ
ータ制御手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が中立
より右に設定された第1のしきい値より右方向のトルク
を示すとき右方向駆動信号を、前記中立より左に設定さ
れた第2のしきい値より左方向のトルクを示すとき左方
向駆動信号を前記モータ制御手段にそれぞれ出力する駆
動信号出力手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が前
記第1のしきい値より左に設定された第3のしきい値よ
り右方向のトルクを示したとき前記モータの右方向判別
信号を出力する右方向判別手段と、操舵トルク検出手段
の出力値が前記第2のしきい値より右に設定された第4
のしきい値より左方向のトルクを示したとき前記モータ
の左方向判別信号を出力する左方向判別手段と、前記右
方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時のみ右駆
動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1のAN
D回路と、前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一
致した時のみ左駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出
力する第2のAND回路と、 右駆動許可信号を検出す
る右駆動許可信号検出手段と、左駆動許可信号を検出す
る左駆動許可信号検出手段と、前記操舵トルク検出手段
の出力が第3のしきい値から検出誤差相当分だけ左方向
に設定された第5のしきい値より左の時、右駆動信号が
出力し、前記第1のAND回路から設定時間連続して右
駆動許可信号が出力されれば前記右方向判別手段或いは
前記第1のAND回路の故障と判定する第1の故障判別
手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が第4のしきい
値から検出誤差相当分だけ右方向に設定された第6のし
きい値より右の時、左駆動信号が出力し、前記第2のA
ND回路から設定時間連続して左駆動許可信号が出力さ
れれば前記左方向判別手段或いは前記第2のAND回路
の故障と判定する第2の故障判別手段とを備えたもので
ある。
【0006】請求項3の発明に係る電動パワーステアリ
ング制御装置は、ステアリングに操舵力を与えるモータ
と、前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検
出手段と、この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前
記モータを右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモ
ータ制御手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が中立
より右に設定された第1のしきい値より右方向のトルク
を示すとき右方向駆動信号を、前記中立より左に設定さ
れた第2のしきい値より左方向のトルクを示すとき左方
向駆動信号を前記モータ制御手段にそれぞれ出力する駆
動信号出力手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が前
記第1のしきい値より左に設定された第3のしきい値よ
り右方向のトルクを示したとき前記モータの右方向判別
信号を出力する右方向判別手段と、操舵トルク検出手段
の出力値が前記第2のしきい値より右に設定された第4
のしきい値より左方向のトルクを示したとき前記モータ
の左方向判別信号を出力する左方向判別手段と、前記右
方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時のみ右駆
動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1のAN
D回路と、前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一
致した時のみ左駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出
力する第2のAND回路と、前記操舵トルク検出手段の
出力が第3のしきい値から検出誤差相当分だけ左方向に
設定された第5のしきい値より左の時と前記第4のしき
い値から検出誤差相当分だけ右方向に設定された第6の
しきい値より右の時に前記操舵トルクの中立点近辺を判
別する中立点判別手段と、モータの回転数を検出するた
めのモータ回転数検出手段と、モータの非駆動時にモー
タ端子に設定電圧を発生させるための電圧印加手段と、
モータの端子電圧を検出するためのモータ端子電圧検出
手段と、モータ回転数検出手段の出力が設定値以下で且
つ、中立点判別手段による前記操舵トルクの中立点近辺
の判別時に、前記駆動信号出力手段より右或いは左方向
駆動信号を前記第1或いは第2のAND回路に出力した
時に前記設定電圧以外の値を示す状態が設定時間継続し
たとき前記駆動許可信号を出力したAND回路、或いは
このAND回路に方向判別信号を出力した方向判別手段
の故障と判定する故障判別手段とを備えたものである。
【0007】請求項4の発明に係る電動パワーステアリ
ング制御装置は、ステアリングに操舵力を与えるモータ
と、前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検
出手段と、この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前
記モータを右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモ
ータ制御手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が中立
より右に設定された第1のしきい値より右方向のトルク
を示すとき右方向駆動信号を、前記中立より左に設定さ
れた第2のしきい値より左方向のトルクを示すとき左方
向駆動信号を前記モータ制御手段にそれぞれ出力する駆
動信号出力手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が前
記第1のしきい値より左に設定された第3のしきい値よ
り右方向のトルクを示したとき前記モータの右方向判別
信号を出力する右方向判別手段と、操舵トルク検出手段
の出力値が前記第2のしきい値より右に設定された第4
のしきい値より左方向のトルクを示したとき前記モータ
の左方向判別信号を出力する左方向判別手段と、前記右
方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時のみ右駆
動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1のAN
D回路と、前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一
致した時のみ左駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出
力する第2のAND回路と、前記操舵トルク検出手段の
出力が第3のしきい値から検出誤差相当分だけ左方向に
設定された第5のしきい値より左の時と前記第4のしき
い値から検出誤差相当分だけ右方向に設定された第6の
しきい値より右の時に前記操舵トルクの中立点近辺を判
別する中立点判別手段と、モータの回転数を検出するた
めのモータ回転数検出手段と、前記モータに流れる電流
を検出するモータ電流検出手段と、モータ回転数検出手
段の出力が設定値以下で且つ、中立点判別手段による前
記操舵トルクの中立点近辺の判別時に、モータを左方向
及び右方向に交互に駆動させる駆動信号を駆動信号出力
手段から前記モータ制御手段に出力し、且つ、前記第1
或いは第2のANDへ出力した時に駆動許可信号が出力
され、前記モータ電流検出手段の出力が設定値を超える
状態が設定時間継続したとき前記駆動許可信号を出力し
たAND回路、或いはこのAND回路に方向判別信号を
出力した方向判別手段の故障と判定する故障判別手段と
を備えたものである。
【0008】請求項5の発明に係る電動パワーステアリ
ング制御装置は、ステアリングに操舵力を与えるモータ
と、前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検
出手段と、この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前
記モータを右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモ
ータ制御手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が中立
より右に設定された第1のしきい値より右方向のトルク
を示すとき右方向駆動信号を、前記中立より左に設定さ
れた第2のしきい値より左方向のトルクを示すとき左方
向駆動信号を前記モータ制御手段にそれぞれ出力する駆
動信号出力手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が前
記第1のしきい値より左に設定された第3のしきい値よ
り右方向のトルクを示したとき前記モータの右方向判別
信号を出力する右方向判別手段と、操舵トルク検出手段
の出力値が前記第2のしきい値より右に設定された第4
のしきい値より左方向のトルクを示したとき前記モータ
の左方向判別信号を出力する左方向判別手段と、前記右
方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時のみ右駆
動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1のAN
D回路と、前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一
致した時のみ左駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出
力する第2のAND回路と、前記操舵トルク検出手段の
出力が第3のしきい値から検出誤差相当分だけ左方向に
設定された第5のしきい値より左の時と前記第4のしき
い値から検出誤差相当分だけ右方向に設定された第6の
しきい値より右の時に前記操舵トルクの中立点近辺を判
別する中立点判別手段と、前記モータの非駆動時にモー
タの端子に設定電圧を発生させるための電圧印加手段
と、前記モータの端子電圧を検出するためのモータ端子
電圧検出手段と、モータの回転方向を検出するためのモ
ータ回転方向検出手段と、前記中立点判別手段による前
記操舵トルクの中立点近辺の判別時に、前記モータ回転
方向検出手段の検出出力に従って前記駆動信号出力手段
より右或いは左方向駆動信号を前記第1或いは第2のA
ND回路に出力した時に前記設定電圧以外の値を示す状
態が前記モータが停止するまでの最大設定時間継続した
時、前記駆動許可信号を出力したAND回路、或いはこ
のAND回路に方向判別信号を出力した方向判別手段の
故障と判定する故障判別手段とを備えたものである。
【0009】請求項6の発明に係る電動パワーステアリ
ング制御装置は、ステアリングに操舵力を与えるモータ
と、前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検
出手段と、前記モータの第1の端子と電源の間に接続さ
れた第1のスイッチング素子、前記モータの第2の端子
と電源の間に接続された第2のスイッチング素子、前記
モータの第2の端子とグランドの間に接続された第3の
スイッチング素子、前記モータの第1の端子とグランド
の間に接続された第4のスイッチング素子から構成され
たモータ制御手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が
中立より右に設定された第1のしきい値より右方向のト
ルクを示すとき右方向駆動信号を前記第1のスイッチン
グ素子に、前記中立より左に設定された第2のしきい値
より左方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記第
2のスイッチング素子に出力する駆動信号出力手段と、
前記操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値よ
り左に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを
示したとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方
向判別手段と、操舵トルク検出手段の出力値が前記第2
のしきい値より右に設定された第4のしきい値より左方
向のトルクを示したとき前記モータの左方向判別信号を
出力する左方向判別手段と、前記右方向判別信号と右方
向駆動信号とが一致した時のみ右駆動許可信号を前記第
3のスイッチング素子へ出力する第1のAND回路と、
前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一致した時の
み左駆動許可信号を前記第4のスイッチング素子へ出力
する第2のAND回路と、前記モータに流れる電流を検
出するモータ電流検出手段と、操舵トルク検出手段の出
力が第1のしきい値より右を示しているとき、左方向駆
動信号を前記第2のAND回路へ出力し、前記モータ電
流検出手段によるモータ電流異常検出状態が設定時間継
続したとき左方向判別手段か第2のAND回路の故障と
判定し、操舵トルク検出手段の出力が第2のしきい値よ
り左を示しているとき、右方向駆動信号を前記第1のA
ND回路へ出力し、前記モータ電流異常検出状態が設定
時間継続したとき右方向判別手段か第1のAND回路の
故障と判定する故障判定手段とを備えたものである。
【0010】請求項7の発明に係る電動パワーステアリ
ング制御装置は、請求項6に記載の電動パワーステアリ
ング制御装置において、 第1のトランジスタと第4の
トランジスタが同時にオンしないように構成された第1
の貫通電流防止手段と、第2のトランジスタと第3のト
ランジスタが同時にオンしないように構成された第2の
貫通電流防止手段とを設け、故障検出時に貫通電流が流
れないようにしたものである。
【0011】請求項8の発明に係る電動パワーステアリ
ング制御装置は、ステアリングに操舵力を与えるモータ
と、前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検
出手段と、この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前
記モータを右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモ
ータ制御手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が中立
より右に設定された第1のしきい値より右方向のトルク
を示すとき右方向駆動信号を、前記中立より左に設定さ
れた第2のしきい値より左方向のトルクを示すとき左方
向駆動信号を前記モータ制御手段にそれぞれ出力する駆
動信号出力手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が前
記第1のしきい値より左に設定された第3のしきい値よ
り右方向のトルクを示したとき前記モータの右方向判別
信号を出力する右方向判別手段と、操舵トルク検出手段
の出力値が前記第2のしきい値より右に設定された第4
のしきい値より左方向のトルクを示したとき前記モータ
の左方向判別信号を出力する左方向判別手段と、前記右
方向判別手段或いは左方向判別手段より出力される方向
判別信号を強制的に遮断制御する信号遮断手段と、前記
右方向判別手段より出力された右方向判別信号と右方向
駆動信号とが一致した時のみ右駆動許可信号を前記モー
タ制御手段へ出力する第1のAND回路と、前記左方向
判別手段より出力された左方向判別信号と左方向駆動信
号とが一致した時のみ左駆動許可信号を前記モータ制御
手段へ出力する第2のAND回路と、モータの非駆動時
にモータ端子に設定電圧を発生させるための電圧印加手
段と、モータの端子電圧を検出するためのモータ端子電
圧検出手段と、前記方向判別信号の遮断時に前記駆動信
号出力手段より右或いは左方向駆動信号を前記第1或い
は第2のAND回路に出力した時に前記設定電圧以外の
値を示す状態が設定時間継続したとき前記駆動許可信号
を出力したAND回路、或いはこのAND回路に方向判
別信号を出力した方向判別手段の故障と判定する故障判
別手段とを備えたものである。
【0012】請求項9の発明に係る電動パワーステアリ
ング制御装置は、請求項2、3、4、5、6、或いは8
のいずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置に
おいて、車速を検出する車速検出手段と、この車速検出
手段の出力が設定値以下の時、車両が停車状態にあると
判定する停止状態判定手段とを設け、前記停止状態判定
手段が停止と判定したときに、請求項2、3、4、5、
6、或いは8に記載の故障判定を行うようにした。
【0013】請求項10の発明に係る電動パワーステア
リング制御装置は、請求項2、3、4、5、或いは8の
いずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置にお
いて、モータとステアリング系を切り離し動力を遮断す
る動力遮断手段と、この動力遮断手段によってモータと
ステアリング系を遮断状態にあると判定した時に請求項
2、3、4、5、或いは8に記載の故障検出を行うよう
にしたものである。
【0014】請求項11の発明に係る電動パワーステア
リング制御装置は、請求項2、3、4、5、6、或いは
8のいずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置
において、右方向判別手段および左方向判別手段の故障
検出手段の故障検出は車両起動後に1回行うようにした
ものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明における電動パワーステアリン
グ制御装置は、本来、右方向判別手段が右駆動を禁止し
ているはずの時に右方向判別信号を検出したならば右方
向判別手段の故障と判定し、本来、左方向判別手段が右
駆動を禁止しているはずの時に左方向判別信号を検出し
たならば左方向判別手段の故障と判定する。
【0016】請求項2の発明における電動パワーステア
リング制御装置は、本来、右方向判別手段が右駆動を禁
止し、AND回路から右駆動許可信号が出力されないは
ずの時、右駆動信号を右方向判別手段に接続されたAN
D回路に出力し、AND回路から右駆動許可信号が出力
されたとき、右方向判別手段あるいは右方向判別手段に
接続されたAND回路の故障と判定し、本来、左方向判
別手段が左駆動を禁止し、AND回路から左駆動許可信
号が出力されないはずの時、左駆動信号を左方向判別手
段に接続されたAND回路に出力し、AND回路から左
駆動許可信号が出力されたとき、左方向判別手段あるい
は左方向判別手段に接続されたAND回路の故障と判定
する。
【0017】請求項3の発明における電動パワーステア
リング制御装置は、モータが停止しているときはモータ
の発電電圧は0であり、さらに操舵トルクが中立でモー
タを駆動していない時は、モータ端子電圧は電圧印加手
段によって印加された設定電圧となる。しかし、モータ
駆動方向判別手段が故障して駆動許可信号をモータ制御
手段へ出力するとモータ制御手段は動作し、モータ端子
電圧は設定電圧と異なる値になるのでモータ駆動方向判
別手段の故障を検出することができる。
【0018】請求項4の発明における電動パワーステア
リング制御装置は、操舵トルクが中立の時にモータを左
回転方向及び右回転方向に交互に駆動させる左方向及び
右方向駆動信号を出力する。この時、方向判別手段が正
常であればAND回路はモータ制御手段へ駆動許可信号
を出力しないためモータ電流は0となるが、方向判別手
段が故障している場合は、駆動許可信号の出力によりモ
ータ制御手段が動作してモータ電流が流れるためモータ
駆動方向判別手段の故障を検出することができる。さら
に右方向判別手段と左方向判別手段の両方が故障してい
た場合、モータを左右交互に駆動しているのでモータを
回転させずに故障を検出することができる。
【0019】請求項5の発明における電動パワーステア
リング制御装置は、操舵トルクが中立に至った時にモー
タの回転方向と同方向の駆動信号を駆動信号出力手段か
ら出力する。方向判別手段が正常であればモータ制御手
段は動作しないのでモータが停止するのに必要な最大時
間が経過すればモータ端子電圧は設定電圧となる。しか
し方向判別手段が故障しモータ制御手段がオンすれば、
モータが停止するのに必要な最大時間が経過してもモー
タ端子電圧は設定電圧にならないので方向判別手段の故
障を検出するができる。
【0020】請求項6の発明における電動パワーステア
リング制御装置は、モータを駆動中に駆動方向と逆方向
の駆動信号を駆動信号出力手段から出力しても、方向判
別手段が正常である場合はAND回路は駆動許可信号を
出力しないためモータを逆方向に駆動制御するトランジ
スタはオンしないが、方向判別手段が故障している場合
は駆動許可信号が流れるため、電源とグランドとの間に
直列接続された駆動信号でオンしたトランジスタと駆動
許可信号でオンしたトランジタに貫通電流が流れてモー
タ電流が異常となりモータ駆動方向判別手段の故障を検
出することができる。
【0021】請求項7の発明における電動パワーステア
リング制御装置は、モータを駆動中に駆動方向と逆方向
の駆動信号を駆動信号出力手段から出力し、電源とグラ
ンド間に直列接続された2個のトランジスタを同時にオ
ンして貫通電流を流しモータ電流の異常検出によりモー
タ駆動方向判別手段の故障を検出するものにおいて、逆
方向の駆動信号の入力によりAND回路から出力される
駆動許可信号で現在モータに駆動電流を流しているトラ
ンジスタをオフすることで貫通電流を防止すると共に、
トランジスタオフ時のモータ電流の異常検出により方向
判別手段の故障を検出することができる。この場合、貫
通電流が流れないのでトンラジスタの保護にもなる。
【0022】請求項8の発明における電動パワーステア
リング制御装置は、操舵トルクが中立の時にはモータが
停止しているためモータの発電電圧は0であり、モータ
端子電圧は電圧印加手段によって印加された設定電圧と
なる。そこで、モータ駆動方向判別手段の出力を信号遮
断手段により強制的にオフにしてモータ端子電圧を調べ
る。そして、モータ駆動方向判別手段が正常であり信号
が出力されていなければAND回路からモータ制御手段
により駆動許可信号が出力されずモータ端子電圧は設定
電圧となるが、モータ駆動方向判別手段或いはAND回
路が故障してAND回路からモータ制御手段に駆動許可
信号が出力されればモータに異常電流が流れてモータ端
子電圧は設定電圧と異なる値になるので操舵トルクに関
係なくモータ駆動方向判別手段の故障検出が可能とな
る。
【0023】請求項9の発明における電動パワーステア
リング制御装置は、モータ駆動方向判別手段の故障検出
を停車時に行うことで、例えモータ駆動方向判別手段が
故障している場合、故障検出動作によりモータが異常動
作しても安全性を損なわずに故障検出ができる。
【0024】請求項10の発明における電動パワーステ
アリング制御装置は、モータ駆動方向判別手段の故障検
出をモータとステアリング系を機械的に切り離した状態
で行うことで、例えモータ駆動方向判別手段が故障して
いる場合、故障検出動作によりモータが異常動作しても
安全性を損なわずに故障検出を行うことができる。
【0025】請求項11の発明における電動パワーステ
アリング制御装置は、モータ駆動方向判別手段の故障検
出を起動後1回しか行わないので、故障検出後はパワー
ステアリング本来の制御に対する影響はなくなる。
【0026】
【実施例】
実施例1.請求項1に対する好適な実施例を図について
説明する。図1は本実施例に係る電動パワーステアリン
グ制御装置の構成図である。図において、1は図示しな
いステアリングに操舵力を与えるモータ、2a〜2dは
モータ1を駆動するためにブリッジ構成された第1ない
し第4のトランジスタであり、第1のトランジスタ2a
は電源3のプラス端子とモータ1の第1の端子の間に接
続され、第2のトランジスタ2bは電源3のプラス端子
とモータ1の第2の端子の間に接続され、第3のトラン
ジスタ2cはモータ1の第2の端子とグランドの間に接
続され、第4のトランジスタ2dはモータ1の第1の端
子とグランドの間に接続されている。
【0027】4a〜4dは第1ないし第4のトランジス
タ2a〜2dを各々駆動するためのトランジスタ駆動回
路であり、トランジスタ駆動回路4aより出力されたP
WM信号は第1のトランジスタ2aのゲートに入力さ
れ、トランジスタ駆動回路4bより出力されたPWM信
号は第2のトランジスタ2bのゲートに入力され、トラ
ンジスタ駆動回路4cより出力された信号は第3のトラ
ンジスタ2cのゲートに入力され、トランジスタ駆動回
路4dより出力された信号は第4のトランジスタ2dの
ゲートに入力される。
【0028】5は第3と第4のトラジスタ2cと2dの
ドレインに一端が共通接続され他端が接地されたシャン
ト抵抗器であってモータ電流を検出する。6はシャント
抵抗器5間に現れた電圧をサンプル&ホールドおよび増
幅しモータ電流に応じた電圧を出力するモータ電流検出
手段である。尚、ここで述べるサンプル&ホールドと
は、実際モータ1の電機子に流れる電流とシャント抵抗
6に流れるモータ電流の波形とは異なるため、シャント
抵抗6に流れる電流をPWM信号のオン周期に同期して
サンプルし、オン時におけるピーク電流値をホールドす
る機能を有する。7はステアリングの操舵トルクを検出
するための操舵トルク検出手段で出力特性を図2に示
す。この出力特性図に示されるように操舵トルクが零の
場合は一定電圧の出力信号TRQが出力され、操舵トル
クが右方向に増加するに連れて増加し、また、操舵トル
クが左方向に増加するに連れて減少して行く。
【0029】8は操舵トルク検出手段7の出力信号TR
Qに応じてモータ電流を決定しPWMによってモータ1
の電流制御を行うようにプログラムされたマイクロコン
ピュータで、P1からはモータ1を右駆動するためのP
WM信号をトランジスタ駆動回路4aへ、P2からはモ
ータ1を左駆動するためのPWM信号をトランジスタ駆
動回路4bへ出力する。
【0030】P3からはモータ1を右駆動するための右
方向駆動信号、P4からはモータ1を左駆動するための
左方向駆動信号を出力する。9は操舵トルク検出手段7
の出力に応じて右方向判別信号を出力する右方向判別手
段、10は操舵トルク検出手段7の出力に応じて左方向
判別信号を出力する左方向判別手段、11は右方向判別
手段9と左方向判別手段10で構成されたモータ駆動方
向判別手段である。
【0031】12はマイクロコンピュータ8のP3から
の右方向駆動信号と右方向判別手段9からの右方向判別
信号が一致したときに右駆動許可信号を出力する第1の
AND回路、13はマイクロコンピュータ8のP4から
の左方向駆動信号と左方向判別手段10からの左方向判
別信号が一致したときに左駆動許可信号を出力する第2
のAND回路である。
【0032】14は右方向判別手段9から出力された右
方向判別信号をマイクロコンピュータ8に入力するため
の右方向判別信号入力手段、15は左方向判別手段10
から出力された左方向判別信号をマイクロコンピュータ
8に入力するための左方向判別信号入力手段である。
【0033】マイクロコンピュータ8による駆動方向と
モータ駆動方向判別手段11からの信号が一致しないと
モータ1は駆動できないように構成されている。また、
右方向判別手段9は図3(a)に示すようにマイナス入
力端子にしきい値電圧(以下、しきい値と記載する)T
3を示すプラス電圧が、プラス入力端子に操舵トルク検
出手段7の出力信号TRQが電圧レベルで入力されるコ
ンパレータで構成され、出力信号TRQが第3のしきい
値T3より大きくなった時に右方向判別信号をローから
ハイに反転する。左方向判別手段10は図3(b)に示
すようにマイナス入力端子に第4のしきい値T4を示す
プラス電圧が、プラス入力端子に操舵トルク検出手段7
の出力信号TRQが電圧レベルで入力されるコンパレー
タで構成され、出力信号TRQが第4のしきい値T4
り小さくなった時に左方向判別信号をローからハイに反
転する
【0034】以下、本実施例の動作に付いて図4を用い
て説明する。同図において(a)は操舵トルク検出手段
7の出力信号TRQに応じたモータ電流特性、(b)は
操舵トルク検出手段7の出力信号TRQに応じたP3の
出力信号(右方向駆動信号)であって出力信号TRQが
第1のしきい値T1に至るとP3はハイとなる。(c)
は操舵トルク検出手段7の出力信号TRQに応じたP4
の出力信号(左方向駆動信号)であって出力信号TRQ
が第2のしきい値T2に至るとP4はハイとなる。
(d)は右方向判別手段9の出力信号(右方向判別信
号)であって操舵トルク検出手段7の出力信号TRQが
第3のしきい値T3に至るとハイとなる。(e)は左方
向判別手段10の出力信号(左方向判別信号)であって
操舵トルク検出手段7の出力信号TRQが第4のしきい
値T4に至るとハイとなる。
【0035】ここでT5は操舵トルクの第5のしきい値
であり、この第5のしきい値T5は第3のしきい値T3
り右方向判別手段9の検出誤差の和に相当するεだけ低
い値に設定されている。T6は操舵トルクの第6のしき
い値であり、この第6のしきい値T6は第4のしきい値
4より左方向判別手段10の検出誤差の和に相当する
εだけ高い値に設定されている。右方向判別手段9の第
3のしきい値T3と左方向判別手段10の第4のしきい
値T4は、モータ1への通電が行われないと第1と第2
のしきい値T1とT2の間に設定されているので、例えば
右操舵して操舵トルク検出手段7の出力信号TRQが第
1のしきい値T1より高い場合、左方向駆動信号と左方
向判別信号とP2がロー、右方向駆動信号と右方向判別
信号がハイ、P1からPWM信号が出力されモータ1は
右方向に駆動制御される。逆に左操舵して操舵トルク検
出手段7の出力が第2のしきい値T2より低い場合、右
方向駆動信号と右方向判別信号とP1がロー、左方向駆
動信号と左方向判別信号がハイ、P2からPWM信号が
出力されモータ1は左方向に駆動制御される。
【0036】次にモータ駆動方向判別手段11の故障検
出の手順に付いて図5のフローチャートを用いて説明す
る。右方向判別手段に付いては、操舵トルク検出手段7
の出力信号TRQの値が第5のしきい値T5以下のとき
に(ステップ101)、P5より入力した右方向判別手
段9の出力がハイとなる状態が(ステップ102)、設
定時間継続した場合(ステップ103)、右方向判別手
段9の故障と判定する(ステップ104)。
【0037】左方向判別手段10に付いては、操舵トル
ク検出手段7の出力信号TRQの値が、第6のしきい値
6以上のときに(ステップ105)、P6より入力し
た左方向判別手段10の出力がハイとなる状態が(ステ
ップ106)、設定時間継続した場合(ステップ10
7)、左方向判別手段の故障と判定する(ステップ10
8)。ステップ104か108で故障と判定された場合
は、図29に示すメインプログラム内のステップ405
でシステム停止までマイクロコンピュータ8の出力ポー
トであるP1、P2、P3、P4をローにしてモータ1
を停止する。
【0038】本実施例によるモータ駆動方向判別手段1
1の故障検出では、電動パワーステアリング本来の制御
に影響を与えること無く、常時故障検出を行うことがで
きる。また、右方向判別手段9の第3のしきい値T3
図4の(f)のように中立より左で、左方向判別手段1
0の第4のしきい値T4が図4の(g)のように中立よ
り右に設定された場合でも故障検出を行うことができ
る。また、右方向判別手段9の第3のしきい値T3と左
方向判別手段10の第4のしきい値T4が等しい場合で
も良い。
【0039】実施例2.上記、実施例ではモータ駆動方
向判別手段の故障のみを検出したが駆動許可信号を出力
する第1,第2のAND回路12,13の故障も併用し
て検出しても良い。図6は本実施例に係る電動パワース
テアリグ制御装置の構成図である。尚、図中、図1と同
一符号は同一又は相当部分を示す。図において、16は
右駆動許可信号をマイクロコンピュータ8の入力ポート
であるP5に入力するための右駆動許可信号入力手段、
17は左駆動許可信号をマイクロコンピュータ8の入力
ポートであるP6に入力するための左駆動許可信号入力
手段である。
【0040】次に本実施例の動作に付いて図7のフロー
チャートおよび前述した図2、3、4を用いて説明す
る。先ず、右方向判別手段9に付いては、操舵トルク検
出手段7の出力信号TRQの値が、第5のしきい値T5
以下で(ステップ121)、且つ右方向判別手段9の故
障検出終了フラグf1が0のとき(ステップ124)、
カウンタcnt1をカウントアップし(ステップ12
5)、カウンタcnt1が設定値n1に達するまでは(ス
テップ126)、P3からハイを出力する(ステップ1
27)。
【0041】右方向判別手段9が故障し右方向判別信号
がハイとなっている場合は第1のAND回路12からハ
イが出力されるのでP5を監視しハイならばカウンタc
nt2をカウントアップしP5がローならばカウンタc
nt2を0にする(ステップ128、129、13
3)。カウンタcnt2が設定値n2に達したら右方向判
別手段9の故障と判定し(ステップ131)、P3をロ
ーにし、故障検出終了フラグf1を1にセットする(ス
テップ132)。
【0042】故障が確定するまでにステップ125、1
26で設定された時間(カウント値n1)が経過した場
合、右方向判別手段9は正常と判定し故障検出を終了す
る。以後はステップ124で故障検出終了フラグをチェ
ックしているので、操舵トルク検出手段7の出力信号T
RQの値が第5のしきい値T5を超えて、故障検出終了
フラグf1とカウンタcnt1、cnt2がクリアされな
いと(ステップ122、123)、右方向判別手段9の
故障検出は行われない。
【0043】次に左方向判別手段10に付いては、操舵
トルク検出手段7の出力信号TRQの値が、第6のしき
い値T6以上で(ステップ134)、且つ左方向判別手
段10の故障検出終了フラグf2が0のとき(ステップ
137)、カウンタcnt3をカウントアップし(ステ
ップ138)、カウンタcnt3が設定値n1に達してい
なければ(ステップ139)、P4からハイを出力する
(ステップ140)。
【0044】左方向判別手段10が故障し左方向判別信
号がハイとなっている場合は第2のAND回路13から
ハイが出力されるのでP6を監視しハイならばカウンタ
cnt4をカウントアップしP6がローならばカウンタ
cnt4を0にする(ステップ141、142、14
6)。カウンタcnt4が設定値n2に達したら左方向判
別手段10の故障と判定し(ステップ144)、P4を
ローにし、故障検出フラグf2を1にセットする(ステ
ップ145)。故障が確定するまでにステップ138、
139で設定された時間が経過した場合、左方向判別手
段10は正常と判定し故障検出を終了する。
【0045】以後はステップ137で故障検出終了フラ
グf2をチェックしているので、操舵トルク検出手段7
の出力信号TRQの値が第6のしきい値T6未満とな
り、故障検出終了フラグf2とカウンタcnt3、cn
4がクリアされないと(ステップ135、136)、
左方向判別手段10の故障検出は行われない。ステップ
131か144で故障と判定された場合は図29に示す
メインプログラム内のステップ405でP1、P2、P
3、P4をローにしモータ1を停止する。
【0046】本実施例では、操舵トルク検出手段7の出
力信号TRQの値が第5のしきい値T5以下か、第6の
しきい値T6以上になってからn1で設定された時間内
のみ故障検出を行うようにしているが、操舵トルク検出
手段7の出力信号TRQの値が第5のしきい値T5以下
のとき常に右方向判別手段9の故障検出を行い、操舵ト
ルク検出手段7の出力信号TRQの値が第6のしきい値
6以上のとき常に左方向判別手段10の故障検出を行
うようにしても良い。
【0047】本実施例によればモータ駆動方向判別手段
11の故障検出と併用して第1およ第2のAND回路1
2,13を含めた故障検出を行うことができる。これ
は、即ち、マイクロコンピュータ8より第1或いは第2
のAND12,13に右方向駆動信号或いは左方向駆動
信号が出力されていない時に、トランジスタ2c或いは
2dがオンとなったならば第1或いは第2のAND回路
12,13の故障を判定する。また、右方向判別手段9
の第3のしきい値T3が図4の(f)のように中立より
左で、左方向判別手段10の第4のしきい値T4が図4
の(g)のように中立より右に設定された場合でも故障
検出を行うことができる。また、右方向判別手段9の第
3のしきい値T3と左方向判別手段10の第4のしきい
値T4が等しい場合でも良い。
【0048】実施例3.モータ1の端子電圧をパワース
テアリング制御に用いるように構成された電動パワース
テアリング制御装置の場合、モータ端子電圧の変化を検
出してモータ駆動方向判別手段11及び第1,第2のA
ND回路12,13の故障を検出しても良い。図8は実
施例における電動パワーステアリング制御装置の構成図
である。尚、図中、図1と同一符号は同一又は相当部分
を示す。
【0049】図において、Vccはマイクロコンピュー
タ8を駆動するための電源、21は電源Vccの一端が
接続された抵抗器であってモータ1の抵抗値に対して十
分大きい値を有する。22は抵抗器21の他端にアノー
ドが接続されカソードがモータ1の第2の端子に接続さ
れたダイオードであり、第2のトランジスタ2bがオン
した時に電源3による電流がVccへの逆流するのを防
ぐ目的を有する。23は一端がモータ1の第1の端子に
接続され、他端が接地された抵抗器であってモータ1の
抵抗値に対し十分大きい値を有する。抵抗器21,23
とダイオード22でモータ1に電圧を印加する電圧印加
手段24を構成する。
【0050】27は抵抗器25とコンデンサ26で構成
したフィルタ回路であってモータ1の第1の端子を接続
するP点のモータ端子電圧を平滑化して出力する。28
は平滑化されたモータ端子電圧の上限をVccでクリッ
プするためのダイオード、29は同じく平滑化されたモ
ータ端子電圧の下限をグランドレベルでクリップするた
めのダイオードであり、クリップされたモータ端子電圧
をマイクロコンピュータ8のA/D3端子から入力する
よう構成している。
【0051】30はモータ1の回転数を検出するための
モータ回転数検出手段であり、マイクロコンピュータ8
は回転数検出手段30より図9に示すような値を得るこ
とができる。ここでεNはモータ1が停止していると判
定できるレベルであり、検出値N0がN1からN2の間
にあるときはモータ1は停止していると判定している。
そして、右方向の回転数が増加するに連れて検出値Nの
レベルが上昇し、左方向の回転数が増加するに連れて検
出値Nのレベルが零方向に減少する。
【0052】次に本実施例の動作を図10のフローチャ
ートおよび図2、3、4を用いて説明する。先ず、操舵
トルクが中立で且つモータ1が停止しているとき(ステ
ップ151、152)、右方向判別手段9の故障検出終
了フラグf1が0ならば(ステップ153)、カウンタ
cnt1をカウントアップし(ステップ154)、カウ
ンタcnt1が設定値n1に達しなければ(ステップ15
5)、P3からハイを出力し(ステップ156)、その
時、P点に発生したモータ端子電圧VMTが設定値VM
T1からVMT2の間になければカウンタcnt2をカ
ウントアップし、そうでなければカウンタcnt2を0
にする(ステップ157、158、162)。カウンタ
cnt2が設定値n2に達したらP3をローにし、右方向
判別手段9の故障検出終了フラグf1を1にし(ステッ
プ160)、右方向判別手段9の故障と判定する(ステ
ップ161)。
【0053】右方向判別手段9の故障と判定するまでに
カウンタcnt1が設定値n1に達した場合には右方向判
別手段9を正常と判定し、P3はロー、故障検出終了フ
ラグf1は1、カウンタcnt1、cnt2は0にクリア
され(ステップ164、167)、右方向判別手段9の
故障検出は終了する。
【0054】次に、左方向判別手段10の故障検出終了
フラグf2が0ならば(ステップ168)、カウンタc
nt1をカウントアップし(ステップ169)、カウン
タcnt1が設定値n1に達しなければ(ステップ17
0)、P4からハイを出力し(ステップ171)、その
時のモータ端子電圧VMTが設定値VMT1からVMT
2の間になければカウンタcnt2をカウントアップ
し、そうであればカウンタcnt2を0にする(ステッ
プ172、173、177)。カウンタcnt2が設定
値n2に達したらP4をローにし、左方向判別手段10
の故障検出終了フラグf2を1にし(ステップ17
5)、左方向判別手段10の故障と判定する(ステップ
176)。左方向判別手段10の故障と判定するまでに
カウンタcnt1が設定値n1に達した場合には左方向判
別手段10を正常と判定し、P4はロー、故障検出終了
フラグf2は1にセットする(ステップ178)。
【0055】故障検出が終了するとフラグf1、f2が
1になるのでステップ153、168によて故障検出は
行われなくなる。しかし操舵トルク検出手段7の出力信
号TRQの値が第6のしきい値T6未満か第5のしきい
値T5を超えた場合(ステップ151)、又はモータ1
が回転していると判定された場合は(ステップ15
2)、故障検出終了フラグf1、f2は0、カウンタc
nt1、cnt2は0にされるので(ステップ181、1
82)、再度ステップ151、152の条件が成立する
と故障検出を行う。ステップ161か176で故障と判
定された場合は図29に示すメインプログラム内のステ
ップ405でシステム停止までP1、P2、P3、P4
をローにしモータ1を停止する。
【0056】以上のように処理したときの動作波形を図
11に示す。同図において(a)は操舵トルク検出手段
7の出力信号TRQであり操舵トルクが時間と共に中立
に移行し出力信号TRQの値が第5のしきい値T5と第
6のしきい値T6の間に収まる状態を示す。(b)はモ
ータ回転数検出手段30から得られたモータ回転数信号
Nであり出力信号TRQの値が第5のしきい値T5と第
6のしきい値T6の間に収まるに連れてモータ1の回転
数が零になる。
【0057】(c)はP3より出力される右方向駆動信
号であって出力信号TRQの値が第1のしきい値T1
り右側にある時にはハイであり、第1のしきい値T1
り左側にある期間ローとなる。そして、出力信号TRQ
が中立点に至った時より右方向判別手段9の故障検出の
ために期間n1に亘ってP3をハイとする。
【0058】(d)はP4より出力される左方向駆動信
号であって出力信号TRQの値が第2のしきい値T2
り右側にある時にはローであり、右方向判別手段9の故
障検出のために期間n1に亘ってP3をハイとした後
に、左方向判別手段10の故障検出のために期間n1
亘ってP4をハイとする。
【0059】(e)はモータ駆動方向判別手段11が正
常時のA/D3の入力信号であって操舵トルクが中立点
に至ると当然、第3,第4のしきい値T3,T4の間に至
るため右方向判別手段9および左方向判別手段10から
は右方向判別信号および左方向判別信号は第1及び第2
のAND回路12,13に出力されない。そのためハイ
の右方向駆動信号および左方向駆動信号を第1及び第2
のAND回路12,13へ出力しても、第1及び第2の
AND回路12,13より右及び左駆動許可信号が出力
されないため第3,第4のトランジスタ2c,2dはオ
ン動作しないためモータ端子電圧は設定されたVMT0
となる。
【0060】(f)は右方向判別手段9が故障している
ときのA/D3の入力信号であって、右方向判別手段9
が故障してハイの右方向判別信号が第1のAND回路1
2に出力されている状態でP3より右駆動方向信号が第
1のAND回路12に入力されると第3のトランジスタ
2cがオンする。その結果、モータ端子電圧VTMはV
TM0より0レベルに低下する。
【0061】(g)は左方向判別手段が故障していると
きのA/D3の入力信号であって、左向判別手段10が
故障してハイの左方向判別信号が第2のAND回路13
に出力されている状態でP4より左駆動方向信号が第2
のAND回路13に入力されると第4のトランジスタ2
dがオンする。その結果、モータ端子電圧VTMはVT
M0より0レベルに低下する。
【0062】実施例4.上記、実施例では右駆動方向信
号又は左駆動方向信号を第1又は第2のAND回路1
2,13に入力した時にモータ端子電圧VTMが0レベ
ルに低下したことを検出して右方向判別手段19又は左
方向判別手段10の故障を判定した。だが、装置を図1
2のように構成することで、モータ端子電圧VTMがV
TM2以上に増加した時に右方向判別手段19又は左方
向判別手段10の故障を判定することができる。
【0063】即ち、この装置における第1のAND回路
12は右方向判別手段9からの右方向判別信号とP1か
らの右方向駆動信号の一致時に第1のトランジスタ2a
をオンさせ、また第2のAND回路13は左方向判別手
段10からの左方向判別信号とP2からの左方向駆動信
号の一致時に第2のトランジスタ2bをオンさせる構成
をとっている。
【0064】従って、P3,P4より右及び左方向駆動
信号が出力されず第3,4のトランジスタ2c,2dが
オフの時に、右方向判別手段9が故障してハイの右方向
判別信号が第1のAND回路12に出力されている状態
でP1より右駆動方向信号が第1のAND回路12に入
力されると第1のトランジスタ2aがオンする。その結
果、図11の(h)に示すようにP点のモータ端子電圧
VTMはVTM0に電源3の電圧が重畳されVTM2以
上に増加する。
【0065】或いは、第3,4のトランジスタ2c,2
dがオフの時に、左方向判別手段10が故障してハイの
左方向判別信号が第2のAND回路13に出力されてい
る状態でP2より左駆動方向信号が第2のAND回路1
3に入力されると第2のトランジスタ2bがオンする。
その結果、図11の(i)に示すようにP点のモータ端
子電圧VTMはVTM0に電源3の電圧が重畳されVT
M2以上に増加する。
【0066】実施例5.本実施例は、モータ1を右方向
駆動、左方向駆動を行なわす駆動信号を交互に出力した
際に、モータ1に流れる異常電流よりモータ駆動方向判
定手段の故障を判定するものである。図13は本実施例
による電動パワーステアリング制御装置の構成図であ
る。尚、図中、図12と同一符号は同一又は相当部分を
示す。
【0067】以下、本実施例の動作を図14のフローチ
ャート及び図2、3、4、9を用いて説明する。操舵ト
ルク検出手段7より得られた出力信号TRQが中立で
(ステップ201)、モータ回転数検出手段30より得
られた信号Nからモータ1が停止していると判定され
(ステップ202)た状態が設定時間t0継続してから
(ステップ203)、設定時間t5が経過するまで(ス
テップ204)、以下の処理を実行する。
【0068】先ず、本処理を実行する度にカウンタtを
カウントアップし(ステップ205)、カウンタtが設
定値t1に達するまでP1、P3、P4からハイ、P2
からローを出力する(ステップ212)。カウンタtが
設定値t1に達した時点のモータ電流をモータ電流検出
手段6から検出し検出値IMTが設定値I1以上であれ
ば、カウンタcnt1をカウントアップし、そうでなけ
ればカウンタを0にする(ステップ207、208、2
09)。
【0069】カウンタcnt1が設定値n1に達した場
合、左方向判別手段の故障と判定する(ステップ21
0、211)。これは、即ち、図15に示されるよう
に、第1のトランジスタ2aをオンした状態でP3,P
4をハイにした時、右方向判別手段9および左方向判別
手段10が正常であれば、P3,P4のハイ状態に拘わ
りなく第1及び2のAND回路12,13の出力はロー
となり第3,第4のトランジスタ2c,2dがオフとな
りモータ電流は流れない(図15の(e)を参照)。
【0070】しかし、操舵トルクが中立点にあるにも拘
わらず、左方向判別手段10が故障してハイの左方向判
定信号が第2のAND回路13に出力されると第4のト
ランジスタ2dはオンとなり、第1および第4のトラン
ジスタ2a,2dを通して図15の(g)に示す設定電
流I1以上の短絡電流が流れる。
【0071】次にカウンタtが設定値t1からt2までは
P1、P2、P3、P4からローを出力し(ステップ2
13、214)、カウンタtが設定値t2からt3までは
P1からロー、P2、P3、P4からハイを出力する
(ステップ215、221)。カウンタtが設定値t3
に達した時点のモータ電流をモータ電流検出手段6から
検出し検出値IMTが設定値I1以上であれば、カウン
タcnt2をカウントアップし、そうでなければカウン
タcnt2を0にする(ステップ216、217、21
8)。カウンタcnt2が設定値n1に達した場合、右方
向判別手段9の故障と判定する(ステップ219、22
0)。
【0072】これは、即ち、図15に示されるように、
第2のトランジスタ2bをオンした状態でP3,P4を
ハイにした時、右方向判別手段9および左方向判別手段
10が正常であれば、P3,P4のハイ状態に拘わりな
く第1及び2のAND回路12,13の出力はローとな
り第3,第4のトランジスタ2c,2dとなりモータ電
流は流れない(図15の(e)を参照)。
【0073】しかし、操舵トルクが中立点にあるにも拘
わらず、右方向判別手段9が故障してハイの左方向判定
信号が第1のAND回路12に出力されると第3のトラ
ンジスタ2cはオンとなり、第2および第3のトランジ
スタ2b,2cを通して図15の(f)に示す設定電流
1以上の短絡電流が流れる。
【0074】カウンタtが設定値t3から設定値t4まで
は(ステップ222)、P1、P2、P3、P4からロ
ーを出力し(ステップ214)、カウンタtが設定値t
4に達したらカウンタtをクリアし(ステップ22
3)、以後同じ処理を設定時間t5が経過するまで行う
(ステップ204)。ステップ211かステップ220
で故障と判定された場合は図29に示すメインプログラ
ム内のステップ405でシステム停止までP1、P2、
P3、P4をローにしモータ1を停止する。
【0075】以上のような処理を行ったときの動作波形
を図15に示す。同図において(a)はP1の出力波
形、(b)はP2の出力波形、(c)はP3の出力波
形、(d)はP4の出力波形、(e)は右方向判別手段
9および左方向判別手段11共に正常時のモータ電流検
出手段6の出力信号IMT、(f)は右方向判別手段9
の故障時のモータ電流検出手段6の出力信号IMT、
(g)は左方向判別手段10の故障時のモータ電流検出
手段6の出力信号IMT、マル1はステップ207のモ
ータ電流検出タイミング、マル2はステップ216のモ
ータ電流検出タイミング、taは第1及び第2のトラン
ジスタ2a,2bのオン時間でt1またはt3−t2と一
致し、tbは第1及び第2のトランジスタ2a,2bの
時間でt2−t1またはt4−t3と一致する。
【0076】上記のように処理することによって、第1
および第2のAND回路12,13を含めたモータ駆動
方向判別手段11の故障を検出することができる。また
モータ1のオン時間taをモータの機械的時定数に対し
て十分小さく、モータ1のオフ時間を十分大きく設定す
ることによって、モータ駆動方向判別手段11が故障し
ていた場合のモータ1からのハンドルへのショックを小
さくすることができる。さらに右方向判別手段9と左方
向判別手段10が両方とも故障していた場合は、モータ
1を左右交互に駆動しているためモータ1は回転しない
のでハンドルの自転を避けることができる。さらにモー
タ回転数検出手段30にオブザーバを用いることによっ
て、安価に実現することができる。
【0077】実施例6.上記、実施例5では実際にモー
タ1を駆動し、その際に流れるモータ電流の値に基づい
てモータ駆動方向判別手段11の故障を判定したが、モ
ータを駆動させた後に機械的に停止するまでのモータ端
子電圧の値よりモータ駆動方向判別手段11の故障を判
定するようにしても良い。以下、本実施例の動作説明を
図8にその構成を示す電動パワーステアリング制御装置
を例に図16のフローチャートに従って行う。
【0078】操舵トルク検出手段7より得られた出力信
号TRQの値が中立を示すとき(ステップ231)、モ
ータ駆動方向判別手段11の異常検出を行い、その他の
場合はフラグとカウンタをクリアする(ステップ24
8)。ステップ231の条件が成立した場合、すでに故
障検出終了フラグf1、右方向判別手段9の故障検出フ
ラグfR、左方向判別手段10の故障検出フラグfLは
0になっているいるのでステップ235へ進み、モータ
回転数検出手段30より得られた値Nが左回転を示す場
合フラグfLに1をセットしP4をハイにする(ステッ
プ236)。
【0079】モータ回転数検出手段30より得られた値
Nがで右回転を示した場合フラグfRに1をセットしP
3をハイにする(ステップ237)。ここでフラグfR
かfLの一方が1にセットされるので、以後はモータ回
転数Nに関係なくステップ233かステップ234でモ
ータ駆動方向判定手段11の故障検出方向が決定され
る。
【0080】次にカウンタcnt1をカウントアップし
(ステップ238)、カウンタcnt1が設定値n1に達
するまではモータ端子電圧VMTを検出し、検出値VM
Tがしきい値VMT1からしきい値VMT2の範囲内に
あるかチェックする(ステップ240)。ステップ24
0の条件が成立した場合、カウンタcnt2をカウント
アップし(ステップ241)、カウンタcnt2が設定
値n2に達した場合(ステップ243)、モータ駆動方
向判定手段11は正常であると判定しフラグf1を1に
セットしP3、P4をローにする(ステップ247)。
【0081】モータ端子電圧VMTがステップ240の
条件を満たさなかった場合はカウンタcnt2を0にク
リアする(ステップ242)。カウンタcnt2が設定
値n2に達するまでにカウンタcnt1が設定値n1に達
した場合、例えばフラグfRが1の場合、右方向判別手
段10の故障と判定し、フラグfRが0の場合、左方向
判別手段10の故障と判定する(ステップ244、24
5、246)。その後は正常判定時と同様、故障検出終
了フラグf1を1にセットしP3、P4をローにする
(ステップ247)。
【0082】以後はステップ232で故障検出終了フラ
グf1をチェックしているので操舵トルクの出力信号T
RQの値がT6未満かT5を超えてステップ248で各
フラグおよびカウンタがクリアされてから中立に戻らな
いと、モータ駆動方向判別手段11の故障検出は行われ
ない。ステップ246か245で故障と判定された場合
は図29に示すメインプログラム内のステップ405で
システム停止までP1、P2、P3、P4をローにモー
タ1を停止する。
【0083】上記方法によって左方向判別手段10の故
障検出を行っているときの動作波形を図17に示す。同
図において(a)は操舵トルク検出手段7より得られる
トルク信号であって操舵トルクがしきい値T1より左側
に移行して中立点に収まる状態を示している。
【0084】(b)はモータ回転数検出手段30より得
られるモータ回転数信号であって操舵トルクが中立点に
収まるに従ってモータ回転数が零に至る状態を示してい
る。(c)はP3の出力信号であって操舵トルクが中立
点に至った時には右方向駆動信号はローとなる。(d)
はP4の出力信号であって操舵トルクが中立点に至った
時に左方向判別手段10の故障を判定するためにn1
期間ハイとなる。
【0085】(e)はモータ駆動方向判別手段11の正
常時のモータ端子電圧であって第1〜第4のトランジス
タ2a〜2cがオフになると、P点のモータ端子電圧V
TMOは電圧印加手段24で設定した電圧が発生する。
【0086】(f)は左方向判別手段10の故障時のモ
ータ端子電圧であって左方向判別手段10が故障すると
図17の(d)に示すようにn1の期間LのP4より左
方向駆動信号を第2のAND回路13に入力するとP点
のモータ端子電圧は0Vに低下する。
【0087】これは即ち、第1〜第4のトランジスタ2
a〜dが全てオフで、モータ1が例えば惰性により左回
転している時、モータ1の起電圧は図8のVaの向きに
発生し、モータの回転数が大きく起電圧が電源電圧VB
を超えている間は、電流がグランドから第4のトランジ
スタ2dに逆並列接続された転流用ダイオード、モータ
1、第2のトランジスタ2bに逆並列接続された転流用
ダイオードを通って電源VBへ流れるため、モータ端子
電圧(P点)は、図17の(e)に示すようにほぼ0V
となる。
【0088】だが、モータ1の回転数が低下し、起電圧
が小さくなり電源電圧VBより小さくなると電流が流れ
なくなる。左方向判別手段10が正常で第4のトランジ
スタ2dがオフしていればモータ端子電圧は抵抗器2
1、23とダイオード22で決まった電圧VMT0へ近
づきモータ1が停止するとモータ端子電圧はVMT0に
なる。
【0089】しかし、左方向判別手段10が故障して第
2のAND回路13から左駆動許可信号がトランジスタ
駆動回路4dへ出力され、第4のトランジスタ2dがオ
ンしている場合はモータ1が停止してもモータ端子電圧
は、ほぼ0Vのままであるから左方向判別手段10の故
障として検出することができる。
【0090】右回転の場合はVbの方向に起電圧が発生
するので電流はグランドから第3のトランジスタ2cに
逆並列接続された転流用ダイオード、モータ1、第1の
トランジスタ2aに逆並列接続された転流用ダイオード
を通って電源VB流れるのでP点の電圧は、ほぼVBと
なるがダイオード28でクリップしているのでモータ端
子電圧の検出値はほぼVccとなる。右方向判別手段9
が正常で第3のトランジスタ2cがオフしていればモー
タ1の回転が停止するとモータ端子電圧はVMT0にな
る。しかし、右方向判別手段9が故障し第3のトランジ
スタ2cがオンしているとモータ端子電圧がほぼ0Vと
なり右方向判別手段9の故障と判定することができる。
【0091】本実施例によるモータ駆動方向判別手段1
1の故障検出では、設定値n1は第1〜第4のトランジ
スタ2a〜2dが全てオフしてからモータ1が停止する
までの最大時間と設定値n2の和より大きい値に設定し
ているのでモータ1の回転数を検出しなくても操舵トル
クが中立になったときのモータ1の回転方向が分かれば
故障検出が可能となる。
【0092】従って例えばモータ端子電圧などを用いた
オブザーバでモータ1の回転方向を検出する場合は安価
に実現することができる。また、モータ駆動方向判別手
段11が故障し、故障検出中にトランジスタがオンして
いてもモータ電流には影響がないのでハンドルへショッ
クを与えることなく故障検出を行うことができる。さら
に、本実施例は図12に示すような構成のシステムにも
有効である。
【0093】実施例7.上記、実施例では操舵トルクが
中立でモータ1の駆動が禁止される場合にモータ駆動方
向判別手段11の故障を検出するようにしたが、モータ
1を駆動し操舵トルクを制御している場合において故障
検出を行うようにしても良い。図18は本実施例の実施
に好適な電動パワーステアリング制御装置の構成図であ
る。
【0094】以下に動作に付いて図19のフローチャー
トおよび図2、3、4を用いて説明する。図19におい
て、先ず操舵トルク検出手段7の出力信号の値TRQに
従ってモータ1を右方向に駆動する場合、左方向に駆動
する場合、或いは駆動しない場合に分ける(ステップ2
61、262)。モータ1を駆動しない場合は故障検出
終了フラグf1を0にし、カウンタcnt1、cnt2
0にする(ステップ263)。
【0095】モータ1を右方向に駆動する場合はステッ
プ261で分岐し、故障検出終了フラグf1が0の間
(ステップ264)、P4をハイにし(ステップ26
5)、カウンタcnt1をカウントアップする(ステッ
プ266)。カウンタcnt1が設定値n1に達するまで
(ステップ267)、モータ電流検出手段6を通してマ
イクロコンピュータ8に帰還される帰還電流に異常が発
生したかチェックし(ステップ268)、帰還電流異常
が発生した場合はカウンタcnt2をカウントアップし
(ステップ269)、そうでなければカウンタcnt2
を0にする(ステップ270)。
【0096】カウンタcnt2が設定値n2に達したら左
方向判別手段10の故障と判定し(ステップ271、2
72)、フラグf1を1にしP4をローにする(ステッ
プ273)。左方向判別手段10の故障が確定する前に
cnt1が設定値n1に達した場合(ステップ26
7)、左方向判別手段10は正常であると判定され故障
検出を終了する。故障検出を終了するとステップ273
で故障検出終了フラグf1に1がセットされるので右方
向に駆動中はステップ264によって以後は故障検出の
処理は行われない。
【0097】モータ1を左方向に駆動する場合はステッ
プ262で分岐し、故障検出終了フラグf1が0の間
(ステップ274)、P3をハイにし(ステップ27
5)、カウンタcnt1をカウントアップする(ステッ
プ276)。カウンタcnt1が設定値n1に達するまで
(ステップ277)、帰還電流異常が発生したかチェッ
クし(ステップ278)、帰還電流異常が発生した場合
はカウンタcnt2をカウントアップし(ステップ27
9)、そうでなければカウンタcnt2を0にする(ス
テップ280)。
【0098】カウンタcnt2が設定値n2に達したら右
方向判別手段9の故障と判定し(ステップ281、28
2)、フラグf1を1にしP3をローにする(ステップ
283)。右方向判別手段9の故障が確定する前にcn
1が設定値n1に達した場合(ステップ277)、右方
向判別手段9は正常であると判定され故障検出を終了す
る。故障検出を終了するとステップ283で故障検出終
了フラグf1に1がセットされるので左方向に駆動中は
ステップ274によって以後は故障検出の処理は行われ
ない。
【0099】帰還電流異常に付いては、例えば、電源電
圧および負荷が正常範囲にある場合のモータ電流とPW
Mのデューティ比には図20に示す関係が成り立つの
で、モータ電流に対するデューティ比が点線で示す範囲
以外になった場合、帰還電流異常と判定することができ
る。本実施例の場合、例えばモータ1を右方向駆動して
る場合に、モータ駆動方向判別手段11の左方向判別手
段10が故障して左方向判別信号がAND回路13に出
力されている状態でP4をハイにすると第4のトランジ
スタ2dがオンとなる。
【0100】この時、第4のトランジスタ2dに直列に
接続されている第1のトランジスタ2aはオンであるた
め、電源VBからグランドにかけては第1のトランジス
タ2a,第4のトランジスタ2dを通して貫通電流が流
れるのでモータ電流に対するデューティ比が非常に小さ
くなり前記の帰還電流異常として検出できる。ステップ
272、282で故障と判定された場合は図29に示す
メインプログラム内のステップ405でシステム停止ま
でP1、P2、P3、P4をローにしモータ1を停止す
る。
【0101】また、本実施例では、操舵トルクの出力信
号の値TRQが第1のしきい値T1以上になったとき、
または、第2のしきい値T2以下になったときから設定
値n1で決まる時間だけ故障検出を行っているが、操舵
トルクTRQが第1のしきい値T1以上のとき常に左方
向判別手段10の故障検出を行い、操舵トルクTRQが
第2のしきい値T2以下のとき常に右方向判別手段9の
故障検出を行うようにしても良い。以上、この実施例に
よれば、モータ1の駆動が許可されるようにしきい値が
設定された場合でもモータ駆動方向判別手段11の故障
検出が可能である。
【0102】実施例8.上記、実施例では貫通電流を流
すことでモータ駆動方向判別手段11の故障を検出した
が、貫通電流を流すことなく帰還電流の変化より故障判
定を行っても良い。図21は本実施例の実施に好適な電
動パワーステアリング制御装置の構成図である。尚、図
中、図18と同一符号は同一又は相当部分を示す。図に
おいて、31は一方の入力端子を負論理入力としたAN
D回路であって第2のAND回路13よりハイの左駆動
許可信号が負論理入力端子に入力されると、マイクロコ
ンピュータ8のP1より他方の入力端子に入力された右
方向駆動信号を無効として第1のトランジスタ2aをオ
フする。32は一方の入力端子を負論理入力としたAN
D回路であって第1のAND回路12よりハイの右駆動
許可信号が負論理入力端子に入力されると、マイクロコ
ンピュータ8のP2より他方の入力端子に入力された左
方向駆動信号を無効として第2のトランジスタ2bをオ
フする。
【0103】帰還電流異常に付いては、例えば、電源電
圧および負荷が正常範囲にある場合のモータ電流とPW
Mのデューティ比には図20に示す関係が成り立つの
で、モータ電流に対するデューティ比が点線で示す範囲
以外になった場合、帰還電流異常と判定することができ
る。本実施例の場合、例えばモータ1を右方向駆動して
る場合に、モータ駆動方向判別手段11の左方向判別手
段10が故障して左方向判別信号が第2のAND回路1
3に出力されている状態でP4をハイにするとハイの左
駆動許可信号が出力されて第4のトランジスタ2dをオ
ンとなる。
【0104】しかし、ハイの左駆動許可信号はAND回
路31の負論理入力端子へも出力されるため、AND回
路31の正論理入力端子へP1より入力されている右方
向駆動信号を無効とする。従って、AND回路31より
出力されていた駆動信号はローとなり第1のトランジス
タ2aをオフとする。
【0105】モータ駆動方向判別手段11が故障してい
るときに故障検出動作を行っても第1のトランジスタ2
aから第4のトランジスタ2dへ貫通電流が流れないの
でモータ電流に対するPWM出力のデューティ比が非常
に大きくなり帰還電流異常として検出することができ
る。そして、故障と判定した場合は図29に示すメイン
プログラム内のステップ405でシステム停止までP
1、P2、P3、P4をローにしモータ1を停止する。
この結果、貫通電流を流すことなく故障検出ができるの
で第1のトランジスタ2a〜第4のトランジスタ2dの
負担を軽減して破壊を避けることができる。
【0106】実施例9.上記、各実施例においてはモー
タ駆動方向判別手段11から出力された方向判別信号の
有無は操舵トルク検出手段7の検出結果で一義的に決め
られてしまっていた。従って右方向判別信号及び左方向
判別信号を無にするにはステアリングを操作して操舵ト
ルクを中立にする必要があった。だが、操舵トルク検出
手段7の出力に関係なくモータ駆動方向判別手段11の
故障検出を行なっても良い。
【0107】図22は本実施例の実施に好適な電動パワ
ーステアリング制御装置の構成図である。尚、図中、図
8と同一符号は同一、又は相当部分を示す。図におい
て、33はモータ駆動方向判定を行うマイクロコンピュ
ータであり、このコンピュータ33は操舵トルク検出手
段7の検出結果に基づいてP7より右方向判別信号が、
P8より左方向判別信号が第1のADN回路12と第2
のAND回路13のそれぞれに出力すると共に、マイク
ロコンピュータ8のP9よりP11に右駆動禁止信号が
入力されると操舵トルク検出手段7の検出結果に拘わり
なく右方向判別信号の出力を強制的に禁止する。また、
マイクロコンピュータ8のP10よりP12に左駆動禁
止信号が入力されると操舵トルク検出手段7の検出結果
に拘わりなく左方向判別信号の出力を強制的に禁止す
る。
【0108】図23はマイクロコンピュータ33の処理
機能をハードウエア的に表した図である。図において、
コンパレータ33aはマイナス入力端子に第3のしきい
値T3に相当する電圧レベルの電圧が印加され、プラス
入力端子にA/Dを通して操舵トルク検出手段7の出力
信号TRQが入力され、出力信号TRQが第3のしきい
値T3を越えるとHレベルの比較信号を出力する。
【0109】コンパレータ33bはプラス入力端子に第
4のしきい値T4に相当する電圧レベルの電圧が印加さ
れ、マイナス入力端子にA/Dを通して操舵トルク検出
手段7の出力信号TRQが入力され、出力信号TRQが
第4のしきい値T4を越えるとHレベルの比較信号を出
力する。
【0110】AND回路33cは一方の入力端子にコン
パレータ33aからの比較信号が入力されると共に、他
方の入力端子にはマイクロコンピュータ8よりP11を
通してLの右駆動禁止信号が入力される。従って、右駆
動禁止信号が入力されるとコンパレータ33aからの比
較信号のレベルに拘わりなく、P7より出力される右方
向判別信号は強制的にLとなる。
【0111】AND回路33dは一方の入力端子にコン
パレータ33bからの比較信号が入力されると共に、他
方の入力端子にはマイクロコンピュータ8よりP12を
通してLの左駆動禁止信号が入力される。従って、左駆
動禁止信号が入力されるとコンパレータ33bからの比
較信号のレベルに拘わりなく、P8より出力される左方
向判別信号は強制的にLとなる。
【0112】次に、処理手順に付いて図24のフローチ
ャートおよび図2、3、4を用いて説明する。同図にお
いて(a)はメインプログラムのフローチャート、
(b)は右方向判別機能の故障検出のフローチャート、
(c)は左方向判別機能の故障検出のフローチャートで
ある。同図(a)においてシステム起動後、初期化を行
い(ステップ301)、その後、右方向判別機能の故障
検出を行い(ステップ302)、続いて左方向判別機能
の故障検出を行い(ステップ303)、以後は通常の制
御にはいる(ステップ304)。尚、初期化(ステップ
301)の時点でマイクロコンピュータ8はP1,P2
をローとし、第1のトランジスタ2aと第2のトランジ
スタ2bをオフとする。
【0113】同図(b)において右方向判別機能の故障
検出は、P9をローにしマイクロコンピュータ33のP
7を強制的にローにする(ステップ305)。次にP3
をハイにし(ステップ306)、その時のモータ端子電
圧VMTがしきい値VMT1未満か、しきい値VMT2
を超えた状態(ステップ307)が設定時間t1だけ継
続した場合(ステップ308)、右方向判別機能の故障
と判定し(ステップ307)、P9をハイにし、P4を
ローにして(ステップ311)故障検出を終了する。ス
テップ307でモータ端子電圧VMTがしきい値VMT
1以上且つVMT2以下の状態が設定時間t2だけ継続
した場合は(ステップ310)、右方向判別機能は正常
と判断し右方向判別機能の故障検出を終了する(ステッ
プ311)。
【0114】右方向判別機能の故障検出後は左方向判別
機能の故障検出を行う。同図(c)において、P10を
ローにしマイクロコンピュータ33のP8を強制的にロ
ーにする(ステップ312)。次にP4をハイにし(ス
テップ313)、その時のモータ端子電圧VMTがしき
い値VMT1未満か、しきい値VMT2を超えた状態
(ステップ314)が設定時間t1だけ継続した場合
(ステップ315)、左方向判別機能の故障と判定し
(ステップ316)、P10をハイにし、P4をローに
して(ステップ318)故障検出を終了する。ステップ
314でモータ端子電圧VMTがしきい値VMT1以上
且つVMT2以下の状態が設定時間t2だけ継続した場
合は(ステップ317)、左方向判別機能は正常と判定
し左方向判別機能の故障検出を終了する(ステップ31
8)。ステップ309か316で故障と判定した場合は
同図(a)示すメインプログラム内のステップ405で
システム停止までP1、P2、P3、P4をローにしモ
ータ1を停止する(ステップ320、321)。
【0115】上記のように構成することによって、操舵
トルク検出手段7の出力に関係なくモータ駆動方向判別
機能の故障検出を行うことができる。さらにモータ駆動
方向判別機能のしきい値が中立で、モータ1の駆動が禁
止されるように設定された場合でも、逆に可能となるよ
うに設定された場合でも故障検出が可能である。またマ
イクロコンピュータ33はマイクロコンピュータ8から
の信号に応じてモータ1の駆動を禁止することのみ可能
となるようにプログラムされているので安全性を損なう
ことなく故障検出を行うことができる。
【0116】実施例10.モータ駆動方向判別手段11
が故障していた場合に故障判別処理を行いハンドルが自
転して車両が暴走するといった危険性を回避するため
に、故障検出処理を車速0に限って実施可能としてもよ
い。図25は本実施例を実施するのに好適な電動パワー
ステアリング制御装置の構成図である。尚、図において
図1と同一符号は同一、又は相当部分を示す。図にお
いて、34は車速を検出するための車速検出手段であ
る。
【0117】次に、本実施例の動作を図26のフローチ
ャートおよび図2、3、4を用いて説明する。先ず、右
方向判別手段9の故障検出終了フラグf1が0の場合
(ステップ331)、車速検出手段34より得られた値
VPが、車両が停車していると判定できる所定値VP1
以下で(ステップ332)、操舵トルク検出手段7より
得られた出力信号TRQの値が第5のしきい値T5以下
のとき(ステップ333)、カウンタcnt1をカウン
トアップし(ステップ334)、カウンタcnt1が設
定値n1に達しないときは(ステップ335)、P3か
らハイを出力し(ステップ336)、その時の第1のA
ND回路12の出力を監視し、ハイならばカウンタcn
2をカウントアップし、ローならばカウンタcnt2
0にする(ステップ337、338、339)。
【0118】カウンタcnt2が設定値n2に達するまで
にカウンタcnt1が設定値n1に達した場合(ステップ
335)、右方向判別手段9は正常であると判定し、P
3からロー、故障検出終了フラグf1を1にセットして
(ステップ342)、右方向判別手段9の故障検出を終
了する。逆にカウンタcnt1が設定値n1に達するまで
に(ステップ335)、カウンタcnt2が設定値n2
達した場合(ステップ340)、右方向判別手段9は故
障であると判定され(ステップ341)、P3からロ
ー、故障検出終了フラグf1を1にセットして(ステッ
プ342)、右方向判別手段9の故障検出を終了する。
【0119】次に、左方向判別手段の故障検出について
は、車両が停車状態にあると判定され(ステップ34
4)、操舵トルク検出手段の出力信号TRQの値が第6
のしきい値T6以上のとき(ステップ345)、カウン
タcnt3をカウントアップし(ステップ346)、カ
ウンタcnt3が設定値n1に達しないときは(ステップ
347)、P4からハイを出力し(ステップ348)、
その時の第2のAND回路13の出力を監視し、ハイな
らばカウンタcnt4をカウントアップする。ローなら
ばカウンタcnt4を0にする(ステップ349、35
0、351)。
【0120】カウンタcnt4が設定値n2に達するまで
にカウンタcnt3が設定値n1に達した場合(ステップ
347)、左方向判別手段10は正常であると判定し、
P4からロー、故障検出終了フラグf2を1にセットし
て(ステップ354)、左方向判別手段10の故障検出
を終了する。逆に、カウンタcnt3が設定値n1に達す
るまでに(ステップ347)、カウンタcnt4が設定
値n2に達した場合(ステップ352)、左方向判別手
段10は故障であると判定し(ステップ353)、P4
からロー、故障検出終了フラグf2を1にセットして
(ステップ354)、左方向判別手段10の故障検出を
終了する。
【0121】ステップ331で右方向判別手段9の故障
検出終了フラグf1、ステップ343で左方向判別手段
10の故障検出終了フラグf2をチェックしているの
で、システム起動後、1回のみ故障検出を行うことにな
る。ステップ341か353で故障と判定された場合は
図29に示すメインプログラム内のステップ405でで
システム停止までP1、P2、P3、P4をローにしモ
ータ1を停止する。
【0122】上記のように構成することによって、モー
タ駆動方向判別手段11の故障検出を車両が停車してい
るときに行うので、モータ駆動方向判別手段11が故障
していて、故障検出中にモータ1が異常動作しても危険
な状態に至らない。また、起動後1回しか故障検出を行
わないので、故障検出後は、故障検出によるパワーステ
アリング本来の制御への影響をなくすことができる。ま
た本発明は、請求項2の代わりに請求項3、4、5、
6、8の発明と併用してもよい。
【0123】実施例11.上記、実施例10では車速が
0の時にモータ駆動方向判別手段11の故障検出を行っ
たが、モータ1の暴走がモータ1に接続された負荷に影
響を及ぼさないようにするためにモータ1と負荷(ステ
アリングシャフト)とを接続するクラッチをオフ状態に
した時のみに故障検出を行っても良い。
【0124】図27は本実施例を実施するのに好適な電
動パワーステアリング制御装置の構成図である。尚、図
中、図2と同一符号は同一、又は相当部分を示す。図に
おいて、35はモータ1と図示しない負荷とを機械的に
連結及び開放する例えば電磁クラッチようなクラッチ、
36はマイクロコンピュータ8からの制御信号によりク
ラッチ35を駆動するためのクラッチ駆動手段、37は
クラッチ35の駆動状態を検出するためのクラッチ状態
検出手段でる。
【0125】次に本実施例の動作を図28および図29
のフローチャート、並び図2、3、4を用いて説明す
る。図29のフローチャート中の初期化(ステップ40
1)が終了したならば、以下に述べるモータ駆動判別手
段11の故障検出(ステップ402)を開始する。先
ず、右方向判別手段9の故障検出終了フラグf1が0の
場合(ステップ361)、クラッチ状態検出手段37よ
りクラッチ35がオフであることが確認され(ステップ
362)、操舵トルク検出手段7の出力信号TRQの値
が第5のしきい値T5以下のとき(ステップ363)、
カウンタcnt1をカウントアップし(ステップ36
4)、カウンタcnt1が設定値n1に達しないときは
(ステップ365)、P3からハイを出力し(ステップ
366)、第1のAND回路12の出力を監視し、ハイ
ならばカウンタcnt2をカウントアップし、ローなら
ばカウンタcnt2を0にする(ステップ367、36
8、369)。
【0126】カウンタcnt2が設定値n2に達するまで
にカウンタcnt1が設定値n1に達した場合(ステップ
365)、右方向判別手段9は正常であると判定し、P
3からロー、故障検出終了フラグf1を1にセットして
(ステップ372)、右方向判別手段10の故障検出を
終了する。逆にカウンタcnt1が設定値n1に達するま
でに(ステップ365)、カウンタcnt2が設定値n2
に達した場合(ステップ370)、右方向判別手段9は
故障であると判定され(ステップ371)、P3からロ
ー、故障検出終了フラグf1を1にセットして(ステッ
プ372)、右方向判別手段9の故障検出を終了する。
【0127】次に、左方向判別手段10の故障検出につ
いては、クラッチ35がオフ状態で(ステップ37
4)、操舵トルク検出手段7の出力信号TRQの値が第
6のしきい値T6以上のとき(ステップ375)、カウ
ンタcnt3をカウントアップし(ステップ376)、
カウンタcnt3が設定値n1に達しないときは(ステッ
プ377)、P4からハイを出力し(ステップ37
8)、そのときの第2のAND回路13の出力を監視
し、ハイならばカウンタcnt4をカウントアップし、
ローならばカウンタcnt4を0にする(ステップ37
9、380、381)。
【0128】カウンタcnt4が設定値n2に達するまで
にカウンタcnt3が設定値n1に達した場合(ステップ
377)、左方向判別手段10は正常であると判定し、
P4からロー、故障検出終了フラグf2を1にセットし
て(ステップ384)、左方向判別手段10の故障検出
を終了する。逆に、カウンタcnt3が設定値n1に達す
るまでに(ステップ377)、カウンタcnt4が設定
値n2に達した場合(ステップ382)、左方向判別手
段10は故障であると判定し(ステップ383)、P4
からロー、故障検出終了フラグf2を1にセットして
(ステップ384)、左方向判別手段10の故障検出を
終了する。
【0129】ステップ361で右方向判別手段9の故障
検出終了フラグf1、ステップ373で左方向判別手段
10の故障検出終了フラグf2をチェックしているの
で、システム起動後、1回のみ故障検出を行うことにな
る。ステップ371か383で故障と検出された場合は
図29に示すモータ出力停止処理(ステップ405)に
入りメインプログラム内のステップ405でシステム停
止までP1、P2、P3、P4をローにしモータを停止
し、更にクラッチ35をオフする。故障が検出されなけ
ればマイクロコンピュータ8は故障検出処理以外のメイ
ン処理(ステップ404)に入る。
【0130】上記のように構成することによって、モー
タ駆動方向判別手段11の故障検出をクラッチがオフ状
態のときに行うので、モータ駆動方向判別手段11が故
障して、故障検出中にモータ1が異常動作しても危険な
状態に至らない。また、起動後1回しか故障検出を行わ
ないので、故障検出後は、故障検出によるパワーステア
リング本来の制御への影響をなくすことができる。また
本発明は、請求項2の代わりに請求項3、4、5、6、
8の発明と併用してもよい。尚、上記、各実施例では操
舵トルク検出手段7の内部構成について特に説明してい
なかったが、操舵トルク検出手段7は図示しないが信号
増幅の為のインターフェース回路、位相補償の為の微分
回路等の位相補償回路が必要に応じて含まれていること
は云うまでもない。
【0131】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ステアリング
に操舵力を与えるためのモータと、前記ステアリングの
操舵力を検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トル
ク検出手段の出力に基づいて前記モータを右方向駆動制
御或いは左方向駆動制御するモータ制御手段と、前記操
舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定された第1
のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向駆動信
号を、前記中立より左に設定された第2のしきい値より
左方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記モータ
制御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段と、前記
操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値より左
に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを示し
たとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方向判
別手段と、操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のし
きい値より右に設定された第4のしきい値より左方向の
トルクを示したとき前記モータの左方向判別信号を出力
する左方向判別手段と、右方向判別信号を検出するため
の右方向判別信号検出手段と、左方向判別信号を検出す
るための左方向判別信号検出手段と、前記操舵トルク検
出手段の出力が第3のしきい値から検出誤差相当分だけ
左方向に設定された第5のしきい値より左の時、前記右
方向判別信号が出力されている状態が設定時間継続した
とき右方向判別手段の故障と判定する手段と、前記操舵
トルク検出手段の出力が第4のしきい値から検出誤差相
当分だけ右方向に設定された第6のしきい値より右の
時、前記左方向判別信号が出力されている状態が設定時
間継続したとき左方向判別手段の故障と判定する手段に
よってコンピュータが操舵トルクに関係なくモータを駆
動するような故障時にモータが操舵方向と逆方向へ駆動
されるのを禁止するための方向判別手段の故障を検出す
ることが可能となり、方向判別手段の故障時にはパワー
ステアリング本来の制御を停止することができる。これ
によってコンピュータの方向判別手段を監視し、方向判
別手段がコンピュータを監視することになり安全性に対
して二重系のシステムが得られるという効果がある。
【0132】請求項2の発明によれば、ステアリングに
操舵力を与えるためのモータと、前記ステアリングの操
舵力を検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク
検出手段の出力に基づいて前記モータを右方向駆動制御
或いは左方向駆動制御するモータ制御手段と、前記操舵
トルク検出手段の出力が中立より右に設定された第1の
しきい値より右方向のトルクを示すとき右方向駆動信号
を、前記中立より左に設定された第2のしきい値より左
方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記モータ制
御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段と、前記操
舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値より左に
設定された第3のしきい値より右方向のトルクを示した
とき前記モータの右方向判別信号を出力する右方向判別
手段と、操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしき
い値より右に設定された第4のしきい値より左方向のト
ルクを示したとき前記モータの左方向判別信号を出力す
る左方向判別手段と、前記右方向判別信号と右方向駆動
信号とが一致した時のみ右駆動許可信号を前記モータ制
御手段へ出力する第1のAND回路と、前記左方向判別
信号と左方向駆動信号とが一致した時のみ左駆動許可信
号を前記モータ制御手段へ出力する第2のAND回路
と、前記操舵トルク検出手段の出力が第3のしきい値か
ら検出誤差相当分だけ左方向に設定された第5のしきい
値より左の時と前記第4のしきい値から検出誤差相当分
だけ右方向に設定された第6のしきい値より右の時に前
記操舵トルクの中立点近辺を判別する中立点判別手段
と、この中立点判別手段による前記操舵トルクの中立点
近辺の判別時に、前記第1或いは第2のAND回路より
設定時間継続して駆動許可信号が出力されたならばこの
駆動許可信号が出力されたAND回路或いはこのAND
回路に方向判別信号を出力した方向判別手段の故障と判
定する故障判別手段とを備えたので、請求項1の効果に
加えてモータに駆動許可信号を出力するAND回路の故
障をも判定できるため故障判定精度がより向上すると云
った効果がある。
【0133】請求項3の発明によれば、ステアリングに
操舵力を与えるためのモータと、前記ステアリングの操
舵力を検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク
検出手段の出力に基づいて前記モータを右方向駆動制御
或いは左方向駆動制御するモータ制御手段と、前記操舵
トルク検出手段の出力が中立より右に設定された第1の
しきい値より右方向のトルクを示すとき右方向駆動信号
を、前記中立より左に設定された第2のしきい値より左
方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記モータ制
御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段と、前記操
舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値より左に
設定された第3のしきい値より右方向のトルクを示した
とき前記モータの右方向判別信号を出力する右方向判別
手段と、操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしき
い値より右に設定された第4のしきい値より左方向のト
ルクを示したとき前記モータの左方向判別信号を出力す
る左方向判別手段と、前記右方向判別信号と右方向駆動
信号とが一致した時のみ右駆動許可信号を前記モータ制
御手段へ出力する第1のAND回路と、前記左方向判別
信号と左方向駆動信号とが一致した時のみ左駆動許可信
号を前記モータ制御手段へ出力する第2のAND回路
と、前記操舵トルク検出手段の出力が第3のしきい値か
ら検出誤差相当分だけ左方向に設定された第5のしきい
値より左の時と前記第4のしきい値から検出誤差相当分
だけ右方向に設定された第6のしきい値より右の時に前
記操舵トルクの中立点近辺を判別する中立点判別手段
と、モータの回転数を検出するためのモータ回転数検出
手段と、モータの非駆動時にモータ端子に第1の設定電
圧を発生させるための電圧印加手段と、モータの端子電
圧を検出するためのモータ端子電圧検出手段と、モータ
回転数検出手段の出力が設定値以下で且つ、中立点判別
手段による前記操舵トルクの中立点近辺の判別時に、前
記駆動信号出力手段より右或いは左方向駆動信号を前記
第1或いは第2のAND回路に出力した時に前記第1の
設定電圧以外の値を示す状態が設定時間継続したとき前
記駆動許可信号を出力したAND回路、或いはこのAN
D回路に方向判別信号を出力した方向判別手段の故障と
判定する故障判別手段とを備えたので、請求項2の効果
に加えてモータを含むモータ制御手段の異常をも検出で
きるという効果がある。
【0134】請求項4の発明によれば、ステアリングに
操舵力を与えるためのモータと、前記ステアリングの操
舵力を検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク
検出手段の出力に基づいて前記モータを右方向駆動制御
或いは左方向駆動制御するモータ制御手段と、前記操舵
トルク検出手段の出力が中立より右に設定された第1の
しきい値より右方向のトルクを示すとき右方向駆動信号
を、前記中立より左に設定された第2のしきい値より左
方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記モータ制
御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段と、前記操
舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値より左に
設定された第3のしきい値より右方向のトルクを示した
とき前記モータの右方向判別信号を出力する右方向判別
手段と、操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしき
い値より右に設定された第4のしきい値より左方向のト
ルクを示したとき前記モータの左方向判別信号を出力す
る左方向判別手段と、前記右方向判別信号と右方向駆動
信号とが一致した時のみ右駆動許可信号を前記モータ制
御手段へ出力する第1のAND回路と、前記左方向判別
信号と左方向駆動信号とが一致した時のみ左駆動許可信
号を前記モータ制御手段へ出力する第2のAND回路
と、右駆動許可信号を検出するための右駆動許可信号検
出手段と、左駆動許可信号を検出するための左駆動許可
信号検出手段と、前記操舵トルク検出手段の出力が第3
のしきい値から検出誤差相当分だけ左方向に設定された
第5のしきい値より左の時、右駆動信号が出力し、前記
第1のAND回路から設定時間連続して右駆動許可信号
が出力されれば、右方向判別手段或いは第1のAND回
路も故障と判定する第1の故障判定手段と、前記操舵ト
ルク検出手段の出力が第4のしきい値から検出誤差相当
分だけ右方向に設定された第6のしきい値より右の時、
左駆動信号が出力し、前記第2のAND回路から設定時
間連続して左駆動許可信号が出力されれば、左方向判別
手段或いは第2のAND回路も故障と判定する第2の故
障判定手段とを備えたので、請求項3の効果に加えて右
方向判別手段と左方向判別手段の両方が故障していた場
合であっても、モータを左右交互に駆動することでモー
タは回転しないためステアリングの自転を防止できると
いう効果がある。
【0135】請求項5の発明によれば、ステアリングに
操舵力を与えるためのモータと、前記ステアリングの操
舵力を検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク
検出手段の出力に基づいて前記モータを右方向駆動制御
或いは左方向駆動制御するモータ制御手段と、前記操舵
トルク検出手段の出力が中立より右に設定された第1の
しきい値より右方向のトルクを示すとき右方向駆動信号
を、前記中立より左に設定された第2のしきい値より左
方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記モータ制
御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段と、前記操
舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値より左に
設定された第3のしきい値より右方向のトルクを示した
とき前記モータの右方向判別信号を出力する右方向判別
手段と、操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしき
い値より右に設定された第4のしきい値より左方向のト
ルクを示したとき前記モータの左方向判別信号を出力す
る左方向判別手段と、前記右方向判別信号と右方向駆動
信号とが一致した時のみ右駆動許可信号を前記モータ制
御手段へ出力する第1のAND回路と、前記左方向判別
信号と左方向駆動信号とが一致した時のみ左駆動許可信
号を前記モータ制御手段へ出力する第2のAND回路
と、前記操舵トルク検出手段の出力が第3のしきい値か
ら検出誤差相当分だけ左方向に設定された第5のしきい
値より左の時と前記第4のしきい値から検出誤差相当分
だけ右方向に設定された第6のしきい値より右の時に前
記操舵トルクの中立点近辺を判別する中立点判別手段
と、前記モータの非駆動時にモータの端子に第1の設定
電圧を発生させるための電圧印加手段と、前記モータの
端子電圧を検出するためのモータ端子電圧検出手段と、
モータの回転方向を検出するためのモータ回転方向検出
手段と、前記中立点判別手段による前記操舵トルクの中
立点近辺の判別時に、前記モータ回転方向検出手段の検
出出力に従って前記駆動信号出力手段より右或いは左方
向駆動信号を前記第1或いは第2のAND回路に出力し
た時に前記第1の設定電圧以外の値を示す状態が前記モ
ータが停止するまでの最大設定時間継続した時、前記駆
動許可信号を出力したAND回路、或いはこのAND回
路に方向判別信号を出力した方向判別手段の故障と判定
する故障判別手段とを備えたので、 請求項2の効果に
加えて故障検出中にモータ制御手段が動作してもモータ
電流に影響がないのでステアリングへショックを与える
ことなく故障検出ができるという効果がある。
【0136】請求項6の発明によれば、ステアリングに
操舵力を与えるためのモータと、前記ステアリングの操
舵力を検出する操舵トルク検出手段と、前記モータの第
1の端子と電源の間に接続された第1のスイッチング素
子、前記モータの第2の端子と電源の間に接続された第
2のスイッチング素子、前記モータの第2の端子とグラ
ンドの間に接続された第3のスイッチング素子、前記モ
ータの第1の端子とグランドの間に接続された第4のス
イッチング素子から構成されたモータ制御手段と、前記
操舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定された第
1のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向駆動
信号を前記第1のスイッチング素子に、前記中立より左
に設定された第2のしきい値より左方向のトルクを示す
とき左方向駆動信号を前記第2のスイッチング素子に出
力する駆動信号出力手段と、前記操舵トルク検出手段の
出力が前記第1のしきい値より左に設定された第3のし
きい値より右方向のトルクを示したとき前記モータの右
方向判別信号を出力する右方向判別手段と、操舵トルク
検出手段の出力値が前記第2のしきい値より右に設定さ
れた第4のしきい値より左方向のトルクを示したとき前
記モータの左方向判別信号を出力する左方向判別手段
と、前記右方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した
時のみ右駆動許可信号を前記第3のスイッチング素子へ
出力する第1のAND回路と、前記左方向判別信号と左
方向駆動信号とが一致した時のみ左駆動許可信号を前記
第4のスイッチング素子へ出力する第2のAND回路
と、前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出
手段と、操舵トルク検出手段の出力が第1のしきい値よ
り右を示しているとき、左方向駆動信号を前記第2のA
ND回路へ出力し、前記モータ電流検出手段によるモー
タ電流異常検出状態が設定時間継続したとき左方向判別
手段か第2のAND回路の故障と判定し、操舵トルク検
出手段の出力が第2のしきい値より左を示していると
き、右方向駆動信号を前記第1のAND回路へ出力し、
前記モータ電流異常検出状態が設定時間継続したとき右
方向判別手段か第1のAND回路の故障と判定する故障
判定手段とを備えたので 請求項2の効果に加えて方向
判別手段が故障している場合は駆動許可信号が流れるた
め、電源とグランドとの間に直列接続されたトランジス
タが同時にオンして貫通電流が流れてモータの電流制御
が異常となりモータ駆動方向判別手段の故障を即座に検
出することができるという効果がある。
【0137】請求項7の発明によれば、請求項6に記載
の電動パワーステアリング制御装置において、第1のト
ランジスタと第4のトランジスタが同時にオンしないよ
うに構成された第1の貫通電流防止手段と、第2のトラ
ンジスタと第3のトランジスタが同時にオンしないよう
に構成された第2の貫通電流防止手段とを設け、故障検
出時に貫通電流が流れないようにしたので 請求項7の
発明における電動パワーステアリング制御装置は、モー
タを駆動中に駆動方向と逆方向の駆動信号を駆動信号出
力手段から出力し、電源とグランド間に直列接続された
2個のトランジスタを同時にオンして貫通電流を流し電
流制御の異常によってモータ駆動方向判別手段の故障を
検出するものにおいて、逆方向の駆動信号によってAN
D回路から出力される駆動許可信号により現在モータに
駆動電流を流しているトランジスタをオフすることで貫
通電流を防止すると共に、モータの駆動に伴って流れて
いたモータ電流が異常を示すことで各トランジスタの保
護を行いながら方向判別手段の故障を即座に検出するこ
とができるという効果がある。
【0138】請求項8の発明によれば、ステアリングに
操舵力を与えるためのモータと、前記ステアリングの操
舵力を検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク
検出手段の出力に基づいて前記モータを右方向駆動制御
或いは左方向駆動制御するモータ制御手段と、前記操舵
トルク検出手段の出力が中立より右に設定された第1の
しきい値より右方向のトルクを示すとき右方向駆動信号
を、前記中立より左に設定された第2のしきい値より左
方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記モータ制
御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段と、前記操
舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値より左に
設定された第3のしきい値より右方向のトルクを示した
とき前記モータの右方向判別信号を出力する右方向判別
手段と、操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしき
い値より右に設定された第4のしきい値より左方向のト
ルクを示したとき前記モータの左方向判別信号を出力す
る左方向判別手段と、前記右方向判別手段或いは左方向
判別手段より出力される方向判別信号を強制的に遮断制
御する信号遮断手段と、前記右方向判別手段より出力さ
れた右方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時の
み右駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1
のAND回路と、前記左方向判別手段より出力された左
方向判別信号と左方向駆動信号とが一致した時のみ左駆
動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第2のAN
D回路と、モータの非駆動時にモータ端子に第1の設定
電圧を発生させるための電圧印加手段と、モータの端子
電圧を検出するためのモータ端子電圧検出手段と、前記
方向判別信号の遮断時に前記駆動信号出力手段より右或
いは左方向駆動信号を前記第1或いは第2のAND回路
に出力した時に前記第1の設定電圧以外の値を示す状態
が設定時間継続したとき前記駆動許可信号を出力したA
ND回路、或いはこのAND回路に方向判別信号を出力
した方向判別手段の故障と判定する故障判別手段とを備
えたので 請求項2の効果に加えて操舵トルク検出手段
の出力に関係なくモータ駆動方向判別手段の故障検出が
可能となるため故障検出を任意の時点で行えるという効
果がある。
【0139】請求項9の発明によれば、請求項2、3、
4、5、6、或いは8のいずれかに記載の電動パワース
テアリング制御装置において、車速を検出する車速検出
手段と、この車速検出手段の出力が設定値以下であり、
車両が停車状態にあると判定した時に操舵トルク検出手
段よりの検出信号を駆動信号出力手段に出力する停車状
態判定手段を備えたので、モータ駆動方向判別手段の故
障検出を停車時に行うことで、例えモータ駆動方向判別
手段が故障していたため故障検出中にモータが異常動作
しても安全性を損なわずに故障検出ができるという効果
がある。
【0140】請求項10の発明によれば、請求項2、
3、4、5、或いは8のいずれかに記載の電動パワース
テアリング制御装置において、モータとステアリング系
を切り離し動力を遮断する動力遮断手段と、この動力遮
断手段によってモータとステアリング系を遮断状態にあ
ると判定した時に操舵トルク検出手段よりの検出信号を
駆動信号出力手段に出力する遮断状態判定手段を備えた
ので、モータ駆動方向判別手段の故障検出をモータとス
テアリング系を機械的に切り離した状態で行うことで、
例えモータ駆動方向判別手段が故障していたために故障
検出中にモータが異常動作してもより安全性を損なわず
に故障検出を行うことができるという効果がある。
【0141】請求項11の発明によれば、請求項2、
3、4、5、6、或いは8のいずれかに記載の電動パワ
ーステアリング制御装置において、右方向判別手段およ
び左方向判別手段の故障検出は車両起動後に1回行うよ
うにしたので、故障検出後はパワーステアリング本来の
制御に影響を与えることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による電動パワーステア
リング制御装置の構成図である。
【図2】 本実施例における操舵トルク検出手段の出力
特性を示す特性図である。
【図3】 本実施例におけるモータ駆動方向判別手段の
構成を示すブロック図である。
【図4】 操舵トルクに対するモータ電流特性と駆動信
号およびモータ駆動方向判別手段の出力信号である。
【図5】 本実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図6】 この発明の実施例2による電動パワーステア
リング制御装置の構成図である。
【図7】 実施例2の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図8】 この発明の実施例3及び実施例6による電動
パワーステアリング制御装置の構成図である。
【図9】 本実施例におけるモータ回転数検出手段の出
力特性を示す特性図である。
【図10】 実施例3の動作を説明するフローチャート
である。
【図11】 実施例3の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図12】 この発明の実施例4による電動パワーステ
アリング制御装置の構成図である。
【図13】 この発明の実施例5による電動パワーステ
アリング制御装置の構成図である。
【図14】 実施例5の動作を説明するフローチャート
である。
【図15】 実施例5の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図16】 実施例6の動作を説明するフローチャート
である。
【図17】 実施例6の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図18】 この発明の実施例7による電動パワーステ
アリング制御装置の構成図。
【図19】 実施例7の動作を説明するフローチャート
である。
【図20】 モータ電流とPWMデューティ比を示す図
である。
【図21】 この発明の実施例8による電動パワーステ
アリング制御装置の構成図である。
【図22】 この発明の実施例9による電動パワーステ
アリング制御装置の構成図。
【図23】 本実施例におけるコンピュータ33の機能
を説明するブロック図である。
【図24】 本実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図25】 この発明の実施例10による電動パワース
テアリング制御装置の構成図である。
【図26】 本実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図27】 この発明の実施例11による電動パワース
テアリング制御装置の構成図。
【図28】 実施例11の動作を説明するフローチャー
トである。
【図29】 実施例1〜11故障検出に対するメインプ
ログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 モータ、2a〜2d 第1〜第の4トランジスタ、
3 電源、4a〜4dトランジスタ駆動回路、5 シャ
ント抵抗器、6 モータ電流検出手段、7操舵トルク検
出手段、8 コンピュータ、9 右方向判別手段、10
左方向判別手段、11 モータ駆動方向判別手段、1
2 第1のAND回路、13 第2のAND回路、14
右方向判別信号入力手段、15 左方向判別信号入力
手段、24 電圧印可手段、30 モータ回転数検出手
段、31 第1の貫通電流防止手段(AND回路)、3
2 第2の貫通電流防止手段(AND回路)、33コン
ピュータ、33a 右方向判別手段(コンパレータ)、
33b 左方向判別手段(コンパレータ)、33c 右
方向強制禁止手段(AND回路)、33d左方向強制禁
止手段(AND回路)、34 車速検出手段、35 ク
ラッチ、36 クラッチ駆動手段、37 クラッチ状態
検出手段。
フロントページの続き (72)発明者 和田 俊一 姫路市千代田町840番地 三菱電機株式 会社 姫路製作所内 (56)参考文献 特開 平1−257674(JP,A) 特開 平2−249762(JP,A) 特開 平1−273768(JP,A) 特開 平1−257677(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/04 B62D 6/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングに操舵力を与えるモータ
    と、 前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検出手
    段と、 この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前記モータを
    右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモータ制御手
    段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定され
    た第1のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向
    駆動信号を、前記中立より左に設定された第2のしきい
    値より左方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記
    モータ制御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段
    と、 前記操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値よ
    り左に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを
    示したとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方
    向判別手段と、 操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしきい値より
    右に設定された第4のしきい値より左方向のトルクを示
    したとき前記モータの左方向判別信号を出力する左方向
    判別手段と、 右方向判別信号を検出するための右方向判別信号検出手
    段と、 左方向判別信号を検出するための左方向判別信号検出手
    段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が第3のしきい値から検
    出誤差相当分だけ左方向に設定された第5のしきい値よ
    り左の時、前記右方向判別信号が出力されている状態が
    設定時間継続したとき右方向判別手段の故障と判定する
    第1の故障判別手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が第4のしきい値から検
    出誤差相当分だけ右方向に設定された第6のしきい値よ
    り右の時、前記右方向判別信号が出力されている状態が
    設定時間継続したとき左方向判別手段の故障と判定する
    第2の故障判別手段とを備えたことを特徴とする電動パ
    ワーステアリング制御装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングに操舵力を与えるモータ
    と、 前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検出手
    段と、 この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前記モータを
    右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモータ制御手
    段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定され
    た第1のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向
    駆動信号を、前記中立より左に設定された第2のしきい
    値より左方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記
    モータ制御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段
    と、 前記操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値よ
    り左に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを
    示したとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方
    向判別手段と、 操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしきい値より
    右に設定された第4のしきい値より左方向のトルクを示
    したとき前記モータの左方向判別信号を出力する左方向
    判別手段と、 前記右方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時の
    み右駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1
    のAND回路と、 前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一致した時の
    み左駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第2
    のAND回路と、 右駆動許可信号を検出する右駆動許可信号検出手段と、 左駆動許可信号を検出する左駆動許可信号検出手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が第3のしきい値から検
    出誤差相当分だけ左方向に設定された第5のしきい値よ
    り左の時、右駆動信号が出力し、前記第1のAND回路
    から設定時間連続して右駆動許可信号が出力されれば、
    前記右方向判別手段或いは前記第1のAND回路の故障
    と判定する第1の故障判別手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が第4のしきい値から検
    出誤差相当分だけ右方向に設定された第6のしきい値よ
    り右の時、左駆動信号が出力し、前記第2のAND回路
    から設定時間連続して左駆動許可信号が出力されれば、
    前記左方向判別手段或いは前記第2のAND回路の故障
    と判定する第2の故障判別手段とを備えたことを特徴と
    する電動パワーステアリング制御装置。
  3. 【請求項3】 ステアリングに操舵力を与えるモータ
    と、 前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検出手
    段と、 この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前記モータを
    右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモータ制御手
    段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定され
    た第1のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向
    駆動信号を、前記中立より左に設定された第2のしきい
    値より左方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記
    モータ制御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段
    と、 前記操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値よ
    り左に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを
    示したとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方
    向判別手段と、 操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしきい値より
    右に設定された第4のしきい値より左方向のトルクを示
    したとき前記モータの左方向判別信号を出力する左方向
    判別手段と、 前記右方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時の
    み右駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1
    のAND回路と、 前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一致した時の
    み左駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第2
    のAND回路と、 前記操舵トルク検出手段の出力が第3のしきい値から検
    出誤差相当分だけ左方向に設定された第5のしきい値よ
    り左の時と前記第4のしきい値から検出誤差相当分だけ
    右方向に設定された第6のしきい値より右の時に前記操
    舵トルクの中立点近辺を判別する中立点判別手段と、 モータの回転数を検出するためのモータ回転数検出手段
    と、 前記モータの非駆動時にモータ端子に設定電圧を発生さ
    せるための電圧印加手段と、 前記モータの端子電圧を検出するためのモータ端子電圧
    検出手段と、 モータ回転数検出手段の出力が設定値以下で中立点判別
    手段による前記操舵トルクの中立点近辺の判別時に、前
    記駆動信号出力手段より右或いは左方向駆動信号を前記
    第1或いは第2のAND回路に出力した時に前記端子電
    圧が前記設定電圧以外の値を示す状態が設定時間継続し
    たとき前記駆動許可信号を出力したAND回路、或いは
    このAND回路に方向判別信号を出力した方向判別手段
    の故障と判定する故障判別手段とを備えたことを特徴と
    する電動パワーステアリング制御装置。
  4. 【請求項4】 ステアリングに操舵力を与えるモータ
    と、 前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検出手
    段と、 この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前記モータを
    右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモータ制御手
    段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定され
    た第1のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向
    駆動信号を、前記中立より左に設定された第2のしきい
    値より左方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記
    モータ制御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段
    と、 前記操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値よ
    り左に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを
    示したとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方
    向判別手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしきい値
    より右に設定された第4のしきい値より左方向のトルク
    を示したとき前記モータの左方向判別信号を出力する左
    方向判別手段と、 前記右方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時の
    み右駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1
    のAND回路と、 前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一致した時の
    み左駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第2
    のAND回路と、 前記操舵トルク検出手段の出力が第3のしきい値から検
    出誤差相当分だけ左方向に設定された第5のしきい値よ
    り左の時と前記第4のしきい値から検出誤差相当分だけ
    右方向に設定された第6のしきい値より右の時に前記操
    舵トルクの中立点近辺を判別する中立点判別手段と、 前記モータの回転数を検出するためのモータ回転数検出
    手段と、 前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段
    と、 前記モータ回転数検出手段の出力が設定値以下で前記中
    立点判別手段による前記操舵トルクの中立点近辺の判別
    時に、前記モータを左方向及び右方向に交互に駆動させ
    る駆動信号を駆動信号出力手段から前記モータ制御手段
    と共に、前記第1或いは第2のANDへ出力した際に、
    前記モータ電流検出手段の出力が設定値を超える状態が
    設定時間継続したとき前記駆動許可信号を出力したAN
    D回路、或いはこのAND回路に方向判別信号を出力し
    た方向判別手段の故障と判定する故障判別手段とを備え
    たことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  5. 【請求項5】 ステアリングに操舵力を与えるモータ
    と、 前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検出手
    段と、 この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前記モータを
    右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモータ制御手
    段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定され
    た第1のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向
    駆動信号を、前記中立より左に設定された第2のしきい
    値より左方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記
    モータ制御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段
    と、 前記操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値よ
    り左に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを
    示したとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方
    向判別手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしきい値
    より右に設定された第4のしきい値より左方向のトルク
    を示したとき前記モータの左方向判別信号を出力する左
    方向判別手段と、 前記右方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時の
    み右駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第1
    のAND回路と、 前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一致した時の
    み左駆動許可信号を前記モータ制御手段へ出力する第2
    のAND回路と、 前記操舵トルク検出手段の出力が第3のしきい値から検
    出誤差相当分だけ左方向に設定された第5のしきい値よ
    り左の時と前記第4のしきい値から検出誤差相当分だけ
    右方向に設定された第6のしきい値より右の時に前記操
    舵トルクの中立点近辺を判別する中立点判別手段と、 前記モータの非駆動時にモータの端子に設定電圧を発生
    させるための電圧印加手段と、 前記モータの端子電圧を検出するためのモータ端子電圧
    検出手段と、 前記モータの方向を検出するためのモータ回転方向検出
    手段と、 前記中立点判別手段による前記操舵トルクの中立点近辺
    の判別時に、前記モータ回転方向検出手段の検出出力に
    従って前記駆動信号出力手段より右或いは左方向駆動信
    号を前記第1或いは第2のAND回路に出力した時に前
    記設定電圧以外の値を示す状態が前記モータが停止する
    までの最大設定時間継続した時、前記駆動許可信号を出
    力したAND回路、或いはこのAND回路に方向判別信
    号を出力した方向判別手段の故障と判定する故障判別手
    段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング
    制御装置。
  6. 【請求項6】 ステアリングに操舵力を与えるモータ
    と、 前記モータに電力を供給する電源と、 前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検出手
    段と、 前記モータの第1の端子と前記電源の間に接続された第
    1のスイッチング素子、前記モータの第2の端子と前記
    電源の間に接続された第2のスイッチング素子、前記モ
    ータの第2の端子とグランドの間に接続された第3のス
    イッチング素子、及び前記モータの第1の端子と前記グ
    ランドの間に接続された第4のスイッチング素子から構
    成されたモータ制御手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定され
    た第1のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向
    駆動信号を前記第1のスイッチング素子に、前記中立よ
    り左に設定された第2のしきい値より左方向のトルクを
    示すとき左方向駆動信号を前記第2のスイッチング素子
    に出力する駆動信号出力手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値よ
    り左に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを
    示したとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方
    向判別手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしきい値
    より右に設定された第4のしきい値より左方向のトルク
    を示したとき前記モータの左方向判別信号を出力する左
    方向判別手段と、 前記右方向判別信号と右方向駆動信号とが一致した時の
    み右駆動許可信号を前記第3のスイッチング素子へ出力
    する第1のAND回路と、 前記左方向判別信号と左方向駆動信号とが一致した時の
    み左駆動許可信号を前記第4のスイッチング素子へ出力
    する第2のAND回路と、 前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段
    と、 前記操舵トルク検出手段の出力が第1のしきい値より右
    を示しているとき、左方向駆動信号を前記第2のAND
    回路へ出力し、前記モータ電流検出手段によるモータ電
    流異常検出状態が設定時間継続したとき前記左方向判別
    手段か前記第2のAND回路の故障と判定し、前記操舵
    トルク検出手段の出力が第2のしきい値より左を示して
    いるとき、右方向駆動信号を前記第1のAND回路へ出
    力し、前記モータ電流異常検出状態が設定時間継続した
    とき前記右方向判別手段か前記第1のAND回路の故障
    と判定する故障判定手段とを備えたことを特徴とする電
    動パワーステアリング制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電動パワーステアリン
    グ制御装置において、第1のトランジスタと第4のトラ
    ンジスタが同時にオンしないように構成された第1の貫
    通電流防止手段と、第2のトランジスタと第3のトラン
    ジスタが同時にオンしないように構成された第2の貫通
    電流防止手段とを設け、故障検出時に貫通電流が流れな
    いようにしたことを特徴とする電動パワーステアリング
    制御装置。
  8. 【請求項8】 ステアリングに操舵力を与えるモータ
    と、 前記ステアリングの操舵力を検出する操舵トルク検出手
    段と、 この操舵トルク検出手段の出力に基づいて前記モータを
    右方向駆動制御或いは左方向駆動制御するモータ制御手
    段と、 前記操舵トルク検出手段の出力が中立より右に設定され
    た第1のしきい値より右方向のトルクを示すとき右方向
    駆動信号を、前記中立より左に設定された第2のしきい
    値より左方向のトルクを示すとき左方向駆動信号を前記
    モータ制御手段にそれぞれ出力する駆動信号出力手段
    と、 前記操舵トルク検出手段の出力が前記第1のしきい値よ
    り左に設定された第3のしきい値より右方向のトルクを
    示したとき前記モータの右方向判別信号を出力する右方
    向判別手段と、 前記操舵トルク検出手段の出力値が前記第2のしきい値
    より右に設定された第4のしきい値より左方向のトルク
    を示したとき前記モータの左方向判別信号を出力する左
    方向判別手段と、 前記右方向判別手段或いは左方向判別手段より出力され
    る方向判別信号を強制的に遮断制御する信号遮断手段
    と、 前記右方向判別手段より出力された右方向判別信号と右
    方向駆動信号とが一致した時のみ右駆動許可信号を前記
    モータ制御手段へ出力する第1のAND回路と、 前記左方向判別手段より出力された左方向判別信号と左
    方向駆動信号とが一致した時のみ左駆動許可信号を前記
    モータ制御手段へ出力する第2のAND回路と、 前記モータの非駆動時にモータ端子に設定電圧を発生さ
    せるための電圧印加手段と、 前記モータの端子電圧を検出するためのモータ端子電圧
    検出手段と、 前記方向判別信号の遮断時に前記駆動信号出力手段より
    右或いは左方向駆動信号を前記第1或いは第2のAND
    回路に出力した時に前記設定電圧以外の値を示す状態が
    設定時間継続したとき前記駆動許可信号を出力したAN
    D回路、或いはこのAND回路に方向判別信号を出力し
    た方向判別手段の故障と判定する故障判別手段とを備え
    たことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項2、3、4、5、6、或いは8の
    いずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置にお
    いて、車速を検出する車速検出手段と、この車速検出手
    段の出力が設定値以下の時、車両が停車状態にあると判
    定する停止状態判定手段とを設け、前記停止状態判定手
    段が、停止と判定したときに請求項2、3、4、5、
    6、或いは8に記載の故障判定を行うようにしたことを
    特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項2、3、4、5、或いは8のい
    ずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置におい
    て、モータとステアリング系を切り離し動力を遮断する
    動力遮断手段と、この動力遮断手段によって前記モータ
    とステアリング系を遮断状態にあると判定する遮断状態
    判定手段とを備え、 前記遮断状態判定手段が前記モータとステアリング系を
    遮断状態にあると判定した時に請求項2、3、4、5、
    或いは8に記載の故障判定を行うようにしたことを特徴
    とする電動パワーステアリング制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項2、3、4、5、6、或いは8
    のいずれかに記載の電動パワーステアリング制御装置に
    おいて、右方向判別手段および左方向判別手段の故障検
    出手段の故障検出は車両起動後に1回行うことを特徴と
    する電動パワーステアリング制御装置。
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