JP3097649B2 - 電界検出プローブを用いたデジタルicの半田接続検査方法 - Google Patents

電界検出プローブを用いたデジタルicの半田接続検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路
(IC)等の実装されたボードの半田接続検査方法に関
し、特に電界検出プローブを用いたデジタルICの半田
接続検査方法検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルICの半田接続検査方法
としては、例えば、特開平7−218580号公報等に
2本の触針プローブを用いたインサーキットテスタによ
る検査方法が開示されている。
【0003】図5は、このインサーキットテスタによる
検査方法の概要を示す図で実装基板に実装半田付けした
2個のデジタルIC間の接続関係を示す図である。この
検査方法では、全電源ピン52,55と全グランドピン
54,57がそれぞれ独立パターン58,60で接続さ
れ、また、少なくとも1個の入力ピン56と1個の出力
ピン53が独立パターン59で接続された複数の入力保
護回路付きデジタルIC50,51に対し、入出力ピン
56,53を接続する独立パターン59と、全電源ピン
52,55あるいは全グランドピン54,57を接続す
る独立パターン58または独立パターン60との間に、
交流または直流の定電圧を印加して電流を測定し、その
電流値によってピンの足浮き及びブリッジ半田の有無を
判定する。
【0004】図6はこのような実装基板におけるデジタ
ルICの足浮きをX−Y方式インサーキットテスタを用
いて検査する場合の回路例を示した図である。図中、7
0は交流または直流の定電圧電源、71は電流計、72
(72a,72b)は計測回路のグランドである。検査
の際には、先ずインサーキットテスタに備えた2組のX
−Yユニットをそれぞれ制御し、一方のプローブを入出
力ピン56,53を接続する独立パターン59に当接
し、他方のプローブを電源ピン52,55を接続する独
立パターン58に当接する。
【0005】次に、定電圧電源70より定電圧を印加す
ると、その定電圧が保護ダイオード63,64と抵抗6
5との直列回路と、その両端に並列接続する保護ダイオ
ード61,62に加わる。それ故、その定電圧印加回路
に電流計71を直列接続しておくと、それらの内部回路
を通って外部に流れる電流(合成電流)を測定できる。
【0006】そこで、両プローブが接触する各独立パタ
ーン58,59に対する各ピン52,53,55,56
の半田付けが全て良好に行われている場合の電流と、そ
れらの各ピン52,53,55,56の半田付けが1つ
または複数不良で足浮き状態にある場合の電流を比べ
る。すると、後者の場合には電流値が2〜3割減少する
ため、電流値によって足浮きの有無を判定できる。
【0007】一方、隣接する入力ピン同士あるいは出力
ピン同士が半田でつながる半田ブリッジの場合は、正常
な場合に比べ電流値が2〜3割増加するので、同様な検
査方法で半田ブリッジを検出できる。
【0008】また、上記以外のインサーキットテスタに
よる一般的な検査方法として、2本の触針プローブをI
Cピンと基板パッドにそれぞれ当接し、4端子法を用い
てピンと基板パッド間の抵抗を測定し、その抵抗値から
足浮きを検査する方法もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電流測定による方法においては、並列接続された複数
ピンに流れる合成電流を測定しそのすべてのピンの接続
を一括して検査しているため、不良ピンの特定が難しい
上、並列接続数が増えると合成電流に対する1ピン当た
りの電流値が相対的に小さくなるため、判定が困難にな
るという問題がある。
【0010】また、1ピンごとに検査ができる抵抗値測
定による方法においては、微細ピンに安定してプローブ
をコンタクトさせることが難しい上、コンタクト時の衝
撃力や押しつけ力が大きいと該ピンを傷つけたり、足浮
きを見逃したりするという問題がある。
【0011】上記従来のインサーキットテスタによる検
査方法の問題点を解決する方法として、EO(電気光
学)センサを使用した検査方法が、本発明者によって特
開平9−72947号公報および特開平9−22245
4号公報で提案されている。
【0012】特開平9−72947号公報によれば、回
路基板上に実装された半導体パッケージ(IC)のピン
(リード端子)の中で半田接続部とは離れた樹脂モール
ド側のピン肩部にEOセンサを近接させ、該ピンが半田
接続された前記回路基板上のパッド部に検査プローブを
当接して信号源により電圧を印加し、該EOセンサで前
記ピン肩部の電界強度を検出する。この電界強度の大き
さから前記ピンと前記回路基板上のパッドとの半田接続
状態が検査される。
【0013】また、特開平9−222454号公報で
は、半田接続された回路基板上のパッド部に検査プロー
ブを当接して信号源から電圧を印加し、回路基板上に実
装された半導体パッケージ(IC)のピン(リード端
子)の中で半田接続部とは離れた樹脂モールド側のピン
肩部に近接して配置したEOセンサで該ピン肩部の電界
強度の総和を検出してピンと回路基板のパッドとの半田
接続状態及びICピン間のショートを検査している。
【0014】これらのEOセンサ(電界検出プローブ)
を使用した半田接続検査方法では検出精度に問題があっ
た。
【0015】本発明は上記のインサーキットテスタやE
Oセンサを使用した検査方法の問題点を解決した微細ピ
ン(リード端子)の半田接続状態を非接触で検査する方
法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、プリント基板
上のパッドに複数のピン(リード端子)を有し該ピンを
半田接続したデジタルICの該ピンの半田接続状態を電
界検出プローブを使用して検査する方法において、前記
プリント基板のグランド、またはグランドと全電源を信
号源のグランドに接続した状態で、前記ピンが半田接続
された前記プリント基板の前記パッドに触針プローブを
用いて前記信号源の信号としてプラス側にオフセットさ
れたパルス信号または波形信号を印加し、前記デジタル
ICの前記ピンの肩部近傍の電界強度を電界検出プロー
ブを用いて検出し、その検出強度から前記ピンの半田接
続のオープン及び隣接する前記ピン同士のショートを判
定することを特徴とする。
【0017】
【0018】本発明における前記ピンのオープン及びシ
ョートの判定は、予め前記デジタルICと同じ複数のデ
ジタルICの半田接続良品基板である標準試料における
各半田接続した各ピンの検出電界強度の平均値を算出し
ておき、前記平均値を基準値として前記各ピン毎に良品
範囲を定め、該良品範囲の上限より大きい当該ピンをシ
ョート、該良品範囲の下限より小さい当該ピンをオープ
ンと判定することを特徴とする。
【0019】また、本発明は、前記オープン判定処理に
おいて、隣接する前記ピンがグランドピンまたは電源ピ
ンで、前記信号源の電流が設定リミットに達していた場
合、当該ピンをショートと判定することを特徴とする。
【0020】本発明では、上記のようにプリント基板の
グランド、またはグランドと全電源を信号源のグランド
に接続した状態で、前記ピンが半田接続された前記プリ
ント基板の基板パッドに触針プローブを用いて前記信号
源の信号を印加することによって別経路で検査対象ピン
に信号が供給されることを防止し、半田接続検査精度を
向上できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の
実施の形態の電界検出プローブによるデジタルICの半
田接続検査方法説明するための図である。デジタルIC
4は、プリント基板1の基板パッド2a,2b(通常銅
箔に銅めっきを厚付けしパターン形成したもの)上にそ
のピン5a,5bを半田接続されている。検査対象のピ
ン5bに対して、電界検出プローブ8をピン5bのピン
肩部6に近接配置し、対応する基板パッド2bに触針プ
ローブ13を用いて信号源10から交流の信号11を基
板パッド2bに供給する。信号源10のグランド12は
プリント基板1の基板グランド3に接続されている。こ
れは別経路で検査対象ピンに信号が供給されないように
するためにプリント基板1の基板グランド3に接続され
るすべてのICのグランドピン(図示されていない)を
信号源10のグランド12と短絡するためである。
【0022】基板パッド2bとピン5bの半田の接続が
良好な場合には、基板パッド2bに供給された電圧は半
田接続部7を介してピン5bに印加され、ピン肩部6の
近傍には該電圧に比例した電界が誘起される。一方、基
板パッド2bとピン5bの半田接続がオープンの場合に
は、ピン5bへの印加電圧が小さくなりピン肩部6の近
傍の電界強度も小さくなる。従って、電界検出プローブ
8の電界検出強度の大きさを信号処理部9で判定するこ
とにより、基板パッド2bとピン5bの半田接続状態が
検査できる。
【0023】ここで、電界検出プローブについて具体的
に説明する。図2は、図1に示した電界検出プローブを
具体的に説明するための図である。 図2のように電界
検出プローブ8は、レーザ14からの出射光を電界検出
プローブ8先端の金属体20上に置かれた電気光学結晶
19に、コリメートレンズ15、アイソレータ16、偏
光ビームスプリッタ17及び第1の集光レンズ18に通
して集光させ、電気光学結晶19で反射した反射光を、
第1の集光レンズ18、偏光ビームスプリッタ17、1
/4波長板21、ウオラストンプリズム22及び第2の
集光レンズ23に通して受光素子24で受光する構成か
らなる。このような構成によると、レーザ14からの出
射光はコリメートレンズ24で平行光にされて、アイソ
レータ16を透過する。このとき、戻り光はアイソレー
タ16で除去される。
【0024】さらに平行光のレーザ光25は偏光ビーム
スプリッタ17を透過するが、ここでは、S偏光成分に
ついては全部反射され、P偏光成分についてはほとんど
が透過する。偏光ビームスプリッタ17を透過したP偏
光成分からなる直線偏光のレーザ光25は第1の集光レ
ンズ18で電気光学結晶19に集光される。電気光学結
晶19は第1の集光レンズ18の焦点位置に置かれ裏面
に金属反射膜を有し、電界中で複屈折変化を生じるもの
である。
【0025】従って、ピン肩部6と対向するプローブ8
先端の金属体20が電界中にあると、反射膜で反射され
た反射レーザ光は電気光学結晶19中を往復する間に偏
光変化を受け楕円偏光になる。そして、楕円偏光の反射
レーザ光は、再び第1の集光レンズ18を透過した後、
その一部が偏光ビームスプリッタ17により電気光学結
晶19への入射方向とは異なる方向に反射され、その反
射光軸上に置かれた1/4波長板21で直線偏光にされ
る。この直線偏光のビーム光はウオラストンプリズム2
2により、2つのP偏光成分とS偏光成分とに分光さ
れ、分光された2つのレーザ光は第2の集光レンズ23
により受光素子24に受光される。この受光素子24
は、受光した2つの偏光成分のレーザ光の光強度の差分
を電気信号に変換する。
【0026】図3は、図2で示した電界検出検出プロー
ブが、電界中に置かれた場合の電界分布を模式的に表し
たものである。電気光学結晶19の上面にはITO透明
電極40が設けてあり、この透明電極40は信号源のグ
ランド12に接続されている。検査対象のピン5bに信
号が印加されるとピン5bを電圧ポテンシャル源とする
電場が生じ、近接する金属体表面20と隣接ピン5c,
5dに電位が加わる。この結果、電気光学結晶19中に
は金属体20と透明電極40間の電位差に比例する電界
41a,41bが生じ、電気光学結晶19は複屈折率変
化を受ける。ここで、もし検査対象のピン5bが隣接ピ
ン5cと半田ショートしていると隣接ピン5cにも等し
い大きさの電圧ポテンシャル源が発生し、相対的に金属
体20に生じる電圧が大きくなる。逆に、検査対象のピ
ン5bが半田オープンの場合は、基板パッドが電圧ポテ
ンシャル源となり、ピン5d、金属体20にそれぞれ電
位が加わるが先の正常な場合に比べ相対的に金属体20
に生じる電位は小さくなる。
【0027】以上のように、プローブ8の先端が電界中
に置かれているとその電界強度に比例した電気信号が得
られるので、電界検出プローブ8はピンに信号電圧が印
加されているかどうかを非接触で検出できる。
【0028】次に、電圧信号の印加方法について説明す
る。図4は、デジタルICの等価回路の構成を示した図
である。デジタルIC26,27の入出力ピン38a,
38b,39a,39bは、グランドピン34,35と
電源ピン36,37との間に設けた保護ダイオード30
a,30b,30c,30d,31a,31b,31
c,31dの接続点と接続されている。それらのダイオ
ードは、各カソードが電源ピン36,37側に向けて直
列接続されており、グランドピン側ダイオード30b,
30d,31b,31dのアノードは共通の抵抗32,
33を介してグランドピン34,35と接続された構成
をとっている。また、デジタルIC26,27のグラン
ドピン34,35と電源ピン36,37は、プリント基
板の配線でそれぞれ接続され、対応する入出力ピン38
b,39a同士もプリント基板の配線で接続されてい
る。なお、図4における符号28,29は内部回路を示
す。これら以外にも実際の実装基板では、入出力ピンを
はじめとする各種のピンがその回路機能により、抵抗、
コンデンサ、コイル、ダイオード等の回路素子を介して
電源またはグランドと接続されるケースが多い。従っ
て、あるピンに信号を印加した場合、プリント基板の配
線を通して他のIC、他のピンに信号供給されることが
起こり得る。
【0029】さらに、IC及びプリント基板では配線間
容量が存在し、特に面積の広い内層パターンを有するグ
ランド線または電源線との寄生容量は大きくなる。従っ
て、信号供給された配線から容量結合によりグランドま
たは電源線に信号供給されることが起こり得る。本発明
では、基板パッドに給電し、ピンの電圧レベルからオー
プン及びショートを判定するため、検査対象ピン以外へ
の給電はなくし、また、別経路で検査対象ピンに信号が
供給されないようにするために、信号源のグランドを、
プリント基板のグランド線(基板グランド)と基板電源
線の両方に接続し、すべてのICのグランドピンを信号
源のグランドと短絡した状態で検査を行うことに技術的
に大きな意味がある。
【0030】図4において、信号源10のグランド12
は、プリント基板のグランド線(基板グランド)と基板
電源線に接続されている。また、入出力ピン38aには
信号源10の交流信号11が供給されている。このよう
な構成にすることにより、先ず、他のIC27と共通配
線されているグランドピン34,35や電源ピン36,
37を通して他のデジタルIC27に信号が供給される
ことや、逆に他のIC27から信号供給されることはな
い。
【0031】次に、同一IC内での信号印加について考
える。信号電圧がプラス電圧の場合、入出力ピン38a
から電源ピン36間で電流が流れ、保護ダイオード30
aに電圧が印加される。グランドピン34側には電流が
流れずグランドピン34側ダイオード30bのアノード
電圧はグランド電位が保持される。従って、同一デジタ
ルIC26内の他の入出力ピン38bと接続されている
2個のダイオード30c,30dの電源側カソード及び
グランド側アノードは信号源のグランド電位のままであ
り、結果として、両ダイオード30c,30dの接続点
と接続された他の入出力ピン38bはグランド電位が保
持される。一方、信号電圧がマイナス電位の場合は、出
力ピン38aからグランドピン34間で電流が流れ、グ
ランドピン34側のダイオード30b及び抵抗32に電
圧が印加される。これにより、ダイオードのアノード側
には抵抗との分圧比で定まるある電圧が生じる。その結
果、2つのダイオード30c,30dの接続点と接続さ
れた他の入出力ピン38bの電位はグランド電位に固定
されずに、グランド側ダイオード30dのアノード電圧
の影響を受けてマイナスの電位を生じることがあり得
る。かかる理由から接続検査用に印加する信号は、プラ
ス側にオフセットされた信号が望ましい。経験的には、
オフセットを持たない通常の正弦波信号を印加した場
合、ピンによっては信号源電圧の50%程度の電圧が生
じることがあり得る。
【0032】尚、本実施の形態では、プリント基板のグ
ランド線(基板グランド)と電源線の両方を信号源のグ
ランドに接続した場合について説明したが、グランド線
と電源線間との付加容量が大きく、印加する信号の周波
数が高い場合には、グランド線と電源線をほぼ短絡状態
と見なすことができ、グランド線のみを信号源のグラン
ドに接続しても同様の効果が得られる。
【0033】記の第1の実施の形態の検査方法では、
信号源のグランドを、プリント基板のグランド線、電源
線に接続した状態で検査を行うが、入出力ピンとグラン
ドピン、電源ピン間に半田ショートがある場合には、そ
れらのピン間に過電流が流れ、ICの内部回路を破壊し
てしまうおそれがある。かる問題を回避するために、
信号源には電流リミッタを設け、過電流がICに流れな
いようにすることができる。この場合、当該ピンには電
圧がほとんど印加されず、電界検出プローブの出力は通
常の半田オープンより小さくなる。
【0034】次に、本発明におけるオープン、ショート
の判定方法について説明する。本発明の検査方法は、デ
ジタルICのピン(リード端子)肩部近傍の電界を測定
して、その検出強度からデジタルICのピンの半田接続
の良否判定を行うが、電界強度はICおよびプリント基
板固有の配線構造や寄生容量によって異なるため、製品
ごとに良品基準を設定する必要がある。本発明では、複
数枚の良品基板を測定しピン毎に平均値を求め、それを
基に良品範囲を設定する。実験およびシミュレーション
の結果では、オープン時には検出した電界出力は約半分
に低下し、ショート時にはその出力が約1.3倍になる
ことが判明した。実用的には平均値の0.7〜1.2倍
程度の範囲を良品範囲に設定し、0.7倍を下回るもの
をオープン、1.2倍を上回るものをショートと判定す
れば良い。
【0035】さらに、グランドピンまたは電源ピンとシ
ョートした場合には、基板パッドに電圧がほとんど 印
加されず、通常のオープンより出力はさらに小さくな
る。従って、この場合は、以下の2つの方法によって判
定できる。第1の方法は、オープンの判定範囲を設定
し、その下限より小さいものをグランドピンまたは電源
ピンとのショートと判定する方法である。第2の方法
は、電界強度の測定以外に信号源の電流をモニタし、異
常電流からグランドピン、電源ピンとのショートを判定
する方法である。
【0036】上記2つの方法のいずれかで、通常オープ
ンと、グランドピンまたは電源ピンとのショートの識別
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
プリント基板上のグランド、またはグランドと全電源を
信号源のグランドに接続した状態で、IC端子が半田接
続された基板パッドに信号供給し当該ピンの電圧を電界
検出プローブを用いて非接触測定するため、デジタルI
Cの入出力ピンの半田接続オープン及び半田ショートの
検査がピンに損傷を与えずに確実にできるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電界検出プローブ
によるデジタルICの半田接続検査方法説明するための
図である。
【図2】図1に示した電界検出プローブを説明するため
の図である。
【図3】図2で示した電界検出検出プローブの測定方法
を説明するための図である。
【図4】デジタルICの等価回路を示した図である。
【図5】従来例を説明するための図である。
【図6】従来の測定回路例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 2a,2b 基板パッド 3 基板グランド 26,27,50,51 デジタルIC 5a,5b,5c,5d ピン 6 ピン肩部 7 半田接続部 8 電界検出プローブ 9 信号処理部 10 信号源 11 信号 13 触針プローブ 14 レーザ 15 コリメートレンズ 16 アイソレータ 17 偏光ビームスプリッタ 18 第1の集光レンズ 19 電気光学結晶 20 金属体 21 1/4波長板 22 ウオラストンプリズム 23 第2の集光レンズ 24 受光素子 25 レーザ光 28,29 内部回路 30a〜30d 保護ダイオード 31a〜31d 保護ダイオード 61〜64 保護ダイオード 33,65 抵抗 34,35 グランドピン 36,37 電源ピン 38a,38b,39a,39b,53,56 入出
力ピン 40 ITO透明電極 41a,41b 電界 52,55 全電源ピン 54,57 全グランドピン 58,59,60 独立パターン 70 定電圧電源 71 電流計 72a,72b グランド

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板上のパッドに複数のピン
    (リード端子)を有し該ピンを半田接続したデジタルI
    Cの該ピンの半田接続状態を電界検出プローブを使用し
    て検査する方法において、前記プリント基板のグラン
    ド、またはグランドと全電源を信号源のグランドに接続
    した状態で、前記ピンが半田接続された前記プリント基
    板の前記パッドに触針プローブを用いて前記信号源の信
    としてプラス側にオフセットされたパルス信号または
    波形信号を印加し、前記デジタルICの前記ピンの肩部
    近傍の電界強度を電界検出プローブを用いて検出し、そ
    の検出強度から前記ピンの半田接続のオープン及び隣接
    する前記ピン同士のショートを判定することを特徴とす
    る電界検出プローブを用いたデジタルICの半田接続検
    査方法。
  2. 【請求項2】 前記ピンの半田接続の前記オープン及び
    隣接する前記ピン同士の前記ショートの判定は、予め前
    記デジタルICと同じ複数のデジタルICの半田接続良
    品基板である標準試料における各半田接続した各ピンの
    検出電界強度の平均値を算出しておき、前記平均値を基
    準値として前記各ピン毎に良品範囲を定め、該良品範囲
    の上限より大きい当該ピンをショート、該良品範囲の下
    限より小さい当該ピンをオープンと判定することを特徴
    とする請求項1記載の電界検出プローブを用いたデジタ
    ルICの半田接続検査方法。
  3. 【請求項3】 前記標準試料の半田接続した各ピンの検
    出電界強度の平均値の0.7〜1.2倍を良品範囲に設
    定し、該平均値の0.7倍を下回る当該ピンをオープ
    ン、該平均値の1.2倍を上回る当該ピンをショートと
    判定する請求項2記載の電界検出プローブを用いたデジ
    タルICの半田接続検査方法。
  4. 【請求項4】 前記オープンの判定において、隣接する
    前記ピンがグランドピンまたは電源ピンで、前記信号源
    の電流が設定リミットに達していた場合、当該ピンをシ
    ョートと判定することを特徴とする請求項2記載の電界
    検出プローブを用いたデジタルICの半田接続検査方
    法。
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