JP2002310933A - 回路基板の検査装置および検査方法ならびに電気光学素子 - Google Patents

回路基板の検査装置および検査方法ならびに電気光学素子

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JP2002310933A
JP2002310933A JP2001118651A JP2001118651A JP2002310933A JP 2002310933 A JP2002310933 A JP 2002310933A JP 2001118651 A JP2001118651 A JP 2001118651A JP 2001118651 A JP2001118651 A JP 2001118651A JP 2002310933 A JP2002310933 A JP 2002310933A
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optical element
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JP2001118651A
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Munehiro Yamashita
宗寛 山下
Michio Kaita
理夫 戒田
Yutaka Nakagawa
豊 中川
Koichi Murata
浩一 村田
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Nidec Read Corp
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Nidec Read Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気光学効果を利用して回路基板の検査を行
うに際し、光量の変動や回路基板の表面などの外乱によ
る影響を受けることなく、精度よく安定に検査を行うこ
とができる回路基板の検査装置および方法ならびに電気
光学素子を提供する。 【解決手段】 回路基板10と、透明電極53を備えた
電気光学素子とが対向して配置され、回路基板10の電
界分布が電気光学素子から出射される光の強弱として観
測できるよう構成されている。検査対象配線121と透
明電極53との間に少なくとも2種類の信号電圧を印加
し、そのときの液晶52からの出射光の輝度レベルの変
化に基づいて配線の導通状態を判定している。そのた
め、光量の変動や回路基板の表面などの外乱があったと
しても、その影響をキャンセルすることができ、配線の
断線/短絡の検査を精度よく安定に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回路基板に形成
された複数の配線の電気的な状態を検査する検査装置お
よび検査方法ならびに電気光学素子に関するものであ
る。なお、この発明は、プリント配線基板、フレキシブ
ル基板、多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマデ
ィスプレイ用のガラス基板、ならびに半導体パッケージ
用のフィルムキャリアなど種々の基板上の電気的配線検
査に適用でき、この明細書では、それら種々の配線基板
を総称して「回路基板」と称する。
【0002】
【従来の技術】回路基板には、複数の配線からなる配線
パターンが形成されており、配線パターンが設計通りに
仕上がっているか否かを検査するために、従来より数多
くの検査装置が提供されている。
【0003】このような検査装置としては、接触式と非
接触式とがある。接触式では、例えば金属のコンタクト
プローブを多数埋め込んだ検査ヘッドを使用した検査装
置がある。この検査装置では、検査ヘッドに埋め込まれ
た多数のプローブを基板上の多数のパッドに同時に接触
させ、任意の2つのプローブ間に選択的に信号を加えた
ときの電圧または電流を測定することでその選択された
パッド間の抵抗を測定し、そのパッドに接続される配線
の断線/短絡を検査するものである。非接触式の検査装
置としては、例えば特開平6−82508号に記載され
た装置がある。この装置では、測定対象となるパッドの
電圧に応じて反射光の特質を変化させる反射制御手段と
光源を用い、パッドに電圧を印加したときの反射光の変
化を検出して測定対象パッドの電圧値を算出することで
配線の断線/短絡を検査するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、電子機
器の小型化や軽量化などに伴って配線パターンの微細化
が進んでおり、接触式の検査装置においては、全ての配
線に直接プローブを接触させて配線の断線や短絡を検査
することが困難となってきている。また前記非接触式の
検査装置においては、回路基板表面の反射率の違いや照
射される光の強度の変動等により、検出される反射光の
変化量が変動するため、反射光の変化から精度よく電圧
を算出することが難しく、配線の検査を行う上で精度面
および安定性に問題があった。
【0005】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、回路基板に形成された配線の断線/短絡検査を精
度よく、しかも安定して行うことができる回路基板の検
査装置および検査方法ならびに電気光学素子を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回路基板に形成された複数の配線を検査する検査装
置であって、上記目的を達成するため、透明電極を備
え、その一方主面を前記回路基板の主面に当接あるいは
該主面から微小間隔を隔てて配置された電気光学素子
と、前記電気光学素子の前記一方主面と反対側に位置す
る前記電気光学素子の他方主面に向けて光を照射する照
明手段と、前記電気光学素子の前記他方主面から出射さ
れる光を受光する受光手段と、前記複数の配線のうち検
査対象となる配線と前記透明電極との間に互いに異なる
少なくとも2種類の電圧を与える電圧発生手段と、前記
電圧発生手段から与えられる電圧変化に応じた前記受光
手段により受光される光の変化に基づき前記検査対象配
線の断線、または前記検査対象配線とその他の配線との
短絡を判定する制御手段とを備えている。
【0007】このように構成された発明では、検査対象
配線と透明電極との間に電圧が印加され、検査対象配線
と透明電極との間で電界が発生し、電気光学素子のうち
検査対象配線と透明電極とで挟まれた領域の光学特性が
変化する。ここで、検査対象配線に断線が存在しないと
きには、電気光学素子の光学特性が部分的に変化し、そ
の光学特性の変動に伴って電気光学素子からの出射光も
変化する。一方、検査対象配線が断線しているときに
は、電界は発生しないため、出射光の変化は認められな
い。また、検査対象配線がその他の配線と短絡している
際には、その短絡配線と透明電極との間に電界が発生
し、その短絡配線と透明電極とで挟まれた領域について
も光学特性が変化し、その領域からの出射光が変化す
る。そこで、この発明では、電気光学素子からの光を受
光することで電気光学素子の光学特性が配線の断線状態
や短絡状態に伴って部分的に変化することを利用し、配
線の検査を非接触で行っている。
【0008】しかも、電気光学素子から出射される光の
輝度レベルは照明手段から電気光学素子に照射される光
の強度変動や回路基板の表面状態などの外乱によって変
動しやすいが、この発明では少なくとも2種類の電圧を
印加し、この電圧変化に伴う出射光の変化を求めること
によって上記外乱の影響をキャンセルしている。そし
て、その出射光の変化に基づき配線の断線/短絡を判定
するため、前記外乱の影響が排除されて回路基板の検査
精度および検査の安定性が向上する。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、前記電気
光学素子の、回路基板に対向する主面に反射膜をさらに
備えている。このように構成された発明では、照射され
た光の一部または全部が電気光学素子を透過したとして
も全てこの反射膜で反射されるので、入射光が回路基板
に到達することがなく、しかも、回路基板からの光が電
気光学素子に入射するのを防止することができ、回路基
板の表面状態の影響を除くことができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、前記反射
膜を非導電性材料で構成している。このように構成され
た発明では、反射膜を回路基板に直接接触させることが
でき、回路基板と電気光学素子とを最接近して配置する
ことができる。そして、このように配置することで、回
路基板に発生した電界をより忠実に出射光に反映させ
て、検査精度および安定性を向上させることができる。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、画像を表
示する表示手段をさらに備え、前記電気光学素子は、前
記回路基板の前記主面の直近あるいは前記主面から微小
間隔を隔てた検査位置と、その検査位置から離れて前記
照明手段からの光を前記回路基板の前記主面に直接照射
可能とするとともに前記回路基板からの反射光を前記受
光手段に導光可能とする退避位置との間を移動自在とな
っており、しかも、前記制御手段が、前記電気光学素子
が前記退避位置に移動したときに前記受光手段によって
受光された画像を示す画像信号を前記表示手段に与えて
前記回路基板の画像を前記表示手段に映し出すように構
成している。
【0012】このように構成された発明では、検査対象
となっている回路基板の画像を前記表示手段に表示させ
ることができるので、検査対象を目視等により容易に確
認することができる。
【0013】ここで、電気光学素子と透明電極が退避位
置にあるときに受光された回路基板の画像と、これらが
検査位置にあるときに受光された電気光学素子からの出
射光による画像とを、画像処理により合成して表示手段
に表示させてもよい。このように構成すれば、配線の幾
何学的配置と電界の分布を重ね合わせて比較することが
でき、検査対象配線の断線や、検査対象配線とその他の
配線との短絡の有無を目視等により確認することができ
るだけでなく、それらの発生箇所が表示手段に表示され
ることとなり、断線/短絡の発生箇所の特定が容易とな
る。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、前記複数
の配線のうち一つの配線を検査対象配線として選択し、
その選択された検査対象配線と前記透明電極との間を電
気的に接続するとともに、その検査対象配線を順次切り
替える選択手段を備え、前記制御手段が、前記選択手段
により検査対象配線が切り替えられるたびに当該検査対
象配線の断線、ならびに前記検査対象配線とその他の配
線との短絡を判定するように構成している。
【0015】このように構成された発明では、検査対象
となる配線を変更するたびに回路基板の位置決めや電気
的接続の変更をする必要がなく、回路基板に形成された
複数の配線を短時間に効率よく検査することができる。
【0016】また、請求項6に記載の発明は、前記複数
の配線のうち複数の配線を検査対象配線として選択し、
その選択された検査対象配線と前記透明電極との間を電
気的に接続するとともに、その検査対象配線を順次切り
替える選択手段を備え、前記制御手段が、前記選択手段
により検査対象配線が切り替えられるたびに当該検査対
象配線の断線を判定するように構成している。
【0017】このように構成された発明では、検査対象
となる配線を変更するたびに回路基板の位置決めや電気
的接続の変更をする必要がなく、また、同時に複数の配
線の検査を行うことが可能となり、回路基板に形成され
た複数の配線を短時間に効率よく検査することができ
る。
【0018】また、請求項7に記載の発明は、回路基板
に形成された複数の配線を検査する検査方法であって、
上記目的を達成するため、電気光学素子を前記回路基板
の主面に当接あるいは該主面から微小間隔を隔てて配置
する第1工程と、前記電気光学素子に光を照射する第2
工程と、前記電気光学素子に備えられた透明電極と、前
記複数の配線のうち検査対象となる配線との間に、互い
に異なる少なくとも2種類の電圧を印加する第3工程
と、前記第2工程と前記第3工程とを同時に実行しなが
ら、前記電圧の変化に伴う前記電気光学素子から出射さ
れる光の変化に基づき前記検査対象配線の断線、または
前記検査対象配線とその他の配線との短絡を判定する第
4工程とを備えている。
【0019】この検査方法では、検査対象となる配線
と、電気光学素子に設けられた透明電極との間に少なく
とも2種類の電圧を印加し、この電圧変化に伴う電気光
学素子からの出射光の変化に基づいて検査対象配線の導
通状態を判定しているため、上記装置と同様に、照明手
段からの光の変動や回路基板の表面状態などの外乱の影
響をキャンセルし、配線の検査を精度よく、しかも安定
して行うことができる。
【0020】また、請求項8に記載の発明は、一対の基
板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層と、前記一
対の基板のうちの一方の基板上に形成された透明電極と
を備え、前記一対の基板のうちの他方の基板は非導電性
材料からなることを特徴とする電気光学素子である。
【0021】この電気光学素子は、前記一対の基板のう
ちの他方の基板が非導電性材料で構成されているので、
前記他方の基板側に回路基板を当接または近接配置し
て、透明電極と回路基板上の検査対象となる配線との間
の電界の強弱を光学的な変化に変換できるため、本発明
にかかる回路基板の検査装置に有用なものである。
【0022】また、請求項9に記載の発明は、上記電気
光学素子において、前記他方の基板上に形成された非導
電性材料からなる反射膜を備えている。
【0023】このようにすることにより、電気光学素子
を回路基板の検査装置に用いたときにワークの表面に発
生した電界の状態をさらに精度よく検出することが可能
になる。
【0024】また、請求項10に記載の発明は、上記電
気光学素子において、前記液晶層より前記他方の基板側
に、実質的に導電性材料からなる層が形成されていない
ことを特徴としている。
【0025】このようにすることにより、回路基板表面
と液晶層との間に導電性の材料が介在しないので、液晶
の光学的な変化は回路基板表面に発生した電界の状態を
精度よく反映したものとなり、その結果、配線の検査を
精度よく安定して行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる回路基
板の検査装置の第1の実施形態を示す図である。また、
図2は、この検査装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。この検査装置は、例えばC4パッケージ(=Cont
rolled Collapse Chip Connection)方式で半導体チッ
プを実装可能となっている回路基板10を検査する装置
である。この回路基板10では、図1に示すように、ベ
ース基板11に複数の配線12が形成されている。各配
線12は、ベース基板11の一方表面上で半導体チップ
のパッドに対応して設けられたパッド部12aと、ベー
ス基板11の他方表面上に設けられたボールグリッド1
2bと、ベース基板11内に形成された孔(Via)に設
けられてパッド部12aとボールグリッド12bとを電
気的に接続する導電部12cとで構成されている。そし
て、パッド部12aは半導体チップのパッドに対応すべ
く狭ピッチで配置される一方、ボールグリッド12bは
パッド部12aに比べて広ピッチで配置されている。ま
た、回路基板10には、ベース基板11の一方表面に形
成された配線の損傷や酸化を防止するため、パッド部1
2aを残してベース基板11の一方表面のほぼ全面を覆
うようにレジスト膜13が形成されている。なお、この
実施形態では、上記のように構成された回路基板10を
検査対象たるワークとして検査する場合について説明す
るが、本発明の適用対象となる回路基板はこれに限定さ
れるものではないことは言うまでもない。
【0027】この検査装置には、1枚の回路基板をワー
ク10として保持するワークホルダ21が設けられてい
る。このワークホルダ21は、ワーク10の検査を行う
ためのワーク位置(図1に示す位置)と、ワークホルダ
21へのワーク10のローディングおよびワークホルダ
21からのアンローディングを行うためのロード/アン
ロード位置(図示省略)との間を移動自在となってお
り、装置全体を制御する制御部30からの制御信号に応
じてワーク駆動機構22がワークホルダ21をワーク位
置とロード/アンロード位置との間を往復駆動する。
【0028】このワーク位置では、ワーク10の下方側
に下部治具40が配置されている。この下部治具40
は、各配線12のボールグリッド12bに対応して設け
られた複数の導電性スプリングプローブ41と、マルチ
プレクサ42と、プローブ41およびマルチプレクサ4
2を保持しながらワーク10に対して接近/離間移動自
在な下部治具ベース(図示省略)とで構成されている。
また、下部治具ベースには、下部治具駆動機構43が連
結されており、制御部30からの制御信号に応じて下部
治具ベースをワーク10に対して接近/離間駆動する。
【0029】一方、ワーク位置に位置決めされるワーク
10の上方側には、上部治具50が配置されている。こ
の上部治具50は、下部透明ガラス板51に、液晶5
2、透明電極53、上部透明ガラス板54および偏光板
55をこの順序で積み重ねてなる平板状組立体と、この
平板状組立体を保持しながら平板状組立体を回路基板1
0の直上位置(本発明の「検査位置」に相当)とその位
置から離れた退避位置との間で移動自在な上部治具ベー
ス(図示省略)とで構成されている。また、上部治具ベ
ースには、上部治具駆動機構56が連結されており、制
御部30からの制御信号に応じて上部治具ベースを検査
位置と退避位置との間で移動させる。この実施形態で
は、液晶52を透明ガラス板51および54で挟み込む
とともに、透明電極53を設けたものが本発明にいう
「電気光学素子」に相当する。また、偏光板55は本発
明の必須構成要件ではないが、液晶52に入射する光の
偏光面を揃える目的で設けられており、このような構成
とすることで、電界の強弱をより効率よく光学的な変化
に変換することができる。
【0030】ここで、液晶52は請求項8にかかる電気
光学素子における「液晶層」に相当し、上部透明ガラス
板54および下部透明ガラス板51は、それぞれ「一対
の基板」のうちの「一方の基板」および「他方の基板」
に相当する。本実施形態では「基板」としてガラス板を
用いているがプラスチックなどの他の材料でもよい。ま
た、上部透明ガラス板54と透明電極53との配置関係
を入れ替えてもよい。
【0031】また、この検査装置では、検査対象となる
配線に所定の電圧を印加するための検査信号印加回路6
0が設けられている。検査信号印加回路60は、マルチ
プレクサ42および透明電極53と電気的に接続されて
おり、制御部30からの制御信号にしたがって互いに異
なる2種類の信号電圧を発生する。また、マルチプレク
サ42側では、制御部30からの選択制御信号に対応す
るボールグリッドが選択される。例えば、図1に示すよ
うに、制御部30からの選択制御信号によって検査対象
配線121のボールグリッド121bが選択されると、
そのボールグリッド121bと透明電極53との間に検
査信号印加回路60からの電圧が選択的に印加される。
このように、この実施形態では、検査信号印加回路60
が本発明の「電圧発生手段」として機能している。
【0032】また、上部治具50の上方には、照明ラン
プ70とCCDカメラ80とが設けられている。照明ラ
ンプ70は上部治具50の上面を照射するように配置さ
れており、制御部30からの制御信号によってランプ制
御回路71が照明ランプ70の点灯/消灯を制御する。
また、照明ランプ70が点灯しながら、上部治具ベース
により平板状組立体(下部ガラス板51、液晶52、透
明電極53、上部ガラス板54および偏光板55)が退
避位置に移動すると、照明ランプ70からの光を直接回
路基板10の一方表面に照射することができる。
【0033】CCDカメラ80は、上部治具50の表面
を撮像するように配置されており、後述するように平板
状組立体の表面に示す画像、つまり回路基板10の表面
の電界の強弱を示す明暗画像(以下、「電界分布像」と
いう)を撮像することができるように構成されている。
CCDカメラ80で撮像された電界分布像を示す画像信
号は、A/D変換回路81によりデジタル信号に変換さ
れて制御部30に与えられる。そして、この制御部30
がこの電界分布像より配線の断線/短絡の判定を行う。
このように、この実施形態では、照明ランプ70が本発
明の「照明手段」として機能するとともに、CCDカメ
ラ80が本発明の「受光手段」として機能している。
【0034】さらに、この実施形態では、表示モニタ9
0が設けられており、CCDカメラ80から制御部30
へ送られた画像信号がそのまま、あるいは適当に画像処
理された後、表示モニタ90に与えられる。こうして、
CCDカメラ80により撮像されている画像が表示モニ
タ90に映し出され、オペレータが目視により確認しつ
つ検査を行うことを可能としている。
【0035】次に、上記のように構成された検査装置の
動作について図3ないし図8を参照しつつ説明する。
【0036】図3は、図1に示す回路基板の検査装置の
動作を示すフローチャートである。この検査装置では、
ロード/アンロード位置に位置しているワークホルダ2
1に対して未検査のワーク(回路基板)10が検査装置
に並設されたハンドリング装置(図示省略)やオペレー
タのマニュアル操作などによってローディングされる
(ステップS1)と、制御部30が装置各部を制御し、
以下のステップS2〜S8を実行してワーク10を検査
する。
【0037】まずステップS2で、ワークホルダ21が
ワーク10をクランプ保持する。そして、ワーク10を
保持したまま、ワークホルダ21がワーク10の検査を
行うためのワーク位置(図1に示す位置)に移動する
(ステップS3)。こうして、ワーク10がワーク位置
に位置決めされる。
【0038】それに続いて、上部治具50および下部治
具40がワーク10に向かって移動する(ステップS
4)。このワーク10への下部治具40の移動によっ
て、図1に示すように、各導電性スプリングプローブ4
1の先端部がそれぞれ対応する配線12のボールグリッ
ド12bに押し当てられて電気的に接続される。一方、
検査位置への上部治具50の移動によって、図1に示す
ように、上部治具50がワーク10の検査対象箇所の直
近の位置に移動して下部治具40とでワーク10を挟み
込んでワーク10をしっかりと保持する。
【0039】こうして、ワーク10の検査準備が完了す
ると、断線・短絡検査(ステップS5)を実行してワー
ク10の検査を行う。なお、これらの検査内容について
は後で詳述する。
【0040】そして、検査終了に伴い、下部治具40お
よび上部治具50がワーク10から離間移動した後(ス
テップS6)、ワークホルダ21がロード/アンロード
位置に移動してワーク10のクランプを解除する(ステ
ップS7)。最後に、ステップS8で検査が完了したワ
ーク10がワークホルダ21から搬出されたことを確認
すると、ステップS1に戻って上記一連の処理を実行す
る。
【0041】次に、この検査装置における断線・短絡検
査(ステップS5)について、以下に詳述する。図4
は、図1の回路基板の検査装置における断線・短絡検査
を示すフローチャートである。また、図5はこの実施形
態の検査装置による断線・短絡検査において、検査信号
印加回路60で発生する信号電圧の波形の一例(図5
(a))と、この信号を印加したときの液晶からの反射
光の輝度レベルの変化の一例(図5(b))を示す図で
ある。ステップS4において、ワーク10、下部治具4
0および上部治具50を所定の位置に配置した後、照明
ランプ70を点灯させる(ステップS51)。次いで、
マルチプレクサ42が、制御部30からの選択制御信号
にしたがいスイッチ部S421を閉じ、検査対象配線と
して配線121(図1)を選択し、そのボールグリッド
121bと検査信号印加回路60とを電気的に接続する
(ステップS52)。続いて、検査信号印加回路60
が、ボールグリッド121bと透明電極53との間に、
図5(a)に示す電圧V1を印加する(ステップS5
3)。
【0042】このとき、図6に示すように、信号電圧が
印加されているパッド部と透明電極に挟まれた領域(図
6に示す領域6A)では、信号電圧の印加によりこの領
域6Aに形成される電界により、液晶52のうち領域6
Aに対応する部分の透過率が高くなる。このため、ワー
ク10の表面で反射された光は液晶52を透過して平板
状組立体の上面から出射する。このとき、電圧が印加さ
れてから液晶52の透過率が完全に変化するまでには時
間遅れが存在するので、平板状組立体の表面における輝
度レベルの変化は、例えば図5(b)のようになる。一
方、上記以外の領域(図6に示す領域6B)では電界が
形成されないので、この領域6Bの液晶52の透過率は
低く、入射した光は散乱されて、平板状組立体の表面か
ら出射する光は少ない。したがって、CCDカメラ80
によって電界分布像を撮像することで、例えば図7に示
すように、電圧が印加されている部分の輝度が高く、そ
れ以外の部分の輝度が低い画像が得られる(図では、輝
度が高い部分を斜線で表している。以下同じ)。また、
電界分布像には、ワーク10の表面状態や電界の強弱に
よって、輝度の高い部分(図に示す7A部分)と低い部
分(図に示す7B部分)が現れる。ここで、検査対象配
線121が断線していれば、図8(a)に示すように、
本来明るく映るべき部分が暗く映る(8Aの箇所で断線
している)。また、検査対象配線121と他の配線12
2が短絡していれば、図8(b)に示すように、暗く映
るべき他の配線122までもが明るく映る(8Bの箇所
で短絡している)。
【0043】ステップS54では、液晶52の前記時間
遅れを考慮した一定時間が経過した後、CCDカメラ8
0が電界分布像を撮像し、制御部30が、得られた電界
分布像における、回路基板内の各パッド部12aの上方
に相当する位置の輝度レベルを検出、記憶する。ここで
は、回路基板内のn本の配線(配線121、配線12
2、…、配線12n)にそれぞれ接続されるパッド部1
21a、122a、…、12naの上方に相当する位置
におけるそれぞれの輝度レベルをL1(V1)、L2
(V1)、…、Ln(V1)と表すものとする。
【0044】続いて、ステップS55で、検査信号印加
回路60が発生する信号電圧を、図5(a)に示す電圧
V2に変更し、前記ステップS54と同様にして各パッ
ド部121a、122a、…、12naに対応する位置
の輝度レベルを検出、記憶する。このとき、信号電圧が
印加されているパッド部と透明電極に挟まれた領域で
は、信号電圧の変化に伴う電界強度の変化により、この
領域からの出射光の輝度レベルもこれに応じて変化す
る。一方、上記以外の領域では、電界が発生しない、あ
るいは上記領域に比べて電界が微弱であるため、輝度レ
ベルの変化は小さい。このときの前記各配線(配線12
1、配線122、…、配線12n)にそれぞれ接続され
るパッド部121a、122a、…、12naの上方に
相当する位置におけるそれぞれの輝度レベルをL1(V
2)、L2(V2)、…、Ln(V2)とする。
【0045】このように、2種類の電圧V1、V2によ
る測定が終了すると、制御部30が、それぞれの電圧を
印加したときの各配線における輝度レベル差を、以下の
ように算出する(ステップS56)。
【0046】 配線121:ΔL1=L1(V2)−L1(V1) 配線122:ΔL2=L2(V2)−L2(V1) : 配線12n:ΔLn=Ln(V2)−Ln(V1) 制御部30は、上記算出結果に基づき、検査対象配線1
21の断線判定を行う(ステップS57)。すなわち、
検査対象配線121における輝度レベル差ΔL1が、所
定のしきい値以上であれば、当該配線121は導通状態
にあると判定する。一方、輝度レベル差ΔL1がしきい
値未満であれば、当該配線121は断線状態にあると判
定する。
【0047】次に制御部30は、検査対象配線とその他
の配線との短絡検査を行う(ステップS58)。例え
ば、検査対象配線121と、他の配線122との間の短
絡を判定するには、以下のように行う。すなわち、検査
対象配線121に信号電圧を印加したときの、配線12
2における輝度レベル差ΔL2が、所定のしきい値以上
であれば、検査対象配線121と、他の配線122との
間が短絡していると判定する。一方、輝度レベル差ΔL
2がしきい値未満であれば、検査対象配線121と、他
の配線122との間に短絡はないと判定する。同様にし
て、その他の配線についても、検査対象配線121との
間の短絡の有無を判定する。
【0048】このようにして、マルチプレクサ42によ
って選択された一つの配線、つまり検査対象配線につい
て、当該検査対象配線の断線と、当該検査対象配線とそ
の他の配線との間の短絡との検査が終了すると、順次他
の配線についても前記ステップS52〜S58による検
査を行い、全ての配線について検査が終了すればステッ
プS6へ戻る(ステップS59)。
【0049】以上のように、この実施形態では、液晶5
2をガラス板51、54で挟んでなる電気光学素子の光
学特性が配線の断線状態や短絡状態に伴って部分的に変
化することを利用し、配線の検査を非接触で行っている
ので、配線パターンの微細化に対しても柔軟に対応する
ことができる。しかも、この実施形態では2種類の電圧
V1、V2を印加し、この電圧変化に伴う出射光の輝度
レベルの変化を求めているため、照明ランプ70から出
射される照明光の光量変動やワーク(回路基板)10の
表面状態などの影響をキャンセルすることができ、配線
の検査精度および検査の安定性を向上させることができ
る。
【0050】図9は、この発明にかかる回路基板の検査
装置の第2の実施形態を示す図である。この実施形態が
第1の実施形態と大きく相違している点は、上部治具5
0のうちワーク10と対向する面、つまり下部ガラス板
51の下面に、非導電性材料で構成された反射膜58が
設けられており、ワーク10の検査時には反射膜58と
ワーク10とが互いに当接して配置される点である。な
お、その他の構成については、第1の実施形態にかかる
装置と同一であるため、同一構成については同一符号を
付して説明を省略する。
【0051】また、このように構成された装置の基本的
動作は、次の点を除いて第1の実施形態と同一である。
その相違点とは、図9に示すように、上部治具50に入
射した光は全て反射膜58で反射される点である。この
相違点に基づき、電界分布像は液晶52に加わる電界の
みを反映したものとなり、検査対象配線121に信号電
圧を印加したときの電界分布像は例えば図10に示すよ
うになる。この例では、電圧が印加されている配線12
1は明るい像として現れるが、電圧が印加されていない
配線122、123、…の像は表示されない(破線は、
配線が像として現れていないことを示す。以下同じ)。
【0052】以上のように、この実施形態に示す検査装
置では、ワーク10の表面状態の影響を除くことがで
き、ワーク10の表面に発生した電界の状態をさらに精
度よく検出することができる。その結果、断線・短絡検
査における検査精度および安定性をさらに向上させるこ
とが可能となる。
【0053】ところで、上記第2の実施形態では、反射
膜58を設けたことによりワーク(回路基板)10の表
面状態を表示モニタ90に映し出すことができず、検査
箇所の確認や位置合わせの確認をオペレータの目視によ
り行うことができない。そこで、次に説明する第3の実
施形態では、動作フローを工夫することで上記の問題を
解消している。以下、図11および図12を参照しつつ
詳述する。
【0054】図11は、この発明にかかる回路基板の検
査装置の第3の実施形態における動作を示すフローチャ
ートである。この第3の実施形態では、先の実施形態と
同様に、ロード/アンロード位置に位置しているワーク
ホルダ21に対して未検査のワーク(回路基板)10が
ローディングされる(ステップS1)と、ワークホルダ
21がワーク10をクランプ保持した(ステップS2)
後、ワーク10がワーク位置に移動される(ステップS
3)。
【0055】このステップS3終了時点では、上部治具
50は前記上部治具用退避位置に退避しており、ステッ
プS31で、照明ランプ70が点灯し、ワーク10を照
射しつつCCDカメラ80がワーク10の表面を撮像す
る。そして、この画像は例えば図12(a)に示すよう
に表示モニタ90に表示されて、ワーク10の表面をオ
ペレータが目視可能となる。そこで、オペレータはこの
表示モニタ90を見ながらワーク10上の検査箇所を確
認し、必要に応じてワーク10のさらに細かい位置決め
を適宜行う。その後、図3に示す検査と同様に、ステッ
プS4以降の手順にしたがい検査を行う。なお、図12
(b)は断線・短絡検査(ステップS5)中に表示モニ
タ90に映し出される画像であり、電圧が印加されて電
界が発生している配線のみを表示している。
【0056】以上のように、この実施形態では、断線・
短絡検査に先立って予め検査箇所を直接撮像して得られ
た画像(図12(a))を表示モニタ90に映し出すよ
うに構成しているので、検査箇所における配線の幾何学
的配置と電界分布とを目視により比較しつつ検査を行う
ことができ、検査の利便性を向上させることができる。
なお、この実施形態では、断線・短絡検査前の画像(同
図(a))と、断線・短絡検査中の画像(同図(b))
とを別個に表示モニタ90上に映し出しているが、各画
像データを制御部30のメモリ(図示省略)に保存して
おき、これらの画像データに基づき両画像を表示モニタ
90に重ね合わせて表示するようにしてもよい(同図
(c))。こうすることによって、第1の実施形態と全
く同様の画像を得ることができる。
【0057】図13は、この発明にかかる回路基板の検
査装置の第4の実施形態を示す図である。この実施形態
では、マルチプレクサ42が、制御部30からの選択制
御信号により、同時に複数の配線を検査対象として選択
できる構成となっている。図13に示す実施形態では、
マルチプレクサ42は、同時に2つのスイッチ部421
および423を閉じており、配線121および123に
同時に信号電圧が印加される。このとき、例えば、配線
121および123が正常な導通状態にあり、他の配線
との間に短絡がない場合には、信号電圧の印加により、
例えば図14に示す電界分布像が得られる。このように
第4の実施形態によれば、複数の配線の導通を同時に検
査することができ、検査に要する時間を短縮することが
できる。
【0058】ところで、上記した実施形態では、電界分
布像に基づき配線の断線および短絡を検査しているが、
配線の短絡については次の第5の実施形態に示すように
マルチプレクサ42におけるスイッチ切替によって検査
を行うことができる。以下、図15を参照しつつ第5の
実施形態にかかる装置について説明する。
【0059】図15は、この発明にかかる回路基板の検
査装置の第5の実施形態を示す図である。この実施形態
では、以下のようにして、検査対象として選択された配
線121と、その他の配線122、123との間の短絡
検査を行う。すなわち、制御部30からの選択制御信号
により検査対象として選択された配線121には検査信
号を印加し、それ以外の配線122、123には透明電
極53と同じ電位を与える。ここで、検査対象配線12
1と、その他の配線122、123のうち少なくとも1
つの配線との間に短絡があれば、検査信号印加回路60
から検査対象配線121、短絡箇所およびその他の配線
を介して検査信号印加回路60に戻る閉回路が形成され
るため、この閉回路に流れる電流を検出することによっ
て短絡を検出することができる。このように、第5の実
施形態によれば、CCDカメラ80により撮像される画
像に基づき短絡検査を行う必要がなく、短時間で配線間
の短絡を検査することができる。
【0060】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記実施形態にかかる検査装置は、ワーク
(回路基板)10についての導電状態の検査として「断
線検査」と「短絡検査」とをこの順序で行っているが、
検査順序はこれに限定されるものではない。
【0061】また、上記実施形態では、C4方式で半導
体チップを実装可能となっている回路基板10を検査対
象としているが、本発明によって検査可能な回路基板
は、これに限定されるものではない。例えば、ベース基
板の一方表面にのみ配線が形成された回路基板や折返し
配線パターンを有する回路基板などについても、本発明
を適用することができる。
【0062】また、上記実施形態では、請求項1および
請求項7にかかる発明の「電気光学素子」として、液晶
を用いた素子を使用しているが、本発明に適用できる電
気光学素子はこれに限定されるものではない。電界の強
弱を、その光学特性の変化として検出できる素子であれ
ば、例えば、ポッケルス効果を示す材料を用いた素子な
どが適用可能である。
【0063】また、上記実施形態では、本発明の「照明
手段」として、ランプ70を使用しているが、本発明の
「照明手段」としてはこれに限定されるものではなく、
例えば可視光レーザーなどが、本発明の「照明手段」と
して使用できる。
【0064】また、上記実施形態では、検査信号電圧と
して、波高値の異なる2つの矩形波信号を使用している
が、この信号電圧は、それぞれの信号電圧での、上部治
具からの反射光の輝度の差が検出できる条件であれば、
例えばステップ状に変化する直流電圧や他の波形の交流
電圧でもよく、また、3つ以上の異なる電圧を使用して
もよい。
【0065】また、上記実施形態では、上部治具50を
構成する平板状組立体(下部ガラス板51、液晶52、
透明電極53、上部ガラス板54および偏光板55)を
ワーク(回路基板)10の表面に直接当接させている
が、平板状組立体をワーク10の表面から微小距離だけ
離間配置するようにしてもよい。ただし、この種の装置
では、スプリングプローブ41の反力を確保するために
上部治具50と下部治具40とでワーク10を挟みこむ
構成を採用することが望ましいため、平板状組立体をワ
ーク10から離間配置した際には、上部治具50にワー
ク10を下部治具40側に押え付けるための構成を別途
設ける必要がある。そのため、部品点数を少なく、しか
もスプリングプローブ41の反力を確実に確保するため
には、上記実施形態の如く平板状組立体をワーク10の
表面に直接当接させるのが好適である。
【0066】さらに、上記実施形態では、上部治具50
からの出射光の輝度の変化を検出する方法として、2種
類の電圧を印加したときに得られる輝度レベルの差を算
出する方法を採っているが、この方法以外にも、例え
ば、両者の輝度レベルの比や、電圧の変化に伴う輝度レ
ベルの時間微分を算出する方法を用いても、変化を検出
することができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、検査
対象配線と、電気光学素子に備えられた透明電極との間
に、少なくとも2種類の電圧を印加し、その電圧変化に
伴う受光手段で受光される光の変化に基づき検査対象配
線の断線およびその他の配線との短絡を判定しているの
で、照明手段からの光の変動や、回路基板の表面状態に
よらず、精度よく安定して配線の断線/短絡検査を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる回路基板の検査装置の第1の
実施形態を示す図である。
【図2】図1の検査装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】図1の検査装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】図1の検査装置の断線・短絡検査を示すフロー
チャートである。
【図5】図1の検査装置に使用する信号と、液晶の光学
的応答の例を示す図である。
【図6】電圧印加時における電気光学素子の振る舞いを
示す図である。
【図7】図1の検査装置において得られる電界分布像の
例を示す図である。
【図8】断線・短絡があるときの電界分布像の例を示す
図である。
【図9】この発明にかかる回路基板の検査装置の第2の
実施形態を示す図である。
【図10】図9の検査装置において得られる電界分布像
の例を示す図である。
【図11】この発明にかかる回路基板の検査装置の第3
の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図12】図11の検査装置において得られる電界分布
像の例を示す図である。
【図13】図13の検査装置において得られる電界分布
像の例を示す図である。
【図14】この発明にかかる回路基板の検査装置の第4
の実施形態を示す図である。
【図15】この発明にかかる回路基板の検査装置の第5
の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10…ワーク(回路基板) 12、121…配線 12a、121a…パッド部 12b、121b…ボールグリッド 12c、121c…導電部 30…制御部(制御手段) 42…マルチプレクサ(選択手段) 50…上部治具(電気光学素子を含む) 52…液晶 53…透明電極 58…反射膜 60…検査信号印加回路(電圧発生手段) 70…照明ランプ(照明手段) 80…CCDカメラ(受光手段) 90…表示モニタ(表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 31/302 G02F 1/13 101 2H088 G02F 1/13 101 G09F 9/00 352 5C054 G09F 9/00 352 H04N 7/18 B 5G435 H04N 7/18 H05K 3/00 Q H05K 3/00 G01R 31/28 L (72)発明者 戒田 理夫 京都府宇治市槙島町目川126番地 日本電 産リード株式会社内 (72)発明者 中川 豊 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 村田 浩一 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA49 BB02 BB22 CC01 CC31 DD12 EE03 FF01 FF04 FF26 JJ03 JJ26 MM03 PP12 SS04 SS13 TT02 UU04 UU05 2G014 AA01 AA02 AA03 AB21 AB59 AC15 AC18 2G051 AA65 AB14 AB20 CA03 CB01 CC20 DA01 EA11 EA12 EA14 EB01 FA01 2G086 EE10 2G132 AA20 AD15 AF15 AL11 2H088 EA53 FA11 FA30 HA02 HA18 HA21 JA03 MA20 5C054 AA05 CA04 CC03 CE16 EB05 FC03 HA05 5G435 AA14 AA17 EE33 KK05 KK10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板に形成された複数の配線を検査
    する検査装置において、 透明電極を備え、その一方主面を前記回路基板の主面に
    当接あるいは該主面から微小間隔を隔てて配置された電
    気光学素子と、 前記電気光学素子の前記一方主面と反対側に位置する、
    前記電気光学素子の他方主面に向けて光を照射する照明
    手段と、 前記電気光学素子の前記他方主面から出射される光を受
    光する受光手段と、 前記複数の配線のうち検査対象となる配線と、前記透明
    電極との間に互いに異なる少なくとも2種類の電圧を与
    える電圧発生手段と、 前記電圧発生手段から与えられる電圧変化に応じた前記
    受光手段により受光される光の変化に基づき前記検査対
    象配線の断線、または前記検査対象配線とその他の配線
    との短絡を判定する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る回路基板の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記電気光学素子の前記一方主面側に反
    射膜が設けられた請求項1記載の回路基板の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記反射膜は非導電性材料で構成されて
    いる請求項2記載の回路基板の検査装置。
  4. 【請求項4】 画像を表示する表示手段をさらに備え、 前記電気光学素子は、前記回路基板の前記主面の直近あ
    るいは前記主面から微小間隔を隔てた検査位置と、その
    検査位置から離れて前記照明手段からの光を前記回路基
    板の前記主面に直接照射可能とするとともに前記回路基
    板からの反射光を前記受光手段に導光可能とする退避位
    置との間を移動自在となっており、しかも、 前記制御手段は、前記電気光学素子が前記退避位置に移
    動したときに前記受光手段によって受光された画像を示
    す画像信号を前記表示手段に与えて前記回路基板の画像
    を前記表示手段に映し出す請求項2または3記載の回路
    基板の検査装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の配線のうち一つの配線を検査
    対象配線として選択し、その選択された検査対象配線と
    前記透明電極との間を電気的に接続すると共に、その検
    査対象配線を順次切り替える選択手段を備え、 前記制御手段は、前記選択手段により検査対象配線が切
    り替えられるたびに当該検査対象配線の断線、ならびに
    前記検査対象配線とその他の配線との短絡を判定する請
    求項1ないし4のいずれかに記載の回路基板の検査装
    置。
  6. 【請求項6】 前記複数の配線のうち複数の配線を検査
    対象配線として選択し、その選択された検査対象配線と
    前記透明電極との間を電気的に接続すると共に、その検
    査対象配線を順次切り替える選択手段を備え、 前記制御手段は、前記選択手段により検査対象配線が切
    り替えられるたびに当該検査対象配線の断線を判定する
    請求項1ないし4のいずれかに記載の回路基板の検査装
    置。
  7. 【請求項7】 回路基板に形成された複数の配線を検査
    する検査方法において、 電気光学素子を前記回路基板の主面に当接あるいは該主
    面から微小間隔を隔てて配置する第1工程と、 前記電気光学素子に光を照射する第2工程と、 前記電気光学素子に備えられた透明電極と、前記複数の
    配線のうち検査対象となる配線との間に、互いに異なる
    少なくとも2種類の電圧を印加する第3工程と、 前記第2工程と前記第3工程とを同時に実行しながら、
    前記電圧の変化に伴う前記電気光学素子から出射される
    光の変化に基づき前記検査対象配線の断線、または前記
    検査対象配線とその他の配線との短絡を判定する第4工
    程とを備えたことを特徴とする回路基板の検査方法。
  8. 【請求項8】 一対の基板と、 前記一対の基板間に挟持された液晶層と、 前記一対の基板のうちの一方の基板上に形成された透明
    電極とを備え、 前記一対の基板のうちの他方の基板は非導電性材料から
    なることを特徴とする電気光学素子。
  9. 【請求項9】 前記他方の基板上に形成された非導電性
    材料からなる反射膜を備えた請求項8記載の電気光学素
    子。
  10. 【請求項10】 前記液晶層より前記他方の基板側に、
    実質的に導電性材料からなる層が形成されていない請求
    項8または9記載の電気光学素子。
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