JP3097515B2 - ダイカスト機 - Google Patents

ダイカスト機

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JP3097515B2
JP3097515B2 JP07262934A JP26293495A JP3097515B2 JP 3097515 B2 JP3097515 B2 JP 3097515B2 JP 07262934 A JP07262934 A JP 07262934A JP 26293495 A JP26293495 A JP 26293495A JP 3097515 B2 JP3097515 B2 JP 3097515B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶湯を高速で鋳型
内に圧入して鋳物を成形するダイカスト機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なダイカスト機においては、特開
平5−305410号公報に示されるように、プランジ
ャーチップ2は略円柱形でその溶湯押圧面2fは平面に
成形されている。また、図2に示されるように、前記プ
ランジャーチップ2と対向する位置に設置されているス
プルコア4はその表面が円錐台形に成形されておりその
円錐台の傾斜周面4eにスプルブッシュ6の先端に形成
された傾斜内周面6nが面接触するようになっている。
そして、前記円錐台の上面がスプルコア4の溶湯衝突面
4sとなっている。
【0003】図示されていないプランジャースリーブに
溶湯が注入されて前記プランジャーチップ2がそのプラ
ンジャースリーブ、スプルブッシュ6内を前進して溶湯
を押圧すると、溶湯はスプルコア4の溶湯衝突面4sに
衝突してランナー1rにより鋳型1のキャビティ(図示
されていない)に導かれる。そして、前記キャビティに
溶湯が充填された後に引き続きプランジャーチップ2が
スプルコア4に接近することにより、キャビティ内の溶
湯に対する増圧が行われ、溶湯が凝固する際のひけ巣等
の鋳造欠陥が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記プランジ
ャーチップ2と前記スプルコア4の間で成形される円盤
状の凝固片をビスケットというが、前記ビスケットの外
側面はスプルブッシュ6の先端部内壁面により成形され
る。しかしながら、前記スプルブッシュ6の先端部には
冷却水の通路を形成することが構造上困難であるためこ
の部分の冷却能力が低い。さらに、前記スプルコア4は
その表面が円錐台形に成形されてその周囲にスプルブッ
シュ6の先端部が面接触しているため、そのスプルコア
4の冷却能力を向上させたとしてもビスケットの外側面
を有効に冷却することは困難である。このため、ビスケ
ットを凝固させるのに時間が掛かり、鋳造のサイクルタ
イムが長くなるという問題がある。本発明の技術的課題
は、スプルコアの溶湯衝突面、プランジャーチップの溶
湯押圧面の形状を変更してスプルブッシュがビスケット
に接触する面積を極力小さくすることにより、冷却能力
を向上させてビスケットの凝固に要する時間を短縮させ
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有するダイカスト機によって解決される。即ち、
請求項1に係るダイカスト機は、筒状のスプルブッシュ
内を前進して溶湯を押圧するプランジャーチップと、前
記プランジャーチップの対向位置に設けられ、前記スプ
ルブッシュの先端面に面接触するスプルコアとを備える
ダイカスト機であって、前記プランジャーチップには、
前記スプルブッシュから突出可能な溶湯押圧面が形成さ
れており、前記スプルコアには、前記プランジャーチッ
プの溶湯押圧面と対向する位置に、溶湯が衝突する凹面
形状の溶湯衝突面が形成されており、前記スプルコアの
溶湯衝突面と前記プランジャーチップの溶湯押圧面とに
よってビスケットが形成される。本発明によると、ビス
ケットは、スプルコアの溶湯衝突面とプランジャーチッ
プの溶湯押圧面とによって形成されるため、前記ビスケ
ットがスプルブッシュに接触することがない。即ち、ビ
スケットは、冷却能力の低いスプルブッシュに接触せ
ず、冷却能力が高いスプルコアの溶湯衝突面とプランジ
ャーチップの溶湯押圧面とによって形成されるため、そ
のビスケットの凝固に要する時間が短縮される。
【0006】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1に記載されたダイカスト機において、スプルコアの
内部には、溶湯衝突面の凹面形状に沿って冷却液が流れ
るような空間が形成されている。このため、ビスケット
の前面から外周面にかけて強制冷却できるようになり、
冷却能力がさらに向上してビスケットの凝固に要する時
間が短縮される。
【0007】また、請求項3に記載された発明は、請求
項1に記載されたダイカスト機において、プランジャー
チップの溶湯押圧面の形状が凸面形状である。このた
め、ビスケットに対するプランジャーチップの接触面積
が増加し、この分だけビスケットの後面を有効に冷却で
きるようになる。また、従来のように、プランジャーチ
ップの溶湯押圧面を平らに成形する場合に比べて冷却水
を通す空間の容積を増加させることができるため、冷却
能力がさらに向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて本発明の一
の実施の形態に係るダイカスト機の説明を行う。ここ
で、図1は本実施の形態に係るダイカスト機の要部縦断
面図である。前記ダイカスト機10の固定型12にはプ
ランジャーチップ24の摺動部にスプルブッシュ22が
設けられている。前記スプルブッシュ22は内筒22j
と外筒22tとから構成されており、その内筒22jと
外筒22tとの間に冷却水を通すための冷却通路22w
が形成されている。ここで、前記スプルブッシュ22は
その内筒22jの内径がプランジャースリーブ(図示さ
れていない)と等しい内径に成形されているとともに、
前記プランジャースリーブと同軸に位置決めされてい
る。
【0009】前記プランジャーチップ24は前記プラン
ジャースリーブの端部からスプルブッシュ22の先端位
置まで移動することにより、そのプランジャースリーブ
に注入された溶湯をスプルブッシュ22、ランナー16
rを介してキャビティ(図示されていない)に送り込む
部材であり、射出シリンダ(図示されていない)に連結
されたプランジャーロッド25の先端に固定されてい
る。前記プランジャーチップ24は先端の溶湯押圧面2
4kが凸球形状に成形されており、その内側にはその凸
球形状の溶湯押圧面24kをほぼ均等に冷却するための
凸球形状を備える冷却水用空間24wが形成されてい
る。なお、前記冷却水用空間24wはプランジャーロッ
ド25の内側に形成された冷却水供給路25wに接続さ
れている。即ち、前記冷却水用空間24wが本発明のス
プルコア内部の空間に相当する。
【0010】前記ダイカスト機10の可動型16には前
記プランジャーチップ24に対向する位置にスプルコア
26が設けられている。前記スプルコア26は溶湯の直
撃による破損や熱によるヒートクラック発生時に交換を
可能にした部材であり、鋳造時に溶湯が衝突する溶湯衝
突面26tが凹球形状に成形されている。また、前記ス
プルコア26の溶湯衝突面26tの周囲には平端面26
yが形成されており、型締めが行われた状態でその平端
面26yが前記スプルブッシュ22の先端面22xに面
接触するようになっている。ここで、前記凹球形状の溶
湯衝突面26tの直径はスプルブッシュ22の内筒22
jの内径に等しく設定されている。さらに、前記スプル
コア26の内部には溶湯衝突面26tを囲むように冷却
水を通すための冷却水用空間26wが形成されている。
【0011】次に、本実施の形態に係るダイカスト機1
0の動作を説明する。先ず、型締めが行われることによ
り可動型16と固定型12との内部にはキャビティ(図
示されていない)が形成される。また、前記スプルブッ
シュ22の先端面22xがスプルコア26の平端面26
yに当接することにより、スプルブッシュ22の正面が
凹球形状の溶湯衝突面26tによって塞がれるととも
に、その溶湯衝突面26tの側面に開口したランナー1
6rによってスプルブッシュ22、プランジャースリー
ブ内が前記キャビティと連通する。また、スプルブッシ
ュ22の冷却通路22w、プランジャーチップ24の冷
却水用空間24w及びスプルコア26の冷却水用空間2
6wには必要最小限の冷却水が供給されている。
【0012】このようにして鋳造の準備が完了すると、
前記プランジャースリーブに溶湯が注入されて射出シリ
ンダが駆動される。これによって、前記プランジャーチ
ップ24がプランジャースリーブの端部からスプルブッ
シュ22の先端位置まで移動して、そのプランジャース
リーブに注入された溶湯がスプルブッシュ22、ランナ
ー16rを介してキャビティに供給される。このとき、
スプルブッシュ22、プランジャーチップ24及びスプ
ルコア26を流れる冷却水は必要最小限であるため、冷
却能力が低くキャビティに供給される溶湯が凝固し難く
なる。
【0013】このようにして、前記キャビティ内に溶湯
が充填されるとスプルブッシュ22、プランジャーチッ
プ24及びスプルコア26を流れる冷却水の流量が所定
量まで上昇するとともに、前記プランジャーチップ24
が引き続き前進してキャビティ内の溶湯の増圧が行われ
る。これによって、前記溶湯が凝固する際のひけ巣等の
鋳造欠陥が防止される。そして、図1に示されるよう
に、プランジャーチップ24の凸球形状の溶湯押圧面2
4kがスプルブッシュ22の先端面22xから全て突出
した状態でそのプランジャーチップ24が停止し、前記
プランジャーチップ24の溶湯押圧面24kとスプルコ
ア26の溶湯衝突面26tとの間で溶湯が凝固してビス
ケットが成形される。
【0014】このように、プランジャーチップ24の溶
湯押圧面24kがスプルブッシュ22の先端から全て突
出した状態で、そのプランジャーチップ24の溶湯押圧
面24kとスプルコア26の溶湯衝突面26tとの間で
ビスケットが成形されるため、冷却能力の低いスプルブ
ッシュがビスケットに接触することがなくなる。また、
スプルコア26の内部には凹球形状の溶湯衝突面26t
に沿って冷却液が流れるように冷却水用空間26wが形
成されているために、ビスケットの前面から外側面がス
プルコア26によって強力に冷却される。さらに、前記
プランジャーチップ24の内部にはその凸球形状の溶湯
押圧面24kをほぼ均等に冷却するための凸球形状を備
える冷却水用空間24wが形成されているため、ビスケ
ットの後面がプランジャーチップ24によって強力に冷
却される。このため、前記ビスケットの体積を一定に保
持して溶湯補給効果を維持しつつそのビスケットの凝固
に要する時間を短縮でき、鋳造のサイクルタイムを短く
することができる。
【0015】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この本発明の実施の形態には請求の範囲に記載し
た技術的事項以外に次のような各種の技術的事項を有す
るものであることを付記しておく。 (1) 請求項2に記載されたダイカスト機において、
プランジャーチップの内部には溶湯押圧面の凸面形状に
沿って冷却液が流れるような空間が形成されていること
を特徴とするダイカスト機。このため、プランジャーチ
ップにおける冷却能力も向上してビスケットの凝固に要
する時間が短縮される。 (2) 請求項3に記載されたダイカスト機において、
ビスケットがスプルブッシュに接触しないように、スプ
ルコアの溶湯衝突面及びプランジャーチップの溶湯押圧
面の形状が設定されていることを特徴とするダイカスト
機。
【0016】
【発明の効果】本発明によると、ビスケットを冷却する
能力が向上するため、そのビスケットの凝固に要する時
間が短縮され、鋳造のサイクルタイムが短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係るダイカスト機の
要部縦断面図である。
【図2】従来のダイカスト機の要部縦断面図である。
【符号の説明】
12 固定型 16 可動型 22 スプルブッシュ 24 プランジャーチップ 24k 溶湯押圧面 26 スプルコア 26t 溶湯衝突面 26w 冷却水用空間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のスプルブッシュ内を前進して溶湯
    を押圧するプランジャーチップと、前記プランジャーチ
    ップの対向位置に設けられ、前記スプルブッシュの先端
    面に面接触するスプルコアとを備えるダイカスト機であ
    って、 前記プランジャーチップには、前記スプルブッシュから
    突出可能な溶湯押圧面が形成されており、 前記スプルコアには、前記プランジャーチップの溶湯押
    圧面と対向する位置に、溶湯が衝突する凹面形状の溶湯
    衝突面が形成されており、 前記スプルコアの溶湯衝突面と前記プランジャーチップ
    の溶湯押圧面とによってビスケットが形成される ことを
    特徴とするダイカスト機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたダイカスト機にお
    いて、 スプルコアの内部には、溶湯衝突面の凹面形状に沿って
    冷却液が流れるような空間が形成されていることを特徴
    とするダイカスト機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されたダイカスト機にお
    いて、 プランジャーチップの溶湯押圧面の形状が凸面形状であ
    ることを特徴とするダイカスト機。
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