JP3095654B2 - 移動体監視装置 - Google Patents

移動体監視装置

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JP3095654B2
JP3095654B2 JP1809395A JP1809395A JP3095654B2 JP 3095654 B2 JP3095654 B2 JP 3095654B2 JP 1809395 A JP1809395 A JP 1809395A JP 1809395 A JP1809395 A JP 1809395A JP 3095654 B2 JP3095654 B2 JP 3095654B2
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幹生 井手
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    • G07BTICKET-ISSUING APPARATUS; FARE-REGISTERING APPARATUS; FRANKING APPARATUS
    • G07B15/00Arrangements or apparatus for collecting fares, tolls or entrance fees at one or more control points
    • G07B15/06Arrangements for road pricing or congestion charging of vehicles or vehicle users, e.g. automatic toll systems
    • G07B15/063Arrangements for road pricing or congestion charging of vehicles or vehicle users, e.g. automatic toll systems using wireless information transmission between the vehicle and a fixed station
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/01Detecting movement of traffic to be counted or controlled
    • G08G1/017Detecting movement of traffic to be counted or controlled identifying vehicles

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  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、進行方向と左右方向に
自由に移動できる一つまたは複数の移動体が通信手段を
有するか否かをチェックしたり、特定情報を有するか否
かをチェックしたりする移動体監視装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】進行方向や左右方向など自由に移動でき
る車両等の移動体、あるいは自由に行動する人等に無線
通信機器を搭載あるいは持たせることにより、これらと
通信することができるようにすることは、種々の分野で
広く利用できる技術として注目されてきている。また、
無線通信機器に特定情報を持たせて管理や監視に利用す
るといったことも考えられている。
【0003】例えば、複雑に経路が入り乱れ、種々の地
点で相互に接続される多区間有料道路や、異なる路線が
相互に接続されて通しで利用できるような場合に、利用
区間や利用経路対応に料金を徴収したり、通行券を不正
利用するのを防止するために、利用区間や利用経路を監
視したり、あるいは料金徴収の自動化を図るために、情
報を授受するためなどである。また、秘密を保持する必
要がある建物や部署、敷地内に許可を受けた者以外のも
のが侵入するのを遠隔的にチェックしたり、施設等の利
用状況を遠隔的にチェックしたりする等、この技術の応
用は無限に広がる。
【0004】これとともに、移動体や人が通信手段を有
するか否かを判定する技術や上記特定情報を有している
か否かを判定する技術は重要な技術となってきた。とこ
ろでこのようなことを可能にする技術としては、つぎに
示す如きものが挙げられる。例えば、移動体が通信手段
を有しているか否か監視技術としては以下のようなもの
が考えられる。
【0005】すなわち、図26に示すように、監視対象
の移動物としての移動体51(例えば、車両)があり、
これが複数車線の道路50を走行するものとすれば、こ
の道路50には車線50a,50b…別にこの移動体1
の通信手段と通信するためのアンテナ52a,52b…
を設ける。このアンテナ52a,52b…は、道路50
に設けられた支柱等の支持構造物55に取り付けて車線
50a,50b…上から対象の車線を通過する移動体5
1と通信可能にする。また、車線50a,50b…には
自車線を通過する移動体51の走行を検知するために移
動体検知装置53が設けられる。
【0006】移動体検知装置53は、例えば路面に敷設
された踏み板式の車両センサなどが利用できる。ここで
踏み板式の車両センサとは例えば有料道路の料金所等に
広く使用されている車両検知判別用のセンサであり、ス
イッチ群や道路の横断方向に伸びる抵抗線を複数本並列
配置した構成のものを路面に敷設したものであり、移動
体の踏圧で動作するスイッチ群の開閉動作の状態や抵抗
線の抵抗変化の様子などから通過する移動体の動向等を
含む各種情報を収集できる装置である。
【0007】また、車線を跨いで他の車線に移動体51
が侵入して来ないように、移動体の走行位置を制限する
制限手段54が隣接車線間に設けられる、この制限手段
54としては、たとえば分離帯などが考えられる。
【0008】このような構成において、移動体51が通
過したことは検知装置53の検知出力により検出でき
る。また、この移動体51が通信手段を有しているか否
かは、通信できた否かで調べることができ、これはアン
テナ52a,52b…のうち、移動体51の走行位置
(走行した車線)に対応するアンテナと通信が行われた
かどうかを調べることで可能になる。
【0009】ここに掲げる技術では、アンテナ52a,
52b…の位置と移動体の走行位置に対応づけは、移動
体の走行位置をアンテナの交信領域ごとに仕切りで区切
り(制限手段54で車線を区切り)、走行位置と交信ア
ンテナが必ず一致するようにして行うことになる。
【0010】この技術で、移動体51が通信手段を搭載
しているかどうかの判定手順の例を以下に示す。移動体
51の走行を検知した時、移動体51の走行位置に対応
するアンテナ52a,52b…で移動体51との通信を
試みる。
【0011】そして、もし、通信が行われた場合、移動
体検知手段53で検知された移動体51は、通信手段を
持っていたと判定する。もし、通信が行われなかった場
合、通信手段を持っていなかったと判定する。このよう
にして、通過する移動体が通信手段を有しているか否か
をチェックすることが可能になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】通過する移動体が通信
手段を有しているか否かをチェックする技術としては、
移動体の持つ通信手段との交信を試みることにより、そ
の結果から判断することができるが、他の移動体と入り
乱れて区別がつかなくならないように、移動体の持つ通
信手段の交信範囲において、他の移動体を分離するべ
く、移動体の走行位置を制限する仕切り設ける必要があ
った。
【0013】このような構成とした場合、この仕切りの
ため、移動体は通信時にその走行位置が規制されること
になり、道路ではこのような仕切りが障害となって危険
であるなどの問題を残す他、車線を狭くして道路の有効
利用が妨げられる問題が残る。また、仕切の手前では、
移動体は仕切りに衝突しないような走行位置の制御が必
要とされていた。
【0014】これは切符や定期券等をICカード化し、
かつ、無線カード化してコンパクト化した通信手段を個
人個人に発行し、これを鉄道などの交通機関で乗客の改
札等使用する場合や、パスポートや身分証明書あるいは
従業員証を同様にICカード化し、かつ、無線カード化
してそのチェックを遠隔的に実施したり、出退勤管理や
入退室管理等に利用したり、また、流通産業や店舗、工
場などでの商品管理、盗難予防などのために、無線カー
ド化された通信手段を個人や商品に持たせることにより
行うなどの場合でも同様に起こり得る。また、移動体の
到来を個別に検知するために、移動体検知装置を路面や
床面に設置して移動体に踏ませなけれならず、人や商品
を対象とする場合に実施に難問を残す。
【0015】このような様々な問題が残ることから、有
効性や、広い応用分野が見込まれる技術であるにもかか
わらず、実用面でのネックになっていた。そこで、この
発明の目的とするところは、仕切りや移動体検知装置を
路面や床面に設置することなく、車両や人、商品などの
ような自由に場所を移動させることが可能な移動体を監
視したり、情報の確認をすることができるようにした移
動体監視装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、第1に
は、移動体通行路における定位置の狭い特定範囲を通信
領域とすると共に、この領域内を通過する前記移動体の
保持する移動側通信手段と通信を行う定位置側通信手段
と、記定位置側通信手段の通信領域に、前記移動体通
行路を通行する移動体の前後端を非接触で検知する移動
体検知手段と、記移動体検知手段による前記前後端
検知情報及びこの前後端検知情報に挟まれた前記定位置
側通信手段による移動体との通信結果とをもとに、到来
した移動体の移動側通信手段保持の有無を判定する手段
とを具備して構成する。
【0017】また、第2には、車両通行路における定位
置の狭い特定範囲を通信領域とすると共に、この領域内
を通過する前記車両の保持する移動側通信手段と通信を
行う定位置側通信手段と、前記定位置側通信手段の通信
領域に、前記車両通行路を通行する通行車両の前後端
非接触で検知する移動体検知手段と、記移動体検知手
による前記前後端の検知情報に挟まれた前記定位置側
通信手段による車両との通信結果が、管理や監視のため
の特定情報を保持するデータベースに登録された特定情
報に含まれているか否かを判定する手段とを具備する構
成とする。
【0018】
【作用】第1の構成においては、動体には移動側通信
手段を保持させておき、この移動体が通行路上を移動し
て、ある定位置を通過する際に移動体検知手段によりこ
移動体の前後端を非接触で検知して検知情報を出力す
る。また、移動体が定位置側通信手段の通信領域に侵入
している間に定位置側通信手段は、この移動体の保持す
る移動側通信手段と通信を行う。そして、判定手段は
記移動体検知手段による前記前後端の検知情報に挟まれ
た前記定位置側通信手段による移動体との通信結果と
もとに、到来した移動体が移動側通信手段を保持してい
るか否かを判定する。
【0019】このように、狭い通信領域を持つ定位置側
通信手段と前記移動体の保持する移動側通信手段とが通
信を行ってその結果を得、その情報を出力すると共に、
移動体検知手段は定位置側通信手段の上記狭い通信領域
に侵入する移動体を非接触で検知してその情報を出力す
るので、移動体を分離するための仕切りがなくとも、他
の移動体と分けることができ、仕切りが不要となった
分、安全性が確保できてしかも移動体の移動空間を狭め
ることなく、有効に活用できるようになり、また、移動
体の検知は非接触で実施できるので、検出対象に制限が
なくなる。また、定位置側通信手段の狭い通信領域に侵
入する移動体があればこれを検知して、この検知情報が
あるときに、移動側通信手段との通信を行った結果がど
のような具合であったかで到来した移動体が移動側通信
手段を保持しているか否かを判定するので、高い精度で
移動側通信手段の有無を知ることができるようになる等
の効果が得られる。
【0020】また、第2の構成の場合には、車両には移
動側通信手段を保持させておき、この車両が通行路上を
移動して、ある定位置を通過する際に移動体検知手段
よりこの車両の前後端を非接触で検知して検知情報を出
力する。また、車両が定位置側通信手段の通信領域に侵
入している間に定位置側通信手段は、この車両の保持す
る移動側通信手段と通信を行う。そして、判定手段は
記移動体検知手段による前記前後端の検知情報に挟まれ
た前記定位置側通信手段による車両との通信結果が、管
理や監視のための特定情報を保持するデータベースに登
録された特定情報を含んでいるか否かを判定する。
【0021】このように、狭い通信領域を持つ定位置側
通信手段と前記移動体の保持する移動側通信手段とが通
信を行ってその結果を得、その情報を出力すると共に、
移動体検知手段は定位置側通信手段の上記狭い通信領域
に侵入する移動体(この場合は車両)を非接触で検知し
てその情報を出力するので、移動体を分離するための仕
切りがなくとも、他の移動体と分けることができ、仕切
りが不要となった分、安全性が確保できてしかも移動体
の移動空間を狭めることなく、有効に活用できるように
なり、また、移動体の検知は非接触で実施できるので、
検出対象に制限がなくなる。また、定位置側通信手段の
狭い通信領域に侵入する移動体があればこれを検知し
て、この検知情報があるときに、移動側通信手段との通
信を行った結果がどのような具合であったかで到来した
移動体が特定情報を含んでいるか否かを判定するので、
高い精度で特定情報の有無を知ることができるようにな
るなどの効果が得られる。
【0022】
【実施例】本発明は狭い通信領域を持つ定位置側通信手
段と、定位置側通信手段の上記狭い通信領域に侵入する
移動体を非接触で検知してその情報を出力する移動体検
知手段と、これら定位置側通信手段の交信情報および定
位置側通信手段の検知情報とをもとに、移動体の通信手
段保持の有無を判別する手段あるいは特定情報の保持の
有無を判別する手段を設けて構成することによって、従
来の方法では必要であった移動体の走行位置を制約する
仕切を不要にすることができ、このため、移動体は通信
時にその走行位置を制限されないようにすると共に、高
精度で移動体の通信手段保持の有無や特定情報保持の有
無を判別するもので、その詳細を以下説明する。
【0023】(第1の実施例)以下、本発明に関する実
施例を図面を参照して説明する。図1に本発明の第1の
実施例の構成図を示す。
【0024】図1において、Lは道路などの路面、1は
この路面Lを移動走行する移動体であり、前後進や右折
左折等ができる等、自由に走行できる例えば、自動車等
の車両である。この移動体1は無線装置が搭載されてお
り、外部と無線通信することができる。2および4は移
動体検知センサである。移動体検知センサ2および4と
しては、たとえば、CCDラインセンサ、超音波セン
サ、レーザースキャナなどが用いられる。そして、ここ
では移動体検知センサ2は移動体1の先端部分を検知
し、移動体検知センサ4は移動体1の後端を検知するよ
うにしてある。また、これらの移動体検知センサ2,4
は、移動体1の幅方向での位置情報を出力することがで
きる。なお、移動体検知センサ4は移動体検知センサ2
の設置点より見て道路の下流側に所定間隔を存して配置
してある。
【0025】6および8は移動体検知センサ制御装置で
あり、これらのうち、移動体検知センサ制御装置6は時
計機能を有し、かつ、移動体検知センサ2が移動体1の
先端部分を検知した際に得られる検出出力を用いて道路
の幅方向での移動体1の検知位置情報を求めると共にこ
の求めた検知位置情報を、移動体を検知した時点での時
刻の情報と共に通信手段有無判定装置9へ送信する機能
を有するものである。また、移動体検知センサ制御装置
8は時計機能を有し、かつ、移動体検知センサ4が移動
体1の後端部分を検知した際に得られる検出出力を用い
て道路の幅方向での移動体1の検知位置情報を求めると
共に、この求めた検知位置情報を、移動体を検知した時
点での時刻の情報と共に通信手段有無判定装置9へ送信
する機能を有するものである。
【0026】3はアンテナであり、移動体検知センサ2
と移動体検知センサ4の設置区間内に配置されている。
アンテナ3は無線通信制御装置7に接続され、無線通信
制御装置7はこのアンテナ3を介して移動体1の通信装
置と無線通信することができる。そして、無線通信制御
装置7は通信して得た情報を通信に供したアンテナ3の
ID情報(識別情報)と共に通信手段有無判定装置9に
与える構成となっている。
【0027】また、通信手段有無判定装置9は移動体検
知センサ制御装置6および8から得た情報(移動体1の
検知位置情報および検知した時点の時刻情報)および無
線通信制御装置7から得られる情報を元に、通過する移
動体1が通信装置を搭載しているか否かを判別して結果
を出力する装置である。
【0028】すなわち、この通信有無判定装置9は、移
動体検知手段である移動体検知センサ制御装置6および
8から得られた検知記録と、通信手段である無線通信制
御装置7から得られた通信記録から、同一の移動体に関
すると推定される検知情報と通信情報を選択し、移動体
の検知位置、検知時刻、移動体との通信可能範囲、通信
時刻の情報を参照し、通信時刻に移動体が通信可能範囲
に存在したかどうかを調べ、移動体検知手段が検知した
車両が、通信を行ったかどうかを判定する機能を持つ。
【0029】そして、本発明では通信手段有無判定装置
9により、移動体と移動体間の通信結果と移動体検知手
段の検知結果をもとに、移動体が通信を行ったかどうか
を判定し、また複数の移動体が同時に存在した場合、そ
のうちのどの移動体なのかを特定することができる。
【0030】つぎにこのような構成の本装置の作用を説
明する。移動体1に搭載する無線装置は、移動体1の幅
方向の中央位置であって、移動体1の先端より後ろに設
置する。この移動体1が道路を走行して移動体検知セン
サ2の位置に差し掛かると、この移動体検知センサ2は
移動体1を検知し、その検知出力を移動体検知センサ制
御装置6に入力する。また、移動体1が移動体検知セン
サ4の位置に差し掛かると、この移動体検知センサ4は
移動体1を検知し、その出力を移動体検知センサ制御装
置8に入力する。
【0031】そして、移動体検知センサ制御装置6はこ
の入力された検知情報を元に、移動体1の前部が移動体
検知センサ2の位置に差し掛かかった時刻(到達時刻)
とその前部の位置の情報を求め、これら情報を移動体検
知電文として通信手段有無判定装置9に送信する。ま
た、移動体検知センサ制御装置8は入力された検知情報
を元に、移動体1の後部が移動体検知センサ4の位置に
差し掛かかった時刻(到達時刻)と後部の位置の情報を
求め、これら情報を移動体検知電文として通信手段有無
判定装置9に送信する。
【0032】一方、アンテナ3は無線通信制御装置7の
制御のもとに電波を送受信して移動体1と交信する。無
線通信制御装置7はその交信情報を交信に使用したアン
テナ3のID情報とともに通信手段有無判定装置9に送
信する。
【0033】ここで、アンテナ3は移動体1の走行する
路面Lの上方、つまり、道路上方に配置され、路面幅方
向(道路の車線幅方向)に少なくとも一つ、もしくは2
つ以上、並んで配置される。そして、ここで用いている
アンテナ3は路面の幅方向すなわち、道路の車線幅方向
に所定の交信領域を持つものとする。アンテナ3が複数
個設けられた場合は、各アンテナの交信領域は、隣合う
アンテナ同士で重なっていても良い。
【0034】この例として、図2に三つのアンテナ3a
〜3cを道路の車線幅方向に順に配置した場合を示す。
この図では、それぞれのアンテナ3a〜3cの交信領域
5a〜5cが一部重なる場合の交信領域の様子を模式的
に示している。図中11はアンテナ3aによる交信範囲
であり、交信領域5aでカバーされる領域である。ま
た、12はアンテナ3bによる交信範囲であり、交信領
域5bでカバーされる領域である。また、13はアンテ
ナ3cによる交信範囲であり、交信領域5cでカバーさ
れる領域である。そして、10a〜10cが交信領域の
重なる部分の領域を示している。
【0035】これらアンテナ3は無線通信制御装置7に
接続されて移動体1との交信を行うとともに、無線通信
制御装置7は移動体1との交信記録を、通信経路を介し
て無線通信電文として通信手段有無判定装置9に送信す
る。
【0036】図3に移動体検知センサ制御装置6,8、
無線通信制御装置7から、通信手段有無判定装置9へ送
信される主要な情報を示す。図に示すように、移動体検
知センサ制御装置6,8から通信手段有無判定装置9へ
送信されるのは、道路の幅方向での移動体1の検知位置
情報及び検知した時刻の情報である。また、無線通信制
御装置7から通信手段有無判定装置9に送信されるの
は、移動体1との通信に使用したアンテナ3(or 3
a,or 3b,or3c)の識別番号(アンテナID)と
通信時刻である。
【0037】尚、アンテナの識別番号をもとに、どのア
ンテナが移動体1と通信をしたのかがわかる構成となっ
ているものとする。このような情報(電文)を受けた通
信手段有無判定装置9はつぎに示す如き処理を行い、移
動体が通信装置を持っているか否かを判別する。すなわ
ち、通信手段有無判定装置9では、一台の移動体1の走
行に伴い、移動体検知センサ制御装置6、無線通信制御
装置7、移動体検知センサ制御装置8の順番でこれらか
らの送信情報である電文を受信する。そして、つぎのよ
うな処理を行う。
【0038】[1] 通信手段有無判定装置9は移動体
検知センサ制御装置6から移動体検知電文を受信した
後、その電文内容を自己の内蔵するメモリ領域に確保し
た検知記録保存バッファに格納する(図4(a))。
【0039】[2] また、通信手段有無判定装置9は
無線通信制御装置7から無線通信電文を受信したなら
ば、その電文内容を保存する交信記録バッファを自己の
内蔵するメモリ領域あるいはバッファ領域に確保し、そ
れに上述の受信電文の内容を格納する(図4(b))。
【0040】[3] つぎに通信手段有無判定装置9は
検知記録保存バッファに格納されている検知記録の情報
(移動体検知電文)のうち、以下の条件を満足するもの
を探し、無線通信電文を格納した前記交信記録バッファ
にその探した検知記録バッファの内容またはそのバッフ
ァの位置を登録して対応がつくようにする(図4
(c))。
【0041】条件1:無線通信制御装置7から受信した
電文(無線通信電文)に格納されているアンテナID該
当のアンテナの交信範囲内に、移動体1の幅方向の検知
位置を含むもの。
【0042】アンテナの交信領域は、移動体検知センサ
2,4間の区間内にあり、移動体検知センサ2の検知位
置の直後(道路下流側方向;移動体の進行方向で言えば
直ぐ前方)より位置しているため、検知位置と交信領域
との対応づけが可能で、交信記録から対応する検知記録
を見い出すことができる。
【0043】[4] ここでもし、一つの交信記録(無
線通信電文)に対して同時に複数の検知記録(移動体検
知電文)と紐付けできる場合(対応付けできる場合)、
それら全ての移動体検知記録(移動体検知電文)を同一
の移動体の移動体検知電文として扱い、対応する無線通
信電文と対応付けることができるように、交信記録バッ
ファに登録する(図4(d))。
【0044】[5] 移動体後端検知用である移動体検
知センサ制御装置8から電文(移動体検知電文)を受信
した後、以下の条件を満足する交信記録の数を調べる。 〔条件2:アンテナの交信範囲内に、移動体1の後端を
検知する移動体検知センサ4から受信した電文(移動体
検知電文)に記録されていた移動体1の幅方向の検知位
置を含むもの。〕 図4(e)に、移動体検知センサ制御装置8からの移動
体検知電文を受信した後の、検知記録と通信記録の登録
状態の例を示す。
【0045】移動体検知センサ4は、移動体1の後端を
検知する。移動体1が正常の無線装置を搭載しているも
のであった場合、無線通信制御装置7とこの移動体1と
の通信は、移動体1の後端が移動体検知センサ4によっ
て検知された時点では既に完了している。従って、移動
体1が通過するまでの間に、該移動体1との間で行い得
る交信は全て終了しており、上記条件を満足する交信記
録の数を調べることで、該移動体1との間で行った交信
記録数が確定する。
【0046】[6] 前項[5]の条件を満たす交信記
録(無線通信電文)について、それら交信記録に登録さ
れている移動体検知記録(移動体検知電文)の個数を調
べる。ここで、同じ移動体検知記録(同じ移動体検知電
文)が複数の交信記録(複数の無線通信電文)に重複し
て登録されていた場合、それら移動体検知記録の個数は
一つと看做す。
【0047】[7] 前項[5]で調べた検知記録の数
(移動体検知電文の個数)と、前項[6]で調べた交信
記録の数(移動体検知電文の数)を比較する。比較の結
果、図5(a)に示す如く、もし、移動体検知記録の数
が交信記録の数と等しかった場合には、移動体検知セン
サ4で検知した移動体1は、通信装置を搭載したもので
あると判定する。
【0048】例えば図5(b)のように、もし、移動体
検知記録の数が交信記録の数よりも多かった場合には、
移動体検知センサ4で検知した移動体1は、通信装置を
搭載していない可能性があると判断する。つまり、移動
体検知記録の数が交信記録の数よりも多いということ
は、他にも移動体が存在したということであり、この場
合は、他の移動体の検知した可能性があるので、監視対
象の移動体が通信装置を有していない可能性も出てくる
から、監視対象の移動体は通信装置を搭載していない可
能性があると判定することができる。
【0049】また、図5(c)のように、移動体検知記
録はあるが交信記録が一つもなかった場合には、その移
動体1は通信装置を搭載していなかったと判断できる。
また、図5(d)のように、もし、移動体検知記録の数
が交信記録の数よりも少なかった場合、その移動体1は
複数の交信手段(通信装置)を搭載した移動体であると
判断する。
【0050】このように、特定の検知領域を持ち、その
検知領域内を通過する移動体を検知する検知手段と、こ
の検知領域位置での通過移動体との交信を行う交信手段
と、これら検知手段および交信手段から得られた検知情
報および交信情報の数から通過する移動体の通信装置搭
載の有無を判定する手段とから構成したものであり、特
定の検知領域を持ち、その検知領域内を通過する移動体
を検知する検知手段により上記検知領域内を通過する移
動体を検知し、また、この検知領域位置での通過移動体
との交信を交信手段により行い、これら検知手段および
交信手段から得られた検知情報および交信情報の数を比
較して一致、不一致等に基づき判定することで、移動体
が通信装置を搭載しているか否かを判定できるようにな
る。
【0051】なお、図1に示した第1の実施例の構成
に、通過する移動体のうち、通信装置の搭載しない移動
体もしくは搭載しない可能性のある移動体が発見された
場合に、その移動体の像を撮像できるようにするべく、
撮像手段を付加すれば、通信装置を搭載しないか、また
は搭載していない可能性のある移動体を特定して、選択
的にその撮像手段で撮像することができ、また、条件を
変えれば通信装置を搭載しているか、または搭載してい
る可能性のある移動体を特定して、選択的に撮像するこ
とが可能となる。
【0052】図6に、撮影装置とその撮影装置の制御装
置を付加した場合の構成例を示す。このシステム構成
は、図1に示した第1の実施例の装置構成に、さらに移
動体の後端部を検出する移動体検知センサ4の検知位置
を通過した移動体を撮影領域にすることができるようセ
ットされた撮像装置(撮影装置)14を配置し、通信手
段有無判定装置9の判定結果に応じて動作してこの撮像
装置14を駆動制御する撮影制御装置15を設けた構成
である。
【0053】この構成例では、通信装置を搭載していな
い、もしくは、搭載していない可能性のある移動体1
を、その後方から撮像装置14によって撮影するもので
あり、撮影トリガは、通信装置を搭載していない、もし
くは、搭載していない可能性のある移動体1であると通
信手段有無判定装置9が判定した時に、この通信手段有
無判定装置9から、撮影制御装置15に対して送信され
るように構成しておくことにより、撮影制御装置15は
撮像装置14を撮影制御し、当該移動体の像を撮像する
ことができる。撮像装置14としては、例えばCCDカ
メラ(固体撮像素子を用いたカメラ)やテレビカメラ、
スチルカメラなどが利用可能である。
【0054】なお、この例では、撮像装置14は移動体
1の後方から当該移動体1を撮像するように道路の上流
側から下流側を視野として狙う配置にしたが、移動体1
の前方から当該移動体1を撮像する場合もあり、この場
合は移動体1の進行方向の前方に移動体に向けて配置す
れば良い。
【0055】以上は、移動体との交信を一つの特定エリ
ア内のみで行い、その交信記録と当該特定エリアでの移
動体検知情報とをもとに移動体に通信装置が搭載されて
いるか否かを判定するものであった。この場合、監視対
象の移動体の近くに他の移動体がある場合などでは、監
視対象の移動体が通信装置を搭載していない可能性に、
判定が傾いてしまう。しかし、その移動体が通信装置を
搭載している可能性もあることから、より高精度に通信
装置搭載の有無判定を行えることが望ましい。
【0056】その例をつぎに第2の実施例として説明す
る。 (第2の実施例)図7に本発明の第2の実施例の構成図
を示す。
【0057】図において1は移動体、2は移動体前部検
知用の移動体検知センサ、3はアンテナ、4は移動体後
部検知用の移動体検知センサ、5はアンテナ3の交信領
域である(アンテナ交信領域)。また、6は移動体前部
検知用の移動体検知センサ制御装置、7は無線通信制御
装置、8は移動体後部検知用の移動体検知センサ制御装
置、9は通信手段有無判定装置であり、これらは図1で
説明したものと基本的に同じである。16はアンテナ、
17は無線通信制御装置、18はアンテナ16による交
信領域である。
【0058】この例は、先に説明した本発明の第1の実
施例として示した構成に、新たに無線通信制御装置17
と、アンテナ16とを付加したものである。無線通信制
御装置17はアンテナ16を介して外部と無線交信する
装置であり、通信して得た情報を、通信に供したアンテ
ナ16のID情報(識別情報)と共に通信手段有無判定
装置9に与える構成となっている。アンテナ16は移動
体検知センサ2の設置位置より道路上流側(移動体走行
方向手前側)に配され、比較的狭い所定の領域を交信領
域とすることができる。
【0059】このような構成において、走行してきた移
動体1は、図中のアンテナ16と交信を行った後に、移
動体検知センサ2によって検知される。移動体1は、無
線で交信する場合(アンテナを介して交信する際)、移
動体固有の識別コード(移動体ID)をアンテナに対し
て送信するように構成されているものとする。
【0060】移動体識別コードは、移動体搭載の通信装
置よりアンテナ16と無線通信制御装置17を介して通
信手段有無判定装置9に、あるいはアンテナ3と無線通
信制御装置7を介して通信手段有無判定装置9に送られ
る。
【0061】図8に、各装置から通信手段有無判定装置
9に送られる主要情報を示す。無線通信制御装置17か
らはアンテナIDとその情報を取得した時刻の情報であ
る時刻情報および移動体IDが通信手段有無判定装置9
に送られ、移動体検知センサ制御装置6からは位置情報
とその情報を取得した時刻の情報である時刻情報が通信
手段有無判定装置9に送られ、無線通信制御装置7から
はアンテナIDとその情報を取得した時刻の情報である
時刻情報および移動体IDが通信手段有無判定装置9に
送られ、移動体検知センサ制御装置8からは位置情報と
その情報を取得した時刻の情報である時刻情報が通信手
段有無判定装置9に送られる。
【0062】第2の実施例では、交信記録に登録する移
動体検知記録について、以下に示す条件を付加すること
ができるので、交信記録に無関係な移動体検知記録を、
その交信記録に登録することを減らすことができる。す
なわち、ある移動体の通信装置との交信で得た無線通信
電文と、この移動体の移動体検知記録の情報である移動
体検知電文の対応をとるにあたり、この移動体に関係あ
る移動体検知電文以外の移動体検知電文を対応つけて登
録してしまうことを大幅に少なくできる。
【0063】〔条件3:交信記録に登録できる移動体検
知記録は、その検知時刻が、図9に示すように無線通信
制御装置17,無線通信制御装置7から送信された同一
の移動体に関する交信記録に記録された時刻t1,t2
間に位置するものに限る。なお、時刻t1は無線通信制
御装置17の送信した電文中に含まれた時刻情報を示
し、時刻t2は無線通信制御装置7の送信した電文中に
含まれた時刻情報を示す。〕 第2の実施例では、以下に示す処理が第1の実施例とは
異なる。
【0064】(1)無線通信制御装置17から電文を受
信した時に、交信記録バッファを獲得し、電文内容を格
納する。 (2)無線通信制御装置7から電文を受信した時に、電
文中に記録されている移動体IDを参照し、同一の移動
体IDが格納されている交信記録バッファを検索する。
【0065】(3)検索して見つけた交信記録バッファ
に、受信した電文を記録する。なお、第2の実施例にお
いても、通信手段を搭載していない移動体を撮像するた
めの撮像手段を設けて、それら車両を特定し選択的に撮
像する方法もある。
【0066】このように、移動体にIDを持たせ、この
IDを含めて送信する構成とすると共に、移動体との交
信を走行路の走行方向に沿う位置が前後するように二つ
の特定エリアを設け、この二つの特定エリア内でそれぞ
れ交信を行い、その交信記録を交信時の時刻情報を含め
て取得すると共に、当該特定エリアでの移動体検知情報
を移動体検知時の時刻情報を含めて取得し、これら情
報、特に時刻情報と移動体のID情報から他の移動体に
関する情報か否かを識別して関係のない情報を除外し、
残った情報から移動体に通信装置が搭載されているか否
かを判定するものである。この場合、監視対象の移動体
の近くに他の移動体があったしても、当該他の移動体の
情報は除外できるから、監視対象の移動体が通信装置を
搭載しているか否かを、より高精度に判定することがで
きる。
【0067】つぎに高速、高精度に移動体が通信装置を
搭載しているか否かを判定することができるようにした
実施例を第3の実施例として説明する。 (第3の実施例)図10に本発明の第3の実施例の構成
図を示す。
【0068】第3の実施例は、第2の実施例から移動体
検知センサ4と移動体検知センサ制御装置8を無くした
構成である。第3の実施例では、移動体検知センサ2は
移動体1の先端と後端の両方を検知する構成とする。従
って、移動体1が移動体検知センサ2を通過するとき、
移動体検知センサ制御装置6は、通信手段有無判定装置
9に移動体1の先端検知と後端検知の二つの情報の電文
を送信する。
【0069】図11に各装置から通信手段有無判定装置
9に送られる主要情報を示す。無線通信制御装置17か
らはアンテナIDとその情報を取得した時刻の情報であ
る時刻情報および移動体IDが通信手段有無判定装置9
に送られ、移動体検知センサ制御装置6からは移動体前
端の検出位置情報とその情報を取得した時刻の情報であ
る時刻情報および移動体の後端の検出位置情報とその情
報を取得した時刻の情報である時刻情報が通信手段有無
判定装置9に送られ、無線通信制御装置7からはアンテ
ナIDとその情報を取得した時刻の情報である時刻情報
および移動体IDが通信手段有無判定装置9に送られ
る。
【0070】第3の実施例では、移動体1が通信装置を
搭載していた場合、アンテナ3との通信のタイミングは
移動体検知センサ2が移動体1の先端を検知してから、
後端を検知するまでの間に行われることが必要である。
移動体1の長さが短い場合、通信時刻と後端検知時刻の
順序が逆転することが起こる。この場合、通信手段有無
判定装置9の内部処理で、後端検知情報を遅延させるこ
とで問題なく正常に対処できる。
【0071】図12に、第3の実施例での移動体1から
得られる情報の発生順序を示す。すなわち、移動体1の
先端が移動体検知センサ2で検知され、つぎに移動体と
の交信が行われ、その後、移動体1の後端が移動体検知
センサ2で検知される。
【0072】第2の実施例では移動体検知センサ制御装
置8から送信されていた移動体の後端検知情報が、第3
の実施例では移動体検知センサ制御装置6から送られる
ため、第3の実施例での処理は、移動体1が通信装置を
搭載しているか否かの判定が、第2の実施例よりも早い
時期に完了する。
【0073】なお、この例でも前述した例と同様に、撮
影手段を付加することで、通信手段を搭載していない車
両を特定して撮像することも可能である。以上、実施例
で説明した通り、本発明により、移動体検知手段が検知
した移動体について、その移動体が通信手段を搭載して
いるか否かを、移動体の走行位置を制限することなく判
定し特定することができる。
【0074】また、実施例でも説明したように、撮影手
段、及び撮影手段制御装置と組み合わせることにより、
通信手段を搭載していない移動体を特定し選択的に撮像
することも可能である。
【0075】特に、上述の各実施例では本発明は狭い通
信領域を持つ定位置側通信手段と、定位置側通信手段の
上記狭い通信領域に侵入する移動体を非接触で検知して
その情報を出力する移動体検知手段と、これら定位置側
通信手段の交信情報および定位置側通信手段の検知情報
とをもとに、移動体の通信手段保持の有無を判別する手
段を設けて構成することによって、従来の方法では必要
であった移動体の走行位置を制約する仕切を不要にする
ことができ、このため、移動体は通信時にその走行位置
を制限されないようにすると共に、高精度で移動体の通
信手段保持の有無を判別することが可能である。
【0076】以上は移動体検知情報と移動体の交信情報
を収集し、これら情報の対応をとって、その対応の状態
から監視対象移動体が通信装置を搭載しているか否かを
判定するようにしたものであった。
【0077】つぎに監視対象移動体が特定の情報を保持
しているか否かをチェックすることができるようにした
装置の実施例を説明する。ここでは、データベースを用
い、移動体検知情報と移動体の交信情報を収集して、こ
れら情報とデータベースの情報とから、この監視対象移
動体が特定情報を有しているか否かを判定するようにし
た装置の例を説明する。
【0078】以下の例では、移動体と移動体間の通信結
果と移動体検知手段の検知結果をもとに、移動体が通信
を行ったかどうかを判定し、また複数の移動体が同時に
存在した場合、そのうちのどの移動体なのかを特定する
ための、通信情報確認手段を新たに設けるものとする。
【0079】この通信情報確認手段は、移動体検知手段
から得られた検知記録と、通信手段から得られた通信記
録から、同一の移動体に関すると推定される検知情報と
通信情報を選択し、移動体の検知位置、検知時刻、移動
体との通信可能範囲、通信時刻の情報を参照し、通信時
刻に移動体が通信可能範囲に存在したかどうかを調べ、
通信を行った移動体を一つに特定、またはいくつかの候
補のうちのどれかであると判定し、その車両が特定の情
報をもっていたかどうかを特定情報を登録したデータベ
ースを検索して判定するものである。
【0080】ここでは狭い通信領域を持つ定位置側通信
手段と、定位置側通信手段の上記狭い通信領域に侵入す
る移動体を非接触で検知してその情報を出力する移動体
検知手段と、これら定位置側通信手段の交信情報および
定位置側通信手段の検知情報とをもとに特定情報の保持
の有無を判別する手段を設けて構成することによって、
従来の方法では必要であった移動体の走行位置を制約す
る仕切りを不要にすることができ、このため、移動体は
通信時にその走行位置を制限されない。
【0081】詳細を説明する。 (第4の実施例)図13に本発明の第4の実施例の構成
図を示す。
【0082】図13において、Lは道路などの路面、1
はこの路面Lを移動走行する移動体であり、前後進や右
折左折等ができる等、自由に走行できる例えば、自動車
等の車両である。この移動体1は通信手段として特定情
報を保持してそれを送信することができる機能を持つ無
線装置が搭載されており、外部と無線通信することがで
きる。2および4は移動体検知センサである。移動体検
知センサ2および4としては、たとえば、CCDライン
センサ、超音波センサ、レーザースキャナなどが用いら
れる。そして、ここでは移動体検知センサ2は移動体1
の先端部分を検知し、移動体検知センサ4は移動体1の
後端を検知するようにしてある。また、これらの移動体
検知センサ2,4は、移動体1の幅方向での位置情報を
出力することができる。なお、移動体検知センサ4は移
動体検知センサ2の設置点より見て道路の下流側に所定
間隔を存して配置してある。
【0083】6および8は移動体検知センサ制御装置で
あり、これらのうち、移動体検知センサ制御装置6は時
計機能を有し、かつ、移動体検知センサ2が移動体1の
先端部分を検知した際に得られる検出出力を用いて道路
の幅方向での移動体1の検知位置情報を求めると共にこ
の求めた検知位置情報を、移動体を検知した時点での時
刻の情報と共に通信情報確認装置19へ送信する機能を
有するものである。また、移動体検知センサ制御装置8
は時計機能を有し、かつ、移動体検知センサ4が移動体
1の後端部分を検知した際に得られる検出出力を用いて
道路の幅方向での移動体1の検知位置情報を求めると共
に、この求めた検知位置情報を、移動体を検知した時点
での時刻の情報と共に通信情報確認装置19へ送信する
機能を有するものである。
【0084】3はアンテナであり、移動体検知センサ2
と移動体検知センサ4の設置区間内に配置されている。
アンテナ3は無線通信制御装置7に接続され、無線通信
制御装置7はこのアンテナ3を介して移動体1の通信装
置と無線通信することができる。そして、無線通信制御
装置7は通信して得た情報を通信に供したアンテナ3の
ID情報(識別情報)と共に通信情報確認装置19に与
える構成となっている。
【0085】また、通信情報確認装置19は移動体検知
センサ制御装置6および8から得た情報(移動体1の検
知位置情報および検知した時点の時刻情報)および無線
通信制御装置7から得られる情報を元に、通過する移動
体1が通信装置を搭載しているか否かを判別することが
できることはもとより、データベースを内蔵していて照
合したい種々の特定情報をこのデータベースを検索する
ことができ、無線通信制御装置7から得られる情報にこ
のデータベースの持つ特定情報があるか否かを調べて結
果を出力することができる機能を持つ装置である。
【0086】つぎにこのような構成の本装置の作用を説
明する。移動体1に搭載する無線装置は、移動体1の幅
方向の中央位置であって、移動体1の先端より後ろに設
置する。この移動体1が道路を走行して移動体検知セン
サ2の位置に差し掛かると、この移動体検知センサ2は
移動体1を検知し、その検知出力を移動体検知センサ制
御装置6に入力する。また、移動体1が移動体検知セン
サ4の位置に差し掛かると、この移動体検知センサ4は
移動体1を検知し、その出力を移動体検知センサ制御装
置8に入力する。
【0087】そして、移動体検知センサ制御装置6はこ
の入力された検知情報を元に、移動体1の前部が移動体
検知センサ2の位置に差し掛かかった時刻(到達時刻)
とその前部の位置の情報を求め、これら情報を移動体検
知電文として通信情報確認装置19に送信する。また、
移動体検知センサ制御装置8は入力された検知情報を元
に、移動体1の後部が移動体検知センサ4の位置に差し
掛かかった時刻(到達時刻)と後部の位置の情報を求
め、これら情報を移動体検知電文として通信情報確認装
置19に送信する。
【0088】一方、アンテナ3は無線通信制御装置7の
制御のもとに電波を送受信して移動体1と交信する。無
線通信制御装置7はその交信情報を交信に使用したアン
テナ3のID情報とともに通信情報確認装置19に送信
する。
【0089】ここで、アンテナ3は移動体1の走行する
路面Lの上方、つまり、道路上方に配置され、路面幅方
向(道路の車線幅方向)に少なくとも一つ、もしくは2
つ以上、並んで配置される。そして、ここで用いている
アンテナ3は路面の幅方向すなわち、道路の車線幅方向
に所定の交信領域を持つものとする。アンテナ3が複数
個設けられた場合は、各アンテナの交信領域は、隣合う
アンテナ同士で重なっていても良い。
【0090】この例として、図14に三つのアンテナ3
a〜3cを道路の車線幅方向に順に配置した場合を示
す。この図では、それぞれのアンテナ3a〜3cの交信
領域5a〜5cが一部重なる場合の交信領域の様子を模
式的に示している。図中11はアンテナ3aによる交信
範囲であり、交信領域5aでカバーされる領域である。
また、12はアンテナ3bによる交信範囲であり、交信
領域5bでカバーされる領域である。また、13はアン
テナ3cによる交信範囲であり、交信領域5cでカバー
される領域である。そして、10a〜10cが交信領域
の重なる部分の領域を示している。
【0091】これらアンテナ3は無線通信制御装置7に
接続されて移動体1との交信を行うとともに、無線通信
制御装置7は移動体1との交信記録を、通信経路を介し
て無線通信電文として通信情報確認装置19に送信す
る。
【0092】図15に移動体検知センサ制御装置6,
8、無線通信制御装置7から、通信情報確認装置19へ
送信される主要な情報を示す。図に示すように、移動体
検知センサ制御装置6,8から通信情報確認装置19へ
送信されるのは、道路の幅方向での移動体1の検知位置
情報及び検知した時刻の情報である。また、無線通信制
御装置7から通信情報確認装置19に送信されるのは、
移動体1との通信に使用したアンテナ3(or 3a,or
3b,or 3c)の識別番号(アンテナID)と通信
時刻である。
【0093】尚、アンテナの識別番号をもとに、どのア
ンテナが移動体1と通信をしたのかがわかる構成となっ
ているものとする。このような情報(電文)を受けた通
信情報確認装置19はつぎに示す如き処理を行い、移動
体が通信装置を持っているか否かを判別する。すなわ
ち、通信情報確認装置19では、一台の移動体1の走行
に伴い、移動体検知センサ制御装置6、無線通信制御装
置7、移動体検知センサ制御装置8の順番でこれらから
の送信情報である電文を受信する。そして、つぎのよう
な処理を行う。
【0094】[1] 通信情報確認装置19は移動体検
知センサ制御装置6から移動体検知電文を受信した後、
その電文内容を自己の内蔵するメモリ領域に確保した検
知記録保存バッファに格納する(図16(a))。
【0095】[2] また、通信情報確認装置19は無
線通信制御装置7から無線通信電文を受信したならば、
その電文内容を保存する交信記録バッファを自己の内蔵
するメモリ領域あるいはバッファ領域に確保し、それに
上述の受信電文の内容を格納する(図16(b))。
【0096】[3] つぎに通信情報確認装置19は検
知記録保存バッファに格納されている検知記録の情報
(移動体検知電文)のうち、第1の実施例と同様の〔条
件1〕を満足するものを探し、無線通信電文を格納した
前記交信記録バッファにその探した検知記録バッファの
内容またはそのバッファの位置を登録して対応がつくよ
うにする(図16(c))。
【0097】ここであらためて示しておくと〔条件1〕
の内容とは、“無線通信制御装置7から受信した電文
(無線通信電文)に格納されているアンテナID該当の
アンテナの交信範囲内に、移動体1の幅方向の検知位置
を含むもの”、というものである。
【0098】アンテナの交信領域は、移動体検知センサ
2,4間の区間内にあり、移動体検知センサ2の検知位
置の直後(道路下流側方向;移動体の進行方向で言えば
直ぐ前方)より位置しているため、検知位置と交信領域
との対応づけが可能で、交信記録から対応する検知記録
を見い出すことができる。
【0099】[4] ここでもし、一つの交信記録(無
線通信電文)に対して同時に複数の検知記録(移動体検
知電文)と紐付けできる場合(対応付けできる場合)、
それら全ての移動体検知記録(移動体検知電文)を同一
の移動体の移動体検知電文として扱い、対応する無線通
信電文と対応付けることができるように、交信記録バッ
ファに登録する(図16(d))。
【0100】[5] 移動体後端検知用である移動体検
知センサ制御装置8から電文(移動体検知電文)を受信
した後、これも第1の実施例で説明したものと同様の
〔条件2〕を満足する交信記録について、特定情報の有
無を調べる。
【0101】ここで、〔条件2〕とは、アンテナの交信
範囲内に、移動体1の後端を検知する移動体検知センサ
4から受信した電文(移動体検知電文)に記録されてい
た移動体1の幅方向の検知位置を含むもの、という内容
である。
【0102】上記“特定情報の有無”の判定は、交信記
録に格納されていた情報に、特定情報があるかどうか
を、通信情報確認装置19が備える特定情報データベー
スを検索して調べることで行う。ここで、もし特定の情
報が交信記録にあることが、わかった場合、“特定情報
あり”を意味する情報を交信記録に記録し、無い場合に
は“特定情報なし”を意味する情報を交信記録に記録す
る。図17に、上記処理の概略をフローチャートで示
す。
【0103】すなわち、通信情報確認装置19は情報を
取得したならば、自己の内蔵する特定情報データベース
を検索し(St1)、交信記録に格納されていた情報
に、特定情報データベースの情報と一致するものがある
か否かを比較判別することにより、特定情報があるかど
うかをチェックする(St2)。その結果、もし特定の
情報が交信記録にあることが、わかった場合、“特定情
報あり”を意味する情報を交信記録に記録する(St
3)。また、チェックの結果、特定の情報が交信記録に
無いことが、わかった場合、“特定情報なし”を意味す
る情報を交信記録に記録する(St4)。
【0104】図16(e)に、移動体検知センサ制御装
置8からの移動体検知電文を受信した後の、検知記録と
通信記録の登録状態の例を示す。移動体検知センサ4
は、移動体1の後端を検知する。移動体1が正常の無線
装置を搭載しているものであった場合、無線通信制御装
置7とこの移動体1との通信は、移動体1の後端が移動
体検知センサ4によって検知された時点では既に完了し
ている。従って、移動体1が通過するまでの間に、該移
動体1との間で行い得る交信は全て終了しており、上記
条件を満足する交信記録の数を調べることで、該移動体
1との間で行った交信記録数が確定する。
【0105】[6] 前項[5]の条件を満たす交信記
録(無線通信電文)について、それら交信記録に、上述
の特定の情報が見付かったことを示す記録である“特定
情報あり”を意味する情報が登録されているのか、ある
いは上述の特定の情報が見付からなかったことを示す記
録である“特定情報なし”を意味する情報が登録されて
いるのか、を調べて特定情報の有無を知る。
【0106】その場合、もし、全ての交信記録に特定の
情報が見付かったことを意味する情報の記録があったな
らば、移動体検知センサ4が検知した移動体1は特定の
情報を持っていると判断する。
【0107】また、もし、全ての交信記録に特定の情報
が見付かったことを意味する情報の記録が無かったなら
ば、移動体検知センサ4が検知した移動体1は特定の情
報を持っていないと判断する。
【0108】また、もし、全てではないが、いずれかの
交信記録に特定の情報が見付かったことを意味する情報
の記録があったならば、移動体検知センサ4が検知した
移動体1は特定の情報を持っている可能性があると判断
する。
【0109】このように第4の実施例は、特定の検知領
域を持ち、その検知領域内を通過する移動体を検知する
検知手段と、この検知領域位置での通過移動体との交信
を行う交信手段と、これら検知手段および交信手段から
得られた検知情報および交信情報を元に監視対象移動体
との交信情報を特定すると共に、この特定した交信情報
を特定情報データベースを参照して所定の特定情報を含
むか否かを調べ、その結果を上記交信情報対応に登録
し、その登録結果から、監視対象の移動体が特定情報を
持つか否かを判別する通信情報確認装置とから構成した
ものである。
【0110】そして、特定の検知領域を持ち、その検知
領域内を通過する移動体を検知する検知手段により上記
検知領域内を通過する移動体を検知し、また、この検知
領域位置での通過移動体との交信を交信手段により行
い、通信情報確認装置はこれら検知手段および交信手段
から得られた検知情報および交信情報を元に監視対象移
動体との交信情報を特定すると共に、この特定した交信
情報を特定情報データベースを参照して所定の特定情報
を含むか否かを調べ、その結果を上記交信情報対応に登
録し、その登録結果から、監視対象の移動体が特定情報
を持つか否かを判別することで、移動体が特定情報を持
っているか否かを判定できるようになるものである。
【0111】なお、図13に示した第4の実施例の構成
に、通過する移動体のうち、特定情報を持たない移動体
が発見された場合に、もしくは持っている移動体が発見
された場合、あるいは持っている可能性のある移動体が
発見された場合に、その移動体の像を撮像できるように
するべく、撮像手段を付加すれば、特定情報を持ってい
る、または持っている可能性のある、または持っている
といった条件別に移動体を特定して、選択的にその撮像
手段で撮像することができるようになる。
【0112】図19に、撮影装置とその撮影装置の制御
装置を付加した場合の構成例を示す。このシステム構成
は、図13に示した第4の実施例の装置構成に、さらに
移動体の後端部を検出する移動体検知センサ4の検知位
置を通過した移動体を撮影領域にすることができるよう
セットされた撮像装置(撮影装置)14を配置し、通信
情報確認装置19の判定結果に応じて動作してこの撮像
装置14を駆動制御する撮影制御装置15を設けた構成
である。
【0113】この構成例では、特定情報を持っていな
い、もしくは、持っている可能性のある移動体1を、そ
の後方から撮像装置14によって撮影するものであり、
撮影トリガは、特定情報を持っていない、もしくは、持
っている可能性のある移動体1であると通信情報確認装
置19が判定した時に、この通信情報確認装置19か
ら、撮影制御装置15に対して送信されるように構成し
ておくことにより、撮影制御装置15は撮像装置14を
撮影制御し、当該移動体の像を撮像することができるよ
うにしている。撮像装置14としては、例えばCCDカ
メラ(固体撮像素子を用いたカメラ)やテレビカメラ、
スチルカメラなどが利用可能である。
【0114】なお、この例では、撮像装置14は移動体
1の後方から当該移動体1を撮像するように道路の上流
側から下流側を視野として狙う配置にしたが、移動体1
の前方から当該移動体1を撮像する場合もあり、この場
合は移動体1の進行方向の前方に移動体に向けて配置す
れば良い。
【0115】以上は、移動体との交信を一つの特定エリ
ア内のみで行い、その交信記録と当該特定エリアでの移
動体検知情報とをもとに監視対象の移動体の交信記録を
特定し、所定の特定情報を持たせた特定情報データベー
スの情報を参照することで特定情報を持った移動体であ
るか否かを判定するものであった。この場合、監視対象
の移動体の近くに他の移動体がある場合などでは、監視
対象の移動体が特定情報を持っているか否かを断定でき
なくなり、持っている可能性があるといった曖昧な内容
に、判定が傾いてしまう危険性がある。これを少しでも
曖昧さを低減して、より高精度に、且つ、より高い確信
度を以て特定情報の有無判定を行えることが信頼性向上
のためには望ましい。
【0116】その例をつぎに第5の実施例として説明す
る。 (第5の実施例)図20に本発明の第5の実施例の構成
図を示す。
【0117】図において1は移動体、2は移動体前部検
知用の移動体検知センサ、3はアンテナ、4は移動体後
部検知用の移動体検知センサ、5はアンテナ3の交信領
域である(アンテナ交信領域)。また、6は移動体前部
検知用の移動体検知センサ制御装置、7は無線通信制御
装置、8は移動体後部検知用の移動体検知センサ制御装
置、19は通信情報確認装置であり、これらは図13で
説明したものと基本的に同じである。16はアンテナ、
17は無線通信制御装置、18はアンテナ16による交
信領域である。
【0118】この例は、先に説明した本発明の第4の実
施例として示した構成に、新たに無線通信制御装置17
と、アンテナ16とを付加したものである。無線通信制
御装置17はアンテナ16を介して外部と無線交信する
装置であり、通信して得た情報を、通信に供したアンテ
ナ16のID情報(識別情報)と共に、通信情報確認装
置19に与える構成となっている。アンテナ16は移動
体検知センサ2の設置位置より道路上流側(移動体走行
方向手前側)に配され、比較的狭い所定の領域を交信領
域とすることができる。
【0119】このような構成において、走行してきた移
動体1は、図中のアンテナ16と交信を行った後に、移
動体検知センサ2によって検知される。移動体1は、無
線で交信する場合(アンテナを介して交信する際)、移
動体固有の識別コード(移動体ID)をアンテナに対し
て送信するように構成されているものとする。
【0120】移動体識別コードは、移動体搭載の通信装
置よりアンテナ16と無線通信制御装置17を介して通
信情報確認装置19に、あるいはアンテナ3と無線通信
制御装置7を介して通信情報確認装置19に送られる。
【0121】図21に、各装置から通信情報確認装置1
9に送られる主要情報を示す。無線通信制御装置17か
らはアンテナIDとその情報を取得した時刻の情報であ
る時刻情報および移動体IDが通信情報確認装置19に
送られ、移動体検知センサ制御装置6からは位置情報と
その情報を取得した時刻の情報である時刻情報が通信情
報確認装置19に送られ、無線通信制御装置7からはア
ンテナIDとその情報を取得した時刻の情報である時刻
情報および移動体IDが通信情報確認装置19に送ら
れ、移動体検知センサ制御装置8からは位置情報とその
情報を取得した時刻の情報である時刻情報が通信情報確
認装置19に送られる。
【0122】第5の実施例では、交信記録に登録する移
動体検知記録について、第2の実施例で用いたのと同様
の〔条件3〕を付加することができるので、交信記録に
無関係な移動体検知記録を、その交信記録に登録するこ
とを減らすことができる。すなわち、ある移動体の通信
装置との交信で得た無線通信電文と、この移動体の移動
体検知記録の情報である移動体検知電文の対応をとるに
あたり、この移動体に関係ある移動体検知電文以外の移
動体検知電文を対応つけて登録してしまうことを大幅に
少なくできる。
【0123】ここであらためて〔条件3〕の内容を示す
と、これは“交信記録に登録できる移動体検知記録は、
その検知時刻が、図22に示すように無線通信制御装置
17,無線通信制御装置7から送信された同一の移動体
に関する交信記録に記録された時刻間に位置するものに
限る”、というものである。なお、時刻t1は無線通信
制御装置17の送信した電文中に含まれた時刻情報を示
し、時刻t2は無線通信制御装置7の送信した電文中に
含まれた時刻情報を示す。
【0124】第5の実施例では、以下に示す処理が第4
の実施例とは異なる。 (1)無線通信制御装置17から電文を受信した時に、
交信記録バッファを獲得し、電文内容を格納する。
【0125】(2)無線通信制御装置7から電文を受信
した時に、電文中に記録されている移動体IDを参照
し、同一の移動体IDが格納されている交信記録バッフ
ァを検索する。
【0126】(3)検索して見つけた交信記録バッファ
に、受信した電文を記録する。なお、第5の実施例にお
いても、特定情報を持っている、あるいは持っていな
い、あるいは持っている可能性のあるという条件別に移
動体を撮像するための撮像手段を設けて、それら車両を
特定し選択的に撮像する方法もある。
【0127】このように、移動体にIDを持たせ、この
IDを含めて送信する構成とすると共に、移動体との交
信を走行路の走行方向に沿う位置が前後するように二つ
の特定エリアを設け、この二つの特定エリア内でそれぞ
れ交信を行い、その交信記録を交信時の時刻情報を含め
て取得すると共に、当該特定エリアでの移動体検知情報
を移動体検知時の時刻情報を含めて取得し、これら情
報、特に時刻情報と移動体のID情報から他の移動体に
関する情報か否かを識別して関係のない情報を除外し、
残った情報からデータベースの情報を参照して移動体が
特定情報を持つものであるか否かを判定するものであ
る。この場合、監視対象の移動体の近くに他の移動体が
あったしても、当該他の移動体の情報は除外できるか
ら、監視対象の移動体が特定情報を持ったものであるか
否かを、より高精度に判定することができるようにな
り、曖昧さを低減することができるようになる。
【0128】つぎに高速、高精度に移動体が特定情報を
持っているものであるのか否かを判定することができる
ようにした実施例を第6の実施例として説明する。 (第6の実施例)図23に本発明の第6の実施例の構成
図を示す。
【0129】第6の実施例は、第5の実施例から移動体
検知センサ4と移動体検知センサ制御装置8を無くした
構成である。第6の実施例では、移動体検知センサ2は
移動体1の先端と後端の両方を検知する構成とする。従
って、移動体1が移動体検知センサ2を通過するとき、
移動体検知センサ制御装置6は、通信情報確認装置19
に移動体1の先端検知と後端検知の二つの情報の電文を
送信する。
【0130】図24に各装置から通信情報確認装置19
に送られる主要情報を示す。無線通信制御装置17から
はアンテナIDとその情報を取得した時刻の情報である
時刻情報および移動体IDが通信情報確認装置19に送
られ、移動体検知センサ制御装置6からは移動体前端の
検出位置情報とその情報を取得した時刻の情報である時
刻情報および移動体の後端の検出位置情報とその情報を
取得した時刻の情報である時刻情報が通信情報確認装置
19に送られ、無線通信制御装置7からはアンテナID
とその情報を取得した時刻の情報である時刻情報および
移動体IDが通信情報確認装置19に送られる。
【0131】第6の実施例では、移動体1が通信装置を
搭載していた場合、アンテナ3との通信のタイミングは
移動体検知センサ2が移動体1の先端を検知してから、
後端を検知するまでの間に行われることが必要である。
移動体1の長さが短い場合、通信時刻と後端検知時刻の
順序が逆転することが起こる。この場合、通信情報確認
装置19の内部処理で、後端検知情報を遅延させること
で問題なく正常に対処できる。
【0132】図25に、第6の実施例での移動体1から
得られる情報の発生順序を示す。すなわち、移動体1の
先端が移動体検知センサ2で検知され、つぎに移動体と
の交信が行われ、その後、移動体1の後端が移動体検知
センサ2で検知される。
【0133】第5の実施例では移動体検知センサ制御装
置8から送信されていた移動体の後端検知情報が、第6
の実施例では移動体検知センサ制御装置6から送られる
ため、第6の実施例での処理は、移動体1が通信装置を
搭載しているか否かの判定が、第5の実施例よりも早い
時期に完了する。
【0134】なお、この例でも前述した例と同様に、撮
影手段を付加することで、特定情報を持っていない車両
や持っている車両を特定して撮像することも可能であ
る。以上、実施例で説明した通り、本発明により、移動
体検知手段が検知した移動体について、その移動体が特
定情報を持っているか否かを、移動体の走行位置を制限
することなく判定し特定することができる。
【0135】また、実施例でも説明したように、撮影手
段、及び撮影手段制御装置と組み合わせることにより、
特定情報を持っていない移動体や持っている移動体を特
定し、選択的に撮像することも可能である。
【0136】以上、第4の実施例から第6の実施例で示
した装置は、自由に移動できる移動体に、所要の特定情
報を送信可能に保持する移動側通信手段を保持させてお
き、この移動体がある定位置に差し掛かると、この位置
に設置されている定位置側通信手段と前記移動体の保持
する移動側通信手段とが通信を行うと共に、移動体検知
手段は前記移動体を非接触で検知するようにしたもので
あり、そして、判定手段は前記定位置側通信手段による
移動体との通信結果と前記移動体検知手段の検知情報と
をもとに、到来した移動体が、所要の特定情報を保持し
ているか否かを判定するようにしたものである。
【0137】このように、狭い通信領域を持つ定位置側
通信手段と前記移動体の保持する移動側通信手段とが通
信を行ってその結果を得、その情報を出力すると共に、
移動体検知手段は定位置側通信手段の上記狭い通信領域
に侵入する移動体を非接触で検知してその情報を出力す
るので、移動体を分離するための仕切りがなくとも、他
の移動体と分けることができ、仕切りが不要となった
分、安全性が確保できてしかも移動体の移動空間を狭め
ることなく、有効に活用できるようになり、また、移動
体の検知は非接触で実施できるので、検出対象に制限が
なくなる。また、定位置側通信手段の狭い通信領域に侵
入する移動体があればこれを検知して、この検知情報が
あるときに、移動側通信手段との通信を行った結果がど
のような具合であったかで到来した移動体が特定情報を
保持しているか否かを判定するので、高い精度で特定情
報の有無を知ることができるようになるなどの効果が得
られる。
【0138】なお、本発明の実施例は上述した例に限定
されるものではなく、種々変形して実施得るものであ
り、適用できる対象も実施例に掲げた例に限定されるも
のではなく、様々な用途に応用可能である。
【0139】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、移動体は通信時にその走行位置を制限されないよう
になると共に、高精度で移動体の通信手段保持の有無や
特定情報保持の有無を判別することができる等の効果が
得られる移動体監視装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第1の実施例の構成を示す概略図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第1の実施例における通信アンテナとその交信
範囲の概略を説明する図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第1の実施例における通信有無制御装置の受信
情報の概要を説明するための図。
【図4】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第1の実施例における通信有無制御装置での情
報の処理の様子を説明するための図。
【図5】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第1の実施例における通信有無制御装置での情
報の処理の様子を説明するための図。
【図6】第1の実施例の装置構成に、さらに移動体の後
端部を検出する移動体検知センサ4の検知位置を通過し
た移動体を撮影領域にすることができるようセットされ
た撮像装置(撮影装置)14を配置し、通信手段有無判
定装置9の判定結果に応じて動作してこの撮像装置14
を駆動制御する撮影制御装置15を設けた構成を示す
図。
【図7】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第2の実施例における構成の概要を示す図。
【図8】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第2の実施例における通信有無制御装置の受信
情報の概要を説明するための図。
【図9】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第2実施例での交信記録と検知記録の発生順序
を説明するための図。
【図10】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第3の実施例における概略的構成を示す
図。
【図11】本発明の第3の実施例における通信手段有無
判定装置9に送られる主要情報を示す図。
【図12】第3の実施例での移動体1から得られる情報
の発生順序を示す図。
【図13】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第4の実施例における概略的構成を示す
図。
【図14】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第4の実施例における通信アンテナとその
交信範囲の概略を説明する図。
【図15】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第4の実施例における通信情報確認装置の
受信情報の概要を説明するための図。
【図16】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第4の実施例における通信情報確認装置で
の情報の処理の様子を説明するための図。
【図17】本発明の第4の実施例における通信情報確認
装置での情報の処理の様子を説明するための図。
【図18】本発明の第4の実施例における通信情報確認
装置での情報の処理の様子を説明するための図。
【図19】第4の実施例の装置構成に、さらに移動体の
後端部を検出する移動体検知センサ4の検知位置を通過
した移動体を撮影領域にすることができるようセットさ
れた撮像装置(撮影装置)14を配置し、通信手段有無
判定装置9の判定結果に応じて動作してこの撮像装置1
4を駆動制御する撮影制御装置15を設けた構成を示す
図。
【図20】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第5の実施例における構成の概要を示す
図。
【図21】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第5の実施例における通信有無制御装置の
受信情報の概要を説明するための図。
【図22】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第5実施例での交信記録と検知記録の発生
順序を説明するための図。
【図23】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の第6の実施例における概略的構成を示す
図。
【図24】本発明の第5の実施例における通信情報確認
装置19に送られる主要情報を示す図。
【図25】第6の実施例での移動体1から得られる情報
の発生順序を示す図。
【図26】従来技術を説明するための図。
【符号の説明】
1…移動体 2,4…移動体検知センサ 3,16…アンテナ 5a〜5c,18…アンテナ交信領域 6,8…移動体検知センサ制御装置 7,17…無線通信制御装置 9…通信手段有無判定装置 19…通信情報確認装置 L…路面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 公之 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 平7−21423(JP,A) 特開 昭63−36499(JP,A) 特開 平5−210798(JP,A) 特開 平2−39390(JP,A) 特開 昭50−48803(JP,A) 特開 昭50−3201(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/16 G07B 15/00 510

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体通行路における定位置の狭い特定範
    囲を通信領域とすると共に、この領域内を通過する前記
    移動体の保持する移動側通信手段と通信を行う定位置側
    通信手段と、 記定位置側通信手段の通信領域に、前記移動体通行路
    を通行する移動体の前後端を非接触で検知する移動体検
    知手段と、 記移動体検知手段による前記前後端の検知情報及びこ
    の前後端検知情報に挟まれた前記定位置側通信手段によ
    る移動体との通信結果とをもとに、到来した移動体の移
    動側通信手段保持の有無を判定する手段と、 を具備することを特徴とする移動体監視装置。
  2. 【請求項2】車両通行路における定位置の狭い特定範囲
    を通信領域とすると共に、この領域内を通過する前記
    の保持する移動側通信手段と通信を行う定位置側通信
    手段と、 記定位置側通信手段の通信領域に、前記車両通行路を
    通行する通行車両の前後端を非接触で検知する移動体検
    知手段と、 記移動体検知手段による前記前後端の検知情報に挟ま
    れた前記定位置側通信手段による車両との通信結果が、
    管理や監視のための特定情報を保持するデータベースに
    登録された特定情報に含まれているか否かを判定する手
    段と、 を具備することを特徴とする移動体監視装置。
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