JP4092643B2 - 車両通行経路予測システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の通行経路に沿って配置した複数の認識装置を伝送路を介して接続したセンタ装置を有し、目的車両の通行経路と次の認識装置位置の通過時刻とを予測する車両通行経路予測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に取付けられたナンバープレートを撮像した画像情報を処理し、ナンバープレート画像について文字認識を行うことにより、車両ナンバーを識別する手段が実用化され、このような手段を有する認識装置を道路に沿って配置した車両ナンバー自動検知システムが知られている。例えば、図14に示すように、複数の認識装置001,002,003,・・・を道路に沿って所定間隔で配置し、センタ装置と伝送路を介して接続する。
【0003】
認識装置とセンタ装置とは、例えば、図15に示す概略構成を有するもので、100はセンタ装置、101は認識装置、102はナンバープレートを撮像する赤外線カメラ等のカメラ、103は車両検知処理部、104は通過速度測定部、105はナンバープレート文字識別部、106は手配車両データベース、107は検知通知受信部、108は画面表示部、109は手配車両データベース、110はオペレータを示す。
【0004】
認識装置101は、図14に示すように、道路に沿って所定の間隔で配置し、センタ装置100との間を専用線や公衆網等の伝送路を介して接続するもので、カメラ102により撮像した画像情報を車両検知処理部103に転送し、車両を撮像した画像情報であることを検知すると、その画像情報を通過速度測定部104に転送する。通過速度測定部104は、例えば、フレーム毎の車両画像の動きから、車両の通過速度を測定するものである。
【0005】
又センタ装置100のオペレータ110の操作で入力した手配車両データを手配車両データベース109に一旦格納し、各認識装置に伝送路を介して手配車両データを送出する。認識装置101に於いては、その手配車両データを手配車両データベース106に格納する。
【0006】
又認識装置101のナンバープレート文字識別部105は、車両検知処理部103から転送された画像情報からナンバープレート部分を切り出し、文字認識処理によりナンバープレート部分の文字を認識するもので、この認識処理により車両ナンバーを識別し、手配車両データベース106に格納した手配車両ナンバーと照合する。照合一致の場合、通過速度測定部104に於いて測定した速度情報と共に照合一致した車両ナンバーをセンタ装置100へ通知する。
【0007】
センタ装置100は、検知通知受信部107により、伝送路を介した認識装置101からの情報を受信し、この認識装置101の位置情報を基に、手配車両の通過位置を画面表示部108に表示する。オペレータ110は、この画面表示部108の表示内容により、手配車両の現在の通過位置を認識し、次の通過地点を経験に基づいて予測する。
【0008】
図16は従来のセンタ装置と認識装置との処理フローチャートを示し、センタ装置100は、オペレータ110の操作により手配車両データベース109に手配車両登録を行い、各認識装置Nに対して車両データを配信する。認識装置Nは、手配車両データベース106に手配車両登録を行う。
【0009】
認識装置Nに於いて通過車両のナンバーを自動認識して、手配車両データと照合し、照合一致(ヒット)すると、それをセンタ装置100に通知する。センタ装置100に於いては、画面表示部108に表示し、その表示内容をオペレータ110が認識すると、次に通過しそうな場所をオペレータ110が予測する。
【0010】
又ナンバープレートの撮像情報から車両ナンバーを自動認識し、且つ撮像したナンバープレートの画像を表示して、自動認識結果と画像表示されたナンバープレートの文字とにより、オペレータの介在の下、車両ナンバーの認識精度を向上する手段が知られている(例えば、特許文献1参照)。又データ送受信機能を有する車載装置を利用し、目的の車両ナンバーを自動ナンバー認識手段により検出した時、その車両の車載装置にIDを送信して登録し、その車両の車載装置から送信するIDを用いて追跡するシステムも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0011】
又車載カメラにより他の車両のナンバープレートを撮像して車両ナンバーを自動認識し、データベースに登録された車両ナンバーと照合し、その結果を表示装置に表示し、又速度データと共に記録して、不審車両の追跡等を行う車両ナンバー認識システムが知られている(例えば、特許文献3参照)。又正規の車両ナンバーを無線で送信できる車載装置を利用し、ナンバープレートの撮像画像を用いて、車両ナンバーの自動認識手段により認識した車両ナンバーと、車載装置から送信した車両ナンバーとを照合し、照合一致の場合は正常であり、照合不一致の場合は、ナンバープレートの付け替え等の不審車と判定するシステムが知られている(例えば、特許文献4参照)。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−282590号公報
【特許文献2】
特開平10−188192号公報
【特許文献3】
特開平11−296785号公報
【特許文献4】
特開2003−058980号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
車両ナンバーの自動認識手段を有する認識装置を道路に沿って複数配置した従来のシステムに於いては、センタ装置から目的車両ナンバーを各認識装置に通知することにより、目的の車両の通過を検出することができるが、その目的の車両の次の通過地点の予測は、オペレータの経験則に基づく判断によって行われていた。従って、オペレータの経験不足による誤判断が生じる問題があった。特に、複数車両について検出する場合には、オペレータの負担が大きく、且つ、道路が分岐していることも併せて、次の通過地点の予測は困難であった。
【0014】
又データ送受信機能を有する車載装置は、総ての車両が搭載しているものではないから、通行経路を予測すべき目的車両に対するIDの付与して、そのIDを送信させること、或いは、車両ナンバーの送信を行わせることはできない場合が殆どである。従って、このような手段を利用して、通常の構成の目的車両の経路予測を行うこと不可能に近いものである。
【0015】
本発明は、比較的簡単な機能の追加により、オペレータの負担を軽減して、目的車両の通行経路予測を行うことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両通行経路予測システムは、図1を参照して説明すると、車両通行経路に沿って配置された複数の認識装置20と伝送路を介して接続したセンタ装置10を有し、目的車両の通行経路を予測する車両通行経路予測システムに於いて、認識装置20は、通過車両のナンバープレートの撮像画像を文字認識処理して車両ナンバーを認識するナンバープレート文字識別部24等のナンバー認識手段と、通過車両の通過速度を測定する通過速度測定部23等の速度測定手段と、センタ装置10から通知された目的車両の車両ナンバーとナンバー認識手段により認識した車両ナンバーとを照合する照合処理部25等の照合手段と、照合一致の車両ナンバーとこの車両の通過速度の情報と認識装置の識別情報とをセンタ装置10に通知する送受信処理部27等の通知手段とを含む構成を有し、センタ装置10は、認識装置毎に、当該認識装置と隣接する認識装置との対応関係の情報と該対応する認識装置間の距離情報とを格納した認識装置データベース11と、認識装置からの照合一致の車両ナンバーと、車両の通過速度と、認識装置の識別情報の情報とを受信する送受信処理部15等の受信手段と、この受信手段により受信した認識装置の識別情報に基づいて、前記認識装置データベースから該識別情報の認識装置に隣接する認識装置を次回通過予測認識装置として抽出すると共に、該受信手段により受信した前記認識装置からの目的車両の通過速度の情報と前記認識装置データベースに格納された認識装置間の距離情報とに基づいて抽出された次回通過予測認識装置を通過する通過予測時刻を予測する予測処理部14等の予測手段と、この予測手段により予測した結果を表示する表示部13等の表示手段とを含む構成を有するものである。
【0017】
又センタ装置10は、認識装置とこの認識装置に隣接する認識装置との間の距離を含む情報を格納した認識装置データベース11と、認識装置からの目的車両の通過時刻と通過速度との情報を基に、次に目的車両が通過する認識装置及び通過時刻とを予測する予測処理部14等の予測手段と、この予測手段により予測した結果を表示する表示部13等の表示手段とを含む構成を有するものである。
【0018】
又センタ装置10は、認識装置とこの認識装置に隣接する認識装置との間の距離を含む情報を格納した認識装置データベース11と、認識装置からの目的車両の通過時刻と通過速度との情報を基に、次に目的車両が通過する認識装置及び通過時刻とを予測し、この通過予測時刻と実際の通過時刻との差に対応した通過時刻補正値を求め、この通過時刻補正値により補正した通過予測時刻を求める予測処理部14等の予測手段とを含む構成を有するものである。
【0019】
又センタ装置10の予測処理部14等の予測処理手段は、目的車両の現在通過認識装置と、予測経路に沿った認識装置とを、表示部13等の表示手段に強調表示し、且つ通過予測時刻を表示する機能を有するものである。又センタ装置10の予測処理部14等の予測処理手段は、複数の目的車両の現在通過認識装置と、各目的車両対応の通行予測経路の認識装置と、通過予測時刻とを、それぞれ表示手段に表示する機能を有するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の説明図であり、10はセンタ装置、20は図示を省略した道路に沿って配置した認識装置、30はオペレータ、11は認識装置データベース、12は手配車両データベース、13は表示手段としての表示部、14は予測手段としての予測処理部、15は受信手段としての機能を含む送受信処理部、21は車両を撮像する赤外線カメラ等のカメラ、22は車両検知処理部、23は速度測定手段としての通過速度測定部、24はナンバープレート文字識別部、25は照合処理部、26は手配車両データベース、27は通知手段の機能を含む送受信処理部を示す。以下、盗難車両,犯罪者搭乗車両,現金等の重要物搭載車両等を手配車両又は目的車両として説明する。
【0021】
認識処理部20は、従来の構成と殆ど同一であるが、ナンバープレート文字識別部24に於いて識別した車両ナンバーと、手配車両データベース26に格納した車両ナンバーとを照合する手段として照合処理部25を備えた構成を示している。又センタ装置10は、従来の構成に、認識装置データベース11と経路予測機能を有する構成としての予測処理部14を設けた構成に相当するものである。この予測処理部14の機能は、各部を制御する為のコンピュータの演算処理機能によって実現することもできる。
【0022】
又センタ装置10の認識装置データベース11は、道路に沿って配置された複数の認識装置の配置関係の情報を格納したものである。予測処理部14は、この認識装置データベース11を参照して、認識装置20からの受信情報を基に、手配車両の通過地点の認識装置を識別し、認識装置間の距離と通過速度とにより、次の通過地点の予測を行い、その予測結果を表示部13に表示する処理を行うものである。
【0023】
認識装置20に於いては、赤外線カメラ等のカメラ21により通過車両を撮像し、その撮像画像情報を車両検知処理部22に入力し、撮像画像の中に車両が含まれていることを検知すると、その画像情報を通過速度測定部23とナンバープレート文字識別部24とに転送する。通過速度測定部23は、複数フレームについての車両画像の動きから通過速度を求め、又ナンバープレート文字識別部24は、車両画像からナンバープレート部分を切り出して、文字認識処理により車両ナンバーを識別する。
【0024】
照合処理部25は、ナンバープレート文字識別部24に於いて車両ナンバーを識別すると、手配車両データベース26から手配車両ナンバーを読出して照合する。照合一致すると、送受信処理部27に通知し、照合一致した車両ナンバーと通過速度測定部23による通過速度情報とを、送受信処理部27から、センタ装置10に送信する。この場合、カメラ21による撮像画像情報を含めてセンタ装置10へ送信する構成とすることもできる。又センタ装置10は、送受信処理部15により受信し、予測処理部14に転送する。
【0025】
又センタ装置10のオペレータ30は、手配車両ナンバーを含む手配車両データを手配車両データベース12に入力するもので、送受信処理部15は、各認識装置20に手配車両データを送信する。各認識装置20は、送受信処理部27により受信処理し、手配車両データベース26に手配車両データを格納する。
【0026】
センタ装置10の認識装置データベース11は、図2に示すように、システム内の全認識装置001,002,・・・対応のIDと、詳細データベースポインタとを含む一覧情報を含み、又詳細データベースポインタに対応して、例えば、図14に示す認識装置の配置関係の場合、図3に示すように、認識装置IDと、設置位置コードと、次ノード数(道路に沿って配置された隣接認識装置数)と、隣接認識装置のIDと距離とを含む内容の情報を格納する。
【0027】
例えば、認識装置001に於いて手配車両の車両ナンバーを検出した場合、その認識装置001からの通知に従ってセンタ装置10の予測処理部14は、認識装置データベース11を参照し、図3に示す認識装置の配置関係から、隣接認識装置は、002,005で、それぞれ10kmの距離であることが判る。そして、認識装置001からの通過速度情報を基に、次の認識装置002,005の通過予測時刻を求めることができる。
【0028】
従って、予測処理部14による予測結果を表示部13に表示すると、例えば、図4に示すものとなる。即ち、手配車両が認識装置001を通過した時の認識装置001のIDと、通過速度の情報とを基に、認識装置データベース11を参照する。それにより、手配車両が現在通過した認識装置001の次は、これに隣接した認識装置002又は認識装置005であり、又認識装置002の次は、認識装置003又は認識装置004であることが判る。又認識装置005の次は、認識装置006であることが判る。従って、現在通過位置の認識装置001と、次回通過予測位置の認識装置002,005と、次次回通過予測位置の認識装置003,004,006について識別し易いように拡大表示や色別表示等によって表示部13に表示することができる。更には、認識装置間の距離と通過速度とにより、次回通過予測時刻を求めて表示することもできる。
【0029】
図5はセンタ装置と認識装置との処理フローチャートを示し、センタ装置10の手配車両データベース12に、手配車両データを登録すると、各認識装置20へ車両データとして配信する。認識装置20では手配車両データベース26に登録する。そして、ナンバープレート文字識別部24に於いて識別した車両ナンバーが、手配車両データベース26に登録された車両ナンバーと照合処理部25に於いて照合一致すると、手配車両にヒットしたとしてセンタ装置10に対してヒット通知を送信する。
【0030】
センタ装置10に於いては、手配車両が通過した認識装置に対して、次に通過する認識装置を予測し、その通過予測認識装置を表示色や拡大等による強調表示を行う。従って、センタ装置10のオペレータ30は、表示部13の表示画面を観察するだけで、手配車両の通行経路予測が可能となる。
【0031】
図6はセンタ装置の処理フローチャートを示し、センタ装置10は、認識装置からのヒット通知により、認識装置データベース11の認識装置一覧データ、例えば、図2に示す認識装置一覧データを検索して、現在通過認識装置情報を取得する。即ち、認識装置IDと、詳細データベースポインタとを取得する。そして、詳細データベースポインタにより、詳細データベースをオープンする。
【0032】
この詳細データベースは、例えば、図3に示すように、認識装置ID対応に、次の認識装置の情報を含むものである。そこで、次の認識装置IDを取り出して、認識装置間の距離と、手配車両の通過速度とにより、通過予測時刻を求め、次回認識装置データとして登録し、この処理を次ノード数分繰り返す。なお、手配車両の進行方向の次ノード数分とする。
【0033】
次に、次回通過予測認識装置IDを基に、隣接する次次回通過予測認識装置を求め、認識装置間の距離と、通過速度とにより、通過予測時刻を求め、次次回認識装置データを登録する。この処理を次ノード数分繰り返す。このような処理により、分岐道路についても、通過予測認識装置を求めて、画面上に表示することができる。
【0034】
図7は通過予測時刻を含む表示画面の一例を示すもので、認識装置001に於いて時刻10:00に手配車両を検出すると、センタ装置10の予測処理部14は、認識装置001の情報と、通過速度の情報とを基に、認識装置データベース11を検索し、次回通過予測認識装置002,005と、通過速度と距離とにより、次回通過予測時刻の10:10とを求める。なお、この場合、認識装置間の距離は、それぞれ10km、通過速度は60km/hとする。
【0035】
又次次回通過予測も行うものであり、認識装置002に対しては、認識装置003,004、認識装置005に対しては、認識装置006が、次次回通過予測認識装置となり、図3に示す詳細データから、それぞれの距離を取り出して、通過速度で除算することにより、認識装置003の通過予測時刻は10:15、認識装置004の通過予測時刻は10:18、認識装置006の通過予測時刻は10:15となる場合を示す。又次次次回通過予測も行うことができる。そして、現在と通過予測順序に従って強調表示することにより、図7に示す表示内容となる。
【0036】
又図7に於いて、認識装置001を時刻14:00に手配車両が通過速度50km/hで通過した場合は、次回通過予測認識装置と通過時刻及び次次回通過予測認識装置と通過時刻とは、図8に示すものとなる。即ち、認識装置001,002間及び認識装置001,005間の距離は、それぞれ10kmであり、従って、通過時間は12分間であるから通過予測時刻は、14:12となる。
【0037】
前述のように、手配車両が、認識装置001を通過し、次に、認識装置005を通過したことを検出すると、次回通過予測認識装置006を通過する時刻と、次次回通過予測認識装置007,008を求めて、図9に示す表示内容とすることができる。この場合に於いて、認識装置005の通過予測時刻は14:12であったが、実際の通過時刻が14:18であり、認識装置001,005間の道路が混雑した状態であることが判る。又その時の通過速度が33km/hであると、次の認識装置006の通過予測時刻は14、27となる。そして、手配車両が認識装置005を通過すると、認識装置002方向への予測を解除し、手配車両が既に通過した認識装置001と共に認識装置002方向の強調表示を中止する。
【0038】
手配車両が複数の場合、例えば、図10に示すように、認識装置003と認識装置005とに於いてそれぞれ矢印方向に通過する手配車両を検出すると、現在通過位置の認識装置003の次回通過予測認識装置は002,003であり、又現在通過位置の認識装置005の次回通過予測認識装置は007,008となる。このように、複数の車両についての通行経路予測を行う場合、センタ装置10の手配車両データベース12に登録した複数の手配車両データに、それぞれID等を付与し、予測処理部14は、その手配車両データベース12に登録したIDを利用し、認識装置20から通知された手配車両のIDと照合することにより、複数手配車両対応に色別等で、それぞれの通過位置と通過予測位置とを表示することができる。従って、複雑な道路の場合の複数車両に対する通行経路予測も容易となる。
【0039】
又図9に示すように、通過予測時刻に対して実際の通過時刻が大きく相違する場合は、次回通過予測時刻を補正することによって、精度の高い予測を行うことができる。次回通過予測時刻は、
次回通過予測時刻=(現在通過時刻)+(認識装置間距離)/(通過速度)
により求めることができる。そこで、通過時刻補正値を、
通過時刻補正値=(通過予測時間)/(実際の通過時間)
とし、
次回通過予測時刻=(現在通過時刻)+(認識装置間距離)/〔(通過速度)×(通過時刻補正値)〕
として、次回通過予測認識装置を通過する時刻を予測する。
【0040】
図12及び図13は、図3に示す認識装置データベースの詳細データに、通過時刻補正値を付加し、その通過時刻補正値を前述のように求めて更新する場合を示し、通常は、通過時刻補正値の初期値は1とする。そして、道路渋滞等による速度の低下に対応して、小さい値に更新する。例えば、認識装置002,003間と、認識装置002,004間との通過時刻補正値を、1から0.7に更新した場合を示している。又反対に手配車両の速度がどんどん上がる場合は、1より大きい値に更新することになる。
【0041】
例えば、図13の(A)に示すように、手配車両が認識装置Aを12:00に通過し、次回通過予測認識装置Bの通過予測時刻12:10と、次次回通過予測認識装置Cの通過予測時刻12:20とを、認識装置データベース11を参照して、認識装置間距離と通過速度とを基に、予測処理部14に於いて求めた場合に、この手配車両が、次回通過予測認識装置Bを通過した時刻が、図13の(B)に示すように、12:15であったとすると、通過時刻補正値=(通過予測時間)/(実際の通過時間)=10/15=0.67となる。
【0042】
この通過時刻補正値を用いて、次の認識装置Cの通過予測時刻を予測する。即ち、認識装置Bから認識装置Cまでに要する時間が最初は10分であったが、通過時間補正値を基に、15分の時間を要すると予測し、認識装置Cの通過予測時刻を12:30分とする。それによって、予測精度を高くして、図13の(C)に示すように、手配車両に遭遇するように準備することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、通行経路予測を行う必要のある目的車両の車両ナンバーを含む車両データを、オペレータが入力してセンタ装置から各認識装置に伝送路を介して通知し、各認識装置に於いては、検出識別した車両ナンバーと、通知された目的車両ナンバーとを照合処理部25等の照合手段により照合し、照合一致の場合にセンタ装置に通知し、センタ装置は、認識装置データベース11を参照して、目的車両の現在の通過位置と通行経路予測結果とを表示部13等の表示手段に表示するから、オペレータの負担を増加することなく、表示内容により、目的車両の通行予測経路を容易に識別することができる利点がある。又複数の目的車両に対する通行予測も可能であり、各種の目的車両に対するそれぞれの通行経路予測も容易である利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】認識装置データベースの説明図である。
【図3】認識装置データベースの詳細データの説明図である。
【図4】表示画面の説明図である。
【図5】センタ装置と認識装置との処理フローチャートである。
【図6】センタ装置の処理フローチャートである。
【図7】通過予測時刻を含む表示画面の説明図である。
【図8】表示画面の説明図である。
【図9】表示画面の説明図である。
【図10】表示画面の説明図である。
【図11】通過時刻補正値を含む認識装置データベースの詳細データの説明図である。
【図12】通過時刻補正値を含む認識装置データベースの詳細データの説明図である。
【図13】通行経路予測の説明図である。
【図14】従来の認識装置とセンタ装置との配置説明図である。
【図15】従来の認識装置とセンタ装置との概略構成説明図である。
【図16】従来のセンタ装置と認識装置との処理フローチャートである。
【符号の説明】
10 センタ装置
11 認識装置データベース
12 手配車両データベース
13 表示部
14 予測処理部
15 送受信処理部
20 認識装置
21 カメラ
22 車両検知装置
23 通過速度測定部
24 ナンバープレート文字識別部
25 照合処理部
26 手配車両データベース
27 送受信処理部
Claims (5)
- 車両通行経路に沿って配置された複数の認識装置と伝送路を介して接続したセンタ装置を有し、目的車両の通行経路を予測する車両通行経路予測システムに於いて、
前記認識装置は、
通過車両のナンバープレートの撮像画像を文字認識処理して車両ナンバーを認識するナンバー認識手段と、
前記通過車両の通過速度を測定する速度測定手段と、
前記センタ装置から通知された目的車両の車両ナンバーと前記ナンバー認識手段により認識した車両ナンバーとを照合する照合手段と、
照合一致の車両ナンバーと該車両の通過速度の情報と認識装置の識別情報とを前記センタ装置に通知する通知手段とを含む構成を有し、
前記センタ装置は、
前記認識装置毎に、当該認識装置と隣接する認識装置との対応関係の情報と該対応する認識装置間の距離情報とを格納した認識装置データベースと、
前記認識装置からの前記照合一致の車両ナンバーと該車両の通過速度と前記認識装置の識別情報の情報とを受信する受信手段と、
該受信手段により受信した前記認識装置の識別情報に基づいて、前記認識装置データベースから該識別情報の認識装置に隣接する認識装置を次回通過予測認識装置として抽出すると共に、該受信手段により受信した前記認識装置からの目的車両の通過速度の情報と前記認識装置データベースに格納された認識装置間の距離情報とに基づいて前記抽出された次回通過予測認識装置を通過する通過予測時刻を予測する予測手段と、
該予測手段により予測した結果を表示する表示手段とを含む構成を有する
ことを特徴とする車両通行経路予測システム。 - 前記センタ装置の予測手段は、前記認識装置データベースに格納された隣接する認識装置との対応関係の情報に基づいて、次回通過予測認識装置の更に次に通過する次々回通過予測認識装置を予測すると共に、前記受信手段により受信した前記認識装置からの目的車両の通過速度の情報と、前記認識装置データベースに格納された認識装置間の距離情報とに基づいて、次々回通過予測認識装置を通過する通過予測時刻を予測することを特徴とする請求項1記載の車両通行経路予測システム。
- 前記センタ装置の予測手段は、前記次回通過予測認識装置を通過する通過予測時刻と前記次回予測認識装置から受信した目的車両の実際の通過時刻との差に対応した通過時刻補正値を求め、該通過時刻補正値により前記次々回通過予測認識装置を通過する通過予測時刻を補正することを特徴とする請求項2記載の車両通行経路予測システム。
- 前記センタ装置は、前記目的車両の現在通過認識装置と、予測経路に沿った認識装置とを前記表示手段に強調表示し、且つ通過予測時刻を表示する機能を有することを特徴とする請求項1又2又は3記載の車両通行経路予測システム。
- 前記センタ装置は、複数の前記目的車両の現在通過認識装置と、各目的車両対応の通行予測経路の認識装置と、通過予測時刻とを、前記表示手段に表示する機能を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の車両通行経路予測システム。
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