JP3094145B2 - 物品固定具 - Google Patents

物品固定具

Info

Publication number
JP3094145B2
JP3094145B2 JP07228165A JP22816595A JP3094145B2 JP 3094145 B2 JP3094145 B2 JP 3094145B2 JP 07228165 A JP07228165 A JP 07228165A JP 22816595 A JP22816595 A JP 22816595A JP 3094145 B2 JP3094145 B2 JP 3094145B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
locking
article
protector
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07228165A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08228420A (ja
Inventor
昌司 北田
進 中津川
知明 地田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP07228165A priority Critical patent/JP3094145B2/ja
Publication of JPH08228420A publication Critical patent/JPH08228420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094145B2 publication Critical patent/JP3094145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取付パネル等の被
取付面に突設されたボルトと係合して物品を前記被取付
面に固定保持できる物品固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等においては多数のワイヤ
ーハーネスが配線されているが、これらのワイヤーハー
ネスのなかには自動車の車体を形成するパネルの表面に
沿って配索されるものがある。この場合、ワイヤーハー
ネスは、自動車走行に伴う振動により揺動してパネル表
面と擦れ合ったり周囲部品等と擦れ合う。これにより、
ワイヤーハーネスを構成する個々の電線は絶縁被覆が破
れたり、異音を発生させることがないように、パネル表
面等に固定保持されなければならない。そこで、ワイヤ
ーハーネスの周囲を覆ってワイヤーハーネス自体を保護
するとともに、ワイヤーハーネスをパネル面に固定保持
させる、種々の形式のワイヤーハーネス用のプロテクタ
が用いられている。
【0003】このようなプロテクタのなかには、ワイヤ
ーハーネスを保持してパネル面から突出する所謂スタッ
ドボルトに係止され、ナットがスタッドボルトに螺合し
て締め付けられることにより、パネル面に固定されるも
のがある。そして、ナットがスタッドボルトに螺合され
る以前に、プロテクタがパネル面から脱落しないようス
タッドボルトに仮係止されるようにしたものが、例えば
実開平2−1184147号公報に記載されている。す
なわち、この取付構造は、図15に示すように、プロテ
クタ本体と連設されたブラケット71に、プロテクタ長
手方向に伸びる長孔72が穿設されるとともに、前記長
孔72の互いに対向する上下の2辺には、図示しないボ
ルトと係合して弾性変形する複数対の可撓係止片73が
スリット74を介して設けられている。そして、この取
付構造を備えたプロテクタにおいては、前記可撓係止片
73にパネル面から突出するボルトを、紙面の裏面側よ
り表面側に向けて押圧させ前記長孔72に挿通させる
と、対構造の前記可撓係止片73は先端が共に外方へ開
くように弾性変形してボルト谷部と係合し、もってプロ
テクタを抜け止めしてボルトに仮係止させるようになっ
ている。
【0004】ところで、上記取付構造を使用し、かつ取
付作業性の向上を図ってプロテクタを、垂直なパネル面
に取り付けしようとした場合、図16および図17に示
すようなプロテクタ構造を考慮することができた。
【0005】このプロテクタ80は、上壁81と縦壁8
2および底壁83とから断面形状が略コ字形に形成され
ているワイヤーハーネス保持部84と、前記上壁81の
外方上面に突設された係合突起86と、前記底壁83の
下面より延設されたボルト係止部91とを備える。そし
て、パネル1の表面に設けられているフック3に前記係
合突起86を挿通させるとともに、前記フック3と前記
係合突起86との係合部を支点としてプロテクタ80を
回動させると、パネル1から突出しているボルト6の先
端が、前記ボルト係止部91に穿設されたボルト挿通孔
92内に挿通される。これにより、ボルト挿通孔92に
設けられた上側の可撓係止片93および下側の可撓係止
片94は弾性変形してボルト6を上下方向より挟持し、
かつその先端がねじ谷部と係合することで、プロテクタ
80をボルト6より抜け止めしてパネル1に固定させ
る。したがって、このプロテクタは、パネル面からの脱
落が生じることなく仮係止でき、パネル取付作業を効率
よく行うことができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記プ
ロテクタ構造においては、プロテクタの自重やワイヤー
ハーネスの荷重、およびワイヤーハーネスに作用する下
向き外力が、底壁およびボルト係止部を介して上側の可
撓係止片に伝達される。このため、上側の可撓係止片9
3は、図18に示すように、たとえ弾性変形を有してい
ても破損したり永久変形して、プロテクタ80全体が図
示の矢印で示す下方に位置ずれする恐れがある。そし
て、プロテクタ80が下方に位置ずれすると、係合突起
86がフック3から下方に抜け出して外れ易くなるばか
りか、下側の可撓係止片94とボルト6との間に隙間9
5が生じてボルト係止部91は抜け止め係止できなくな
ってしまう。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、被取付面に固定す
る物品の荷重や物品に作用する外力等に関わらず、被取
付面より突出したスタッドボルトに係合して物品を被取
付面に容易に取り付けできる物品固定具を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る物品固定具の構造は、被取付面(パネル
面)から突出するボルトに係合して物品(ワイヤーハー
ネス等)を前記被取付面に固定する物品固定具であっ
て、前記物品を保持する物品保持部と、この物品保持部
を前記ボルトに係止するボルト係止部とを備え、前記ボ
ルト係止部には前記ボルトが挿通されるボルト挿通孔お
よび前記ボルトと係合して該ボルト係止部を抜け止め係
止する可撓係止片が設けられており、かつ前記物品保持
部には前記ボルトに当接して前記物品の重量を該ボルト
に伝達し該物品の重量の前記可撓係止片への伝達を阻止
するボルト当接部が設けられていることを特徴とする。
【0009】あるいは、上記目的を達成するための本発
明に係る物品固定具の構造は、物品を保持する物品保持
部と、この物品保持部をボルトに係止するため該ボルト
が挿入されるボルト係止部と、前記ボルト係止部に嵌装
する係止ロック板とを備え、前記係止ロック板は前記ボ
ルト係止部に嵌着して前記ボルトと係合し、該ボルトを
抜け止め係止する係止用リブが設けられ、かつ前記係止
ロック板が薄肉ヒンジ部を介して前記ボルト係止部と回
動自在に連接されていることを特徴とすることもでき
る。
【0010】本発明の物品固定具によれば、被取付面に
固定される物品の荷重や物品に作用する外力がボルト当
接部を介してボルトに伝達されて、ボルトと係合する可
撓係止片に直接作用することが無い。これにより、可撓
係止片が物品の荷重や物品に作用する力によって変形し
てボルトとの係合が損なわれることが無いから、物品を
確実に被取付面に固定保持させることができる。あるい
は、ボルトと係合する可撓係止片に代わってボルト係止
部に嵌装される係止ロック板を設け、この係止ロック板
がボルトに当接し該ボルト係止部の抜け止め係止をする
ので、可撓係止片において生じた不都合は解消される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る物品固定具の
実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明に係る物品固定具の第1実施形態の要部破断側面
図、図2は図1に示す物品固定具の全体斜視図、図3は
図1に示す物品固定具の被取付面への取り付けを説明す
る要部破断側面図、図4は図1に示す物品固定具をA矢
視方向から見た要部正面図、図5は図4のB−B線に沿
う要部断面図、図6は本発明に係る物品固定具の第2実
施形態の要部破断側面図、図7は図6に示す物品固定具
をC矢視方向から見た要部正面図である。なお、各実施
形態では、物品固定具としてプロテクタが適用され、物
品にワイヤーハーネスが適用された場合について説明す
る。
【0012】すなわち、図1に示す物品固定具10は、
ワイヤーハーネス8を保護しながら被取付面であるパネ
ル1面に固定するプロテクタとされている。このプロテ
クタ10は、図1に示すように、上下方向に垂設された
パネル1の表面に、水平方向(図示する紙面に対して垂
直方向)に伸びるワイヤーハーネス8を保護しながら固
定するもので、上壁11と縦壁12および底壁13とに
より略断面コ字形に形成され、内部にワイヤーハーネス
8を保持する物品保持部14を設けた構成からなる。上
壁11の外方上面の略中央には、パネル1面に設けたフ
ック部3と係合する係合突起16が突設されるととも
に、底壁13には該底壁13に連設され、かつ下方に延
びてパネル1面と密着するように形成された略矩形板状
のボルト係止部21を備える。前記ボルト係止部21は
水平方向に所定間隔を有して一組配設されている
【0013】前記底壁13はその下面15が、パネル8
に植設したスタッドボルト(以下、単にボルトと呼
ぶ。)6のねじ山側面に当接するボルト当接部とされ、
言い換えれば、このプロテクタ10は、ボルト6上に載
置された状態でパネル1面に固定されるようになってい
る。前記ボルト係止部21には、水平方向に長い長孔と
されたボルト挿通孔22が貫設されるとともに、このボ
ルト挿通孔22の下側縁部からは、該ボルト挿通孔22
に挿通されるボルト6に向かって伸び、該ボルト6のね
じ部と係合して弾性変形する複数の可撓係止片23が形
成されている。前記底壁13の、前記可撓係止片23の
突出先端と略対向する、ボルト当接部15の位置には、
図4および図5に示すように水平方向に延びてボルト6
のねじ谷部と係合する係止用突起25が突設されてい
る。
【0014】次に、上記構成からなるプロテクタの、パ
ネル面への取付手順を図3を用いて説明する。まず、プ
ロテクタ10の物品保持部14内にワイヤーハーネス8
を収納するとともに、プロテクタ10を傾けた状態で、
前記係合突起16をパネル1に設けられている平面視で
コ字状に形成されたフック3の下側開口から該フック3
に差し込む。そして、フック3と係合突起16の係合部
分を支点としてプロテクタ10を回動させることによ
り、パネル1に突設されている一対のボルト6の先端
を、それぞれボルト係止部21に設けたボルト挿通孔2
2に挿通する。この時、前記ボルト挿通孔22は水平方
向に伸びた長孔とされているので、ボルト6の間隔にば
らつきがあっても、このばらつきを吸収してボルト6を
ボルト挿通孔22内に挿通させることができる。
【0015】ボルト挿通孔22内にボルト6を挿通する
と、前記ボルト当接部15がボルト6のねじ部側面に当
接するとともに、前記可撓係止片23はその先端部がボ
ルト6に当接して弾性変形し、もってその先端部分はボ
ルト6のねじ山によって押圧させられる。そして可撓係
止片23の先端は鋭角状に形成されているので、その先
端はねじ谷部と容易に係合する。一方、ボルト6を挿通
することによって前記ボルト当接部15に突設した係止
用突起25は、ねじ部側面を通過して、所定位置におい
てねじ谷部に係入する。この結果、ボルト係止部21お
よび係止用突起25はボルト6を挟持するように作用
し、かつボルト6に対して抜け止め係止される。なお、
前記可撓係止片23は、図4に示すように互いに隙間を
設けて複数配設されているので、また係止用突起25は
水平方向に延設されているので、ボルト挿通孔22内に
挿通されるボルト6が水平方向(図4の左右方向)に位
置ずれしても、ボルト6と対向位置の可撓係止片23お
よび係止用突起25がボルト6と係合することにより、
プロテクタ10を確実に固定保持させることができる。
【0016】また、ボルト挿通孔22にボルト6を挿通
させると、図1に示すように、前記ボルト当接部15は
ボルト6のねじ部側面と当接して荷重受部として作用す
る。この結果、プロテクタ10に、ワイヤーハーネス8
等の荷重や、ワイヤーハーネス8に作用する大きな下向
きの外力が加わった場合でも、これら荷重や外力は、ボ
ルト当接部15を介してボルト6に直接伝達され、可撓
係止片23に作用することが無い。
【0017】したがって、本実施形態のプロテクタ10
によれば、図18に示した従来構造のプロテクタ80の
ように、ワイヤーハーネス8の重量等が可撓係止片93
に直接作用することによる可撓係止片93の破損等を好
適に阻止できる。すなわち、このプロテクタ10におい
ては、ワイヤーハーネス8の重量やワイヤーハーネス8
に作用する下向きの力が、ボルト当接部15を介してボ
ルト6に直接伝達され、可撓係止片23に直接作用され
ないので、可撓係止片23の破損等による抜け止め係止
が損なわれることが無い。
【0018】また、本実施形態のプロテクタ10によれ
ば、ワイヤーハーネス8を保護しながらパネル1に確実
に固定保持させることができる。さらに、上記実施形態
では、ボルト6との抜け止め係止が、ボルト挿通孔22
の一辺に設けられた可撓係止片23により行われている
ので、従来構造に比べてボルト係止部21の形状をコン
パクトにできる。なお、上記実施形態において、係止用
突起25をボルト当接部15に設ける構成としたが、こ
のような係止用突起25は必ずしも設けられてなくても
よい。
【0019】次に、本発明の第2実施形態によるプロテ
クタを図6および図7を参照して説明する。プロテクタ
30は、図6に示すように、ボルト6と係合するボルト
係止部41が、ボルト6を上下方向より挟持するように
配設された対構造の上側の可撓係止片43および下側の
可撓係止片44を有して構成されている。このプロテク
タ30について、さらに詳述すると、プロテクタ30は
上壁31と縦壁32および底壁33とから略断面コ字形
に形成されてその内部にワイヤーハーネス8を保持する
ようにした物品保持部34と、前記上壁31の上面外部
に突設させた係合突起36と、前記底壁33の下面35
に連設されて下方へ延びるとともに、パネル1面と密着
するようにされ、かつ水平方向に所定間隔を有して配設
された一組の矩形板状のボルト係止部41とを備える
(図2参照)。
【0020】前記ボルト係止部41には、水平方向に長
い長孔とされたボルト挿通孔42が貫設されているとと
もに、このボルト挿通孔42の上下側の両縁部からはボ
ルト挿通孔42に挿通されるボルト6に向かって斜め下
方および斜め上方に伸びる、上側の可撓係止片43およ
び下側の可撓係止片44が形成されている。前記上側の
可撓係止片43および下側の可撓係止片44は、図7に
示すように水平方向に互いに間隔を有して複数対配設さ
れており、ボルト挿通孔42に挿通されるボルト6位置
が水平方向に位置ずれした場合でも、いずれかの上側の
可撓係止片43および下側の可撓係止片44がボルト6
と係合するようにされている。
【0021】また、図6および図7に示すように、前記
ボルト挿通孔42に設けられた上側の可撓係止片43の
基部46は、その下面47が底壁33より延設されてボ
ルト6と当接するボルト当接部とされている。すなわ
ち、ボルト当接部47は底壁33から垂下するように延
設されており、ボルト6と当接することでプロテクタ3
0等の荷重を支える荷重受部として作用する。これによ
り、可撓係止片43の荷重等による変形が阻止される。
なお、ボルト当接部47を形成する基部46は、上側の
可撓係止片43同士の隙間に対応して配設される分離構
造であってもよい。
【0022】また、上記実施形態では、上側の可撓係止
片43および下側の可撓係止片44がともにボルト6の
挿通時に弾性変形するので、ボルト6の挿通性を良好に
して該ボルト6との係合を達成できる。さらに、この実
施形態のプロテクタ30においては、ワイヤーハーネス
8の重量やワイヤーハーネス8に作用する下向きの力
が、基部46を介してボルト6に直接伝達され、上側の
可撓係止片43に直接作用することが無いから、上側の
可撓係止片43が塑性変形してボルト6との抜け止め係
止が損なわれることが無い。 したがって、このプロテ
クタ30によれば、ワイヤーハーネス8を保護しながら
パネル1に確実に固定保持することができる。
【0023】なお、上述した各実施形態においては、ボ
ルトにナットを螺合させる記載はしなかったが、従来例
と同様、ナットを締め付けることによりプロテクタをパ
ネルに強固に固定させることができる。しかし、本発明
の物品固定具によれば、ナットによる螺合は行わなくて
もパネルへの取り付けができる。
【0024】次に、本発明の第3実施形態によるプロテ
クタを図8乃至図14を参照して説明する。プロテクタ
50は、図8および図9に示すように、ボルト6と係合
するボルト係止部61が、後述する回動自在な係止ロッ
ク板66を一体に有して構成されている。このプロテク
タ50について、さらに詳述すると、プロテクタ50は
上壁51と縦壁52および底壁53とから略断面コ字形
に形成されてその内部にワイヤーハーネス8を保持する
ようにした物品保持部54と、前記上壁51の上面外部
に突設させた係合突起56と、前記底壁53より延設さ
れて下方へ突出するとともに、ボルト6が挿入されるボ
ルト挿通孔62を設けて略箱体状に構成され、かつ水平
方向に所定間隔を有して配設された一組のボルト係止部
61とを備える。
【0025】ボルト係止部61について、さらに図10
および図11を合わせ参照しながら説明すると、このボ
ルト係止部61には、水平方向に長い長孔とされたボル
ト挿通孔62が貫設されているとともに、該ボルト挿通
孔62のボルト挿入側と反対側の端部には該端部を封鎖
し、かつボルト挿通孔62内に挿入されるボルト先端が
衝接する位置に位置規制用凸部63が設けられている。
また、ボルト係止部61は下面64が部分的に開口され
ており、この開口面を閉塞するように構成した係止ロッ
ク板66が設けられている。係止ロック板66は断面コ
字形状に設けられてボルト係止部61に連接するととも
に、薄肉ヒンジ部67を介して回動自在に設けられてい
る。この断面コ字形状により形成される両翼のロック腕
68は、ボルト係止部61に外嵌可能に設けられ、かつ
ボルト係止部61の外側面に突設させた突起69が係入
する係止穴70を備えており、係止ロック板66がボル
ト係止部61下面64の開口を閉塞するように回動し、
該係止穴70に突起69を係合させることでボルト係止
部61に対して離脱不能に取り付けられる。
【0026】一方、前記ボルト挿通孔62を形成する、
前記底壁53のボルト当接部55の位置には、図9およ
び図11に示すように水平方向に延びてボルト6のねじ
谷部と係合する係止用突起65が突設されている。ま
た、係止ロック板65の内面側には、前記係止用突起6
5と対向するように突出し、該係止ロック板65が回動
することにより、ボルト6のねじ谷部と係合する係止用
リブ71が設けられている。
【0027】次に、上記構成のプロテクタ50の、パネ
ル面への取付手順について説明する。まず、プロテクタ
50の物品保持部54内にワイヤーハーネス8を収納
し、プロテクタ50の係合突起56をパネル1に設けら
れたフック3の下側開口から該フック3に差し込む。ボ
ルト係止部61は、図8に示すように、係止ロック板6
6を開いた状態にしておく。そして、フック3と係合突
起56の係合部分を支点としてプロテクタ50を回動
し、パネル1に突設されている一対のボルト6をそれぞ
れボルト係止部61に設けたボルト挿通孔62に挿入す
る。その際、プロテクタ50はボルト先端がボルト挿通
孔62内の位置規制用凸部63に衝突するまで回動させ
ると、図12に示すように取付姿勢が整えられてパネル
1面に密着する。次いで、プロテクタ50の上記状態を
維持したまま、係止ロック板66を、ボルト係止部61
の下面64開口を閉塞するように回動し、図13に示す
ように、ロック腕68の係止穴70にボルト係止部61
の突起69を係合させて該ロック腕68をボルト係止部
61に固定する。
【0028】上記のボルト挿通孔62内にボルト6を挿
入し、係止ロック板66を閉じ操作することにより、前
記ボルト当接部55はボルト6のねじ部側面に当接し、
かつ前記ボルト当接部55に突設した係止用突起65は
所定位置においてねじ谷部に係入する。一方、係止ロッ
ク板66はボルト6のねじ部側面を押圧するとともに、
図14に示すように、該係止ロック板66の内面に突設
させた係止用リブ71が、前記係止用突起65と同様、
所定位置においてねじ谷部に係入する。この結果、前記
ボルト当接部55と係止用突起65、前記係止ロック板
66と係止用リブ71はともにボルト6を挟持するよう
に作用してボルト6を抜け止め係止するとともに、前記
位置規制用凸部63は挿入されるボルト6を所定位置に
位置規制してボルト係止部61をパネル1面に密着させ
る。
【0029】上記一連の取付操作において、係止ロック
板66を予め開いた状態にし、かつプロテクタ50を回
動操作してボルト挿通孔62にボルト6を挿入している
ので、ボルト当接部55および該ボルト当接部55の係
止用突起65、あるいは係止ロック板66の係止用リブ
71は、ボルト6の衝接による損傷を生じさせないで挿
入を受け入れ、かつボルト6の抜け出しを強固に阻止す
る。
【0030】なお、上記の実施形態では、係止ロック板
66が薄肉ヒンジ部67を介してボルト係止部61と連
接された構造として記載したが、別体として構成された
ものであっても構わない。しかし、この場合には、部品
数が増えてコスト・アップを招くことが予想される反
面、係止ロック板の内面に突出させる係止用リブの形態
を例えばボルト径、あるいは、ねじピッチに合わせて設
定し、係止ロック板66を適宜交換可能とすることによ
り、種々のボルトに対応して汎用性を持たせることがで
きる。また、上述した各実施形態では、物品固定具とし
てプロテクタを挙げ、ワイヤーハーネスを保持する物品
保持部がいずれも断面コ字状のものを記載したが、本発
明は、このような物品あるいは形状に限定されるもので
ないことは当然である。
【0031】
【発明の効果】以上記載したとおり、本発明の物品固定
具によれば、被取付面に係止する物品の重量および物品
に作用する下向きの力が、ボルト当接部を介して被取付
面から突出するボルトに直接伝達されるので、前記ボル
トのねじ山に係合してこの物品固定具を抜け止め係止す
る可撓係止片に直接作用することが無いから、可撓係止
片が変形してボルトとの抜け止め係止が損なわれること
が無く、もって物品を被取付面に確実に係止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物品固定具の第1実施形態による
要部破断側面図である。
【図2】図1に示す物品固定具の全体斜視図である。
【図3】図1に示す物品固定具の被取付面への取り付け
を説明する要部破断側面図である。
【図4】図1に示す物品固定具をA矢視方向から見た要
部正面図である。
【図5】図4のB−B線に沿う要部断面図である。
【図6】本発明に係る物品固定具の第2実施形態の要部
破断側面図である。
【図7】図6に示す物品固定具をC矢視方向から見た要
部正面図である。
【図8】本発明に係る物品固定具の第3実施形態の全体
斜視図である。
【図9】図8に示す物品固定具の要部破断側面図であ
る。
【図10】係止ロック板を開いた状態でのボルト係止部
の斜視図である。
【図11】図10に示す係止ロック板およびボルト係止
部の断面斜視図である。
【図12】図8に示す物品固定具の被取付面への取り付
けを説明する要部破断側面図である。
【図13】図8に示す物品固定具の被取付面への取り付
けを説明する、係止ロック板を閉じた状態でのボルト係
止部の斜視図である。
【図14】図13に示す係止ロック板およびボルト係止
部の断面斜視図である。
【図15】従来のプロテクタの要部正面図である。
【図16】従来のプロテクタの部分破断斜視図である。
【図17】図16に示すプロテクタの破断側面図であ
る。
【図18】図16に示すプロテクタの破断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 パネル 3 フック 6 スタッドボルト 8 ワイヤーハーネス(物品) 10、30、50 プロテクタ(物品固定具) 14、34、54 物品保持部 15、47、55 ボルト当接部 16、56 係合突起 21、41、61 ボルト係止部 22、42、62 ボルト挿通孔 23 可撓係止片 25、65 係止用突起 43 上側の可撓係止片 44 下側の可撓係止片 63 位置規制用凸部 66 係止ロック板 67 薄肉ヒンジ部 68 ロック腕 69 突起 70 係止穴 71 係止用リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−87417(JP,A) 実開 平2−118417(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付面(パネル面)から突出するボル
    トに係合して物品(ワイヤーハーネス等)を前記被取付
    面に固定する物品固定具であって、前記物品を保持する
    物品保持部と、この物品保持部を前記ボルトに係止する
    ボルト係止部とを備え、前記ボルト係止部には前記ボル
    トが挿通されるボルト挿通孔および前記ボルトと係合し
    て該ボルト係止部を抜け止め係止する可撓係止片が設け
    られており、かつ前記物品保持部には前記ボルトに当接
    して前記物品の重量を該ボルトに伝達し該物品の重量の
    前記可撓係止片への伝達を阻止するボルト当接部が設け
    られていることを特徴とする物品固定具。
  2. 【請求項2】 前記ボルトに係合し前記物品保持部
    ボルトからの抜け出しを阻止する係止用突起が前記ボル
    ト当接部に突設されていることを特徴とする請求項1に
    記載の物品固定具。
  3. 【請求項3】 前記ボルト当接部(下面)が前記ボルト
    係止部に設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の物品固定具。
  4. 【請求項4】 被取付面(パネル面)にフックを形成
    し、略断面コ字形の上部外面に前記フックと係合する係
    止用突起と、略断面コ字形の底壁に連接して前記ボルト
    が挿通される前記ボルト係止部とを備えことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の物品固定具。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の物品固定具であって、物
    品を保持する物品保持部と、この物品保持部をボルトに
    係止するため該ボルトが挿入されるボルト係止部と、前
    記ボルト係止部に嵌装する係止ロック板とを備え、前記
    係止ロック板は前記ボルト係止部に嵌着して前記ボルト
    と係合し、該ボルトを抜け止め係止する係止用リブが設
    けられ、かつ前記係止ロック板が薄肉ヒンジ部を介して
    前記ボルト係止部と回動自在に連接されていることを特
    徴とする物品固定具。
  6. 【請求項6】 前記ボルト係止部は該ボルト係止部内に
    挿入されるボルトの先端が衝接する位置に位置規制用凸
    部を突設させていることを特徴とする請求項5に記載の
    物品固定具。
  7. 【請求項7】 前記係止ロック板は前記ボルト係止部に
    設けた突起と係合するロック腕を有し、回動することに
    より該ロック腕を前記突起に係合させて 離脱不能に取り
    付けられることを特徴とする請求項5または6に記載の
    物品固定具。
JP07228165A 1994-12-19 1995-09-05 物品固定具 Expired - Fee Related JP3094145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07228165A JP3094145B2 (ja) 1994-12-19 1995-09-05 物品固定具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31516594 1994-12-19
JP6-315165 1994-12-19
JP07228165A JP3094145B2 (ja) 1994-12-19 1995-09-05 物品固定具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08228420A JPH08228420A (ja) 1996-09-03
JP3094145B2 true JP3094145B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=26528085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07228165A Expired - Fee Related JP3094145B2 (ja) 1994-12-19 1995-09-05 物品固定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3094145B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015169253A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 住友電装株式会社 スタッドボルト用クリップ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2585394B2 (ja) * 1988-09-22 1997-02-26 大和化成工業株式会社 ワイヤハーネスのプロテクタ
JPH02118417U (ja) * 1989-03-03 1990-09-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08228420A (ja) 1996-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5667181A (en) Hanger
JPH1041023A (ja) コネクタの取付構造
JP3094145B2 (ja) 物品固定具
KR200429438Y1 (ko) 와이어 하네스 고정용 밴드케이블
KR200431100Y1 (ko) 와이어 하네스 고정용 밴드 케이블
JP2749808B2 (ja) 埋込型アースターミナル器具
KR100707094B1 (ko) 자동차 와이어 하네스 고정 클립
JP4124865B2 (ja) 弾性ケージの取り付けられた接続端子を有する電気コネクタ
JP3311656B2 (ja) 電気接続用組立体の固定構造
KR20170138969A (ko) 버스바 고정용 스터드 클립
JPH012263A (ja) 埋込型アースターミナル器具
US3683318A (en) Wire connector structure
JPS603474Y2 (ja) 電気部品の取付装置
JPH0818248A (ja) 壁面設置型電子機器
JPH0318734Y2 (ja)
KR200266438Y1 (ko) 와이어 하네스 고정용 클립구조
JP3826628B2 (ja) 配線器具の取付枠およびこれを用いた配線装置
JP2562621Y2 (ja) 配線固定具
JP2582213Y2 (ja) ジョイントコネクタ
KR101944334B1 (ko) 일체형 사이드레일 클램프
KR200155197Y1 (ko) 와이어링 고정용 클립
KR200147739Y1 (ko) 클립
JPS6325363Y2 (ja)
KR0128318Y1 (ko) 케이블 고정용 스트랩 클립
CA2428415C (en) Electrical housing assembly including serrations and arched clamp for retaining non-metallic sheathed cables

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130804

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees