JP3090941B2 - 塗膜の形成方法 - Google Patents

塗膜の形成方法

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JP3090941B2 JP02254905A JP25490590A JP3090941B2 JP 3090941 B2 JP3090941 B2 JP 3090941B2 JP 02254905 A JP02254905 A JP 02254905A JP 25490590 A JP25490590 A JP 25490590A JP 3090941 B2 JP3090941 B2 JP 3090941B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、自動車車体等の基体表面を保護し、美観を
付与させるための塗膜の形成方法に関するものである。
<従来の技術及びその解決すべき課題> 従来から自動車等の、必要に応じプライマー塗膜、中
塗塗膜を施した基体表面に、メタリック顔料等を含む溶
剤型着色塗料(ベースコート塗料)を塗装し、次いで溶
剤型クリヤー塗料(トップクリヤー塗料)を塗布する、
2C1B方式あるいは2C2B方式による塗膜の形成方法が知ら
れている。
近年、溶剤型塗料は、塗装塗膜からの溶剤揮発による
公害問題あるいは塗料貯蔵上の安全性の問題等があり、
ベースコート塗料として、例えば特開昭56−157358号公
報等に記載されているような水性塗料が検討されるよう
になってきている。
しかしながら、トップクリヤー塗料は相変らず溶剤型
塗料を使用しており、前記問題点が十分解消されておら
ず、また自動車等の屋外で使用される被塗物への水性塗
料の適用は、耐候性が十分でなく、それ故長期耐久性に
問題があった。
本発明者等はこのような現状に鑑み、鋭意検討した結
果、溶剤型塗料の公害、安全性等の問題点や水性塗料の
耐候性等の問題点を解消した塗膜の形成方法を見出し、
本発明に到ったものである。
<課題を解決するための手段> すなわち、本発明は、 プライマー塗膜、さらに必要に応じて前記プライマー
塗膜上に中塗塗膜を施した自動車車体表面に、内部架橋
樹脂粒子からなる結合剤及び着色顔料を含有する水性着
色ベースコート塗料を塗装し、次いで、珪素原子に直接
結合した水酸基及び/又は加水分解性基を含有しない含
フッ素樹脂を結合剤とする水性クリヤー塗料を塗装する
ことを特徴とする塗膜の形成方法に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される水性着色塗料は、内部架橋樹脂粒
子を主成分とする結合剤、着色顔料及び水性媒体を必須
成分とし、さらに必要に応じ界面活性剤、増粘剤、タレ
防止剤、紫外線吸収剤、成膜助剤等の各種添加剤、少量
の有機溶剤、改質樹脂、体質顔料、染料、硬化剤等を配
合したものからなるものである。
前記内部架橋樹脂粒子は、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類、
スチレンもしくはビニルトルエン、メチルスチレン等の
置換スチレン、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニル、ギ酸ビニル等の
官能基を持たないビニルモノマー;(メタ)アクリル
酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基を持つビニルモ
ノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸
基を持つビニルモノマー、イソシアネートエチル(メ
タ)アクリレート等のイソシアネート基を持つビニルモ
ノマー、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジ
ル基を持つビニルモノマー等の官能基を持つビニルモノ
マー;一般式 〔但し、Rはアルキル基又は水素原子;Xは−(CH2
(CF2nR(但し、Rは水素原子又はフッ素原子;mは1
〜3の整数;nは1〜12の整数)〕で示される化合物、一
般式CF2=CF(CF2nCOOH(但し、nは0〜8の整数)
で示される化合物、一般式CF2=CFO(CF2nCOOH(但
し、nは0〜8の整数)で示される化合物、トリフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、テトラフル
オロエチレン等のフッ素含有ビニルモノマー等の重合性
不飽和モノマーを適宜組合せ重合せしめた平均粒径約0.
01〜10μmの重合体である。該重合体は、内部架橋させ
るため、相互に反応する官能基を持つモノマーの組合
せ、例えばカルボキシル基とグリシジル基、水酸基とイ
ソシアネート基等の組合せの官能基を持つビニルモノマ
ーを選択含有せしめたモノマー混合物を重合させる方法
あるいはエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン等の2
個以上の重合性不飽和基を持つモノマーを含有せしめて
重合させる方法がとられる。
前記内部架橋させるための官能基を持つビニルモノマ
ーあるいは2個以上の重合性不飽和基を持つモノマー
は、重合性不飽和モノマー全量に対し0.2〜10重量%、
好ましくは0.5〜3重量%含有せしめるのが適当であ
る。なお、前記範囲より少ないと得られる塗膜の耐久性
等が低下し、逆に多過ぎると塗膜の成膜性が悪くなり、
平滑性等が低下する傾向にある。
本発明において耐候性を向上させるため特に前記モノ
マーとしてフッ素含有ビニルモノマーを、好ましくは5
〜30重量%モノマー全量に対し含有せしめるのが望まし
い。
内部架橋樹脂粒子の製造方法としては、例えば分散安
定剤、界面活性剤等を含有せしめた水性媒体中で重合開
始剤存在下で前記モノマー混合物を周知の方法により乳
化重合もしくは分散重合せしめる方法;有機溶剤中で前
記モノマー混合物、好ましくは得られる重合体の酸価が
30〜120程度になるような混合物を周知の方法により一
段法もしくは多段法で溶液重合せしめ、中和後水を加
え、前記有機溶剤を一部もしくは全部蒸留除去せしめる
方法等が代表的な方法として挙げられるが、これらの方
法に限定されるものではない。なお、内部架橋樹脂粒子
を、水性媒体中で安定に分散させるため親水性樹脂を併
用もしくは特開平1−24870号公報等に記載されている
如き親水性樹脂でカプセル化させたものも利用出来る。
水性着色塗料の構成成分である着色顔料としては、二
酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等の無機顔料や
フタロシアニンブルー、キナクリドンバイオレット、ベ
ンジジンイエロー等の有機顔料あるいは得られる塗膜に
メタリック感をもたせたい場合はアルミ顔料、マイカ顔
料、銅顔料、グラファイト顔料等の鱗片状顔料が代表的
なものとして挙げられる。なお、アルミ顔料、銅顔料等
の酸化されやすい顔料を使用する場合はリン酸エステル
等の抑制剤を併用もしくはそれで表面処理したものを使
用するのが望ましい。
水性着色塗料の構成成分である水性媒体は水単独でも
よいが、アルコール等の水混和性有機溶剤を少量併用し
た媒体も使用出来る。
本発明で使用される水性着色塗料は、以上説明した成
分を必須成分とし、必要に応じ前述の第三成分を配合し
たものから構成されるが、特に水性媒体に可溶もしくは
安定に分散するアミノ樹脂、ブロック化ポリイソシアネ
ート等の硬化剤を配合し、塗膜形成時、焼付により結合
剤と架橋せしめるようにするのが望ましい。
耐候性を付与させるために前記改質樹脂として、後述
する水性クリヤー塗料に使用される含フッ素樹脂を併用
するのが望ましい。該含フッ素樹脂を併用した場合は、
前記内部架橋樹脂粒子の重合性不飽和モノマーの構成成
分として(メタ)アクリル酸の炭素数2〜4のアルキル
エステルを5〜80重量%含むものが前記含フッ素樹脂と
相溶性がよく、その結果鮮映性のよい塗膜が得られるの
で好ましい。
なお、本発明で使用する水性着色塗料は、結合剤10〜
50重量%、着色顔料5〜50重量%からなる固形分約15〜
60重量%の塗料が適当である。但し、着色顔料として前
記鱗片状着色顔料を使用した場合は固形分約15〜30重量
%程度が適当である。
次に、本発明で使用される水性クリヤー塗料は含フッ
素樹脂を主成分とする結合剤及び水性媒体を必須成分と
し、さらに必要に応じ界面活性剤、成膜助剤、紫外線吸
収剤等の各種添加剤、少量の有機溶剤、改質樹脂、得ら
れる塗膜の透明性を阻害しない程度の着色顔料、染料、
体質顔料、硬化剤等を配合したものからなるものであ
る。
前記含フッ素樹脂は、水に安定に分散するものであれ
ば特に制限ないが代表的には以下の方法により得られる
ものが適当である。
(イ)特願平2−147793号、特願平2−34562号等に記
載の活性水素基を持たない有機溶剤中で、水酸基含有含
フッ素樹脂にイソシアネート基含有ビニルモノマー及び
カルボキシル基含有ビニルモノマー(又はアミノ基含有
ビニルモノマー)を含むビニルモノマー成分もしくは該
ビニルモノマー成分の共重合体をグラフト化反応せし
め、前記含フッ素樹脂にカルボキシル基(又はアミノ
基)を導入し、それを中和後、水を加え、前記有機溶剤
を除去する方法。
(ロ)特開平2−70706号等に記載の親水性側鎖を有す
る含フッ素樹脂の存在下でビニルモノマーを乳化重合す
る方法。
(ハ)含フッ素樹脂と酸価約30〜120のアクリル樹脂
系、アルキド樹脂系、ポリエステル系樹脂、ポリブタジ
エン系樹脂等の中和せしめた水性樹脂を水中に分散させ
る方法。
(ニ)含フッ素樹脂を強制乳化させる方法。
前記水性化する前の含フッ素重合体としては、特開昭
57−34107号、特開昭58−136605号、特開昭59−102961
号、特開昭59−102962号、特開昭59−189108号、特開昭
60−67518号、特開昭61−57609号、特開昭62−7767号公
報などに記載の有機溶剤可溶性のものが望ましい。
具体的には、例えばフルオロオレフィン30〜70重量
%、シクロヘキシルビニルエーテル5〜60重量%、アル
キルビニルエーテル3〜50重量%、ヒドロキシアルキル
ビニルエーテル3〜20重量%及びその他のビニルモノマ
ー0〜40重量%からなる共重合体で水酸基価10〜120、
酸価0〜20、数平均分子量1000〜100,000のものが適当
である。
市販されているものとしては、旭硝子社製ルミフロン
LF100、ルミフロンLF200、ルミフロンLF210、ルミフロ
ンLF300、ルミフロンLF400、ルミフロンLF916;大日本イ
ンキ化学工業社製フルオネートJZ−111−60、フルオネ
ートHZ−1148−60、フルオネートK−700、フルオネー
トK−702、フルオネートK−703、フルオネートK−70
4;三菱レイヨン社製ダイヤナールLR−2504、ダイヤナー
ルAR−2126;東レ社製コータックスFX−68、コータック
スFX−96、コータックスFX−145等が代表的なものとし
て挙げられる。
なお、前記(イ)〜(ハ)の方法で使用するグラフト
体及びアクリル樹脂は該構成成分として(メタ)アクリ
ル酸の炭素数2〜4のアルキルエステルを5〜80重量%
含むものが前記含フッ素樹脂と相溶性がよいため好まし
い。また含フッ素樹脂とグラフト体もしくは水性樹脂と
の割合は95/5〜10/90(重量基準)が適当である。
本発明の水性クリヤー塗料の構成成分である水性媒体
は、水性着色塗料と同様なものが使用出来る。
水性クリヤー塗料と、以上説明した成分を必須成分と
し、必要に応じ前述の第三成分を配合したものから構成
されるが、特に水性媒体に可溶もしくは安定に分散する
アミノ樹脂、ブロック化ポリイソシアネート等の硬化剤
を配合し、塗膜形成時、焼付により結合剤と架橋せしめ
るようにするのが望ましい。
なお、水性クリヤー塗料は、固形分約10〜40重量%が
適当である。
次に本発明の塗膜の形成方法について説明する。
基体表面に必要に応じプライマー塗膜、中塗塗膜等を
施した後前記水性着色塗料をエアースプレー、静電スプ
レー等の手段により乾燥膜厚約10〜30μmになるよう塗
装する。次いで塗膜中の含水率が約20%以下になるよう
セッティングした後、水性クリヤー塗料を同様な塗装手
段により乾燥膜厚約10〜40μmになるように塗装し、セ
ッティング後、100〜200℃で焼付け、両塗膜を硬化せし
めるのが適当である。
なお、当然ではあるが、水性着色塗料を塗装し、焼付
硬化せしめた後、水性クリヤー塗料を塗装し、焼付硬化
せしめることも可能である。
<発明の効果> 本発明の塗膜形成方法は、ベースコート塗料、トップ
クリヤー塗料とも水性塗料を使用しているため、有機溶
剤による公害問題、安全性の問題がなく、またベースコ
ート塗料の結合剤として内部架橋樹脂粒子を使用してい
るため耐久性に優れ、かつ未硬化のベースコート塗膜上
にウェットオンウェットでトップクリヤー塗料を塗り重
ねてもトップクリヤー塗料中に含まれる有機溶剤により
ベースコート塗膜が潤滑もしくは流動することが少な
く、それ故鱗片状メタリック顔料を使用した場合でもベ
ースコート塗膜中に配向している鱗片状メタリック顔料
の流動性が防止出来、均一なメタリック感のある塗膜が
得られる。
また、トップクリヤー塗料の結合剤として含フッ素樹
脂を使用しているため長期耐候性のよい塗膜が得られ、
従来にない塗膜の形成方法である。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、実施例中「部」、「%」は重量基準を示す。
<内部架橋樹脂粒子水性液Aの調製> 撹拌装置を取付けた反応容器に水60部加え、窒素ガス
を通じ容器内部を窒素ガスで置換した後、ラウリル硫酸
ナトリウム系アニオン界面活性剤2部とポリオキシエチ
レンアルキルエーテル系ノニオン界面活性剤3部を加
え、撹拌しつつ70℃に昇温させた。
次いでメチルメタクリレート5部とアゾビスイソブチ
ロニトリル0.05部の混合物を滴下し、1時間反応させた
後、ブチルアクリレート6.16部、メチルメタクリレート
10部、アリルメタクリレート1部及びアゾビスイソブチ
ロニトリル0.17部の混合物(a)を約1時間かけ滴下反
応させた。さらにブチルアクリレート6部、メチルメタ
クリレート5部、ヒドロキシエチルメタクリレート1.62
部、アクリル酸0.22部及びアゾビスイソブチロニトリル
0.13部の混合物(b)を約1時間かけ滴下反応させた。
次いで温度を85℃に昇温させさらに3時間反応させ、内
部架橋樹脂粒子水性液Aを調製した。得られた水性液の
固形分は38%、樹脂の酸価は5、水酸基価は20であっ
た。
<内部架橋樹脂粒子水性液Bの調製> 前記水性液Aの調製においてアリルメタクリレート1
部の代りにグリシジルメタクリレート0.8部とメタクリ
ル酸0.4部を使用する以外は同様にして内部架橋樹脂粒
子水性液Bを調製した。
得られた水性液の固形分は38%、樹脂の酸価は5、水
酸基価は20であった。
<非内部架橋樹脂粒子水性液Cの調製> 前記水性液Aの調製において混合物(a)中のアリル
メタクリレート1部及びメチルメタクリレート10部の代
りにメチルメタクリレート11部を使用する以外は同様に
して非内部架橋樹脂粒子水性液Cを調製した。
得られた水性液の固形分は38%、樹脂の酸価は5、水
酸基価は20であった。
<内部架橋樹脂粒子水性液Dの調製> 前記水性液Aの調製において混合物(a)中のアリル
メタクリレート1部及びメチルメタクリレート10部の代
りにアリルメタクリレート5部及びメチルメタクリレー
ト6部を使用する以外は同様にして内部架橋樹脂粒子水
性液Dを調製した。
得られた水性液の固形分は38%、樹脂の酸価は5、水
酸基価は20であった。
<内部架橋樹脂粒子水性液Eの調製> 撹拌装置を取付けた反応容器に水40部、n−ブタノー
ル20部を加え、窒素ガスを通じ容器内部を窒素ガスで置
換した後、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系ノニ
オン界面活性剤2部を加え、撹拌しつつ70℃に昇温させ
た。
次いでアリルメタクリレート2.5部、ブチルアクリレ
ート5部、メチルメタクリレート15部、2−(パーフロ
ロオクチル)エチルアクリレート5部及び50%ベンゾイ
ルパーオキサイドペースト0.3部の混合物を約2時間か
け滴下反応させた。さらにブチルアクリレート5部、メ
チルメタクリレート5部、アクリル酸2.5部及び50%ベ
ンゾイルパーオキサイドペースト0.15部の混合物を約1
時間かけ、滴下反応させた。次いで温度を80℃に昇温さ
せ、さらに3時間反応させた。冷却後ジメチルエチルア
ミンでpH8.0に調整し、内部架橋樹脂粒子水性液Eを調
製した。得られた水性液の固形分は40%、酸価48.5であ
った。
<含フッ素樹脂水性液Fの調製> クロロトリフルオロエチレン55.2%、シクロヘキシル
ビニルエーテル20%、エチルビニルエーテル15%及びヒ
ドロキシブチルビニルエーテル9.8%からなるモノマー
を特開昭57−34107号公報に記載の方法に従って含フッ
素共重合体(水酸基価28.3、Tg45℃)の60%メチルエチ
ルケトン溶液を調製した。
該溶液100部に2−メタクロイルオキシエチルイソシ
アネート6.2部を撹拌しつつ滴下反応させ、その後70℃
に保ち、ブチルアクリレート5.4部、メタクリル酸6部
及び50%ベンゾイルパーオキサイドペースト0.1部の混
合物を約1時間かけて滴下反応させ、さらに4時間反応
させた。冷却後ジメチルエチルアミン6.4部加え中和さ
せた。次いで水200部を滴下しつつ、メチルエチルケト
ンの共沸温度まで温度を昇温させ、メチルエチルケトン
/水の共沸物を蒸留除去しつつ、溶剤系から水性系に相
転換して、含フッ素樹脂水性液Fを調製した。得られた
水性液の固形分は50%、樹脂の酸価は60、水酸基価は5.
6であった。
<含フッ素樹脂水性液Gの調製> 撹拌装置を取付けた反応容器にメチルエチルケトン10
0部を入れ、70℃に昇温させた後、メチルメタクリレー
ト11部、n−ブチルメタクリレート80部、ターシャリブ
チルメタクリレート2部、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート7部及びアゾビスイソブチロニトリル1.5部の混合
物を、約2時間かけて滴下反応させ、さらにアゾビスイ
ソブチロニトリル0.5部加え、4時間反応させ、固形分5
0%のアクリル共重合体(水酸基価30)溶液を調製し
た。
該アクリル共重合体溶液50部と前記水性液Fで使用し
た含フッ素共重合体の60%メチルエチルケトン溶液50部
との混合物に、2−メタクリロイルオキシエチルイソシ
アネート3部を撹拌しつつ滴下し反応させた。次いで70
℃に保ちブチルアクリレート6部、アクリル酸3.5部及
び50%ベンゾイルパーオキサイドペースト0.1部の混合
物を1時間かけ滴下反応させた。さらに4時間反応させ
た後、ジメチルエチルアミン4.5部加え、中和させた。
次いで水200部を滴下しつつ、メチルエチルケトンの
共沸温度まで昇温させ、メチルエチルケトン/水の共沸
物を蒸留除去しつつ、溶剤系から水性系に相転換して、
固形分40%、メチルエチルケトン10%残留の含フッ素樹
脂水性液Gを調製した。
<含フッ素樹脂水性液Hの調製> メチルメタクリレート21.4部、イソブチルメタクリレ
ート59.1部、アクリル酸7.5部、ヒドロキシエチルメタ
クリレート12部とする以外は前記アクリル共重合体溶液
の調製法と同様にして、固形分50%のアクリル共重合体
(水酸基価51.6、酸価58)溶液を調製した。
該アクリル共重合体溶液90部と前記含フッ素共重合体
の60%メチルエチルケトン溶液10部との混合物をジメチ
ルエチルアミン3部で中和後、n−ブチルエーテル化メ
ラミン樹脂の60%n−ブタノール溶液を28部加え、均一
に溶解させた。
次いで前記有機溶剤を残留量が10部になる様減圧除去
した後水を96.2部加え、乳化させ、固形分40%の含フッ
素樹脂水性液Hを調製した。
<含フッ素樹脂水性液Iの調製> 前記含フッ素樹脂水性液Fの調製におけるジメチルエ
チルアミン中和前のグラフト化含フッ素共重合体溶液に
ブロック化ポリイソシアネート化合物〔「コロネートDC
2725」(日本ポリウレタン社製商品名)〕を3.3部加え
る以外は同様にして固形分50%の含フッ素樹脂水性液I
を調製した。
<アクリル樹脂水性液Jの調製> 撹拌装置を取付けた反応容器に水100部加え、窒素ガ
スを通じ容器内部を窒素ガスで置換した後、ラウリル硫
酸ナトリウム系アニオン界面活性剤2部とポリオキシエ
チレンアルキルエーテル系ノニオン界面活性剤2部を加
え、撹拌しつつ70℃に昇温させた。
次いでメチルメタクリレート5部とアゾビスイソブチ
ロニトリル0.5部の混合物を約1時間かけ滴下反応さ
せ、さらにメチルメタクリレート8部、n−ブチルメタ
クリレート61.5部、ヒドロキシエチルメタクリレート7
部、アクリル酸3.5部、スチレン15部及びアゾビスイソ
ブチロニトリル1.5部の混合物を約2時間かけ滴下反応
させ、さらに4時間反応させ、固形分50%のアクリル樹
脂水性液Jを調製した。
<アルミニウム顔料分散液Kの調製> 平均粒径27μm、固形分65%で、揮発性分としてミネ
ラルスピリットとソルベントナフサを含むノンリーフィ
ングタイプ鱗片状アルミニウム顔料60部にノニオン界面
活性剤2部、イソプロピルアルコール13部、水25部を撹
拌しつつ加え、アルミニウム分散液Kを調製した。
<雲母顔料分散液Lの調製> 鱗片状雲母顔料(「イリオジン101S」(メルク、ジャ
パン社製商品名)〕60部にポリカルボン酸系増粘剤5部
と水35部を撹拌しつつ加え、雲母顔料分散液Lを調製し
た。
<青色顔料分散液Mの調製> フタロシアニンブル3部、ノニオン界面活性剤3部、
ヘキサメチロールメトキシメラミン30部及び水64部を混
合し、青色顔料分散液Mを調製した。
<白色顔料分散液Nの調製> チタン白60部、ノニオン界面活性剤2部、ヘキサメチ
ロールメトキシメラミン15部及び水23部を混合し、白色
顔料分散液Nを調製した。
<水性着色塗料a〜f、水性クリヤー塗料s〜zの調製
> 水性着色塗料a〜f及び水性クリヤー塗料s〜zをそ
れぞれ第1表及び第2表に示す配合物を均一に混合し、
調製した。
実施例1〜7及び比較例1〜2 プライマーを施したアルミニウム板表面に、水性着色
塗料をエアースプレーにて塗布し、セッティング後水性
クリヤー塗料をエアースプレーにて塗布し、焼付硬化せ
しめた。
なお、使用塗料、塗装条件は第3表に示す通りであ
る。
得られた塗板につき塗膜外観、光沢、耐水性及び耐候
性の試験をし、その結果を第3表下段に示した。
第3表より明らかな通り、本発明の方法により得られ
た塗膜は塗膜外観、耐水性、耐候性とも良好であった。
一方、水性着色塗料として内部架橋樹脂粒子を使用せ
ず、通常の樹脂粒子を結合剤とした比較例1においては
水性クリヤー塗料を塗布した際、鱗片状アルミニウム顔
料が流動し、均一なメタリック感が得られず、黒ぽい不
均一な外観となった。
また、水性クリヤー塗料として含フッ素樹脂を結合剤
としなかった比較例2においては、耐候性が不良であっ
た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−233181(JP,A) 特開 平2−104698(JP,A) 特開 平2−14776(JP,A) 特開 平1−9734(JP,A) 特開 平1−27670(JP,A) 特開 昭64−34472(JP,A) 特開 昭56−30456(JP,A) 特開 昭63−156572(JP,A) 特公 平2−48188(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 7/14 B05D 1/36 B05D 5/06 101 B05D 7/24 301 B05D 7/24 302 B32B 15/00 - 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プライマー塗膜、さらに必要に応じて前記
    プライマー塗膜上に中塗塗膜を施した自動車車体表面
    に、内部架橋樹脂粒子からなる結合剤及び着色顔料を含
    有する水性着色ベースコート塗料を塗装し、次いで、珪
    素原子に直接結合した水酸基及び/又は加水分解性基を
    含有しない含フッ素樹脂を結合剤とする水性クリヤー塗
    料を塗装することを特徴とする塗膜の形成方法。
  2. 【請求項2】前記着色顔料が鱗片状着色顔料である請求
    項(1)に記載の塗膜の形成方法。
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